JP2008246516A - 車両用窓ガラスへの端子のハンダ付け方法及び回路を接続した車両用窓ガラス - Google Patents
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Abstract
【課題】アンテナ等の導電体を備えた車両用窓ガラスのガラス面への無縁ハンダのような高融点ハンダによる電子回路の端子の接着においても、電子回路に熱的な影響を与えないハンダ付け方法の提供。
【解決手段】導電体を備えた車両用窓ガラスに、導電体と回路を接続する端子を無鉛ハンダによって接着するハンダ付け方法であって、無鉛ハンダの融点に対し100℃低い温度から10℃高い温度までの範囲に予熱した前記車両用窓ガラスに、端子の接着部を加熱して無鉛ハンダにより車両用窓ガラスの導電体に端子を接着するハンダ付け方法。
【選択図】図1
【解決手段】導電体を備えた車両用窓ガラスに、導電体と回路を接続する端子を無鉛ハンダによって接着するハンダ付け方法であって、無鉛ハンダの融点に対し100℃低い温度から10℃高い温度までの範囲に予熱した前記車両用窓ガラスに、端子の接着部を加熱して無鉛ハンダにより車両用窓ガラスの導電体に端子を接着するハンダ付け方法。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用窓ガラスへの端子のハンダ付け方法及び回路を接続した車両用窓ガラスに関する。
最近の車両用窓ガラス、特に自動車用窓ガラスには、様々な機能を持つ機能性部材が付加されている。例えば、ラジオ、テレビ、無線通信用のアンテナやガラスの曇り防止用のデフォッガなどがよく知られている。これらの機能性部材は、信号受信回路や電力供給回路と連結され、電気信号や電力の授受がなされている。ラジオ、テレビ、無線通信用のアンテナであれば、AM,FM,地上放送、衛星放送対応など各種の用途に応じて薄膜状のアンテナパターンを、銀ペーストなどにより窓ガラス用のガラス板上に形成して焼き付けられている。防曇用のデフォッガは、同様に銀ペーストなどのヒータパターンを窓ガラス用のガラス板の防曇部分に形成して焼き付けられている。
これらの信号や電力の授受を必要とする機能性部材はその端部を、端子により信号処理回路や電力供給回路と接続されている。従来は、これらの機能性部材は鉛系ハンダにより回路と接続した端子と接着されていた。鉛系ハンダは、接着機能に優れ、比較的低温で溶融しガラスの温度をそれほど上げることなく、ガラス面上の薄膜状パターンである機能性部材の端部と容易に接着できた。ところが、最近は、鉛の人体や環境への影響が指摘されており、このような用途には無鉛ハンダを使用することが好ましいとされている。無鉛ハンダは、各種開発されているが、鉛系ハンダに比べると溶融温度が高い。通常の鉛ー錫系ハンダは、鉛と錫との共晶点である182℃近辺の融点を持つが、無鉛ハンダでは、鉛ー錫系ハンダに比べ共晶点を十分に低下させられず、融点が190℃以上、特に220℃となるものが多い。
例えば、特許文献1には、Snを主成分とし、In,Al,Ag,Cu,Znを含有する、ガラスとの接着性が良好な無鉛ハンダが提案されている。特許文献2には、Sn,Zn及びTiを含有する、さらにAl,Cuを含有する無鉛ハンダが提案されている。また、特許文献3には、ガラスとの接着用にSn,Agハンダ及びSn,Ag,Cuハンダが開示されている。
上述のように各種の無鉛ハンダが開発、提案されているが、鉛ー錫ハンダのように低融点で接着性に優れた無鉛ハンダは見あたらない。特に、ガラスのような無機物にハンダ付けをする場合、ガラスが熱衝撃に弱いため加熱冷却に注意が必要であった。このため、このようなガラスと金属との無鉛ハンダによるハンダ付けにおいては、ハンダ付け部分を局部的に高温に加熱するよりも、ハンダ付け部分近辺をハンダの溶融温度より少しだけ高くしてハンダ付けをしていた。これにより、ガラスの部分的な熱膨張による応力の発生を防止していた。このために、ハンダ付け用の加熱には温風ヒータや面状ヒータ、赤外線ヒータなどの比較的広い範囲を加熱する加熱装置が使用されていた。
図2には、400℃程度の熱風を吹き出す温風加熱器による加熱方法を用いたガラス板上のアンテナパターンへの端子のハンダ付けの様子を示している。温風加熱器9は、ガラス板1のハンダ付け部周辺とその上に形成されているアンテナパターンである導電体5の一部、端子2、端子2に接続している電子回路3の一部を加熱している。そして、端子の接着部6に塗布してある無鉛ハンダ4の融点(例えば、220℃とする。)より少し高く(例えば、260℃)になって無鉛ハンダ4が溶融したら、温風加熱器9の加熱を停止してそのまま冷却すれば端子2をガラス板1上の導電体5に接着できる。
特開2000−141078号公報
特開2000−326088号公報
国際公開第2006/016588号パンフレット
上述のようにハンダ付け部周辺を加熱してハンダ付けをする方法においては、端子2は勿論、電子回路3の一部も加熱により高温(例えば260℃)になっている。電子回路をこのような高温に曝すと、熱により電子回路の基板や導線パターンの一部が変形したり、回路素子が作動不良になったりする恐れがある。従来の鉛系ハンダように融点が低いハンダを利用できれば、加熱温度も低くてもよく、電子回路3のダメージも考慮しなくてもよかった。しかし、無鉛ハンダによるハンダ付けにおいては、高温に加熱せざるを得ないので、電子回路3への熱によるダメージを考慮した加熱方法が必要になってきた。
本発明においては、このような問題点をふまえ、車両用窓ガラスのガラス面への無鉛ハンダによる回路の端子の接着においても、接着面への熱応力を抑えながら回路に熱的な悪影響を与えないハンダ付け方法、及びハンダ付けの熱によるダメージのない回路を無鉛ハンダにより接続した接着面への熱応力の少ない車両用窓ガラスの提供を目的としている。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、下記の手段により、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、導電体を備えた車両用窓ガラスに、導電体と回路を接続する端子を無鉛ハンダによって接着するハンダ付け方法であって、無鉛ハンダの融点に対し100℃低い温度から10℃高い温度までの範囲に予熱した前記車両用窓ガラスに、端子の接着部を加熱して無鉛ハンダにより車両用窓ガラスの導電体に端子を接着することを特徴とするハンダ付け方法である。
好ましくは、端子の接着部を局部加熱する加熱装置により、端子を加熱することを特徴とする前記ハンダ付け方法である。
好ましくは、端子の接着部を局部加熱する加熱装置は、ハンダごてであることを特徴とする前記ハンダ付け方法である。
さらに好ましくは、車両用窓ガラスを、端子を接続する面と反対側の面から予熱することを特徴とする前記ハンダ付け方法である。
また、本発明は、導電体を備えた車両用窓ガラスの導電体と回路とを接続する端子を、無鉛ハンダによって車両用窓ガラスにハンダ付けした回路を接続した車両用窓ガラスであって無鉛ハンダの融点に対し100℃低い温度から10℃高い温度までの範囲に予熱した前記車両用窓ガラスに、端子の接着部を局部加熱装置により加熱してハンダ付けしたことを特徴とする回路を接続した車両用窓ガラスである。
本発明によれば、アンテナ等の導電体を備えた車両用窓ガラスのガラス面への無鉛ハンダのような高融点ハンダによる回路の端子の接着においても、接着面への熱応力を抑えながら電子回路に熱的な影響を与えないハンダ付け方法を提供できる。また、ハンダ付けによるダメージのない回路を接続した、熱応力の少ない車両用窓ガラスを提供できる。
本発明を、図を参照にしながら、以下の具体的な実施形態により説明する。本発明は、これらの実施形態や後述の実施例に限定されるものではなく、これらの実施形態や実施例を、本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく、変更又は変形することができる。なお、本発明では、車両用窓ガラスのガラス面のうち、電子回路の端子を接着する側の面を表面、その反対側の面を裏面という。
本発明の車両用窓ガラスへの無縁ハンダのハンダ付け方法の説明図を図1に示す。図1において、車両用窓ガラス1は、すでに接着に使用する無鉛ハンダ2の融点に対して−100〜10℃の範囲の温度に予熱されている。通常、無鉛ハンダは、鉛入りのハンダよりも融点が高く、190〜300℃、特に195〜243℃程度の融点である。このため、車両用窓ガラス1の予熱温度は、使用する無鉛ハンダ4の融点により、予熱温度は決定される。車両用窓ガラス1の予熱温度は、無鉛ハンダ4の融点より10℃高温乃至100℃低温の範囲が望ましい。車両用窓ガラス1の予熱温度が低すぎると、熱応力発生の抑制効果が不十分となり、接合強度が不足する恐れがある。また、車両用窓ガラス1の予熱温度が高すぎると、無鉛ハンダ4により端子2を接着し終わっても車両用窓ガラス1がすぐに冷まり難く、車両用窓ガラス1の熱が端子2を介して電子回路3まで伝わり、やはり電子回路3を高温にして電子回路の基板や接続部、回路素子などに悪影響をおよぼす恐れがある。また、車両用窓ガラス1の予熱温度が無鉛ハンダ4の溶融温度より極端に高いと、車両用窓ガラス1に無鉛ハンダ4を接触しただけで、すぐに無鉛ハンダ4が溶融してしまい、端子2の位置決めや接続にかえって手間が掛かることがある。
このように車両用窓ガラス1を予熱してから端子2を車両用窓ガラスに接着すると、少量の加熱で無鉛ハンダ4が溶融し易くなり、接着時間が短くなる。そして、端子2の脚部の上の胴部は温度が上がらないうちに接着が終了する。このことは、端子2全体としては、接着の際に温度上昇による熱膨張が少ないことを意味している。このため、この端子2は、接着後の冷却が終わっても接着時からの温度差が大きくないので、熱収縮はそれほど大きくはない。一方、車両用窓ガラス1は、無鉛ハンダ4の融点近くの温度になって接着操作が行われ、ハンダが固化するとともに冷却されてその分熱収縮する。しかし、ガラスの熱膨張率は、8.5×10−6〜9×10−6/℃であり、端子などに使用される金属(銅など)の熱膨張率16.5×10−6〜17×10−6/℃に比べ十分に小さいので、車両用窓ガラス1と端子2がハンダ付けが終わって冷却されると、冷却による収縮の絶対量が同じくらいになり、歪みがなくなることが多い。車両用窓ガラス1にとっては、応力発生源が少なくなり、好適なハンダ付け方法である。
図1においては、端子2を、車両用窓ガラス1の表面に印刷して配置されているアンテナ線のような導電体の端部に位置決めして配置し、この端子2の脚部である接着部6を無鉛ハンダ4により接着している。接着用の熱源としては、ハンダごてを用いている。ハンダごては、端子の接着部6近辺のみを局部的に加熱するのに好適な加熱装置である。その他に、端子の接着部6近辺の局部的な加熱装置としては、レーザ光を利用したレーザ加熱装置や赤外線ヒータ、接触法ヒータなどがある。ここで重要なことは、車両用窓ガラス1と端子2との接着部をできるだけ短時間で局部的に加熱して無鉛ハンダを溶融して、車両用窓ガラス1と端子2とを接着し、無鉛ハンダが溶融したらそれ以上加熱しないで、すぐに冷却して接着部を固定することである。ただし、素材にガラスを使用しているのでガラスが熱衝撃により破損するような急冷はできない。このような観点から、ハンダごての温度は、ハンダの溶融温度より10〜200℃、好ましくは、30〜150℃高いことが望ましい。また、ハンダごての熱容量は、大きめのものが望ましい。
車両用窓ガラス1の予熱は、どのような方法で行ってもよい。例えば、車両用窓ガラス1にアンテナ用の銀粒子含有ペーストを塗布して、車両用窓ガラスの焼鈍を兼ねてこれを焼き付けた際、車両用窓ガラス1が所定の温度になった段階で、本発明のハンダ付け方法を実施すれば、熱エネルギーの有効利用ができて好適である。また、車両用窓ガラス1の裏面から温風ヒータや接触式ヒータなどで所定の温度になるまで加熱してから端子2を接着してもよい。操作上問題がなければ、車両用窓ガラス1の表面から予熱をして端子2を接着してもよい。
無鉛ハンダは、どのような無鉛ハンダでもよいが、実質的には鉛ハンダよりも融点の高いものが多い。例えば、Sn−Ag系ハンダ(融点221℃)、Sn−Zn系ハンダ(融点198℃)、Sn−Sb系ハンダ(融点243℃)など、また、特開平9−326554号公報に開示されているSn−Ag−In系ハンダ、特開平8−164495号公報に開示されているSn−Zn−Bi系ハンダ、特公昭55−36032号公報に開示されているSn−Ag−Al−Zn系ハンダ、特開2000−326088号公報に開示されているSn−Zn−Ti系ハンダ、特開2000−141078号公報に開示されているSn−Al−In−Ag−Cu−Zn系ハンダ、WO2006−16588号パンフレットに開示されているSn−Ag系ハンダ、Sn−Ag−Cu系ハンダ等が挙げられる。
また、端子2は、図1に示すように、接着の際、脚部の熱が端子2の脚部と反対側の電子回路との接合部へ伝わりにくい形状となっていることが好ましい。端子2の電子回路3との接合部7も、端子2の胴部よりも細い形状となっていることが望ましい。この場合も、端子2から電子回路3への熱の伝導を抑制する効果がある。
本発明における車両は、大型、小型の乗用車、トラック、バスなどの道路運送用の車両、クレーン車、ブルドーザなどの建設用の車両、電車、機関車などの軌道用の車両、その他の特殊車両など、窓を備えた車両であればどのようなものでもよい。また、乗用車であれば、窓ガラスとして、通常、フロントガラス、リアガラス、サイドガラス、サンルーフガラスなどを備えている。サイドガラスには、フロントベンチガラス、リアクォータガラスなどがある。しかし、車両用窓ガラスであれば特に名称や使用箇所にこだわることなく本発明のハンダ付け方法を適用できる。ガラス板の種類としては、通常の板ガラス、合わせガラス、強化ガラスなどどのようなガラスでもよい。ガラス板には、防曇膜や化粧用の模様の形成や遮光用の縁取りなど各種の装飾や機能付加がされていてもよい。また、ガラス素材としては、ソーダライムガラスが一般的であるが、他の種類のガラスでも差し支えない。
本発明のハンダ付け方法を適用するための端子2を利用する導電体5及び電子回路3は、どのようなものでもよい。一般には、端子2、導電体5及び電子回路3は一体のものとして、電子機器又は電子機器の一部となっている。例えば、自動車用のラジオやテレビのアンテナ及びその回路、無線通信用のアンテナ及びその回路、防曇用の熱線ヒータや加熱用の薄膜とその電力供給回路、ITSセンサや温度湿度などを測定する各種センサとその信号受信回路等が挙げられる。なお、本発明における回路は、アナログ回路でもデジタル回路でもよく、信号の授受をする信号回路でも、電力の供給をする電力回路でもよい。通常、導電体は、ガラス面上に薄膜状、線状、テープ状などになって接着されているが、その上に端子を接着するものであり、ハンダの一部は、直接ガラス面に接着されてもよい。なお、端子2の接着目的は、導電体5との接続であるが、導電体5はガラス板表面上に非常に薄く、ときには細く形成されているので、端子2は実質的にはガラスに接着されているとすることもできる。
(実施例)
(実施例1)
車両用窓ガラスを模した100mm×100mm×3.5mmのソーダライムガラス板の片面にAgペーストを印刷し、700℃で焼結しガラス板上に銀薄膜パターンを形成した。この銀薄膜パターンを形成したガラス板の裏面から温風ヒータで加熱し、ガラス板表面が171℃になった時点で温風ヒータを取り除く。一方、回路基板に接続した縦横約10mmの図1に示すような形状の銅製の端子の接着部に、Sn−Ag系ハンダ(融点221℃)を付着させておく。ガラス板表面が171℃のまま、ハンダの付着している端子の接着部をガラス板表面の銀薄膜パターン上に乗せ、端子の脚部に350℃に加熱したハンダごてを当ててハンダを溶融した。ハンダが溶融したらすぐにハンダごてを取り除き、接着部をそのままに固定して冷風を吹きかけて冷却した。この端子のハンダ付けにおいて、予熱温度差(ハンダの融点と予熱ガラス板の温度との差)、加熱方法、および接着時間(ハンダごてをハンダ付け部に当てていた時間)を表1に示した。
(実施例1)
車両用窓ガラスを模した100mm×100mm×3.5mmのソーダライムガラス板の片面にAgペーストを印刷し、700℃で焼結しガラス板上に銀薄膜パターンを形成した。この銀薄膜パターンを形成したガラス板の裏面から温風ヒータで加熱し、ガラス板表面が171℃になった時点で温風ヒータを取り除く。一方、回路基板に接続した縦横約10mmの図1に示すような形状の銅製の端子の接着部に、Sn−Ag系ハンダ(融点221℃)を付着させておく。ガラス板表面が171℃のまま、ハンダの付着している端子の接着部をガラス板表面の銀薄膜パターン上に乗せ、端子の脚部に350℃に加熱したハンダごてを当ててハンダを溶融した。ハンダが溶融したらすぐにハンダごてを取り除き、接着部をそのままに固定して冷風を吹きかけて冷却した。この端子のハンダ付けにおいて、予熱温度差(ハンダの融点と予熱ガラス板の温度との差)、加熱方法、および接着時間(ハンダごてをハンダ付け部に当てていた時間)を表1に示した。
できあがった端子接続ガラス板に対し、端子の接着強度と、回路の目視による損傷の有無を評価し、その結果を表1に示した。端子の接着強度は、ガラス板と端子とを1kgfの力で引っ張り応力をかけ、端子が剥離しないものを○、端子が剥離するものを×とした。回路の損傷の有無については、目視により基板の変形や変色がなく、パターンの剥離や電子部品の溶接部の損傷がないものを○、基板の変形や変色、パターンの剥離や電子部品の溶接部の損傷が認められるものを×とした。
(実施例2,比較例1,2)
実施例1において、ハンダを付着させた端子をガラス板上においてハンダ付けを開始するときのガラス板の予熱における予熱温度差を、表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして端子をガラス板にハンダ付けした。そして、実施例1と同様の評価をして表1にその結果を示した。
実施例1において、ハンダを付着させた端子をガラス板上においてハンダ付けを開始するときのガラス板の予熱における予熱温度差を、表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして端子をガラス板にハンダ付けした。そして、実施例1と同様の評価をして表1にその結果を示した。
(比較例3)
実施例1において、ハンダを付着させた端子をガラス板上においてハンダ付けを開始するときのガラス板の予熱における予熱温度差を、+40℃に変更した。ハンダの付着している端子をガラス板に密着させただけで、ハンダが溶融し、接着部をそのままに固定して冷風を吹きかけて冷却しハンダ付した。実施例1と同様の評価をして表1にその結果を示した。
実施例1において、ハンダを付着させた端子をガラス板上においてハンダ付けを開始するときのガラス板の予熱における予熱温度差を、+40℃に変更した。ハンダの付着している端子をガラス板に密着させただけで、ハンダが溶融し、接着部をそのままに固定して冷風を吹きかけて冷却しハンダ付した。実施例1と同様の評価をして表1にその結果を示した。
1:車両用窓ガラス
2:端子
3:電子回路
4:ハンダ
5:導電体
6:端子の接着部
7:端子の電子回路との接合部
8:ハンダごて
9:温風加熱器
2:端子
3:電子回路
4:ハンダ
5:導電体
6:端子の接着部
7:端子の電子回路との接合部
8:ハンダごて
9:温風加熱器
Claims (5)
- 導電体を備えた車両用窓ガラスに、導電体と回路を接続する端子を無鉛ハンダによって接着するハンダ付け方法であって、
無鉛ハンダの融点に対し100℃低い温度から10℃高い温度までの範囲に予熱した前記車両用窓ガラスに、端子の接着部を加熱して無鉛ハンダにより車両用窓ガラスの導電体に端子を接着することを特徴とするハンダ付け方法。 - 端子の接着部を局部加熱する加熱装置により、端子を加熱することを特徴とする請求項1に記載のハンダ付け方法。
- 端子の接着部を局部加熱する加熱装置は、ハンダごてであることを特徴とする請求項2に記載のハンダ付け方法。
- 車両用窓ガラスを、端子を接続する面と反対側の面から予熱することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のハンダ付け方法。
- 導電体を備えた車両用窓ガラスの導電体と回路とを接続する端子を、無鉛ハンダによって車両用窓ガラスにハンダ付けした回路を接続した車両用窓ガラスであって
無鉛ハンダの融点に対し100℃低い温度から10℃高い温度までの範囲に予熱した前記車両用窓ガラスに、端子の接着部を局部加熱装置により加熱してハンダ付けしたことを特徴とする回路を接続した車両用窓ガラス。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007089316A JP2008246516A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | 車両用窓ガラスへの端子のハンダ付け方法及び回路を接続した車両用窓ガラス |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012128341A1 (ja) * | 2011-03-24 | 2012-09-27 | 三洋電機株式会社 | 太陽電池モジュール及びその製造方法 |
KR101816320B1 (ko) | 2012-03-13 | 2018-01-08 | 현대자동차주식회사 | 자동차 유리용 전기단자 |
EP2664503B1 (en) | 2011-01-14 | 2018-03-07 | Asahi Glass Company, Limited | A method for producing a windowpane for vehicles |
CN111805034A (zh) * | 2020-07-13 | 2020-10-23 | 郑州福耀玻璃有限公司 | 一种用于汽车玻璃舌片的无铅焊锡焊接工艺 |
US20210234253A1 (en) * | 2018-06-05 | 2021-07-29 | AGC Inc. | Vehicle window glass with terminal |
-
2007
- 2007-03-29 JP JP2007089316A patent/JP2008246516A/ja active Pending
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