JP2011163914A - 電波時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】電波を受信するアナログ式電波時計において、金属製であっても受信性能を阻害しない指針の構造を提供する。
【解決手段】金属製指針のアンテナと平面的に重なる部分に、金属材料よりも電波透過性の良い電波透過領域を形成する。
具体的には、指針のアンテナと平面的に重なる部分に、指針111に中抜き部分112を形成する。あるいは、指針のアンテナと平面的に重なる部分の少なくとも一部を非金属製材料で形成する。指針の全てを非金属製材料で形成してもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、電波を受信するアナログ式電波時計に関する。
時刻情報を含む標準電波を受信し、ここから正確な時刻を取得し、修正することのできる電波時計は既に広く使用されている。特に近年急速に普及した背景には既存の時計と変わらないデザインを有し、金属外装からなるアナログ式の電波腕時計が実用化されたことが契機である。
図4は、このような電波時計の構成を示す斜視図である。この電波時計は、カバーガラス400、文字盤401、ソーラーセル402、アンテナ403、基板404、RF受信IC405、デコーダーIC413、輪列406、モーター407、電池408、外装409、竜頭410、指針411から構成されている。
この電波時計においては、アンテナ403で標準電波を受信し、RF受信部405にてベースバンド周波数への変換を行い、デコーダー413にて時刻情報を得る。ここで得られた時刻情報に基づき、所望の時刻へとモーター407を駆動し、輪列406にて指針412を駆動せしめ、時刻を修正するものである。これら一連の動作に必要なエネルギーは、文字盤401に近接して配置されたソーラーセル402にて光エネルギーから電気エネルギーへと変換され、電池408に蓄えられ、利用時に供出される仕組みである。
腕時計には機能もさる事ながら、デザインが強く要求される装飾品の観点も強く、外装409や文字盤401等外見を作用する部品の色、素材、デザイン性等の本質的な機能とは無関係な要素が非常に大事である。これにより製品の価値、販売数が大きく変化するのでメーカーは機能とデザインの両立に大きな資本を投下し、日々開発を進めている。特に外装409に関しては受信性能確保から樹脂等の非金属材料が好適であるが、質感を伴わない安物時計として認識されるが故に、許容できる限界までの性能劣化を受け入れ、敢えて金属製外装を採用しているのが現実である。
外装409が金属の場合、到来する電磁波は文字盤402方向から来るが、アンテナ403の配置や外装409との位置関係、内部に有する金属部品等の影響を受ける事により、これらの僅かな位置関係の変化や配置によってアンテナ特性が大きく変化(大抵は劣化する方向)してしまい、開発の中での解決すべき重要な課題となっている。こうした背景から、電波時計のアンテナや各種部品等の構成要素の配置に関して種々の提案を見ることが出来る。
特開2005−3675号公報
特許文献1によれば、上記の課題を解決するため、側面、裏蓋が金属製からなる外装に対して、文字盤と裏蓋を貫く軸方向に対してアンテナの軸をほぼ直交する方向に配置すると共に、側面視におけるアンテナの中心位置は、外装ケース部の中心位置より外装ケースの一方の端部側に配置されている。
このアンテナの中心位置が、外装ケース部の中心位置より一方の端部側に配置されていることから、アンテナが外装ケースの他方の端部側に取り付けられた金属製の裏蓋から遠
い位置に配置されることによって、アンテナ周囲の電磁波が裏蓋に影響されることなく形成され、アンテナが一方の端部側から良好に電波を送受信可能となっている。そのため、アンテナが、通信性能を確保しながら金属製の外装ケースに収納されるので、腕時計の外観が向上し、より一層高級感あるものとすることが可能となる。
アンテナ位置を裏蓋側から可能な限り遠ざけることは感度改善の重要な要素であるが、これはアンテナが文字盤側に近接することを意味している。デザインや外観の向上の中に文字盤の上に配置されている指針の大きさや形状もその中に含まれる重要な要素であるが、デザイン優先で太い指針を使用することも多々ある。通常指針は文字盤とカバーガラスとの間の狭い範囲で積層されるので非常に薄い形状が要求される。更に、片端部分の指針軸に取り付けられた1箇所で全体を支えなくてはならず、経年変化や環境変化がある場合でも形状が安定している必要がある。こうした要求に応えられるのは金属製であり、アナログ時計のほぼ全ての指針は金属製からなる。
そのため、指針が金属製であるので、その下に配置されるアンテナは金属の影響を受けることになる。長波電波修正時計ではこの問題に対して、ユーザーが任意の時間に行う強制受信では有効な解決策を施していないが、一日に数回行われる定時受信は夜中1〜4時の正時近くが大半である。これはアンテナが略9時方向に配置される事が多い電波時計では理にかなった方向であり、アンテナ位置と受信時の針位置が重なっていない特徴がある。また、モーターの駆動ノイズもアンテナ性能を劣化させるので、受信時には秒針ですら正時方向で一時待機するので、文字盤側に近接させて配置させたアンテナの上には指針が来ていないのである。
但し、標準電波は長波帯域の電波であるので、その波長と比べて指針自体は僅かであり、極端に巨大な針でなければ問題は軽微であるが、影響がない訳ではない。
他方、今日では多様な周波数帯域にて情報のやりとりが行われ、その中に時刻情報を含む電波信号もある。こうした一例として、1.5GHz帯域でのGPS電波、2GHz帯域でのCDMA携帯電話電波、同じくBluetooth電波等の所謂高周波をベースにした電波信号を利用して時刻情報やその他の有用な情報を得ることも可能である。
この様な高周波信号は波長が短く、直進性が強いのと、電磁波の電界成分を主に利用し、共振現象を巧みに利用した小型アンテナが利用される。この様な帯域を受信する電波時計ではこれまでの従来例と様相が異なり、特にアンテナは誘電体を使用した波長短縮効果がある小型アンテナであり、波長に対して共振する性質があるので、周囲の金属の影響をまともに受けやすい問題がある。
また、この様な電波を受信する受信機であっても腕時計型にした場合には、時計本来の持つ商品特性上デザインや質感の要求は不変であり、外装に金属が求められるのは言うまでもない。寧ろ外装の質感の中には文字盤の色、質感、時計自身の表情を決定付ける指針のデザインも含まれ、時には太い針を用いなければならない必要性がある。こうした制約が課された場合、受信性能確保からアンテナ配置は文字盤側に近くするのは勿論、周囲の金属部品を遠ざけたり等の工夫は必須である。だが、金属の影響を受けやすいタイプのアンテナであるが故に、金属製の指針の影響も文字盤側にアンテナが近接してきた場合は強くなり、長波電波時計よりも課題として強くクローズアップされるのである。
本発明は、標準電波や高周波信号を受信するアナログ式電波時計において、アンテナと指針を備えつつ、指針による受信性能を損なうことなく、且つ腕時計としての質感やデザ
インを兼ね備え得る電波時計を提供する事を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、
文字盤と、該文字盤の下に配置されたアンテナと、
時刻を表示する指針と、を備えた電波時計において、
前記アンテナが、該指針の回転軌跡領域と重なるように配置され、
該指針は少なくとも一部が金属材料よりも電波透過性の高い電波透過領域を有し、
該電波透過領域が、少なくとも前記アンテナと重なる領域に存在することを特徴とする。
前記指針の少なくとも一部が金属材料により構成され、
前記電波透過領域が、前記指針を構成する金属材料を抜いた開口として作成されることを特徴とする。
前記開口内を、電波を透過させる非金属材料にて埋めたことを特徴とする。
前記開口が、前記指針の先端部分で開放されて形成されることを特徴とする。
前記指針の少なくとも一部が非金属材料にて形成され、
該非金属材料で構成された部分が前記電波透過領域として作用することを特徴とする。
指針軸と勘合する箇所を金属材料にて形成され、
前記アンテナと重なる領域を含む先端部分の少なくとも一部が電波を透過させる非金属材料にて構成され、該先端の非金属材料部が前記電波透過領域となっていることを特徴とする。
前記指針が非金属材料のみで構成され、指針全体が電波透過領域として作用することを特徴とする。
本発明の効果として、金属材料よりも電波透過性の高い電波透過領域を設けたことにより、アンテナ位置と指針が干渉した場合であっても、電波透過領域を通して電波が透過しアンテナの性能を劣化させないのである。
このような電波透過領域の構成方法として、請求項2に記載の電波時計では、指針の中心部を抜くことにより具現化を図っている。
このように針中心部を抜いた構造では、アンテナ位置と指針位置が干渉する位置関係であっても、針の中心部分を抜いていることにより、アンテナから見た指針の金属の影響が軽微となると同時に、抜いた領域を通して電波が到来するので受信性能を損なう事がない。特に、デザイン的にインパクトのある太い指針を利用しなくてはならない場合、その効果は顕著となる。また副次的効果として、太い針に付きまとう針重量の問題も解消し、針を駆動するモーターの使用エネルギー削減に繋がり、時計の電池の持続時間にその効果が波及する。
また、請求項1での電波透過領域の構成方法として、請求項3に記載の電波時計では、指針の中心部分を抜き、当該箇所を非金属製材料にて埋めている。
このような指針中心部を非金属製材料から構成した構造では、実質的に指針中心部が抜けた効果と同意であり、アンテナ位置と指針位置が干渉する位置関係であっても、非金属製材料針の中心部分を抜いた時と同様の効果が得られる。
更に、抜いた部分を非金属材料で埋める効果により、指針デザインの要請から中が抜け
た構造以外への対応が可能になり、デザインの多様性が確保される。特に、太い針の場合、針先端部分に夜行性塗料を塗り夜間視認性を向上させたものが多いが、このような塗料を非金属製材料に塗布し、指針の中抜き部分を埋める事により、夜間視認性の確保と同時にアンテナ性能が確保される。
また、請求項2のアンテナ構成の変形例として、請求項4に記載の電波時計では、指針の先端部分を金属製材料でループさせない開放させた構成となっている。
こうする事により、アンテナ近くにループした金属があった場合に電磁波によって引き起こされた誘導電流がループした金属を環流し、アンテナが得るエネルギーが減ってしまう作用が回避され、アンテナ性能が確保される。
また、請求項1での電波透過領域の構成方法として、請求項5に記載の電波時計では、指針軸と勘合する指針箇所を金属製にし、先端方向を非金属製とした指針を用いる。
時計中心部に位置する指針軸近傍はアンテナが干渉しない位置になるので、この部分に相当する指針部分を金属製として、そこから先の領域を非金属製材料から構成するのである。この組み合わせでは指針がアンテナに与える影響を最小とすることが可能となる。
更に、指針軸と指針との勘合は金属同士の圧着によるので、この圧着に耐えうる金属材を指針軸と勘合する箇所に採用するのである。この効果により、指針勘合方法が従来通りでよく、薄く、コンパクトな形状の指針軸勘合部分であっても太く、大きい指針であっても支えることが可能になる。
本発明の第1実施形態に係る電波時計の斜視図である。 図1における電波時計の断面図である。 図1における電波時計の文字盤方向から見た概略透視図である。 本発明の第1実施形態に係る変形例を示す電波時計の文字盤方向から見た概略透視図である。 本発明の第2実施形態に係る電波時計の文字盤方向から見た概略透視図である。 本発明の第2実施形態に係る電波時計の指針の変形例である。 本発明の第3実施形態に係る電波時計の文字盤方向から見た概略透視図である。 本発明の第3実施形態に係る電波時計の指針の変形例である。 従来例を示す電波時計の斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る電波時計用指針の平面図である。 本発明の第4実施形態に係る電波時計の指針取付部の断面図である。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の実施の形態に係わる電波時計を図面に基づいて説明する。
本第1の実施の形態は、金属指針の開口部を電波透過領域とした実施例である。
[第1の実施形態における電波時計の構成]
第1の実施形態における電波時計は、図1に示すようにカバーガラス100の下に文字盤101と指針111、112、文字盤101の直下にソーラーセル102が配置されている。更にその下方にアンテナ103、アンテナを保持し、固定している回路基板104、回路基板に実装された信号処理IC105、指針を駆動する為の輪列106、輪列106を動かすモーター107が配置されている。ソーラーセル102にて発生した電力は時計裏蓋側に配置された電池108にて蓄えられ使用される。これらの内蔵物を納める外装109、時計に対して外部からの制御を行う竜頭110が配置される。これらの代表的な部品以外にも時計を構成する部品はたくさんあるが、本発明の趣旨に直接的に関わらないので省略する。
図1aは図1の断面図である。文字盤101の下にアンテナ103が配置されていることから、文字盤101の上に存在する指針111が時刻によっては電波到来方向を塞ぐ格好になることがあり、指針が大柄な太い物であればアンテナ103の受信性能を劣化させる問題がある。
図1bは図1のカバーガラス100方向から見た概略透視図である。本図では9時方向に配置されたアンテナ103に対して、指針111が9時50分を示した状態にある。このように指針111が大柄で太い場合はアンテナ103に対して覆い被さるようになってしまうが、指針111の中抜き部分112が抜けている事により金属製である指針111の影響を抑え、受信性能を阻害しないことになる。
外装109は受信アンテナを搭載した場合には非金属製の樹脂等で構成された方がアンテナ特性上非常に望ましい。だが、デザインや時計の持つ装飾品的価値観から金属材料で構成されるのを拒否する事は商品価値の観点から難しい。本実施例では金属材料で構成されても構わず、SUSやTi合金等従来良く使用されている材料で何ら問題ない。この場合、アンテナの電波到来方向は文字盤方向のみとなり、金属外装によって側面や裏蓋側からの電波の進入は不可能である。このような形態の場合、文字盤方向でのアンテナ特性に影響を与える指針111の中抜きをする有効性が強く発揮される。
本実施例ではアンテナ103で捕捉する電波の周波数を規定していない。長波電波、FM電波、GPS電波、携帯電波、Bluetooth電波等多様な周波数に対して効果があるからである。使用するアンテナの形状はそれぞれの周波数に応じて多様な形があるが、中抜き部分112の領域はアンテナ103に係る投影部分を切り欠ければ望ましい。特に電波の波長に対して、アンテナ自身の物理的な寸法で共振を取って電波を捕捉する1GHz以上の高周波に用いられるチップアンテナ、パッチアンテナは周囲の金属の影響による受信性能の変化が大きいのでこれらへの適用は好適である。また、ソーラーセル102に関しては、対応周波数により多大な影響がある場合と少ない場合があり、本実施例ではアンテナ
103の上方投影部分に相当する領域を切り欠いてある。
[第1の実施形態の効果]
(1)受信性能の向上
本実施形態の電波時計では、アンテナ103よりも上方にある指針111の中抜き部分112を形成することにより、外装109が金属からなる材料が用いられたとしても電波到来方向にアンテナ性能を阻害する指針111の金属の影響を減少させ、効果的にアンテナ103が電波を捕捉することが可能になる。
(2)指針重量の削減
本実施形態の電波時計では、アンテナ103よりも上方にある指針111の中抜き部分112を形成することにより、指針111自体の重量が減っている。大柄で太い指針はそれを動かす指針軸のトルクも当然必要であり、モーター107の発生トルクに関わってくる。モーター107の発生トルクはモーターサイズや消費電流に依存しており、当該発明によりモーターが占める容積や消費電流の削減に繋がる。
〔第1実施形態の変形例〕
図1cは第1実施形態の変形例を示したものであり、文字盤方向から見た概略透視図であるが、ソーラーセル102は本発明の本質をなす構成要件ではないので本図では省略してある。指針111の中抜き部分112の領域に関して、特に指針111の影響が少ない低周波、特に長波電波修正時計等では中抜き部分112を小さく作る事が可能である。本図では、文字盤101の大きさに対してアンテナ103の投影面積が小さい長波電波時計であり、アンテナ103は中心寄りに配置されている。そのため、中抜き部分112を小さくし、且つその位置を中心寄りに配置している。こうする事により、指針111とアンテナ103との間で一番強く影響が出る最小限の部分を中抜き部分112としてもアンテナ性能を確保する事が可能となり、且つデザイン面からは中抜き部分112の大きさの自由度を得られるのでデザイン上の制約がなくなるメリットが生じるのである。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
なお、以下の各実施形態において、前述した第1実施形態と同一または同様の構成については、同一の符号を付し、その説明は省略する。
本第2の実施の形態は、第1実施例における金属指針の開口部に非金属製素材を埋め込み、その部分を電波透過領域とした実施例である。
[第2の実施形態における電波時計の構成]
第2の実施形態における電波時計は、図2に示すように構成されている。第1の実施形態における電波時計との差異は、指針211の中抜き部分212の箇所に非金属製素材、例えば樹脂等の素材が埋め込まれている事である。更に、中抜き部分212の箇所に埋め込まれた素材表面に蛍光塗料や夜光塗料を塗布した場合、指針が大柄な太い針自体による視認性が良いことに、更に夜間での視認性の向上にも繋がる。
また、指針211もデザインの一部であるので、アンテナ203に対して効果があるからと言って常に中抜きの針を採用することも難しい。こうした場合、中抜き部分212を非金属製材料で埋める事によりデザイン上の自由度を確保しつつ、アンテナ203の受信性能を阻害しない第2の実施形態に係る本発明の有効性が強く発揮される。
[第2の実施形態の効果]
(1)受信性能の向上
本実施形態の電波時計では、アンテナ203よりも上方にある指針211の中抜き部分
212を形成し、そこに非金属製材料を埋めることにより、外装209が金属からなる材料が用いられたとしても電波到来方向にアンテナ性能を阻害する指針211の金属の影響を減少させ、効果的にアンテナ203が電波を捕捉することが可能になる。
(2)デザイン自由度の向上
本実施形態の電波時計では、中抜き部分212を非金属製材料で埋めているのでデザイン上中抜きの針がふさわしくない場合でも外観を損なわないのでデザイン自由度が向上する。特に大柄な太い針では蛍光塗料や夜光塗料が中抜き部分に相当する箇所に塗布する事が多いので、受信性能を確保しつつ一般的な指針として違和感なく見せられる効果がある。
〔第2実施形態の変形例〕
図2aは第2実施形態における指針の変形例である。本変形例では、指針211の先端部211aを削除し、開口部が開放された形状を採用している。
こうする事により、非金属と金属部分の接合面積が確保されるのと、指針211を指針軸勘合部分213がサポートするので強度面からも好適である。また、アンテナ近くにループした金属があると電磁波によって引き起こされた誘導電流がループした金属を環流し、結果としてアンテナが得るエネルギーが減ってしまう。本変形例はこの観点からも有効な形状であり、アンテナ203に近接する導電性のループ形状を排除する構成につながり、受信性能は実施例2と比べて更に良好となる。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
なお、以下の各実施形態において、前述した第1実施形態と同一または同様の構成については、同一の符号を付し、その説明は省略する。
本第3の実施の形態は、電波透過領域を非金属製部材で構成する他の実施例を示したものである。
[第3の実施形態における電波時計の構成]
第3の実施形態における電波時計1は、図3に示すように構成されている。第1の実施形態における電波時計との差異は、指針軸勘合部分313を金属製材料から構成し、そこから先の指針311を非金属製材料から構成している。
[第3の実施形態の効果]
(1)受信性能の向上
本実施形態の電波時計では、アンテナ303よりも上方にある指針311の指針軸勘合部分313のみを金属材料から構成し、そこから先を非金属製材料から構成している。こうすることにより、指針軸勘合部分313は金属であるが、アンテナ303から離れた時計中央部分のみであり、アンテナ303に係る部分は非金属製である。外装309が金属からなる材料が用いられたとしても、電波到来方向にてアンテナ性能を阻害する指針311が非金属で形成されているので、指針の影響なくアンテナ303が電波を捕捉することが可能になる。
(2)指針軸への固定方法が従来通りで簡単である
本実施形態の電波時計では、指針の相当な部分が非金属製で構成されているが、全体を非金属とした場合、薄くて強度を保つ必要があるので指針軸への固定方法に工夫を要するか、針自体を強固にさせる為に厚くなってしまう。だが、本実施例によれば指針軸勘合部分が金属であるので、従来同様の固定方法で問題なく、取り付け作業やコスト、性能いずれを取ってもメリットが生じる。
〔第3実施形態の変形例〕
図3aは第3実施形態の指針部分を抜き出した変形例である。本変形例では、指針311を非金属とし、指針軸勘合部分313を指針311の中心部に沿って延長した構造となっている。こうする事により、非金属製の指針311が指針軸勘合部分313によってサポートされるので非金属と金属部分が混合した針自体の構造が安定し、特に延長部分がない場合での接合と比べて強度面から優位性が確保される。また、当然の事ながら針自体に存在する金属部分が少ないのでアンテナとの干渉も減少する。非金属と金属の接合に関しては様々な接合方法が考えられるが、アンテナに掛かる部分の金属を減少させ、且つ非金属の指針311をサポートさせる構造であれば本実施例の範疇に含まれる。
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
なお、以下の各実施形態において、前述した第1実施形態と同一または同様の構成については、同一の符号を付し、その説明は省略する。
本第4の実施の形態は、電波透過領域を非金属製部材で構成する実施例として、指針を全て非金属製部材で構成する実施例を示したものである。
[第4の実施形態における指針の構成]
第4の実施形態における電波時計における指針は、図5に示すように構成されている。第1の実施形態における電波時計の指針との差異は、指針511が全て非金属材料から構成されている事である。
このようにすることで、指針511による電波への影響を大きく改善することが可能となる。
このような指針全体が非金属製の場合、時計で一般的に用いられる圧着による接合方法では、嵌合力が十分ではなく取り付けが出来ない。その為、図5aに示される方法により指針を取り付けている。511は非金属製の指針であり、針軸513に金属製の針軸固定キャップ514によって取り付けられている。針軸固定キャップ514と針軸513は双方共に金属製であり、針軸固定キャップ514は針軸513に対して圧着、若しくはネジ止め等の方法により指針511を固定しているものである。
[第4の実施形態の効果]
(1)受信性能の向上
本実施形態の電波時計の指針511は非金属材料から構成されている。こうすることにより、アンテナに掛かる針自体が非金属製であるので受信性能に全く影響を及ぼす事がなく、最良の受信性能を確保することが出来る。
100、200、300、400 カバーガラス
101、201、301、401 文字盤
102、202、302、402 ソーラーセル
103、203、303、403 アンテナ
104、204、304、404 基板
105、205、305 信号処理IC
405 RF受信IC
106、206、306、406 輪列
107、207、307、407 モーター
108、208、308、408 電池
109、209、309、409 外装
110、210、310、710 竜頭
111、211、311、411、511 指針
112 中抜き部分
213、313 指針軸勘合部分
413 デコードIC
513 針軸
514 針軸固定キャップ

Claims (7)

  1. 文字盤と、該文字盤の下に配置されたアンテナと、
    時刻を表示する指針と、を有し、
    前記アンテナが、該指針の回転軌跡領域と重なるように配置された電波時計において、
    該指針は少なくとも一部が金属材料よりも電波透過性の高い電波透過領域を有し、
    該電波透過領域が、少なくとも前記アンテナと重なる領域に存在する
    ことを特徴とする電波時計。
  2. 前記指針の少なくとも一部が金属材料により構成され、
    前記電波透過領域が、前記指針を構成する金属材料を抜いた開口として作成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の電波時計。
  3. 前記開口内を、電波を透過させる非金属材料にて埋めた
    ことを特徴とする請求項2に記載の電波時計。
  4. 前記開口が、前記指針の先端部分で開放されて形成される
    ことを特徴とする請求項3に記載の電波時計。
  5. 前記指針の少なくとも一部が非金属材料にて形成され、
    該非金属材料で構成された部分が前記電波透過領域として作用する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電波時計。
  6. 指針軸と勘合する箇所を金属材料にて形成され、
    前記アンテナと重なる領域を含む先端部分の少なくとも一部が電波を透過させる非金属材料にて構成され、該先端の非金属材料部が前記電波透過領域となっている
    ことを特徴とする請求項5に記載の電波時計。
  7. 前記指針が非金属材料のみで構成され、指針全体が電波透過領域として作用する
    ことを特徴とする請求項5に記載の電波時計。

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