JP2008239609A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】アスタキサンチン等のカロテノイドを安定に配合した皮膚外用剤を提供すること。
【解決手段】成分(A)カロテノイド、及び(B)白金族金属コロイドを配合する皮膚外用剤。特に、成分(A)としては、アスタキサンチン、リコピン、β―カロチン、ゼアキサンチン、ルテイン、カンタキサンチン、クリプトキサンチン、ビオラキサンチン、カプサンチン、フコキサンチン及びこれらの誘導体からなる群から選ばれる一種又は二種以上であることが好ましい。特に、成分(B)としては、白金コロイドが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、カロテノイドと白金族金属コロイドを配合する皮膚外用剤に関し、更に詳細には、白金族金属コロイドによりカロテノイドの安定性を向上させた皮膚外用剤に関する。
化粧料に配合されている素材には、カテキン等のポリフェノールや、アスタキサンチン等のカロテノイドのように、老化防止、シミの予防・改善等の肌に有用な効果を本来は有することが知られていながら、その酸化安定性が低いため、製剤に安定に配合することが困難であるものが多い。そのため、アスコルビン酸等の抗酸化剤と併用や、有効成分のカプセル化等の工夫がなされてきた。(特許文献1参照)。
カロテノイドに関しては、光により酸化され褪色が起こるため、抗酸化剤の配合や、遮光容器の利用等の褪色防止策が取られてきたが、十分なものではなかった。また、カロテノイドと組み合わせて用いることができる抗酸化剤は油溶性のものが多く、化粧水等水性ベースの剤型では少量しか配合できないため、カロテノイドに対して十分に作用しない場合があった。さらにまた、配合した抗酸化剤自体も酸素により劣化し経時で変色(褪色、着色)するなど、長期間抗酸化効果を維持できない場合があり、カロテノイド本来の効果が十分に発揮できなかった。
一方、白金コロイドをはじめとするある種の白金族金属コロイドには抗酸化能のあることが知られている(特許文献2、3参照)。
特開平1−215263号公報 特開昭53−109878号公報 特開2001−114671号公報
しかしながら、褪色や着色のメカニズムは複雑であるため、それを抑制するのに適した方法は素材毎に異なり、個々の素材に適した安定化方法や安定化剤を見つけ出すことは困難で、肌への有用な効果を有することが知られているアスタキサンチン等のカロテノイドに適した安定化の方法や安定化剤が求められていた。
かかる実情に鑑み、本発明者は上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、アスタキサンチンをはじめとするカロテノイドと白金族金属コロイドとを組み合わせることにより、カロテノイドの光による褪色の防止や安定性に著しい効果を発揮することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は次の成分(A)及び(B);
(A)カロテノイド
(B)白金族金属コロイド
を配合することを特徴とする皮膚外用剤を提供するものである。
また、成分(A)のカロテノイドが、アスタキサンチン、リコピン、β―カロチン、ゼアキサンチン、ルテイン、カンタキサンチン、クリプトキサンチン、ビオラキサンチン、カプサンチン、フコキサンチン及びこれらの誘導体からなる群から選ばれる一種又は二種以上であることを特徴とする前記皮膚外用剤を提供するものである。そして、前記成分(B)が白金コロイドである前記いずれかの皮膚外用剤を提供するものである。
本発明の皮膚外用剤は、アスタキサンチン等のカロテノイドの安定性を向上させることでカロテノイドの肌への効果を有効に発揮させることができる為、カロテノイドによる老化防止、肌荒れ改善、シミの予防や改善に有用である。
本発明の皮膚外用剤に配合される成分(A)のカロテノイドは、アスタキサンチン、リコピン、β−カロチン、ゼアキサンチン、ルテイン、カンタキサンチン、クリプトキサンチン、ビオラキサンチン、カプサンチン、フコキサンチン及びこれらの誘導体が挙げられる。
誘導体としては、例えば、グリシン、アラニン等のアミノ酸とのエステル類、酢酸、クエン酸等のカルボン酸とのエステル及びその塩類、リン酸、硫酸等の無機酸とのエステル及びその塩類、またはエイコサペンタエン酸やドコサヘキサエン酸等の高度不飽和脂肪酸、オレイン酸やリノール酸等の不飽和脂肪酸や、パルミチン酸やステアリン酸等の飽和脂肪酸等との脂肪酸エステル類等から選択されるモノエステル体及び同種または異種のジエステル体、グルコシド等の配糖体類等が挙げられる。
これらは、化学合成品であっても、また、植物、動物、微生物などの天然物から抽出されたものであってもよく、その原料の種類や産地、製法は特に限定されず、一種又は二種以上を配合することができる。
更に、上記カロテノイドのうち、特に好ましいカロテノイドはアスタキサンチンであり、アスタキサンチンは、例えば、オキアミ、サケ、マス、福寿草、赤色酵母、ヘマトコッカス藻等の天然物から抽出したものや合成品を用いることができる。
天然物からアスタキサンチン等のカロテノイドを得る場合の抽出溶媒としては、例えばアセトン、エーテル、クロロホルム及びアルコール(エタノール、メタノール等)等の有機溶媒を用いることができ、また、これらの混合溶液を用いることもできる。あるいは、超臨界状態の二酸化炭素を用いてもよい。
例えば、オキアミ科オキアミ(Euphausia similis G.O.)に抽出溶媒を加え抽出し、この抽出液を瀘別してアスタキサンチン抽出物エキスを得、次いで、この抽出エキスから抽出溶媒を留去し、必要に応じて水素添加や加水分解等の化学反応を行ない、最後に、分子蒸留若しくはカラムクロマトグラフィーや高速液体クロマトグラフィー(HPLC)等の手段を用いて脱臭、精製を行なうことにより得ることができる。
本発明の皮膚外用剤における成分(A)のカロテノイドの配合量は、特に限定されないが、好ましくは0.00001〜5質量%(以下単に「%」で示す)であり、より好ましくは0.0001〜1%である。抽出液を使用する場合は、溶質の量が上記範囲内であれば、その抽出液濃度等は何ら限定されるものではない。
一方、本発明に配合される成分(B)の白金族金属コロイドとは、白金族金属の粒子が、液相に分散した状態のものをいい、白金族金属とは、ルテニウム、オスミウム、ロジウム、イリジウム、パラジウム、及び白金からなる遷移金属の総称をいう。本発明においては、中でも、成分(A)のカロテノイドの安定性の面から、ロジウム、白金が好ましく、白金が最も好ましい。本発明の成分(B)の白金族金属コロイドは、白金族金属から選ばれる一種の金属コロイドであってもよいし、二種以上の金属種のコロイドであってもよいが、中でも、単一金属種のコロイドが好ましく、白金コロイド又はロジウムコロイドが好ましい。
白金族金属を安定的なコロイド状態とするためには、金属の粒子は、比表面積が大きく、表面反応性に優れたものが好ましい。白金族金属粒子の粒径については、コロイド状態にすることができれば特に限定されないが、ナノ単位であるのが好ましい。具体的には、粒径は、1〜5nmが好ましく、1〜3nmであるのがより好ましく、1.5〜2.5nmが特に好ましい。また、粒子の粒径分布は狭いのが好ましく、具体的には、90個数%以上のコロイド粒子の粒径が、0.1〜10nmの範囲に入るのが好ましく、1〜3nmの範囲に入るのがより好ましい。尚、コロイド粒子の平均粒径は、透過型電子顕微鏡で観察することにより求めることができる。
白金族金属の粒子を分散させる液相の主成分は水であることが好ましく、コロイド状態を不安定化させない範囲で、有機溶媒を含有していてもよい。有機溶媒としては、メタノール、エチルアルコール等のアルコール類;グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール類等が挙げられる。
金属コロイド又は金属粒子の製造方法は、種々知られており(例えば、特公昭57−43125号公報、特開昭59−120249号公報、特開平9−225317号公報、特開平10−176207号公報、特開2001−79382号公報、特開2001−122723号公報など)、当業者はこれらの方法を参照することによって容易に調製することができる。例えば、沈殿法又は金属塩還元反応法と呼ばれる化学的方法、あるいは燃焼法と呼ばれる物理的方法などを利用できる。本発明には、いずれの方法で調製された金属コロイド、金属粒子を用いてもよいが、製造の容易性と品質面から金属塩還元反応法で調製された金属コロイドを用いるか、又は前記方法によって得られた金属粒子をコロイドに調製して用いることが好ましい。
金属塩還元反応法では、例えば、水溶性若しくは有機溶媒可溶性の金属塩又は金属錯体の水溶液又は有機溶媒溶液を調製し、この溶液に水溶性高分子を加えた後、必要に応じpHを調整し、不活性雰囲気下で加熱還流することにより還元して金属粒子を得ることができる。金属の水溶性又は有機溶媒可溶性の塩の種類は特に限定されないが、例えば、酢酸塩、塩化物、硫酸塩、硝酸塩、スルホン酸塩、又はリン酸塩などを用いることができ、これらの錯体を用いてもよい。
金属塩還元反応法に用いる水溶性高分子の種類は特に限定されないが、例えば、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、シクロデキストリン、アミロペクチン、又はメチルセルロースなどを用いることができ、これらを2種以上組み合わせて用いてもよい。好ましくはポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸塩を用いることができ、より好ましくはポリアクリル酸塩を用いることができる。また、水溶性高分子に替えて、あるいは水溶性高分子とともに各種の界面活性剤、例えば、アニオン性、カチオン性、両性、又はノニオン性の界面活性剤を使用することも可能である。還元をアルコールあるいはグリコールを用いて行なう際には、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、n−アミルアルコール、又はエチレングリコールなどが用いられる。これらの水溶性高分子及び界面活性剤は、液相中に金属粒子が生成した後は、白金族金属に配位し、該金属の親溶媒性を向上させ、保護コロイド剤として、コロイド状態の安定化に寄与する。
金属塩還元反応法により液相中に生成した金属粒子は、そのまま液相から分離することなく、美白剤等の薬剤、さらにはそれらを配合する化粧料等の皮膚外用剤の調製に用いてもよい。例えば、金属塩還元反応法により液相中に金属粒子を生成させ、所望により適当な精製工程(例えば、金属塩還元反応法の工程中に用いられた有機溶媒を減圧留去する工程)を経た後、任意の量の水を添加することによって、又は任意の量の水を除去することによって、安定なコロイドからなる美白剤や皮膚外用剤等を調製することができる。所望によりコロイド状態の安定化に寄与する界面活性剤、分散剤等を添加してもよい。
本発明の成分(B)の白金族金属コロイドの配合量は、外用剤の剤形、使用目的等によっても異なるが、一般的には、白金族金属の濃度が最終組成物中に、好ましくは0.1nmol/L〜1mmol/L、より好ましくは10nmol/L〜10μmol/Lである。この範囲内であれば、コロイドを安定に配合することができ、優れた薬効を発揮することができる。
本発明の皮膚外用剤には、必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で、通常、化粧料や医薬部外品、外用医薬品等の製剤に使用される成分、すなわち、水(精製水、温泉水、深層水等)、油剤、界面活性剤、金属セッケン、ゲル化剤、粉体、アルコール類、水溶性高分子、皮膜形成剤、樹脂、紫外線防御剤、包接化合物、抗菌剤、香料、消臭剤、塩類、pH調整剤、清涼剤、動物・微生物由来抽出物、植物抽出物、血行促進剤、収斂剤、抗脂漏剤、美白剤、抗炎症剤、活性酸素消去剤、細胞賦活剤、保湿剤、キレート剤、角質溶解剤、酵素、ホルモン類、ビタミン類等を加えることができる。
本発明の皮膚外用剤の配合形態の例としては、特に限定されず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、美容液、パック、洗浄料、ファンデーション、頬紅、口紅等のメーキャップ化粧料、養毛料、ヘアトニック、シャンプー、リンス等の頭髪用化粧料、分散液、軟膏、液剤、エアゾール、貼付剤、パップ剤、リニメント剤等のいずれの形態であってもよい。
以下、製造例、実施例、比較参考例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
[製造例1:白金コロイドの調製]
アリーン冷却器と三方コックを接続した100mL二口ナス型フラスコにポリ(ポリアクリル酸ナトリウム)(アルドリッチ社製 0.31g)を入れ、蒸留水23mLで溶解した。この溶液を10分間撹拌した後、塩化白金酸(HPtCl・6HO、和光純薬社製)を蒸留水に溶解した1.66×10−2M溶液(2mL)を加えてさらに30分間撹拌した。反応系内を窒素置換し、特級エタノール25mLを加えて窒素雰囲気下を保ちながら100℃で2時間還流した。反応液の紫外可視光吸収スペクトルを測定し、白金イオンピークの消失と、金属固体特有の散乱によるピークの飽和を確認し、還元反応を終了した。有機溶媒を減圧留去して白金コロイド液(平均粒径2.4±0.7nm)を調製した。得られた白金コロイドの白金の濃度は1mmol/Lであった。
実施例1(本発明品1、2、比較品1、2):化粧水
<アスタキサンチンの褪色防止効果(安定化効果)試験>
下記表1に示す処方及び製法にて化粧水を調製し、室温に2週間保存した。
下記評価方法により、試験前後のアスタキサンチンの量からアスタキサンチン残存率を求め、その値からアスキサンチンの褪色防止効果(安定化効果)を評価した。結果を併せて表1に示した。
(製法)
表1に示す処方成分を混合溶解し化粧水を得た。
(評価方法)
各試料について、アスタキサンチンに特徴的な吸収波長である470nmにおける吸光度を調製当初(試験前)および蛍光灯のついた室内に2週間放置後(試験後)測定し、下記式により、アスタキサンチン残存率を求め、更にその値を下記判定基準によりアスキサンチンの褪色防止効果(安定化効果)として判定した。
アスタキサンチン残存率=(試験後の吸光度/試験前の吸光度)×100(%)
(判定基準)
◎:アスタキサンチン残存率が90%以上
○:アスタキサンチン残存率が60%以上90%未満
△:アスタキサンチン残存率が30%以上60%未満
×:アスタキサンチン残存率が30%未満
表1から明らかなように、白金コロイドはアスタキサンチンの残存率の低下を抑える効果に非常に優れていることが分かる。その効果は、白金コロイドの代わりに抗酸化剤として知られるアスコルビン酸を配合したもの(比較品2)と比較して極めて高いものであり、白金コロイドはごく少量でアスタキサンチンの安定化効果があることがわかった。
比較参考例(比較品3〜5):化粧水
<カテキンの着色防止効果(安定化効果)試験>
白金コロイドのアスタキサンチンに対する安定化効果の特異性をより示すために比較データとして、アスタキサンチンの代わりに、やはり安定化配合が困難で経時での着色が著しいポリフェノールの一種であるカテキンを用い、カテキンの酸化反応による着色に対する白金コロイドの効果を確認した。
確認の方法は、下記表2に示す処方及び製法にて化粧水を調製し、50℃で1週間保存し、各試料の試験前後の吸光度変化からカテキンの着色防止効果(安定化効果)を評価した。結果を併せて表2に示した。
(評価方法)
表2に示す各試料の調製当初(試験前)と50℃で1週間保存時(試験後)の470nmにおける吸光度を測定しその差を求めた。吸光度変化が小さいほど着色の程度が少ないことになる。
(判定基準)
○:吸光度変化が0
△:吸光度変化が0.01未満
×:吸光度変化が0.01以上
すると、表2から分かるように、アスタキサンチンの安定化に対しては著しい効果を示した白金コロイドが、カテキンの安定化(着色防止)に対しては、意外にも全く効果がなく却って着色を促進してしまった。
以上、表1及び表2の結果から、白金コロイドの作用はアスタキサンチンなどのカロテノイドに特異的且つ顕著であることがわかった。
実施例2:化粧水
(成分) (%)
(1)グリセリン 5
(2)1,3−ブチレングリコール 6.5
(3)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.2
モノラウリン酸エステル
(4)エチルアルコール 12
(5)アスタキサンチン *1 0.001
(6)リン酸アスコルビルナトリウム 0.5
(7)アスコルビン酸グルコシド 2
(8)乳酸 0.05
(9)乳酸ナトリウム 0.1
(10)白金コロイド *2 0.05
(11)コラーゲン 1
(12)パラオキシ安息香酸メチル 0.05
(13)香料 適量
(14)精製水 残量
(製法)
A.成分(3)〜(5)、および(12)、(13)を混合溶解する。
B.成分(1)、(2)、(6)〜(11)及び(14)を混合溶解する。
C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
実施例2で調製した化粧水は、変色変臭、沈殿などがなく極めて安定であり、肌に適用すると、アスタキサンチンを配合した化粧水に求められる効果、すなわち、みずみずしい保湿感があり、連続的に適用することによりシミやくすみなどを抑制又は改善する効果のあるものであった。
実施例3:乳液
(成分) (%)
(1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン 1
モノステアレート
(2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビット 0.5
テトラオレエート
(3)グリセリルモノステアレート 1
(4)ステアリン酸 0.5
(5)ベヘニルアルコール 0.5
(6)スクワラン 8
(7)ヘマトコッカス藻エキス *3 0.1
(8)エチルアルコール 5
(9)カンゾウ抽出物 0.01
(10)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(11)白金コロイド *2 0.2
(12)精製水 残量
(13)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(14)カルボキシビニルポリマー 0.2
(15)水酸化ナトリウム 0.1
(16)ヒアルロン酸 0.1
(17)酸化亜鉛 3
(18)香料 適量
*3 アスタキサンチンとして5%含有するもの
(製法)
A.成分(12)〜(14)を加熱混合し、70℃に保つ。
B.成分(1)〜(9)を加熱混合し、70℃に保つ。
C.BにAを加えて混合し、均一に乳化する。
D.Cを冷却後(10),(11)を加え均一に混合する。
E.Dに(15)を加え、十分に攪拌し、さらに(16)〜(18)を加え、均一に混合して乳液を得た。
実施例3で調製した乳液は、変色変臭などがなく非常に安定であり、肌に適用すると、カロテノイドを配合した乳液に求められる滑らかな感触、エモリエント効果が得られ、連続的に適用することによりシワ形成や皮膚硬化の抑制又は改善効果に優れるものであった。
実施例4:クリーム
(成分) (%)
(1)セトステアリルアルコール 3
(2)グリセリン脂肪酸エステル 2
(3)モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 1
(4)モノステアリン酸ソルビタン 1
(5)N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム 0.5
(6)ワセリン 5
(7)ジメチルポリシロキサン(100mPa・s) 3
(8)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 20
(9)アスタキサンチン液 *4 0.05
(10)エラグ酸 0.05
(11)乳酸(50%水溶液) 1
(12)ジプロピレングリコール 10
(13)アルブチン 3
(14)クエン酸ナトリウム 0.5
(15)白金コロイド *2 0.5
(16)リン酸アスコルビルマグネシウム 0.1
(17)酸化チタン 0.1
(18)香料 適量
(19)エデト酸2ナトリウム 0.03
(20)パラオキシ安息香酸エチル 0.05
(21)精製水 残量
*4 アスタキサンチンとして5%含有するもの
(製法)
A.成分(1)〜(10)を加熱混合し、70℃に保つ。
B.成分(11)〜(16)および(19)〜(21)を加熱混合し、70℃に保つ。
C.BにAを加えて混合し、均一に乳化する。
D.Cを冷却後(17)、(18)を加え均一に混合してクリームを得た。
実施例4で調製したクリームは、変色変臭、分離などがなく安定であり、肌に適用すると、カロテノイドを配合した化粧品やクリームに求められる滑らかな感触、保湿感が得られ、連続的に適用することによりしみ、くすみなどを抑制又は改善する効果のあるものであった。
実施例5:日焼け止め乳液
(成分) (%)
(1)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 1
(2)ジメチルポリシロキサン(100mPa・s) 5
(3)オクタメチルシクロテトラシロキサン 20
(4)イソノナン酸イソトリデシル 5
(5)パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 5
(6)微粒子酸化チタン 10
(7)微粒子酸化亜鉛 10
(8)酸化ジルコニウム 5
(9)ポリスチレン末 3
(10)トリメチルシロキシケイ酸
/シクロペンタシロキサン溶液 0.5
(11)ヘマトコッカス藻エキス *3 0.01
(12)パラオキシ安息香酸プロピル 0.1
(13)ジプロピレングリコール 3
(14)エチルアルコール 10
(15)精製水 残量
(16)食塩 0.2
(17)白金コロイド *2 0.01
(18)香料 適量
(製法)
A.成分(1)〜(10)を混合分散する。
B.成分(11)〜(16)を混合溶解する。
C.AにBを添加して、均一に乳化する。
D.Cに成分(17)、(18)を添加して日焼け止め乳液を得た。
実施例5で調製した日焼け止め乳液は、変色変臭、分離などがなく極めて安定であり、肌に適用すると、カロテノイドの効果が発揮され、日中の紫外線から肌を守り、しみ、くすみなどを抑制又は軽減する効果に優れるものであった。

Claims (3)

  1. 次の成分(A)及び(B);
    (A)カロテノイド
    (B)白金族金属コロイド
    を配合することを特徴とする皮膚外用剤。
  2. 前記成分(A)のカロテノイドが、アスタキサンチン、リコピン、β―カロチン、ゼアキサンチン、ルテイン、カンタキサンチン、クリプトキサンチン、ビオラキサンチン、カプサンチン、フコキサンチン及びこれらの誘導体からなる群から選ばれる一種又は二種以上であることを特徴とする請求項1記載の皮膚外用剤。
  3. 前記成分(B)が白金コロイドであることを特徴とする請求項1又は2記載の皮膚外用剤。
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