JP2008240912A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動変速機の変速途中における出力軸回転数の変動に起因する同期予測精度の悪化を抑制できる自動変速機の変速制御装置を提供すること。
【解決手段】変速制御装置70に、ブレーキ状態判定部や変速装置出力軸回転数判定部などのなまし制御手段を設ける。これにより、自動変速機10のダウンシフト中にブレーキは作動しておらず、且つ、変速装置出力軸回転数NOが上昇したと判定された場合には、変速装置出力軸回転数NOの変化は小さいものとして処理される。従って、ダウンシフト中に変速装置出力軸回転数NOが上昇した場合でも、上昇した変速装置出力軸回転数NOで摩擦係合手段の同期予測がされないので、変速装置出力軸回転数NOの変化による影響を少なくすることができる。この結果、自動変速機10の変速途中における変速装置出力軸回転数NOの変動に起因する同期予測精度の悪化を抑制することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動変速機の変速制御装置に関するものである。特に、この発明は、変速比が有段となっており、摩擦係合手段の係合や解放によって変速をする自動変速機の変速制御装置に関するものである。
車両に備えられる自動変速機は、当該車両が有する内燃機関から車輪までの動力の伝達経路中に設けられており、内燃機関の回転を車輪に伝達する際に、内燃機関の回転速度を車速に応じて自動的に変速して伝達可能に形成されている。詳しくは、従来の自動変速機は、自動変速機内に摩擦係合手段として設けられる複数のクラッチと、変速比の異なる複数の歯車を組み合わせて構成される場合が多くなっている。このような自動変速機の場合、内燃機関の回転を車輪に伝達する際に、適宜クラッチを作動させることにより歯車による自動変速機内での伝達経路を変化させることができ、自動変速機に入力される回転数と自動変速機から出力される回転数との回転比を変化させることができる。これにより、変速をすることができる。
クラッチと歯車とを有する自動変速機では、このようにクラッチを作動させることにより変速を行うが、このような自動変速機では、車両運転時における快適性等を考慮して、変速時におけるショックの低減を図っているものがある。例えば、特許文献1に記載の自動変速機の制御装置では、自動変速時に隣り合う変速段である第1の変速段と第2の変速段とは、第1の摩擦係合手段を解放して第2の摩擦係合手段を係合させることにより第1の変速段から第2の変速段に変速可能に設けられている。また、このように第1の変速段から第2の変速段に変速する際には、回転要素の回転数の変化率から第2の変速段への同期時期を予測して第2の摩擦係合手段を係合させている。これにより、変速時におけるショックを低減することができる。
さらに、第1の変速段を飛び越して第2の変速段に変速する際には、回転要素の回転数が、第1の変速段の同期回転数より第2の変速段の同期回転数側に越えたと判断された場合に、回転要素の回転数の変化率から第2の変速段への同期時期を予測している。これにより、第1の変速段を飛び越して第2の変速段に変速する際に、変速開始当初における回転要素の回転数の変化率より同期予測を行う必要がなく、通常の隣り合う変速段の変速時における同期予測により変速できる。この結果、変速段を飛び越して変速する際における変速時のショックの低減を図ることができる。
特開平8−303574号公報
自動変速機では、このように同期時期を予測しながら変速するが、走行中の車両の減速中において、自動変速機が隣り合う変速段に変速している最中にアクセルをONにした場合には、変速時における同期予測精度が悪化する虞がある。例えば、複数の変速段を有する自動変速機を搭載する車両の走行中において、自動変速機に3速から2速へのコーストダウン中にアクセルをONにした場合には、変速の同期予測精度が悪化する虞がある。つまり、車両の走行中にアクセルをOFFにし、ブレーキを作動させて車両を減速させる場合において、この減速により自動変速機が3速から2速へ変速している最中に、アクセルをONにした場合には、変速の同期予測精度が悪化する虞がある。
ここで、このように自動変速機の変速時における同期予測をする場合には、回転数の変化率を算出する際に、自動変速機の入力軸回転数と自動変速機の出力軸回転数とに基づいて算出する。即ち、同期予測をする場合には、入力軸回転数と出力軸回転数とを検出し、これらの変化率に基づいて、変速後の変速段の同期回転数になる同期時期を予測し、その予測した同期時期に変速を行えるように、前もって摩擦係合手段の作動を開始する。これにより、同期時期に変速を行うことができ、変速ショックを低減することができる。
しかし、自動変速機の変速途中において変速段の摩擦係合手段の解放時にアクセルをONにした場合には、摩擦係合手段の解放中にも関わらず自動変速機内部のイナーシャの変化等によりわずかに駆動力が発生し、車両にピッチ変化が生じる場合がある。このように、車両にピッチ変化が生じた場合、自動変速機の出力軸回転数は、車体との相対関係で見た場合、見かけ上、回転数が増加したものとして検出される。この場合、同期回転数が逃げる形となり、同期予測判定が遅れる虞がある。
つまり、3速から2速へのコーストダウン中において2速の同期時期の予測をする際に、見かけ上の高い回転数の出力軸回転数で予測をすることにより、同期回転数との差が大きいものと判定され、同期時期が遅くなる方にずれて予測される虞がある。この場合、同期回転数で変速されないため、2速に変速するための摩擦係合手段の係合時に変速ショックが大きくなる虞があった。換言すると、従来の自動変速機では、変速途中における変速段の摩擦係合手段の解放時に、出力軸回転数が変動した場合に、変速の同期予測精度が悪化する虞があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、自動変速機の変速途中における出力軸回転数の変動に起因する同期予測精度の悪化を抑制できる自動変速機の変速制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明に係る自動変速機の変速制御装置は、摩擦係合手段の係合及び解放に基づいて変速が可能な自動変速機の出力軸の回転数である出力軸回転数を検出する出力軸回転数検出手段と、前記出力軸回転数検出手段で検出した前記出力軸回転数が上昇したかを判定する出力軸回転数判定手段と、前記自動変速機を有する車両が備えるブレーキの状態を判定するブレーキ状態判定手段と、前記自動変速機のダウンシフト中に前記ブレーキ状態判定手段で前記ブレーキは作動していないと判定され、且つ、前記出力軸判定手段で前記出力軸回転数が上昇したと判定された場合に、前記出力軸回転数の変化は小さいものとして処理する制御であるなまし制御を行うなまし制御手段と、を備えることを特徴とする。
この発明では、自動変速機のダウンシフト中にブレーキが作動していないと判定され、自動変速機の出力軸の回転数が上昇したと判定された場合には、なまし制御手段によってなまし制御を行っている。これにより、ダウンシフト中にブレーキは作動していないと判定され、且つ、出力軸回転数が上昇したと判定された場合には、出力軸回転数の変化は小さいものとして処理される。従って、ダウンシフトをするための摩擦係合手段の同期予測をする際に、ダウンシフト中に出力軸回転数が上昇した場合でも、出力軸回転数の変化による影響を少なくすることができる。この結果、自動変速機の変速途中における出力軸回転数の変動に起因する同期予測精度の悪化を抑制することができる。
また、この発明に係る自動変速機の変速制御装置は、さらに、前記自動変速機の入力軸の回転数である入力軸回転数を検出する入力軸回転数検出手段を備えており、前記なまし制御手段は、前記出力軸回転数検出手段で検出した前記出力軸回転数より前記出力軸回転数をなまし処理した回転数である出力軸なまし処理回転数を算出するなまし処理回転数演算手段と、前記入力軸回転数検出手段で検出した前記入力軸回転数と前記出力軸回転数演算手段で算出した前記出力軸なまし処理回転数とに基づいて、前記摩擦係合手段が同期すると予測されるタイミングである同期予測タイミングを導出する同期予測タイミング導出手段と、を備えることを特徴とする。
この発明では、なまし処理回転数演算手段によって出力軸回転数より出力軸なまし処理回転数を算出している。これにより、より確実になまし制御を行うことができる。さらに、同期予測タイミング導出手段によって、入力軸回転数と出力軸なまし処理回転数とに基づいて同期予測タイミングを導出しているため、同期予測タイミングを導出する際に、出力軸回転数の変動による影響を低減して導出することができる。この結果、自動変速機の変速途中における出力軸回転数の変動に起因する同期予測精度の悪化を、より確実に抑制することができる。
本発明に係る自動変速機の変速制御装置は、自動変速機の変速途中における出力軸回転数の変動に起因する同期予測精度の悪化を抑制することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明に係る自動変速機の変速制御装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。また、以下の説明において、ダウンシフトとは、自動変速機の変速段を、現状よりも変速比の大きい変速段へ変更することをいう。また、アップシフトとは、自動変速機の変速段を、現状よりも変速比が小さい変速段へ変更することをいう。また、変速制御は、自動変速機の変速段を切り替える際の制御である。
図1は、本発明の実施例に係る自動変速機の変速制御装置を備える車両の概略図である。同図に示す車両1は、内燃機関5を動力発生手段としており、内燃機関5が発生した動力が、自動変速機10を介して駆動輪である後輪4へ伝達されることにより走行可能になっている。この実施例において、内燃機関5はガソリンを燃料とするレシプロ式の火花点火式内燃機関であるが、内燃機関5はこれに限定されるものではない。内燃機関5は、例えば、LPG(Liquefied Petroleum Gas:液化石油ガス)やアルコールを燃料とする火花点火式内燃機関であってもよいし、いわゆるロータリー式の火花点火式内燃機関であってもよいし、ディーゼル機関であってもよい。内燃機関5は、ECU(Electronic Control Unit)60が備える機関制御装置65によって機関回転数やトルク(出力)が制御される。
また、このECU60には、車両1の運転席(図示省略)に運転者が座った状態における運転者の足元付近に設けられたアクセルペダル50の近傍に設けられるアクセル開度センサ51が接続されている。アクセル開度センサ51は、アクセルペダル50の開度を検出可能に設けられており、その検出結果はECU60の機関制御装置65に伝達される。このように、アクセルペダル50の開度がアクセル開度センサ51で検出されて機関制御装置65に伝達されることにより、内燃機関5は、アクセルペダル50を操作することにより制御可能に設けられている。
動力発生手段である内燃機関5は、車両1の進行方向(図1中の矢印Y方向)前方に搭載されて、自動変速機10、プロペラシャフト25、デファレンシャルギヤ26を介して後輪4を駆動する。車両1の後輪4は、このように駆動輪として設けられるのに対し、前輪3は車両1の操舵輪として設けられている。即ち、この車両1は、いわゆるFR(Front engine Rear drive)の駆動形式となっている。なお、実施例に係る自動変速機10の変速制御装置70による変速制御は、自動変速機10を介して動力発生手段の動力が駆動輪へ伝達される車両1であれば、駆動形式に関わらず適用できる。
また、車両1の前輪3及び後輪4の近傍には、当該前輪3や後輪4の回転と共に回転するブレーキディスク33が設けられている。さらに、各ブレーキディスク33の近傍には、ブレーキディスク33と組みになって設けられるホイールシリンダ31が配設されている。また、車両1にはブレーキ油圧制御装置30が備えられており、ホイールシリンダ31は、油圧経路32によってブレーキ油圧制御装置30に接続されている。また、ブレーキ油圧制御装置30には、アクセルペダル50に並んで配設されたブレーキペダル55が接続されており、ブレーキ油圧制御装置30で発生させる油圧は、ブレーキペダル55を操作することによって制御可能に設けられている。ブレーキ油圧制御装置30で発生させる油圧は、油圧経路32を介してホイールシリンダ31に伝達可能に設けられており、ホイールシリンダ31は、油圧経路32によって伝達された油圧により作動可能に設けられている。
また、ブレーキペダル55の近傍には、ブレーキペダル55の状態を検出可能なブレーキセンサ56が設けられている。このブレーキセンサ56は、ECU60に接続されており、ブレーキセンサ56による検出結果は、ECU60に伝達される。
図2は、図1に示す車両が備える動力伝達系の構成を示す概略図である。図2に示すように、自動変速機10は、トルクコンバータ11、油圧制御装置15及び変速装置20を含んで構成される。内燃機関5が発生する動力は、トルクコンバータ11を介して変速比可変手段である変速装置20に入力されて、ここで車両1の走行条件に応じて選択された変速比で回転数が変更される。
この実施例において、変速装置20は複数の変速要素である遊星歯車装置と、複数の摩擦係合手段(クラッチC1、クラッチC2、クラッチC3、クラッチC4、ブレーキB1、B2)とを組み合わせて構成される多段式の変速装置20である。ここで、ブレーキは、変速装置20の筐体に取り付けられる摩擦係合手段であり、クラッチは、変速装置20の筐体ではなく、回転軸に取り付けられる摩擦係合手段である。なお、変速装置20が備える変速要素や摩擦係合手段の数は、自動変速機10の仕様に応じて適宜変更することができる。
油圧制御装置15は、それぞれの摩擦係合手段へ供給する制御油の油圧を調整する摩擦係合手段用油圧調整手段として、リニアソレノイドバルブSLを備えている。油圧制御装置15は、各摩擦係合手段を動作させるための油圧を発生し、所定の摩擦係合手段へ配分すると共に、摩擦係合手段に供給する制御油の油圧を調整する機能を有している。また、この自動変速機10には、自動変速機10内に貯留される制御油を摩擦係合手段に供給するポンプPu(図4参照)が備えられている。このポンプPuは、リニアソレノイドバルブSLに接続されている。
内燃機関5は、出力軸である機関出力軸6を有しており、この機関出力軸6は、トルクコンバータ11の入力側に接続されている。また、トルクコンバータ11の出力側には、変速装置20の入力軸である変速装置入力軸21が接続されている。これによって、内燃機関5が発生する動力は、トルクコンバータ11を介して自動変速機10の変速装置20へ入力される。また、変速装置20は、当該変速装置20の出力軸である変速装置出力軸22を有しており、変速装置出力軸22は、車両1(図1参照)のプロペラシャフト25に接続されている。つまり、変速装置入力軸21は、自動変速機10の入力軸となっており、変速装置出力軸22は、自動変速機10の出力軸となっている。
また、変速装置20は、変速要素である遊星歯車装置の回転要素(キャリアやリングギヤ)を、摩擦係合手段であるブレーキB1、B2等によって停止させ、また、内燃機関5の動力を入力する変速要素の回転要素を摩擦係合手段であるクラッチC1、C2、C3、C4等によって切り替えることにより、変速比を変更可能に設けられている。そして、停止させる回転要素の組み合わせを変更することにより、変速段を変更可能に設けられている。
自動変速機10は、この実施例に係る自動変速機10の変速制御装置70によって変速段の変更動作が制御可能に設けられており、変速制御装置70は、ECU60に備えられている。ECU60には、内燃機関5の制御に用いる情報を取得するためのエアフローセンサ41や機関回転数センサ42、自動変速機10の制御に用いる情報を取得するための変速装置入力軸回転数センサ43、変速装置出力軸回転数センサ44、アクセル開度センサ51が接続されている。
このうち、エアフローセンサ41は、内燃機関5の吸気経路に設けられており、内燃機関5に吸入される空気の吸気量を検出可能に設けられている。また、機関回転数センサ42は、内燃機関5の機関出力軸6の近傍に設けられており、機関出力軸6の回転数を検出可能に設けられている。また、変速装置入力軸回転数センサ43は、変速装置入力軸21の回転数である入力軸回転数を検出する入力軸回転数検出手段として設けられており、変速装置出力軸回転数センサ44は、変速装置出力軸22の回転数である出力軸回転数を検出する出力軸回転数検出手段として設けられている。変速制御装置70は、これらのセンサ類から取得する情報に基づいて自動変速機10の油圧制御装置15を動作させ、自動変速機10の変速段を変更することができる。
図2に示すように、この実施例では、ECU60内に、内燃機関5を制御する機関制御装置65と、自動変速機10を制御する変速制御装置70と備えている。そして、機関制御装置65と変速制御装置70とは、互いに接続されており、両者間で相互に制御データをやり取りしたり、相互に制御指令を発信したりすることが可能に設けられている。これにより、機関制御装置65と変速制御装置70とは、それぞれの運転制御情報を取得し、制御に利用したり、一方の制御を他方の制御ルーチンに割り込ませたりすることができる。また、機関制御装置65と変速制御装置70との間で協調制御を行うこともできる。なお、機関制御装置65と変速制御装置70とを別個に用意して、通信手段を介して両者を接続してもよい。
図3は、図1に示す車両が備えるECUの構成を示す説明図である。ECU60が備える機関制御装置65及び変速制御装置70は、CPU(Central Processing Unit:中央演算装置)で構成されている。また、これらの機関制御装置65と変速制御装置70とは、データバス71aによって接続されて、相互に通信できるようになっている。また、ECU60は、機関制御装置65及び変速制御装置70が制御に必要な情報を取得するために、入力ポート72及び入力インターフェース73を備えている。さらに、このECU60は、機関制御装置65及び変速制御装置70が制御対象を動作させるため、出力ポート75及び出力インターフェース76を備えている。これらの機関制御装置65及び変速制御装置70と、入力ポート72とは、データバス71b、71cによって接続され、機関制御装置65及び変速制御装置70と、出力ポート75とは、データバス71d、71eによって接続される。
入力ポート72には、入力インターフェース73が接続されている。入力インターフェース73には、エアフローセンサ41、機関回転数センサ42、変速装置入力軸回転数センサ43、変速装置出力軸回転数センサ44、アクセル開度センサ51、ブレーキセンサ56、さらに、車両の速度を検出する車速センサ45など、内燃機関5の制御や自動変速機10の制御に必要な情報を取得するセンサ類が接続されている。
これらのセンサ類から出力される信号は、入力インターフェース73内のA/Dコンバータ77やディジタル入力バッファ78により、機関制御装置65及び変速制御装置70が利用できる信号に変換されて入力ポート72へ送られる。これにより、機関制御装置65及び変速制御装置70は、内燃機関5や自動変速機10の制御に必要な情報を取得することができる。
また、出力ポート75には、出力インターフェース76が接続されている。出力インターフェース76には、自動変速機10が備える油圧制御装置15や、その他の制御対象が接続されている。また、出力インターフェース76は、制御回路79a、79b等を備えており、機関制御装置65及び変速制御装置70で演算された制御信号に基づき、前記制御対象を動作させる。
図3に示すように、実施例に係る自動変速機10の変速制御装置70は、記憶部81と、変速装置回転数取得部82と、ブレーキ状態取得部83と、ブレーキ状態判定部84と、変速装置出力軸回転数演算部85と、変速装置出力軸回転数判定部86と、同期回転数演算部87と、同期回転数差演算部88と、同期回転数差変化量演算部89と、同期予測タイミング演算部90と、同期予測タイミング判定部91と、摩擦係合手段制御部92と、処理手順変数演算部93とを含んで構成されている。これらが、この実施例に係る自動変速機10の変速制御装置70において変速制御を実行する部分となる。
このうち記憶部81は、変速制御装置70で処理する情報を記憶可能に設けられている。また、変速装置回転数取得部82は、変速装置入力軸回転数センサ43で検出した変速装置入力軸21の回転数や、変速装置出力軸回転数センサ44で検出した変速装置出力軸22の回転数を取得可能に設けられている。また、ブレーキ状態取得部83は、ブレーキセンサ56で検出したブレーキペダル55の状態を取得可能に設けられており、ブレーキ状態判定部84は、ブレーキ状態取得部83で取得したブレーキペダル55の状態より、ブレーキがOFFであるかを判定する。
また、変速装置出力軸回転数演算部85は、変速装置出力軸22の回転数に関する演算を行い、算出可能に設けられており、変速装置出力軸回転数判定部86は、変速装置出力軸回転数演算部85で算出した変速装置出力軸22の回転数が所定の条件を満たしているかを判定する。また、同期回転数演算部87は、変速装置回転数取得部82で取得した変速装置出力軸22の回転数と変速装置入力軸21から変速装置出力軸22までのギヤ比とより、同期回転数を算出可能に設けられている。また、同期回転数差演算部88は、摩擦係合手段を係合させる際に摩擦係合手段によって係合する2つの回転のうち、一方の回転の回転数を同期回転数とした場合における他方の回転の回転数と同期回転数との回転差を算出可能に設けられている。また、同期回転数差変化量演算部89は、同期回転数差演算部88で算出した同期回転数との回転差の変化量を演算し、算出可能に設けられている。同期予測タイミング演算部90は、同期回転数差演算部88で算出した同期回転数との回転差の変化量より、前記摩擦係合手段で係合する他方の回転の回転数が同期予測回転数になるまでのタイミングである同期予測タイミングを算出可能に設けられている。
また、同期予測タイミング判定部91は、同期予測タイミング演算部90で算出した同期予測タイミングが、摩擦係合手段であるクラッチを係合させる制御信号を摩擦係合手段制御部92から送信した後クラッチが係合するまでの時間である係合手段作動時間であるかを判定可能に設けられている。また、摩擦係合手段制御部92は、自動変速機10が有するブレーキやクラッチなどの摩擦係合手段を作動させ、係合や解放の制御を可能に設けられている。また、処理手順変数演算部93は、処理手順の回数を示す変数の演算を行う。さらに、これらの変速制御装置70が有する各部は、相互に制御データをやり取りしたり、一方に命令を出したりできるように構成されている。
また、このうち変速装置回転数取得部82と、ブレーキ状態取得部83と、ブレーキ状態判定部84と、変速装置出力軸回転数演算部85と、変速装置出力軸回転数判定部86と、同期回転数差演算部88と、同期回転数差変化量演算部89と、同期予測タイミング演算部90とは、なまし制御手段として設けられている。このなまし制御手段は、自動変速機10のダウンシフト中にブレーキ状態判定部84でブレーキは作動していないと判定され、且つ、変速装置出力軸回転数判定部86で変速装置出力軸22の回転数が上昇したと判定された場合に、変速装置出力軸22の回転数の変化は小さいものとして処理する制御であるなまし制御を行う。
また、記憶部81には、この実施例に係る自動変速機10の変速制御装置70における変速制御の処理手順を含むコンピュータプログラムや制御マップ等が格納されている。ここで、記憶部81は、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。なお、上記コンピュータプログラムは、変速制御装置70が既に備えているコンピュータプログラムと組み合わせることによって、この実施例に係る自動変速機10の変速制御装置70における変速制御の処理手順を実現できるものであってもよい。また、前記コンピュータプログラムの代わりに専用のハードウェアを用いて、実施例に係る自動変速機10の変速制御装置70における変速制御の処理手順を実現できるものであってもよい。
この実施例に係る自動変速機10の変速制御装置70は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。車両1の走行中は、アクセルペダル50を足で操作することにより、内燃機関5の回転数やトルクを調整し、車速を調整する。このように、アクセルペダル50を操作している場合には、アクセルペダル50のストローク量、或いはアクセル開度が、アクセルペダル50の近傍に設けられるアクセル開度センサ51によって検出される。アクセル開度センサ51による検出結果は、ECU60が有する機関制御装置65に伝達され、機関制御装置65は、このアクセル開度センサ51による検出結果、及びその他のセンサによる検出結果に基づいて、内燃機関5を制御する。
このように、機関制御装置65によって制御される内燃機関5の動力は、機関出力軸6が回転することにより外部に出力される。この機関出力軸6の回転は、まず、トルクコンバータ11に伝達され、トルクコンバータ11が回転し、トルクコンバータ11を介して変速装置入力軸21に伝達される。
トルクコンバータ11を介して変速装置入力軸21に伝達された機関出力軸6の回転は、変速装置入力軸21によって変速装置20へ伝達される。これにより、内燃機関5の動力は変速装置20へ入力される。変速装置入力軸21を介して変速装置20へ入力された内燃機関5の動力は、変速装置20の変速要素によって回転数及びトルクの大きさが変更されて、変速装置20が有する変速装置出力軸22から出力される。この変速装置出力軸22は車両1(図1参照)のプロペラシャフト25に接続されているため、変速装置20からの出力は、プロペラシャフト25を介して車両1の駆動輪である後輪4へ伝達される。これにより後輪4は回転し、車両1は走行する。
また、車両1の走行中には、ECU60が有する変速制御装置70により、自動変速機10は、車速センサ45で検出した車速や、アクセル開度センサ51で検出したアクセルペダル50の開度、機関回転数センサ42で検出した機関出力軸6の回転数などに応じて変速可能に設けられている。つまり、変速制御装置70は、車速センサ45で検出した車速などに応じてクラッチC1などの摩擦係合手段の係合や解放を切り替え、遊星歯車装置の回転要素の回転及び停止を切り替えることにより、変速比を変更したり、変速段を変更したりする。これにより、自動変速機10は、変速装置入力軸21に入力された内燃機関5の回転を、変速して変速装置出力軸22から出力することができる。即ち、自動変速機10は、摩擦係合手段の係合及び解放に基づいて変速が可能に設けられている。
図4は、クラッチトゥクラッチ変速を実行する摩擦係合手段の説明図である。次に、自動変速機10による変速について説明する。なお、ここでいうクラッチトゥクラッチ変速とは、自動変速機10の変速段の変更前後における変速段を実現する摩擦係合手段の係合及び解放を行うことにより、変速段を変更する変速手法である。例えば、図4に示すブレーキB1(摩擦係合手段)を係合してクラッチC3(摩擦係合手段)を解放すると2段が選択でき、クラッチC3を係合してブレーキB1を解放すると3段が選択できるとする。この場合、2段から3段への変速は、係合しているブレーキB1を解放し、解放しているクラッチC3を係合する。また、3段から2段への変速は、係合しているクラッチC3を解放し、解放しているブレーキB1を係合する。
自動変速機10は、変速制御装置70で制御することにより上記のように作動して変速するが、この変速は、主に、車速が高くなるに従ってアップシフトをし、車速が低くなるに従ってダウンシフトをする。つまり、変速制御装置70は主に、車速センサ45で検出した車速が高くなるに従って自動変速機10の変速段を、現状よりも変速比が小さい変速段へ変更し、車速センサ45で検出した車速が低くなるに従って自動変速機10の変速段を、現状よりも変速比の大きい変速段へ変更する制御をする。
詳しくは、車速を高くする場合にはアクセルペダル50を踏み込むが、アクセルペダル50を踏み込んだ場合、内燃機関5の機関出力軸6の回転数は上昇し、この回転数の上昇に伴って、内燃機関5の動力が伝達される自動変速機10の変速装置出力軸22の回転数も上昇する。自動変速機10の変速装置出力軸22の回転数が上昇した場合、変速装置出力軸22に接続されるプロペラシャフト25の回転数も上昇し、デファレンシャルギヤ26を介してプロペラシャフト25の回転が伝達される後輪4の回転数も上昇する。
これにより、車速は上昇するが、機関出力軸6の回転数、即ち、内燃機関5の回転数が上昇し過ぎると、燃料消費量が多くなったり、内燃機関5からの排気音が大きくなったりするため、内燃機関5の運転時の回転数は、必要以上に高くしないのが好ましい。このため、上昇中の内燃機関5の回転数が所定の回転数に達したら、変速制御装置70は自動変速機10をアップシフトする。これにより、自動変速機10の変速比は小さくなるので、変速前と同じ車速の場合、相対的に内燃機関の回転数は低下する。
また、車速を低くする場合にはアクセルペダル50を戻したりブレーキペダル55を踏み込んだりするが、ブレーキペダル55を踏み込んだ場合、ブレーキ油圧制御装置30は油圧経路32内の油圧を上昇させ、ホイールシリンダ31を作動させる。これにより、ホイールシリンダ31は、前輪3及び後輪4と共に回転中のブレーキディスク33の回転速度を低下させ、ブレーキディスク33の回転速度の低下に伴い前輪3及び後輪4の回転速度も低下する。このように、前輪3と後輪4との回転速度が低下することにより、車速は低下する。
車速が低下し、駆動輪である後輪4の回転速度が低下した場合、プロペラシャフト25の回転数は低下し、プロペラシャフト25に接続される変速装置出力軸22の回転数も低下する。このように、変速装置出力軸22の回転数が低下した場合、変速装置出力軸22を有する自動変速機10の入力軸である変速装置入力軸21の回転数も低下し、トルクコンバータ11を介して変速装置入力軸21に接続される機関出力軸6の回転数も低下する。これにより、車速が低下した場合、内燃機関5の回転数は低下する。
また、このような減速中のダウンシフトであるコーストダウンをする際には、変速後の変速段を選択する摩擦係合手段における回転速度の差が大幅に異なっている場合には、この摩擦係合手段を係合した際、ショックが大きくなる。
このため、ダウンシフトをする場合には、変速前の変速段を選択する摩擦係合手段を解放し、変速後の変速段を選択する摩擦係合手段が係合する前に機関制御装置65で内燃機関5の回転数を上昇させて、この変速後の変速段を選択する摩擦係合手段における回転数の差を低減する。これにより、変速後の変速段を選択する摩擦係合手段の係合時に大きなショックが発生することなく、摩擦係合手段は係合する。
このようなコーストダウンの変速制御を変速制御装置70で行う際には、摩擦係合手段における回転数の差を低減するために、変速後の変速段を選択する摩擦係合手段における回転数が同期すると予測されるタイミングである同期予測タイミングNSNCCHを求めて変速を行う。この同期予測タイミングNSNCCHは、変速後の変速段を選択する摩擦係合手段における回転数が同期する回転数である同期回転数NSに基づいて求める。
つまり、自動変速機10に入力される回転数である変速装置入力軸回転数NTと、自動変速機10から出力される回転数である変速装置出力軸回転数NOと変速後の変速装置入力軸21から変速装置出力軸22までのギヤ比とを乗じた値とが同じ回転数の場合に、回転数は同期していることになり、この回転数が同期回転数NSになる。同期予測タイミングNSNCCHは、この同期回転数NSに基づいて求める。
ここで、変速装置出力軸22は、自動変速機10が変速途中で、変速後のギヤ段を構成する2つのクラッチのうち、入力クラッチ以外のクラッチを係合していない場合には、基本的には変速装置入力軸21の回転は変速装置出力軸22に伝達されない。しかし、変速装置入力軸21の回転時には、メカクラッチを通じて発生する自動変速機10内部のイナーシャトルクやクラッチの引きずりトルクなどが発生する場合があり、これにより、アクセルペダル50が踏み込まれてアクセルがONになった際に上昇する変速装置入力軸21の回転が、わずかに変速装置出力軸22に伝達される場合がある。この場合、この変速装置出力軸22のわずかな回転の上昇により、車両1のピッチが変化する場合があるが、車両1のピッチが変化した場合、変速装置出力軸回転数センサ44によって検出される変速装置出力軸回転数NOは、実際の車体速に相当する回転数以上に回転数が増加したものとして検出される。
このように、変速装置出力軸回転数NOは、実際の回転数と異なった回転数が一時的に検出される場合があるため、同期予測タイミングNSNCCHを求める際には、実施例に係る自動変速機10の変速制御装置70では、変速装置出力軸回転数NOをなまし処理する。このため、変速制御装置70は、変速装置出力軸回転数NOをなまし処理して演算するために、演算時に用いる変速装置出力軸22の回転数である変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMを設定する。
この変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMを用いて同期予測タイミングNSNCCHを求める際には、変速装置出力軸回転数センサ44で検出された変速装置出力軸回転数NOと、算出時の直前の変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMとより、なまし処理を行った変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMiを用いる。
このように、変速装置出力軸22の回転数は、なまし処理をした変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMiを用いるため、同期回転数NSは、変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMiと変速後の変速装置入力軸21から変速装置出力軸22までのギヤ比とを乗じた回転数となる。このため、同期予測タイミングNSNCCHは、この変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMiを用いて算出された同期回転数NSに基づいて求める。
この同期回転数NSに基づいて同期予測タイミングNSNCCHを求める場合には、変速装置入力軸回転数NTと、同期回転数NSとの差を算出し、内燃機関5の回転数を上昇させることにより上昇する変速装置入力軸回転数NTが、同期回転数NSになるまでのタイミングを同期予測タイミングNSNCCHとして求める。摩擦係合手段は、この同期予測タイミングNSNCCHに基づいて作動させ、係合させる。
図5は、本発明の実施例に係る自動変速機の変速制御装置の処理手順を示すフロー図である。次に、実施例に係る自動変速機10の変速制御装置70の制御方法、即ち、当該変速制御装置70の処理手順について説明する。また、以下の説明では、自動変速機10が3速から2速にコーストダウンをする際における処理手順について説明する。この処理手順では、まず、自動変速機10が有する変速装置入力軸21の回転数である変速装置入力軸回転数NTと、変速装置出力軸22の回転数である変速装置出力軸回転数NOとを取得する(ステップST101)。このうち、変速装置入力軸回転数NTは、変速装置入力軸回転数センサ43で検出された検出結果が、ECU60の変速制御装置70が有する変速装置回転数取得部82に伝達され、この変速装置回転数取得部82で取得する。また、変速装置出力軸回転数NOは、変速装置出力軸回転数センサ44で検出された検出結果が、変速装置回転数取得部82に伝達され、変速装置回転数取得部82で取得する。
次に、車両1のブレーキの状態を取得する(ステップST102)。このブレーキの状態は、ブレーキペダル55の近傍に設けられるブレーキセンサ56で検出された検出結果が、ECU60の変速制御装置70が有するブレーキ状態取得部83に伝達され、このブレーキ状態取得部83で取得する。
次に、ブレーキがOFFであるかを判定する(ステップST103)。この判定は、ブレーキ状態取得部83で取得したブレーキの状態が、ECU60の変速制御装置70が有するブレーキ状態判定部84に伝達され、ブレーキ状態判定部84で判定する。つまり、ブレーキ状態判定部84は、自動変速機10を有する車両1が備えるブレーキの状態を判定するブレーキ状態判定手段として設けられており、このブレーキ状態判定部84で、ブレーキペダル55が踏まれていないかを判定する。
ブレーキ状態判定部84の判定により、ブレーキはOFFではない、即ち、ブレーキペダル55が踏まれていると判定された場合には、同期回転数NSを変速装置出力軸回転数NOによって算出する(ステップST104)。この算出は、ECU60の変速制御装置70が有する同期回転数演算部87で行う。同期回転数演算部87では、変速装置回転数取得部82で取得した変速装置出力軸回転数NOに、コーストダウンによる変速後、即ち、2速に変速した後における、変速装置入力軸21から変速装置出力軸22までのギヤ比を乗じることにより、同期回転数NSを算出する。即ち、下記の式(1)によって算出する。同期回転数演算部87により同期回転数NSを算出した後は、後述するステップST108に向かう。
NS=NO×変速後のギヤ比・・・(1)
これに対し、ブレーキ状態判定部84での判定により、ブレーキはOFFである、即ち、ブレーキペダル55は踏まれていないと判定された場合には、次に、変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMのうち、前回の処理手順で算出した変速装置出力軸なまし処理回転数であるNOSMi-1が、変速装置出力軸回転数NOよりも小さいかを判定する(ステップST105)。なお、この変速装置出力軸なまし処理回転数とは、コーストダウン中において摩擦係合手段の係合のタイミングを判定する際に用いる変速装置出力軸22の回転数であり、各演算時に用いる回転数である。このため、実際の変速装置出力軸22の回転数とは異なる場合がある。このステップにおける判定は、ECU60の変速制御装置70が有する変速装置出力軸回転数判定部86で行い、この変速装置出力軸回転数判定部86によって、NOSMi-1<NOが成立するかの判定を行う。つまり、変速装置出力軸回転数判定部86は、変速装置出力軸回転数センサ44で検出した変速装置出力軸回転数NOが上昇したかを判定する出力軸回転数判定手段として設けられている。
変速装置出力軸回転数判定部86での判定により、変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMi-1は変速装置出力軸回転数NO以上であると判定された場合には、同期回転数NSを変速装置出力軸回転数NO及びコーストダウンによる変速後のギヤ比より算出する(ステップST104)。同期回転数演算部87により同期回転数NSを算出した後は、後述するステップST108に向かう。
また、変速装置出力軸回転数判定部86での判定により、変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMi-1は変速装置出力軸回転数NOよりも小さいと判定された場合には、変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMiを算出する(ステップST106)。この算出は、変速装置出力軸回転数演算部85によって行う。この算出では、前回の処理手順で算出した変速装置出力軸なまし処理回転数であるNOSMi-1と変速装置出力軸回転数NOとが用いられ、さらに、なまし量を示す係数であるKが用いられる。この係数Kは、0〜1の範囲内で設定され、0に近いほどなまし量が大きく、1に近くになるに従ってなまし量は小さくなる。つまり、Kが大きくなるに従って、変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMiは変速装置出力軸回転数NOに近くなり、変速装置出力軸回転数NOの変化に対して変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMiも変化し易くなる。反対に、Kが小さくなるに従って、変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMiは変速装置出力軸回転数NOが変化した場合でも変化し難くなる。
このように、変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMiは、変速装置出力軸回転数NOを変速装置出力軸回転数演算部85でなまし処理して算出する回転数である出力軸なまし処理回転数となっている。また、変速装置出力軸回転数演算部85は、変速装置出力軸回転数センサ44で検出した変速装置出力軸回転数NOをなまし処理して、変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMiを算出するなまし処理回転数演算手段として設けられている。
変速装置出力軸回転数演算部85では、変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMi-1と変速装置出力軸回転数NOと係数Kとより、今回の処理手順における変速装置出力軸なまし処理回転数であるNOSMiを、下記の式(2)によって算出する。
NOSMi=NOSMi-1+(NO−NOSMi-1)×K・・・(2)
次に、同期回転数NSを算出する(ステップST107)。この算出は、同期回転数演算部87で行う。同期回転数演算部87では、変速装置出力軸回転数演算部85で算出した変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMiに、コーストダウンによる変速後における、変速装置入力軸21から変速装置出力軸22までのギヤ比を乗じることにより、同期回転数NSを算出する。即ち、下記の式(3)によって算出する。
NS=NOSMi×変速後のギヤ比・・・(3)
次に、摩擦係合手段を係合させる際における同期回転数NSと変速装置入力軸回転数NTとの回転差NTS4Xを算出する(ステップST108)。この算出は、ECU60の変速制御装置70が有する同期回転数差演算部88で行う。この算出では、変速装置回転数取得部82で取得した変速装置入力軸回転数NTと、同期回転数演算部87で算出した同期回転数NSとが用いられる。同期回転数差演算部88では、これらの変速装置入力軸回転数NTと同期回転数NSとより、今回の処理手順における同期回転数NSと変速装置入力軸回転数NTとの回転差NTS4Xiを、下記の式(4)によって算出する。
NTS4Xi=NS−NT・・・(4)
次に、同期回転数NSと変速装置入力軸回転数NTとの回転差NTS4Xの変化量dNTS4Xを算出する(ステップST109)。この算出は、ECU60の変速制御装置70が有する同期回転数差変化量演算部89で行う。この算出では、今回の処理手順で算出した同期回転数NSと変速装置入力軸回転数NTとの回転差NTS4Xiと、1回前の処理手順で算出した同期回転数NSと変速装置入力軸回転数NTとの回転差NTS4Xi-1と、2回前の処理手順で算出した同期回転数NSと変速装置入力軸回転数NTとの回転差NTS4Xi-2と、3回前の処理手順で算出した同期回転数NSと変速装置入力軸回転数NTとの回転差NTS4Xi-3とが用いられる。同期回転数差変化量演算部89では、これらの各処理手順における同期回転数NSと変速装置入力軸回転数NTとの回転差より、回転差NTS4Xの変化量dNTS4Xを、下記の式(5)によって算出する。
dNTS4X={(NTS4Xi−NTS4Xi-2)/2+(NTS4Xi-1−NTS4Xi-3)/2}/2・・・(5)
次に、変速装置入力軸回転数NTが同期回転数NSになるまでの予測タイミングである同期予測タイミングNSNCCHを算出する(ステップST110)。つまり、変速装置入力軸回転数NTが、変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMiとギヤ比とを乗じた回転数になるまでのタイミングである同期予測タイミングNSNCCHを、ECU60の変速制御装置70が有する同期予測タイミング演算部90で算出する。換言すると、同期予測タイミング演算部90は、変速装置入力軸回転数センサ43で検出した変速装置入力軸回転数NTと変速装置出力軸回転数演算部85で算出した変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMiとに基づいて、摩擦係合手段が同期すると予測されるタイミングである同期予測タイミングを導出する同期予測タイミング導出手段として設けられている。この同期予測タイミング演算部90による算出では、同期回転数NSと変速装置入力軸回転数NTとの回転差NTS4Xiと、同期回転数NSと変速装置入力軸回転数NTとの回転差の変化量dNTS4Xとより、同期予測タイミングNSNCCHを、下記の式(6)によって算出する。
NSNCCH=NTS4Xi/dNTS4X・・・(6)
このように、同期予測タイミングNSNCCHを算出した後は、同期予測タイミングNSNCCHが係合手段作動時間OTであるかを判定する(ステップST111)。詳しくは、変速する際に係合したり解放したりする摩擦係合手段であるクラッチは、ECU60が有する摩擦係合手段制御部92によって制御されるが、このクラッチは、当該クラッチを係合する制御信号が送信された後、リニアソレノイドバルブSL1等が作動して実際にクラッチが係合等を行うまでの間に時間差がある。つまり、コーストダウンによる変速後の変速段である2速を選択する際に係合するクラッチは、当該クラッチを係合させる制御信号を摩擦係合手段制御部92から送信した後、このクラッチが係合するまでの時間である係合手段作動時間OTが経過した際に作動する。このため、摩擦係合手段制御部92から制御信号を送信してクラッチを作動させる場合には、この係合手段作動時間OT以前に送信する必要がある。
従って、同期予測タイミングNSNCCHを算出した後は、摩擦係合手段制御部92から制御信号を係合手段作動時間OT以前に送信するため、同期予測タイミングNSNCCHが係合手段作動時間OTであるかを判定する。この判定は、ECU60の変速制御装置70が有する同期予測タイミング判定部91で行う。同期予測タイミング判定部91での判定により、同期予測タイミングNSNCCHは係合手段作動時間OTではないと判定された場合には、この処理手順から抜け出る。
同期予測タイミング判定部91での判定により、同期予測タイミングNSNCCHは係合手段作動時間OTであると判定された場合、即ち、同期予測判定がされた場合には、摩擦係合手段制御部92から制御信号を送信する(ステップST112)。このように、同期予測タイミングNSNCCHは係合手段作動時間OTであると判定された場合に摩擦係合手段制御部92から制御信号を送信することにより、同期予測タイミングNSNCCHが経過した際に、変速装置入力軸回転数NTは同期回転数NSになる。このため、2速を選択する際に係合するクラッチは、変速装置入力軸回転数NTが同期回転数NSになったタイミングで係合するので、このクラッチは係合時に大きなショックが発生することなく係合する。このようにクラッチが係合し、2速への変速が完了したら、この処理手順から抜け出る。
図6は、本発明の実施例に係る自動変速機の変速制御装置でコーストダウンの制御を行う際のタイムチャートである。この図6における横軸は時間を示しており、縦軸は、回転数の高さやアクセル開度の大きさなどを示している。自動変速機10の変速制御装置70でコーストダウンの制御を行う場合には、まず、変速前の変速段のクラッチと変速後の変速段のクラッチとを共に解放させた状態で内燃機関5の回転数を上昇させ、変速装置入力軸回転数NTを上昇させる。この状態でアクセルペダル50を踏み込み、アクセル開度AOを大きくすると、車体のピッチが変動し、この変動に伴って一時的に変速装置出力軸回転数NOが上昇する。
変速装置出力軸回転数NOは、このようにアクセル開度AOに応じて敏感に反応するが、実施例に係る自動変速機10の変速制御装置70では、変速装置出力軸回転数NOをなまし処理して変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMを算出する。変速時における同期回転数NSは、この変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMと、変速後における変速装置入力軸21から変速装置出力軸22までのギヤ比とを乗じた回転数となる。
このため、同期回転数NSは、変速装置出力軸回転数NOと変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMとの関係と同様に、なまし処理を行う前の変速装置出力軸回転数NOと、変速後における変速装置入力軸21から変速装置出力軸22までのギヤ比とを乗じた回転数であるなまし処理前同期回転数NSBPに対してなまし処理が行われた状態になる。
つまり、同期回転数NSは、変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMに対して比例しており、なまし処理前同期回転数NSBPは、変速装置出力軸回転数NOに対して比例しているため、同期回転数NSとなまし処理前同期回転数NSBPとの関係は、変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMと変速装置出力軸回転数NOとの関係と同様の関係になる。このため、同期回転数NSは、なまし処理前同期回転数NSBPに対してなまし処理が行われた状態になり、アクセル開度AOの変化に応じて鈍感に変化する。
同期予測タイミングNSNCCHは、この変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMに基づいて予測する。変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMから同期予測タイミングNSNCCHを予測する場合には、同期回転数NSと、上昇中の変速装置入力軸回転数NTとの回転差NTS4Xを算出し、この回転差NTS4Xの変化量dNTS4Xより、同期予測タイミングNSNCCHを判定する。
同期予測タイミング判定部は、この同期予測タイミングNSNCCHが係合手段作動時間OTであるかを判定し、同期予測タイミングNSNCCHが係合手段作動時間OTと判定された場合には、同期予測判定SFJをする。同期予測タイミング判定部が同期予測判定SFJをした場合には、摩擦係合手段制御部92は、クラッチを係合させる制御信号を送信する。これにより、クラッチは係合手段作動時間OTが経過した時点で係合するため、変速装置入力軸回転数NTが同期回転数NSになった時点で係合する。
以上の自動変速機10の変速制御装置70は、ブレーキ状態判定部84や変速装置出力軸回転数判定部86などのなまし制御手段が設けられているため、自動変速機10のダウンシフト中にブレーキが作動していないと判定され、自動変速機10の変速装置出力軸22の回転数が上昇したと判定された場合には、なまし制御手段によってなまし制御を行っている。これにより、自動変速機10のダウンシフト中にブレーキは作動していないとブレーキ状態判定部84で判定され、且つ、変速装置出力軸回転数NOが上昇したと変速装置出力軸回転数判定部86で判定された場合には、変速装置出力軸回転数NOの変化は小さいものとして処理される。従って、ダウンシフトをするための摩擦係合手段の同期予測をする際に、ダウンシフト中に変速装置出力軸回転数NOが一時的に上昇した場合でも、上昇した変速装置出力軸回転数NOで同期予測されないので、変速装置出力軸回転数NOの変化による影響を少なくすることができる。この結果、自動変速機10の変速途中における変速装置出力軸回転数NOの変動に起因する同期予測精度の悪化を抑制することができる。
また、なまし制御手段は、変速装置出力軸回転数演算部85と同期予測タイミング演算部90とを有しており、変速装置出力軸回転数演算部85によって、変速装置出力軸回転数NOより変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMを算出している。これにより、より確実になまし制御を行うことができる。さらに、同期予測タイミング演算部90によって、変速装置入力軸回転数NTと変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMとに基づいて同期予測タイミングNSNCCHを算出している。このため、同期予測タイミングNSNCCHを算出する際に、変速装置出力軸回転数NOの変動による影響を低減して導出することができる。この結果、自動変速機10の変速途中における変速装置出力軸回転数NOの変動に起因する同期予測精度の悪化を、より確実に抑制することができる。
また、なまし制御手段は、同期回転数差演算部88と同期回転数差変化量演算部89とを有しており、まず、同期回転数差演算部88で、摩擦係合手段を係合させる際における同期回転数NSと変速装置入力軸回転数NTとの回転差NTS4Xを算出している。その際に、同期回転数NSは、変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMiとギヤ比とを乗じた回転数にする。その後、同期回転数差変化量演算部89で、同期回転数NSと変速装置入力軸回転数NTとの回転差NTS4Xの変化量dNTS4Xを算出している。これにより、同期回転数NSを変速装置出力軸なまし処理回転数NOSMiとギヤ比とを乗じた回転数とした場合における、同期回転数NSと変速装置入力軸回転数NTとの回転差NTS4Xの変化量dNTS4Xを求めることができる。
この場合、回転差NTS4Xの変化量dNTS4Xは、なまし処理をした状態における同期回転数NSに対する同期回転数NSと変速装置入力軸回転数NTとの回転差NTS4Xの変化量dNTS4Xになる。このため、この回転差NTS4Xと変化量dNTS4Xとから、同期予測タイミング演算部90で同期予測タイミングNSNCCHを算出することにより、なまし処理をした状態における同期予測タイミングNSNCCHを算出することができる。この結果、自動変速機10の変速途中における変速装置出力軸回転数NOの変動に起因する同期予測精度の悪化を、より確実に抑制することができる。
なお、コーストダウン時にアクセルをONにすることに起因する変速ショックは、3速から2速へのダウンシフト時に発生し易いため、上述した説明では、3速から2速へのコーストダウン時における変速方法について説明しているが、本発明に係る自動変速機10の変速制御装置70の制御方法は、3速から2速へのコーストダウン時以外のダウンシフト時に適用してもよい。コーストダウン時における変速制御であれば、他の変速段の変速であってもよい。
以上のように、本発明に係る自動変速機の変速制御装置は、車両に備えられる自動変速機の変速制御装置に有用であり、特に、摩擦係合手段の係合は解放によって変速する場合に適している。
本発明の実施例に係る自動変速機の変速制御装置を備える車両の概略図である。 図1に示す車両が備える動力伝達系の構成を示す概略図である。 図1に示す車両が備えるECUの構成を示す説明図である。 クラッチトゥクラッチ変速を実行する摩擦係合手段の説明図である。 本発明の実施例に係る自動変速機の変速制御装置の処理手順を示すフロー図である。 本発明の実施例に係る自動変速機の変速制御装置でコーストダウンの制御を行う際のタイムチャートである。
符号の説明
1 車両
3 前輪
4 後輪
5 内燃機関
6 機関出力軸
10 自動変速機
11 トルクコンバータ
15 油圧制御装置
20 変速装置
21 変速装置入力軸
22 変速装置出力軸
25 プロペラシャフト
26 デファレンシャルギヤ
30 ブレーキ油圧制御装置
31 ホイールシリンダ
32 油圧経路
33 ブレーキディスク
41 エアフローセンサ
42 機関回転数センサ
43 変速装置入力軸回転数センサ
44 変速装置出力軸回転数センサ
45 車速センサ
50 アクセルペダル
51 アクセル開度センサ
55 ブレーキペダル
56 ブレーキセンサ
60 ECU
65 機関制御装置
70 変速制御装置
71a、71b、71c、71d、71e データバス
72 入力ポート
73 入力インターフェース
75 出力ポート
76 出力インターフェース
77 A/Dコンバータ
78 ディジタル入力バッファ
79a、79b 制御回路
81 記憶部
82 変速装置回転数取得部
83 ブレーキ状態取得部
84 ブレーキ状態判定部
85 変速装置出力軸回転数演算部
86 変速装置出力軸回転数判定部
87 同期回転数演算部
88 同期回転数差演算部
89 同期回転数差変化量演算部
90 同期予測タイミング演算部
91 同期予測タイミング判定部
92 摩擦係合手段制御部
93 処理手順変数演算部
B1 ブレーキ
B2 ブレーキ
C1、C2、C3、C4 クラッチ
SL1、SL2 リニアソレノイドバルブ
Pu ポンプ
NT 変速装置入力軸回転数
NO 変速装置出力軸回転数
NOSM 変速装置出力軸なまし処理回転数
NSBP なまし処理前同期回転数
NS 同期回転数
NSNCCH 同期予測タイミング
NTS4X 回転差
dNTS4X 変化量
OT 係合手段作動時間

Claims (2)

  1. 摩擦係合手段の係合及び解放に基づいて変速が可能な自動変速機の出力軸の回転数である出力軸回転数を検出する出力軸回転数検出手段と、
    前記出力軸回転数検出手段で検出した前記出力軸回転数が上昇したかを判定する出力軸回転数判定手段と、
    前記自動変速機を有する車両が備えるブレーキの状態を判定するブレーキ状態判定手段と、
    前記自動変速機のダウンシフト中に前記ブレーキ状態判定手段で前記ブレーキは作動していないと判定され、且つ、前記出力軸判定手段で前記出力軸回転数が上昇したと判定された場合に、前記出力軸回転数の変化は小さいものとして処理する制御であるなまし制御を行うなまし制御手段と、
    を備えることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. さらに、前記自動変速機の入力軸の回転数である入力軸回転数を検出する入力軸回転数検出手段を備えており、
    前記なまし制御手段は、前記出力軸回転数検出手段で検出した前記出力軸回転数より前記出力軸回転数をなまし処理した回転数である出力軸なまし処理回転数を算出するなまし処理回転数演算手段と、
    前記入力軸回転数検出手段で検出した前記入力軸回転数と前記出力軸回転数演算手段で算出した前記出力軸なまし処理回転数とに基づいて、前記摩擦係合手段が同期すると予測されるタイミングである同期予測タイミングを導出する同期予測タイミング導出手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速制御装置。
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