JP2008238362A - 切断装置 - Google Patents

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孝寛 山野
Katsuhiko Hayashi
克彦 林
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Abstract

【課題】切断装置において、回転切断刃が回転不能となるロック現象の発生を防止する。
【解決手段】回転切断刃の回転速度に応じて被切断物の搬送速度を制御する制御装置を備え、制御装置は、被切断物を切断する回転切断刃を駆動する第1のモータの回転速度が予め設定したしきい値以下となった場合、被切断物を搬送するパルスモータによる搬送速度を低下させる。または、第1のモータの回転速度が低くなった場合、被切断物を搬送するパルスモータによる搬送速度を低下させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、部品を搬送しながら所望の形状に切断する切断装置に関するものである。
従来の切断装置としては、被切断物を搬送する搬送コンベアと、この搬送コンベアによって搬送される被切断物を切断する回転切断刃とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−69429号公報
上述した従来の切断装置においては、何らかの原因で回転切断刃に過負荷がかかると、回転切断刃の回転速度が低下して回転切断刃が回転不能となる、いわゆるロック現象が発生するという問題があった。
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、回転切断刃が回転不能となるロック現象の発生を防止した切断装置を提供するところにある。
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、被切断物を搬送する搬送手段と、この搬送手段によって被切断物を搬送させながら切断する回転切断刃とを備えた切断装置において、前記回転切断刃の回転速度に応じて前記搬送手段の搬送速度を制御する制御装置を備え、この制御装置は、予め設定した前記回転切断刃を駆動する第1のモータの出力のしきい値に基づいて前記被切断物を搬送する第2のモータへの駆動力を切り替えるものである。
請求項2に係る発明は、被切断物を搬送する搬送手段と、この搬送手段によって被切断物を搬送させながら切断する回転切断刃とを備えた切断装置において、前記回転切断刃の回転速度に応じて前記搬送手段の搬送速度を制御する制御装置を備え、この制御装置は、前記回転切断刃を駆動する第1のモータの出力値に基づいて前記被切断物を搬送する第2のモータへの駆動力を制御するものである。
請求項1に係る発明によれば、被切断物を切断している回転切断刃を駆動する第1のモータの出力が予め設定したしきい値よりも低くなると、制御装置では回転切断刃に過負荷がかかっていると判断し、搬送手段の搬送速度を下げるように制御する。このため、回転切断刃に対する過負荷が緩和されるから、回転切断刃が回転不能となるロック現象の発生を防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、被切断物を切断している回転切断刃を駆動する第1のモータの出力が低くなると、制御装置では回転切断刃に過負荷がかかっていると判断し、搬送手段の搬送速度を下げるように制御する。このため、回転切断刃に対する過負荷が緩和されるから、回転切断刃が回転不能となるロック現象の発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明に係る切断装置の正面図、図2は同じく平面図、図3は図1におけるIII 矢視図、図4は同じく構成図、図5は同じく被切断物の搬送速度を制御するためのテーブル、図6は同じく切断動作を説明するためのフローチャートである。
図1に全体を符号1で示す切断装置は、機台2上に取り付けられ後述する移動体9が搬送される方向(矢印A−B方向)に延在する長尺状に形成されたベース板3,4を備えている。5はベース板3に取り付けられ矢印A−B方向に延在する長尺状に形成されたガイドボックスであって、矢印B方向の端部内に第2のモータとしてのパルスモータ6が内蔵されている。7はガイドボックス5内を矢印A−B方向に延在するねじ軸であって、矢印B方向の端部がパルスモータ6の出力軸にカップリング(いずれも図示せず)を介して連結されており、矢印A方向の端部が軸線方向の移動が規制された状態で支持板8によって回転自在に支持されている。
9は直方体に形成された移動体であって、ねじ軸7に螺合しガイドボックス5によって回動が規制された状態で矢印A−B方向へ移動自在に支持されており、上部に被切断物10が着脱自在に取り付けられる。
11はベース板4に図示を省略したブラケットを介して取り付けられた第1のモータであって、出力軸11aがベース板4に固定されたベアリングホルダー12に回転自在に支持された回転軸13にカップリング14を介して連結されている。15は回転軸13に軸着された回転切断刃であって、後述するように移動体9によって搬送されてくる被切断物10を切断する。16は回転切断刃15を覆う断面コ字状に形成されたカバーであって、ベース板3,4に取り付けられている。
図4において、17は制御装置18からのモータ回転信号を受けることにより第1のモータ11を起動するインバータであって、同時に第1のモータ11の回転速度を周波数に変換し制御装置18に出力周波数として送信する。制御装置18は、インバータ17から送信された出力周波数に基づき、パルスモータ6の回転速度を制御する。すなわち、制御装置18は、回転切断刃15の回転速度に応じて被切断物10の搬送速度を制御する。
図5は被切断物の搬送速度を制御するために制御装置18に格納されているテーブルであって、回転切断刃15の回転速度が予め設定されたしきい値に達すると、制御装置18は被切断物10の搬送速度を切り替えるように制御する。すなわち、制御装置18は、予め設定した回転切断刃15を駆動する第1のモータ11の出力周波数のしきい値に基づいて移動体9を駆動するパルスモータ6へのパルス出力を切り替える。本実施例では、回転切断刃15の回転速度が予め設定したしきい値よりも速い場合は、被切断物10を高速搬送するように制御する。一方、回転切断刃15の回転速度が予め設定したしきい値よりも遅くなると、被切断物10の搬送速度を遅くして、被切断物10を低速搬送するように制御する。
次に、図1、図2および図6を用いて、このように構成された切断装置における切断動作について説明する。図6のステップ1において、第1のモータ11の駆動を開始することにより、回転切断刃15が図2中時計方向に回転する。同時に、ステップ1において、パルスモータ6の駆動を開始することにより、ねじ軸7も回転することにより、ねじ軸7に螺合している移動体9がガイドボックス5の案内によって矢印A方向に搬送される。
したがって、被切断物10も移動体8と一体的に矢印A方向に搬送され、回転切断刃15に到達すると、被切断物10は搬送されながら回転切断刃15によって切断される。このとき、ステップ2において、インバータ17から送信される第1のモータ11の出力周波数がしきい値を越えている場合はステップ3に進む。ステップ3において、被切断物10は高速で搬送されたまま回転切断刃15によって切断される。
この切断作業は、ステップ4において、被切断物10が所定の距離を移動していない場合は、ステップ2に戻り、ステップ4において被切断物10が所定の距離を移動するまで繰り返される。ステップ4において、被切断物10が所定の距離を移動した場合は、被切断物10の切断が完了するので、ステップ5において、第1のモータ11の駆動が停止し、回転切断刃15の回転が停止するとともに、パルスモータ6の駆動も停止し、被切断物の搬送が停止する。
一方、ステップ2において、何らかの原因によって被切断物10を切断中の回転切断刃15に負荷がかかり、回転切断刃15の回転速度が低下し、インバータ17から送信される第1のモータ11の出力周波数がしきい値を越えていない場合はステップ6に進む。ステップ6では、パルスモータ6へのパルス出力を低下させ、パルスモータ6の回転速度を遅くし、被切断物10を低速搬送させる。このように、回転切断刃15に過負荷がかかると、被切断物10の搬送速度を下げるように制御されることにより、回転切断刃15に対する過負荷が緩和されるから、回転切断刃15が回転不能となるロック現象の発生を防止することができる。
ステップ6における被切断物10の低速搬送による切断作業は、ステップ4において、被切断物10が所定の距離を移動していない場合は、ステップ2に戻り、ステップ4において被切断物10が所定の距離を移動するまで繰り返される。ステップ4において、被切断物10が所定の距離を移動した場合は、被切断物10の切断が完了するので、ステップ5において、第1のモータ11の駆動が停止し、回転切断刃15の回転が停止するとともに、パルスモータ6の駆動も停止し、被切断物の搬送が停止する。
なお、この第1の実施の形態においては、しきい値を一つとしたが、複数のしきい値を設定し、これら複数のしきい値によって被切断物の搬送速度を多段階に切り替えるようにしてもよい。
図7ないし図9は本発明の第2の実施の形態を示し、図7は構成図、図8は回転切断刃の回転速度に応じて被切断物の搬送速度を制御するテーブル、図9は切断動作を説明するためのフローチャートである。図7において、27はインバータ17から送信された第1のモータ11の出力周波数をデジタル信号に変換して制御装置28に送信するA/D変換器である。この第2の実施の形態における制御装置28は、回転切断刃15を駆動する第1のモータ11の出力周波数に基づいて、被切断物10を搬送するパルスモータ6へのパルス出力を制御している。
すなわち、図8に示すように、回転切断刃15の回転速度の変化に対して被切断物10の搬送速度がリニアに変化するように制御装置28によって制御するように構成している。この第2の実施の形態においては、回転切断刃15の回転速度の低下に追従して、被切断物10の搬送速度も低下させ、回転切断刃15の回転速度の変化率と被切断物10を搬送速度の変化率とを同じにしている。
次に、このように構成された第2の実施の形態における切断動作について説明する。ステップ11において、第1のモータ11の駆動を開始することにより、回転切断刃15が図2中時計方向に回転する。同時に、ステップ11において、パルスモータ6の駆動を開始することにより、ねじ軸7も回転することにより、ねじ軸7に螺合している移動体8がガイドボックス5の案内によって矢印A方向に搬送される。
したがって、被切断物10も移動体8と一体的に矢印A方向に搬送され、回転切断刃15に到達すると、被切断物10は搬送されながら回転切断刃15によって切断される。このとき、ステップ12において、制御装置28は、第1のモータ11の出力周波数に基づいてパルスモータ6へ供給するパルス出力を算出し、回転切断刃15の回転速度に対応した被切断物10の搬送速度を算出する。
このため、仮に回転切断刃15に過負荷がかかり回転切断刃15の回転速度が低下すると、被切断物10の搬送速度を下げるように制御されることにより、回転切断刃15に対する過負荷が緩和されるから、回転切断刃15が回転不能となるロック現象の発生を防止することができる。
ステップ13において、被切断物10が所定の距離を移動していない場合は、ステップ12に戻り、ステップ13において被切断物10が所定の距離を移動するまで繰り返される。ステップ13において、被切断物10が所定の距離を移動した場合は、被切断物10の切断が完了するので、ステップ14において、第1のモータ11の駆動が停止し、回転切断刃15の回転が停止するとともに、パルスモータ6の駆動も停止し、被切断物の搬送が停止する。
なお、この第2の実施の形態においては、回転切断刃15の回転速度の低下に追従して、被切断物10の搬送速度も低下させ、回転切断刃15の回転速度の変化率と被切断物10を搬送速度の変化率とを同じにしているが、必ずしも回転切断刃15の回転速度の変化率と被切断物10を搬送速度の変化率とを同じにする必要はない。
本発明に係る切断装置の正面図である。 本発明に係る切断装置の平面図である。 図1におけるIII 矢視図である。 本発明に係る切断装置の構成図である。 本発明に係る切断装置において、被切断物の搬送速度を制御するためのテーブルである。 本発明に係る切断装置において、切断動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態の構成図である。 本発明の第2の実施の形態において、回転切断刃の回転速度に応じて被切断物の搬送速度を制御するテーブルである。 本発明の第2の実施の形態において、切断動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…切断装置、6…パルスモータ(第2のモータ)、9…移動体、10…被切断物、11…第1のモータ、15…回転切断刃、18,28…制御装置。

Claims (2)

  1. 被切断物を搬送する搬送手段と、この搬送手段によって被切断物を搬送させながら切断する回転切断刃とを備えた切断装置において、
    前記回転切断刃の回転速度に応じて前記搬送手段の搬送速度を制御する制御装置を備え、
    この制御装置は、予め設定した前記回転切断刃を駆動する第1のモータの出力のしきい値に基づいて前記被切断物を搬送する第2のモータへの駆動力を切り替えることを特徴とする切断装置。
  2. 被切断物を搬送する搬送手段と、この搬送手段によって被切断物を搬送させながら切断する回転切断刃とを備えた切断装置において、
    前記回転切断刃の回転速度に応じて前記搬送手段の搬送速度を制御する制御装置を備え、
    この制御装置は、前記回転切断刃を駆動する第1のモータの出力値に基づいて前記被切断物を搬送する第2のモータへの駆動力を制御することを特徴とする切断装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58149198A (ja) * 1982-02-26 1983-09-05 リファインテック株式会社 マイクロコンピユ−タ制御の工作機械のテ−ブル送り装置
JP2005342855A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Nantsune:Kk チョッパースライサー

Patent Citations (2)

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