JP2008240829A - グリース溜り付き転がり軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】転がり軸受の幅を広げることなく、グリース溜り部品を転がり軸受に一体化できるグリース溜り付き転がり軸受を提供する。
【解決手段】軌道輪である内輪1および外輪2のうち、回転しない固定側軌道輪に隣接して配置されるグリース溜り部品7は、内部がグリース溜り11となる環状の容器部9と、この容器部9から突出して前記固定側軌道輪2の軌道面2aが形成された周面2cに沿って前記軌道面2aの近傍まで挿入される環状の軸受内挿入部10とを有する。この軸受内挿入部10は、前記固定側軌道輪2の周面2cとの間にグリース8の流路を形成し、または内部がグリース8の流路16となるものである。グリース溜り部品7には、前記固定側軌道輪2の前記周面2cに形成された環状の被係合部2dに係合する係合突部14を設ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、工作機械主軸等のグリース潤滑とされるグリース溜り付き転がり軸受に関する。
工作機械主軸軸受の潤滑方法として、メンテナンスフリーで使用可能なグリース潤滑、搬送エアに潤滑オイルを混合してオイルをノズルより軸受内に噴射するエアオイル潤滑、軸受内に潤滑油を直接に噴射するジェット潤滑等の方法がある。最近の工作機械は、加工能率を上げるために、ますます高速化の傾向にあり、主軸軸受の潤滑も比較的安価で簡単に高速化が可能なエアオイル潤滑が多く用いられてきている。しかし、このエアオイル潤滑法は、付帯設備としてエアオイル供給装置が必要であることと、多量のエアを必要とすることから、コスト、騒音、省エネ、省資源の観点から問題がある。また、オイルの飛散によって環境を悪化させる問題もある。これらの問題点を回避するため、最近ではグリース潤滑による高速化が注目され始め、要望も多くなってきている。
グリース潤滑は、軸受組立時に封入されたグリースのみで潤滑するため、高速運転すると、軸受発熱によるグリースの劣化や、軌道面、特に内輪での油膜切れのため、早期焼き付きに至ってしまうことが考えられる。特に、dn値が100万(軸受内径mm×回転数rpm )を超えるような高速回転領域では、グリース寿命を保証するのは困難である。
グリース寿命を延長させる手段として、新しい提案も紹介されている。その一つは、内部にグリース溜りを形成したグリース溜り部品を固定側軌道輪(例えば外輪)に接して設けると共に、このグリース溜り部品から固定側軌道輪の軌道面の付近まで延びて、固定側軌道輪との間に隙間を形成する隙間形成片を設け、前記グリース溜りと固定側軌道輪の軌道面との間を前記隙間を介して連通させるようにしたものである(例えば特許文献1,2)。
この転がり軸受によると、軸受の停止時には、グリース中の増稠剤および前記隙間の毛細管現象によりグリースの基油が隙間に移動する。軸受を運転すると、隙間に貯油されていた基油は、運転で生じる固定側軌道輪の温度上昇による体積膨張と、転動体の公転・自転で生じる空気流とにより隙間から吐出されて、固定側軌道輪の軌道面に付着しながら移動して転動体接触部に連続的に補給される。
特開2005−180629号公報 特開2006−132765号公報
特許文献1に開示の技術では、グリース溜り部品が転がり軸受と別体の部品とされているので、グリース溜りの空間にグリースを100%封入したグリース溜り部品と転がり軸受を分離して取り扱うと、グリース溜り部品において封入したグリースの一部が露出してしまい、異物の混入等の問題がある。そこで、この場合、転がり軸受とグリース溜り部品とを、外輪幅方向押さえ等の別部材で組付け状態に固定することで、一体品として取り扱うことになる。
特許文献2に開示の技術には、軸受外輪の幅を広げることで、グリース溜り部品を転がり軸受に一体に組み込んで一体品とする構成例のものもあるが、この場合には軸受外輪の製作が困難となり、コストアップを招くことになる。
この発明の目的は、これらの課題を解消することを目的としたものであり、転がり軸受の幅を広げることなく、グリース溜り部品を転がり軸受に一体化できるグリース溜り付き転がり軸受を提供することである。
この発明のグリース溜り付き転がり軸受は、内輪、外輪、およびこれら内外輪の軌道面間に介在した複数の転動体を有する転がり軸受と、この転がり軸受に対して、軌道輪である内輪および外輪のうち、回転しない固定側軌道輪に隣接して配置されるグリース溜り部品とでなり、このグリース溜り部品は、内部がグリース溜りとなる環状の容器部と、この容器部から突出して前記固定側軌道輪の軌道面が形成された周面に沿って前記軌道面の近傍まで挿入される環状の軸受内挿入部とを有し、この軸受内挿入部は前記固定側軌道輪の周面との間にグリースの流路を形成し、または内部がグリースの流路となるものであり、前記グリース溜り部品に、前記固定側軌道輪の前記周面に形成された環状の被係合部に係合する係合突部を設けたものである。
この構成によると、グリース溜り部品に、固定側軌道輪の周面に形成された環状の被係合部に係合する係合突部を設けたため、転がり軸受の幅を広くすることなく、グリース溜り部品を転がり軸受に一体化することができる。この場合の転がり軸受として、量産されているシール付き転がり軸受を使用すれば、その固定側軌道輪シール溝を上記被係合部としてそのまま利用できるので、追加加工が要らずコスト低減が可能となる。
この発明において、前記固定側軌道輪が外輪であり、前記グリース溜り部品の前記容器部が、外輪間座と、この外輪間座の内周に取付けられて内外の周壁部を有する容器本体とでなり、前記軸受内挿入部が、前記容器本体の内周側の周壁部から延びて先端が前記軌道面の近傍に位置する内周側片と、前記容器本体の外周側の周壁部から延びて先端が前記外輪の内周面における前記軌道面と端部との間の途中の箇所に位置する外周側片とを有し、この外周側片の先端に、前記係合突部である外径側に突出する係合片を有し、この係合片は先端が弾性体で覆われ、前記外輪の内周面に設けられた前記被係合部となる環状溝に係合したものであっても良い。
この構成の場合、グリース溜り部品の容器本体が外周側片を有するため、外輪に設けられた前記被係合部となる環状溝への係合部分である係合片が簡単に形成でき、また外輪間座が簡素な形状のもので済む。
この発明において、前記固定側軌道輪が外輪であり、前記グリース溜り部品の前記容器部が、外輪間座と、この外輪間座の内周に取付けられた容器本体とでなり、前記外輪の前記被係合部が、外輪の端部内周に設けられた段差状の環状の切欠部であり、前記グリース溜り部品の係合突部が前記外輪間座の端面に設けられた環状突部であっても良い。
この構成の場合、外輪間座に外輪への係合用の環状突部を設けるため、グリース溜り部品の容器本体が簡素な形状のもので済む。
この発明において、前記固定側軌道輪は、軌道面に続く段差面が転動体から離れる方向に設けられたものであり、前記軸受内挿入部は、前記固定側軌道輪の軌道面が形成された周面に沿って軸受内に挿入され、その先端面が前記固定側軌道輪の前記段差面との間にグリース基油の滲み出し用の隙間を形成するものであっても良い。
この構成の場合、固定側軌道輪の段差面とグリース溜り部品の軸受内挿入部の先端との間でグリース基油の滲み出し用の隙間が形成されるため、上記隙間の設計や管理が容易に行えて、製品間でばらつきを生じることなく、グリースの滲み出しを一定化させることができる。
この発明のグリース溜り付き転がり軸受は、内輪、外輪、およびこれら内外輪の軌道面間に介在した複数の転動体を有する転がり軸受と、この転がり軸受に対して、軌道輪である内輪および外輪のうち、回転しない固定側軌道輪に隣接して配置されるグリース溜り部品とでなり、このグリース溜り部品は、内部がグリース溜りとなる環状の容器部と、この容器部から突出して前記固定側軌道輪の軌道面が形成された周面に沿って前記軌道面の近傍まで挿入される環状の軸受内挿入部とを有し、この軸受内挿入部は前記固定側軌道輪の周面との間にグリースの流路を形成し、または内部がグリースの流路となるものであり、前記グリース溜り部品に、前記固定側軌道輪の前記周面に形成された環状の被係合部に係合する係合突部を設けたため、転がり軸受の幅を広げることなく、グリース溜り部品を転がり軸受に一体化できる。
この発明の一実施形態を図1および図2と共に説明する。図1(A)において、このグリース溜り付き転がり軸受20は、内輪1、外輪2、およびこれら内外輪1,2の軌道面1a,2a間に介在した複数の転動体3を有する転がり軸受6と、この転がり軸受6の外輪2に隣接して配置されるグリース溜り部品7とでなる。複数の転動体3は、保持器4に保持され、内外輪1,2間の軸受空間の一端は、シール5によって密封されている。転がり軸受6はアンギュラ玉軸受であり、シール5は軸受背面側の端部に設けられ、グリース溜り部品7は軸受正面側に設けられる。軸受正面側ではグリース溜り部品7がシールを兼ねており、軸受正面側からのグリース漏れが防止される。図において、交差したハッチングで示す部分は、グリース8の充填された部分を示す。転がり軸受6の内輪1は、図示しない主軸に嵌合して回転可能とされ、外輪2はスピンドルユニットにおける図示しないハウジングの内周に嵌合状態で固定支持される。
固定側軌道輪となる外輪2には、その軌道面2aに続く段差面2bが、転動体3から離れる外輪正面側、つまり軌道面2aにおける接触角が生じる方向と反対側の縁部に続いて設けられている。この段差面2bは、軌道面2aから外径側に延びて外輪正面側に対面する面である。外輪2の前記段差面2bから正面側へと延びる内周面2cの途中の箇所には、前記グリース溜り部品7の係合突部14が係合する被係合部となる環状溝2dが形成されている。
グリース溜り部品7は、内部がグリース溜り11となる環状の容器部9と、この容器部9から突出して軸受外輪2の前記内周面2cに沿って軌道面2aの近傍まで挿入される環状の軸受内挿入部10とを有する。容器部9は、外輪間座12と、この外輪間座12の内周に圧入嵌合などにより取付けられる容器本体13とでなる。この容器本体13は、軸受隣接側とは反対側の端部が側壁部13cで繋がった内外の周壁部13a,13bを有し、その内部空間がグリース溜り11とされる。
軸受内挿入部10は、容器本体13の内周側の周壁部13aから軸受内に延びて先端が外輪2の軌道面2aの近傍に位置する内周側片10aと、容器本体13の外周側の周壁部10bから延びて先端が外輪2の内周面2cにおける軌道面2aと端部との間の途中の箇所に位置する外周側片10bとを有する。外周側片10bの先端には、図1(B)に示すように外径側に突出する係合片14が、被係合部である外輪2の環状溝2dに係合する係合突部として設けられ、この係合片14の先端は弾性体15で覆われている。弾性体15は、例えば前記係合片14が嵌合する嵌合溝を内周に形成したゴムまたは軟質合成樹脂等のリング状の部材からなる。上記係合片14を転がり軸受6内に向けて軸方向に挿入し、外輪2の環状溝2dに係合させることにより、前記外輪間座8が外輪2の正面側の幅面に接した状態で、グリース溜り部品7が転がり軸受6に一体化され、内輪位置決め間座26の外径側にグリース溜り部品7が配置される。このとき、被係合部(環状溝2d)と係合突部(係合片14)との間には弾性体15が介在するので、係合部分からのグリース8の漏れが防止される。
この軸受内挿入部10は、内部がグリース8の流路16となり、先端に円周方向に延びる開口17を有する。図2に拡大して示すように、軸受内挿入部10における内周側片10aの先端面10aaは、これに対面する外輪2の段差面2bとの間に、グリース基油の滲み出し用の隙間19を形成する。また、前記内周側片10aの先端外周面10abは、これに対面する外輪2の内周面2cとの間に、前記開口17と隙間19を繋ぐ流路18を形成する。
上記構成の作用を説明する。このグリース溜り付き転がり軸受20の組立時には、グリース溜り11、流路16,18および隙間19にグリース8が充填されており、軸受内へは初期潤滑用としてのグリースが封入されている。
軸受を運転すると、密閉されたグリース溜り11に溜められたグリース8において、運転時の温度上昇により膨張率の異なる基油と増稠剤とが分離する。同時に、密閉されたグリース溜り11の内部圧力が上昇する。この内部圧力により、分離された基油が流路16、開口17、流路18を経て、隙間19から外輪2の軌道面2aに向け吐出する。温度が上昇して定常状態になると、内部圧力の上昇要因が消滅するので、基油の吐出と並行して内部圧力が徐々に減じ、単位時間当たりの基油吐出量も減少していく。その後、運転が中止されると、グリース溜り11の温度も下降し、グリース溜り11の内部圧力がほぼ大気圧となる。このとき、圧力による基油の吐出はなく、隙間19には基油が満たされる。したがって、運転停止状態では、グリース溜り11は密閉された状態にある。
その後、運転が再開されると、グリース溜り11の内部圧力が再度上昇する。このような温度上昇と下降のヒートサイクルによって、グリース溜り11内での圧力変動が繰り返され、グリース8から分離した基油が確実に隙間19に移動して、外輪2の軌道面2aに繰り返し供給される。
また、上記ヒートサイクルによる基油吐出作用とは別に、以下に示す毛細管現象による基油吐出作用も加わる。すなわち、軸受の停止時には、グリース8中の増稠剤および前記隙間19の毛細管現象により、グリース8の基油が流路18から隙間19に移動し、この毛細管現象と油の表面張力とが相まって隙間19に基油が油状で保持される。軸受を運転すると、隙間19に貯油されていた基油は、運転で生じる外輪2の温度上昇による体積膨張と、転動体3の公転・自転で生じる空気流とにより隙間19から吐出されて、外輪2の軌道面2aに付着しながら移動して転動体接触部に連続的に補給される。
このように、このグリース溜り付き転がり軸受20では、運転停止と運転再開の繰り返しに伴うグリース溜り11でのヒートサイクルによる圧力変動で、グリース8から分離した基油が前記隙間19を経て外輪2の軌道面2aに吐出されるので、潤滑油の供給が確実に行われる。加えて、前記隙間19での上記した毛細管現象によっても基油が外輪2の軌道面2aに吐出されるので、潤滑が一層確実なものとなる。
これにより、軸受内に封入したグリースだけを使用して高速化と長寿命化、メンテナンスフリーを達成できる。
このように、このグリース溜り付き転がり軸受20は、グリース溜り部品7に、固定側軌道輪である外輪2の内周面2cに形成された環状の被係合部(環状溝2d)に係合する係合突部(係合片14)を設けたため、転がり軸受6の外輪2の幅を広くすることなく、グリース溜り部品7を転がり軸受6に一体化することができる。また、この場合の転がり軸受6として、量産されているシール付き転がり軸受を使用すれば、その外輪のシール溝を上記被係合部(環状溝2d)としてそのまま利用できるので、追加加工が要らずコスト低減が可能となる。
なお、上記した実施形態では、グリース溜り部品7における軸受内挿入部10の先端を外輪2の内周の段差面2bに対向させて、軸受内挿入部10の先端と外輪2との間にグリース溜り11に連通する流路18と隙間19とを形成する構成例の場合について説明したが、これに限らず、図3に示すように構成しても良い。すなわち、テーパ面とした外輪2の正面側内周面2cに沿って前記軸受内挿入部10を配置して、軸受内挿入部10の外周と外輪2の内周面2cとの間にグリース溜り11に連通する隙間19を形成する構成例に適用しても良い。
図4は、この発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態のグリース溜り付き転がり軸受20は、図1および図2に示す実施形態において、外輪2の被係合部として、外輪2の内周面2cにおける端部の近傍部位に、環状の切欠部2eが段差状に設けられている。またグリース溜り部品7の係合突部として、外輪間座12の外輪正面側幅面に接面する端部に、外径を外輪間座12の他部よりも段差状に小径とした環状突部12aが設けられている。係合突部となる外輪間座12の前記環状突部12aを、転がり軸受6内に向けて軸方向に挿入し、圧入あるいは接着により外輪2の切欠部2eに係合させることにより、グリース溜り部品7が転がり軸受6に一体化される。この係合操作時に、外輪2の切欠部2eの隅部には、例えばOリングなどの環状の弾性体15Aが配置される。これにより、被係合部(切欠部2e)と係合突部(環状突部12a)との間に弾性体15Aが介在するので、係合部分からのグリース8の漏れが防止される。なお、この実施形態では、図1および図2に示す実施形態における容器本体13の外周側の周壁部13bは省略されている。その他の構成は図1および図2に示す実施形態と同様である。
図5は、図1および図2に示した実施形態のグリース溜り付き転がり軸受20を用いた工作機械用スピンドル装置の例を示す。この工作機械用スピンドル装置では、上記転がり軸受20の2個を、背面合わせとして用いている。2個の転がり軸受20A,20Bは、ハウジング22内で主軸21の両端を回転自在に支持する。各転がり軸受20A,20Bの内輪1は、内輪位置決め間座26および内輪間座27により位置決めされ、内輪固定ナット29により主軸21に締め付け固定されている。外輪2は、外輪間座12,30および外輪押え蓋31,32によりハウジング22内に位置決め固定されている。ハウジング22は、ハウジング内筒22Aとハウジング外筒22Bとを嵌合させたものであり、その嵌合部に、冷却のための通油溝33が設けられている。
主軸21は、その前側の端部21aに工具またはワーク(図示せず)を着脱自在に取付けるチャック(図示せず)が設けられ、後ろ側の端部21bは、モータ等の駆動源が回転伝達機構(図示せず)を介して連結される。モータは、ハウジング22に内蔵しても良い。このスピンドル装置は、例えばマシニングセンタ、旋盤、フライス盤、研削盤等の各種の工作機械に適用できる。
この構成のスピンドル装置によると、この実施形態のグリース溜り付き転がり軸受20A,20Bにおける潤滑油の安定供給、高速化、長寿命化、メンテナンスフリー化の作用が、効果的に発揮される。
(A)はこの発明の一実施形態にかかるグリース溜り付き転がり軸受の一部の断面図、(B)は同転がり軸受の一部の分解断面図である。 図1(A)の部分拡大断面図である。 この発明の他の実施形態にかかるグリース溜り付き転がり軸受の一部の断面図である。 この発明のさらに他の実施形態にかかるグリース溜り付き転がり軸受の一部の断面図である。 図1のグリース溜り付き転がり軸受を用いた工作機械用スピンドル装置の断面図である。
符号の説明
1…内輪
2…外輪
1a,2a…軌道面
2b…段差面
2d…環状溝(被係合部)
2e…切欠部(被係合部)
3…転動体
6…転がり軸受
7…グリース溜り部品
9…容器部
10…軸受内挿入部
10a…内周側片
10b…外周側片
11…グリース溜り
12…外輪間座
12a…環状突部(係合突部)
13…容器本体
13a,13b…周壁部
14…環状係合片(係合突部)
15…弾性体
16,18…流路
19…隙間
20…グリース溜り付き転がり軸受

Claims (4)

  1. 内輪、外輪、およびこれら内外輪の軌道面間に介在した複数の転動体を有する転がり軸受と、この転がり軸受に対して、軌道輪である内輪および外輪のうち、回転しない固定側軌道輪に隣接して配置されるグリース溜り部品とでなり、このグリース溜り部品は、内部がグリース溜りとなる環状の容器部と、この容器部から突出して前記固定側軌道輪の軌道面が形成された周面に沿って前記軌道面の近傍まで挿入される環状の軸受内挿入部とを有し、この軸受内挿入部は前記固定側軌道輪の周面との間にグリースの流路を形成し、または内部がグリースの流路となるものであり、前記グリース溜り部品に、前記固定側軌道輪の前記周面に形成された環状の被係合部に係合する係合突部を設けたグリース溜り付き転がり軸受。
  2. 請求項1において、前記固定側軌道輪が外輪であり、前記グリース溜り部品の前記容器部が、外輪間座と、この外輪間座の内周に取付けられて内外の周壁部を有する容器本体とでなり、前記軸受内挿入部が、前記容器本体の内周側の周壁部から延びて先端が前記軌道面の近傍に位置する内周側片と、前記容器本体の外周側の周壁部から延びて先端が前記外輪の内周面における前記軌道面と端部との間の途中の箇所に位置する外周側片とを有し、この外周側片の先端に、前記係合突部である外径側に突出する係合片を有し、この係合片は先端が弾性体で覆われ、前記外輪の内周面に設けられた前記被係合部となる環状溝に係合したグリース溜り付き転がり軸受。
  3. 請求項1において、前記固定側軌道輪が外輪であり、前記グリース溜り部品の前記容器部が、外輪間座と、この外輪間座の内周に取付けられた容器本体とでなり、前記外輪の前記被係合部が、外輪の端部内周に設けられた段差状の環状の切欠部であり、前記グリース溜り部品の係合突部が前記外輪間座の端面に設けられた環状突部であるグリース溜り付き転がり軸受。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記固定側軌道輪は、軌道面に続く段差面が転動体から離れる方向に設けられたものであり、前記軸受内挿入部は、前記固定側軌道輪の軌道面が形成された周面に沿って軸受内に挿入され、その先端面が前記固定側軌道輪の前記段差面との間にグリース基油の滲み出し用の隙間を形成するものであるグリース溜り付き転がり軸受。
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