JP2008246298A - 超微小粒粉砕装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧ガスパイプやチューブを排除すると共に供給ノズル側から粉砕原料及び外気を取込み、フィルタを備えた粉砕ノズル及び供給ノズルからの気流を旋回粉砕室内や気流通路溝内等空洞部で該粉砕原料を一度に超微小粒状に形成できる超微小粒粉砕システムを提供する。
【解決手段】該タンク27の上部は、円筒体でなる本体ケーシング28を装着している。該本体ケーシング28は、上面側にトップカバー28a、下面側にボトムリング28b及びその両者間の外周面にフィルタを備えた粉砕ノズルを装着した中間多重層リング28cを備えて形成されている。この中間多重層リング28cは複数、例えば4個の第1ないし第4中間リング28c1〜28c4を重層して構成している。この中間リング28c1〜28c4の設定数は当該超微小粒粉砕装置で微小粉砕するための粉砕原料の種類等によって決定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、薬品、食品又は金属例えばコバルト合金等の粉砕原料を超微小粒子に粉砕を行なうことができる超微小粒粉砕装置に関するものである。
従来、この種に於ける一つの例としては図13に示すような特開2005−118725に開示したジェットミルを用いた砕料の粉砕方法がある。これについて説明すれば、図9において、1はジェットミル、2は中空円盤状に形成された旋回粉砕室、3は旋回粉砕室2に7個配設された粉砕ノズル、4は旋回粉砕室2に1個配設され砕料を旋回粉砕室2に導入する供給ノズル、5は供給ノズル4のベンチュリーノズル、6はベンチュリーノズル5の上流側に形成された固気混合室、7はベンチュリーノズル5の上流側に固気混合室6を介してベンチュリーノズル5と同軸に配設された押込ノズル、8は固気混合室6に連設された砕料導入口である。粉砕ノズル3は供給ノズル4を起点として、旋回粉砕室2の側壁に等間隔に配設されている。9は本体ケーシング、10は旋回粉砕室2のリングライナー、11、12は旋回粉砕室2の上下に配設されたトップライナー及びボトムライナー、13はボトムライナー11の中央に脱着自在に配設され上部が略円錐状に形成されたセンターポール、14はセンターポール13と同軸に形成されトップライナー11に脱着自在に配設されたアウトレット、15は旋回粉砕室2の中央上部に連設され旋回粉砕室2で粉砕された砕料が排出される微粉排出口、16は高圧ヘッダー、17は高圧ヘッダー16から粉砕ノズル3に高圧ガスを供給する高圧ガスパイプ、18は高圧ガスヘッダー16から供給ノズル4に高圧ガスを供給する高圧ガスパイプ、19は高圧ガスヘッダー16の圧力を調整する圧力調整バルブ、20は高圧ガスパイプ18を流れる高圧ガスの流量を調整する流量調整バルブである。
そして、その作用を説明すれば、流量調整バルブ20を全開にし、圧力調整バルブ19を開弁すると、高圧ガスパイプ17、18から粉砕ノズル3と供給ノズル4の押込ノズル7に高圧ガスが同一圧力で供給される。砕料は砕料導入口8から供給され、押込ノズル7から噴射される高圧ジェット流により固気混合室6内で空気と混合されベンチュリーノズル5から旋回粉砕室2に供給される。粉砕ノズル3から噴射される高圧ガス流によって旋回粉砕室2には旋回流が生じ、旋回粉砕室2のリングライナー10側に粉砕ゾーンが形成され、旋回粉砕室2の中心側に分級ゾーンが形成される。粉砕ゾーンでは、粉砕ノズル3が噴射するエッジ状の高圧ガス流が高速を保ったまま高い剪断性で旋回流に吹き込まれ、旋回流を周回する粗粒子をかき乱し砕料同士の衝突が頻繁に起こり、砕料の微粉砕が行われる。粉砕された微粉は分級ゾーンで分級され、旋回粉砕室2に配設されたアウトレット14から微粉排出口15を通じて排出される。分級ゾーンで分級されて排出されなかった粗粒子は、旋回により生ずる遠心力によって旋回流の外周を旋回し、粗粒子同士が衝突されて繰り返し破砕が行われる。旋回流形成工程において旋回流が形成された後、流量調整バルブ20の開度を小さくして供給ノズル4の押込ノズル7から噴射される高圧ジェット流の流量を粉砕ノズル3から噴射される高圧ガスの流量の1/10〜1/4程度まで小さくする。旋回粉砕室2内では高圧ガス流が高速を保ったまま同心円の旋回流を形成し砕料が旋回流内で効率よく粉砕され、粉砕された粒子が微粉排出口15から排出されているので、粉砕ノズル3から噴射される高圧ガスの流量が小さくても砕料が旋回粉砕室2内へ吸い込まれていく技術である。
従来、この種に於ける他の例としては、図14に示すような意匠登録第1228167号の意匠公報に開示した粉砕機がある。これについて説明すれば、粉砕機21は、高圧ガスのエネルギーで粒子を音速以上の速度に加速させて、粒子間衝突によって各種素材を粉砕するものである。該粉砕機21は、高圧ガスを送り込むチューブ22…の上端に接続されて粉砕を行う本体部23と、前記チューブ22…の下端が接続され、高圧ガスを分配して本体部に送り込む分配管24と、分配管24から本体部23へ高圧ガスを送り込むチューブ22…によって構成されている。尚、図中25は金属等の粉材料を本体部23に供給するホッパーである。
特開2005−118725号公開特許公報 意匠登録第1228167号意匠公報
従来の技術は、叙上した構成、作用であるので次の課題が存在した。
前述した一つの例によれば、粉砕ノズル3及び供給ノズル4に供給するガスが高圧ガスに特定され、該高圧ガスを生成するコンプレッサーが高圧ガス専用のものを備える必要があり、設備が高値となるうえに粉料粉砕装置が大型化しかつ大規模になるという問題点があった。
また、前記供給ノズル4からは旋回粉砕室2への高圧ガスを供給するのみで全く外気を取入れることがなく、該旋回粉砕室2内で両ノズル3、4からの高圧ガスによる混合・旋回流を発生させるが、これによれば、粉料の超微細粒子を生成する機能を完全に発揮できないという問題点もあった。
さらに、高圧ヘッダー16から高圧ガスパイプ17、18を経て粉砕ノズル3及び供給ノズル4に接続する構成であり、該高圧ガスパイプ17、18を備える必要があり、粉砕装置の部品点数が増大すると共に粉砕装置が複雑化し、実用化に適さないという問題点があった。
また、前記旋回粉砕室2で粉砕された粒子が完全に所定の微粉粒子に形成されないときがあり、かかる場合、微粉排出口から排出された粒子を再び砕料導入口8に投入して再粉砕するという重複作業を行わなければならないという問題点があった。
前述した他の例によれば、粉砕機21の本体部23に流送する高圧ガスを生成する高圧用コンプレッサーが必要であり、また、分配管24と本体部23を接続する多数個のチューブ22を備えなければならない技術であって、前述した一つの例と略同一の問題点が存在した。そして、ホッパー25に投入する各素材を完全に粉砕するためには粉砕機21の本体部23を複数段階に構成する必要があり、かかる場合、粉砕装置全体が極めて大型化しかつ設備費が嵩むうえに外観構成が複雑になるという問題点があった。
本発明に係る超微小粒粉砕装置は、前述した課題を解決すべく高圧ガスパイプやチューブを排除すると共に供給ノズル側から粉砕原料及び外気を取込み、粉砕ノズル及び供給ノズルからの気流を旋回粉砕室内や気流通路溝内等空洞部で該粉砕原料を適切に超微小粒状に形成できる小型構造又は小規模でなる粉砕原料の超微小粒粉砕システムを提供することを目的としたものであって、次の構成、手段から成立する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれるタンクと、該タンクの上部に固定されかつ該低・高圧気流が流送する粉砕ノズル及び粉砕原料を供給する供給ノズルを備えた本体ケーシングと、該本体ケーシングの上面に配備した微粉体取出部材とでなる超微小粒粉砕装置に於いて、前記本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し及びその両者間に中間多重層リングを介装してなり、前記粉砕ノズルがその基端を前記本体ケーシングの外方に突出させて該基端に外気を取込むフィルタを備えると共に前記本体ケーシングの内壁部に装着しその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給すると共に外気を調整・吸入し、その先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って突出配置されることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれかつ配管で構成したジェット気流取入装置と、該ジェット気流取入装置を連結して送り込まれた低・高圧気流を内壁面を経由して吸上げるタンクと、該タンクの上部に装着された本体ケーシングと、該本体ケーシングの上面に配備した微粉体取出部材と、前記本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し及びその両者間に中間多重層リングを介装してなり、前記粉砕ノズルがその基端を前記本体ケーシングの外方に突出させて該基端に外気を取込むフィルタを備えると共に前記本体ケーシングの内壁部に装着しその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給し、その先端を該本体ケーシングの空洞部の内方向に向って突出配置されると共に前記供給ノズルの円筒体風洞部に外気吸込量調整器を固定・配置したことを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれかつ配管で構成したジェット気流取入装置と、該ジェット気流取入装置を連結して送り込まれた低・高圧気流を内壁面を経由して吸上げるタンクと、該タンクの上部に装着された本体ケーシングと、該本体ケーシングの上面に配備した微粉体取出部材と、前記タンクの底部に固定すると共に粉砕装置を回転自在かつ所定位置にセットする粉砕装置回転部材と、該粉砕装置回転部材を支持しかつ該粉砕装置を所定の位置に移動可能とするキャスターと、前記本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し及びその両者間に中間多重層リングを介装してなり、前記粉砕ノズルがその基端を前記本体ケーシングの外方に突出させて該基端に外気を取込むフィルタを備えると共に前記本体ケーシングの内壁部に装着しその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給し、その先端を該本体ケーシングの空洞部の内方向に向って突出配置されると共に前記供給ノズルの円筒体風洞部に外気吸込量調整器を固定・配置したことを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれかつ配管で構成したジェット気流取入装置と、該ジェット気流取入装置を連結して送り込まれた低・高圧気流を内壁面を経由して吸上げるタンクと、該タンクの上部に装着された本体ケーシングと、該本体ケーシングの上面に配備した微粉体取出部材と、前記タンクの底部に固定するタンク取付部及び粉砕装置を回転する一方、他方の回転アームでなる粉砕装置回転部材と、一方の回転アームに装着された一方の支持部及び他方の回転アームに装置された他方の支持部及び該両支持部を固定した基体部で構成されたキャスターと、前記一方の支持部に該粉砕装置の回転を規制する回転規制部材と、前記他方の支持部に該粉砕装置の回転位置決めを設定する回転駆動部材と、前記本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し及びその両者間に中間多重層リングを介装してなり、前記粉砕ノズルがその基端を前記本体ケーシングの外方に突出させて該基端に外気を取込むフィルタを備えると共に前記本体ケーシングの内壁部に装着しその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給し、その先端を該本体ケーシングの空洞部の内方向に向って突出配置されると共に前記供給ノズルの円筒体風洞部に外気吸込量調整器を固定・配置したことを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の発明に於いて、前記回転規制部材は前記一方の支持部の側面に固定されかつガイド孔を形成した回転規制板と、該ガイド孔内に挿入されかつ一方の回転アームに固定されたガイドピンとで構成したことを特徴とする。
請求項6記載の発明によれば、請求項4記載の発明に於いて、前記回転駆動部材は前記他方の支持部の側面に固定されかつ一方又は他方の回転アームに連結された回転軸の回転許容・停止をする回転軸規制部と、該回転軸規制部のロック又はアンロックを制御する回転制御レバーと、該回転軸に連結しかつ該一方、他方の回転アームを回転する回転レバーとでなることを特徴とする。
請求項7記載の発明によれば、コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれかつ配管で構成したジェット気流取入装置と、該ジェット気流取入装置を連結して送り込まれた低・高圧気流を内壁面を経由して吸上げるタンクと、該タンクの上部に装着された本体ケーシングと、該本体ケーシングの上面に開口部を突設しかつ重複筒体で構成した微粉体取出口部材と、該本体ケーシングの上面に装着されかつ微粉体取出口部材の垂直方向に位置決め設定する緊締部材と、前記本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し及びその両者間に中間多重層リングを介装してなり、前記粉砕ノズルがその基端を前記本体ケーシングの外方に突出させて該基端に外気を取込むフィルタを備えると共に前記本体ケーシングの内壁部に装着しその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給し、その先端を該本体ケーシングの空洞部の内方向に向って突出配置されると共に前記供給ノズルの円筒体風洞部に外気吸込量調整器を固定・配置したことを特徴とする。
本発明に係る超微小粒粉砕装置は、上述した構成、作用を有するので次の効果がある。
すなわち、請求項1記載の本発明によれば、コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれるタンクと、該タンクの上部に固定されかつ該低・高圧気流が流送する粉砕ノズル及び粉砕原料を供給する供給ノズルを備えた本体ケーシングと、該本体ケーシングの上面に配備した微粉体取出部材とでなる超微小粒粉砕装置に於いて、前記本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し及びその両者間に中間多重層リングを介装してなり、前記粉砕ノズルがその基端を前記本体ケーシングの外方に突出させて該基端に外気を取込むフィルタを備えると共に前記本体ケーシングの内壁部に装着しその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給すると共に外気を調整・吸入し、その先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って突出配置されることを特徴とする超微小粒粉砕装置を提供する。
このような構成としたので、高圧専用のコンプレッサーや高圧ガスパイプ又はチューブを排除し、粉砕ノズル側からはフィルタによる清浄な外気を導入して小型・軽量化及び小規模の粉砕装置を実現すると共に省エネルギーの下に広範囲に渉る粉砕原料について超微小粒粉砕をなし得ること、及び本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し、その両者間に中間多重層リングを介装したので粉砕原料を再度に渉りインレットホッパーに投入する必要がなく、所定の微粒子に完全に粉砕可能となりその作業性が極めて向上するという効果がある。
請求項2記載の本発明によれば、コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれかつ配管で構成したジェット気流取入装置と、該ジェット気流取入装置を連結して送り込まれた低・高圧気流を内壁面を経由して吸上げるタンクと、該タンクの上部に装着された本体ケーシングと、該本体ケーシングの上面に配備した微粉体取出部材と、前記本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し及びその両者間に中間多重層リングを介装してなり、前記粉砕ノズルがその基端を前記本体ケーシングの外方に突出させて該基端に外気を取込むフィルタを備えると共に前記本体ケーシングの内壁部に装着しその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給し、その先端を該本体ケーシングの空洞部の内方向に向って突出配置されると共に前記供給ノズルの円筒体風洞部に外気吸込量調整器を固定・配置したことを特徴とする超微小粒粉砕装置を提供する。
このような構成としたので、高圧専用のコンプレッサーや高圧ガスパイプ又はチューブを排除し、粉砕ノズル側からはフィルタによる清浄な外気を導入して小型・軽量化及び小規模の粉砕装置を実現すると共に省エネルギーの下に広範囲に渉る粉砕原料について超微小粒粉砕をなし得ること、及び本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し、その両者間に中間多重層リングを介装したので粉砕原料を再度に渉りインレットホッパーに投入する必要がなく、所定の微粒子に完全に粉砕可能となりその作業性が極めて向上すること、及び供給ノズルの円筒風洞部に外気吸込量調整器を備えたので本体ケーシング内へ粉砕原料を円滑に供給することができると共に外気の吸込量が好適に制御され粉砕粒子間の衝突を促進し、粉砕原料の超微小粒粉砕をさらに効率良く実現できる効果がある。
請求項3記載の本発明によれば、コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれかつ配管で構成したジェット気流取入装置と、該ジェット気流取入装置を連結して送り込まれた低・高圧気流を内壁面を経由して吸上げるタンクと、該タンクの上部に装着された本体ケーシングと、該本体ケーシングの上面に配備した微粉体取出部材と、前記タンクの底部に固定すると共に粉砕装置を回転自在かつ所定位置にセットする粉砕装置回転部材と、該粉砕装置回転部材を支持しかつ該粉砕装置を所定の位置に移動可能とするキャスターと、前記本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し及びその両者間に中間多重層リングを介装してなり、前記粉砕ノズルがその基端を前記本体ケーシングの外方に突出させて該基端に外気を取込むフィルタを備えると共に前記本体ケーシングの内壁部に装着しその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給し、その先端を該本体ケーシングの空洞部の内方向に向って突出配置されると共に前記供給ノズルの円筒体風洞部に外気吸込量調整器を固定・配置したことを特徴とする超微小粒粉砕装置を提供する。
このような構成としたので、高圧専用のコンプレッサーや高圧ガスパイプ又はチューブを排除し、粉砕ノズル側からはフィルタによる清浄な外気を導入して小型・軽量化及び小規模の粉砕装置を実現すると共に省エネルギーの下に広範囲に渉る粉砕原料について超微小粒粉砕をなし得ること、及び本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し、その両者間に中間多重層リングを介装したので粉砕原料を再度に渉りインレットホッパーに投入する必要がなく、所定の微粒子に完全に粉砕可能となりその作業性が極めて向上すること、及び供給ノズルの円筒風洞部に外気吸込量調整器を備えたので本体ケーシング内へ粉砕原料を円滑に供給することができると共に外気の吸込量が好適に制御され粉砕粒子間の衝突を促進し、粉砕原料の超微小粒粉砕をさらに効率良く実現できること、また粉砕装置回転部材により当該粉砕装置の微粉体取出部材を粉砕原料処理後の微粉体を取出し易く所定の位置にセット可能となりさらにキャスターにより所望位置へ移動可能となり作業性が向上するという効果がある。
請求項4記載の本発明によれば、コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれかつ配管で構成したジェット気流取入装置と、該ジェット気流取入装置を連結して送り込まれた低・高圧気流を内壁面を経由して吸上げるタンクと、該タンクの上部に装着された本体ケーシングと、該本体ケーシングの上面に配備した微粉体取出部材と、前記タンクの底部に固定するタンク取付部及び粉砕装置を回転する一方、他方の回転アームでなる粉砕装置回転部材と、一方の回転アームに装着された一方の支持部及び他方の回転アームに装置された他方の支持部及び該両支持部を固定した基体部で構成されたキャスターと、前記一方の支持部に該粉砕装置の回転を規制する回転規制部材と、前記他方の支持部に該粉砕装置の回転位置決めを設定する回転駆動部材と、前記本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し及びその両者間に中間多重層リングを介装してなり、前記粉砕ノズルがその基端を前記本体ケーシングの外方に突出させて該基端に外気を取込むフィルタを備えると共に前記本体ケーシングの内壁部に装着しその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給し、その先端を該本体ケーシングの空洞部の内方向に向って突出配置されると共に前記供給ノズルの円筒体風洞部に外気吸込量調整器を固定・配置したことを特徴とする超微小粒粉砕装置を提供する。
このような構成としたので、高圧専用のコンプレッサーや高圧ガスパイプ又はチューブを排除し、粉砕ノズル側からはフィルタによる清浄な外気を導入して小型・軽量化及び小規模の粉砕装置を実現すると共に省エネルギーの下に広範囲に渉る粉砕原料について超微小粒粉砕をなし得ること、及び本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し、その両者間に中間多重層リングを介装したので粉砕原料を再度に渉りインレットホッパーに投入する必要がなく、所定の微粒子に完全に粉砕可能となりその作業性が極めて向上すること、及び供給ノズルの円筒風洞部に外気吸込量調整器を備えたので本体ケーシング内へ粉砕原料を円滑に供給することができると共に外気の吸込量が好適に制御され粉砕粒子間の衝突を促進し、粉砕原料の超微小粒粉砕をさらに効率良く実現できること、また粉砕装置回転部材により当該粉砕装置の微粉体取出部材を粉砕原料処理後の微粉体を取出し易く所定の位置にセット可能となりさらにキャスターにより所望位置へ移動可能となり作業性が向上すること、そして回転規制部材及び回転駆動部材により、当該粉砕装置を熟練作業員を要することなく回転開始から回転停止位置まで正確にかつ簡便な手段で容易に動作させることができるという効果がある。
請求項5記載の本発明によれば、前記回転規制部材は前記一方の支持部の側面に固定されかつガイド孔を形成した回転規制板と、該ガイド孔内に挿入されかつ一方の回転アームに固定されたガイドピンとで構成したことを特徴とする請求項4記載の超微小粒粉砕装置を提供する。
このような構成としたので、請求項4記載の発明の効果に加えて、回転規制部材はガイドピンを円滑かつ適正に規制動作させるガイド孔を形成する簡単な構成でなる回転規制板で構成し、その量産性を高めるという効果がある。
請求項6記載の本発明によれば、前記回転駆動部材は前記他方の支持部の側面に固定されかつ一方又は他方の回転アームに連結された回転軸の回転許容・停止をする回転軸規制部と、該回転軸規制部のロック又はアンロックを制御する回転制御レバーと、該回転軸に連結しかつ該一方、他方の回転アームを回転する回転レバーとでなることを特徴とする請求項4記載の超微小粒粉砕装置を提供する。
このような構成としたので、請求項4記載の発明の効果に加えて、回転駆動部材は熟練作業を要することなく簡単に操作可能な回転制御レバー及び回転レバーで構成されその作業性を高めるという効果がある。
請求項7記載の本発明によれば、コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれかつ配管で構成したジェット気流取入装置と、該ジェット気流取入装置を連結して送り込まれた低・高圧気流を内壁面を経由して吸上げるタンクと、該タンクの上部に装着された本体ケーシングと、該本体ケーシングの上面に開口部を突設しかつ重複筒体で構成した微粉体取出口部材と、該本体ケーシングの上面に装着されかつ微粉体取出口部材の垂直方向に位置決め設定する緊締部材と、前記本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し及びその両者間に中間多重層リングを介装してなり、前記粉砕ノズルがその基端を前記本体ケーシングの外方に突出させて該基端に外気を取込むフィルタを備えると共に前記本体ケーシングの内壁部に装着しその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給し、その先端を該本体ケーシングの空洞部の内方向に向って突出配置されると共に前記供給ノズルの円筒体風洞部に外気吸込量調整器を固定・配置したことを特徴とする超微小粒粉砕装置を提供する。
このような構成としたので、高圧専用のコンプレッサーや高圧ガスパイプ又はチューブを排除し、粉砕ノズル側からはフィルタによる清浄な外気を導入して小型・軽量化及び小規模の粉砕装置を実現すると共に省エネルギーの下に広範囲に渉る粉砕原料について超微小粒粉砕をなし得ること、及び本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し、その両者間に中間多重層リングを介装したので粉砕原料を再度に渉りインレットホッパーに投入する必要がなく、所定の微粒子に完全に粉砕可能となりその作業性が極めて向上すること、及び供給ノズルの円筒風洞部に外気吸込量調整器を備えたので本体ケーシング内へ粉砕原料を円滑に供給することができると共に外気の吸込量が好適に制御され粉砕粒子間の衝突を促進し、粉砕原料の超微小粒粉砕をさらに効率良く実現できること、また前記中間多重層リングの設定個数や微粉体取出口部材の垂直方向の位置決め、すなわちその高さを緊締部材等で容易かつ任意に設定でき、粉砕原料の各種類に基づきその合理的な粉砕条件に適合させることができるという効果がある。
以下、本発明に係る超微小粒粉砕装置の実施の形態について添付図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明に係る超微小粒粉砕装置の正面図である。図2は、前記図1の矢視A−A線方向から見た要部断面図であって、垂直方向にインレットホッパーを備えた場合の断面図である。図3は、図1の矢印B方向から見た平面図である。
26は超微小粒粉砕装置であって、いわゆるゼットミルであり、図1はその構造例を示す。27は例えば円筒体でなるタンクであり、その内部は中空状に形成されている。該タンク27の上部は例えば、円筒体でなる本体ケーシング28を装着している。該本体ケーシング28は、上面側にトップカバー28a、下面側にボトムリング28b及びその両者間の外周面に中間多重層リング28cを備えて形成されている。この中間多重層リング28cは複数、例えば4個の第1ないし第4中間リング28c1〜28c4を重層して構成している。この中間リング28c1〜28c4の設定数は当該超微小粒粉砕装置で微小粉砕するための粉砕原料の種類等によって決定される。そして、前記トップカバー28a、前記第1ないし第4中間リング28c1〜28c4及びボトムリング28bの外周縁にはボルト挿入孔28h・・・・をそれぞれ垂直方向に設け、図3に示すように複数のボルト28gをこのボルト挿入孔28hに挿入し周設・固着している。
そこで、タンク27の上部にボトムリング28b、第1ないし第4中間リング28c1〜28c4、トップカバー28が緊締状態で固定される。また、一方、前記第1ないし第4中間リング28c1〜28c4の外周縁において、前記ボルト挿入孔28hとは別異の部位であって、その垂直方向にボルト挿入孔28i・・・・を穿孔し、このボルト挿入孔28iに固定用ボルト(図示せず)を挿入してねじ締めし各第1ないし第4中間リング28c1〜28c4の相互間を固定する。該本体ケーシング28の内部は図2に示すように空洞部29例えば、旋回粉砕室を形成している。この空洞部29は前記トップカバー28aの下面に備えたトップライナー28dと、中間ベース28eの上面に備えたボトムライナー28fとの間に形成されている。該空洞部29は気流通過溝で構成してもよい。該空洞部29は、前記中間多重層リング28cのうち、第1ないし第3中間リング28c1〜28c3の内部に形成されかつ該第1ないし第3中間リングと略同一形状の第1仕切板28E1及び第2仕切板28E2を介装している。そして、この第1仕切板28E1は前記第1、第2中間リングの境界ラインN1の位置に及びこの第2仕切板28E2は前記第2、第3中間リングの境界ラインN2の位置に設定されている。
該本体ケーシング28の内壁部つまり、中間多重層リング28cの内壁面部28A1、28A2、28A3の所定部位には例えば、図2に示すような構造を有する粉砕ノズル30、30、30を各第1ないし第3中間リング28c1〜28c3毎に図4に示すように後述するいずれかの中間リングに供給ノズル31を配設すると共に例えば9個又は10個配設している。そして全体では例えば29個配設している。また、前記中間多重層リング28cの内壁面部28A1、28A2、28A3はそれぞれ第1ないし第3中間リング28c1〜28c3の内壁面部である。
図中、28A4は前記中間多重層リング28cの内壁面部であって、第4中間リング28c4の内壁面部である。該粉砕ノズル30はその基端、具体的には円筒体風洞部30bの基端30cを前記本体ケーシング28の外方に突出させて該基端30cにフィルタ53を備えている。図4の矢視D−D線方向の断面図に示す該粉砕ノズル30の先端つまり、エジェクター30aの先端を図2に示すように前記空洞部29の内方向に向って突出させると共に各粉砕ノズル30が該空洞部29内に流送された粉砕原料が適宜に超微小粒に粉砕させるように図4に示すように本体ケーシング28の水平中心軸線Lに対して傾斜させ適宜角度を有している。そして、上記粉砕ノズル30の先端(エジェクター)30aは例えば斜面形状を有し、この斜面形状が図4に示すように本体ケーシング28の第1ないし第3中間リング28c1〜28c3のリングライナー28C1〜28C3と合致させるように設計する。このようにすると該空洞部29内に流送された粉砕原料が適宜に超微小粒に抵抗ロスがなく合理的に粉砕させることができる。
ここに、当該粉砕原料としてはコバルト合金、銅(Cu)、アルミニューム(Al)、ステンレススチール(SUS316)等の金属材料や海藻、その他食品、医薬品、医薬品添加剤、更に、ガラス粉末、樹脂、セラミックス、木炭等であり、本発明は各種の粉砕原料に適用できる。そして、上述したタンク27や本体ケーシング28若しくは第1ないし第3中間リング28c1〜28c3及びその内壁面部28A1〜28A3は例えば、ステンレス鋼SUS304で作製されるが、特に粉砕原料が薬品や健康食品等である場合、健康管理上から比較的硬質な、例えば、アルミナAl、ジルコニアZrO、窒化ケイ素材Si、炭化ケイ素SiC、超硬合金等で作製することが望ましい。
すなわち、図2に示すように前記フィルタ53を備えた粉砕ノズル30は例えば前記中間多重層リング28cの一層、つまり第1ないし第3中間リング28c1〜28c3の一つについて例えば9個配置されてあって、各粉砕ノズル30はその先端30aを本体ケーシング28の水平中心軸線Lに対して所定の角度を有して配置されている。すなわち、図4に示すように第1番目粉砕ノズル30Aは水平中心軸線Lからの所定角度θ1、即ち36(°)の位置に第2番目粉砕ノズル30Bは水平中心軸線Lからの所定角度θ2、即ち72(°)の位置に、第3番目粉砕ノズル30Cは水平中心軸線Lからの所定角度θ3、即ち108(°)の位置に、第4番目粉砕ノズル30Dは水平中心軸線Lからの所定角度θ4、即ち144(°)の位置に、第5番目粉砕ノズル30Eは水平中心軸線Lからの所定角度θ5、即ち0(°)の位置に、第6番目粉砕ノズル30Fは水平中心軸線Lからの所定角度θ6、即ち36(°)の位置に、第7番目粉砕ノズル30Gは水平中心軸線Lからの所定角度θ7、即ち72(°)の位置に、第8番目粉砕ノズル30Hは水平中心軸線Lからの所定角度θ8、即ち108(°)の位置に、第9番目粉砕ノズル30Iは水平中心軸線Lからの所定角度θ9、即ち144(°)の位置に、それぞれ配置されている。
尚、上記した第1番目から第9番目のフィルタ53を備えた粉砕ノズル30A〜30Iの配設数や所定角度は本体ケーシング28の容量や粉砕原料の種類等により適宜変更することができる。
かくして、上述したように、中間多重層リング28cを第1ないし第3中間リング28c1〜28c3又はそれ以上の中間リングを備えたので、粉砕原料の種類に応じて上記空洞部29内で一度で所望の微粒子状に生成することが可能となり、処理済の微粒子状の粉砕原料を再度インレットホッパー32に投入する必要がなく作業能率が大幅に向上する。
30はフィルタ53を備えた前記本体ケーシング28の中間多重層リングの内壁部28A1〜28A3に所望数個、例えば前述のように9個を設けられた粉砕ノズルであって、そのノズル先端部30aすなわち、エジェクター30aは、前記空洞部29に臨ませている。該粉砕ノズル30は例えば、粉砕原料の種類や当該超微小粒粉砕装置26の設計仕様等によりその配設数が決定される。該粉砕ノズル30は円筒体風洞部30bと、該円筒体風洞部30bの先端に固定した吸込みノズル30dと、該吸込みノズル30dの先端に備えたエジェクター30aとを有している。そして、前記円筒体風洞部30b、吸込みノズル30d及びエジェクター30aはエジェクターケース30eで被覆し本体取付けねじ30fでそれぞれを固定している。また、30gは前記吸込みノズル30dの外周面に形成した高圧室である。
また、当該粉砕ノズル30は、図4に示すように例えば、吸込みノズル30dの先端には前記空洞部29に流送する気流噴射孔30hを形成し、ジェット気流を前記空洞部29に流送している。尚、図中30kは前記タンク27から吸上げられた低・高圧気流を前記高圧室30gに流送するための貫通孔である。30mは該貫通孔30kに合致させた流通孔であってエジェクター30aに穿孔している。
前記粉砕ノズル30に流送される気流としては空気やフレオン21、エチレン、メタン、アルゴン、水素、ヘリウム等のガス気流が適用され、粉砕原料が例えば樹脂やゴムのような弾性又はプラスチック類、ワックス等の熱に脆弱化する物質の場合、低温粉砕工程によれば、超微小粒粉砕が省エネルギーでもって可能となる。ここで低温粉砕工程とは物質を脆化点以下に冷却すると粒子相互の衝撃に対して著しく脆くなる性質があり、その低温脆性を利用して粉砕時の発熱を積極的に抑え、熱的変性を防止しながら粉砕を行なう工程である。
ここで前記本体取付ねじ30fの外周は雄ねじ30iを周設しており、この雄ねじ30iを前記本体ケーシング28の内壁部28A1、28A2、28A3に固定したボディリング28B1、28B2、28B3の内周面の雌ねじに螺合して、該粉砕ノズル30は本体ケーシング28の内壁部28A1、28A2、28A3に嵌着している。28C1、28C2、28C3は該ボディリング28B1、28B2、28B3の空洞部29側であって、該ボディリング28B1、28B2、28B3に固定したリングライナーである。このリングライナー28C1、28C2、28C3は前記粉砕ノズル30のエジェクター30aを支持している。図中、28DはOリングで構成したシール材である。
53はフィルタであり、前記粉砕ノズル30の基端に備えており、すなわち、具体的には支持部材53Aを介して前記円筒体風洞部30bの基端30cに結合させている。該支持部材53Aは、図5に示すように例えば、段差円筒体で構成され、その先端部である1段目の円筒部53aの外周に雄ねじ53bを周設しており、この雄ねじ53bが前記円筒体風洞部30bの基端30cに形成した軸心孔の内壁面に形成した雌ねじ(図示せず)と螺合して連結する。
一方、支持部材53Aの2段目の円筒部53cの基端部53dは前記フィルタ53のベース53Bに嵌着・固定している。該フィルタ53は外気を取入れるものであって、全体形状が略有蓋円筒体でなる本体53Cと、該本体53Cの底面を覆設するベース53Bとでなる。該本体53Cは、二重メッシュ構造で構成され、外装メッシュ体53fと、内装メッシュ体53gの組合せでなる。該外装メッシュ体53fは網目の大きさが比較的小さく構成され、また該内装メッシュ体53gは網目の大きさが比較的大きく構成されている。
このように構成することにより、外気に包含する塵埃等を2段階で除塵し、清浄な外気を前記支持部材53Aの貫通孔53eを経由して前記円筒体風洞部30bの軸心孔30jに流送する。
このように前記中間多重層リング28cを構成する第1ないし第3中間リング28c1〜28c3はそれぞれ内壁部28A1〜28A3、ボディリング28B1〜28B3、リングライナー28C1〜28C3及び粉砕ノズル30A〜30Iを設けている。また、前記第1中間リング28c1に於いて前記ボディリング28B1には流通口28j1が図2に示すように形成されている。該流通口28j1は他の第2、第3中間リング28c2、28c3にも同様に流通口28j2、流通口28j3が形成され、タンク27内に流入された低・高圧気流J、Kを吹上げ流過させる流通路として機能する。そしてタンク27内に流入された低・高圧気流J、Kが吸上げられて該粉砕ノズル30A〜30Iから空洞部29へジェット気流を噴出する。
尚、当該フィルタ53を備えた粉砕ノズル30A〜30Iは必ずしも前記第1ないし第3中間リング28c1〜28c3のすべてに配設する必要がなく、例えば第1及び/又は第2中間リング28c1、28c2若しくは第3中間リング28c3のみに配設してもよく、任意の設計事項となる。
31は図4及び図6に示すように前記本体ケーシング28の中間多重層リング28c、すなわち第1ないし第3中間リング28c1〜28c3のいずれかの一部に設けられた供給ノズルであって、そのノズル先端部31aすなわち、エジェクター31aは、前記空洞部29に臨ませている。該供給ノズル31は例えば、単一なもので構成されるが粉砕原料の種類や当該超微小粒粉砕装置26の設計仕様等により複数個で構成してもよい。該供給ノズル31は円筒体風洞部31cと、該円筒体風洞部31cの基端部31kと、該円筒体風洞部31cの先端に固定した吸込みノズル31dと、該吸込みノズル31dの先端に備えたエジェクター31aとを有している。そして、前記円筒体風洞部31c、吸込みノズル31d及びエジェクター31aはエジェクターケース31eで被覆し本体取付けねじ31fでそれぞれを固定している。また、31gは前記吸込みノズル31dの外周面に形成した高圧室である。そして、前記円筒体風洞部31cと、該円筒体風洞部31cの基端部31kは、連結部材としてのヘルール31jにより連結している。
32は粉砕原料を投入するインレットホッパーであり、前記供給ノズル31の入口側水平開口部31bすなわち、前記円筒体風洞部31cにインレットボディ32aを介して装着され、超微小粒を所望する薬品や金属例えばコバルト合金等各種の粉砕原料を前記供給ノズル31に順次送り出す機能がある。
図中、31hは連結部材としてのヘルールであり、インレットホッパー32とインレットボディ32aを連結している。図1及び図3に於いて39は前記本体ケーシング28の上面(トップカバー)28aにボルト39aで固定した2つの把手である。40は前記タンク27を流送する気流の圧力値を計測する圧力ゲージである。該圧力ゲージ40は取付部品40aによりタンク27の表面の取付けられている。
また、38は図6に示すように外気吸込量調整器であり、供給ノズル31の入口側垂直開口部31iすなわち前記円筒体風洞部31cに装着されている。該外気吸込量調整器38は回転可能に構成した外ケース38aと内ケース38bとを備えており、該回転可能な外ケース38aには外気吸込孔38cを穿孔している。そして、該回転可能な外ケース38aを回転させて外気吸込孔38cの吸込面積を調整し、外気吸込量を制御する。外気吸込量が調整決定されれば固定ノブ38dを操作し、外ケース38aを固定し、外気吸込孔38cの吸込面積の広さを特定する。
33は金属等の粉砕原料を超微小粒・微粉体した後に取出すための微粉体取出口部材であって、前記本体ケーシング28の上面すなわち、前記トップカバー28aに於ける略中央部に配備している。そして該微粉体取出口部材33は、詳しく言えば、その垂直長さ方向の略上半部分をトップカバー28aの上面に穿けた孔及び略中央を穿孔したトップライナー28dを貫通して突出させ、かつ、その垂直長さ方向の略下半部分を本体ケーシング28の空洞部29に収納され配置している。具体的には、該微粉体取出口部材33の開口部33aから係止爪33bの底面までの長さhは予め決定されており、該本体ケーシング28に配置される中間多重層リング28cの積層数、つまり第1ないし第3中間リング28c1〜28c3の個数やまたそれ以上の個数の中間リングで構成した場合等により、該微粉体取出口部材33が本体ケーシング28の
トップカバー28aの上面からの突出高さが決定する。図2に示す実施の形態では、中間多重層リング28cが4つの中間リング、すなわち、第1ないし第4中間リング28c1〜28c4で構成した場合を例示している。
該微粉体取出口部材33は全体構造が重複筒体、例えば2重筒体又は3重筒体等で構成され、その上端は粉砕原料を超微小粒子に粉砕した後に取出すための開口部33aを形成し、その下端は前記第1ないし第3中間リング28c1〜28c3内に介在させた例えば、前記第1、第2仕切板28E1、28E2の下面に係止する係止爪33bを周設している。図2に於いては、該微粉体取出口部材33の係止爪33bは第2仕切板28E2の下面に
係止している。そして、上述した中間リングの積層個数が増加する毎に該微粉体取出口部材33の係止爪33bは下方向に移行する。また、該微粉体取出口部材33は、その外筒33cの外表面は第1仕切リング33d、第2仕切リング33eを巻装配置し、この第1仕切リング33dと第2仕切リング33e間に前記第1仕切板28E1を、第2仕切リング33eと該微粉体取出口部材33の係止爪33b間に前記第2仕切板28E2をそれぞれ挟着している。そして、該第1、第2仕切リング33d、33eはボルト等の緊締部品33fで微粉体取出口部材33の外筒33eに固定している。このように上述した中間リング28c1〜28c4の積層個数が増加する毎に仕切板28E1、28E2の増加と併せて前記仕切リング33d、33eも増加される。
33Aは前記微粉体取出口部材33を本体ケーシング28のトップカバー28aの上面に固定するための固定部材であり、図3及び図7に示すように枠体固定部33gと、該枠体固定部33gと一体形成した加締部33hとで構成される。該枠体固定部33gは図3に示すように円形鍔33iを周設し、この円形鍔33iに所定間隔を置いて貫通孔33kを
周設形成し、この貫通孔33kに該固定ボルト33jをねじ込み、該該枠体固定部33gをトップカバー28aの上面に固定する。
前記固定部材33Aの加締部33hは基体リング33mと加締アーム33nで構成されている。この両者間に円弧状スリット33pを形成し、この円弧状スリット33pにより該
加締アーム33nの両端片33q、33qが可動自在となる。前記微粉体取出口部材33を本体ケーシング28に配置した後に、該微粉体取出口部材33を固定部材33Aに挿通し、かつ円形鍔33iを該トップカバー28aの上面に固定する。而して、加締アーム33nに装着されたハンドル33Bを回動すれば、該両端片33q、33qの相互間隔Gが近接するよう動作し、該両端片33q、33qは該微粉体取出口部材33の外筒33cの外表面に挟着し、固定部材33Aに該微粉体取出口部材33を緊締固定する。
尚、図中33rはハンドル33Bに備えた回転軸であり、該ハンドル33Bの回転により該回転軸33rが進出し加締アーム33nを挟着動作させる。
前記ジェット気流取入装置34の配管34Aは、後述する図9に示すようにフィルタレギュレータ46に連結され、このフィルタレギュレータ46から低・高圧気流を取込む。前記ジェット気流取入装置34の配管34Bは、図8に示すように例えばレバーロックカプラ34Cを連結する。該レバーロックカプラ34Cは別異の配管を介して又は直接に前記超微小粒粉砕装置26のタンク27の底部に連結する。
該タンク27の底部はタンク取付部としてのタンク固定枠体27Aを備え、このタンク固定枠体27Aはタンク27を支持し後述するキャスター35に備えた粉砕装置回転部材35Dの基台35aに固定している。該タンク固定枠体27Aは、その略中央部は挿通孔27aを穿孔しており、この挿通孔27a及び該タンク27の底面に穿けた孔に例えば別異の配管27bを装着し、この配管27bに前述した配管34A又は34Bを連結して構成する。そして、前記粉砕装置回転部材35Dの基台35aが回転すれば、これに従い、タンク27及び本体ケーシング28が回転動作を行う。
そして、該ジェット気流取入装置34は図1ないし図3に示すように前記配管34A又は34Bからジェット気流特に、例えば、0.49(MPa)から1.47(MPa)までの広範囲に於ける低・高圧のジェット気流を導入している。34fは切換えバルブのレバーであって、前記配管34A又は34B内に設置されたバルブを動作させ配管34A又34Bから流送されたジェット気流の流量及び圧力値を制御する。図2の例に於いては27bはタンク固定枠体27Aの配管であり、タンク27とジェット気流取入装置34の配管34A(配管34B)を固定するためにある。
35はキャスターであり、基体部35Aと、滑車35Bと、一方の支持部35Cと、他方の支持部35Cと、粉砕装置回転部材35Dとで構成され、該粉砕装置回転部材35Dは基台35aと、一方の回転アーム35bと、他方の回転アーム35cとを備えている。そして該一方の回転アーム35bは一方の支持部35Cの上端部位に、該他方の回転アーム35cは他方の支持部35Cの上端部位にそれぞれ装着している。前記一方、他方の支持部35C、35Cはそれぞれ略T字型ブラケット36、36によりボルト等の緊締部材37、37によりキャスター35の基体部35Aに固定されている。
図示しないが、前記ジェット気流取入装置34の配管34A、34Bに流送されるジェット気流が所定圧を超えたとき、そのジェット気流を開放する機能を有する安全バルブ装置を備えてもよい。
次に、図8に基づき管連結部材としてのレバーロックカプラ34Cについて説明する。該レバーロックカプラ34Cはジェット気流取入装置34の構成要素であって、前記配管34Aと前記タンク27の底部の固定枠体27Aに備えた配管27bとの間、又は前記配管34Bと前記タンク27の底部の固定枠体27Aに備えた配管27bとの間等に介設し、配管相互の結合を容易にするための構成部材である。該レバーロックカプラ34Cは大概すれば一方略円筒管体34aと、他方略円筒管体34bと、一対のレバー片34cとで構成されている。一方略円筒管体34aの先端は雄ねじ34a1を周設している。また、該一方の一方略円筒管体34aの左・右外縁部34a2、34a2にはピン34a3、34a3を突設し、このピン34a3、34a3に一対のレバー片34c、34cを回転自在に枢着している。該レバー片34c、34cはその内側面が平坦面34c1、34c1に形成されており、これが一方の略円筒管体34aに他方の略円筒管体34bを連結する際、該他方の略円筒管体34bの上部連結端34b1を押圧し、輪状シール材34dを圧縮し気密状態に両者を連結する機能を有する。このように前記輪状シール材34dは一方、他方略円筒管体34a、34bの両者間に介装されている。また、前記他方略円筒管体34bの下端は配管34A又は34Bと連結するための爪34b2を周設している。図中34e、34eは、一対のレバー片34c、34cに備えたリングであり、該一対のレバー片34c、34cを操作するとき、把持するためのものである。
一方略円筒管体34aと他方略円筒管体34bを連結解除するときは、該一対のレバー片34c、34cを水平方向に動作すれば、該他方略円筒管体34bの上部連結端34b1
を解放することになり、該他方略円筒管体34bは、一方略円筒管体34aから取外すことができ、その両者を連結するときは、この一対のレバー片34c、34cを逆動作すればよい。
次に、本発明に係る超微小粒粉砕装置に於ける構成要素としての回転規制部材について説明する。該回転規制部材51は、回転規制板51Aと、該回転規制板51Aを前記キャスター35の一方の支持部35Cの上端部位及び前記粉砕装置回転部材35Dの一方の回転アーム35bの上端部位に回転自在に枢着・連結する軸部材51Bとで構成する。
該回転規制板51Aはガイドピン51aを備え、該ガイドピン51aの頭部は図1及び図10に示すように、例えば円弧状ガイド孔51bに係止され、その先端51cは図1に示すように回転自在に構成された一方の回転アーム35bに固定されており、該ガイドピン51aは一方の回転アーム35bの回転に従いガイド孔51bに案内されながら図10及び図12に示すように回動許容範囲内、例えば90°内まで回転させる。このようにすれば、図12に示すように微粉体取出口部材33の開口部33aをキャスター35の基体部35Aに対し平行位置に配置することが可能となり、粉砕材料を作業員が容易に取出すことができる。
次に、本発明に係る超微小粒粉砕装置に於ける構成要素としての回転駆動部材について説明する。該回転駆動部材52は粉砕装置回動部材35Dの他方の回転アーム35cを回転許容・停止する回転軸規制部52Aと、該回転軸規制部52Aの回転軸52aに連結しかつ一方及び他方の回転アーム35b、35cを回転する回転レバー52Bと、該回転軸規制部52Aのロック又はアンロックを制御する回転制御レバー52Cとで構成する。
尚、上述した回転規制部材51及び回転駆動部材52は実施の形態の構成例としては省略してもその機能を果たすものである。
該回転駆動部材52はキャスター35の他方の支持部35Cの上端部位及び前記粉砕装置回転部材35Dの他方の回転アーム35cの上端部位に枢着されている。前記回転軸規制部52Aは図12に示すように、回転制御レバー52Cの回動操作によって回転軸52aの停止又は解除をするためのロック・アンロック部52bを有している。このロック・アンロック部52bは、例えば、一対の締付け部材で構成され、この一対の締付け部材が前記回転制御レバー52Cの回動操作で、該ロック・アンロック部52b内に介在する前記
回転軸52aを圧縮又は開放して該回転軸52aを回転許容し又は停止を行う。そして、当該本体ケーシング28及びタンク27を図11から図12のように略90°回転させるためには、先ず、回転制御レバー52Cを回動操作してロック・アンロック部52b解放(アンロック)し、回転レバー52Bを右回転し、略90°回転した後に回転制御レバー52Cを逆回動操作し該ロック・アンロック部52bを停止(ロック)する。
次に、本発明に係る超微小粒粉砕装置に於ける実施の形態について、その動作等を説明する。
超微小粒粉砕装置26を使用して超微小粒子を生成しようとする場合、各種の粉砕原料、例えばコバルト合金材料について、先づ、該コバルト合金材料の所定量をインレットホッパー32内に投入する。該インレットホッパー32は図9に示す本発明に係る超微小粒粉砕システムの一例によれば、定量供給機41により粉砕原料としての該コバルト合金材を前記インレットホッパー32内に供給する。そして、作業員等が制御盤42を操作することで該定量供給機41に接続された制御線42aを介して制御信号が該定量供給機41に送信されて該粉砕原料の投入量が決定される。
一方、図9に示す高圧ガス旋回型ジェットミル43aから気流が流送されコンプレッサー43により気流、例えば空気やHeガス等各種のガス気流を低圧ないし高圧に圧縮し、チューブ又は配管44を介してレシーバータンク45に流送する。該レシーバータンク45はチューブ又は配管を経由して低・高圧気流をフィルタレギュレーター46に流送する。ここで、前記コンプレッサー43は高圧専用のものではなく、低圧用又は低圧・高圧兼用のコンプレッサーを適用し、小型であって操作もし易く廉価に生産できる特徴がある。
前記フィルタレギュレーター46は図1に示すジェット気流取入装置34に低・高圧気流を導入する。この低・高圧気流は圧縮空気や圧縮不活性ガス、圧縮Heガス等である。そして、当該低・高圧気流は、該ジェット気流取入装置34の配管34A及び/又は配管34Bからタンク27内に流送される。図2に示すようにタンク27内に流入された低・高圧気流Jは例えば0.49ないし1.47(MPa)の圧力値の範囲内であって図2の矢印Jで示すように該タンク27、本体ケーシング28のボトムリング28b、中間多重層リング28cとしての第4ないし第2中間リング28c4〜28c2の各内壁面部28A4ないし28A2を伝導して該本体ケーシング28の第1中間リング28c1の内壁面部28A1まで吸上げられ、該ボディリング28B1、28B2、28B3に穿孔された流通孔281j、28j2、28j3に流送され、前記9個の各粉砕ノズル30A〜30Iの貫通孔30k及びエジェクター30aの流通孔30mに流送され、吸込みノズル30dの外周部分に形成した高圧室30gに流送される。該高圧室30gは前記吸込みノズル30dの先端部とエジェクター30aの基端部間の隙間にノズル孔を形成しており、このノズル孔が圧縮された前記低・高圧気流Jを例えば0.05(mm)程度で制限し、前記フィルタ53から外装メッシュ体53fと内装メッシュ体53gにより除塵された清浄な外気が支持部材53Aの貫通孔53eを経由して粉砕ノズル30の円筒体風洞部30bの軸心孔30j及び吸込みノズル30dを流過し、前述した高圧室30gのノズル孔から吐出する低・高圧気流Jの流れと相俟ち、当該外気が前記吸込みノズル30dの気流噴射孔30hからエジェクター30aを介して前記空洞部29にジェット気流を流送する。そして、例えば9個の各粉砕ノズル30Aないし30Iが気流噴射孔30hからジェット気流として空洞部29の内方向に一斉に噴出する。ここで当該ジェット気流の流速は、実験によれば空気の場合は約343.4m/sec、Heガスの場合は約1008.3m/secであり、このジェット気流により空洞部29内は渦流が旋回する。
そして、前記インレットホッパー32からコバルト合金材料等各種の粉砕原料を供給ノズル31の円筒体風洞部31c内、つまり内部空間部位に供給されると共に外気吸入量調整器38により制御された外気が該供給ノズル31の円筒体風洞部31cに吸入する。
ここで、前記ジェット気流取入装置34の配管34A又は配管34Bからタンク27内に流送された図2に示す低・高圧気流Kは前記低・高圧気流Jと同様に同一圧力値の範囲内であって、図2の矢印Kで示すようにタンク27、本体ケーシング28のボトムリング28b、中間多重層リング28cとしての第4ないし第2中間リング28c4〜28c2の各内壁面部28A4〜28A2を伝導して該本体ケーシング28の内壁面部28A1まで吸上げられ、前述した供給ノズル31の吸込みノズル31dの外周部分に形成した高圧室31gに流送される。該高圧室31gは前記吸込みノズル31dの先端部とエジェクター31aの基端部間にノズル孔を形成しており、このノズル孔が圧縮された前記低・高圧気流Kを例えば0.05(mm)程度で制限し、前記供給ノズル31から供給された前述したコバルト合金等の粉砕原料を伴なう外気流は前記ノズル孔を通過するとき、大気圧まで絞られその流送速度は音速程度まで高速に達し、前記エジェクター31aの吐出口から本体ケーシング28の中間多重層リング28c内の空洞部29へ流送される。ここで、前記本体ケーシング28のボトムライナー28fの上面の略中心部に図2に示すようにやや傾斜の緩やかな山形状突起を形成しており、これにより混合粉砕流を強力に吸上げる作用を誘起し該粉砕原料の超微小粒子を前記微粉体取出口部材33から迅速に取出すことが可能となる。そして、中間多重層リング28cとしての第1ないし第3中間リング28c1〜28c3のそれぞれに配置した粉砕ノズル30Aないし30Iからのジェット気流と当該粉砕原料の微粒子を含む気流が混合・旋回し、該粉砕原料の微粒子同志が衝突現象を繰返えし、さらに細微粒子及び超微粒子を形成する。実験によれば、当該超微小粒粉砕装置26ではインレットホッパー32内に投入した粉砕原料を粒径が0.1(μm)ないし5(μm)程度まで一度に超微小粒子とすることができた。
前記本体ケーシング28の中間多重層リング28cとしての第1ないし第3中間リング28c1〜28c3のそれぞれに形成した空洞部29内で生成した粉砕原料の超微小粒子は図5に示すように微粉体取出口部材33に接続された配管又はチューブ47を経由して捕集機48に収集され、必要に応じてこれを取出し所定場所に運搬する。また、コンプレッサー43からの低・高圧気流はその一部は配管又はチューブ49、49を経由して調整バルブにより排出量を制御し、排気ブロア50から外部に排出する。ここで前記中間多重層リング28cを構成する第1ないし第3中間リング28c1〜28c3の積層個数は任意であり、粉砕原料の超微小粒子粉砕条件等によって任意選定かつ決定され、また、粉砕ノズル30Aないし30Iの配備数も任意に選定かつ決定される。
尚、図3、図10、図11及び図12に於いて34fは切換えバルブのレバーであって配管34A又は34B内に設置されたバルブを動作させ、管内の低・高圧気流の流量及び圧力値を制御する。
次に、本発明に係る超微小粒粉砕装置の実施例について図12等に基づき説明する。
図12は前記回転制御部材51及び回転駆動部材52を動作させて該本体ケーシング28及び該タンク27を図1、図10及び図11の設定位置から図12の設定位置に回転動作させた位置に設定した場合の構成例である。
この実施例は前記回転制御部材51及び回転駆動部材52が必須要素であって、前記微粉体取出口部材33の開口部33aの方向がキャスター35の基体部35Aに対し平行位置、つまり水平方向に設定するように該本体ケーシング28及び該タンク27を回転しかつ設定する。このようにすれば、該本体ケーシング28の中間多重層リング28c内の空洞部29で超微粒子状に粉砕された各種の粉砕原料を作業員が容易かつ迅速に取出すことが可能である。
前記回転制御部材51は、該回転規制板51Aがガイドピン51aを備え、該ガイドピン51aの頭部は図1及び図10に示すように、例えば円弧状ガイド孔51bに係止され、その先端51cは図1に示すように回転自在に構成された一方の回転アーム35bに固定されており、該ガイドピン51aは一方の回転アーム35bの回転に従いガイド孔51bに案内されながら図10及び図12に示すように回動許容範囲内、例えば90°内まで回転させる。また、回転駆動部材52は前記回転軸規制部52Aが図12に示すように、回転制御レバー52Cの回動操作によって回転軸52aの停止又は解除をするためのロック・アンロック部52bを有している。このロック・アンロック部52bは、例えば、一対の締付け部材で構成され、この一対の締付け部材が前記回転制御レバー52Cの回動操作で、該ロック・アンロック部52b内に介在する前記回転軸52aを圧縮又は開放して該回転軸52aを回転許容し又は停止を行う。
ほかの構成要素や動作等は上述した実施の形態の説明と略同一であり、同一番号、同一符号を付し、その説明を省略する。
図1は、本発明に係る超微小粒粉砕装置の正面図である。 図2は、図1の矢視A―A線方向の断面図である。 図3は、図1の矢視B方向から見た平面図である。 粉砕ノズル配置例を示すものであってインレットホッパーを断面した状態に於ける前記図1の矢視C−C線方向から見た水平断面図である。 本発明に適用するフィルタを備えた粉砕ノズルを拡大した図面であって、図4の矢視D−D線方向の垂直断面図である。 図6は本発明に適用する供給ノズル及びインレットホッパーの拡大垂直断面図である。 図7は本発明に適用する微粉取出口部材に備えた固定部材を示す拡大斜視図である。 図8は本発明に適用するレバーロックカプラを垂直断面した拡大斜視図である。 本発明に係る超微小粒粉砕システムの一例を示す構成図である。 図1に示す矢視M−M線方向から見た側面図である。 図1に示す矢視P−P線方向から見た側面図である。 本発明に係る超微小粒粉砕装置の実施例であって、本体ケーシング及びタンクを略90°回転させた場合の側面図である。 従来の技術に於ける一つの例であってジェットミルを用いた粉料の粉砕方法を示す構成図である。 従来の技術に於ける他の例であって、粉砕機の構成例を示す側面図である。
符号の説明
26 超微小粒粉砕装置
27 タンク
27A タンクのタンク固定枠体
27a タンクのタンク固定枠体の挿通孔
27b タンクのタンク固定枠体の配管
28 本体ケーシング
28a 本体ケーシングのトップカバー
28b 本体ケーシングのボトムリング
28c 本体ケーシングの中間多重層リング
28c1 本体ケーシングの中間多重層リングの第1中間リング
28c2 本体ケーシングの中間多重層リングの第2中間リング
28c3 本体ケーシングの中間多重層リングの第3中間リング
28c4 本体ケーシングの中間多重層リングの第4中間リング
28d 本体ケーシングのトップライナー
28e 本体ケーシングの中間ベース
28f 本体ケーシングのボトムライナー
28g ボルト
28h ボルト挿入孔
28i ボルト挿入孔
28j1 本体ケーシングの中間多重層リングの第1中間リングの流通孔
28j2 本体ケーシングの中間多重層リングの第2中間リングの流通孔
28j3 本体ケーシングの中間多重層リングの第3中間リングの流通孔
28A1〜28A4 本体ケーシングの中間多重層リングの内壁部
28B1〜28B4 本体ケーシングの中間多重層リングのボディリング
28C1〜28C4 本体ケーシングの中間多重層リングのリングライナー
28D 本体ケーシングのシール材
28E1 本体ケーシングの第1仕切板
28E2 本体ケーシングの第2仕切板
N1 本体ケーシングの境界ライン
N2 本体ケーシングの境界ライン
29 本体ケーシングの空洞部
30 フィルタを備えた粉砕ノズル
30A〜30I 第1番目ないし第9番目粉砕ノズル
30a 粉砕ノズルの先端部(エジェクター)
30b 粉砕ノズルの円筒体風洞部
30c 粉砕ノズルの円筒体風洞部の基端
30d 粉砕ノズルの吸込みノズル
30e 粉砕ノズルのエジェクターケース
30f 粉砕ノズルの本体取付けねじ
30g 粉砕ノズルの高圧室
30h 粉砕ノズルの気流噴射孔
30i 粉砕ノズルの雄ねじ
30j 粉砕ノズルの円筒体風洞部の軸心孔
30k 粉砕ノズルのエジェクターケースの貫通孔
30m 粉砕ノズルの先端部の流通孔
31 供給ノズル
31a 供給ノズルの先端部(エジェクター)
31b 供給ノズルの入口側水平開口部
31c 供給ノズルの円筒体風洞部
31d 供給ノズルの吸込みノズル
31e 供給ノズルのエジェクターケース
31f 供給ノズルの本体取付けねじ
31g 供給ノズルの高圧室
31h ヘルール
31i 供給ノズルの入口側垂直開口部
31j ヘルール
31k 風洞部の基端部
32 インレットホッパー
32a インレットボディ
33 微粉体取出口部材
33A 微粉体取出口部材の固定部材
33a 微粉体取出口部材の開口部
33b 微粉体取出口部材の係止爪
33c 微粉体取出口部材の外筒
33d 微粉体取出口部材の第1仕切リング
33e 微粉体取出口部材の第2仕切リング
33f 微粉体取出口部材の第1及び第2仕切リングの緊締部品
33g 微粉体取出口部材の固定部材の枠体固定部
33h 微粉体取出口部材の固定部材の加締部
33i 微粉体取出口部材の固定部材の円形鍔
33j 微粉体取出口部材の固定部材の固定ボルト
33k 微粉体取出口部材の固定部材の貫通孔
33m 微粉体取出口部材の固定部材の加締部の基体リング
33n 微粉体取出口部材の固定部材の加締部の加締アーム
33p 微粉体取出口部材の固定部材の加締部の円弧状スリット
33q 微粉体取出口部材の固定部材の加締部の加締アームの両端片
33B ハンドル
33r ハンドルの回転軸
34 ジェット気流取入装置
34A ジェット気流取入装置の配管
34B ジェット気流取入装置の配管
34C ジェット気流取入装置のレバーロックカプラ
34a ジェット気流取入装置のレバーロックカプラの一方略円筒管体
34a1 ジェット気流取入装置のレバーロックカプラの一方略円筒管体の雄ねじ
34a2 ジェット気流取入装置のレバーロックカプラの一方略円筒管体の左・右外縁部
34a3 ジェット気流取入装置のレバーロックカプラの一方略円筒管体のピン
34b ジェット気流取入装置のレバーロックカプラの他方略円筒管体
34b1 ジェット気流取入装置のレバーロックカプラの他方略円筒管体の上部連結端
34b2 ジェット気流取入装置のレバーロックカプラの他方略円筒管体の爪
34c ジェット気流取入装置のレバーロックカプラの一対のレバー片
34c1 ジェット気流取入装置のレバーロックカプラの一対のレバー片の平坦面
34d ジェット気流取入装置のレバーロックカプラの輪状シール材
34e ジェット気流取入装置のレバーロックカプラの一対のレバー片のリング
34f 切換えバルブのレバー
35 キャスター
35A キャスターの基体部
35B キャスターの滑車
35C キャスターの一方、他方の支持部
35D キャスターの粉砕装置回転部材
35a キャスターの粉砕装置回転部材の基台
35b キャスターの粉砕装置回転部材の一方の回転アーム
35c キャスターの粉砕装置回転部材の他方の回転アーム
36 キャスターの一方、他方の支持部の略T字型ブラケット
37 キャスターの一方、他方の支持部の略T字型ブラケットの緊締部材
38 外気吸込量調整器
38a 外気吸込量調整器の外ケース
38b 外気吸込量調整器の内ケース
38c 外気吸込量調整器の外気吸込孔
38d 外気吸込量調整器の固定ノブ
39 把手
39a 把手のボルト
40 圧力ゲージ
40a 圧力ゲージの取付部品
41 定量供給機
42 制御盤
42a 制御線
43 コンプレッサー
43a 高圧ガス旋回型ジェットミル
44 配管(チューブ)
45 レシーバータンク
46 フィルタレギュレータ
47 配管(チューブ)
48 捕集機
49 配管(チューブ)
50 排気ブロア
51 回転規制部材
51A 回転規制部材の回転規制板
51a 回転規制部材の回転規制板のガイドピン
51b 回転規制部材の回転規制板の円弧状ガイド孔
51c 回転規制部材の回転規制板のガイドピンの先端
51B 回転規制部材の軸部材
52 回転駆動部材
52A 回転駆動部材の回転軸規制部
52a 回転駆動部材の回転軸規制部の回転軸
52b 回転駆動部材の回転軸規制部のロック・アンロック部
52B 回転駆動部材の回転レバー
52C 回転駆動部材の回転制御レバー
53 フィルタ
53A フィルタの支持部材
53a フィルタの1段目の円筒部
53b フィルタの1段目の円筒部の雄ねじ
53c フィルタの2段目の円筒部
53d フィルタの2段目の円筒部の基端部
53e フィルタの支持部材の貫通孔
53f フィルタの本体の外装メッシュ体
53g フィルタの本体の内装メッシュ体
53B フィルタのベース
53C フィルタの本体

Claims (7)

  1. コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれるタンクと、該タンクの上部に固定されかつ該低・高圧気流が流送する粉砕ノズル及び粉砕原料を供給する供給ノズルを備えた本体ケーシングと、該本体ケーシングの上面に配備した微粉体取出部材とでなる超微小粒粉砕装置に於いて、前記本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し及びその両者間に中間多重層リングを介装してなり、前記粉砕ノズルがその基端を前記本体ケーシングの外方に突出させて該基端に外気を取込むフィルタを備えると共に前記本体ケーシングの内壁部に装着しその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給すると共に外気を調整・吸入し、その先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って突出配置されることを特徴とする超微小粒粉砕装置。
  2. コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれかつ配管で構成したジェット気流取入装置と、該ジェット気流取入装置を連結して送り込まれた低・高圧気流を内壁面を経由して吸上げるタンクと、該タンクの上部に装着された本体ケーシングと、該本体ケーシングの上面に配備した微粉体取出部材と、前記本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し及びその両者間に中間多重層リングを介装してなり、前記粉砕ノズルがその基端を前記本体ケーシングの外方に突出させて該基端に外気を取込むフィルタを備えると共に前記本体ケーシングの内壁部に装着しその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給し、その先端を該本体ケーシングの空洞部の内方向に向って突出配置されると共に前記供給ノズルの円筒体風洞部に外気吸込量調整器を固定・配置したことを特徴とする超微小粒粉砕装置。
  3. コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれかつ配管で構成したジェット気流取入装置と、該ジェット気流取入装置を連結して送り込まれた低・高圧気流を内壁面を経由して吸上げるタンクと、該タンクの上部に装着された本体ケーシングと、該本体ケーシングの上面に配備した微粉体取出部材と、前記タンクの底部に固定すると共に粉砕装置を回転自在かつ所定位置にセットする粉砕装置回転部材と、該粉砕装置回転部材を支持しかつ該粉砕装置を所定の位置に移動可能とするキャスターと、前記本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し及びその両者間に中間多重層リングを介装してなり、前記粉砕ノズルがその基端を前記本体ケーシングの外方に突出させて該基端に外気を取込むフィルタを備えると共に前記本体ケーシングの内壁部に装着しその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給し、その先端を該本体ケーシングの空洞部の内方向に向って突出配置されると共に前記供給ノズルの円筒体風洞部に外気吸込量調整器を固定・配置したことを特徴とする超微小粒粉砕装置。
  4. コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれかつ配管で構成したジェット気流取入装置と、該ジェット気流取入装置を連結して送り込まれた低・高圧気流を内壁面を経由して吸上げるタンクと、該タンクの上部に装着された本体ケーシングと、該本体ケーシングの上面に配備した微粉体取出部材と、前記タンクの底部に固定するタンク取付部及び粉砕装置を回転する一方、他方の回転アームでなる粉砕装置回転部材と、一方の回転アームに装着された一方の支持部及び他方の回転アームに装置された他方の支持部及び該両支持部を固定した基体部で構成されたキャスターと、前記一方の支持部に該粉砕装置の回転を規制する回転規制部材と、前記他方の支持部に該粉砕装置の回転位置決めを設定する回転駆動部材と、前記本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し及びその両者間に中間多重層リングを介装してなり、前記粉砕ノズルがその基端を前記本体ケーシングの外方に突出させて該基端に外気を取込むフィルタを備えると共に前記本体ケーシングの内壁部に装着しその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給し、その先端を該本体ケーシングの空洞部の内方向に向って突出配置されると共に前記供給ノズルの円筒体風洞部に外気吸込量調整器を固定・配置したことを特徴とする超微小粒粉砕装置。
  5. 前記回転規制部材は前記一方の支持部の側面に固定されかつガイド孔を形成した回転規制板と、該ガイド孔内に挿入されかつ一方の回転アームに固定されたガイドピンとで構成したことを特徴とする請求項4記載の超微小粒粉砕装置。
  6. 前記回転駆動部材は前記他方の支持部の側面に固定されかつ一方又は他方の回転アームに連結された回転軸の回転許容・停止をする回転軸規制部と、該回転軸規制部のロック又はアンロックを制御する回転制御レバーと、該回転軸に連結しかつ該一方、他方の回転アームを回転する回転レバーとでなることを特徴とする請求項4記載の超微小粒粉砕装置。
  7. コンプレッサーから低・高圧気流が送り込まれかつ配管で構成したジェット気流取入装置と、該ジェット気流取入装置を連結して送り込まれた低・高圧気流を内壁面を経由して吸上げるタンクと、該タンクの上部に装着された本体ケーシングと、該本体ケーシングの上面に開口部を突設しかつ重複筒体で構成した微粉体取出口部材と、該本体ケーシングの上面に装着されかつ微粉体取出口部材の垂直方向に位置決め設定する緊締部材と、前記本体ケーシングが上面側のトップカバーと下面側のボトムリングで構成し及びその両者間に中間多重層リングを介装してなり、前記粉砕ノズルがその基端を前記本体ケーシングの外方に突出させて該基端に外気を取込むフィルタを備えると共に前記本体ケーシングの内壁部に装着しその先端を該本体ケーシング内の空洞部の内方向に向って所定角度に複数個ないし多数個を設定して突出配置され、前記供給ノズルが前記本体ケーシングの内壁部であってインレットホッパーによる粉砕原料を供給し、その先端を該本体ケーシングの空洞部の内方向に向って突出配置されると共に前記供給ノズルの円筒体風洞部に外気吸込量調整器を固定・配置したことを特徴とする超微小粒粉砕装置。
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