JP2008241217A - 熱交換器の製造方法及びこの製造方法によって製造した熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】水配管に設けられたらせん状の溝の溝幅のばらつきを小さくし、巻きつけられる冷媒配管の外径に対してらせん状の溝の溝幅を最適に設定して、コンパクトな熱交換器の製造方法等を提供する。
【解決手段】直管1aにらせん状の筋7を形成し、直管1aにねじり圧縮に伴う塑性変形を加えてらせん状の筋7をらせん状の溝2に変形した水配管1を形成し、らせん状の溝2に沿って冷媒配管3を巻きつけ、冷媒配管3が巻き付けられた水配管1を全長が短縮する方向にねじり、らせん状の溝幅を任意の幅に狭めて熱交換器を製造する。
【選択図】図8

Description

本発明は、水と冷媒との間の熱交換を促すための例えばヒートポンプ式給湯用の熱交換器の製造方法、及びこの製造方法によって製造した熱交換器に関するものである。
従来の水配管と冷媒配管からなる熱交換器に、熱交換性能を確保するために水配管に冷媒配管を嵌合するための溝を設け、その溝に冷媒配管を嵌合し、水配管と冷媒配管とを密着させて熱交換させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の水配管と冷媒配管とからなる熱交換器に、水配管と冷媒配管との伝熱面積を大きくするために、水配管の外周にらせん状の溝を備えた水配管を用い、水配管のらせん状の溝に沿って冷媒配管を巻き付け、さらに伝熱性能を向上させるために水配管と冷媒配管との隙間にハンダ等の伝熱材料を充填したものがある(例えば、特許文献2参照)。
このような水配管の外周にらせん状の溝を形成するには、まず、薄肉直管の一方の端部付近にらせん状の溝の起点となるくぼみを加工する。
次に、直管の管内に芯金を挿入し、直管の両端をそれぞれ三爪チャック等を用いて把持する。
この状態から、両端の三爪チャックにより直管にねじり圧縮に伴う塑性変形を加えることでらせん状の起点となるくぼみから連続的にらせん状の溝が成形される。らせん状の溝の形成を完了したのち、直管内に挿入されていた芯金を引き抜くと、外周にらせん状の溝を備えた水配管が得られる。
このような加工方法により加工を行った場合、ローラ等のジグによる転造形成と比較して、らせん状の溝の山谷の差が大きならせん状の溝の形成においても、加工速度が速いという利点がある。
特開2001−280862号公報(第3頁、図1) 特開2006−90697号公報(第4頁、図2)
特許文献1記載の熱交換器では、水配管と冷媒配管との伝熱面積が不十分で、伝熱性能が充分ではなかった。
特許文献2記載の熱交換器では、直管の偏肉精度(同一の直管における厚さの最大値と最小値の差)が肉厚の5%以上になると、直管の捻り剛性のバラツキの影響により、らせん状の溝のピッチならびらせん状の溝の溝幅のばらつきが大きくなる。このため、らせん状の溝幅のばらつきを考慮して、溝幅が狭い場合においても冷媒配管がらせん状の溝の谷底に沿うことができるように、らせん状の溝に巻きつけられる冷媒配管の外径に対してらせん状の溝の溝幅を広く設定し、水配管と冷媒配管との伝熱面積を確保する必要がある。
しかし、このように冷媒配管の外径に対してらせん状の溝の溝幅が広めに設定されていると、熱交換器の全長が必要以上に長くなり、熱交換器が組み込まれるヒートポンプユニットが大きくなるという問題がある。また、水配管に設けたらせん状の溝と巻付けられた冷媒配管との隙間が広いため、水配管と冷媒配管との伝熱性能を向上させるために、水配管と冷媒配管との隙間にハンダ等の伝熱材料を充填する場合、充填されるハンダ等の伝熱材料の使用量が必要以上に多くなり、熱交換器が高価になる問題もある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、水配管に設けられたらせん状の溝の溝幅のばらつきを小さくし、巻きつけられる冷媒配管の外径に対してらせん状の溝の溝幅を最適に設定して、コンパクトな熱交換器の製造方法、及びこの製造方法によって製造した熱交換器を得ることを第1の目的とする。
また、水配管に冷媒配管を巻きつけてから水配管のらせん状の溝の溝幅を狭くし、水配管のらせん状の溝と巻き付けられた冷媒配管との隙間が、ハンダ等の伝熱材料を充填することに対して最適になるように、水配管のらせん状の溝の溝幅を狭くすることで、水配管と冷媒配管との隙間に充填されるハンダ等の伝熱材料を減らし、安価な熱交換器の製造方法、及びこの製造方法によって製造した熱交換器を得ることを第2の目的とする。
本発明に係る熱交換器の製造方法は、直管にらせん状の筋を形成し、該直管にねじり圧縮に伴う塑性変形を加えて前記らせん状の筋をらせん状の溝に変形した水配管を形成し、前記らせん状の溝に沿って冷媒配管を巻きつけて熱交換器を製造する。
また、本発明に係る熱交換器の製造方法は、らせん状の溝を有する水配管に該溝に沿って冷媒配管を巻き付け、該冷媒配管が巻き付けられた水配管を全長が短縮する方向にねじり、前記らせん状の溝幅を任意の幅に狭めて熱交換器を製造する。
本発明に係る熱交換器は、上記の製造方法により製造したものである。
本発明に係る熱交換器の製造方法は、らせん状の溝を形成する前の直管に軽微ならせん状の筋を設け、らせん状の溝を形成するために直管にねじり等の外力を加えると、らせん状の筋に応力集中が生じ、らせん状の筋の部位がらせん状の溝の谷になるようにしたので、水配管のらせん状の溝幅のばらつきが小さくなり、水配管のらせん状の溝幅を冷媒配管の外径に対して少ない隙間を有する程度の溝幅にすることができ、熱交換器の伝熱面積を変えることなく全長を短くすることができる。また、水配管と冷媒配管との隙間も狭くなるため、隙間に充填させるハンダ等の伝熱材料の使用量も減少させることができ、材料費が安価になる。
本発明に係る熱交換器の製造方法は、らせん状の溝を備えた水配管にらせん状の溝に沿うように冷媒配管を巻きつけた後に、水配管と冷媒配管の両端それぞれを保持し、冷媒配管が巻き付けられた水配管をねじりながら全長を短縮させることで、水配管のらせん状の溝の幅を狭くし、溝幅を狭くする程度はねじり回数により決まるようにしたので、その隙間に充填される伝熱材料が少ない使用量でも均一に充填でき、伝熱性能を損なうことなく材料費が安価になる。また、全長も短縮するため、コンパクトな熱交換器を得ることができる。
また、本発明に係る熱交換器は、上記いずれかの製造方法によって製造したので、上記とほぼ同様の効果を得ることができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る熱交換器を示す斜視図、図2は図1のイ部を拡大した断面図、図3は図1のイ部を拡大した他の形態の断面図、図4、図5はそれぞれ図1の熱交換器の水配管の製造方法を示す説明図、図6は図4に続く熱交換器の水配管の製造方法を示す説明図である。
図1において、水配管1の外周には、連続的ならせん状の溝2が例えば3条設けられ、この溝2の谷に沿って冷媒配管3が巻きつけられている。図2に示すように、らせん状の溝2の溝幅wは、巻きつけられる冷媒配管3の外径dに対して広めに形成されており、らせん状の溝2の谷底と冷媒配管3が接するようにして巻きつけられている。そして、水配管1と冷媒配管3の隙間には、伝熱を促進するための例えばハンダのようなの伝熱材料4が充填されている。
らせん状の溝2において、その谷の形状は冷媒配管3の外径に合わせた円弧状にすることも可能であるが、そのような形状を有するらせん状の溝2を形成するには、金型等の形状を転写させながら塑性加工を行わなければならず、加工時間や加工コストがかかり生産性が悪くなるので、本実施の形態1ではそのような形状を採用せず、らせん状の溝2の谷の形状を、谷部に直線部分を有するほぼ台形状にしたものである。なお、例えば図3に示すように、らせん状の溝2の谷の形状を、冷媒配管3の半径より大きな半径を有するほぼ円弧状とすることも可能である。
上記のように構成した熱交換器において、水配管1に設けられた流路Aに水を流し、冷媒配管3に設けられた流路Bに冷媒を流して、水と冷媒との間で熱交換を行う。
上記のように構成した熱交換器の製造方法を、図4〜図6を用いて説明する。図4は、らせん状の溝2を形成する前の直管1aの形態を示したもので、直管1aには、銅合金やステンレスなどの材料を用いており、その材料の肉厚は0.3mm〜1mmが一般的であるが、これらの材料、肉厚に限定するものではない。直管1aの一方の端部付近には、らせん状の溝2を形成する際の起点となるくぼみ6と、くぼみ6につながるようにして形成された軽微な凹状のらせん状の筋7(以下、らせん状の筋7という)を設ける。この起点となるくぼみ6と、らせん状の筋7は、これらから形成されるらせん状の溝2の条数に等しい数だけ、直管1aの端部付近に等位相ピッチで設ける。
らせん状の筋7は、図5に示すように、直管1aにローラ8を押し付けながら、サーボモータ等を用いて直管1aに回転と長手方向の移動と相対的な動作を付与し、直管1aを加工して形成する。なお、らせん状の筋7のへこみの程度は、0.5mm以下にすることで加工に伴う反力が軽減でき、複数の条数のらせん状の筋7を同時に加工することが可能になる。また、らせん状の筋7の幅w1は、冷媒配管3の外径の50〜100%に相当する幅にすることで、これにより形成されるらせん状の溝2の溝幅wを、冷媒配管3に対してわずかに広い溝幅に形成することが容易になる。
例えば、外径が約16mm、肉厚が約0.7mmの直管1aに形成されるらせん状の溝2が、3条で、ピッチ約8mm、巻きつけられる冷媒配管3の外径が約4mmである場合、直管1aに加工されるらせん状の筋7は、3条の筋とし、その筋幅w1を約3mm、ピッチp1を約21mm、へこみの程度を約0.3mmにすることが適当である。また、らせん状の筋7のピッチp1と、形成されるらせん状の溝2のピッチpには相関関係があり、任意のピッチのらせん状の溝2を得ることができる。
このようにして得られたらせん状の筋7を備えた直管1aを用いて、らせん状の溝2を備えた水配管1に形成する方法を説明する。図6に示すように、直管1aの管内に芯金9を挿入し、直管1aの両端を三爪チャック11a、11bを用いて把持する。
この状態から、直管1aの両端を把持している三爪チャック11a、11bによりねじり圧縮を加えると、その力により直管1aに備えられたらせん状の筋7に応力集中が生じ、それに伴って直管1aに塑性変形が加えられ、らせん状の筋7がらせん状の溝2の谷になりながら、連続的にらせん状の溝2が形成される。
所定の長さのらせん状の溝2が形成されたところで、直管1a内に挿入されていた芯金9を引き抜くと、外周にらせん状の溝2を備えた水配管1が得られる。
このような構成の水配管1にらせん状の溝2に沿って冷媒配管3を巻きつけ、図1に示す熱交換器を形成する。この際、水配管1と冷媒配管3の隙間には、図2に示すように、伝熱を促進するための伝熱材料4を充填する。
実施の形態1に示すように、らせん状の溝2を有する水配管1にらせん状の溝2に沿って冷媒配管3を巻きつけてなる熱交換器では、直管1aに設けられたらせん状の筋7に応力集中が生じ、その部位がらせん状の溝2の谷に形成されながら、らせん状の溝2が形成されるようにしたので、形成されるらせん状の溝2の溝幅wのバラツキが減少し、その分、らせん状の溝幅wを狭くしても、巻き付ける冷媒配管3をらせん状の溝2の底に接するように巻き付けるだけの溝幅wを確保できるため、伝熱面積を減らすことなく、より全長の短いコンパクトな熱交換器を得ることができる。また、水配管1と冷媒配管3との隙間が狭くなるので、熱交換を促進するハンダ等の伝熱材料4の使用量を少なくすることができ、同等の伝熱性能でより安価な熱交換器を得ることができる。さらに、偏肉精度が粗い安価な直管1aを用いても、らせん状の溝2の溝幅wのバラツキを小さくすることができるので、より安価な熱交換器を得ることができる。また、らせん状の溝2のピッチpは、直管1aに設けられていたらせん状の筋7のピッチp1と相関があり、冷媒管3の外径に合わせた溝幅wのらせん状の溝2を得ることができるので、熱交換器の設計の自由度を広げることができる。
実施の形態2.
図7は本発明の実施の形態2に係る水配管のらせん状の溝に沿って冷媒配管を巻きつける状態を示す斜視図、図8は図7のロ部の断面図、図9は熱交換器の製造方法を示す説明図である。
実施の形態1では、水配管1のらせん状の溝2の溝幅wのばらつきを小さくして、その後、水配管1のらせん状の溝2に冷媒配管3を巻きつける場合について説明したが、本実施の形態2では、水配管1のらせん状の溝2に冷媒配管3を巻きつけた後、さらに、水配管1と冷媒配管3との隙間を狭くするようにしたものである。なお、本実施の形態2では、水配管1と冷媒配管3の隙間への伝熱材料4の充填は、水配管1と冷媒配管3の隙間を狭くする工程の後に行う。
図7に示すように、水配管1のらせん状の溝2に沿って冷媒配管3を巻きつける。冷媒配管3を、水配管1のらせん状の溝2の条数である3列に同時に巻きつけるようにし、かつ、巻きつけた冷媒配管3をらせん状の溝2の溝底に接するようにするために、らせん状の溝2の溝幅wは、図8に示すように、冷媒配管3の外径dに対して、らせん状の溝2の溝幅wのばらつきを考慮し、溝幅wが最も狭い場合でも、冷媒配管3がらせん状の溝2の底に接するような広めの溝幅wにしてある。そのため、水配管1のらせん状の溝2と冷媒配管3との隙間が広めになっている。
次に、水配管1のらせん状の溝2と冷媒配管3との隙間を狭くする方法を説明する。図9に示すように、水配管1のらせん状の溝2に冷媒配管3をまきつけた後、その両端それぞれで水配管1と冷媒配管3とを共に保持ジグ12a、12bによって保持する。保持ジグ12a、12bは、水配管を保持する三爪チャック13と、水配管1に巻きつけられた冷媒配管3の巻き始め部を水配管1と共に保持するクランプ14と、三爪チャック13とクランプ14が固定されサーボモータ等により回転する回転板15a、15bとによって構成されており、回転板15aあるいは15bが回転すると、三爪チャック13に保持された水配管1とクランプ14に保持された冷媒配管3が、同時に水配管1の長手方向の軸線を中心に回転するようになっている。また、保持ジグ12a、12bは、水配管1の長手方向にサーボモータ等で移動できるテーブル16a、16bに備えられており、回転しながら長手方向に移動できるようになっている。
冷媒配管3を水配管1に巻きつけた後、その両端において、保持ジグ12a、12bに備えた三爪チャック13とクランプ14により、水配管1と冷媒配管3を保持し、一方の保持ジグ12aの回転板15aを回転しないように固定し、他方の保持ジグ12bを、水配管1のらせん状の溝2のらせんがねじりを増す方向に、保持ジグ12bに備えたモータにより回転板15bを回転させながら、水配管1の全長が短縮する方向にテーブル16aにより保持ジグ12aを移動させる。こうすると、保持ジグ12a、12bに保持された水配管1と冷媒配管3にねじりが生じ、ねじりに伴って水配管1が短縮されてらせん状の溝2の溝幅wが狭くなり、らせん状の溝2と冷媒配管3との隙間が狭くなるように変形する。このときのらせん状の溝2の溝幅wが狭くなる量は、保持ジグ12bの回転によるねじり量により決めることができる。
ここでは、一方の保持ジグ12aの回転を固定し、他方の保持ジグ12bを回転させて、水配管1のらせん状の溝2のねじりが増す方向にねじり、保持ジグ12aの全長を短縮する方向に移動させる場合を述べたが、両端の保持ジグ12a、12bをそれぞれ水配管1のらせん状の溝2のねじりが増す方向に回転させて、全長が短縮する方向に移動させるようにしてもよい。
このような構成により得られた熱交換器においては、例えば、水配管1のらせん状の溝2のピッチpが約8mmの場合、全長1mあたり、ねじりが増す方向の1回転あたり全長が約2mm〜4mm短縮し、それに伴い水配管1のらせん状の溝2の溝幅wも狭くなるので、水配管1のらせん状の溝2と冷媒配管3との隙間をねじりが増す方向の回転数により任意の隙間にすることが可能である。
後工程でらせん状の溝2と冷媒配管3の間に伝熱材料4である例えばハンダを充填する場合は、ハンダが水配管1のらせん状の溝2の谷底の冷媒配管3と接する位置まで確実に浸透し、伝熱面積が確保できるように、らせん状の溝2の溝幅wの短縮を冷媒配管3の外径に対して0.3mm〜0.1mm程度の隙間をもった溝幅wになるような溝幅に構成することができ、より少ないハンダの使用量で伝熱面積を確保した熱交換器を得ることができる。また、らせん状の溝2の溝幅wを狭くすることにより水配管1の全長も短くなるので、よりコンパクトな熱交換器を得ることができる。さらに、冷媒配管3を水配管1のらせん状の溝2にまき付けてから、らせん状の溝2の溝幅wを狭くするようにしたので、らせん状の溝2の溝幅wのバラツキが多少大きくても、冷媒管3と水配管1のらせん状の溝2の溝幅wを狭くすることができ、水配管1に使用する直管の偏肉精度が粗い安価な直管においても、伝熱面積を確保した、ハンダの使用量をより少なくした安価な熱交換器を得ることができる。
実施の形態3.
本実施の形態3は、実施の形態1、2を合わせたもので、実施の形態1に示すように、直管1aを用いてらせん状の溝2を有する水配管1を形成し、この際、水配管1のらせん状の溝2の溝幅wのばらつきを小さくしておき、かかる水配管1の溝2に冷媒配管3をまき付けてから、実施の形態2に示すように、水配管1のらせん状の溝2の溝幅wを狭くするようにしたものである。
実施の形態3によれば、実施の形態1、2のそれぞれの効果を備えており、伝熱性能を確保した、ハンダ等の使用量がより少ない熱交換器を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る熱交換器の斜視図である。 図1のイ部を拡大した断面図である。 図1のイ部を拡大した他の形態の断面図である。 実施の形態1に係る熱交換器の水配管の製造方法を示す説明図である。 実施の形態1に係る熱交換器の水配管の製造方法を示す説明図である。 図4に続く熱交換器の水配管の製造方法を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る水配管のらせん状の溝に沿って冷媒配管を巻きつける状態を示す斜視図である。 図7のロ部を拡大した断面図である。 実施の形態2に係る熱交換器の製造方法を示す説明図である。
符号の説明
1 水配管、1a 直管、2 らせん状の溝、3 冷媒配管、4 伝熱材料(ハンダ)、6 らせん状の溝の起点となるくぼみ、7 らせん状の筋、8 ローラ、9 芯金、11a、11b 三爪チャック、12a、12b 保持ジグ、13 三爪チャック、14 クランプ、15a、15b 回転板。

Claims (8)

  1. 直管にらせん状の筋を形成し、該直管にねじり圧縮に伴う塑性変形を加えて前記らせん状の筋をらせん状の溝に変形した水配管を形成し、
    前記らせん状の溝に沿って冷媒配管を巻きつけることを特徴とする熱交換器の製造方法。
  2. らせん状の溝を有する水配管に該溝に沿って冷媒配管を巻き付け、
    該冷媒配管が巻き付けられた水配管を全長が短縮する方向にねじり、前記らせん状の溝幅を任意の幅に狭めることを特徴とする熱交換器の製造方法。
  3. 直管にらせん状の筋を形成し、該直管にねじり圧縮に伴う塑性変形を加えて前記らせん状の筋をらせん状の溝に変形した水配管を形成し、
    前記らせん状の溝に沿って冷媒配管を巻きつけ、
    該冷媒配管が巻き付けられた水配管を全長が短縮する方向にねじり、前記らせん状の溝幅を任意の幅に狭めることを特徴とする熱交換器の製造方法。
  4. 前記直管に前記らせん状の筋と該らせん状の筋の起点となるくぼみを形成し、前記直管内に芯金を挿入し、前記直管にねじり圧縮に伴う塑性変形を加え、前記らせん状の筋をらせん状の溝に変形した水配管を形成することを特徴とする請求項1または3記載の熱交換器の製造方法。
  5. 前記直管に形成したらせん状の筋が、軽微でほぼ凹状をなすことを特徴とする請求項1、3、4のいずれかに記載の熱交換器の製造方法。
  6. 前記直管に形成されたらせん状の筋の深さが、0.5mm以下であることを特徴とする請求項1、3、4、5のいずれかに記載の熱交換器の製造方法。
  7. 前記直管に形成されたらせん状の筋の幅が、前記冷媒配管の外径の50〜100%であることを特徴とする請求項1、3、4、5、6のいずれかに記載の熱交換器の製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の熱交換器の製造方法によって製造されたことを特徴とする熱交換器。
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