JP2008241060A - 空気調和機の室内機 - Google Patents
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Abstract
【課題】加湿能力の低下を抑えることができる空気調和機の室内機を提供する。
【解決手段】 第1発明に係る空気調和機の室内機2aは、ケーシング25と、室内熱交換器20と、送風ファン21と、加湿部材14aと、加熱部17とを備える。ケーシング25は、吸込み口11と、吹出し口12と、吸込み口11と吹出し口12とを繋ぐ通風路とを有する。室内熱交換器20は、通風路を通る空気との間で熱交換を行う。室内送風ファン21は、吸込み口11から吸い込まれ通風路を通り吹出し口12から吹き出される空気の流れを生成する。加湿部材14aは、通風路内に設けられており、透湿膜から形成され内部に水を貯留する袋状の部材である。加熱部17は、加湿部材14aの内部に設けられ、加湿部材14a内に貯留された水を加熱する。
【選択図】図2
【解決手段】 第1発明に係る空気調和機の室内機2aは、ケーシング25と、室内熱交換器20と、送風ファン21と、加湿部材14aと、加熱部17とを備える。ケーシング25は、吸込み口11と、吹出し口12と、吸込み口11と吹出し口12とを繋ぐ通風路とを有する。室内熱交換器20は、通風路を通る空気との間で熱交換を行う。室内送風ファン21は、吸込み口11から吸い込まれ通風路を通り吹出し口12から吹き出される空気の流れを生成する。加湿部材14aは、通風路内に設けられており、透湿膜から形成され内部に水を貯留する袋状の部材である。加熱部17は、加湿部材14aの内部に設けられ、加湿部材14a内に貯留された水を加熱する。
【選択図】図2
Description
本発明は、空気調和機の室内機に関する。
空気調和機では、吸込し口と吹出し口とを繋ぐ通風路が内部に形成され、通風路を通る空気が熱交換器によって加熱又は冷却されて吹出し口から吹き出されることにより、室内の冷暖房が行われる。また、通風路を流れる空気に水蒸気を供給する加湿部材が備えられることにより、室内の加湿を行うことができる空気調和機器も利用されている。例えば、特許文献1に示される空気調和機では、透湿膜を有する加湿部と、加湿部に水を供給する給水装置とが設けられており、透湿膜を透過した水蒸気により空気が加湿される。
特開2005−106422号公報
上記のような空気調和機では、加湿能力を向上させるために、給水装置において水を加熱して、温水を加湿部に供給することが考えられる。しかし、この場合、水の蒸発潜熱が大きいため、加湿部の温度が低下して加湿能力が低下する恐れがある。
本発明の課題は、加湿能力の低下を抑えることができる空気調和機の室内機を提供することにある。
第1発明に係る空気調和機の室内機は、ケーシングと、熱交換器と、送風ファンと、加湿部材と、加熱部とを備える。ケーシングは、吸込み口と、吹出し口と、吸込み口と吹出し口とを繋ぐ通風路とを有する。熱交換器は、通風路を通る空気との間で熱交換を行う。送風ファンは、吸込み口から吸い込まれ通風路を通り吹出し口から吹き出される空気の流れを生成する。加湿部材は、通風路内に設けられており、透湿膜から形成され内部に水を貯留する袋状の部材である。加熱部は、加湿部材の内部に設けられ、加湿部材内に貯留された水を加熱する。
この空気調和機の室内機では、袋状の加湿部材の内部に貯留された水が水蒸気となり加湿部材を透過して通風路に流れる。これにより、通風路を通る空気が加湿される。このとき、加湿部材内に貯留された水は、加熱部によって暖められるため、加湿部材からの加湿量が増大する。また、加熱部は、加湿部材内に設けられているため、加湿部材内の水と共に加湿部材を暖めることができる。このため、加湿部の温度の低下が抑えられ、加湿能力の低下が抑えられる。また、加湿能力の低下が抑えられるため、加湿部材が小型化されても必要な加湿量を容易に確保することができる。
第2発明に係る空気調和機の室内機は、第1発明の空気調和機の室内機であって、熱交換器は、ヒートポンプ式の冷媒回路の一部を構成し、冷媒と空気との間で熱交換を行うものである。そして、加熱部は、熱交換器に送られるガス冷媒を利用して加湿部材内に貯留された水を加熱する。
この空気調和機の室内機では、熱交換器に送られるガス冷媒の熱により、加湿部材内に貯留された水が加熱される。このため、電気式のヒーターが別途設けられる場合と比べて、消費電力を低減することができる。
第3発明に係る空気調和機の室内機は、第1発明または第2発明の空気調和機の室内機であって、加湿部材は、通風路において、熱交換器より空気流れの下流側に設けられている。
この空気調和機の室内機では、加湿部材が熱交換器よりも下流に設けられるため、熱交換器によって暖められた空気が加湿部材の近傍を通過する。これにより、加湿部材を加熱することができ、加湿量を増大させることができる。
第4発明に係る空気調和機の室内機は、第1発明から第3発明のいずれかの空気調和機の室内機であって、加湿部材は平坦な外形を有している。
この空気調和機の室内機では、加湿部材が平坦な外形を有しているため、加湿部材による空気抵抗を低減させることができる。これにより、通風路を流れる空気の圧損を低減することができる。
第5発明に係る空気調和機の室内機は、第1発明から第4発明のいずれかの空気調和機の室内機であって、加湿部材は、傾斜して配置されており、加湿部材の下部には、加湿部材の内部から水を排出するための排水口が設けられている。
この空気調和機の室内機では、加湿部材が傾斜して配置されるため、加湿部材の下部に設けられた排水口から内部の水を容易に排出させることができる。
第6発明に係る空気調和機の室内機は、第1発明から第5発明のいずれかの空気調和機の室内機であって、加湿部材の下端部に設けられ水を吸収する吸水部材をさらに備える。
この空気調和機の室内機では、加湿部材の下端部に給水部材が設けられているため、加湿部材から漏れた水を吸水部材が受けることができる。また、吸水部材に吸水された水が気化することによって、通風路を通る空気を加湿することができる。
第1発明に係る空気調和機の室内機では、加湿部材内に貯留された水が、加熱部によって暖められるため、加湿部材からの加湿量が増大する。また、加熱部は、加湿部材内に設けられているため、加湿部材内の水と共に加湿部材を暖めることができる。このため、加湿部の温度の低下が抑えられ、加湿能力の低下が抑えられる。また、加湿能力の低下が抑えられるため、加湿部材が小型化されても必要な加湿量を容易に確保することができる。
第2発明に係る空気調和機の室内機では、熱交換器に送られるガス冷媒の熱により、加湿部材内に貯留された水が加熱される。このため、電気式のヒーターが別途設けられる場合と比べて、消費電力を低減することができる。
第3発明に係る空気調和機の室内機では、加湿部材が熱交換器よりも下流に設けられるため、熱交換器によって暖められた空気が加湿部材の近傍を通過する。これにより、加湿部材を加熱することができ、加湿量を増大させることができる。
第4発明に係る空気調和機の室内機では、加湿部材が平坦な外形を有しているため、加湿部材による空気抵抗を低減させることができる。これにより、通風路を流れる空気の圧損を低減することができる。
第5発明に係る空気調和機の室内機では、加湿部材が傾斜して配置されるため、加湿部材の下部に設けられた排水口から内部の水を容易に排出させることができる。
第6発明に係る空気調和機の室内機では、加湿部材の下端部に給水部材が設けられているため、加湿部材から漏れた水を吸水部材が受けることができる。また、吸水部材に吸水された水が気化することによって、通風路を通る空気を加湿することができる。
<第1実施形態>
〔構成〕
本発明の一実施形態が採用された空気調和機1の室内機2aを図1および図2に示す。この空気調和機1の室内機2aは、室内の壁面などに取り付けられる壁掛け型の室内機であり、室外に設置される室外機3と接続される。室内機2a内には室内熱交換器20が収納され、室外機3内には室外熱交換器30が収納されており、空気調和機1には、主として、室内熱交換器20、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33、室外熱交換器30および電動膨張弁34によってヒートポンプ式の冷媒回路が構成されている。なお、図1は、室内機2aと室外機3との冷媒回路図であり、図2は、室内機2aの側面断面図である。
〔構成〕
本発明の一実施形態が採用された空気調和機1の室内機2aを図1および図2に示す。この空気調和機1の室内機2aは、室内の壁面などに取り付けられる壁掛け型の室内機であり、室外に設置される室外機3と接続される。室内機2a内には室内熱交換器20が収納され、室外機3内には室外熱交換器30が収納されており、空気調和機1には、主として、室内熱交換器20、アキュムレータ31、圧縮機32、四路切換弁33、室外熱交換器30および電動膨張弁34によってヒートポンプ式の冷媒回路が構成されている。なお、図1は、室内機2aと室外機3との冷媒回路図であり、図2は、室内機2aの側面断面図である。
室外機3には、上述した圧縮機32と、圧縮機32の吐出側に接続される四路切換弁33と、圧縮機32の吸入側に接続されるアキュムレータ31と、四路切換弁33に接続された室外熱交換器30と、室外熱交換器30に接続された電動膨張弁34とが設けられている。電動膨張弁34は、液閉鎖弁35を介して外部配管41に接続されており、この外部配管41は、室内機2aに設けられた液配管23を介して室内熱交換器20の一端と接続される。また、四路切換弁33は、ガス閉鎖弁36を介して外部配管42に接続されており、この外部配管42は、室内機2aに設けられたガス配管24を介して室内熱交換器20の他端と接続されている。また、室外機3には、室外熱交換器30での熱交換後の空気を外部に排出するための室外送風ファン38が設けられている。室外送風ファン38は、室外ファンモータ39によって回転駆動される。
室内機2aは、ケーシング25(図2参照)と、室内熱交換器20と、送風装置26と、加湿部27とを備える。
図2に示すケーシング25は、室内熱交換器20、送風装置26(図1参照)、加湿部27(図1参照)などを内部に収納している。ケーシング25の上面には、吸込み口11が設けられており、ケーシング25の下部には、吹出し口12が設けられている。ケーシング25の内部には、吸込み口11と吹出し口12とを繋ぐ通風路が設けられている。また、ケーシング25の内部には、スクロール部13が形成されている。スクロール部13は、緩やかに湾曲した形状を有し、通風路の一部を構成している。スクロール部13は、後述する室内送風ファン21が配置された位置から吹出し口12までに亘って設けられており、室内送風ファン21を通過した空気を吹出し口12まで案内する。
室内熱交換器20は、通風路を通る空気と冷媒との間で熱交換を行うものであり、ケーシング25内部の通風路中に配置されている。室内熱交換器20は、積層された複数のフィンと、フィンを貫通し冷媒が流れる伝熱管とによって構成されたフィンチューブ式の熱交換器である。室内熱交換器20は、前端部および後端部が下方に向くように屈曲した形状を有しており、室内送風ファン21の前方および上方を覆っている。
送風装置26は、吸込み口11から吸い込まれ通風路を通り吹出し口12から吹き出される空気の流れを生成する装置であり、室内送風ファン21と、室内ファンモータ22とを有する。室内送風ファン21は、長細い円筒形状に構成されたクロスフローファンであり、室内熱交換器20よりも空気流れの下流側に配置されている。室内送風ファン21は、室内ファンモータ22によって回転駆動される。
加湿部27は、通風路を通る空気を加湿するものであり、図1に示すように、加湿部材14aと、給排水部15とを有している。
加湿部材14aは、図3および図4に示すように、透湿膜から形成され内部に水を貯留する袋状の形状を有している。より詳細に説明すると、加湿部材14aは、シート状の透湿膜が折り返され、上端部および一側端部が封止されることによって、封筒状に形成されており、平坦な外形を有している。なお、透湿膜とは、液体としての水は通さないが水蒸気を通す超撥水性多孔質膜であり、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエステル、フッ素樹脂などの疎水性高分子材料からなる多孔質膜からなる。加湿部材14aの側端下部には、加湿部材14aの内部から水を排出するための給排水口16が設けられている。また、給排水口16は、給排水部15から加湿部材14aの内部に水を供給するためにも用いられる。加湿部材14aには、上述したガス配管24の一部が挿入されており、加湿部材14aの内部に設けられ加湿部材14a内に貯留された水を加熱する加熱部17となっている。この加熱部17は、加湿部材14aの内部でU字型に折り返された形状を有しており、室内熱交換器20に送られるガス冷媒が通る。加熱部17を流れるガス冷媒は高温になっているため、加熱部17は、内部を流れるガス冷媒を利用して加湿部材14a内に貯留された水を加熱することができる。また、加湿部材14aは、図2に示すように、通風路のうち室内熱交換器20と室内送風ファン21との間に位置しており、室内熱交換器20より下流側であり且つ室内送風ファン21よりも上流側に配置されている。加湿部材14aは、上下方向に概ね平行に配置されており、通風路を通る空気の流れの方向に概ね平行に配置されている。
図1に示す給排水部15は、水道などの水源に接続され、水源から供給される水を加湿部材14aの給排水口16を介して加湿部材14aの内部に供給することができる。また、給排水部15は、加湿部材14aの内部に貯留された水を給排水口16を介して室内機2aの外部に排出することができる。
〔特徴〕
(1)
この空気調和機1の室内機2aでは、透湿膜から形成された袋状の加湿部材14aの内部に水が貯留されている。また、加湿部材14aは通風路に配置されているため、加湿部材14aの周囲を空気が流れる。そして、加湿部材14aの内部の水が気化して水蒸気となると、加湿部材14aを透過して通風路に流れる。これにより、通風路を通る空気が加湿され、吹出し口12から室内へ吹き出される。
(1)
この空気調和機1の室内機2aでは、透湿膜から形成された袋状の加湿部材14aの内部に水が貯留されている。また、加湿部材14aは通風路に配置されているため、加湿部材14aの周囲を空気が流れる。そして、加湿部材14aの内部の水が気化して水蒸気となると、加湿部材14aを透過して通風路に流れる。これにより、通風路を通る空気が加湿され、吹出し口12から室内へ吹き出される。
ここで、加湿部材14a内に貯留された水は、加熱部17によって暖められるため、加湿部材14aからの加湿量が増大し、加湿能力が増大している。特に、この加熱部17は、加湿部材14a内に設けられているため、加湿部材14a内の水と共に加湿部材14aを暖めることができる。これにより、この空気調和機1の室内機2aでは、加湿部27の温度の低下が抑えられ、加湿能力の低下が抑えられている。
(2)
この空気調和機1の室内機2aでは、加湿部材14aが透湿膜のシートから構成されているため、加湿部材14aの外形を小さくすることが容易である。また、加湿部材14aが小型化されることにより、通風路を通る空気の圧損を低減することができる。さらに、加湿部材14aの構成が簡易であるため、製造コストを低減することができる。
この空気調和機1の室内機2aでは、加湿部材14aが透湿膜のシートから構成されているため、加湿部材14aの外形を小さくすることが容易である。また、加湿部材14aが小型化されることにより、通風路を通る空気の圧損を低減することができる。さらに、加湿部材14aの構成が簡易であるため、製造コストを低減することができる。
なお、この空気調和機1の室内機2aでは、加熱部17によって加湿部材14aが暖められることにより加湿能力が向上している。このため、加湿部材14aが小型化されても必要な加湿量を十分に確保することができる。
(3)
この空気調和機1の室内機2aでは、加熱部17は、室内熱交換器20に送られるガス冷媒の熱を用いて加湿部材14a内の水を加熱することができる。このため、電気式のヒーターが別に設けられる場合と比べて、消費電力量を低減することができる。
この空気調和機1の室内機2aでは、加熱部17は、室内熱交換器20に送られるガス冷媒の熱を用いて加湿部材14a内の水を加熱することができる。このため、電気式のヒーターが別に設けられる場合と比べて、消費電力量を低減することができる。
なお、加熱部17は、上記のように、加湿部材14aの内部で折り返された形状に限らず、図5および図6に示すように、直線的な形状であってもよい。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る空気調和機1の室内機2bを図7に示す。この空気調和機1の室内機2bでは、通風路に複数の加湿部材14b−14eが配置されており、これらの加湿部材14b−14eは、全て、通風路において、室内熱交換器20の下流であり且つ室内送風ファン21よりも上流側に位置している。また、各加湿部材14b−14eの内部には、加熱部がそれぞれ設けられている。なお、図7では、加熱部の符号を省略しているが、第1実施形態の加熱部17と同様のものである。また、各加湿部材14b−14eは、第1実施形態の加湿部材14aと同様の構造である。
本発明の第2実施形態に係る空気調和機1の室内機2bを図7に示す。この空気調和機1の室内機2bでは、通風路に複数の加湿部材14b−14eが配置されており、これらの加湿部材14b−14eは、全て、通風路において、室内熱交換器20の下流であり且つ室内送風ファン21よりも上流側に位置している。また、各加湿部材14b−14eの内部には、加熱部がそれぞれ設けられている。なお、図7では、加熱部の符号を省略しているが、第1実施形態の加熱部17と同様のものである。また、各加湿部材14b−14eは、第1実施形態の加湿部材14aと同様の構造である。
具体的には、この空気調和機1の室内機2bには、第1加湿部材14b、第2加湿部材14c、第3加湿部材14d、第4加湿部材14eが備えられている。これらの加湿部材14b−14eのうち、第1加湿部材14bは、他の加湿部材14c−18eよりも大きな外形を有しており、内部に貯留可能な水量も他の加湿部材14c−18eよりも大きくなっている。また、第1加湿部材14b、第2加湿部材14c、第3加湿部材14d、第4加湿部材14eは、通風路を流れる空気の流れに概ね平行に配置されている。
他の構造については、第1実施形態の空気調和機1の室内機2aと同様である。
この空気調和機1の室内機2bにおいても、上記の実施形態に係る空気調和機1の室内機2aと同様の効果を奏することができる。また、複数の加湿部材14b−14eが配置されることにより、加湿量を増加させると共に、室内機1b内の小さな空間に加湿部材14を配置することができる。また、通風路中の空気抵抗が増大することを抑えることができ、空気の圧損を低減することができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態に係る空気調和機1の室内機2cを図8に示す。この空気調和機1の室内機2cでは、通風路に複数の加湿部材14f−14jが配置されており、これらの加湿部材14f−14jは、通風路において、室内熱交換器20の下流であり且つ室内送風ファン21よりも上流側と、室内送風ファン21よりも下流側とに分かれて配置されている。また、各加湿部材14f−14jの内部には加熱部がそれぞれ設けられている。なお、図8では、加熱部の符号を省略しているが、上記の実施形態に係る加熱部17と同様のものである。また、各加湿部材14f−14jは、第1実施形態の加湿部材14aと同様の構造である。
本発明の第3実施形態に係る空気調和機1の室内機2cを図8に示す。この空気調和機1の室内機2cでは、通風路に複数の加湿部材14f−14jが配置されており、これらの加湿部材14f−14jは、通風路において、室内熱交換器20の下流であり且つ室内送風ファン21よりも上流側と、室内送風ファン21よりも下流側とに分かれて配置されている。また、各加湿部材14f−14jの内部には加熱部がそれぞれ設けられている。なお、図8では、加熱部の符号を省略しているが、上記の実施形態に係る加熱部17と同様のものである。また、各加湿部材14f−14jは、第1実施形態の加湿部材14aと同様の構造である。
具体的には、この空気調和機1の室内機2cには、第1加湿部材14f、第2加湿部材14g、第3加湿部材14h、第4加湿部材14i、第5加湿部材14jが備えられている。第1加湿部材14f、第2加湿部材14g、第3加湿部材14hは、通風路において、室内熱交換器20の下流であり且つ室内送風ファン21よりも上流側に設けられている。第4加湿部材14i、第5加湿部材14jは、室内送風ファン21よりも下流側に設けられている。すなわち、室内送風ファン21より上流側に配置される加湿部材14f−19hの方が、室内送風ファン21より下流側に配置される加湿部材14i,19jよりも多くなっている。また、第1加湿部材14fと第2加湿部材14gと第3加湿部材14hとの加湿量の合計は、第4加湿部材14iと第5加湿部材14jとの加湿量の合計よりも大きい。
他の構造については、第1実施形態の空気調和機1の室内機2aと同様である。
この空気調和機1の室内機2cにおいても、上記の実施形態に係る空気調和機1の室内機2a,2bと同様の効果を奏することができる。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態に係る空気調和機1の室内機2dを図9に示す。この空気調和機1の室内機2dでは、第1加湿部材14kと、第2加湿部材14lとが設けられている。第1加湿部材14kは、第1実施形態の加湿部材14aと同様に、通風路において室内熱交換器20の下流側であり且つ室内送風ファン21よりも上流側に配置されている。第2加湿部材14lは、スクロール部13に埋設されており、第2加湿部材14lの表面は、通風路の壁面を構成するスクロール部13の表面と滑らかに連続している。第2加湿部材14lの表面は通風路に面しており、通風路の壁面の一部を構成している。また、第1加湿部材14kと第2加湿部材14lの内部には、加熱部17が設けられている。なお、図9では、加熱部17の一部のみに符号を付して他は省略している。
本発明の第4実施形態に係る空気調和機1の室内機2dを図9に示す。この空気調和機1の室内機2dでは、第1加湿部材14kと、第2加湿部材14lとが設けられている。第1加湿部材14kは、第1実施形態の加湿部材14aと同様に、通風路において室内熱交換器20の下流側であり且つ室内送風ファン21よりも上流側に配置されている。第2加湿部材14lは、スクロール部13に埋設されており、第2加湿部材14lの表面は、通風路の壁面を構成するスクロール部13の表面と滑らかに連続している。第2加湿部材14lの表面は通風路に面しており、通風路の壁面の一部を構成している。また、第1加湿部材14kと第2加湿部材14lの内部には、加熱部17が設けられている。なお、図9では、加熱部17の一部のみに符号を付して他は省略している。
他の構造については、第1実施形態の空気調和機1の室内機2aと同様である。
この空気調和機1の室内機2dにおいても、上記の実施形態に係る空気調和機1の室内機2a−2cと同様の効果を奏することができる。また、第2加湿部材14lは、スクロール部13に埋設されており、第2加湿部材14lの表面が通風路の壁面の一部を構成しているため、スクロール部13の空気抵抗をさらに低減することができる。
<他の実施形態>
(a)
上記の実施形態では、壁掛け型の空気調和機1の室内機2a−2dに対して本発明が適用されているが、天井埋込型や床置き型などの他の形態の空気調和機の室内機に対しても本発明が適用可能である。
(a)
上記の実施形態では、壁掛け型の空気調和機1の室内機2a−2dに対して本発明が適用されているが、天井埋込型や床置き型などの他の形態の空気調和機の室内機に対しても本発明が適用可能である。
(b)
上記の実施形態では、水源として水道が用いられているが、給湯器など加湿に適した水質を確保できるものであれば他のものも利用可能である。
上記の実施形態では、水源として水道が用いられているが、給湯器など加湿に適した水質を確保できるものであれば他のものも利用可能である。
(c)
加湿部材14aからの排水を効率よく行うためには、図10に示すように、加湿部材14aが水平方向(図10の2点鎖線H参照)に対して傾斜して配置されるとよい。この場合、給排水口16が設けられた方の加湿部材14aの側端部が、反対側の側端部よりも下方に位置するように、加湿部材14aが傾斜して配置される。
加湿部材14aからの排水を効率よく行うためには、図10に示すように、加湿部材14aが水平方向(図10の2点鎖線H参照)に対して傾斜して配置されるとよい。この場合、給排水口16が設けられた方の加湿部材14aの側端部が、反対側の側端部よりも下方に位置するように、加湿部材14aが傾斜して配置される。
(d)
加湿部材14aから漏れた水の処理のために、図11に示すように、加湿部材14aの下端部に水を吸収する吸水部材52が設けられるとよい。この吸水部材52は、加湿部材14aの下端部に沿って設けられている。吸水部材52は、布などの繊維系材料やスポンジなどの発泡性材料で形成されており、高い吸水性を有すると共に、その表面からの水の蒸発が可能である。このため、吸水部材52に吸収された水が蒸発することにより、通風路を通る空気に水蒸気を供給することができる。
加湿部材14aから漏れた水の処理のために、図11に示すように、加湿部材14aの下端部に水を吸収する吸水部材52が設けられるとよい。この吸水部材52は、加湿部材14aの下端部に沿って設けられている。吸水部材52は、布などの繊維系材料やスポンジなどの発泡性材料で形成されており、高い吸水性を有すると共に、その表面からの水の蒸発が可能である。このため、吸水部材52に吸収された水が蒸発することにより、通風路を通る空気に水蒸気を供給することができる。
(e)
上記の実施形態に係る空気調和機1の室内機2aにおいて、加湿部材14aの温度を検知する温度検出部が設けられ、温度検出部が検出した温度情報に基づいて加湿部材14aの熱劣化を抑えるように加熱部17が制御されてもよい。
上記の実施形態に係る空気調和機1の室内機2aにおいて、加湿部材14aの温度を検知する温度検出部が設けられ、温度検出部が検出した温度情報に基づいて加湿部材14aの熱劣化を抑えるように加熱部17が制御されてもよい。
また、加熱部17による加熱量を調整する制御部が設けられ、制御部により加湿部材14aからの加湿量が制御されてもよい。
(f)
上記の実施形態に係る空気調和機1の室内機2aにおいて、加湿部材14aの変形を抑えるリブなどの補強部材が設けられてもよい。これにより、水圧によって加湿部材14aが変形することが抑えられる。なお、補強部材としてリブが設けられる場合、通風路を通る空気の流れに沿った形状のリブが用いられることが望ましい。この場合、通風路を通る空気においてリブによる圧損が生じることを抑えることができる。
上記の実施形態に係る空気調和機1の室内機2aにおいて、加湿部材14aの変形を抑えるリブなどの補強部材が設けられてもよい。これにより、水圧によって加湿部材14aが変形することが抑えられる。なお、補強部材としてリブが設けられる場合、通風路を通る空気の流れに沿った形状のリブが用いられることが望ましい。この場合、通風路を通る空気においてリブによる圧損が生じることを抑えることができる。
(g)
上記の実施形態では、暖房運転時において室内熱交換器20に流入する前のガス冷媒が流れるガス配管24が加熱部17として用いられているが、他の冷媒配管が加熱部17として用いられてもよい。ただし、大きな加熱量を確保する観点からは、上記のようにガス配管24が用いられることが望ましい。
上記の実施形態では、暖房運転時において室内熱交換器20に流入する前のガス冷媒が流れるガス配管24が加熱部17として用いられているが、他の冷媒配管が加熱部17として用いられてもよい。ただし、大きな加熱量を確保する観点からは、上記のようにガス配管24が用いられることが望ましい。
(h)
上記の実施形態では、加湿部材14aが室内熱交換器20より下流側に配置されているが、室内熱交換器20より上流側に配置されてもよい。ただし、暖房運転時において室内熱交換器20で加熱された空気により加湿部材14aを加熱して加湿量を増大させるためには、上記のように、加湿部材14aが室内熱交換器20より下流側に配置されることが望ましい。
上記の実施形態では、加湿部材14aが室内熱交換器20より下流側に配置されているが、室内熱交換器20より上流側に配置されてもよい。ただし、暖房運転時において室内熱交換器20で加熱された空気により加湿部材14aを加熱して加湿量を増大させるためには、上記のように、加湿部材14aが室内熱交換器20より下流側に配置されることが望ましい。
本発明は、加湿能力の低下を抑えることができる効果を有し、空気調和機の室内機として有用である。
2a−2d 空気調和機の室内機
14a−14l 加湿部材
16 給排水口(排水口)
17 加熱部
20 室内熱交換器(熱交換器)
21 室内送風ファン(送風ファン)
25 ケーシング
52 吸水部材
14a−14l 加湿部材
16 給排水口(排水口)
17 加熱部
20 室内熱交換器(熱交換器)
21 室内送風ファン(送風ファン)
25 ケーシング
52 吸水部材
Claims (6)
- 吸込み口と、吹出し口と、前記吸込み口と前記吹出し口とを繋ぐ通風路とを有するケーシング(25)と、
前記通風路を通る空気との間で熱交換を行う熱交換器(20)と、
前記吸込み口から吸い込まれ前記通風路を通り前記吹出し口から吹き出される空気の流れを生成する送風ファン(21)と、
前記通風路内に設けられており、透湿膜から形成され内部に水を貯留する袋状の加湿部材(14a−14l)と、
前記加湿部材(14a−14l)の内部に設けられ、前記加湿部材(14a−14l)内に貯留された水を加熱する加熱部(17)と、
を備える空気調和機の室内機(2a−2d)。 - 前記熱交換器(20)は、ヒートポンプ式の冷媒回路の一部を構成し、冷媒と空気との間で熱交換を行うものであり、
前記加熱部(17)は、前記熱交換器(20)に送られるガス冷媒を利用して前記加湿部材(14a−14l)内に貯留された水を加熱する、
請求項1に記載の空気調和機の室内機(2a−2d)。 - 前記加湿部材(14a−14l)は、前記通風路において、前記熱交換器(20)より空気流れの下流側に設けられている、
請求項1または2に記載の空気調和機の室内機(2a−2d)。 - 前記加湿部材(14a−14l)は平坦な外形を有している、
請求項1から3のいずれかに記載の空気調和機の室内機(2a−2d)。 - 前記加湿部材(14a−14l)は、傾斜して配置されており、
前記加湿部材(14a−14l)の下部には、前記加湿部材(14a−14l)の内部から水を排出するための排水口(16)が設けられている、
請求項1から4のいずれかに記載の空気調和機の室内機(2a−2d)。 - 前記加湿部材(14a−14l)の下端部に設けられ水を吸収する吸水部材(52)をさらに備える、
請求項1から5のいずれかに記載の空気調和機の室内機(2a−2d)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007078351A JP2008241060A (ja) | 2007-03-26 | 2007-03-26 | 空気調和機の室内機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007078351A JP2008241060A (ja) | 2007-03-26 | 2007-03-26 | 空気調和機の室内機 |
Publications (1)
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ID=39912632
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102016109365A1 (de) * | 2016-05-20 | 2017-11-23 | Al-Ko Therm Gmbh | Klima- und/oder Lüftungsanlage |
JP2018173244A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 公立大学法人大阪市立大学 | 蒸発冷却装置 |
CN109724162A (zh) * | 2018-12-27 | 2019-05-07 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 一种空调加湿系统和空调室内机 |
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-
2007
- 2007-03-26 JP JP2007078351A patent/JP2008241060A/ja active Pending
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