JP2008244529A - 波長多重伝送システム - Google Patents
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Abstract
送信源に周波数コム光生成装置を持つ高密度波長多重伝送(DWDM)システムに好適であり、波長多重度が高密度であっても受信側で信号成分をエラーフリーで検出する。
【解決手段】
送信部(周波数コム一括光源11)が、周波数コム光発生源111と前記周波数コム光発生源が発生するコム光成分のうち、パイロット光として機能する2成分を除く成分をキャリア光として、当該キャリア光に信号を載せる変調器113とを備え、受信側には、光伝送路から周波数コム光に含まれるパイロット光を分波し、当該パイロット光を光電変換して発生したビート信号により駆動される検波用周波数コム光発生源(局部周波数コム発生器157)と、検波用周波数コム光発生源により生成された周波数コム光により波長多重伝送されてきた信号光を検波する受信機17とを備える。
【選択図】 図1
Description
たとえば、キャリア周波数間隔はこれまで200GHz程度であるが、将来的には50GHzさらには25GHz以下まで高密度にしたいという要求がある。
(1)送信側では、少しずつ発振周波数の異なる多数のレーザ(たとえば50GHzずつ周波数が異なるレーザ)を用意することになるが、それらの発振周波数を安定に保つことが困難であり、かつ高コストになる、
(2)受信側では周波数の異なる多数の信号光を分波することが必要だが、周波数間隔が小さくなるとこれらの分波器の実現が技術的に困難となることが挙げられる。
すなわち、図5に示すように、特許文献1の周波数コム発生システム81は、レーザ光源811と、周波数コム光発生装置812と、光等価/光増幅器813と、アレイ導波路格子814とを備えている。レーザ光源811は、電源8111とレーザダイオードLD8112と波長ロッカ8113からなる。光等価/光増幅器813は、周波数コム光発生装置812の光を入射し光強度を増幅し、等価化を行うもので、本実施形態では前段の光増幅器8132と後段の光等価器8131とから構成されている。アレイ導波路格子814は光等価/光増幅器813から出射される周波数コム光を複数の光路で出力する。周波数コム発生システム81では、角周波数間隔が従来の2倍の周波数コム光を生成することができるので、入手が容易でかつ安価な、変調駆動回路(低い角周波数出力のもの)を用いることができる。
図7はこの技術を示す回路図であり、受信側92では分波器921により1つのコム光成分を、光ファイバーアンプ922を介して取り出し、これを種光とし、周波数コム発生器923から局部発振コム光を発生させる。
そして、この局部発振コム光と、分波された信号光(ch−1〜ch−n)とをチャネル毎に復調器925に導入し、フォトダイオード926により信号を検出している。
また、コム光の周波数間隔を小さくして高密度に多重化していくと、高分解能の分波器の実現が難しくなるため光信号を分波することが困難となる問題がある。
(1) 送信部からキャリア光とパイロット光とを光伝送路に送出し、前記光伝送路上または前記光伝送路端に設けた受信部において前記キャリア光を前記パイロット光を用いて検波する高密度波長多重伝送システムであって、
前記送信部が、
周波数コム光発生源と、
前記周波数コム光発生源が発生するコム光成分のうち、前記パイロット光として機能する少なくとも2成分を除く成分をキャリア光として、当該キャリア光に信号を載せる変調器とを備え、
前記受信部が、
前記光伝送路から前記周波数コム光に含まれる前記パイロット光を分波し、当該パイロット光を光電変換して発生したビート信号により駆動される検波用周波数コム光発生源と、
前記検波用周波数コム光発生源により生成された周波数コム光により波長多重伝送されてきた信号光を検波する光受信機とを備え、
たこと特徴とする波長多重伝送システム。
(2) 前記パイロット光は変調されていないこと特徴とする(1)に記載の波長多重伝送システム。
(3) 前記パイロット光の1つが、前記検波用周波数コム光発生源が発生する周波数コム光の種光であること特徴とする(1)または(2)に記載の波長多重伝送システム。
したがって、高分解能で各チャネルの信号光を分波する光フィルタ(広帯域光分波器)を用意することなく、従来よりも非常に狭いチャンネル間隔で多重化しても所望の信号を分波することができる。たとえば、これまではチャンネル間隔は200GHz以上が一般的であり、それよりも狭いチャンネル間隔(たとえば50GHz以下)では広帯域な光分波器を作ることが難しいため困難と考えられていた。
なお、本発明の高密度波長多重伝送システムでは、送信側のキャリア光に周波数コム光を用いることを前提としている。
逆に言えば、周波数コム光源を用いて正確で、かつ狭いチャンネル間隔をもつ多波長光源を構成する方法が送信側で提案されていたにもかかわらず、受信側でこの高密度なチャンネル間隔から信号を分波する方法がないことが問題であったが、この問題は、本発明の高密度波長多重伝送システムによって解決できる。
図1において、高密度波長多重伝送システム1は送信側の送信機(本発明における送信部であり、周波数コム一括光源である)11と、合波器12と、合波器12から出力される合波光を伝送する光伝送路13と、受信側の二波分波器14と、局部周波数コム発生器15と、分岐器16と、受信機(本発明における受信部)17とからなる。
周波数コム発生器111は、レーザダイオード1111(図2では1つであるが複数であってもよい)と、コム変調器1112と、光増幅器1113とから構成される。この周波数コム発生装置11では、周波数コム発生器111で1つのレーザ(波長νk)から一定周波数間隔の、(N−2)個のキャリア光(周波数ν1,ν2,・・・,νk-1,νk+2,・・・,νN)および2個のパイロット光(周波数νk,νk+1)を発生する。
キャリア光は分波器112で分波された後、変調装置113内の変調器(M1〜MN)により、変調信号S1,S2,・・・,Sk-1,Sk+2,・・・,SNに従ってチャンネルごとに変調される。
なお二波分波器14としては、例えばνk,νk+1の周波数の光だけを反射し、他の周波数の光は透過させるような特性のファイバブラッグ格子(FBG)などを用いることができる。
なお、上記の実施例では局部周波数コム発生器が発生するコム光は、送信側から送られてきたパイロット光の1つを種光として生成した。しかし、受信側に周波数安定化されたレーザを別に配置し、これを局部周波数コム光発生器の種光としてもよい。なお、この場合にはヘテロダイン検波することができる。
11 送信機(周波数コム一括光源)
12 合波器
13 光伝送路
14 二波分波器
16 分岐器
17 受信機
111 周波数コム発生器
112 分波器
113 変調装置
151 分岐器
152 光増幅器
153 結合器
154 増幅器
155 フォトダイオード
156 増幅器
157 局部周波数コム発生器
158 光増幅器
171 分波器
172 チャネル受信機
1721 光結合器
1722 光移相器
1723 フォトダイオード
1724 増幅器
1725 ループフィルタ
1726 ベースバンドフィルタ
Claims (3)
- 送信部からキャリア光とパイロット光とを光伝送路に送出し、前記光伝送路上または前記光伝送路端に設けた受信部において前記キャリア光を前記パイロット光を用いて検波する高密度波長多重伝送システムであって、
前記送信部が、
周波数コム光発生源と、
前記周波数コム光発生源が発生するコム光成分のうち、前記パイロット光として機能する少なくとも2成分を除く成分をキャリア光として、当該キャリア光に信号を載せる変調器とを備え、
前記受信部が、
前記光伝送路から前記周波数コム光に含まれる前記パイロット光を分波し、当該パイロット光を光電変換して発生したビート信号により駆動される検波用周波数コム光発生源と、
前記検波用周波数コム光発生源により生成された周波数コム光により波長多重伝送されてきた信号光を検波する光受信機とを備え、
たこと特徴とする波長多重伝送システム。 - 前記パイロット光は変調されていないこと特徴とする請求項1に記載の波長多重伝送システム。
- 前記パイロット光の1つが、前記検波用周波数コム光発生源が発生する周波数コム光の種光であること特徴とする請求項1または2に記載の波長多重伝送システム。
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