JP2008244962A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】省電力モードからの復帰時において、余計な電力消費を回避し、かつ、ウォームアップの最短化を図り、使用者の利便性の高い画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像読取ユニット4と画像形成処理部6を備え、スキャナ機能と、複写機能とを有する複合機1において、複合機1の設定、入力を行い、スキャナ機能と複写機能を選択可能な操作パネル3と、画像読取部及び画像形成処理部6への電力供給を制御する制御部7と、画像読取部及び画像形成処理部6への電力供給を通常よりも少なくする省電力モードとを有し、制御部7は、省電力モードから復帰を開始する場合、画像読取ユニット4と画像形成処理部6に供給する電力を増加させ、定着部63のウォームアップが完了する前に操作パネル3にスキャナ機能を使用する入力がなされた場合、画像形成処理部6への電力供給を中断する。
【選択図】図4
【解決手段】画像読取ユニット4と画像形成処理部6を備え、スキャナ機能と、複写機能とを有する複合機1において、複合機1の設定、入力を行い、スキャナ機能と複写機能を選択可能な操作パネル3と、画像読取部及び画像形成処理部6への電力供給を制御する制御部7と、画像読取部及び画像形成処理部6への電力供給を通常よりも少なくする省電力モードとを有し、制御部7は、省電力モードから復帰を開始する場合、画像読取ユニット4と画像形成処理部6に供給する電力を増加させ、定着部63のウォームアップが完了する前に操作パネル3にスキャナ機能を使用する入力がなされた場合、画像形成処理部6への電力供給を中断する。
【選択図】図4
Description
本発明は、複写、スキャナ等、機能を複数有し、又、省電力モードを有する複合機等の画像形成装置に関する。
一般に、複写、スキャナ等、機能を複数有する複合機等は、環境意識の高まりや、ランラングコスト軽減の観点から、消費電力を軽減するための省電力モードを有する。この省電力モードでは、例えば一定時間、画像形成装置が使用されない場合や、省電力モードに入るためのキーが押された場合、通常の複写機能、スキャナ機能を使用できる状態から、画像形成装置内の各構成に供給する電力が削減され、又は、遮断される状態となる。
このような、省電力モードを有する画像形成装置が、特許文献1及び2に記載されている。特許文献1には、画像を読み取る読取手段、画像を出力する出力手段、複合装置の主要各部に電力供給を削減する省エネルギーモードを備え、原稿の挿入を検出する原稿挿入検出手段を備え、省エネルギーモード時に原稿の挿入を検出すると省エネルギーモードを解除する複合装置が記載されている。これにより、解除ボタンを操作することなく省エネルギーモードを解除し、利用性の向上を図ろうとする(特許文献1:請求項1、段落0056等参照)。
又、特許文献2には、省エネ移行条件が成立すると省エネ状態に移行し、省エネ復帰要因が成立すると、省エネ状態から復帰するファクシミリ複合機において、省エネ復帰要因の内容を判断する状態管理手段と、状態管理手段の判断結果に応じて、必要な機器にのみ電源供給を再開する電源制御手段を設けたファクシミリ複合機が記載されており、具体的には、まず、原稿セットがあった場合は画像読取処理系に、次に、コピーボタンの押下があった場合に、画像形成処理系への電源供給を再開するファクシミリ複合機が記載されている。これにより、不要な機器への電力供給の再開防止を図る(特許文献2:請求項1、請求項4、段落0068等参照)
特開2004−200995
特開2003−008794
ここで、特許文献1記載の発明は、原稿がセットされただけで、省エネルギーモードから復帰し、読取手段及び出力手段に対し、電力の供給を再開する。従って、使用者が、出力手段を使用する必要がない場合(例えば、スキャン、ファクシミリ送信等)にまで出力手段に電力を供給する。即ち、余計なエネルギーを消費してしまうという問題がある。
又、特許文献2記載の発明は、原稿セットに伴い、まず、画像読取処理系のみに電力供給を再開し、次に、コピーボタンが押下されて始めて画像形成処理系への電力供給を再開する。しかし、使用者が原稿のコピーを行うために原稿をセットした場合、使用者はコピーを希望するにもかかわらず、コピーボタンの押下があるまで、画像形成処理系のウォームアップが開始されないことになる。即ち、原稿がセットされてから、コピー動作を開始するまで、使用者の待ち時間が長くなる場合があるという問題がある。
従って、特許文献1記載の発明では、消費電力の点で問題があり、特許文献2の発明では、使用者の利便性の点で問題がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、省電力モードからの復帰時において、余計な電力消費を回避できるとともに、ウォームアップの最短化を図ることができ、使用者の利便性の高い画像形成装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため請求項1に係る発明は、原稿の画像を読み取る画像読取部と、シートに画像形成処理を行う画像形成処理部を備え、前記画像読取部を用いるスキャナ機能と、前記画像読取部と前記画像形成処理部を用いる複写機能とを有する画像形成装置において、画像形成装置の設定、入力を行うために設けられ、前記スキャナ機能と前記複写機能を選択可能な操作部と、前記画像読取部及び前記画像形成処理部への電力供給を制御する制御部と、前記画像読取部及び前記画像形成処理部に供給する電力を通常よりも少なくする省電力モードとを有し、前記制御部は、前記省電力モードから復帰を開始する場合、前記画像読取部と前記画像形成処理部に供給する電力を増加させるとともに、前記画像形成処理部のウォームアップが完了する前に前記操作部にスキャナ機能を使用する入力がなされた場合、前記画像形成処理部への電力供給を中断することとした。
この構成によれば、省電力モードからの復帰時に、まず、画像読取部と画像形成処理部に対して電力供給を行って、複写を行うためのウォームアップがなされるので、使用者が複写機能を利用したい場合、複写機能を利用するための待ち時間を最短にすることができる。一方で、使用者がスキャナ機能を利用したい場合、画像形成処理部を使用する必要がないから、使用者がスキャナ機能を選択する入力を操作部に行うと同時に、画像形成処理部への電力供給を中断する。従って、余計な電力消費を防ぐことができる。即ち、使用者の利便性を高めつつ、かつ、消費電力も少ない画像形成装置を提供することができる。
又、請求項2に係る発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記画像形成処理部は、少なくともトナー像を形成する画像形成部と、シートに転写されたトナー像を加熱して定着させる定着部とを有することとした。
この構成によれば、トナー像を形成する画像形成処理部に備えられる定着部は、省電力モードからの復帰時、トナー像を加熱、溶融するため暖められ(ウォームアップ)、定着可能温度に達するまで一定の時間を要するが、省電力モードからの復帰と同時に画像形成処理部に電力供給が再開されるから、このウォームアップを最短にすることができる。一方、定着部を暖めるために消費される電力は、画像形成処理部ひいては画像形成装置における消費電力のうち大きな部分を占める。しかし、ウォームアップ中にスキャナ機能が選択されると、この定着部での電力消費を中断するから、余計な電力の消費を防ぐことができる。尚、本発明は、好適な実施の形態の1つを示す。
又、請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の画像形成装置において、更に、前記画像読取部に読み取りを行わせる原稿がセットされたことを検出する検出部を備え、前記省電力モード中に前記検出部が原稿セットを検出した場合、前記制御部は、前記省電力モードからの復帰のため、前記画像読取部と前記画像形成処理部への電力供給を増加させることとした。
この構成によれば、原稿がセットされた際に省電力モードからの復帰を開始するから、省電力モードからの復帰に際し、使用者に、例えば、キーを押す等の何らかの操作を求める必要がない。更に、原稿セットと同時に省電力モードからの復帰が開始され、スキャナ機能の選択入力により自動的に画像形成処理部への電力供給が中断されるから、使用者は追加操作をすることなく、消費電力の低減を図ることができる。
又、請求項4に係る発明は、請求項2又は3に記載の画像形成装置において、前記制御部は、省電力モードからの復帰時に、前記定着部のウォームアップの開始時間を遅らせることとした。
この構成によれば、省電力モードからの復帰時に行われる定着部のウォームアップを開始する開始時間を遅らせるから、この開始時間までに、使用者がスキャナ機能選択すれば、画像形成処理部で無駄に消費される消費電力を更に減らすことができる。
又、請求項5に係る発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記開始時間を前記操作部から入力することで、前記開始時間を設定することが可能であることとした。
この構成によれば、使用者の自由度を高めることができ、使用者ごとの利用状況を勘案した上で、定着部のウォームアップ開始時間を定めることができる。
上述したように、本発明によれば、省電力モードからの復帰時において、画像形成処理部のウォームアップ時間を最短にできるとともに、消費電力の削減も達成することができる。従って、複写機能を使用できるまでの使用者の待ち時間をできるだけ短く、かつ、低消費電力の画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の第1の実施形態について図1〜4を参照しつつ説明する。但し、本実施形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
まず、図1を用いて、本発明の第1の実施形態における電子写真方式でデジタル式の複合機1(画像形成装置に相当)の概略を説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る複合機1の概略構成を示す模型的断面図である。尚、本実施形態に係る複合機1は、コピー(複写)機能、スキャナ機能を少なくとも備える。
本実施形態にかかる複合機1は、図1に示すように最上部に原稿自動送り装置2が備えられ、その下部の複合機1本体の正面上方に操作パネル3(操作部に相当)(図1において破線で図示、図2参照)が、複合機1本体内に、画像読取ユニット4(画像読取部に相当)、シート供給部5、画像形成処理部6などが設けられる。
まず、前記原稿自動送り装置2は、原稿を読み取る画像読取ユニット4の上面の自動原稿送り用コンタクトガラス41aにむけて、自動かつ連続的に原稿を搬送する。そして、原稿自動送り装置2は、原稿載置トレイ21、原稿ピックアップローラ22、複数の原稿搬送ローラ対23、原稿搬送路24、原稿排出トレイ25を備える。
この原稿自動送り装置2の動作を説明すると、原稿載置トレイ21上の原稿は、1枚ずつ原稿ピックアップローラ22により、原稿搬送路24に送り出される。そして、複数の原稿搬送ローラ対23は、原稿が自動原稿送り用コンタクトガラス41aに接するように搬送する。尚、原稿自動送り装置2は、紙面奥側において支点が設けられていて、上方に持ち上げることができ、例えば書籍等の原稿を載置読取用コンタクトガラス41bに載せて、1枚ずつ原稿を読み取りできるようにもなっている。
そして、本実施形態における原稿自動送り装置2には、原稿がセットされたことを検出するセンサ26(検出部に相当)が設けられる。図1に示すように、センサ26は、様々なサイズの原稿に対応できるようにするため、例えば、原稿載置トレイ21の原稿搬送方向上流端近傍に設けることができる。尚、センサ26としては、例えば、光センサを用いることができ、原稿がセットされたことを検出できればよい。
前記操作パネル3は、テンキー、スタートキー33b等の入力、設定用の各種キーを備える。又、操作パネル3は、装置の動作状態や各種メッセージを表示し、又、タッチパネルにより各種設定を行うことができる液晶表示部32等を備える(図2参照)。即ち、使用者は、操作パネル3から複合機1の操作や設定を行える。尚、操作パネル3の詳細は後述する。
前記シート供給部5は、画像形成部62に向け、例えば、コピー用紙、OHPシート、ラベル用紙等のシートSを送り出すためのものであり、複合機1の最下部に設けられる。シート供給部5は、カセット51、52、ピックアップローラ53、54等で構成される。
前記カセット51、52は、本実施形態では2段重ねて設けられ、それぞれ複数のシートSを積載し、最上位のシートSがピックアップローラ53、54に当接する状態となるようにシートSを収容する。そして、カセット51、52は、函型かつ上面が開放され、シート補給のため複合機1から引き出して脱着可能である。又、カセット51、52のシート搬送方向下流側上部(図1におけ右上方位置)にピックアップローラ53、54が設けられる。このピックアップローラ53、54は、複合機1に対して画像を形成する旨の入力がなされると、モータ(不図示)により所定の方向(図1では反時計方向)に回転駆動し、シートSが1枚ずつシート搬送路61に送り出される。
前記画像読取ユニット4(画像読取部に相当)は、原稿画像の読み取りを行って、原稿画像を電気信号に変換し、画像データを生成するものであり、複合機1本体の最上部に設けられる。そして、画像読取ユニット4は、上面にコンタクトガラス41が配され、その内部には、露光ランプ42、ミラー43、44、45、レンズ46、イメージセンサ47等が設けられる。
前記コンタクトガラス41は、本実施形態では、二つに大別でき、図1において、左側に自動原稿送り用コンタクトガラス41aが、右側に載置読取用コンタクトガラス41bbが配される。
前記露光ランプ42は、コンタクトガラス41の下方かつ対向するように、図1の紙面垂直方向に伸びて形成される。そして、ミラーは、本実施形態では、第1ミラー43、第2ミラー44、第3ミラー45の3つが設けられ、反射率の高い材料が塗布される等により適宜形成される。又、各ミラーは、露光ランプ42の下方かつ走査方向上流側に位置するように配され、露光ランプ42から発せられ、原稿で反射した反射光を後述するレンズ46、イメージセンサ47に導く。
そして、露光ランプ42及び第1ミラー43は、第1移動枠48に固定される。一方、第2ミラー44及び第3ミラー45は、第2移動枠49に固定される。この第1移動枠48及び第2移動枠49にはワイヤ(不図示)が取り付けられ、ワイヤの他端が巻取ドラム(不図示)につながり、巻取ドラムがモータ等(不図示)により回転させられることで、第1移動枠48及び第2移動枠49が水平方向に移動する。この水平方向の移動により、載置読取用コンタクトガラス41bに載置された原稿を読み取る。一方、自動原稿送り用コンタクトガラス41aを通過する原稿を読み取る場合、図1に示すように、第1及び第2移動枠49を、左端付近で固定する。
具体的な読み取り動作について説明すると、露光ランプ42から発せられた光が、コンタクトガラス41上の原稿に当たり、その反射光を第1ミラー43は、走査方向上流側に向けて反射する。そして、その光路上には、第2ミラー44が配され、第2ミラー44は下方に向けて、光を反射する(図1において光路を一点鎖線で図示)。更に、その光路上には、第3ミラー45が配され、第3ミラー45は、走査方向下流側に向けて光を反射する。その後、反射光は、レンズ46に集光され、例えば、CCDのラインセンサ等から構成されるイメージセンサ47で結像され、画像濃度に応じた電気信号に変換される。その後、この電気信号は、適宜、増幅装置(不図示)により増幅された後、濃度に応じて量子化され、原稿画像はデジタルの画像データとして読み取られる。
前記画像形成処理部6は、具体的に、シート搬送路61、画像形成部62、定着部63等により構成される。
シート搬送路61は、シート供給部5から供給されたシートSを、画像形成部62、定着部63を経て排出トレイ64まで搬送する。シート搬送路61には、複数の搬送ローラ対611及び搬送されてくるシートSを画像形成部62の手前で待機させるレジストローラ対612が設けられる。
前記画像形成部62は、トナー画像を形成し、シート搬送路61よって搬送されてきたシートSに対しトナー像の転写を行う。具体的に、画像形成部62は、同図中に示す矢印方向に回転可能に支持された感光体ドラム621、感光体ドラム621の周囲に配設された帯電器622、現像器623、露光器624、転写ローラ625、クリーニング器626を備える。
感光体ドラム621は、画像形成部62の中心に設けられており、所定の方向に回転駆動される。帯電器622は、感光体ドラム621の上方に設けられ、対向する位置で感光体ドラム621の表面を所定電位に帯電させる。露光器624は、例えばレーザ走査ユニット等で構成され、画像読取ユニット4で形成された画像データやネットワークにより接続されている外部コンピュータ91(図参照)からの画像データに基づき、光を感光体ドラム621表面に照射し、走査露光して画像データに応じた静電潜像を形成する。現像器623は、感光体ドラム621の右方に設けられ、トナーを帯電させるとともに感光体ドラム621上の静電潜像にトナーを供給して現像する。感光体ドラム621の下方に設けられる転写ローラ625と感光体ドラム621との間ではニップが形成されており、このニップを通過する際、搬送されてきたシートSに感光体ドラム621上のトナー像が、転写ローラ625にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加することで転写される。尚、レジストローラ対612は、一旦シートSを留めておき、その後、シートSを適切なタイミングでニップに送り出す。これにより、適切な転写が行われる。クリーニング器626は、転写の終了後、次のトナー像形成のため、感光体ドラム621の表面に残留するトナーを清掃する。
前記定着部63は、シートSに転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させる。本実施形態における定着部63は、主として加熱ローラ631と加圧ローラ632とで構成される。加熱ローラ631と加圧ローラ632は圧接され、ニップが形成される。加熱ローラ631には、発熱源Hが内蔵され、トナー像が転写されたシートSが、加熱ローラ631と加圧ローラ632とのニップを通過することで加熱・加圧される。その結果、トナーが溶融・加熱され、トナー像がシートSに定着する。尚、定着後のシートSは、排出トレイ64に排出され画像形成処理が完了する。
そして、定着部63における発熱源Hは、トナー溶融のため、加熱ローラ631を例えば200°C程度まで暖めるために設けられる。又、定着部63における発熱源Hは、例えば、ハロゲンランプを用いることができるが、加熱ローラ631を暖めることができればよい。又、発熱源Hは、1本だけでなく、複数本設けることができる。そして、電源投入時や省電力モードからの復帰時に、使用者をできるだけ待たせることなく定着を行えるように、加熱ローラ631を急速に暖めるためには、ある程度の出力が発熱源Hには要求されるから、適宜設定可能であるが、例えば、計800W〜1500W程度の発熱源Hを用いることができる。
次に、図2により、本発明の第1の実施形態に係る操作パネル3について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る操作パネル3の一例を示す上面図である。
図2に示すように、操作パネル3は主として3つの部分に大別され、操作パネル3の左側から見て、機能選択キー群31、液晶表示部32、基本操作入力キー群33を有する。
前記機能選択キー群31は、複合機1の有する機能のうち用いる機能を選択し、又、選択されている若しくは処理されている機能を表示するための部分である。具体的に、機能選択キー群31には、複写機能を選択するためのコピーキー31a、プリンタ機能を選択するためのプリンタキー31b、スキャナ機能を選択するためのスキャナキー31c、ファクシミリ機能を選択するためのファクシミリキー31dなどが備えられる。尚、各キーの両側に、LED等の光源34がそれぞれ設けられる。例えば、コピー機能が選択され、コピー処理を行っている場合等にコピーキー31aの片側若しくは両側の光源34が点灯する(他のキーも同様)。
そして、機能選択キー群31に隣接して、液晶表示部32が設けられる。液晶表示部32は、タッチパネル式のものであり、複写機能を使用する場合は、使用するシートSのサイズや、倍率設定、濃度設定、シート枠消し、両面印刷等、複合機1の有する各機能を設定できる。又、スキャナ機能を使用する場合は、画像読取ユニット4によりスキャンした画像データの保存先やその解像度等の各種設定をすることができる。尚、ファクシミリ機能を使用する場合も、送信先を指定する等、各種設定を行える。
前記基本操作キー群33は、0〜9、*、♯のキーを有し、数値、番号等を入力するためのテンキー部33aと、複合機1の動作開始を指示するためのスタートキー33b、画像形成装置1の動作や入力を中断、解除するためのクリア/ストップキー33c、設定をリセットするためのリセットキー33d、主電源投入のための電源キー33e等が配される。そして、これらのキーの上方に、横一列に配されるキーのうち右端に、節電モードを選択するための節電キー33fが配される。
そして、詳細は後述するが、複合機1に備わる省電力モードを使用する場合、使用者が上記節電キー33fを押下すれば、複合機1は、その構成中の所定の部分について、供給される電力が減らされる省電力モードに入る。尚、省電力モードから復帰する場合、この節電キー33fを押しても復帰することができる。
次に、図3に基づき、本発明の第1の実施形態に係る複合機1の構成及び複合機1を制御するための制御部7について説明する。図3は、本発明の第1の実施形態に係る複合機1の制御及び制御部7の一例を説明するためのブロック図である。
図3に示すように、本実施形態に係る複合機1は、制御部7を有する。制御部7は、複合機1全体の動作を制御するとともに、複合機1に備えられる電源装置8と画像読取ユニット4及び画像形成処理部6との接続の制御を行って、省電力モードを実現する。
そして、本実施形態の制御部7は、複合機1内部の制御用基板上に設けられ、CPU71、ROM72、RAM73、HDD74、計時部75、電源制御部76を少なくとも有し、それぞれ信号線で接続されている。
前記CPU71は、中央演算処理装置として機能し、ROM72やHDD74に格納されている制御プログラムに基づいて、複合機1の各部を制御する。尚、複合機1は多機能のため、CPU71を複数設け、制御機能を分担するようにしてもよい。
前記ROM72、RAM73、HDD74は、記憶装置である。ROM72は、複合機1の制御用プログラムを記憶していて、CPU71が制御用プログラムを読み出す場合などに用いられる。RAM73は、制御用プログラムを一時的に展開する場合や、画像データを一時的に保存しておく場合などに用いられる。HDD74は、大容量の記憶装置であって、制御用プログラムや、画像読取ユニット4によってスキャンした画像データの保存や、使用者による複合機1の設定情報を保存する場合などに使用される。
前記計時部75は、自動的に省電力モードに入るために、複合機1が使用されていない時間を図る。言い換えると、カウンタである。この計時部75は、一定の時間(例えば15分)が経過したときに、制御部7のCPU71に通報し、CPU71は、複合機1を省電力モードに移行させる。
前記電源制御部76は、CPU71からの指示に基づき、複合機1の各部に供給する電力を増やし、又は減らし、又は、各部と電源装置8とのON/OFFの制御を行う。言い換えると、電源制御部76は、CPU71からの指示に基づき、複合機1に備えられる電源装置8から、画像読取ユニット4や画像形成処理部6等に供給される電力をコントロールする。具体的に、このコントロールは、スイッチングや、デューティ比の変更や、電圧値・電流値の変更などにより行うことができる。
そして、制御部7は、複合機1を構成する、操作パネル3、画像読取ユニット4、画像形成処理部6、シート供給部5、センサ26、原稿自動送り装置2、電源装置8等と信号線を介し接続される。これにより、制御部7は、複合機1を構成する各部の動作を、制御プログラムにより適宜制御、管理し、又、センサ26によって原稿のセットがされたことを受け付ける。
このように、制御部7が各部の動作を制御することで、少なくとも、本実施形態に係る複合機1は、画像読取ユニット4と画像形成処理部6を用いることで複写(コピー)機能を実現する。言い換えると、複合機1は、原稿を画像読取ユニット4で読み取って得られた画像データに基づき、画像形成処理部6で画像形成を行うことで、原稿の複写を行うことができる。又、複合機1は、画像読取ユニット4を用いることで、スキャナ機能を実現する。言い換えると、複合機1は、原稿を画像読取ユニット4で読み取って得られた画像データを、例えば、HDD74や外部コンピュータ91に送信、記憶させることで、原稿のスキャンを行うことができる。
ここで、電源装置8は、例えば商用電源と接続され、複合機1を構成する画像読取ユニット4や画像形成処理部6などの各部に、場合により必要な電圧値若しくは電流値に整流した上で供給する。具体的に、例えば、電源装置8は、制御部7、操作パネル3、画像読取ユニット4、画像形成処理部6、電源装置8、シート供給部5、原稿自動送り装置2、センサ26等に電力を供給する。そして、これらの各部に対する電力の供給を、制御部7の電源制御部76がコントロールすることで、省電力モードが実現される。
尚、本実施形態に係る複合機1は、図2に示すように、外部コンピュータ91とネットワークにより接続できる。従って、外部コンピュータ91から送信される画像データを制御部7が受け取ることができるから、プリンタとしての機能を有する。更に、電話線等を介し、ファクシミリ装置92とも接続されるから、画像データの送受信を行うことが可能であり、ファクシミリ機能を有する。
次に、図4に基づき、本発明の実施形態に係る複合機1の省電力モードからの復帰における制御を具体的に説明する。図4は、本発明の第1の実施形態に係る複合機1の省電力モードからの復帰における制御を説明するためのフローチャートである。
まず、省電力モードについて説明する。省電力モードとは、複合機1の各部に供給する電力を通常よりも少なくするモードである。ここで、通常とは、複合機1を構成する各部に複合機1の機能を発揮できるように電力が供給されている状態である。具体的には、画像読取ユニット4と画像形成処理部6とに電力が十分に供給され、複合機1の全ての機能を使用できる状態のことをいい、発熱源Hに十分に電力が供給され、画像形成処理部6の定着部63が定着を行える温度を保っている状態である。即ち、画像読取ユニット4に電力が供給されると、画像の読取が行えるから、スキャナ機能を使用することができ、更に、画像形成処理部6に電力が供給されると、画像形成も行えるから、複写機能を使用することができる。
ここで、複合機1の全消費電力において、画像読取ユニット4や画像形成処理部6での消費電力は大きな部分を占める。特に、定着部63に設けられた、加熱ローラ631を加熱するための発熱源Hの消費電力は大きい。そのため、省電力モードは、例えば、長時間複合機1を使用しない場合など、画像読取ユニット4や画像形成処理部6に供給する電力を通常の状態よりも少なくして、省電力を達成する。
又、本実施形態における複合機1は、省電力モードを複数設定できる。例えば、操作パネル3での液晶表示部32の表示を消し、画像読取ユニット4に供給する電力をOFFし、通常の状態よりも、定着部63の発熱源Hに供給する電力を減らし、加熱ローラ631を定着可能な温度よりも低くして保温する低電力モードや、更に、低電力モード以上に消費電力を少なくするため、複合機1の構成のうち、制御を行うために必要な制御部7以外の部分の電力供給を全て遮断するなどのスリープモード等を有するようにすることができる。そして、これらのモードにおける電力供給の制御は、上述したように、CPU71が制御プログラムに基づき電源制御部76に指示することにより行われる(図3参照)。
そして、複合機1を通常から省電力モードに移行する場合、例えば、操作パネル3上の節電キー33f(図2参照)を押して、複合機1を省電力モードに移行させるようにしてもよい。この場合、操作パネル3の節電キー33fが押下された旨の信号が、操作パネル3から制御部7に伝達されることで、制御部7が、例えば、定着部63に供給する電力を減少させる。
更に、操作パネル3への入力が一定時間(例えば15分)ない場合や、外部コンピュータ91やファクシミリ装置92からの通信がなくなって一定時間(例えば15分)経過した場合、自動的に省電力モードに移行するようにしてもよい。具体的に、この時間は計時部75により計られ(図3参照)、計時部75は、一定時間が経過した旨の信号をCPU71に送り、CPU71は、複合機1を省電力モードに移行させる。ここで、一定時間としては、例えば、低電力モードに移行するまで15分、スリープモードに移行するまで90分のように、複数定めることができ、又、適宜設定することが可能である。又、使用者が、複合機1の使用状況を勘案して、操作パネル3からこの一定時間を設定できるようにしてもよい(設定情報は例えばHDD74に保存。)。
このような、省電力モードに移行後に、複写等を行うためには、通常の状態に復帰する必要がある。具体的には、各部に電力供給を再開するとともに、定着部63を定着可能温度にまで再度暖める必要がある(ウォームアップ)。
尚、この省電力モードからの復帰の開始は、省電力モード中にセンサ26が原稿セットを検出した場合に開始されるようにできる。これにより、原稿をセットするだけで省電力モードからの復帰が開始され、例えば、節電キー33f等の何らかのキーを押すような使用者の追加操作を無くすことができる。従って、以下の図4を用いた説明では、原稿セットにより省電力モードから復帰を開始する場合について説明する。しかし、例えば、節電キー33f等の何らかのキーが押された場合や、原稿自動送り装置2が持ち上げられた場合に、省電力モードからの復帰が開始されるようにしてもよい。
以下、図4を用いて、省電力モードからの復帰の際の制御部7の制御を説明する。ここでは、コピー機能とスキャナ機能とに関し、省電力モードからの復帰について説明する。まず、図4におけるスタートでは、複合機1は、既に省電力モードに入っている状態である。この省電力モードにおいて、制御部7は、原稿がセットされた旨のセンサ26からの信号の有無を確認する(ステップS1)。原稿がセットされた旨の信号があるまで、制御部7は、省電力モードを維持する(ステップS1のNo)。
一方、センサ26からの原稿がセットされた旨の信号の入力が制御部7にあれば(ステップS1のYes)、省電力モードからの復帰を開始する。この省電力モードからの復帰においては、複写機能を使用できる状態、即ち、画像読取ユニット4及び画像形成処理部6に通電がなされ、定着部63が定着可能な温度にまで暖められる状態(以下「コピーモード」という。)となるように、復帰を開始する(ステップS2)。
そして、コピーモードで復帰を開始した後、制御部7は、スキャン機能が選択されたか否かを確認する(ステップS3)。具体的には、制御部7は、操作パネル3で機能選択キー群31のスキャナキー31cが押されたか否かを確認する。言い換えると、制御部7は、操作パネル3からスキャナキー31cが押された旨の信号の有無を確認する。
スキャナキー31cが押される等によりスキャナ機能が選択されると(ステップS3のYes)、画像形成処理部6の定着部63を定着可能温度にまで暖めるウォームアップをする必要はないから、制御部7の電源制御部76は、画像形成処理部6への電力供給を中断し、画像読取ユニット4に対して電力供給が行う。即ち、画像形成処理部6への電力供給を行わず、画像読取ユニット4にのみ電力を供給し、コピー機能を使用しないが、スキャン機能は使用できる状態に復帰する(以下「スキャナレディ状態」という。)(ステップS4)。これにより、画像形成処理を行わないのに定着部63を暖めるという余計な電力消費を防ぐごとができる。
一方、スキャン機能が選択されない場合(ステップS3のNo)、制御部7は、画像形成処理部6、特に定着部63のウォームアップが完了したか確認する(ステップS5)。もし、ウォームアップが完了していない場合(ステップS5のNo)、ウォームアップが完了するまで、スキャン機能が選択されたかを確認し続ける(ステップS3、S5のループ)。
そして、ウォームアップが完了した場合(ステップS5のYes)、複合機1は、複写(コピー)も使用可能な状態となる。即ち、コピーレディ状態(=通常の状態)となる。このコピーレディ状態では、画像読取ユニット4及び画像形成処理部6の双方に、機能を果たすことができるように、電力が供給される。例えば、定着部63は、定着可能温度を維持するように暖められ続ける。
従って、省電力モードからの復帰の際、コピーレディ状態に常に復帰する場合に比べ、スキャン機能を使用する場合、スキャナレディ状態で復帰するから、従来よりも消費電力を少なくすることができる。又、省電力モードからの復帰の際、まず画像読取ユニット4に電力を供給し、その後、コピーボタンの押下等があって始めて画像形成処理部6及び定着部63に電力を供給する場合に比べて、ウォームアップ時間を短くできる。
尚、本実施形態の複合機1は、プリンタ機能やファクシミリ機能を有するが、プリンタ機能とファクシミリ機能のうち受信機能を使用する場合について述べておくと、通常、これら機能を使用する場合、外部から制御部7に対し画像データが入力され画像の読み取りは行わないから、画像読取ユニット4には電力を供給せず、画像形成処理部6に対して電力を供給すればよく、上述した制御とは異なる制御となる。
このようにして、原稿の画像を読み取る画像読取部(=画像読取ユニット4)と、シートSに画像形成処理を行う画像形成処理部6を備え、画像読取部を用いるスキャナ機能と、画像読取部と画像形成処理部6を用いる複写機能とを有する画像形成装置(=複合機1)において、画像形成装置の設定、入力を行うために設けられ、スキャナ機能と複写機能を選択可能な操作部(=操作パネル3)と、画像読取部及び画像形成処理部6への電力供給を制御する制御部7と、画像読取部及び画像形成処理部6に供給する電力を通常よりも少なくする省電力モードとを有し、制御部7は、省電力モードから復帰を開始する場合、画像読取部と画像形成処理部6に供給する電力を増加させるとともに、画像形成処理部6のウォームアップが完了する前に操作部にスキャナ機能を使用する入力がなされた場合、画像形成処理部6への電力供給を中断するようにすれば、省電力モードからの復帰時に、まず、画像読取部と画像形成処理部6に対して電力供給を行って、複写を行うためのウォームアップがなされるので、使用者が複写機能を利用したい場合、複写機能を利用するための待ち時間を最短にすることができる。一方で、使用者がスキャナ機能を利用したい場合、画像形成処理部6を使用する必要がないから、使用者がスキャナ機能を選択する入力を操作部に行うと同時に、画像形成処理部6への電力供給を中断する。従って。余計な電力消費を防ぐことができる。即ち、使用者の利便性を高めつつ、かつ、消費電力も少ない画像形成装置を提供することができる。
又、画像形成処理部6は、少なくともトナー像を形成する画像形成部62と、シートSに転写されたトナー像を加熱して定着させる定着部63とを有するようにすれば、トナー像を形成する画像形成処理部6に備えられる定着部63は、省電力モードからの復帰時、トナー像を加熱、溶融するため暖められ(ウォームアップ)、定着可能温度に達するまで一定の時間を要するが、省電力モードからの復帰と同時に画像形成処理部6に電力供給が再開されるから、このウォームアップを最短にすることができる。一方、定着部63を暖めるのに消費される電力は、画像形成処理部6ひいては画像形成装置における消費電力のうち大きな部分を占める。しかし、ウォームアップ中にスキャナ機能が選択されると、この定着部63での電力消費を中断するから、余計な電力消費を防ぐことができる。
又、更に、画像読取部に読み取りを行わせる原稿がセットされたことを検出する検出部(=センサ26)を備え、省電力モード中に検出部が原稿セットを検出した場合、制御部7は、省電力モードからの復帰のため、画像読取部と画像形成処理部6への電力供給を増加させるようにすれば、原稿がセットされた際に省電力モードからの復帰を開始するから、省電力モードからの復帰に際し、使用者に、例えば、キーを押す等の何らかの操作を求める必要がない。更に、原稿セットと同時に省電力モードからの復帰が開始され、スキャナ機能の選択入力により自動的に画像形成処理部6への電力供給が中断されるから、使用者は追加操作をすることなく、消費電力の低減を図ることができる。
次に、図5を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係る複合機1の省電力モードからの復帰における制御を説明するためのフローチャートである。
この第2の実施形態では、第1の実施形態と、省電力モードからの復帰時から定着部63のウォームアップ開始時間を遅らせる点で(例えば5秒)、第1の実施形態と異なる。これにより、ウォームアップ開始時間までに、使用者がスキャン機能を選択すれば、余計な消費電力を更に少なくすることができる。
又、使用者が、操作パネル3から入力することで、定着部63のウォームアップ開始時間を設定することも可能である点も、第1の実施形態と異なる。例えば、定着部63のウォームアップ開始時間の変更は、操作パネル3の液晶表示部32からタッチパネルを操作することにより行うようにすることができる。これにより、使用者の利便性、自由度を高めることができ、使用者の利用状況に応じて、複合機1の設定を行うことができる。
その他の基本的な構成は、第1の実施形態と同様であるので、同様の点については、説明及び図示を省略する。
そこで、以下、図5に基づき、本実施形態での制御について説明する。まず、図5におけるスタートは、複合機1が省電力モードに既に移行済みの状態を意味する。この省電力モードにおいて、制御部7は、原稿がセットされた旨のセンサ26からの信号の有無を確認する(ステップS11)。原稿がセットされた旨の信号があるまで、制御部7は、省電力モードを維持する(ステップS11のNo)。
一方、センサ26からの原稿がセットされた旨の信号の入力が制御部7にあれば(ステップS11のYes)、省電力モードからの復帰を開始する。この省電力モードからの復帰においては、第1の実施形態とことなり、コピーモードとしてではなく、画像読取ユニット4のみに対し電力供給を再開する。(ステップS12)。
その後、制御部7は、例えば計時部75を用いて(図3参照)、定着部63のウォームアップの開始時間が経過したか否かを確認する(ステップS13)。設定されたウォームアップの開始時間が経過していなければ(ステップS13のNo)、制御部7は、スキャン機能が選択されたか否かを確認する(ステップS14)。
そして、スキャン機能が選択されれば、制御部7は、画像形成処理部6及び定着部63への電力供給を中断し、スキャナレディ状態に移行する(ステップS14のYes)。一方、スキャン機能が選択されなければ(ステップS14のNo)、再度、ウォームアップの開始時間が経過しているかを確認し、ウォームアップの開始時間まで繰り返される(ステップS13とS14のループ)。
スキャン機能が選択されることなく、ウォームアップの開始時間が経過すれば、制御部7は、定着部63(=定着部63の加熱ローラ631を暖めるための発熱源H)への供給電力を増加させる(ステップS15)。
その後、ウォームアップが完了するまでスキャン機能が選択されたか否かを確認しつづけ、ウォームアップ完了までに、スキャン機能が選択された場合、スキャナレディ状態に移行し、スキャン機能が選択されない場合は、コピーレディ状態に移行する点は(ステップS16、S17、S18、S19)、第1の実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
このようにして、制御部7は、省電力モードからの復帰時に、定着部63のウォームアップの開始時間を遅らせるようにすれば、この開始時間までに、使用者がスキャナ機能選択すれば、画像形成処理部6で無駄に消費される消費電力を更に減らすことができる。
又、開始時間を操作部から入力することで、開始時間を設定することが可能であるようにすれば、使用者の自由度を高めることができ、使用者ごとの利用状況を勘案した上で、定着部63のウォームアップ開始時間を定めることができる。
以下、別実施形態について説明する。
上述の実施形態では、省電力モードからの復帰時にスキャナ機能を選択した場合に、画像形成処理部6への電力供給を中断する場合について示したが、ファクシミリ送信を行うために、原稿をセットし、ファクシミリ機能が選択された場合にも、画像形成処理部6への電力供給を中断するようにしてもよい。
又、上述の実施形態では、モノクロの複合機1である場合について説明したが、画像形成部62を複数備えるような、カラーの複合機1にも適用することができる。
又、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、複写、スキャナ等、機能を複数有し、又、省電力モードを有する複合機1等の画像形成装置等に利用可能である。
1 複合機(画像形成装置)
2 原稿自動送り装置
26 センサ(検出部)
3 操作パネル(操作部)
4 画像読取ユニット(画像読取部)
6 画像形成処理部
62 画像形成部
62 定着部
7 制御部
2 原稿自動送り装置
26 センサ(検出部)
3 操作パネル(操作部)
4 画像読取ユニット(画像読取部)
6 画像形成処理部
62 画像形成部
62 定着部
7 制御部
Claims (5)
- 原稿の画像を読み取る画像読取部と、シートに画像形成処理を行う画像形成処理部を備え、前記画像読取部を用いるスキャナ機能と、前記画像読取部と前記画像形成処理部を用いる複写機能とを有する画像形成装置において、
画像形成装置の設定、入力を行うために設けられ、前記スキャナ機能と前記複写機能を選択可能な操作部と、
前記画像読取部及び前記画像形成処理部への電力供給を制御する制御部と、
前記画像読取部及び前記画像形成処理部に供給する電力を通常よりも少なくする省電力モードとを有し、
前記制御部は、前記省電力モードから復帰を開始する場合、前記画像読取部と前記画像形成処理部に供給する電力を増加させるとともに、前記画像形成処理部のウォームアップが完了する前に前記操作部にスキャナ機能を使用する入力がなされた場合、前記画像形成処理部への電力供給を中断することを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成処理部は、少なくともトナー像を形成する画像形成部と、シートに転写されたトナー像を加熱して定着させる定着部とを有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 更に、前記画像読取部に読み取りを行わせる原稿がセットされたことを検出する検出部を備え、
前記省電力モード中に前記検出部が原稿セットを検出した場合、前記制御部は、前記省電力モードからの復帰のため、前記画像読取部と前記画像形成処理部への電力供給を増加させることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、省電力モードからの復帰時に、前記定着部のウォームアップの開始時間を遅らせることを特徴とする請求項2及び3に記載の画像形成装置。
- 前記開始時間を前記操作部から入力することで、前記開始時間を設定することが可能であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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Citations (3)
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JP2006227286A (ja) * | 2005-02-17 | 2006-08-31 | Oki Data Corp | 画像形成装置 |
JP2006333059A (ja) * | 2005-05-26 | 2006-12-07 | Ricoh Co Ltd | 複合装置 |
-
2007
- 2007-03-28 JP JP2007083655A patent/JP2008244962A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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