JP2008241404A - 電子機器 - Google Patents

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JP2008241404A JP2007081032A JP2007081032A JP2008241404A JP 2008241404 A JP2008241404 A JP 2008241404A JP 2007081032 A JP2007081032 A JP 2007081032A JP 2007081032 A JP2007081032 A JP 2007081032A JP 2008241404 A JP2008241404 A JP 2008241404A
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Hiroyuki Sonoda
博行 園田
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Abstract

【課題】文字板を金属製にしたとしてもアンテナの受信感度を確保する。
【解決手段】この電子機器には、両端が開口している機器本体2と、当該機器本体2の一端側に設けられた金属製部材としての裏蓋11と、当該裏蓋11上で、かつ、機器本体2内に配置されたアンテナ14とが備えられている。そして、裏蓋11には、金属製本体22と、当該金属製本体22を貫通する少なくとも1つの孔25と、前記金属製本体22の内側面及び外側面のいずれか一方の側面を覆うとともに、前記少なくとも1つの孔25内に充填された樹脂部26とが備えられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子機器に関する。
電子機器の一種として、時刻情報を含む標準電波を受信し自動的に現在時刻を修正する電波時計が知られている。このような電波時計において、標準電波を受信するアンテナ装置として、磁性材料であるアモルファス金属やフェライト等で構成されたコアにコイルを巻回したアンテナ装置が広く用いられている(例えば特許文献1参照)。
従来の電波時計には、各種部品を内蔵する機器本体と、機器本体の内部正面側に配置された文字板と、文字板を正面側から覆うガラスと、機器本体の内部で、文字板の裏面側に配置された時計モジュールと、時計モジュールに搭載されるアンテナと、機器本体の裏面側を覆う裏蓋とが備えられている。
ここで、電波腕時計であると、装着時には裏面側に腕があるために、正面側から電波を受信させる方が効率的である。従来においてはアンテナの正面側にある文字板を金属よりも透磁率の高い樹脂材料によって形成することで、受信感度を高めていた。
特開2005−130055号公報
ところで近年では機能性だけでなく高級感を醸し出す電波腕時計も望まれている。このため、樹脂よりも高級感のある金属により文字板を形成することが課題となっているが、ただ単に文字板を金属製にしてしまうと、アンテナの受信感度が確保できなくなるといったおそれがあった。
本発明の課題は、文字板を金属製にしたとしてもアンテナの受信感度を確保することである。
請求項1記載の発明は、
両端が開口している機器本体と、当該機器本体の一端側に設けられた金属製部材と、当該金属製部材上で、かつ、前記機器本体内に配置されたアンテナとを有する電子機器において、
前記金属製部材は、金属製本体と、当該金属製本体を貫通する少なくとも1つの孔と、前記金属製本体の内側面及び外側面のいずれか一方の側面を覆うとともに、前記少なくとも1つの孔内に充填された樹脂部とを有することを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電子機器において、
前記少なくとも1つの孔は、前記アンテナに対向する前記金属製本体の位置に配置されていることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の電子機器において、
前記少なくとも1つの孔は、前記アンテナの電波の出入口に対向する前記金属製本体の位置に配置されていることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の電子機器において、
前記樹脂部は、前記金属製本体の内側面を覆うことを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の電子機器において、
前記樹脂部は、樹脂材料と磁性材料とからなることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の電子機器において、
前記樹脂部は、前記アンテナの周辺近傍まで延在し、前記アンテナの周囲の少なくとも一部を覆うことを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の電子機器において、
前記アンテナと前記金属製部材との間に配置された金属製部材側磁性部材をさらに備えていることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の電子機器において、
前記アンテナと前記機器本体との間に配置された機器本体側磁性部材をさらに備えていることを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子機器において、
前記アンテナと前記金属製部材との間に配置された金属製部材側磁性部材と、
前記アンテナと前記機器本体との間に配置された機器本体側磁性部材とをさらに備え、
前記金属製部材側磁性部材と前記機器本体側磁性部材樹脂部と前記樹脂部は、一体形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、樹脂部が、金属製本体の内側面及び外側面のいずれか一方の側面を覆うとともに複数の孔内に充填されているので、金属製部材を用いながら、当該金属製部材側から樹脂部を介して電波をアンテナに到達させることができる。このため、アンテナを挟んで金属製部材とは反対側に配置された部材(例えば電波腕時計の文字板)を金属で形成したとしても、アンテナの受信感度を良好なものとすることができる。
以下、図を参照して本発明に係るアンテナを備えた電子機器の一例である電波腕時計を説明する。図1は、電波腕時計の概略構成を示す正面図である。図2は、図1のA−A断面を示す断面図である。図3は、電波腕時計の12時方向側半分の概略構成を示す説明図であり、(a)は断面図、(b)は裏面図である。図4は、電波腕時計の12時方向側半分の内部構成を示す正面図である。図5は、電波腕時計の分解斜視図である。
これら図1〜図5に示すように、電波腕時計100には、ステンレスやチタン等の金属製の機器本体2が設けられている。機器本体2は、表側端部及び裏面側端部の両端が開口している。そして、機器本体2の12時方向側端部及び6時方向側端部には時計バンドBが取り付けられるバンド取り付け部3が形成されている。また、機器本体2の外周部には、時刻合わせの指示などの種々の操作指示が入力される複数の操作ボタン4が設けられている。機器本体2の内部は中空になっており、この中空部分が各種部品を内蔵する収納部21となる。
機器本体2の表側(視認側)には、表側端部の開口を閉塞するように時計ガラス5が装着されている。また、時計ガラス5よりも裏側には、文字板6が配置されている。文字板6はチタン等の金属から形成されており、時字61が凸となるように形成されている。
そして、機器本体2における時計ガラス5と文字板6との間には、指針軸7に取り付けられた時針や分針等の指針8が設けられていて、これら指針8は文字板6よりも裏側に設けられた運針部9により運針されるようになっている。
運針部9には、駆動用の電子部品10や、電子部品10による動力を各指針8に伝達する歯車等の機構部品13と、電子部品10及び機構部品13を固定して、機器本体2の収納部21内に配置された機器モジュール12とが設けられている。
機器モジュール12の上部には、図2〜図4に示すようにアンテナ14が内蔵されている。これにより、アンテナ14が裏蓋11上で、かつ、機器本体2内に配置されることになる。図6はアンテナ14の概略構成を示す正面図である。この図6に示すように、アンテナ14には、略円弧状のコア15と、コア15の中央部に巻き付けられるコイル16とが設けられている。アンテナ14のコイル16の端部は、図3に示すように半田17により回路基板18に固定されている。
また、機器モジュール12には、アンテナ14及び機器本体2の間に配置されたシート状の機器本体側磁性部材19と、アンテナ14及び裏蓋11の間に配置されたシート状の金属製部材側磁性部材20とが設けられている。そして、金属製部材側磁性部材20と、アンテナ14との間には、アンテナ14を押さえる押さえリング27が介在している。
また、機器本体2の裏側には、当該機器本体2の裏面を閉塞する裏蓋11が取り付けられている。裏蓋11は、本発明に係る金属製部材であり、チタン等の金属から形成された金属製本体22を備えている。金属製本体22には、円板状の本体部23と、本体部23の4隅から外側に突出し、機器本体2にネジ止めされる突出部24とが設けられている。
また、裏蓋11には、金属製本体22の本体部23を貫通する円形状の複数の孔25が設けられている。この複数の孔25は本体部23のほぼ全面にわたって均一となるように配置されている。
さらに、裏蓋11には、金属製本体22の外側面(裏面)を覆うとともに、複数の孔25内に充填された樹脂部26とが設けられている。これにより、裏蓋11の裏面が樹脂部26により覆われ、複数の孔25は外側から視認できないようになっている。また、樹脂部26は、透磁性を有するように樹脂材料と磁性材料とから形成されている。これにより、樹脂部26内を電波が通過して、アンテナ14まで到達することになる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
電波受信時においては、文字板6が金属から形成されているので、文字板6を通過する電波は微量である。一方、裏蓋11においては、複数の孔25内に透磁性を有する樹脂部26が充填されているために、電波は樹脂部26を通過してアンテナ14に到達することになる。
以上のように、本実施形態によれば、機器本体2の裏面側に設けられた裏蓋11が、金属製本体22と、当該金属製本体22を貫通する複数の孔25と、金属製本体22の外側面を覆うとともに複数の孔25内に充填された樹脂部26とを備えているので、裏蓋11側からであっても樹脂部26を介して電波をアンテナ14に到達させることができ、アンテナ14の受信感度を良好なものとすることができる。また、この実施形態のように、アンテナ14を挟んで裏蓋11とは反対側に配置された文字板6を金属で形成したとしても、裏蓋11側から侵入した電波によりアンテナ14の受信感度を良好なものとすることができる。
また、樹脂部26が樹脂材料と磁性材料とから形成されているので、樹脂部26を樹脂材料のみから形成した場合よりも透磁性を高くでき、受信感度をより向上させることができる。
また、シート状の機器本体側磁性部材19と、金属製部材側磁性部材20とが、それぞれアンテナ14と機器本体2との間、アンテナ14と裏蓋11との間に配置されているので、アンテナ14から漏れ出る磁束を効率良く遮蔽することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能である。以下には、変形例を例示するが、上記実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
例えば、本実施形態では、裏蓋11の金属製本体22の全面にわたって複数の孔25が均一となるように配置されている場合を例示して説明したが、複数の孔25の配置箇所は少なくともアンテナ14に対向する位置に配置されていればよい。例えば、図7に示すように、アンテナ14に対向する位置T(図7(b))に示す点線Tがアンテナ14の配置位置)にのみ、円形状の複数の孔25を等間隔で配置する場合が挙げられる。この場合においては、裏蓋11の透磁性を確保しつつも、孔25の設置個数を抑えることができ、製造効率を高めることができる。
また、孔の数は少なくとも1つ以上であればよく、1つである場合には例えば、図8に示すように、アンテナ14に対向する金属製本体22の位置Tに、アンテナ14の外形とほぼ同形状の孔30を形成することが好ましい。これにより、裏蓋11におけるアンテナ14に対向する部分が全て樹脂部26となるため、アンテナ14全体に対する透磁性を確保することができ、受信感度をより高めることが可能となる。
また、図9に示すように、アンテナ14の電波の出入口に対向する金属製本体22の位置に孔を形成してもよい。この場合、コア15のコイル16の巻かれていない両端部が電波の出入口40,41となるために、この両端部のそれぞれに対向する位置に円形状の孔31を形成している。これにより、孔31の形状が単純なものであっても、アンテナ14の電波の出入口に対向する部分の透磁性を確保し、必要最低限の受信感度を確保することができる。
また、上記実施形態では、裏蓋11の金属製本体22の外側面を樹脂部26が覆う場合を例示して説明しているが、樹脂部26は金属製本体22の内側面及び外側面の少なくとも一方の側面を覆うものであればよく、上記実施形態以外のものであれば、例えば内側面のみを覆ったものが挙げられる。図10は、金属製本体22Bの内側面を樹脂部26Bが覆った場合を示す説明図である。この図10に示すように、金属製本体22Bにおけるアンテナ14に対向する位置には、略平行四辺形状の複数の孔32が等間隔で形成されている。そして、樹脂部26Bは、金属製本体22Bの内側面を覆うとともに、複数の孔32内に充填されている。これにより、裏蓋11Bの裏面側は、金属製本体22Bの素材、つまり金属が露出することになり、裏蓋11Bにおいても金属による高級感を醸し出すことが可能となる。
そして、上記実施形態では、機器本体側磁性部材19と、金属製部材側磁性部材20と、樹脂部26とがそれぞれ別体である場合を例示して説明したが、これらが一体性貴兄されていてもよい。具体的に説明すると、図11に示すように、裏蓋11Cの金属製本体22Cの内側面を覆う樹脂部26Cには、押さえリング27を介してアンテナ14と対向するアンテナ対向部36と、機器本体2の上部内面に沿ってアンテナ14の周辺近傍まで延在する延在部37とが設けられている。このアンテナ対向部36がアンテナ14と裏蓋11との間に配置された本発明に係る金属製部材側磁性部材となり、延在部37がアンテナ14と機器本体2との間に配置された本発明に係る機器本体側磁性部材となる。このように、樹脂部26Cに、金属製部材側磁性部材と機器本体側磁性部材とが一体成形されていると、部品点数を削減しながらも、アンテナ14から漏れ出る磁束を遮蔽することが可能となる。
また、上記実施形態では、電子機器として電波腕時計100を例示して説明したが、通信機能を有する電子機器であれば本発明を適用することは可能である。例えば、電子機器としては携帯電話やラジオ、携帯ゲーム機、デジタルオーディオプレーヤーなどが挙げられる。
本発明に係るアンテナ装置を備えた電子機器の一例としての電波腕時計の概略構成を示す正面図である。 図1のA−A断面を示す断面図である。 図1の電波腕時計の12時方向側半分の概略構成を示す説明図である。 図1の電波腕時計の12時方向側半分の内部構成を示す正面図である。 図1の電波腕時計の分解斜視図である。 図1の電波腕時計に備わるアンテナの概略構成を示す正面図である。 (a)(b)は本発明の変形例を示す要部断面図及び裏面図である。 本発明の別の変形例を示す裏面図である。 本発明の別の変形例を示す裏面図である。 (a)(b)は本発明の別の変形例を示す要部断面図及び裏面図である。 本発明の別の変形例を示す要部断面図である。
符号の説明
2 機器本体
6 文字板
11 裏蓋(金属製部材)
12 機器モジュール
14 アンテナ
19 機器本体側磁性部材
20 金属製部材側磁性部材
22 金属製本体
25 孔
26 樹脂部
40 出入口
100 電波腕時計

Claims (9)

  1. 両端が開口している機器本体と、当該機器本体の一端側に設けられた金属製部材と、当該金属製部材上で、かつ、前記機器本体内に配置されたアンテナとを有する電子機器において、
    前記金属製部材は、金属製本体と、当該金属製本体を貫通する少なくとも1つの孔と、前記金属製本体の内側面及び外側面のいずれか一方の側面を覆うとともに、前記少なくとも1つの孔内に充填された樹脂部とを有することを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1記載の電子機器において、
    前記少なくとも1つの孔は、前記アンテナに対向する前記金属製本体の位置に配置されていることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項2記載の電子機器において、
    前記少なくとも1つの孔は、前記アンテナの電波の出入口に対向する前記金属製本体の位置に配置されていることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の電子機器において、
    前記樹脂部は、前記金属製本体の内側面を覆うことを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の電子機器において、
    前記樹脂部は、樹脂材料と磁性材料とからなることを特徴とする電子機器。
  6. 請求項5記載の電子機器において、
    前記樹脂部は、前記アンテナの周辺近傍まで延在し、前記アンテナの周囲の少なくとも一部を覆うことを特徴とする電子機器。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の電子機器において、
    前記アンテナと前記金属製部材との間に配置された金属製部材側磁性部材をさらに備えていることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載の電子機器において、
    前記アンテナと前記機器本体との間に配置された機器本体側磁性部材をさらに備えていることを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1〜7の何れか一項に記載の電子機器において、
    前記アンテナと前記金属製部材との間に配置された金属製部材側磁性部材と、
    前記アンテナと前記機器本体との間に配置された機器本体側磁性部材とをさらに備え、
    前記金属製部材側磁性部材と前記機器本体側磁性部材樹脂部と前記樹脂部は、一体形成されていることを特徴とする電子機器。
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