JP2008238540A - インクジェット記録装置および画像処理方法 - Google Patents

インクジェット記録装置および画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インクジェット記録装置において、カラー画像との境界におけるブリーディングが低減され、かつ色味やシャープネスを含む品位が高い黒画像を記録する。
【解決手段】黒画像において、カラー領域と隣接するCl隣接Bkエッジ領域(D1008)と、記録媒体の地のままの領域と隣接するWhite隣接Bkエッジ領域(D1009)を規定し、領域にごとに、その幅を定める。そして、それぞれのエッジ領域ごとに重ねて付与するカラーインクの量(D1020〜D1022、D1026〜D1028)を異ならせる。詳しくは、Cl隣接Bkエッジ領域は主にブリーディングを防止するべく付与するカラーインクの量を多くし、一方、White隣接Bkエッジ領域は主に黒画像のシャープさを実現するため付与するカラーインクの量を少なくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェット記録装置および画像処理方法に関し、詳しくは、ブラックインクとカラーインクを用いて記録を行う際の、ブラック画像におけるカラー画像など他の領域との境界領域の記録に関するものである。
記録媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置は、高密度かつ高速な記録が可能であり、また、種々の記録媒体に記録を行うことができる。また、このインクジェット記録方法は、ランニングコストが低く、記録に伴って発生する騒音が小さいなどの多くの利点を有している。このような点から、プリンタ、ポータブルプリンタ等、各種の画像出力装置としてとして広く用いられ、また、商品化されている。
インクジェット記録装置の記録方式としては、記録ヘッドおよびインクタンクを搭載するキャリッジを記録媒体に対して走査し、その間にインクを吐出してその領域の記録を行ういわゆるシリアル方式が知られている。この方式では、上記走査と走査の間に記録媒体を走査方向と略直交する方向に所定量搬送するものであり、これら走査と記録媒体搬送とを繰返すことによって記録媒体全体に記録を行う。別の記録方式として、いわゆるフルライン方式も知られている。この方式は、記録媒体の幅に対応した範囲に吐出口を配列した記録ヘッドを用い、この記録ヘッドに対して記録媒体を搬送しつつ記録を行うものである。
近年、以上のような種々の利点を有するインクジェット記録装置は、ブラックおよび複数のカラーのインクを用いカラー記録を行う製品として数多く提供されている。このようなカラーインクジェット記録装置では、一般に、ブラックインクは文字等の記録に多く用いられることから、記録文字のシャープさ、鮮明さ、また、高い濃度を実現できるインクが求められる。この点で、記録媒体に対する浸透性を低くしたブラックインクを用い、ブラックインク中の染料、顔料などの着色材が記録媒体中へ浸透するのを抑制するものが用いられることが多い。これにより、記録媒体上に残って定着する着色材の量を多くし、記録する画像のシャープさや高濃度を実現している。一方、カラーインクについては、異なる色のインクが記録媒体上で隣接した領域に付与されたときに、これらのインクが境界部で混ざり合いカラー画像の品位を低下させる現象(ブリーディング)を生じさせることがある。これを防ぐために、記録媒体に対する浸透性を上げたインクを用いることが知られている(例えば、特許文献1参照)。これにより、それぞれの領域に付与されたインクは記録媒体中に多くが浸透して境界を超えて他の色のインクと混ざり合うことを防ぐことができる。
しかし、以上のようなブラックインクとカラーインクの組み合わせを用いた場合、次のような問題を生じることがある。ブラックとカラーの領域が隣接する画像において、ブラックインクは、浸透性が低いため記録媒体中に速やかに浸透せずに領域の境界を超えてカラーインクと混ざり合うことがある。すなわち、ブラック領域とカラー領域の境界でブリーディングが生じる。
これに対し、従来いくつかの対策が提案されている。
第1の対策として、加熱定着器等の定着手段を設ける方法がある。これにより、記録媒体に高速にインクを定着させブリーディングを防止することができる。また、これとともに定着しないインクで画像が汚れるスミアをも防止することが可能となる。
第2の対策として、浸透性の高いカラーインクをブラックインクの記録領域に重ねて付与する方法が知られている。カラーインクによって記録媒体の面が塗れた状態にブラックインクが付与されることからブラックインクは紙面に浸透しやすくなり、スミアを抑えることができる。また、ブラック領域とカラー領域の境界では、ブラックインクとカラーインクが反応して凝集するタイプのインクセット(特許文献2)を用いることにより境界ブリーディングを低減する。
しかし、第1の対策は、定着手段を設けるため装置の大型化や、コストの増大を招く。また、シリアル方式の記録装置では、記録媒体の紙送り(搬送)が間欠的であるため、定着器による定着にムラが生じるおそれもある。さらに、定着にある程度時間を要しそのために排紙までの時間が長くなってスループットが低下するという問題もある。
また、第2の対策のように、ブラックインクの定着を促すために、浸透性の高いカラーインクを重ねて付与すると、カラーインクが記録媒体に浸透する際にブラックインクも一緒に浸透してしまうため、記録媒体表面に残るブラックインクが少なくなる。そのため、特にブラック画像の境界においてブラックインクが浸透してしまうことによる、黒画像のシャープさを実現できないという問題を派生する。第2の対策では、ブラックインクとカラーインクとの凝集によってこの問題を解決するが、相互に凝集を生じさせるものであるため、ブラックインクとカラーインクの組成が限られてしまうという問題を派生する。例えば、一方をカチオン性とし他方をアニオン性とする必要があり、用いることができるインクが限られるという問題がある。
これに対し、第3の対策として、第2の対策と同様、浸透性の高いカラーインクをブラックインクの記録領域を区別して付与するものが考慮できる。すなわち、ブラック記録領域において、スミアを防止する領域と境界ブリーディングを防止する領域とに分けて、それぞれに必要なカラーインクの付与量を制御するものである。これにより、スミアの低減と境界ブリーディングの低減の両立を図ることができる。
特開昭55−65269号公報 特開平9−25442号公報
しかしながら、上記第3の対策では、カラーインクを重ねて付与することにより、黒文字など黒画像のシャープネスを損ない黒画像品位が低下する問題がある。その要因の一つは、ブラックインクで記録する領域の境界領域のうち、カラー領域に隣接するエッジ領域と、インクを付与しない記録媒体の地のままの領域に隣接するエッジ領域とでは、カラーインクを付与する主な目的が異なることである。すなわち、カラー領域に隣接するエッジ領域は主にカラーインクとのブリーディングを低減することが目的であり、一方、記録媒体の地のままの領域に隣接するエッジ領域は黒画像のシャープネスを確保することが目的となる。それにもかかわらず、例えば、ブリーディングの低減を目的として両領域に対して同じカラーインクの付与を行なうと、黒画像の品位が低下することがある。
他方、カラーインクを重ねて付与したときの黒画像の色味の変化を考慮すると、上記カラー領域に隣接するエッジ領域はできるだけ狭い領域とし色味が変化する範囲をできるだけ小さくすることが望ましい。これに対し、記録媒体の領域に隣接するエッジ領域の場合、カラーインクを重ねて付与することによる色味の変化はそれほど目立たないという事実もある。
以上のように、エッジ領域ないしその大きさ(幅)は、重ねて付与するカラーインクの量を定めたり色味の変化による画質劣化の影響を考慮したりするときに重要な要因となる。
本発明の目的は、以上の点から、カラー画像との境界におけるブリーディングが低減され、かつシャープネスを含む品位が高い黒画像を記録できるインクジェット記録装置および画像処理方法を提供することである。
そのために本発明では、ブラックインクとカラーインクを記録媒体に付与して記録を行うインクジェット記録装置であって、ブラックインクを付与して記録するブラック領域とカラーインクを付与して記録するカラー領域を含む画像を記録するとき、前記ブラック領域の記録データと前記カラー領域の記録データに基づき、前記ブラック領域において、前記カラー領域に隣接するカラー隣接ブラックエッジ領域と、記録媒体の地の領域に隣接するホワイト隣接ブラックエッジ領域とを、それぞれのエッジ領域の幅ととともに設定する領域設定手段と、前記エッジ領域のそれぞれに基づいて、当該エッジ領域のそれぞれに重ねて付与するカラーインクの量を定める重ね量設定手段と、を具えたことを特徴とする。
好ましくは、前記重ね量設定手段は、前記カラー隣接ブラックエッジ領域に付与するカラーインクの量を前記ホワイト隣接ブラックエッジ領域に付与するカラーインクの量より多くすることを特徴とする。
さらに好ましくは、前記領域設定手段は、前記ブラック領域において、前記カラー隣接ブラックエッジ領域および前記ホワイト隣接ブラックエッジ領域以外の領域として、ブラック非エッジ領域をさらに設定し、前記重ね量設定手段は、前記ブラック非エッジ領域に付与するカラーインクの量をも定めることを特徴とする。
また、ブラックインクとカラーインクを記録媒体に付与して記録を行うための記録用データを生成するための画像処理方法であって、ブラックインクを付与して記録するブラック領域とカラーインクを付与して記録するカラー領域を含む画像を記録するとき、前記ブラック領域の記録データと前記カラー領域の記録データに基づき、前記ブラック領域において、前記カラー領域に隣接するカラー隣接ブラックエッジ領域と、記録媒体の地の領域に隣接するホワイト隣接ブラックエッジ領域とを、それぞれのエッジ領域の幅ととともに設定する領域設定工程と、前記エッジ領域のそれぞれに基づいて、当該エッジ領域のそれぞれに重ねて付与するカラーインクの量を定める重ね量設定工程と、を有したことを特徴とする。
以上の構成によれば、カラー画像との境界におけるブリーディングが低減され、かつ色味やシャープネスを含む品位が高い黒画像を記録できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態では、インクジェット記録装置としてインクジェットプリンタを例に挙げて説明する。
インクジェットプリンタの概要
図16は、本発明の一実施形態に係るカラーインクジェットプリンタの概略構成を示す斜視図である。この図において、202は、イエロー、マゼンタ、シアンの3色それぞれのカラーインクとブラックインクをそれぞれ貯留したインクカートリッジを示す。これらインクカートリッジ202は、キャリッジ106に着脱自在に搭載される。キャリッジ106には、上記の各インクに対応した記録ヘッド201が同様に着脱自在に搭載される。キャリッジ106は不図示の駆動機構によってガイドシャフト108に案内されながら移動することができる。これにより、記録ヘッド201は記録用紙などの記録媒体107に対して記録のための走査をすることができる。104は紙送りローラを示し、補助ローラ103(拍車形態が好ましい)とともに図中の矢印方向に回転する。同様に、記録媒体107の搬送方向において記録ヘッド201の上流側には給紙ローラ対105が設けられている。給紙ローラ対105が搬送ローラ104と同期して回転する。これにより、記録媒体107の記録面を平坦に維持しながらその記録媒体を図中矢印Dで示す方向に搬送する。
キャリッジ106は、記録命令に応じて、図中x方向に移動し記録ヘッドの走査を行う。この走査の間に、記録データに応じて記録ヘッド201の吐出ヒータを駆動してインクを吐出し、記録媒体107上に記録ヘッドの記録幅に対応した領域の記録を行う。この記録走査が終了してから、次の記録走査が始まる前に紙送りローラ104によって必要な幅だけ図中矢印D方向に紙送りを行う。このように走査と紙送りを繰り返すことにより、記録媒体の所定の領域への記録が完成する。
なお、一方向への主走査時のみで記録を行うのではなく、記録速度を高めるため、x方向への主走査の記録が終わりキャリッジをホームポジション側へ戻す際の復路においても記録を行う構成であってもよい。また、以上説明した例ではインクタンクと記録ヘッドとが分離可能にキャリッジ106に搭載するものである。インクを収容するインクカートリッジ202と記録ヘッド201とが一体になったインクジェットカートリッジの形態であってもよい。さらに、一つの記録ヘッドから複数色のインクを吐出可能な複数色一体型記録ヘッドを用いてもよい。
また、キャリッジの移動範囲には、記録ヘッドの吐出口面をキャップするキャッピング機構(不図示)や、キャッピング機構によるキャップ状態で記録ヘッド内の増粘インクや気泡を除去する等のヘッド回復動作を行う回復ユニット(不図示)が設けられている。また、回復ユニットには、クリーニングブレード(不図示)等が設けられ記録ヘッド201に向けて突出可能に支持され、記録ヘッドの前面との当接が可能となっている。これにより、回復動作後に、クリーニングブレードを記録ヘッドの移動経路中に突出させ、記録ヘッドの移動にともなって記録ヘッド前面の不要なインク滴や汚れ等の払拭を行うことができる。
記録ヘッドの概要
図17は、図16に示した記録ヘッド201の要部の概略構成を示す斜視図である。記録ヘッド201は、図17に示すように、所定のピッチで複数の吐出口300が形成されており、共通液室301と各吐出口300とを連結する液路302の壁面に沿ってインク吐出用のエネルギーを発生するための吐出ヒータ303が配設されている。ヒータ303とその回路はシリコン上に半導体製造技術を利用して作成される。また、液路302および共通液室301は射出成形により作られたプラスチックカバー306で形成されている。また、温度センサ(不図示)、サブヒータ(不図示)も同一シリコン上に半導体製造プロセスと同様のプロセスで一括形成される。これらの電気配線が作られたシリコンプレート308は支持基板をなすアルミベースプレート307に固定されている。また、シリコンプレート308上の回路接続部311とプリント基板309とは極めて細いワイヤー310によって電気接続され記録装置本体からの信号は信号回路312を介して受け取ることができる。共通液室301は、図1に示したインクカートリッジと、インクフィルター305を設けたジョイントパイプ304介して連結し、これによって、インクカートリッジから共通液室301にインクが供給される。共通液室301に供給されて一時的に貯えられたインクは、毛管現象により液路302に供給され、吐出口300でメニスカスを形成して液路302を満たした状態を保つ。このとき、電極(不図示)を介してヒータ303に通電がなされて発熱すると、ヒータ303上のインクが急激に加熱されて液路302内に気泡が発生し、この気泡の膨張により吐出口300からインク滴313が吐出される。
制御構成の概要
図18は、図16に示した実施形態のインクジェットプリンタにおける制御構成を示すブロック図である。同図において、400は、パーソナルコンピュータ(PC)などのホスト装置から記録データを入力するためのインターフェ−スを示す。記録制御部500は、インターフェースを介して入力した記録データに基づいて、図1〜図15を参照して後述される、ブラック画像におけるカラー画像などとの隣接領域を含むブラック画像やカラー画像の記録データ生成処理などを実行する。また、記録制御部500は、紙送りモータ405やキャリッジモータ406など、記録動作に伴う各部動作機構の動作制御を実行する。
記録制御部500において、MPU401は、プログラムROM402に格納される制御プログラムに従い上述のデータ間引き処理や記録動作の制御を実行する。RAM(DRAM)403は、MPU401のこのような処理実行に際してワークエリアとして用いられる。すなわち、RAM403は記録データや記録ヘッドに供給される吐出データ等のデータを一時的に保存し、また、記録ドット数や記録ヘッドの交換回数等も記憶する。ゲートアレイ404は記録ヘッドに対する記録データの供給制御を行うとともに、インターフェース400、MPU401、DRAM403間のデータの転送制御も行う。モータドライバ407、408はそれぞれ搬送モータ405、キャリアモータ406を駆動する。また、ヘッドドライバ409は記録ヘッド410を駆動して各吐出口からインクを吐出させる。
(実施形態1)
実施形態1の概要
本発明の一実施形態は、ブラックインクで記録するブラック領域にカラーインクを重ねて付与する形態に係るものである。そして、ブラック領域において、カラーインクで記録するカラー領域と隣接する一定のエッジ領域と、記録媒体の地のままの領域と隣接する一定のエッジ領域を規定し、領域にごとに、その幅を定めるとともに、付与するカラーインクの量を異ならせる。また、上記二つのエッジ領域以外の内部の領域に付与するカラーインクの量も適切に定める。以下では、上記カラー領域と隣接するエッジ領域をカラー隣接ブラックエッジ領域、上記記録媒体の地の領域と隣接するエッジ領域をホワイト隣接ブラックエッジ領域、また、上記内部の領域をブラック非エッジ領域ともいう。さらに詳しくは、本実施形態では、ブラックインクとして浸透性の低いインクを用い、一方、カラーインクとしてブラックインクよりも浸透性の高いインクを用いる。そして、カラー隣接ブラックエッジ領域は主にブリーディングを防止するべく付与するカラーインクの量を多くし、一方、ホワイト隣接ブラックエッジ領域は主に黒画像のシャープさを実現するため付与するカラーインクの量を少なくする。また、ホワイト隣接ブラックエッジ領域以外の領域であるブラック非エッジ領域は、スミアを防止するのに適切な量のカラーインクを付与する。
さらに、本実施形態では、プリンタにおける記録モードないし記録解像度などに応じて、カラー隣接ブラックエッジ領域、ホワイト隣接ブラックエッジ領域の幅を定める。これにより、記録モードなどが変わってもそれに応じてカラーインクの付与量を適切に定め、また、黒画像のシャープさを適切に実現する。
全体のデータ処理
図1は、本発明の一実施形態に係る、上述のエッジ領域の幅の決定を含む、ブラック(以下、単にBkとも表記する)、シアン(同じくC)、マゼンタ(同じくM)およびイエロー(同じくY)の各色インクの記録用データの生成処理を示すブロック図である。なお、上記と同様、「カラー」を単に「Cl」、「ホワイト」を「White」とも表記する。
先ず、記録すべきオリジナル画像から得られる、オリジナルBkデータ(D1000)と、オリジナルCデータ(D1001)、オリジナルMデータ(D1002)およびオリジナルYデータ(D1003)とに基づいて、ブラック境界処理(E1000)を行う。オリジナルCデータ、オリジナルMデータおよびオリジナルYデータは、オリジナルカラーデータを構成する。ブラック境界処理によって、オリジナルBk画像(領域)における、カラー隣接ブラックエッジ領域およびホワイト隣接ブラックエッジ領域(の幅)と、ブラック非エッジ領域が定まる。すなわち、これら領域のデータである、カラー隣接ブラックエッジデータ(D1008)、ホワイト隣接ブラックエッジデータ(D1009)、ブラック非エッジデータ(D1010)を生成する。
次に、Cl隣接Bkエッジデータ(D1008)とCl隣接Bkエッジ間引きマスク(カラー隣接ブラックエッジ間引きマスク;D1011)との論理積をとることにより、Cl隣接Bkエッジ間引きデータ(D1014)を生成する。同様に、White隣接Bkエッジデータ(D1009)とWhite隣接Bkエッジ間引きマスク(ホワイト隣接ブラックエッジ間引きマスク;D1012)との論理積をとることにより、White隣接Bkエッジ間引きデータ(D1015)を生成する。さらに、Bk非エッジデータ(D1010)とBk非エッジ間引きマスク(D1013)との論理積をとることにより、Bk非エッジ間引きデータ(D1016)を生成する。これらの間引きマスクを用いた処理は、Cl隣接Bkエッジ領域、White隣接Bkエッジ領域、およびBk非エッジ領域それぞれに対するカラーインクの付与(以下では、「下打ち」ともいう)の量を、マスクによってその領域全体で調整する処理である。なお、重ね量設定のための「下打ち」は、カラーインクを重ねて付与することを意味し、予めカラーインクをインク吐出によって付与しその上にブラックインクを付与する形態だけを意味するものでない。逆に、予めブラックインクを吐出し、その上に重ねてそれぞれのカラーインクを吐出して付与する形態をも意味する。
次に、上記のように得られたCl隣接Bkエッジ間引きデータ(D1014)と、それぞれ第1のカラー下打ちマスクであるCマスク1(D1017)、Mマスク1(D1018)およびYマスク1(D1019)それぞれとの論理積をとる。これにより、Cl隣接Bkエッジ領域に付与するカラーインクのデータである、C下打ちデータ1(D1020)、M下打ちデータ1(D1020)、Y下打ちデータ1(D1022)を生成する。すなわち、Cl隣接Bkエッジ領域に付与するカラーインクの量が最終的に定まる。
同様に、White隣接Bkエッジ間引きデータ(D1015)と、それぞれ第2のカラー下打ちマスクであるCマスク2(D1023)、Mマスク2(D1024)およびYマスク2(D1025)それぞれとの論理積をとる。これにより、White隣接Bkエッジ領域に付与するカラーインクのデータである、C下打ちデータ2(D1026)、M下打ちデータ2(D1027)、Y下打ちデータ2(D1028)を生成する。すなわち、White隣接Bkエッジ領域に付与するカラーインクの量が最終的に定まる。
同じく、ブラック非エッジ間引きデータ(D1016)と、それぞれ第3のカラー下打ちマスクであるCマスク3(D1029)、Mマスク3(D1030)およびYマスク3(D1031)それぞれとの論理積をとる。これによって、ブラック非エッジ領域に付与するカラーインクのデータである、C下打ちデータ3(D1032)、M下打ちデータ3(D1033)、Y下打ちデータ3(D1034)を生成する。すなわち、ブラック非エッジ領域に付与するカラーインクの量が最終的に定まる。
以上のインク色ごとの下打ちマスク処理によって、Cl隣接Bkエッジ領域、White隣接Bkエッジ領域、およびBk非エッジ領域それぞれの最終的な下打ち量が定まる。なお、本実施形態では、下打ちマスクの記録許容画素の割合は色ごとに異ならせている。上述のようにC、M、Yそれぞれについてマスク1、2および3が用いられるが、色ごとにマスク1〜3の記録許容画素の割合を合計したものは、図10〜図12からわかるように、シアン(C)が最も大きい。これは、シアンが黒との定着性が最も良いことから、シアンを最も多く付与する構成としている。また、シアンだけを付与すると黒画像の色みが変化するため、マゼンタやイエローを少量付与して色みの変化を低減させている。このとき、色みの変化を低減させるためにシアンと同じ量だけマゼンタやイエローを付与するとインク付与量が多くなってしまい、ブリーディングやスミアが生じる。そこで、黒インクの定着性を向上させるようシアンインクを付与し、ブリーディングやスミアが発生せずに黒画像の色みが変化しない程度のマゼンタやイエローを付与している。
このように、本実施形態では、カラーインクが複数種類用意され、これに応じて、第1のカラー下打ちマスク、第2のカラー下打ちマスクおよび第3のカラー下打ちマスクが、それぞれインク色毎に個別に用意される。
以上のようにして得られた、C下打ちデータ1(D1020)とC下打ちデータ2(D1026)とC下打ちデータ3(D1032)との論理和をとり、C下打ちデータ(D1035)を生成する。さらに、このC下打ちデータ(D1035)とオリジナルシアンデータ(D1001)と論理和をとり、最終の記録用のシアンデータ(D1005)を生成する。同様に、M下打ちデータ1(D1020)とM下打ちデータ2(D1027)とM下打ちデータ3(D1033)の論理和をとり、M下打ちデータ(D1036)を生成する。そして、このM下打ちデータ(D1036)とオリジナルマゼンタデータ(D1002)と論理和をとり、最終の記録用マゼンタデータ(D1006)を生成する。同じく、Y下打ちデータ1(D1022)とY下打ちデータ2(D1028)Y下打ちデータ3(D1034)の論理和をとり、Y下打ちデータ(D1037)を生成する。そして、このY下打ちデータ(D1037)とオリジナルイエローデータ(D1003)との論理和をとり、最終の記録用イエローデータ(D1004)を生成する。
また、Cl隣接Bkエッジ間引きデータ(D1014)とWhite隣接Bkエッジ間引きデータ(D1015)とBk非エッジ間引きデータ(D1016)との論理和をとり、最終の記録用ブラックデータ(D1004)を生成する。
ブラック境界処理(E1000)
図2は、図1に示すブラック境界処理(E1000)の詳細を示すブロック図である。本処理は、上述したようにCl隣接Bkエッジ領域とWhite隣接Bkエッジ領域をその幅(以下、エッジ幅ともいう)とともに定める領域設定処理ないしブラック境界生成処理である。図2に示す例は、エッジ幅の最大が4ドット(画素)の場合を示している。
オリジナルBkデータ(D1000)に対して、ブラック縮退処理(E2000)を行なう。これにより、ブラック1ドット縮退データ(D2000)、ブラック2ドット縮退データ(D2001)、ブラック3ドット縮退データ(D2002)、およびブラック4ドット縮退データ(D2003)を生成する。これらブラックのドット縮退処理は、同じく本ブラック境界処理における処理として行われる後述のカラーボールド処理とあいまってWhite隣接Bkエッジ領域およびCl隣接Bkエッジ領域のエッジ幅を定めるための処理である。
(ブラック縮退処理(E2000))
図3はブラック1ドット縮退処理を示すフローチャートである。また、図4(a)〜(g)は、この処理を画素ごとのデータによって模式的に示す図である。
ブラック1ドット縮退処理では、ブラック画像についてその画素ごとに次の処理を行う。先ず、ブラック画像における着目画素を中心とした3x3マトリクス(図4(a))内に存在するブラックドットの総数が9ドットであるか否かを判定する(S101)。総ブラックドット数が9のときは、着目画素のビットをオンにする(S102)。そうでないときは、着目画素のビットをオフにする(S103)。続いて、着目画素をシフトさせる(S104)。総てのブラック画像の画素に対して処理し完了すれば終了(S105)とし、そうでなければ上記処理を繰り返す。なお、上記の例では、総ブラックドット数に対する閾値を9としたが、インクの特性や記録装置の特性に合わせて最適な値を用いることが好ましい。
このブラック1ドット縮退処理によって、オリジナルブラック画像(図4(c))の外郭を1ドット(画素)分縮小した画像(図4(d))が得られる。
ブラック2ドット縮退処理もブラック1ドット縮退処理と同様に、5x5マトリクス内に存在する総ブラックドット数が25ドットであるか否かを判定する。もし、総ブラックドット数が25の場合は着目画素のビットをオンにする。そうでない場合には、着目画素のビットをオフにする。着目画素をシフトさせつつ、総ての画素に対して処理し完了すれば終了とし、そうでなければ上記処理を繰り返す。ここでは、総ブラックドット数の閾値を25としたがインクの特性や記録装置の特性に合わせて最適な値を用いることが好ましいことは同様である。ブラック3ドット縮退処理もブラック1ドット縮退処理と図同様に、7x7マトリクス内に存在する総ブラックドット数が49ドットであるか否かを判定する。もし、総ブラックドット数が49の場合は着目画素のビットをオンにする。そうでない場合には、着目画素のビットをオフにする。着目画素をシフトさせつつ、総ての画素に対して処理し完了すれば終了とし、そうでなければ上記処理を繰り返す。同じく、総ブラックドット数の閾値は49に限らず、インクの特性や記録装置の特性に合わせて最適な値を用いることができる。さらに、ブラック4ドット縮退処理も同様に、9x9マトリクス内に存在する総ブラックドット数が81ドットであるか否かを判定する。総ブラックドット数が81の場合は着目画素のビットをオンにする。そうでない場合には、着目画素のビットをオフにする。そして、着目画素をシフトしつつ、総ての画素に対して処理が完了するまで上記処理を繰り返す。同じく、総ブラックドット数の閾値は81に限らず、インクの特性や記録装置の特性に合わせて最適な値を用いることができる。
以上のブラック1ドット縮退処理、ブラック2ドット縮退処理、ブラック3ドット縮退処理およびブラック4ドット縮退処理によって、図4(d)〜(g)に示す縮退したブラック画像が得られる。すなわち、ブラック1ドット縮退処理によって図4(d)に示すように、オリジナルBkデータに対し1ドット縮退したデータが得られる。また、ブラック2ドット縮退処理によって、図4(e)に示すようにオリジナルBkデータに対して2ドット縮退したデータが得られる。また、ブラック3ドット縮退処理によって、図4(f)に示すようにオリジナルBkデータに対し3ドット縮退したデータが得られる。さらに、ブラック4ドット縮退処理によって、図4(g)に示すようにオリジナルBkデータに対し4ドット縮退したデータが得られる。
再び図2を参照すると、オリジナルCデータ(D1001)、オリジナルMデータ(D1002)およびオリジナルYデータ(D1003)の論理和(図6(e))をとり、この論理和画像に対してカラーボールド処理(E2001)を行う。これにより、カラー1ドットボールドデータ(D2004)、カラー2ドットボールドデータ(D2005)、カラー3ドットボールドデータ(D2006)、およびカラー4ドットボールドデータ(D2007)を生成する。
(カラーボールド処理)
図5は、Clボールド処理(E2001)によるカラー1ドットボールドデータの生成処理を示すフローチャートである。また、図6(a)〜(i)は、この処理を画素ごとのデータによって模式的に示す図である。
カラー1ドットボールドデータ生成では、図6(b)〜(d)に示すそれぞれオリジナルC画像(D1001)、オリジナルM画像(D1002)、およびオリジナルY画像(D1003)の論理和である、図6(e)に示すカラー画像に対して処理を行う。先ず、このカラー画像の3x3マトリクス(図6(a))内に存在するブラックドットの総数が1ドット以上であるか否かを判定する(S501)。総ブラックドット数が1ドット以上の場合は着目画素のビットをオンにする(S502)。そうでない場合には、着目画素のビットをオフにする(S503)。続いて、着目画素をシフトさせ(S504)、カラー画像(図6(e))の総ての画素に対する処理が完了するまで上記処理を繰り返す(S505)。この処理によって、図6(f)に示すカラー1ドットボールド画像(D2004)を得ることができる。なお、上記の例では、総ブラックドット数の閾値を1ドットとしたがインクの特性や記録装置の特性に合わせて最適な値を用いることが好ましい。
カラー2ドットボールド処理も、カラー1ドットボールド処理と同様にして、5x5マトリクス(図6(a))内に存在する総ブラックドット数が1ドット以上であるか否かを判定する。総ブラックドット数が1ドット以上の場合は着目画素のビットをオンにする。そうでない場合には、着目画素のビットをオフにする。そして、着目画素をシフトさせ、総てのカラー画素に対して上記と同じ処理を繰り返す。この処理によって、図6(g)に示すカラー2ドットボールド画像(D2005)を得ることができる。
さらに、カラー3ドットボールド処理も、カラー1ドットボールド処理と同様にして、7x7マトリクス(図6(a))内に存在する総ブラックドット数が1ドット以上であるか否かを判定する。総ブラックドット数が1ドット以上の場合は着目画素のビットをオンにする。そうでない場合には、着目画素のビットをオフにする。そして、着目画素をシフトさせ、総てのカラー画素に対して上記と同じ処理を繰り返す。この処理によって、図6(h)に示すカラー3ドットボールド画像(D2006)を得ることができる。
最後に、カラー4ドットボールド処理も、カラー1ドットボールド処理と同様にして、9x9マトリクス(図6(a))内に存在する総ブラックドット数が1ドット以上であるか否かを判定する。総ブラックドット数が1ドット以上の場合は着目画素のビットをオンにする。そうでない場合には、着目画素のビットをオフにする。そして、着目画素をシフトさせ、総てのカラー画素に対して上記と同じ処理を繰り返す。この処理によって、図6(i)に示すカラー4ドットボールド画像(D2007)を得ることができる。
以上説明したブラック縮退処理およびカラーボールド処理によって生成されたそれぞれのデータは、セレクタによって選択されてその後のCl隣接Bkエッジデータ、White隣接BkエッジデータおよびBk非エッジデータの生成処理に用いられる。
図2に示すように、セレクタS2001、S2002、S2003、S2004およびS2005が設けられる。これらセレクタは、記録モードなどに応じて設定されるものであり、詳しくは、Cl隣接Bkエッジ領域およびWhite隣接Bkエッジの幅に対応してそれぞれの選択肢が設定される。
図7は、Cl隣接Bkエッジ幅およびWhite隣接Bkエッジ幅の組合せに応じたセレクタS2001〜S2005それぞれの選択肢を定めたテーブルを示す図である。
本発明の一実施形態では、記録媒体として普通紙を用い記録品位が「標準」で、記録解像度が1200dpiの記録モードのとき、Cl隣接Bkエッジ領域のエッジ幅を2ドット(画素)、White隣接Bkエッジ領域のエッジ幅を4ドット(画素)に設定する。また、いわゆるカラム間引き記録を行う「速い」モードで、記録解像度が600dpiのとき、Cl隣接Bkエッジ領域のエッジ幅を2ドット、White隣接Bkエッジ領域のエッジ幅を2ドットに設定する。このように、本実施形態では、各領域のエッジ幅を可変に設定し、または記録モードに応じてエッジ幅を変更することができる。なお、このモードに応じたエッジ幅の設定は、MPU401(図18)が、ホスト装置からの記録モード情報に応じて、図7に示すテーブルを参照し、各セレクタの選択肢を設定することを介して行う。
例えば、上記「標準モード」の場合、Cl隣接Bkエッジ幅が2ドット、White隣接Bkエッジ幅が4ドットに応じて、各セレクタの設定は次のように行われる。セレクタS2001がデータD2003、セレクタS2002がデータD2001、セレクタS2003がデータD2007、セレクタS2004がデータD2005、セレクタS2005がデータD2014の選択肢をそれぞれ選択するように設定が行われる。
以上の各セレクタの設定に基づいたBkドット縮退データとClドットボールドデータを用いたCl隣接Bkエッジデータ、White隣接Bkエッジデータ、およびBk非エッジデータの生成処理の概略は以下のとおりである。
図2において、セレクタS2001によって選択されたデータはWhite隣接Bk非エッジデータ(D2008)とされ、セレクタS2002によって選択されたデータはCl隣接Bk非エッジデータ(D2009)とされる。また、セレクタS2003によって選択されたデータはCl隣接Bkエッジ幅カラーボールドデータ(D2011)とされ、セレクタS2004によって選択されたデータはWhite隣接Bkエッジ幅カラーボールドデータ(D20010)とされる。
次に、White隣接Bk非エッジデータ(D2008)の否定をとり、これとオリジナルBkデータ(D1000)とCl隣接Bk非エッジデータ(D2009)の論理積をとることにより、Bk非エッジ不確定データ(D2012)を生成する。さらに、Bk非エッジ不確定データ(D2012)とオリジナルBkデータ(D1000)とCl隣接Bkエッジ幅Clボールドデータ(D20011)の論理積をとる。そして、この論理積とWhite隣接時Bk非エッジデータ(D2008)の論理和をとることによりWhite隣接エッジ幅≧Cl隣接時エッジ幅時のBk非エッジデータ(D2014)を生成する。一方、White隣接Bk非エッジデータ(D2008)とCl隣接Bkエッジ幅Clボールドデータ(D2011)との論理積をとることにより、White隣接時エッジ幅<Cl隣接時エッジ幅時のBk非エッジデータ(D2013)を生成する。
次に、セレクタS2005によって選択されたデータをBk非エッジデータ(D1008)とする。また、このBk非エッジデータ(D1008)の否定をとり、これとオリジナルBkデータ(D1000)とWhite隣接Bkエッジ幅Clボールドデータ(D20010)との論理積を、Cl隣接Bkエッジデータ(D1009)とする。さらに、Cl隣接Bkエッジデータ(D1009)とBk非エッジデータ(D1008)との論理和の否定によってデータを反転させる。そして、この反転データとオリジナルBkデータ(D1000)との論理積をとることによりWhite隣接Bkエッジデータ(D1010)を生成する。
図8(a)〜(i)は、上述のCl隣接Bkエッジデータ、White隣接Bkエッジデータ、およびBk非エッジデータの生成処理の一例を、画素ごとのデータによって模式的に示す図である。具体的には、各セレクタが、Cl隣接Bkエッジ幅を2ドット、White隣接Bkエッジ幅を4ドットとしたときのCl隣接Bkエッジデータ、White隣接Bkエッジデータ、およびBk非エッジデータの生成処理を示している。
図8(a)はBk4ドット縮退画像、図8(b)はBk2ドット縮退画像、図8(c)はCl4ドットボールド画像、図8(d)はCl2ドットボールド画像をそれぞれ示している。
上述したようにWhite隣接Bk非エッジデータ(D2008)の否定をとり、これとオリジナルBkデータ(D1000)とCl隣接Bk非エッジデータ(D2009)との論理積をとることにより、図8(e)に示すBk非エッジ不確定画像が生成される。
そして、先ず、Bk非エッジ不確定データとオリジナルBkデータとCl隣接Bkエッジ幅カラーボールドデータとの論理積がとられる。そして、この論理積とWhite隣接時Bk非エッジデータとの論理和をとることにより、図8(f)に示すWhite隣接エッジ幅≧Cl隣接エッジ幅時のBk非エッジ画像が生成される。セレクタS2005は図7にて説明した選択によって上記Bk非エッジ画像を選択し、これにより、図8(g)に示すBk非エッジデータが出力される。
また、Bk非エッジデータの否定をとりデータを反転させたものとオリジナルBkデータとWhite隣接Bkエッジ幅Clボールドデータの論理積をとったものが、図8(h)に示すCl隣接Bkエッジデータとして出力される。
さらに、Cl隣接BkエッジデータとBk非エッジデータとの論理和の否定をとりデータを反転させたものと、オリジナルBkデータとの論理積をとったものが、図8(i)に示すWhite隣接Bkエッジデータとして出力される。
記録用データの生成
以上説明したブラック境界処理(E1000)によって得られるCl隣接Bkエッジデータ、White隣接BkエッジデータおよびBk非エッジデータに基づいて、図1にて上述したように記録用のカラーデータおよびBkデータが生成される。その詳細を図9〜図12を参照して説明する。
(領域ごとの間引き処理)
図9(a)〜(i)は領域ごとの間引きマスクによる間引きデータの生成例を示す図である。
図9(a)に示すWhite隣接Bkエッジデータ(D1009)に対して、図9(b)に示すWhite隣接ブラックエッジ間引きマスク(D1012)を用いて間引き処理(AND)を行う。これにより、図9(c)に示すWhite隣接Bkエッジ間引き画像(D1015)が得られる。
また、図9(d)に示すCl隣接Bkエッジデータ(D1008)に対して、図9(e)に示すCl隣接Bkエッジ間引きマスク(D1011)を用いて間引き処理(AND)を行う。これにより、図9(f)に示すCl隣接Bkエッジ間引き画像(D1014)が得られる。
さらに、図9(g)に示すBk非エッジ画像(D1010)に対して、図9(h)に示すBk非エッジ間引きマスク(D1013)を用いて間引き処理(AND)を行う。これにより、図9(i)に示すBk非エッジ間引き画像(D1016)が得られる。
以上、図9(b)、(e)および(h)に示すマスクは、それぞれ所定の間引き率を有したものである。それぞれのマスクにおける記録許容画素のマスク全体に対する割合(100%−間引き率)は、White隣接Bkエッジ間引きマスクが87.5%、Cl隣接Bkエッジ間引きマスクが75%、Bk非エッジ間引きマスクが50%である。
なお、各色の間引き量およびマスクサイズはインクの特性や記録装置の構成に応じて、適切な値とすることが好ましい。また、マスク内のドットの配置方法は規則性を持たせてもよいし、疑似的にランダムにしてもよい。
(第1のカラー下打ちマスクによる間引き処理)
次に、以上のようにして得られるエッジ領域ごとの間引きデータに基づき、図1にて上述したように色ごとの下打ち量が決定される。先ず、Cl隣接Bkエッジ間引きデータに対する下打ちマスクによる間引き処理の詳細を説明する。
図10(a)〜(g)は、Cl隣接Bkエッジ間引きデータに対する各色の下打ちマスク1による間引き処理を説明する図である。
図10(a)はCl隣接Bkエッジ間引きデータを示している。これに対し、図10(b)〜(d)はそれぞれ所定の間引き率でマスク間引きを行うシアン、マゼンタ、イエローそれぞれの下打ちマスク1を示している。ここで、各色マスクの下打ち量の割合(100%−間引き率)は、シアンが25%、マゼンタが6.25%、イエローが6.25%である。
これらマスクとCl隣接Bkエッジ間引きデータと各色の下打ちマスク1との論理積をとることにより、図10(e)〜(g)に示す各色の下打ちデータが生成される。ここで、各色の下打ち量およびマスクサイズはインクの特性や記録装置の構成に応じて、適切な値とすることが好ましい。また、マスク内のドットの配置方法は規則性を持たせてもよいし、疑似的にランダムにしてもよい。
(第2のカラー下打ちマスクによる間引き処理)
図11(a)〜(g)は、White隣接Bkエッジ間引きデータに対する各色の下打ちマスク2による間引き処理を説明する図である。
図11(a)は、White隣接Bkエッジ間引きデータを示している。これに対し、図11(b)〜(d)はそれぞれ所定の間引き率でマスク間引きを行うシアン、マゼンタ、イエローそれぞれの下打ちマスク2を示している。ここで、各色マスクの下打ち量の割合(100%−間引き率)は、シアンが6.25%、マゼンタが6.25%、イエローが6.25%である。
White隣接Bkエッジ間引きデータと各色の下打ちマスク2との論理積をとることにより、図11(e)〜(g)に示す各色の下打ちデータが生成される。
(第3のカラー下打ちマスクによる間引き処理)
図12(a)〜(g)は、Bk非エッジ間引きデータに対する各色の下打ちマスク3による間引き処理を説明する図である。
図12(a)はBk非エッジ間引きデータを示している。これに対し、図12(b)〜(d)はそれぞれ所定の間引き率でマスク間引きを行うシアン、マゼンタ、イエローそれぞれの下打ちマスク3を示している。ここで、各色マスクの下打ち量の割合(100%−間引き率)は、シアンが12.5%、マゼンタが6.25%、イエローが6.25%である。
Bk非エッジ間引きデータと各色の下打ちマスク3との論理積をとることにより、図12(e)〜(g)に示す各色の下打ちデータが生成される。
図13は、以上図1以下を参照して説明した、各エッジ領域を含む領域ごとのデータ生成を含む記録用カラーデータおよびブラックデータの生成処理を示すフローチャートである。また、図14(a)〜(g)は、生成処理の過程および結果において得られる各データを画素ごとのデータで示す模式図である。
先ず、ブラックエッジ検出幅の設定を行い(S901)、これに基づきブラック境界処理を行う(S902)。次に、ブラック境界処理で得られたCl隣接Bkエッジデータと、Cl隣接Bkエッジ間引きマスクとシアン、マゼンタ、イエローそれぞれの下打ちマスク1との論理積をとりシアン、マゼンタ、イエロー下打ちデータ1を生成する(S903)。同じく、ブラック境界処理で得られたWhite隣接Bkエッジデータと、White隣接Bkエッジ間引きマスクとシアン、マゼンタ、イエローそれぞれの下打ちマスク2との論理積をとりシアン、マゼンタ、イエロー下打ちデータ2を生成する(S904)。さらに同じくブラック境界処理で得られたBk非エッジデータと、Bk非エッジ間引きマスクとシアン、マゼンタ、イエローそれぞれの下打ちマスク3との論理積をとりシアン、マゼンタ、イエロー下打ちデータ3を生成する(S905)。
次に、シアン、マゼンタ、イエローそれぞれについて、下打ちデータ1と下打ちデータ2と下打ちデータ3との論理和をとり、図14(a)、(b)、(c)に示すシアン、マゼンタ、イエローそれぞれの下打ちデータを生成する。そして、これらそれぞれの下打ちデータとオリジナルシアン、マゼンタ、イエローデータとの論理和をそれぞれとることにより、図14(d)〜(f)に示すシアン、マゼンタ、イエローそれぞれの記録用データを生成する。また、Cl隣接Bkエッジ間引きデータとWhite隣接Bkエッジ間引きデータとBk非エッジ間引きデータとの論理和をとることにより図14(g)に示す記録用ブラックデータを生成する(S906)。
(他のエッジ幅の例)
図15(a)〜(g)は、Cl隣接Bkエッジ幅およびWhite隣接Bkエッジ幅の他の例に係る、ブラック境界処理におけるデータを示す図である。具体的には、図7にて前述した、カラム間引き記録を行う「速い」モードに対応して、Cl隣接Bkエッジ幅が2ドット、White隣接Bkエッジ幅が2ドットの場合のブラック境界処理におけるデータを示している。
図15(a)は、Bk2ドット縮退画像、図15(b)はCl2ドットボールド画像を示す。
上記Bk2ドット縮退画像に基づくWhite隣接Bk非エッジデータの否定と、オリジナルBkデータと、同じくBkドット縮退画像に基づくCl隣接Bkブラック非エッジデータの論理積をとる。これにより、図15(c)に示すBk非エッジ不確定画像が生成される。また、Bk非エッジ不確定データと、オリジナルBkデータと、上記Cl2ドットボールド画像に基づくCl隣接Bkエッジ幅Clボールドデータとの論理積と、White隣接Bk非エッジデータの論理和をとる。これによって、図15(d)に示すWhite隣接エッジ幅≧Cl隣接エッジ幅時のBk非エッジ画像が生成される。
そして、セレクタS2005によって選択されたデータ、本例の場合、White隣接エッジ幅≧Cl隣接エッジ幅時のBk非エッジ画像が出力され、図15(e)に示すBk非エッジ画像となる。また、Bk非エッジデータの否定をとりデータを反転させたものと、オリジナルBkデータと、White隣接Bkエッジ幅Clボールドデータとの論理積をとったものが図15(f)に示すCl隣接Bkエッジ画像となる。さらに、Cl隣接BkエッジデータとBk非エッジデータとの論理和の否定をとりデータを反転させたものとオリジナルBkデータの論理積をとったものが図15(g)に示すWhite隣接Bkエッジ画像となる。このように記録モードによって最適なブラックデータのエッジ幅を変えることによって最適な画像を得ることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ブラック画像においてカラー領域に隣接するエッジ領域の幅と記録を行わないホワイトに隣接するエッジ領域の幅が、記録モードなどに応じて設定される。これにより、記録モード、インクに応じて、ブラックとカラー間の境界ブリーディングを抑え、また、ブラック画像のシャープな高品位な記録をすることができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態は、インクジェットプリンタなどのインクジェット記録装置において、図1等で示した記録用データ生成に係る画像処理を行う形態について説明した。本発明の適用はこの形態に限られないことはもちろんである。例えば、パーソナルコンピュータなどのホスト装置で上記処理を実行してもよい。この場合、ホスト装置が本発明の画像処理方法を実施することになる。
本発明の一実施形態に係る、ブラック画像のエッジ領域の幅の決定を含む各色インクの記録用データの生成処理を示すブロック図である。 図1に示すブラック境界処理の詳細を示すブロック図である。 上記ブラック境界処理におけるブラック1ドット縮退処理を示すフローチャートである。 (a)〜(g)は、この処理を画素ごとのデータによって模式的に示す図である。 上記ブラック境界処理におけるカラー1ドットボールド処理を示すフローチャートである。 (a)〜(i)は、図5に示す処理を画素ごとのデータによって模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る、Cl隣接Bkエッジ幅およびWhite隣接Bkエッジ幅の組合せに応じたセレクタの選択肢を定めたテーブルを示す図である。 (a)〜(i)は、Cl隣接Bkエッジデータ、White隣接Bkエッジデータ、およびBk非エッジデータの生成処理の一例を、画素ごとのデータによって模式的に示す図である。 (a)〜(i)は領域ごとの間引きマスクによる間引きデータの生成例を示す図である。 (a)〜(g)は、Cl隣接Bkエッジ間引きデータに対する各色の下打ちマスク1による間引き処理を説明する図である。 (a)〜(g)は、White隣接Bkエッジ間引きデータに対する各色の下打ちマスク2による間引き処理を説明する図である。 (a)〜(g)は、Bk非エッジ間引きデータに対する各色の下打ちマスク3による間引き処理を説明する図である。 図1〜図2で説明した、各エッジ領域を含む領域ごとのデータ生成を含む記録用カラーデータおよびブラックデータの生成処理を示すフローチャートである。 (a)〜(g)は、図13に示す生成処理の過程および結果において得られる各データを画素ごとのデータで示す模式図である。 (a)〜(g)は、Cl隣接Bkエッジ幅およびWhite隣接Bkエッジ幅の他の例に係る、ブラック境界処理におけるデータを示す図である。 本発明の一実施形態に係るカラーインクジェットプリンタの概略構成を示す斜視図である。 図16に示した記録ヘッド201の要部の概略構成を示す斜視図である。 図16に示した実施形態のインクジェットプリンタにおける制御構成を示すブロック図である。
符号の説明
201 記録ヘッド
400 インターフェース
401 MPU
402 ROM
403 DRAM(プリントバッファ)
404 ゲートアレイ
500 記録制御部
S2001〜S2005 セレクタ

Claims (10)

  1. ブラックインクとカラーインクを記録媒体に付与して記録を行うインクジェット記録装置であって、
    ブラックインクを付与して記録するブラック領域とカラーインクを付与して記録するカラー領域を含む画像を記録するとき、前記ブラック領域の記録データと前記カラー領域の記録データに基づき、前記ブラック領域において、前記カラー領域に隣接するカラー隣接ブラックエッジ領域と、記録媒体の地の領域に隣接するホワイト隣接ブラックエッジ領域とを、それぞれのエッジ領域の幅ととともに設定する領域設定手段と、
    前記エッジ領域のそれぞれに基づいて、当該エッジ領域のそれぞれに重ねて付与するカラーインクの量を定める重ね量設定手段と、
    を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記重ね量設定手段は、前記カラー隣接ブラックエッジ領域に付与するカラーインクの量を前記ホワイト隣接ブラックエッジ領域に付与するカラーインクの量より多くすることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記領域設定手段は、前記ブラック領域において、前記カラー隣接ブラックエッジ領域および前記ホワイト隣接ブラックエッジ領域以外の領域として、ブラック非エッジ領域をさらに設定し、前記重ね量設定手段は、前記ブラック非エッジ領域に付与するカラーインクの量をも定めることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記領域設定手段は、
    前記ブラック領域の記録データにおいて、前記カラー隣接ブラックエッジ領域のデータと前記ホワイト隣接ブラックエッジ領域のデータと前記ブラック非エッジ領域のデータを生成するブラック境界生成手段を有し、
    前記重ね量設定手段は、
    前記ブラック境界生成手段によって生成されたカラー隣接ブラックエッジデータと、カラー隣接ブラックエッジ間引きマスクと、の論理積をとることによって間引きを行うカラー隣接ブラックエッジ間引きデータ生成手段と、
    前記ブラック境界生成手段によって生成されたホワイト隣接ブラックエッジデータと、ホワイト隣接ブラックエッジ間引きマスク、との論理積をとることによって間引きを行うホワイト隣接ブラックエッジ間引きデータ生成手段と、
    前記ブラック境界生成手段によって生成されたブラック非エッジデータと、ブラック非エッジ間引きマスクと、の論理積をとることによって間引きを行うブラック非エッジ間引きデータ生成手段と、
    前記カラー隣接ブラックエッジ間引きデータ生成手段によって生成されたカラー隣接ブラックエッジ間引きデータと、第1のカラー下打ちマスクと、の論理積をとることによって下打ちカラーデータを生成する第1のカラー下打ちデータ生成手段と、
    前記ホワイト隣接ブラックエッジ間引きデータ生成手段によって生成されたホワイト隣接ブラックエッジ間引きデータと、第2のカラー下打ちマスクと、の論理積をとることによって下打ちカラーデータを生成する第2のカラー下打ちデータ生成手段と、
    前記ブラック非エッジ間引きデータ生成手段によって生成されたブラック非エッジ間引きデータと、第3のカラー下打ちマスクと、の論理積をとることによって下打ちカラーデータを生成する第3のカラー下打ちデータ生成手段と、
    を有し、
    前記カラー隣接ブラックエッジ間引きデータ生成手段によって生成されたカラー隣接ブラックエッジ間引きデータと、前記ホワイト隣接ブラックエッジ間引きデータ生成手段によって生成されたホワイト隣接ブラックエッジ間引きデータと、前記ブラック非エッジ間引きデータ生成手段によって生成されたブラック非エッジ間引きデータと、の論理和をとることによってブラックインクの記録用データを生成し、
    前記第1のカラー下打ちデータ生成手段によって生成された第1のカラー下打ちデータと、前記第2のカラー下打ちデータ生成手段によって生成された第2のカラー下打ちデータと、前記第3のカラー下打ちデータ生成手段によって生成された第3のカラー下打ちデータと、の論理和をとり、該論理和とオリジナルカラーデータとの論理和をとることによってカラーインクの記録用データを生成する
    記録データ生成手段をさらに具えたことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記ブラック境界生成手段は、前記カラー隣接ブラックエッジ領域の幅と、前記ホワイト隣接ブラックエッジ領域の幅を可変に設定することを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記ブラック境界生成手段によって設定されるそれぞれのエッジ領域の幅を、記録モードに応じて変更することを特徴とする請求項4または5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記カラーインクは、複数種類の色ごとのカラーインクであり、前記第1のカラー下打ちマスク、前記第2のカラー下打ちマスクおよび前記第3のカラー下打ちマスクは、それぞれインク色毎に個別に用意されることを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記カラーインクはイエロー,マゼンタ,シアンの3色であることを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. ブラックインクとカラーインクを記録媒体に付与して記録を行うための記録用データを生成するための画像処理方法であって、
    ブラックインクを付与して記録するブラック領域とカラーインクを付与して記録するカラー領域を含む画像を記録するとき、前記ブラック領域の記録データと前記カラー領域の記録データに基づき、前記ブラック領域において、前記カラー領域に隣接するカラー隣接ブラックエッジ領域と、記録媒体の地の領域に隣接するホワイト隣接ブラックエッジ領域とを、それぞれのエッジ領域の幅ととともに設定する領域設定工程と、
    前記エッジ領域のそれぞれに基づいて、当該エッジ領域のそれぞれに重ねて付与するカラーインクの量を定める重ね量設定工程と、
    を有したことを特徴とする画像処理方法。
  10. 前記重ね量設定工程では、前記カラー隣接ブラックエッジ領域に付与するカラーインクの量を前記ホワイト隣接ブラックエッジ領域に付与するカラーインクの量より多くすることを特徴とする請求項9に記載の画像処理方法。
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