JP2008241170A - ヒートポンプ式給湯装置 - Google Patents

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Mitsuharu Numata
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Abstract

【課題】ヒートポンプ式給湯装置において、ヒートポンプユニットの加熱性能を高めることで高い給湯能力を得る。
【解決手段】放熱側熱交換器4と吸熱側熱交換器6とを備えたヒートポンプユニット2の該放熱側熱交換器4に接続され該放熱側熱交換器4によって加熱される水を貯留するとともにその内部に貯留水と熱交換して内部を貫流する貫流水を加熱する水タンク内熱交換器10を設けた貯水タンク1を備えるとともに、上記貯水タンク1内を径方向に二分するように縦方向へ延びる縦バッフル部材41を設ける。係る構成によれば、縦バッフル部材41の存在によって擬似的に貯水タンク1のアスペクト比が大きくなり、その内部に温度成層が形成され易くなり、水温度の平均化が抑制され、該貯水タンク1の下部側の水温がより低く維持され、その結果、ヒートポンプユニット2の加熱性能が向上する。
【選択図】図1

Description

本願発明は、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された冷媒を凝縮させて放熱する放熱側熱交換器と、凝縮した冷媒を蒸発させて空気から吸熱する吸熱側熱交換器とを備えたヒートポンプユニットによって貯水タンク内の貯留水を加熱するようにしたヒートポンプ式給湯装置に関するものである。
この種のヒートポンプ式給湯装置としては従来から種々の提案がなされている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
図11には、この種のヒートポンプ式給湯装置の一例を示している。このヒートポンプ式給湯装置は、冷媒を圧縮する圧縮機3と、圧縮された冷媒を凝縮させて放熱する放熱側熱交換器4と、凝縮した冷媒を蒸発させて空気から吸熱する吸熱側熱交換器6とを備えたヒートポンプユニット2によって貯水タンク1内の貯留水Wを加熱するようにしている。この従来公知のヒートポンプ式給湯装置では、貯水タンク1とヒートポンプユニット2の放熱側熱交換器4とは低位置側水配管21と高位置側水配管22によって接続され、貯水タンク1内の貯留水Wをポンプ23によって放熱側熱交換器4側に送給して該貯留水Wを加熱するようにしている。一方、貯水タンク1に対しては、給水配管31により補給水(通常は水道水)が供給され、貯水タンク1内で加温・貯留されている貯留水Wは給湯配管32から取り出されて風呂、台所、シャワー等の用途に使用されるようになっている。
特開2002−106963号公報 特開2003−83607号公報。
ところが、一般的に、ヒートポンプユニット2の放熱側熱交換器4においては、凝縮冷媒と、被加熱水(貯留水W)との間の温度差が大きい程被加熱水に対する加熱効率が良くなるが、図11に示す従来公知のヒートポンプ式給湯装置では、貯水タンク1内の貯留水Wの自由対流(特に、貯水タンク1にラジエータが接続された構成のものにあっては、自然対流に加えて、該ラジエータからの戻り水流による強制対流)によってタンク内の水温度が平均化され、その結果、ヒートポンプユニット2側の放熱側熱交換器4において凝縮冷媒と被加熱水との温度差が大きくとれず、該ヒートポンプユニット2の加熱性能の向上には限界があった。
そこで、本願発明は、ヒートポンプユニットの加熱性能を高めることで高い給湯能力を得るようにしたヒートポンプ式給湯装置を提案することを目的としてなされたものである。
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
本願の第1の発明では、放熱側熱交換器4と吸熱側熱交換器6とを備えたヒートポンプユニット2と、該ヒートポンプユニット2の上記放熱側熱交換器4に対して低位置側水配管21と高位置側水配管22を介して接続され該放熱側熱交換器4によって加熱される水W0を貯留するとともにその内部に上記貯留水W0と熱交換して内部を貫流する貫流水W1を加熱する水タンク内熱交換器10を設けた貯水タンク1を備えるとともに、上記貯水タンク1内を径方向に二分するように縦方向へ延びる縦バッフル部材41を設けたことを特徴としている。
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係るヒートポンプ式給湯装置において、上記貯水タンク1内における上記低位置側水配管21の開口位置より高位の中間高さ位置に、該貯水タンク1内を上下方向に二分するように横方向へ延びる横バッフル部材42を設けたことを特徴としている。
本願の第3の発明では、上記第1又は第2の発明に係るヒートポンプ式給湯装置において、上記水タンク内熱交換器10を管状体で構成し、該水タンク内熱交換器10の下部10b部分の管径を上部10a部分の管径よりも細径としたことを特徴としている。
本願の第4の発明では、上記第1又は第2の発明に係るヒートポンプ式給湯装置において、上記水タンク内熱交換器10を管状体で構成し、該水タンク内熱交換器10の下部10b部分を内面溝付管としたことを特徴としている。
本願の第5の発明では、上記第1又は第2の発明に係るヒートポンプ式給湯装置において、上記水タンク内熱交換器10をコイル管状体で構成し、そのコイル密度を、該水タンク内熱交換器10の上部10a部分より下部10b部分において高密度としたことを特徴としている。
本願発明では次のような効果が得られる。
(a)本願の第1の発明に係るヒートポンプ式給湯装置によれば、上記貯水タンク1内に、該貯水タンク1内を径方向に二分するように縦方向へ延びる縦バッフル部材41を設けているので、該縦バッフル部材41の存在によって擬似的に上記貯水タンク1のアスペクト比が大きくなり、上記貯水タンク1内において上下方向における温度成層が形成され易くなる。その結果、上記貯水タンク1内の水温度の平均化が抑制され、該貯水タンク1の底部1b側の水温がより低く維持され、上記ヒートポンプユニット2側の上記放熱側熱交換器4における凝縮冷媒と被加熱水との温度差を大きくとれることで上記ヒートポンプユニット2の加熱性能が向上し、延いては、給湯装置の給湯能力が向上することになる。
(b)本願の第2の発明に係るヒートポンプ式給湯装置によれば、上記(a)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記貯水タンク1内における上記低位置側水配管21の開口位置より高位の中間高さ位置に、該貯水タンク1内を上下方向に二分するように横方向へ延びる横バッフル部材42を設けているので、該横バッフル部材42が自然対流の流れに対して抵抗となり、上記貯水タンク1内での自然対流が抑制されることから、該貯水タンク1内の貯留水の水温の平均化も抑制され、該貯水タンク1内においては上部1a側の水温より底部1b側の水温が可及的に低く保たれ、その結果、上記ヒートポンプユニット2側の上記放熱側熱交換器4における凝縮冷媒と被加熱水との温度差を大きくとれ、それだけ上記ヒートポンプユニット2の加熱性能が向上し、延いては、給湯装置の給湯能力が向上することになる。
(c)本願の第3の発明に係るヒートポンプ式給湯装置によれば、上記(a)又は(b)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記水タンク内熱交換器10を管状体で構成し、該水タンク内熱交換器10の下部10b部分の管径を上部10a部分の管径よりも細径としているので、該下部10b部分においては、その内部を流れる貫流水の流速が高くなり、それだけその熱伝達率が向上し、上記貯水タンク1の底部1b側の貯留水からの除熱量が増加し、この除熱量の増加分だけ該貯留水の水温が低く抑えられる。この結果、上記ヒートポンプユニット2側の上記放熱側熱交換器4における凝縮冷媒と被加熱水との温度差をさらに大きくとることができ、上記ヒートポンプユニット2の加熱性能が向上し、延いては、給湯装置の給湯能力がさらに向上することになる。
(d)本願の第4の発明に係るヒートポンプ式給湯装置によれば、上記(a)又は(b)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記水タンク内熱交換器10を管状体で構成し、該水タンク内熱交換器10の下部10b部分を内面溝付管としているので、該下部10b部分においては、伝熱面積の増加と流水の乱れによって熱伝達率が向上し、上記貯水タンク1の底部1b側の貯留水からの除熱量が増加し、この除熱量の増加分だけ該貯留水の水温が低く抑えられる。この結果、上記ヒートポンプユニット2側の上記放熱側熱交換器4における凝縮冷媒と被加熱水との温度差をさらに大きくとることができ、上記ヒートポンプユニット2の加熱性能が向上し、延いては、給湯装置の給湯能力がさらに向上することになる。
(e)本願の第5の発明に係るヒートポンプ式給湯装置によれば、上記(a)又は(b)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記水タンク内熱交換器10をコイル管状体で構成し、そのコイル密度を、該水タンク内熱交換器10の上部10a部分より下部10b部分において高密度としているので、該下部10b部分においては、コイル管状体の密化による伝熱面積の増加により熱伝達率が向上し上記貯水タンク1の底部1b側の貯留水からの除熱量が増加するとともに、高密度部分によって上記貯水タンク1内の貯留水の対流が抑制され温度成層が維持され、これらの相乗作用によって、上記貯水タンク1の底部1b側における貯留水の水温が低く抑えられる。この結果、上記ヒートポンプユニット2側の上記放熱側熱交換器4における凝縮冷媒と被加熱水との温度差をさらに大きくとることができ、上記ヒートポンプユニット2の加熱性能が向上し、延いては、給湯装置の給湯能力がさらに向上することになる。
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
I:第1の実施形態
図1には、本願発明の第1の実施形態に係るヒートポンプ式給湯装置のシステム図を示している。この給湯装置は、貯水タンク1とヒートポンプユニット2及びラジエータ30を備えて構成される。
A:貯水タンク1
上記貯水タンク1は、縦長円筒状形体をもち、その内部には貯留水W0が所定量充填されるとともに、次述する利用側熱交換器10(特許請求の範囲中の「水タンク内熱交換器」に該当する)が配置されている。
上記利用側熱交換器10は、所定径の管体をコイル状に巻回して形成され、上記貯水タンク1内に立設状態で収納され、その上部10aは給湯管15に接続され、その下部1bは給水管14に接続されている。従って、上記給水管14からの給水は、一旦、上記利用側熱交換器10の下部10b側まで流下した後、貫流水W1として上記利用側熱交換器10内をその下部10b側から上部10a側へ向けて流れ、該利用側熱交換器10内を流れる間に上記貯水タンク1内の貯留水W0と熱交換して昇温され、上記給湯管15から湯水W2として取り出され、所要の用途に供される。
また、この場合、この実施形態では、上記利用側熱交換器10のうち、その下部10b側の所定範囲(例えば、図1において斜線表示した範囲)を、その内表面に螺旋状の溝13を形成した内面溝付管で構成している。尚、この部分以外は、通常の内面平滑管で構成している。
さらに、上記貯水タンク1内には、例えば、多孔板等で構成される縦バッフル部材41が、平面視においては図2に示すように上記貯水タンク1内を径方向に二分するようにして、側面視においては図1に示すように上記貯水タンク1の上部1aから底部1bに跨るようにして、配置されている。従って、上記貯水タンク1は、上記縦バッフル部材41の配置によって、横幅寸法が半減した一対のタンクの集合構造とされ、擬似的にアスペクト比が大きくなっている。
また、上記貯水タンク1の胴体部1cの上部寄り位置には、補助ヒータ40が取付けられている。この補助ヒータ40は、次述のヒートポンプユニット2によって加熱される上記貯水タンク1内の貯留水W0の水温が、設定水温まで上がらないような場合に作動して、上記貯留水W0を追加的に加熱するものである。
B:ヒートポンプユニット2
ヒートポンプユニット2は、上記貯水タンク1内に貯留される貯留水W0の加熱源となるものであって、冷媒を圧縮する圧縮機3と、圧縮された冷媒を凝縮させて放熱する放熱側熱交換器4と、凝縮した冷媒を膨張させる膨張機構5と、冷媒を蒸発させて空気から吸熱する吸熱側熱交換器6とを備えている。そして、上記放熱側熱交換器4は、低位置水配管21によって上記貯水タンク1の底部1b側に、高位置側水配管22によって上記貯水タンク1の上部1a側に、それぞれ接続されており、上記低位置水配管21を通して上記貯水タンク1の底部1b側から上記放熱側熱交換器4側に流入した貯留水W0を、該放熱側熱交換器4での熱交換によって加熱し、上記高位置側水配管22を通して上記貯水タンク1の上部1a側へ還流させるようになっており、これによって上記貯水タンク1内の貯留水W0が加熱される。
C:ラジエータ30
上記ラジエータ30は、例えば、暖房用のプレート熱交換器として利用されるもので、その一端は配管32を介して上記貯水タンク1の上部1aに、他端は配管31を介して下部1bに、それぞれ接続されており、上記貯水タンク1の上部1a側から上記ラジエータ30に導入される高温水をここで放熱させて暖房作用を行なうようになっている。
続いて、上記ヒートポンプ式給湯装置の作動及び作用効果等について説明する。
上記貯水タンク1内に貯留された貯留水W0は、上記ヒートポンプユニット2の上記放熱側熱交換器4によって加熱される。
一方、上記給水管14から上記利用側熱交換器10に供給される貫流水W1は、該利用側熱交換器10の下部10bから上部10a側へ貫流する間に、上記貯水タンク1内の貯留水W0と熱交換して湯水W2とされ、上記給湯管15を通して、例えば、風呂とか台所等の湯水使用場所へ供給される。また、上記ラジエータ30を用いて暖房を行なう場合には、上記貯水タンク1の上部側の高温の貯留水W0が上記ラジエータ30側へ導入される。
ここで、上記ヒートポンプユニット2においては、上記放熱側熱交換器4における凝縮冷媒と、上記貯水タンク1の底部1b側から上記放熱側熱交換器4側へ導入される貯留水W0の温度との温度差が大きいほど加熱効率が高くなることが知られておいる。従って、上記ヒートポンプユニット2の加熱効率を高めるには、上記貯水タンク1内の貯留水W0の温度分布を、該貯水タンク1の上部1a側では高く、下部1b側では低くなるように維持することが必要となる。
しかし、上記貯水タンク1内の貯留水W0は、自然対流による均温化作用によって上下方向における温度分布が平均化され、その結果、上記ヒートポンプユニット2の加熱効率を高めることには限界があることは既述の通りである。
ところが、この実施形態の給湯装置においては、以下のような特有の構成によって、上記貯水タンク1の底部側の水温をより低く抑えることができ、それによって、より高温の湯水W2を安定的に得ることができるものである。
第1の構成は、上記貯水タンク1内に上記縦バッフル部材41を備えた点である。即ち、上記貯水タンク1内に、該貯水タンク1内を径方向に二分するように縦方向へ延びる縦バッフル部材41を設けている。係る構成とすることで、擬似的に上記貯水タンク1のアスペクト比が大きくなり、上記貯水タンク1内において上下方向における温度成層が形成され易くなり、上記貯水タンク1内の水温度の平均化が抑制される。従って、上記貯水タンク1の底部1b側の水温がより低く維持され、上記ヒートポンプユニット2側の上記放熱側熱交換器4における凝縮冷媒と被加熱水である貯留水W0との温度差を大きくとれる。このため、上記ヒートポンプユニット2の加熱性能が向上し、上記貯水タンク1の上部1a側における貯留水W0の温度をより高温とすることができ、その結果、高温の貯留水W0との熱交換によって上記給湯管15からより高温の湯水W2を安定的に取り出すことができるなど、給湯装置の給湯能力が向上することになる。
第2には、上記利用側熱交換器10の下部10b部分を内面溝付管で構成した効果である。即ち、上記利用側熱交換器10の下部10b部分を内面溝付管で構成することで、該部分10bにおいては、伝熱面積の増加とその内部を流れる貫流水W1の流水の乱れによって熱伝達率が向上し、上記貯水タンク1の下部側の貯留水W0からの除熱量が増加し、この除熱量の増加分だけ該貯留水W0の水温が低く抑えられる。この結果、上記ヒートポンプユニット2側の上記放熱側熱交換器4における凝縮冷媒と被加熱水との温度差をさらに大きくとることができ、延いては、給湯装置の給湯能力がさらに向上することになる。
II:第2の実施形態
図4には、本願発明の第2の実施形態に係るヒートポンプ式給湯装置のシステム図を示している。この給湯装置は、上記第1の実施形態に係る給湯装置と基本システムを同じにするものであって、これと異なる点は、上記第1の実施形態の給湯装置では上記利用側熱交換器10の管径をその全域において同径に設定していたのに対して、この実施形態では上記利用側熱交換器10の下部10b部分の管径を上部10a部分の管径よりも細径とした点である。
このように構成することで、上記利用側熱交換器10の下部10b部分においては、その内部を流れる貫流水の流速が高くなり、それだけその熱伝達率が向上し、上記貯水タンク1の底部1b側の貯留水からの除熱量が増加し、この除熱量の増加分だけ該貯留水の水温が低く抑えられる。この結果、上記ヒートポンプユニット2側の上記放熱側熱交換器4における凝縮冷媒と被加熱水との温度差をさらに大きくとることができ、上記ヒートポンプユニット2の加熱性能がさらに向上し、延いては、給湯装置の給湯能力がさらに向上することになる。
尚、上記以外の構成及び作用効果は上記第1の実施形態における場合と同様であるため、その該当記載を援用することで、ここでの説明を省略する。
III:第3の実施形態
図5には、本願発明の第3の実施形態に係るヒートポンプ式給湯装置のシステム図を示している。この給湯装置は、上記第1の実施形態に係る給湯装置と基本システムを同じにするものであって、これと異なる点は、上記第1の実施形態の給湯装置では上記利用側熱交換器10のコイルピッチ及びコイル径をその全域において領域均等に設定していたのに対して、この実施形態では上記利用側熱交換器10の下部10b部分において、そのコイルピッチを上部10a側より小さく設定するとともに、コイル径を下端側へ移行するに伴って次第に小さくなるように設定した点である。
このように構成することで、上記利用側熱交換器10の下部10b部分においては、コイル管状体の密化による伝熱面積の増加により熱伝達率が向上し上記貯水タンク1の下部側の貯留水からの除熱量が増加するとともに、高密度部分によって上記貯水タンク1内の貯留水の対流が抑制され温度成層が維持され、これらの相乗作用によって、上記貯水タンク1の下部側における貯留水の水温が低く抑えられる。この結果、上記ヒートポンプユニット2側の上記放熱側熱交換器4における凝縮冷媒と被加熱水との温度差をさらに大きくとることができ、上記ヒートポンプユニット2の加熱性能が向上し、延いては、給湯装置の給湯能力がさらに向上することになる。
尚、上記以外の構成及び作用効果は上記第1の実施形態における場合と同様であるため、その該当記載を援用することで、ここでの説明を省略する。
また、この実施形態では、上記利用側熱交換器10の下部10b部分において、そのコイルピッチ及びコイル径を共に変化させているが、他の実施形態では、例えば、図6に示すように、コイル径は変化させずに、コイルピッチのみをその上部10a側のそれより小さく設定することもできる。さらに、これとは逆に、コイル径のみを変化させるように設定することもできる。
IV:第4の実施形態
図7には、本願発明の第4の実施形態に係るヒートポンプ式給湯装置のシステム図を示している。この給湯装置は、上記第1の実施形態に係る給湯装置と基本システムを同じにするものであって、これと異なる点は、上記第1の実施形態の給湯装置では上記貯水タンク1内に上記縦バッフル部材41のみを配置していたのに対して、この実施形態では上記縦バッフル部材41に加えて、次述の横バッフル部材42を配置した点である。
即ち、この実施形態では、図7及び図8に示すように、上記貯水タンク1内に、その内部を径方向に二分するようにして上記縦バッフル部材41を配置するとともに、上記貯水タンク1内における上記低位置側水配管21の開口位置より高位の中間高さ位置に、該貯水タンク1内を上下方向に二分するように横方向へ延びる横バッフル部材42を設けたものである。
ここで、上記縦バッフル部材41は、上記貯水タンク1のアスペクト比を擬似的に大きくして温度成層を形成し易くして上記貯水タンク1の底部1b側における貯留水W0の温度を低く抑えるように作用する。
これに対して、上記横バッフル部材42は、これが上記貯水タンク1内を上下方向に二分するように配置されていることで、上記貯水タンク1内における自然対流に対して抵抗となり、自然対流の流れを抑制してその温度成層を可及的に維持させることで、該貯水タンク1の底部1b側における貯留水W0の温度を低く抑えるように作用する。
従って、上記縦バッフル部材41による上記貯水タンク1内の温度成層の成形促進作用と、上記横バッフル部材42による上記貯水タンク1内の自然対流の抑制作用が相乗的に働くことで、上記縦バッフル部材41のみを備えた上記第1の実施形態に係る給湯装置よりも更に高い給湯能力をもつ給湯装置が得られることになる。
尚、上記以外の構成及び作用効果は上記第1の実施形態における場合と同様であるため、その該当記載を援用することで、ここでの説明を省略する。
V:第5の実施形態
図9には、本願発明の第5の実施形態に係るヒートポンプ式給湯装置のシステム図を示している。この給湯装置は、上記第2の実施形態に係る給湯装置と基本システムを同じにするものであって、これと異なる点は、上記第2の実施形態の給湯装置では上記貯水タンク1内に上記縦バッフル部材41のみを配置していたのに対して、この実施形態では上記縦バッフル部材41に加えて、次述の横バッフル部材42を配置した点である。
即ち、この実施形態では、図9に示すように、上記利用側熱交換器10の下部10b部分の管径を上部10a部分の管径よりも細径とした構成のものにおいて、上記貯水タンク1内に、その内部を径方向に二分するようにして上記縦バッフル部材41を配置するとともに、上記貯水タンク1内における上記低位置側水配管21の開口位置より高位の中間高さ位置に、該貯水タンク1内を上下方向に二分するように横方向へ延びる横バッフル部材42を設けたものである。
ここで、上記縦バッフル部材41は、上記貯水タンク1のアスペクト比を擬似的に大きくして温度成層を形成し易くして上記貯水タンク1の底部1b側における貯留水W0の温度を低く抑えるように作用するものである。
これに対して、上記横バッフル部材42は、これが上記貯水タンク1内を上下方向に二分するように配置されていることで、上記貯水タンク1内における自然対流に対して抵抗となり、自然対流の流れを抑制してその温度成層を可及的に維持させることで、該貯水タンク1の底部1b側における貯留水W0の温度を低く抑えるように作用するものである。
従って、上記縦バッフル部材41による上記貯水タンク1内の温度成層の成形促進作用と、上記横バッフル部材42による上記貯水タンク1内の自然対流の抑制作用が相乗的に働くことで、上記縦バッフル部材41のみを備えた上記第2の実施形態に係る給湯装置よりも更に高い給湯能力をもつ給湯装置が得られることになる。
尚、上記以外の構成及び作用効果は上記第2の実施形態における場合と同様であるため、その該当記載を援用することで、ここでの説明を省略する。
VI:第6の実施形態
図10には、本願発明の第6の実施形態に係るヒートポンプ式給湯装置のシステム図を示している。この給湯装置は、上記第3の実施形態に係る給湯装置と基本システムを同じにするものであって、これと異なる点は、上記第3の実施形態の給湯装置では上記貯水タンク1内に上記縦バッフル部材41のみを配置していたのに対して、この実施形態では上記縦バッフル部材41に加えて、次述の横バッフル部材42を配置した点である。
即ち、この実施形態では、図10に示すように、上記利用側熱交換器10の下部10b部分において、そのコイルピッチ及びコイル径変化させた構成のものにおいて、上記貯水タンク1内に、その内部を径方向に二分するようにして上記縦バッフル部材41を配置するとともに、上記貯水タンク1内における上記低位置側水配管21の開口位置より高位の中間高さ位置に、該貯水タンク1内を上下方向に二分するように横方向へ延びる横バッフル部材42を設けたものである。
ここで、上記縦バッフル部材41は、上記貯水タンク1のアスペクト比を擬似的に大きくして温度成層を形成し易くして上記貯水タンク1の底部1b側における貯留水W0の温度を低く抑えるように作用するものである。
これに対して、上記横バッフル部材42は、これが上記貯水タンク1内を上下方向に二分するように配置されていることで、上記貯水タンク1内における自然対流に対して抵抗となり、自然対流の流れを抑制してその温度成層を可及的に維持させることで、該貯水タンク1の底部1b側における貯留水W0の温度を低く抑えるように作用するものである。
従って、上記縦バッフル部材41による上記貯水タンク1内の温度成層の成形促進作用と、上記横バッフル部材42による上記貯水タンク1内の自然対流の抑制作用が相乗的に働くことで、上記縦バッフル部材41のみを備えた上記第3の実施形態に係る給湯装置よりも更に高い給湯能力をもつ給湯装置が得られることになる。
尚、上記以外の構成及び作用効果は上記第3の実施形態における場合と同様であるため、その該当記載を援用することで、ここでの説明を省略する。
本願発明の第1の実施の形態に係るヒートポンプ式給湯装置のシステム図である。 図1のII−II断面図である。 図1に示した貯水タンク内の熱交換器の内部構造を示す部分斜視図である。 本願発明の第2の実施の形態に係るヒートポンプ式給湯装置のシステム図である。 本願発明の第3の実施の形態に係るヒートポンプ式給湯装置のシステム図である。 上記第3の実施形態に係るヒートポンプ式給湯装置の変形例を示すシステム図である。 本願発明の第4の実施の形態に係るヒートポンプ式給湯装置のシステム図である。 図7のVIII−VIII断面図である。 本願発明の第5の実施の形態に係るヒートポンプ式給湯装置のシステム図である。 本願発明の第6の実施の形態に係るヒートポンプ式給湯装置のシステム図である。 従来のヒートポンプ式給湯装置のシステム図である。
符号の説明
1 ・・貯水タンク
2 ・・ヒートポンプユニット
3 ・・圧縮機
4 ・・放熱側熱交換器
5 ・・膨張機構
6 ・・吸熱側熱交換器
10 ・・利用側熱交換器(水タンク内熱交換器)
13 ・・溝
14 ・・給水管
15 ・・給湯管
21 ・・低位置水配管
22 ・・高位置側水配管
30 ・・ポンプ
31 ・・配管
32 ・・配管
40 ・・補助ヒータ
41 ・・縦バッフル部材
42 ・・横バッフル部材
W0 ・・被加熱水(貯留水)
W1 ・・貫流水
W2 ・・湯水

Claims (5)

  1. 放熱側熱交換器(4)と吸熱側熱交換器(6)とを備えたヒートポンプユニット(2)と、該ヒートポンプユニット(2)の上記放熱側熱交換器(4)に対して低位置側水配管(21)と高位置側水配管(22)介して接続され該放熱側熱交換器(4)によって加熱される水(W0)を貯留するとともにその内部に上記貯留水(W0)と熱交換して内部を貫流する貫流水(W1)を加熱する水タンク内熱交換器(10)を設けた貯水タンク(1)を備えるとともに、上記貯水タンク(1)内を径方向に二分するように縦方向へ延びる縦バッフル部材(41)を設けたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
  2. 請求項1において、
    上記貯水タンク(1)内における上記低位置側水配管(21)の開口位置より高位の中間高さ位置に、該貯水タンク(1)内を上下方向に二分するように横方向へ延びる横バッフル部材(42)を設けたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
  3. 請求項1又は2において、
    上記水タンク内熱交換器(10)が管状体で構成されており、該水タンク内熱交換器(10)の下部(10b)部分の管径を上部(10a)部分の管径よりも細径としたことを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
  4. 請求項1又は2において、
    上記水タンク内熱交換器(10)が管状体で構成されており、該水タンク内熱交換器(10)の下部(10b)部分が内面溝付管とされていることを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
  5. 請求項1又は2において、
    上記水タンク内熱交換器(10)がコイル管状体で構成されており、そのコイル密度が、該水タンク内熱交換器(10)の上部(10a)部分より下部(10b)部分において高密度とされていることを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。
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