JP2008242122A - 光学装置の製造装置 - Google Patents

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JP2008242122A JP2007083346A JP2007083346A JP2008242122A JP 2008242122 A JP2008242122 A JP 2008242122A JP 2007083346 A JP2007083346 A JP 2007083346A JP 2007083346 A JP2007083346 A JP 2007083346A JP 2008242122 A JP2008242122 A JP 2008242122A
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フェン チャオ
Fen In Zon
フェン イン ゾン
Kun Rin Ri
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Abstract

【課題】ピンに適量の接着剤を容易に塗布することができ、生産効率を向上させることが
できる光学装置の製造装置の提供。
【解決手段】製造装置は、光学装置を構成する複数の光変調装置および色合成光学装置を
、紫外線硬化型接着剤Eを介して一体化する複数のピン146の塗布領域に、紫外線硬化
型接着剤Eを塗布するための接着剤塗布治具210を備える。接着剤塗布治具210は、
環状溝部211を備える。環状溝部211は、内部に紫外線硬化型接着剤Eを充填可能と
し、各ピン146の塗布領域における所定の長さと等しい深さDで形成され、かつ、円環
状に形成されている。そして、環状溝部211に紫外線硬化型接着剤Eが充填された状態
で、接着剤塗布治具210の使用者により環状溝部211に各ピン146が挿入されるこ
とにより、各ピン146の塗布領域に紫外線硬化型接着剤Eが塗布される。
【選択図】図3

Description

本発明は、光学装置の製造装置に関する。
従来、RGB(Red Green Blue)の3つの色光を色光毎に画像情報に応じて変調する3
つの光変調装置(液晶パネル)と、各光変調装置が取り付けられ、変調された3つの色光
を合成して画像光を形成する色合成光学装置(クロスダイクロイックプリズム)とにより
構成される光学装置を備えたプロジェクタが知られている。
このようなプロジェクタでは、鮮明な画像を得るために、製造時においてクロスダイク
ロイックプリズムに対する各液晶パネルの位置調整が高精度に実施されている。そして、
このような調整を実施して光学装置を製造する製造装置が知られている(例えば、特許文
献1参照)。
特許文献1に記載の光学装置の製造装置では、液晶パネルに光を導入する調整用光源装
置と、液晶パネルおよびクロスダイクロイックプリズムを介して射出される光を検出する
光束検出装置と、この光束検出装置で検出された光に基づいてクロスダイクロイックプリ
ズムに対する各液晶パネルの位置調整を実施する位置調整装置と、クロスダイクロイック
プリズムに対して液晶パネルを固定する紫外線照射装置を備えている。
ここで、液晶パネルは、4隅に孔が形成された保持枠に保持されている。そして、位置
調整装置は、透明樹脂製のピンを、紫外線硬化型接着剤とともに保持枠の各孔に挿入し、
クロスダイクロイックプリズムの光入射端面に当接させた状態で位置調整を実施する。
位置調整が実施されると、紫外線照射装置は、紫外線を照射し、ピンに塗布された紫外
線硬化型接着剤を硬化させてクロスダイクロイックプリズムに対して液晶パネルを接着固
定する。
ところで、このようなピンに接着剤を塗布する際には、一般的に、ピンを挿入可能な内
径を有する孔が貫通して形成された治具を用いている。
具体的には、治具に形成された孔の一方から接着剤を導入することにより充填し、治具
の使用者が他方からピンを挿入することにより接着剤を所定の塗布領域に塗布している。
特開2003−107395号公報
しかしながら、このような治具により接着剤を塗布すると、治具に形成された孔が貫通
しているため、ピンを孔に差し込む量が多すぎることにより接着剤が過剰に塗布される場
合や、逆に、ピンを孔に差し込む量が不足することにより接着剤が十分に塗布されない場
合がある。そして、接着剤が過剰に塗布された場合には、液晶パネルなどに過剰な接着剤
が付着し、不良の原因となることがあり、接着剤が十分に塗布されなかった場合には、ク
ロスダイクロイックプリズムに対して液晶パネルを十分に固定することができないという
問題がある。また、ピンを1本ずつ孔に差し込む必要があるので、手間がかかり、生産効
率が低下するという問題がある。
さらに、現在充填されている接着剤と異なる接着剤を使用する際に、治具の使用者は、
現在充填されている接着剤を拭き取り、異なる接着剤を新たに充填する必要があるが、孔
が小さいため拭き取りにくいという問題がある。
本発明の目的は、ピンに適量の接着剤を容易に塗布することができ、生産効率を向上さ
せることができる光学装置の製造装置を提供することにある。
本発明の光学装置の製造装置は、複数の色光を色光毎に画像情報に応じて変調する複数
の光変調装置と、各光変調装置にて変調された各色光を合成して画像光を形成する色合成
光学装置とを備える光学装置を製造する光学装置の製造装置であって、前記光学装置は、
前記光変調装置に貫通して形成される孔に挿入され、一端側から他端側に向けて所定の長
さを有する塗布領域に塗布された接着剤を介して前記複数の光変調装置および前記色合成
光学装置を一体化する複数のピンを備え、前記製造装置は、前記塗布領域に前記接着剤を
塗布するための接着剤塗布治具を備え、前記接着剤塗布治具は、内部に前記接着剤を充填
可能とし、前記塗布領域における前記所定の長さと等しい深さで形成され、かつ、当該深
さ方向に直交する平面内で環状に形成される環状溝部を有することを特徴とする。
このような構成によれば、接着剤塗布治具は、内部に接着剤を充填可能とし、塗布領域
における所定の長さと等しい深さで形成され、かつ、深さ方向に直交する平面内で環状に
形成される環状溝部を備えるので、環状溝部に接着剤が充填された状態で、この環状溝部
にピンが挿入されることにより塗布領域に接着剤を塗布することができる。したがって、
接着剤塗布治具の使用者がピンを環状溝部に挿入する場合に、ピンを環状溝部の底面まで
押し込むことによりピンを差し込む量を一定にすることができ、ピンに適量の接着剤を容
易に塗布することができる。
また、ピンは環状溝部に挿入されるので、接着剤塗布治具の使用者は、同時に複数のピ
ンを環状溝部に挿入して接着剤を塗布することができる。さらに、接着剤は、環状溝部に
充填されるので、現在充填されている接着剤と異なる接着剤を使用する際に、接着剤塗布
治具の使用者は、現在充填されている接着剤を容易に拭き取り、異なる接着剤を新たに充
填することができる。したがって、生産効率を向上させることができる。
本発明では、前記接着剤塗布治具は、前記環状溝部の外縁部分に形成され、前記深さ方
向とは反対方向に向かうに従って、当該環状溝部の外側方向に傾斜する傾斜部を備えるこ
とが好ましい。
このような構成によれば、環状溝部の外縁部分に傾斜部が形成されているので、接着剤
塗布治具の使用者がピンを挿入することにより、環状溝部から溢れた接着剤は、傾斜部に
より環状溝部に戻される。したがって、溢れた接着剤が無駄になるということがなく、生
産効率を向上させることができる。また、溢れた接着剤が他の工具等に付着して汚れの原
因となるようなこともない。
本発明では、前記環状溝部は、円環状に形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、現在充填されている接着剤と異なる接着剤を使用する際に、
接着剤塗布治具の使用者は、現在充填されている接着剤を更に容易に拭き取ることができ
る。すなわち、矩形状などに形成された環状溝部の場合には、角部が存在するため拭き取
りにくい。これに対して、円環状に形成された環状溝部の場合には、角部がなく拭き取り
やすい。
本発明では、前記接着剤塗布治具は、前記環状溝部の略中心位置に前記深さ方向に貫通
して形成され、前記接着剤が当該環状溝部と離間した側から導入される充填孔と、前記環
状溝部の内側部分を分割するように形成されるとともに、前記充填孔と連通され、当該充
填孔を介して導入される前記接着剤を当該環状溝部に案内する案内溝とを備えることが好
ましい。
このような構成によれば、接着剤塗布治具は、充填孔を備えるので、従来と同様の方法
により充填孔の環状溝部と離間した側から接着剤を導入することができる。
また、案内溝は、環状溝部を分割するように形成されているので、充填孔を介して導入
される接着剤は、まず、案内溝により環状溝部の少なくとも2箇所に案内される。そして
、これらの案内された部分から環状溝部に接着剤が充填されるので、環状溝部に接着剤を
円滑に充填させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
〔1.プロジェクタの構成〕
図1は、本実施形態における製造対象とされる光学装置を備えるプロジェクタ100の
構造を模式的に示す図である。
プロジェクタ100は、光源から射出された光を画像情報に応じて変調してカラー画像
を形成し、形成したカラー画像を図示しないスクリーン上に拡大投射する。このプロジェ
クタ100は、図1に示すように、外装筺体100Aと、光学ユニット100Bとを備え
る。
なお、図1において、図示は省略するが、外装筺体100A内において、光学ユニット
100B以外の空間には、プロジェクタ100に外部からの電力を供給する電源ユニット
、プロジェクタ100内部を冷却する冷却ユニット、プロジェクタ100全体を制御する
制御基板等が配置されるものとする。
外装筺体100Aは、射出成型等による合成樹脂製品であり、光学ユニット100Bを
内部に収納配置する全体略直方体状に形成されている。なお、外装筺体100Aは、合成
樹脂製に限らず、その他の材料にて形成してもよく、例えば、金属等により構成してもよ
い。
光学ユニット100Bは、前述した制御基板による制御の下、光源から射出された光を
画像情報に応じて変調してカラー画像を形成し、形成したカラー画像をスクリーン上に拡
大投射する。この光学ユニット100Bは、図1に示すように、インテグレータ照明光学
系110と、色分離光学装置120と、リレー光学系130と、光学装置140と、投射
レンズ160と、光学部品110〜140を内部に収納する光学部品用筐体170とを備
える。
インテグレータ照明光学系110は、光源から射出された光束を照明光軸直交面内にお
ける照度を均一にするための光学系である。このインテグレータ照明光学系110は、図
1に示すように、光源ランプ111Aおよびリフレクタ111Bを含む光源装置111と
、第1レンズアレイ112と、第2レンズアレイ113と、偏光変換素子114と、重畳
レンズ115とを備える。光源ランプ111Aから射出された光は、リフレクタ111B
によって射出方向が揃えられ、第1レンズアレイ112によって複数の部分光に分割され
、第2レンズアレイ113の近傍で結像する。第2レンズアレイ113から射出された各
部分光は、その中心軸(主光線)が後段の偏光変換素子114の入射面に垂直となるよう
に入射し、偏光変換素子114にて略1種類の直線偏光光として射出される。偏光変換素
子114から直線偏光光として射出され、重畳レンズ115を介した複数の部分光は、光
学装置140の後述する3枚の液晶パネル141A上で重畳する。
色分離光学装置120は、2枚のダイクロイックミラー121,122と、反射ミラー
123とを備え、これらのダイクロイックミラー121,122、反射ミラー123によ
りインテグレータ照明光学系110から射出された複数の部分光束を赤、緑、青の三色の
色光に分離する機能を有する。
リレー光学系130は、入射側レンズ131、リレーレンズ132、および反射ミラー
133,134を備え、色分離光学装置120で分離された色光を後述する液晶パネル1
41Aまで導く機能を有する。
光学装置140は、色分離光学装置120から射出される3つの色光を画像情報に応じ
てそれぞれ変調し、変調した各色光を合成してカラー画像を形成する。この光学装置14
0は、図1に示すように、液晶パネル141A(図2参照)を有する3つの光変調装置1
41と、これら光変調装置141の光束入射側および光束射出側にそれぞれ配置される入
射側偏光板142および射出側偏光板143と、色合成光学装置としてのクロスダイクロ
イックプリズム144とを備える。そして、これらのうち、3つの光変調装置141、3
つの射出側偏光板143、およびクロスダイクロイックプリズム144が一体化されて、
光学装置本体140A(図2参照)を構成する。なお、この光学装置本体140Aの詳細
な構成については後述する。
入射側偏光板142は、偏光変換素子114で偏光方向が略一方向に揃えられた各色光
が入射され、入射された光のうち、偏光変換素子114で揃えられた光の偏光軸と略同一
方向の偏光光のみ透過させ、その他の光を吸収するものである。この入射側偏光板142
は、例えば、サファイアガラスまたは水晶等の透光性基板上に偏光膜が貼付された構成を
有している。
光変調装置141を構成する液晶パネル141Aは、具体的な図示は省略するが、一対
の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、前述した制
御基板から出力される駆動信号に応じて液晶の配向状態が制御され、入射側偏光板142
から射出された偏光光の偏光方向を変調する。
射出側偏光板143は、入射側偏光板142と略同様の構成であり、光変調装置141
から射出された光のうち、入射側偏光板142における光の透過軸と直交する偏光軸を有
する光のみ透過させ、その他の光を吸収するものである。
クロスダイクロイックプリズム144は、射出側偏光板143から射出された色光毎に
変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロ
イックプリズム144は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視正方形状をなし、直
角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。これら
誘電体多層膜は、投射レンズ160に対向する側に配置された光変調装置141から射出
され射出側偏光板143を介した色光を透過し、残りの2つの各光変調装置141から射
出され射出側偏光板143を介した色光を反射する。このようにして、各光変調装置14
1にて変調された各色光が合成されてカラー画像が形成される。
投射レンズ160は、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成さ
れ、光学装置140により画像情報に応じて変調されたカラー画像を拡大投射する。
〔2.光学装置本体の構成〕
図2は、光学装置本体140Aの構造を示す分解斜視図である。なお、図2では、クロ
スダイクロイックプリズム144における3つの光入射側端面のうち、1つの光入射側端
面に配設される光変調装置141および射出側偏光板143を分解しているが、他の2つ
の光入射側端面に配設される光変調装置141および射出側偏光板143も同様の構造を
有しているものである。
光学装置本体140Aは、上述した3つの光変調装置141、3つの射出側偏光板14
3、およびクロスダイクロイックプリズム144の他、3つの光変調装置支持部145を
備え、これら各部材141,143〜145が一体化されたものである。
3つの光変調装置141は、図2に示すように、各液晶パネル141Aが保持枠141
B内に収納された構成を有する。そして、保持枠141Bの四隅位置には、図2に示すよ
うに、光変調装置支持部145に光変調装置141を取り付けるための固定用孔141C
がそれぞれ形成されている。
3つの光変調装置支持部145は、図2に示すように、板金の打ち抜き加工等により矩
形枠状に形成され、射出側偏光板143を取り付けるための偏光板取付部145Aが光変
調装置141側に突出して2箇所に形成されている。偏光板取付部145Aは、クロスダ
イクロイックプリズム144の光入射端面とほぼ平行であり、射出側偏光板143が各偏
光板取付部145Aに跨って接着剤等で固定される。
また、光変調装置支持部145は、射出側偏光板143が取り付けられる側と反対側の
面がクロスダイクロイックプリズム144の光入射端面の周縁に接着剤等で固定される。
そして、各光変調装置141は、透明樹脂製で円筒形状の4本のピン146を介して各
光変調装置支持部145に固定される。なお、図2において、光変調装置支持部145の
図2中右下部分に固定されるピンについては、図示を省略している。
4本のピン146は、光変調装置141の固定用孔141Cに挿入される部分であり、
ピン146の一端側から他端側に向けて所定の長さを有する挿入部146Aと、各ピン1
46の一端側に形成され、光変調装置支持部145に当接される当接面146Bと、各ピ
ン146の他端側に形成され、各ピン146を取り付けた際に光変調装置141から露出
する露出部146Cとを備える。
なお、図2においては、挿入部146Aと、露出部146Cとの境界線を鎖線で示して
いる。
4本のピン146の挿入部146Aおよび当接面146Bには、紫外線硬化型接着剤が
塗布され、4本のピン146は、この紫外線硬化型接着剤を介して光変調装置141およ
び光変調装置支持部145を接着固定する。
したがって、ピン146は、紫外線硬化型接着剤を介して3つの光変調装置141およ
びクロスダイクロイックプリズム144を一体化する。
なお、本実施形態では、塗布領域は、挿入部146Aおよび当接面146Bである。
このような光学装置本体140Aは、各光変調装置支持部145を介して各液晶パネル
141Aをクロスダイクロイックプリズム144に固定する際に、クロスダイクロイック
プリズム144に対する各液晶パネル141Aの位置調整を実施し、位置調整を実施した
後に固定する必要がある。このため、各液晶パネル141Aの位置調整および固定を実施
可能とする製造装置が必要となる。
以下では、このような製造装置を用いて光学装置本体140Aを組み立てる方法につい
て説明する。
まず、各ピン146の塗布領域、すなわち、挿入部146Aおよび当接面146Bに紫
外線硬化型接着剤を塗布する。
ここで、各ピン146の当接部に紫外線硬化型接着剤を塗布する際に、各ピン146に
適量の接着剤を容易に塗布することができ、生産効率を向上させるために、製造装置20
0は、図3および図4に示す接着剤塗布治具210を備えている。
図3は、接着剤塗布治具210の外観を示す斜視図である。図4は、接着剤塗布治具2
10の上面図および断面図である。
接着剤塗布治具210は、ピン146の塗布領域に紫外線硬化型接着剤を塗布するため
の合成樹脂製の治具であり、図3に示すように、略円筒形状に形成されている。また、接
着剤塗布治具210は、図3および図4に示すように、環状溝部211と、案内溝212
と、充填孔213と、傾斜部214とを備える。
環状溝部211は、各ピン146の塗布領域における所定の長さ、すなわち、挿入部1
46Aにおける所定の長さと等しい深さDで形成され、かつ、円環状に形成されている。
案内溝212は、環状溝部211の内側部分を分割するように深さDで形成されている

充填孔213は、環状溝部211の略中心位置に深さ方向に貫通して形成され、案内溝
212と連通している。そして、充填孔213には、環状溝部211と離間した側、すな
わち、開口213Aから紫外線硬化型接着剤Eが接着剤供給装置(図示略)から導入され
る。
傾斜部214は、環状溝部211の外縁部分に形成され、環状溝部211の深さ方向と
は反対方向に向かうに従って、環状溝部211の外側方向に傾斜している。すなわち、傾
斜部214は、環状溝部211の外側方向に向かうに従って、接着剤塗布治具210の厚
さ寸法が大きくなるように傾斜している。
次に、接着剤塗布治具210を用いて各ピン146の塗布領域に紫外線硬化型接着剤を
塗布する方法について説明する。
まず、接着剤塗布治具210を環状溝部211が形成された面を上側にして配置し、充
填孔213に接着剤供給装置を接続する。そして、接着剤供給装置を動作させることによ
り、充填孔213の開口213Aから紫外線硬化型接着剤Eを接着剤塗布治具210に導
入する。充填孔213を介して紫外線硬化型接着剤Eが導入されると、紫外線硬化型接着
剤Eは、案内溝212により環状溝部211に案内され、環状溝部211に所定量の紫外
線硬化型接着剤Eが充填される。具体的には、充填孔213を介して導入される紫外線硬
化型接着剤Eは、案内溝212に沿って図4中矢印Fおよび矢印G方向に案内される。
そして、接着剤塗布治具210の使用者は、環状溝部211に紫外線硬化型接着剤Eが
充填された状態で、各ピン146の露出部146Cを把持し、環状溝部211に各ピン1
46を挿入して環状溝部211の底面まで押し込む。これにより、各ピン146の塗布領
域に紫外線硬化型接着剤Eが塗布される。
なお、この際、図3に示すように、複数のピン146を同時に環状溝部211に挿入す
ることが可能である。具体的には、図示は省略するが、本実施形態では、3つの光変調装
置141および3つの光変調装置支持部145を固定する12本のピンを同時に環状溝部
211に挿入することが可能である。
また、環状溝部211に各ピン146が挿入されることにより環状溝部211から溢れ
た紫外線硬化型接着剤Eは、傾斜部214により環状溝部211に戻される。
以上のように、各ピン146の塗布領域に紫外線硬化型接着剤Eが塗布された状態にお
いて、まず、クロスダイクロイックプリズム144に接着剤等で光変調装置支持部145
を取り付ける。次に、光変調装置支持部145の偏光板取付部145Aに接着剤等で射出
側偏光板143を取り付ける。そして、各ピン146を、保持枠141Bの固定用孔14
1Cに挿入し、当接面146Bを光変調装置支持部145の四隅位置に当接する。
この状態において、製造装置200は、クロスダイクロイックプリズム144に対する
液晶パネル141Aの位置調整を実施する。なお、位置調整は、図示は省略するが、特許
文献1に記載の調整用光源装置、光束検出装置、位置調整装置により実施される。
位置調整が実施されると、各ピン146の露出部146C側から紫外線が照射され、紫
外線硬化型接着剤が硬化する。なお、紫外線の照射は、図示は省略するが、特許文献1に
記載の紫外線照射装置により実施される。これにより、各液晶パネル141Aがクロスダ
イクロイックプリズム144の光入射端面側に取り付けられる。
本実施形態に係る光学装置本体140Aの製造装置200によれば、次のような効果が
ある。
(1)接着剤塗布治具210は、内部に紫外線硬化型接着剤Eを充填可能とし、各ピン
146の塗布領域における所定の長さと等しい深さDで形成され、かつ、円環状に形成さ
れる環状溝部211を備えるので、各ピン146を差し込む量を一定にすることができ、
各ピン146に適量の紫外線硬化型接着剤Eを容易に塗布することができる。
(2)各ピン146は、環状溝部211に同時に複数挿入することができるので、生産
効率を向上させることができる。
(3)環状溝部211は、円環状に形成されているので、現在充填されている接着剤と
異なる接着剤を使用する際に、接着剤塗布治具210の使用者は、現在充填されている接
着剤を容易に拭き取り、異なる接着剤を新たに充填することができる。
(4)環状溝部211の外縁部分に傾斜部214が形成されているので、接着剤塗布治
具210の使用者が各ピン146を挿入することにより、環状溝部211から溢れた紫外
線硬化型接着剤Eは、傾斜部214により環状溝部211に戻される。したがって、溢れ
た紫外線硬化型接着剤Eが無駄になるということがなく、生産効率を向上させることがで
きる。また、溢れた紫外線硬化型接着剤Eが他の工具等に付着して汚れの原因となるよう
なこともない。
(5)接着剤塗布治具210は、充填孔213を備えるので、接着剤供給装置により充
填孔213の環状溝部211と離間した側から紫外線硬化型接着剤Eを導入することがで
きる。
(6)案内溝212は、環状溝部211を分割するように形成されているので、充填孔
213を介して導入される紫外線硬化型接着剤Eは、図4中矢印Fおよび矢印G方向に案
内され、これらの案内された部分から環状溝部211に紫外線硬化型接着剤Eが充填され
るので、環状溝部211に紫外線硬化型接着剤Eを円滑に充填させることができる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範
囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、製造装置200は、特許文献1に記載の製造装置と同様の調整用光
源装置、光束検出装置、位置調整装置、および紫外線照射装置を備えていたが、これ以外
の装置にて製造装置を構成してもよく、要するに、接着剤塗布治具を備えていればよい。
前記実施形態では、接着剤塗布治具210は、円筒状に形成されていたが、例えば、平
板状などに形成されていてもよく、要するに、環状溝部211を形成することができれば
よい。
前記実施形態では、環状溝部211は、円環状に形成されていたが、例えば、矩形状な
どに形成してもよく、要するに、環状に形成されていればよい。
前記実施形態では、環状溝部211の外縁部分に傾斜部214が形成されていたが、例
えば、外縁部分と内縁部分との両方に形成されていてもよい。さらには、傾斜部214は
形成されていなくてもよい。
前記実施形態では、充填孔213は、環状溝部211の略中心位置に形成されていたが
、環状溝部と連通していれば略中心位置でなくてもよい。また、環状溝部に上方から接着
剤を充填する場合には、充填孔213は形成されていなくてもよい。
前記実施形態では、環状溝部211の内側部分を分割するように形成され、充填孔21
3と連通される案内溝212が形成されていたが、充填孔213を環状溝部211に直接
連通させるように形成した場合には、案内溝212は形成されていなくてもよい。
本発明は、光学装置の製造装置に好適に利用することができる。
本発明の一実施形態に係るプロジェクタの構造を模式的に示す図。 前記実施形態における光学装置本体の構造を示す分解斜視図。 前記実施形態における接着剤塗布治具の外観を示す斜視図。 前記実施形態における接着剤塗布治具の上面図および断面図。
符号の説明
140…光学装置、140A…光学装置本体、141…光変調装置、146…ピン、1
46A…挿入部(塗布領域)、146B…当接面(塗布領域)、200…製造装置、21
0…接着剤塗布治具、211…環状溝部、212…案内溝、213…充填孔、214…傾
斜部。

Claims (4)

  1. 複数の色光を色光毎に画像情報に応じて変調する複数の光変調装置と、各光変調装置に
    て変調された各色光を合成して画像光を形成する色合成光学装置とを備える光学装置を製
    造する光学装置の製造装置であって、
    前記光学装置は、
    前記光変調装置に貫通して形成される孔に挿入され、一端側から他端側に向けて所定の
    長さを有する塗布領域に塗布された接着剤を介して前記複数の光変調装置および前記色合
    成光学装置を一体化する複数のピンを備え、
    前記製造装置は、
    前記塗布領域に前記接着剤を塗布するための接着剤塗布治具を備え、
    前記接着剤塗布治具は、
    内部に前記接着剤を充填可能とし、前記塗布領域における前記所定の長さと等しい深さ
    で形成され、かつ、当該深さ方向に直交する平面内で環状に形成される環状溝部を有する
    ことを特徴とする光学装置の製造装置。
  2. 請求項1に記載の光学装置の製造装置において、
    前記接着剤塗布治具は、
    前記環状溝部の外縁部分に形成され、前記深さ方向とは反対方向に向かうに従って、当
    該環状溝部の外側方向に傾斜する傾斜部を備えることを特徴とする光学装置の製造装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光学装置の製造装置において、
    前記環状溝部は、円環状に形成されていることを特徴とする光学装置の製造装置。
  4. 請求項3に記載の光学装置の製造装置において、
    前記接着剤塗布治具は、
    前記環状溝部の略中心位置に前記深さ方向に貫通して形成され、前記接着剤が当該環状
    溝部と離間した側から導入される充填孔と、
    前記環状溝部の内側部分を分割するように形成されるとともに、前記充填孔と連通され
    、当該充填孔を介して導入される前記接着剤を当該環状溝部に案内する案内溝とを備える
    ことを特徴とする光学装置の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010266551A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Panasonic Corp 液晶レンズ

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