JP2008240742A - 減衰力発生装置 - Google Patents

減衰力発生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008240742A
JP2008240742A JP2007077663A JP2007077663A JP2008240742A JP 2008240742 A JP2008240742 A JP 2008240742A JP 2007077663 A JP2007077663 A JP 2007077663A JP 2007077663 A JP2007077663 A JP 2007077663A JP 2008240742 A JP2008240742 A JP 2008240742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
valve
collar
oil
peripheral flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007077663A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4898511B2 (ja
Inventor
Harusuke Murakami
陽亮 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Corp
Original Assignee
Showa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Corp filed Critical Showa Corp
Priority to JP2007077663A priority Critical patent/JP4898511B2/ja
Publication of JP2008240742A publication Critical patent/JP2008240742A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4898511B2 publication Critical patent/JP4898511B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

【課題】 減衰力発生装置を簡易に構成すること。
【解決手段】 環状ウエブ21Aの内外周から一側に突出る内周フランジ21Bと外周フランジ21Cを備え、環状ウエブ21Aに油孔21Dを有してなるピストンカラー21を用いた減衰力発生装置10であって、2個のピストンカラー21を向かい合せにし、両ピストンカラー21の内周フランジ21Bをピストンロッド12に通し、両ピストンカラー21の外周フランジ21Cの間に中間カラー22を挟持し、中間カラー22の外周にピストンリング23を設けたもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は車両用の油圧緩衝器等に用いて好適な減衰力発生装置に関する。
従来、油圧緩衝器の減衰力発生装置として、特許文献1に記載の如く、ピストンロッドに固定したピストンに伸側油路と圧側油路を並列的に設け、ピストンの伸側油路を伸側減衰バルブにより開閉し、圧側油路を圧側減衰バルブにより開閉するものがある。伸側減衰バルブはピストンの伸側油路まわりに設けた伸側バルブシート面に着座し、圧側減衰バルブはピストンの圧側油路まわりに設けた圧側バルブシート面に着座する。
特開平10-274272
従来のピストンは、伸側油路と圧側油路の2系統の油路を備え、更に伸側バルブシート面と圧側バルブシート面の2系統のバルブシート面を備える必要があって複雑であり、焼結金属により製作されている。焼結金属製ピストンの製作は、複雑な金型を必要とし、コスト高になる。
本発明の課題は、減衰力発生装置を簡易に構成することにある。
請求項1の発明は、環状ウエブの内外周から一側に突出る内周フランジと外周フランジを備え、環状ウエブに油孔を有してなるピストンカラーを用いた減衰力発生装置であって、2個のピストンカラーを向かい合せにし、両ピストンカラーの内周フランジをピストンロッドに通し、両ピストンカラーの外周フランジの間に中間カラーを挟持し、中間カラーの外周にピストンリングを設け、一方のピストンカラーの外周フランジの内側に配置した一方の環状チェックバルブの外縁寄りを、該ピストンカラーの外周フランジの内側より内方に張り出る中間カラーの一方のバルブシート面に着座させ、他方のピストンカラーの外周フランジの内側に配置した他方の環状チェックバルブの外縁寄りを、該ピストンカラーの外周フランジの内側より内方に張り出る中間カラーの他方のバルブシート面に着座させ、両ピストンカラーの内周フランジの間に伸側減衰バルブの内周部と圧側減衰バルブの内周部を挟持し、伸側減衰バルブの外周部を一方のチェックバルブの内縁寄りに着座させ、圧側減衰バルブの外周部を他方のチェックバルブの内縁寄りに着座させ、ピストンロッドの伸長時には、一方のピストンカラーの油孔から流入する油により伸側減衰バルブ及び他方のチェックバルブを押し開き、この油を他方のピストンカラーの油孔から他方に流出させ、ピストンロッドの圧縮時には、他方のピストンカラーの油孔から流入する油により圧側減衰バルブ及び一方のチェックバルブを押し開き、この油を一方のピストンカラーの油孔から一方に流出させるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記両ピストンカラーの内周フランジの間に、伸側減衰バルブの内周部と圧側減衰バルブの内周部を挟持するに際し、両減衰バルブの内周部の間に弾発体を挟圧してなるようにしたものである。
請求項3の発明は、環状ウエブの内外周から一側に突出る内周フランジと外周フランジを備え、環状ウエブに油孔を有してなるピストンカラーを用いた減衰力発生装置であって、2個のピストンカラーを背中合せにし、両ピストンカラーの外周フランジの端面に当該外周フランジの内側より内方に張り出るバルブシートを設けるとともに、両ピストンカラーの背中合せ部の外周にピストンリングを設け、一方のピストンカラーの外周フランジの内側に配置した一方の環状チェックバルブの外縁寄りを、該ピストンカラーのバルブシートに着座させ、他方のピストンカラーの外周フランジの内側に配置した他方の環状チェックバルブの外縁寄りを、該ピストンカラーのバルブシートに着座させ、一方のピストンカラーの内周フランジの端面に圧側減衰バルブの内周部を支持し、この圧側減衰バルブの外周部を一方のチェックバルブの内縁寄りに着座させ、他方のピストンカラーの内周フランジの端面に伸側減衰バルブの内周部を支持し、この伸側減衰バルブの外周部を他方のチェックバルブの内縁寄りに着座させ、ピストンロッドの伸長時には、一方から流入する油により一方のチェックバルブを押し開き、この油を両ピストンカラーの油孔に通し、この油により伸側減衰バルブを押し開いて他方に流出させ、ピストンロッドの圧縮時には、他方から流入する油により他方のチェックバルブを押し開き、この油を両ピストンカラーの油孔に通し、この油により圧側減衰バルブを押し開いて一方に流出させるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記ピストンカラーの環状ウエブが、チェックバルブのためのバルブスプリングをバックアップ支持するようにしたものである。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において更に、前記ピストンカラーがプレス成形体からなるようにしたものである。
請求項6の発明は、環状ウエブの内外周から一側に突出る内周フランジと外周フランジを備え、環状ウエブに油孔を有してなるピストンカラーを用いたものである。
請求項7の発明は、請求項6の発明において更に、前記ピストンカラーがプレス成形体からなるようにしたものである。
(請求項1)
(a)2個の向かい合せされるピストンカラーと1個の中間カラーを用いるとともに、2個のチェックバルブを用いることにより、両ピストンカラーの油孔を伸側油路と圧側油路に共用する等、減衰力発生装置を簡易に構成することができる。
(請求項2)
(b)両ピストンカラーの内周フランジの間に、伸側減衰バルブの内周部と圧側減衰バルブの内周部を挟持するに際し、両減衰バルブの内周部の間に弾発体を挟圧した。従って、ピストンカラーと伸側減衰バルブと圧側減衰バルブの寸法誤差を弾発体の弾性変形により吸収できるし、伸側減衰バルブ又は圧側減衰バルブに弾発体の反力以上の圧力が作用したとき、弾発体の縮み変形によってこの圧力をブローし、圧力の過大化を防止できる。
(請求項3)
(c)2個の背中合せされるピストンカラーを用いるとともに、2個のチェックバルブを用いることにより、両ピストンカラーの油孔を伸側油路と圧側油路に共用する等、減衰力発生装置を簡易に構成することができる。
(請求項4)
(d)ピストンカラーの外周フランジの内側に環状チェックバルブを配置するとともに、このチェックバルブのためのバルブスプリングを該ピストンカラーの環状ウエブによりバックアップ支持するものとしたから、チェックバルブ及びバルブスプリングをコンパクトに組込みできる。
(請求項5)
(e)ピストンカラーが環状ウエブの内外周に内周フランジと外周フランジを備え、環状ウエブに油孔を有するだけの単純な形状からなるものであり、プレス成形体により簡易に製作できる。
(請求項6)
(f)減衰力発生装置のピストンを、環状ウエブの内外周に内周フランジと外周フランジを備え、環状ウエブに油孔を有するだけの単純な形状のピストンカラーを用いて簡易に組立できる。
(請求項7)
(g)上述(f)のピストンカラーをプレス成形体により簡易に製作できる。
図1は実施例1の油圧緩衝器の減衰力発生装置を示す断面図、図2は図1の端面図、図3はピストンカラーを示し、(A)は断面図、(B)は端面図、図4は中間カラーを示し、(A)は断面図、(B)は端面図、図5はバルブスプリングを示し、(A)は断面図、(B)は端面図、図6は弾発体を示し、(A)は断面図、(B)は端面図、図7は弾発体を示し、(A)は側面図、(B)は端面図、図8は実施例2の油圧緩衝器の減衰力発生装置を示す断面図、図9はバルブシートを示し、(A)は断面図、(B)は端面図、図10はピストンリングを示し、(A)は側面部、(B)は端面図である。
(実施例1)(図1〜図7)
図1、図2は、各種車両用油圧緩衝器の要部を構成する減衰力発生装置10である。減衰力発生装置10は、シリンダ11にピストンロッド12を摺動自在に挿入し、ピストンロッド12の挿入端に螺着して一体化したピストンボルト13の先端小径部13Aにピストン20、ワッシャ14を挿着し、これらをナット15により締結している。16はリバウンドスプリングである。
ピストン20は、ピストンカラー21を用いて構成され、本実施例では、ピストンカラー21をプレス成形体により製作した。ピストンカラー21は、図3に示す如く、環状ウエブ21Aの内外周から内周アール部r1と外周アール部r2を介して軸方向の一側に同一長だけ突出る内周フランジ21Bと外周フランジ21Cを備え、環状ウエブ21Aの平坦部の周方向複数位置(本実施例では4位置)に油孔21Dを有する。
ピストン20は、2個のピストンカラー21を向かい合せにし、両ピストンカラー21の内周フランジ21Bをピストンロッド12に一体のピストンボルト13の先端小径部13Aに通し、両ピストンカラー21の外周フランジ21Cの端面の間に中間カラー22を挟持し、中間カラー22の外周にピストンリング23を設け、ピストンリング23をシリンダ11に摺接可能にする。
中間カラー22は、図4に示す如く、両端面のそれぞれに外周側を残し内周側を除いた環状凹部22Aを備えるとともに、外周面の軸方向中間部に環状溝22Bを備える。中間カラー22は、一方の環状凹部22Aに一方のピストンカラー21の外周フランジ21Cの端部を嵌合し、他方の環状凹部22Aに他方のピストンカラー21の外周フランジ21Cの端部を嵌合することにより、両ピストンカラー21の外周フランジ21Cの端面の間に挟持されるとともに、環状溝22Bにピストンリング23を装填する。中間カラー22は、両環状凹部22Aのそれぞれにピストンカラー21の外周フランジ21Cの端部を嵌合したとき、環状凹部22Aの底面の一部をピストンカラー21の外周フランジ21Cの内側(半径方向の内端)より半径方向の内方に張り出る(チェックバルブ24のための)バルブシート面22Cとする。
ピストン20は、一方のピストンカラー21の外周フランジ21Cの内側に一方の環状チェックバルブ24を配置し、この一方のチェックバルブ24の外縁寄りを、中間カラー22の一方のバルブシート面22Cに着座させ、このチェックバルブ24のためのバルブスプリング25(図5)を該ピストンカラー21の環状ウエブ21Aの内側面によりバックアップ支持する。同様に、ピストン20は、他方のピストンカラー21の外周フランジ21Cの内側に他方の環状チェックバルブ24を配置し、この他方のチェックバルブ24の外縁寄りを、中間カラー22の他方のバルブシート面22Cに着座させ、このチェックバルブ24のためのバルブスプリング25を該ピストンカラー21の環状ウエブ21Aの内側面によりバックアップ支持する。
ピストン20は、両ピストンカラー21の内周フランジ21Bの間に、伸側減衰バルブ26の内周部と圧側減衰バルブ27の内周部を、伸側減衰バルブ26寄りのワッシャ28及びバルブストッパ29の内周部、圧側減衰バルブ27寄りのワッシャ28及びバルブストッパ29の内周部、並びに両バルブストッパ29の内周部の間に挟圧される弾発体30とともに挟持する。これらは、ピストンボルト13とナット15の締結力により挟持される。そして、伸側減衰バルブ26の外周部を一方のチェックバルブ24の内縁寄りに着座させ、圧側減衰バルブ27の外周部を他方のチェックバルブ24の内縁寄りに着座させる。
弾発体30は、図6又は図7に示す如くの皿ばねにより構成することができ、両ピストンカラー21、中間カラー22、伸側減衰バルブ26、圧側減衰バルブ27等の寸法誤差を吸収するとともに、該弾発体30のばね反力以上の圧力により縮んで伸側減衰バルブ26、圧側減衰バルブ27をブロー可能にする。
これにより、ピストン20は、ピストンロッド12の伸長時に、ロッド側油室11Aの油圧が上昇すると、一方のピストンカラー21の油孔21Dから流入する油により伸側減衰バルブ26を一方のチェックバルブ24から離座させて押し開き、更に他方のチェックバルブ24を中間カラー22の他方のバルブシート面22Cから離座させて押し開き、この油を他方のピストンカラー21の油孔21Dからピストン側油室11Bに流出させる。
また、ピストン20は、ピストンロッド12の圧縮時に、ピストン側油室11Bの油圧が上昇すると、他方のピストンカラー21の油孔21Dから流入する油により圧側減衰バルブ27を他方のチェックバルブ24から離座させて押し開き、更に一方のチェックバルブ24を中間カラー22の一方のバルブシート面22Cから離座させて押し開き、この油を一方のピストンカラー21の油孔21Dからロッド側油室11Aに流出させる。
尚、図1、図2の減衰力発生装置10にあっては、ピストンロッド12の中空部に挿入したニードル弁40の軸方向への移動によってピストンボルト13に設けたバイパス油路13Bの開度を調整することにより、ピストンロッド12の伸長時と圧縮時の低速域において、ロッド側油室11Aとピストン側油室11Bの間でバイパス油路13Aを流れる油に与える流路抵抗を調整し、伸側減衰力と圧側減衰力を調整可能にする。即ち、ピストンロッド12の基端側に設けてあるアジャスタにより、ピストンロッド12の中空部に挿通してあるプッシュロッド41を回転操作し、このプッシュロッド41の中空のD形断面をなす非円形断面に回転方向で遊びなく、軸方向には相対移動可能に係入されている同じく非円形断面のニードル弁40を、ピストンロッド12の挿入端の中空部に圧入等により固定されているインナベース42に螺動し、結果としてニードル弁40を軸方向に移動できる。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)2個の向かい合せされるピストンカラー21と1個の中間カラー22を用いるとともに、2個のチェックバルブ24を用いることにより、両ピストンカラー21の油孔21Dを伸側油路と圧側油路に共用する等、減衰力発生装置10を簡易に構成することができる。
(b)両ピストンカラー21の内周フランジ21Bの間に、伸側減衰バルブ26の内周部と圧側減衰バルブ27の内周部を挟持するに際し、両減衰バルブ26、27の内周部の間に弾発体30を挟圧した。従って、ピストンカラー21と伸側減衰バルブ26と圧側減衰バルブ27の寸法誤差を弾発体30の弾性変形により吸収できるし、伸側減衰バルブ26又は圧側減衰バルブ27に弾発体30の反力以上の圧力が作用したとき、弾発体30の縮み変形によってこの圧力をブローし、圧力の過大化を防止できる。
(c)ピストンカラー21の外周フランジ21Cの内側に環状チェックバルブ24を配置するとともに、このチェックバルブ24のためのバルブスプリング25を該ピストンカラー21の環状ウエブ21Aによりバックアップ支持するものとしたから、チェックバルブ24及びバルブスプリング25をコンパクトに組込みできる。
(d)ピストンカラー21が環状ウエブ21Aの内外周に内周フランジ21Bと外周フランジ21Cを備え、環状ウエブ21Aに油孔21Dを有するだけの単純な形状からなるものであり、プレス成形体により簡易に製作できる。
(e)減衰力発生装置10のピストン20を、環状ウエブ21Aの内外周に内周フランジ21Bと外周フランジ21Cを備え、環状ウエブ21Aに油孔21Dを有するだけの単純な形状のピストンカラー21を用いて簡易に組立できる。
(実施例2)(図8〜図10)
図8も、各種車両用油圧緩衝器の要部を構成する減衰力発生装置10Aである。減衰力発生装置10Aが図1、図2の減衰力発生装置10と異なる点は、ピストン20に代わるピストン20Aの構造にある。
ピストン20Aは、ピストン20におけると同様のピストンカラー21(環状ウエブ21A、内周フランジ21B、外周フランジ21C、油孔21D)、チェックバルブ24、バルブスプリング25、伸側減衰バルブ26、圧側減衰バルブ27、ワッシャ28、バルブストッパ29を用いるとともに、新たにバルブシート51とピストンリング52を用いている。
即ち、ピストン20Aは、ピストンカラー21を用いて構成され、本実施例では、ピストンカラー21をプレス成形体により製作した。ピストンカラー21は、図3に示す如く、環状ウエブ21Aの内外周から内周アール部r1と外周アール部r2を介して軸方向の一側に同一長だけ突出る内周フランジ21Bと外周フランジ21Cを備え、環状ウエブ21Aの平坦部の周方向複数位置(本実施例では8位置)に油孔21Dを有する。
ピストン20Aは、2個のピストンカラー21を背中合せにし、両ピストンカラー21の外周フランジ21Cの端面に当該外周フランジ21Cの内側(半径方向の内端)より半径方向の内方に張り出る(チェックバルブ24のための)バルブシート51を圧入等により嵌着して設ける。バルブシート51は、図9に示す如く、環状板51Aの外縁を短円筒状に立上げた立上げ部51Bとし、立上げ部51Bをピストンカラー21の外周フランジ21Cに嵌合し、環状板51Aを外周フランジ21Cの端面に当て、環状板51Aの内縁側を外周フランジ21Cの内側より半径方向の内方に張り出してチェックバルブ24のためのシート面とするものである。
ピストン20Aは、両ピストンカラー21の背中合せ部の外周谷状部(両ピストンカラー21の外周アール部r2同士が形成する谷状部)にピストンリング52を設け、ピストンリング52をシリンダ11に摺接可能にする。ピストンリング52は、図10に示す如く、両ピストンカラー21の背中合せ部の外周谷状部に対応する概ね三角断面をなし、周方向の一部を切離したC字リングからなる。
ピストン20Aは、一方のピストンカラー21の外周フランジ21Cの内側に一方の環状チェックバルブ24を配置し、この一方のチェックバルブ24の外縁寄りを、該ピストンカラー21に設けたバルブシート51に着座させ、このチェックバルブ24のためのバルブスプリング25(図5)を該ピストンカラー21の環状ウエブ21Aの内側面によりバックアップ支持する。同様に、ピストン20Aは、他方のピストンカラー21の外周フランジ21Cの内側に他方の環状チェックバルブ24を配置し、この他方のチェックバルブ24の外縁寄りを、該ピストンカラー21に設けたバルブシート51に着座させ、このチェックバルブ24のためのバルブスプリング25を該ピストンカラー21の環状ウエブ21Aの内側面によりバックアップ支持する。
ピストン20Aは、一方のピストンカラー21の内周フランジ21Bの端面に圧側減衰バルブ27の内周部を支持し、この圧側減衰バルブ27の外周部を一方のチェックバルブ24の内縁寄りに着座させる。圧側減衰バルブ27の内周部はワッシャ28及びバルブストッパ29の内周部によりバックアップ支持される。また、他方のピストンカラー21の内周フランジ21Bの端面に伸側減衰バルブ26の内周部を支持し、この伸側減衰バルブ26の外周部を他方のチェックバルブ24の内縁寄りに着座させる。伸側減衰バルブ26の内周部はワッシャ28及びバルブストッパ29の内周部によりバックアップ支持される。ピストンボルト13の先端小径部13Aに、バルブストッパ29、ワッシャ28、圧側減衰バルブ27、両ピストンカラー21、伸側減衰バルブ26、ワッシャ28、バルブストッパ29を順に挿着し、これらをナット15により締結するものである。
これにより、ピストン20Aは、ピストンロッド12の伸長時に、ロッド側油室11Aの油圧が上昇すると、ロッド側油室11Aから流入する油により一方のチェックバルブ24を一方のバルブシート51から離座させて押し開き、この油を両ピストンカラー21の油孔21Dに通し、この油により伸側減衰バルブ26を他方のチェックバルブ24から離座させて押し開き、この油をピストン側油室11Bに流出させる。
また、ピストン20Aは、ピストンロッド12の圧縮時に、ピストン側油室11Bの油圧が上昇すると、ピストン側油室11Bから流入する油により、他方のチェックバルブ24を他方のバルブシート51から離座させて押し開き、この油を両ピストンカラー21の油孔21Dに通し、この油により圧側減衰バルブ27を一方のチェックバルブ24から離座させて押し開き、この油をロッド側油室11Aに流出させる。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)2個の背中合せされるピストンカラー21を用いるとともに、2個のチェックバルブ24を用いることにより、両ピストンカラー21の油孔21Dを伸側油路と圧側油路に共用する等、減衰力発生装置10Aを簡易に構成することができる。
(b)ピストンカラー21の外周フランジ21Cの内側に環状チェックバルブ24を配置するとともに、このチェックバルブ24のためのバルブスプリング25を該ピストンカラー21の環状ウエブ21Aによりバックアップ支持するものとしたから、チェックバルブ24及びバルブスプリング25をコンパクトに組込みできる。
(c)ピストンカラー21が環状ウエブ21Aの内外周に内周フランジ21Bと外周フランジ21Cを備え、環状ウエブ21Aに油孔21Dを有するだけの単純な形状からなるものであり、プレス成形体により簡易に製作できる。
(d)減衰力発生装置10Aのピストン20Aを、環状ウエブ21Aの内外周に内周フランジ21Bと外周フランジ21Cを備え、環状ウエブ21Aに油孔21Dを有するだけの単純な形状のピストンカラー21を用いて簡易に組立できる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
図1は実施例1の油圧緩衝器の減衰力発生装置を示す断面図である。 図2は図1の端面図である。 図3はピストンカラーを示し、(A)は断面図、(B)は端面図である。 図4は中間カラーを示し、(A)は断面図、(B)は端面図である。 図5はバルブスプリングを示し、(A)は断面図、(B)は端面図である。 図6は弾発体を示し、(A)は断面図、(B)は端面図である。 図7は弾発体を示し、(A)は側面図、(B)は端面図ある。 図8は実施例2の油圧緩衝器の減衰力発生装置を示す断面図である。 図9はバルブシートを示し、(A)は断面図、(B)は端面図である。 図10はピストンリングを示し、(A)は側面部、(B)は端面図である。
符号の説明
10、10A 減衰力発生装置
20、20A ピストン
21 ピストンカラー
21A 環状ウエブ
21B 内周フランジ
21C 外周フランジ
21D 油孔
22 中間カラー
22C バルブシート面
23 ピストンリング
24 チェックバルブ
25 バルブスプリング
26 伸側減衰バルブ
27 圧側減衰バルブ
30 弾発体
51 バルブシート
52 ピストンリング

Claims (7)

  1. 環状ウエブの内外周から一側に突出る内周フランジと外周フランジを備え、環状ウエブに油孔を有してなるピストンカラーを用いた減衰力発生装置であって、
    2個のピストンカラーを向かい合せにし、両ピストンカラーの内周フランジをピストンロッドに通し、両ピストンカラーの外周フランジの間に中間カラーを挟持し、中間カラーの外周にピストンリングを設け、
    一方のピストンカラーの外周フランジの内側に配置した一方の環状チェックバルブの外縁寄りを、該ピストンカラーの外周フランジの内側より内方に張り出る中間カラーの一方のバルブシート面に着座させ、他方のピストンカラーの外周フランジの内側に配置した他方の環状チェックバルブの外縁寄りを、該ピストンカラーの外周フランジの内側より内方に張り出る中間カラーの他方のバルブシート面に着座させ、
    両ピストンカラーの内周フランジの間に伸側減衰バルブの内周部と圧側減衰バルブの内周部を挟持し、伸側減衰バルブの外周部を一方のチェックバルブの内縁寄りに着座させ、圧側減衰バルブの外周部を他方のチェックバルブの内縁寄りに着座させ、
    ピストンロッドの伸長時には、一方のピストンカラーの油孔から流入する油により伸側減衰バルブ及び他方のチェックバルブを押し開き、この油を他方のピストンカラーの油孔から他方に流出させ、ピストンロッドの圧縮時には、他方のピストンカラーの油孔から流入する油により圧側減衰バルブ及び一方のチェックバルブを押し開き、この油を一方のピストンカラーの油孔から一方に流出させる減衰力発生装置。
  2. 前記両ピストンカラーの内周フランジの間に、伸側減衰バルブの内周部と圧側減衰バルブの内周部を挟持するに際し、両減衰バルブの内周部の間に弾発体を挟圧してなる請求項1に記載の減衰力発生装置。
  3. 環状ウエブの内外周から一側に突出る内周フランジと外周フランジを備え、環状ウエブに油孔を有してなるピストンカラーを用いた減衰力発生装置であって、
    2個のピストンカラーを背中合せにし、両ピストンカラーの外周フランジの端面に当該外周フランジの内側より内方に張り出るバルブシートを設けるとともに、両ピストンカラーの背中合せ部の外周にピストンリングを設け、
    一方のピストンカラーの外周フランジの内側に配置した一方の環状チェックバルブの外縁寄りを、該ピストンカラーのバルブシートに着座させ、他方のピストンカラーの外周フランジの内側に配置した他方の環状チェックバルブの外縁寄りを、該ピストンカラーのバルブシートに着座させ、
    一方のピストンカラーの内周フランジの端面に圧側減衰バルブの内周部を支持し、この圧側減衰バルブの外周部を一方のチェックバルブの内縁寄りに着座させ、他方のピストンカラーの内周フランジの端面に伸側減衰バルブの内周部を支持し、この伸側減衰バルブの外周部を他方のチェックバルブの内縁寄りに着座させ、
    ピストンロッドの伸長時には、一方から流入する油により一方のチェックバルブを押し開き、この油を両ピストンカラーの油孔に通し、この油により伸側減衰バルブを押し開いて他方に流出させ、ピストンロッドの圧縮時には、他方から流入する油により他方のチェックバルブを押し開き、この油を両ピストンカラーの油孔に通し、この油により圧側減衰バルブを押し開いて一方に流出させる減衰力発生装置。
  4. 前記ピストンカラーの環状ウエブが、チェックバルブのためのバルブスプリングをバックアップ支持する請求項1〜3のいずれかに記載の減衰力発生装置。
  5. 前記ピストンカラーがプレス成形体からなる請求項1〜4のいずれかに記載の減衰力発生装置。
  6. 環状ウエブの内外周から一側に突出る内周フランジと外周フランジを備え、環状ウエブに油孔を有してなるピストンカラーを用いた減衰力発生装置のピストン。
  7. 前記ピストンカラーがプレス成形体からなる請求項6に記載の減衰力発生装置のピストン。
JP2007077663A 2007-03-23 2007-03-23 減衰力発生装置 Active JP4898511B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007077663A JP4898511B2 (ja) 2007-03-23 2007-03-23 減衰力発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007077663A JP4898511B2 (ja) 2007-03-23 2007-03-23 減衰力発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008240742A true JP2008240742A (ja) 2008-10-09
JP4898511B2 JP4898511B2 (ja) 2012-03-14

Family

ID=39912360

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007077663A Active JP4898511B2 (ja) 2007-03-23 2007-03-23 減衰力発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4898511B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013139830A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Showa Corp バルブ装置

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4821377B1 (ja) * 1968-07-16 1973-06-28
JPS50153185A (ja) * 1974-05-31 1975-12-09
JPS547073A (en) * 1977-06-13 1979-01-19 Monroe Belgium Nv Piston assembled member for shock absorber
JPS5584344A (en) * 1978-12-19 1980-06-25 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd Vinyl chloride resin composition
JPS55163344A (en) * 1979-06-04 1980-12-19 Kayaba Ind Co Ltd Shock absorber
JPS57110343A (en) * 1980-12-29 1982-07-09 Tateishi Kensetsu Kogyo Kk Stopper device for upper section of fixed tooth of jaw crusher
JPS58173869A (ja) * 1982-04-05 1983-10-12 Oki Electric Ind Co Ltd 化合物半導体電界効果トランジスタの製造方法
JPS61184242A (ja) * 1985-01-31 1986-08-16 ダイムラ−−ベンツ アクチエンゲゼルシヤフト 車両の振動ダンパ
JPH01143437A (ja) * 1987-11-30 1989-06-06 Nec Corp トークンバス型通信装置
JPH10274272A (ja) * 1997-03-28 1998-10-13 Kayaba Ind Co Ltd バルブシート部構造
JP2001304322A (ja) * 2000-04-21 2001-10-31 Showa Corp 油圧緩衝器のピストン
JP2003278818A (ja) * 2002-03-26 2003-10-02 Kayaba Ind Co Ltd 油圧緩衝器

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4821377B1 (ja) * 1968-07-16 1973-06-28
JPS50153185A (ja) * 1974-05-31 1975-12-09
JPS547073A (en) * 1977-06-13 1979-01-19 Monroe Belgium Nv Piston assembled member for shock absorber
JPS5584344A (en) * 1978-12-19 1980-06-25 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd Vinyl chloride resin composition
JPS55163344A (en) * 1979-06-04 1980-12-19 Kayaba Ind Co Ltd Shock absorber
JPS57110343A (en) * 1980-12-29 1982-07-09 Tateishi Kensetsu Kogyo Kk Stopper device for upper section of fixed tooth of jaw crusher
JPS58173869A (ja) * 1982-04-05 1983-10-12 Oki Electric Ind Co Ltd 化合物半導体電界効果トランジスタの製造方法
JPS61184242A (ja) * 1985-01-31 1986-08-16 ダイムラ−−ベンツ アクチエンゲゼルシヤフト 車両の振動ダンパ
JPH01143437A (ja) * 1987-11-30 1989-06-06 Nec Corp トークンバス型通信装置
JPH10274272A (ja) * 1997-03-28 1998-10-13 Kayaba Ind Co Ltd バルブシート部構造
JP2001304322A (ja) * 2000-04-21 2001-10-31 Showa Corp 油圧緩衝器のピストン
JP2003278818A (ja) * 2002-03-26 2003-10-02 Kayaba Ind Co Ltd 油圧緩衝器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013139830A (ja) * 2011-12-28 2013-07-18 Showa Corp バルブ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4898511B2 (ja) 2012-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9121524B2 (en) Shock absorber
JP5957471B2 (ja) 材料変位によって予備緊張可能なブッシング、およびこのブッシングを具備する軸受け
US9194455B2 (en) Shock absorber
JP6838768B2 (ja) 緩衝器
US7014178B2 (en) Hydraulically damping bush bearing
JP5397640B2 (ja) バルブ装置、油圧緩衝器およびその製造方法
WO2014002839A1 (ja) 減衰バルブ
US20100163355A1 (en) Shock absorber
JP4898511B2 (ja) 減衰力発生装置
US10837514B2 (en) Valve structure of shock absorber
JP2008240918A (ja) 減衰力発生装置
JP2008069855A (ja) 油圧緩衝器のリバウンドスプリング構造
US9217478B2 (en) Release mechanism for friction clutch
JP4898512B2 (ja) 減衰力発生装置
JP4740045B2 (ja) 油圧緩衝器の減衰バルブ
JP5634825B2 (ja) バルブ構造
WO2018092327A1 (ja) 緩衝器
JP2008051340A (ja) バルブ装置、油圧緩衝器およびその製造方法
JP6789004B2 (ja) 緩衝器
JP2017510767A (ja) 軸受ユニット
JP6343542B2 (ja) ショックアブソーバ
JP6246425B1 (ja) 緩衝器
JP2009180236A (ja) ショックアブソーバ
JP2012092860A (ja) バルブ構造
JP2013096474A (ja) 油圧緩衝器のバルブ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111213

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4898511

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250