JP2008284669A - 食肉スライサ - Google Patents

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Abstract

【課題】回転刃を往復させ肉送りタンクから送出される肉隗からスライス片を得る際に、自動的に定重量のスライス片を連続して得る事ができるスライス装置を提供する。
【解決手段】食肉スライサAの近辺に配置された計量機Bにより、切り落されたスライス片の重量を測定する。計量機Bにより測定された重量の値と設定されたスライス重量の値をもとに、切り落されたスライス片の厚みを計算し、その演算結果に応じて当て板2の位置を制御し、スライスする肉の厚さを増減させて定重量のスライス片を連続して得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転する刃物と、この刃物の回転面の側方に刃物の盤面と垂直方向に進退させ得る当て板と、前端面を刃物と当て板とに沿わせて往復運動する肉送りタンクとを備え、刃物を回転させながら肉塊を保持する肉送りタンクを前記刃物に向けて往復運動させ、肉送りタンクから送り出される肉塊を回転する刃物で連続的に切り落してスライス片を得る食肉スライサに関し、特に、極めて簡単でコストも安い機構を用いて自動的に定重量のスライス片を連続して得ることができるようにしたものである。
上記形式の食肉スライサにおいて、スライスする肉の重量を増減させるには、回転する刃物の回転面と当て板との間隔を調整すればよいが、従来、その調整には手動によりハンドルを回して行うのが普通であった。
それを自動的に行い得るようにしたものとして、当て板の位置と材料の送り量を設定する制御回路にサーボコントロール機構を備え、設定した厚さ分の肉塊を肉送りタンクから送り出させるとともに、当て板を自動的に設定位置に移動させるようにしたものもある(例えば、特許文献1参照)。
特公平7−35037号公報
しかしながら、特許文献1で提案されたスライサは極めて精巧であるが、それだけコスト高で、メンテナンスの面でも厄介であるということになる。そのために、極めて簡単でコストも安い機構を用いて自動的に定重量のスライス片を連続して得ることができるスライサの出現が望まれている。
本発明は、このような要望に応えることのできる食肉スライサを提供することを目的とするものである。
この目的を達成するために、本発明では、回転する刃物の側方に、前記刃物の盤面と垂直方向に進退させ得る当て板を設け、刃物を回転させながら肉塊を保持する肉送りタンクを前記刃物に向けて往復運動させ、肉送りタンクから送り出される肉塊を回転する刃物で連続的に切り落してスライス片を得る食肉スライサであって、その近辺に切り落されたスライス片の重量を計る計量機を配置し、この計量機により測定された値に応じて前記当て板の進退を自動制御するようにしてある。
本発明では、計量機により切り落されたスライス片の重量を測定することができ、測定されたその値に応じて前記当て板の進退を自動制御することにより、次にスライスする肉の厚さを増減させて定重量のスライス片を連続して得ることができる。
このようにすることにより、極めて簡単でコストも安い機構を用いて自動的に定重量のスライス片を連続して得ることができる。
刃物に対して往復運動する肉送りタンクの復動時の駆動速度を往動時の駆動速度より遅くし、肉送りタンクを戻すときに生じる時間差内に当て板の進退を制御することができるようにするとよい。
このようにした場合には、肉送りタンクを戻すときに生じる時間差内に当て板の進退を制御する余裕ができるので、肉送りタンクの往復時の駆動速度が同じ場合に起こり得ると考えられる事態、すなわち、計量機により測定された値に応じて前記当て板の進退を制御する前に次のスライス作業が行われるという事態が生じるのを防止できる。また、肉を速く切ることができるため、肉を切る能力を上げることができるだけでなく切り落された肉の厚さの精度も上がるのみならず、スライス片をストンと決まった所に安定して落すことができるので、計量機の誤動作を防止することにも繋がる。
モータにより当て板の移動量を制御することが好ましい。このようにした場合には、当て板の位置制御を極めて簡単かつ精密に行うことができる。
計量機により測定されたスライス片の重量の値と設定されたスライス重量の値をもとに切り落されたスライス片の厚みを計算し、その演算結果に応じて当て板の位置を制御し、次にスライスする肉の厚さを増減させて定重量のスライス片を連続して得られるようにするのがよい。
この場合においては、計量機からのスライス片の重量データと設定されたスライス重量の値とを比較し、切り落されたスライス片の厚みを計算し、その演算結果に応じて次にスライスすべき肉塊の厚さを先程より厚くするか、薄くするかを決定することができる。そして、前記演算結果に応じて前記当て板の位置を制御し、次にスライスする肉の厚さを増減させて肉の厚さの精度が高い定重量のスライス片を連続して得ることができる。
計算された厚みの値をもとに、当て板を進退させるためにその厚みを動作させるパルスをモータのドライバに転送し、その作動指令によりモータをその厚み分だけ動作させることができる。
このようにすることにより、肉の厚さの精度がより高い定重量のスライス片を連続して得ることができる。
請求項1記載の発明によれば、極めて簡単でコストも安い機構を用いて自動的に定重量のスライス片を連続して得ることができる効果がある。
請求項2記載の発明によれば、肉送りタンクの往復時の駆動速度が同じ場合に起こり得ると考えられる事態、すなわち、計量機により測定された値に応じて前記当て板の進退を制御する前に次のスライス作業が行われるという事態が生じるのを防止できる。また、肉を速く切ることができるため、肉を切る能力を上げることができるだけでなく切り落された肉の厚さの精度も上がるのみならず、スライス片をストンと決まった所に安定して落すことができるので、計量機の誤動作を防止することにも繋がる。
請求項3記載の発明によれば、当て板の位置制御を極めて簡単かつ精密に行うことができる効果がある。
請求項4記載の発明によれば、肉の厚さの精度が高い定重量のスライス片を連続して得ることができる効果がある。
請求項5記載の発明によれば、肉の厚さの精度がより高い定重量のスライス片を連続して得ることができる効果がある。
本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
ここに例示する食肉スライサAは、図1、図2に示すように、機台Fの一側に回転する丸刃1を備えており、また、この丸刃1の回転面の側方に丸刃1の盤面と垂直方向に進退させ得る当て板2を備えており、さらに、前記丸刃1と当て板2とに沿わせて機台F上を往復する肉送りタンク3を備えている。肉送りタンク3のスライドベース(図示省略)が図示されていないクランク機構によりスライドし、肉送りタンク3が機台F上を往復する。
肉送りタンク3は前下がりであり、その上に載せられた肉塊を自重で送り出すことができる極めて簡単な構造のものである。なお、肉送りタンク3は通常肉箱と呼ばれているがその上方にウエイトを設けることで、肉塊が小さくなってもはずむことなく押えることができ、最後まで確実にスライスを行うことができる。
前記丸刃1の回転面の側方に位置する当て板2の下方には、図2に示すように、駆動軸4が水平方向に配置されており、この駆動軸4には歯車4aが取り付けられている。また、この駆動軸4の近辺にはネジシャフト5が垂直方向に対して例えば15度程度傾くように配置されており、このネジシャフト5には歯車5aが取り付けられている。そして、前記歯車4aと歯車5aとを噛合させてある。
一方、当て板2の固定台2aの端部は前記ネジシャフト5に螺着されており、また、固定台2aのほぼ中央部分はガイドピン6により枢着されている。
前記機台Fの内部にはサーボモータSが設けられており、このサーボモータSを正・逆回転させることにより前記駆動軸4を正・逆方向に駆動させることができ、その駆動により前記歯車4a、歯車5aを介してネジシャフト5が回転し、このネジシャフト5に螺着されている固定台2aを介して前記当て板2を前記丸刃1の盤面と垂直方向に進退させることができ、丸刃1と当て板2の隙間を変化させることにより切り落とす肉の厚み(スライス片の厚み)を自動的に変えることができる。
なお、前記機台Fの内部にサーボモータSが設けられていることを示すために、図1においては、食肉スライサAのカバーaに一部を外して示す。
図1において、図面符号4bは前記駆動軸4に取り付けたプーリ、sは前記サーボモータSの回転軸に取り付けたプーリで、両プーリ4b,sに伝達ベルト7が掛け渡してあって、上述したサーボモータSによる当て板2の進退を可能ならしめている。また、図2において、図面符号2bは当て板検知板で、この検知板2bを原点センサー2cと下死点センサー2dで検出することにより、当て板2の進退状況を把握することができ、また、それ以上動かない様安全装置としての役目も果たすことができる。
なお、当て板2の駆動機構を示すために、図2においては、当て板2の一部ならびに当て板2の駆動機構を納めているボックス2eの一部を切り欠いて示すとともに、肉送りタンク3も省略してある。
本食肉スライサAの機台F上であって、前記丸刃1の回転面と当て板2とが隣接するところから前方(図1の左方向)に延びるように、スライス片搬出用のコンベヤ8が水平方向に配置されており、このコンベヤ8に連続してその下流に計量機Bが設けられている。この計量機Bは前記コンベヤ8により搬出されて来るスライス片の重量を計測するためのものであって、図3に示すようにコンピュータ(シーケンサ)Cに接続されている。
また、本食肉スライサAには操作パネルEが備えられている。この操作パネルEでは、少なくとも、切り落とす肉の重量(スライス重量)と、処理する肉塊の断面積・比重などあらかじめ知られているパラメータの値を設定することができる。さらに、操作パネルEでは、本食肉スライサAの駆動速度を設定することができる。この操作パネルEも図3に示すようにコンピュータ(シーケンサ)Cに接続されている。
ここに例示された食肉スライサAにあっては、その近辺に配置された計量機Bにより切り落されたスライス片の重量を測定し、その値と前記操作パネルEで設定されたスライス重量の値をもとに、切り落されたスライス片の厚みを計算し、その演算結果に応じて前記当て板2の位置を制御し、次にスライスする肉の厚さを増減させて定重量のスライス片を連続して得ることができる。
以下、図3に示す基本構成の食肉スライサAの基本動作手順を、図4に示すフローチャートに従って詳細に説明する。
まず、操作パネルEで希望するスライス片の重量を入力すると、それがコンピュータ(シーケンサ)のメモリ部に格納され、コンピュータ(シーケンサ)Cは常時その値を記憶している。その際、操作パネルEで、処理する肉塊の断面積・比重などあらかじめ知られているパラメータの値も合わせて入力しておく(ステップS)。
この状態において、レバースイッチLの操作レバーlを運転方向に倒して食肉スライサAの運転を開始すると(ステップS)、刃物部(丸刃1)が回転する(ステップS)とともに当て板2が動作し(ステップS)、肉塊を保持している肉送りタンク3も前記丸刃1に対して往復運動するので(ステップS)、肉送りタンク3から送り出される肉塊を回転する丸刃1で切り落して最初のスライス片を得ることができる。
この時得られたスライス片を前記コンベヤ8で搬出し、その重量をこの食肉スライサAの近辺に配置された計量機Bにより測定し(ステップS)、測定されたこの重量データをコンピュータ(シーケンサ)Cの通信ポートを介してコンピュータ(シーケンサ)Cに転送し、この値とステップSで設定された重量とを比較する(ステップS)。
そして、計量機Bにより測定された重量とステップSで設定された重量とが一致しておれば(図4におけるステップSのYES)、スライス作業を継続する(ステップS)。肉送りタンク3に保持されている肉塊がなくなると、通常の場合と同様に丸刃1等の駆動が停止し(ステップS)、肉送りタンク3も始動時の位置に停止するので(ステップS10)、全ての作業が終了する(ステップS11)。
なお、最初に得られたスライス片の重量と前記パラメータの値から、コンピュータ(シーケンサ)Cによりその厚みを算出することができる。
一方、計量機Bにより測定された重量とステップSで設定された重量とが一致しない場合には(図4におけるステップSのNO)、ステップSからステップS12に進む。ステップS12においては、計量機Bからコンピュータ(シーケンサ)Cに転送された重量データをもとに、ステップSで設定された重量と比較し、ステップSで入力されたパラメータの値(処理する肉塊の断面積・比重)や最初に得られたスライス片の厚みおよび厚み変換率などから、切り落されたスライス片の厚みを計算し、その演算結果に応じて次にスライスすべき肉の厚さを先程より厚くするか、薄くするかを決定する。
そして、前記演算結果、すなわち、計算されたスライス片の厚みをもとに、その厚みから当て板動作値を計算し、その値に応じたパルスをサーボドライバDに転送し、その作動指令によりサーボモータSをその厚み分だけ正・逆方向に動作させることができる(ステップS13)。
そうすることによって前記当て板2の位置を精密に制御することができ、次にスライスする肉の厚さを増減させることができる。その後はステップSへ戻って、以下同じように動作する(ステップS〜ステップS11)。
この一連の動作を繰り返すことにより、肉の厚さの精度が高い定重量のスライス片を連続して得ることができる。
このように、極めて簡単でコストも安い機構を用いて自動的に肉の厚さの精度が高い定重量のスライス片を連続して得ることができる。
従来の場合にあっては、当て板の位置制御と材料送り量の制御の両方が必要であったため、機構が極めて複雑にならざるを得ず、それだけコスト高であったが、本食肉スライサによれば、当て板の位置制御のみで定重量のスライス片を連続して得ることができるので、機構的にも極めて簡単で、しかも、コストも安い機構を用いて行うことができるなど、益するところ大である。
ところで、図3に示す構成で図4の基本操作手順に従って稼動する食肉スライサAにあっては、通常肉送りタンク3を往復時とも同じ速度で動かす。すなわち、肉を切るときも戻るときも肉送りタンク3は同じ速度で動く。この場合において、肉を出来るだけ綺麗に、しかも、肉の厚さの精度を高くするためには、肉を切るときの速度をかなり速く設定する必要があるので、往復時とも同じ速度であるということは、肉送りタンク3が戻るときもかなりの速度で動くということになる。
このように、肉を切るときも戻るときも肉送りタンク3が速く駆動する場合には、肉送りタンク3の一工程が極めて早い(一往復に要する時間が極めて短い)ため、丸刃1により切断されたスライス片の重量を前記計量機Bにより測定し、測定されたこの重量データをコンピュータ(シーケンサ)Cに転送し、この値とステップSで設定された重量とを比較(ステップS)し、その値に応じて前記当て板2の進退を制御する前に、丸刃1がすでに次の切断作業を始めているという事態が起こり得る。
このような事態が生じるのを防止するために、スライス片搬出用のコンベヤ8の速度を速くすることも考えられるが、そのようにしても対応し切れない。また、コンベヤ8の速度が速くなれば重量を測る精度が悪くなり、計量機Bで測定されたスライス片重量の値に大きなバラ付きが出ることも予想される。
このようなことが生じないように、肉送りタンク3を遅い速度で駆動させてゆっくり切れば良いようなものであるが、能力的にも劣るし、肉を綺麗に切ることができない。
そこで、図3に示す構成中に速度制御ユニットUを追加することで、上記事態が生じないように改良することができる。すなわち、図5に示すように、図3に示す構成中にインバータからなる速度制御ユニットUを追加し、丸刃1に対して往復運動する肉送りタンク3の復動時の駆動速度を往動時の駆動速度より遅くし、肉送りタンク3を戻すとき(復動時)に生じる時間差内に当て板2の進退を制御することができるようにするとよい。
このようにした場合には、肉送りタンク3を戻すときに生じる時間差内に当て板2の進退を制御する余裕ができるので、肉送りタンク3の往復時の駆動速度が同じ場合に起こり得ると考えられる事態、すなわち、計量機Bにより測定された値に応じて前記当て板2の進退を制御する前に次のスライス作業が行われるという事態が生じるのを防止できる。また、肉を速く切ることができるため、肉を切る能力を上げることができるだけでなく切り落された肉の厚さの精度も上がるのみならず、スライス片をストンと決まった所に安定して落すことができるので、計量機Bの誤動作を防止することにも繋がる。
以下、図3に示す構成中に速度制御ユニットUを追加した構成の図5に示す食肉スライサの操作手順を、図6に示すフローチャートに従って詳細に説明する。ただし、図4における操作手順と同じところについては、適宜説明を省略する。図6のステップS1’〜ステップS4’については、図4のステップS〜Sと全く同じである。
図4ではステップSからステップSに移り、ステップSを経てステップSにおいて、計量機Bにより測定されたスライス片の重量データの値とステップSで設定された重量とをコンピュータ(シーケンサ)Cにより比較したが、図6ではステップS4’からステップS51’に移り、ステップS6’を経てステップS7’において、上記と同様の比較を行うことになる。すなわち、前記当て板2の動作後において、肉塊を保持している肉送りタンク3が前記丸刃1に向けて移動(手前→奥)し(図6のステップS51’)、その際、コンピュータ(シーケンサ)Cの速度制御プログラムにしたがって、速度制御ユニットUが肉送りタンク3を速く(高速で)動作させる(図6のステップS51”)。
逆に、スライス後肉送りタンク3が戻って来る(奥→手前)ときには(図6のステップS52’)、コンピュータ(シーケンサ)Cの速度制御プログラムにしたがって、速度制御ユニットUが肉送りタンク3を遅く(低速で)動作させる(図6のステップS52”)。このように、肉送りタンク3の往動時と復動時の駆動速度が異なれば、肉送りタンク3を戻すとき(復動時)に時間差が生じるから、この時間差内に当て板2の進退を制御することができるようにするとよい。このようにした場合には、肉送りタンク3を戻すときに生じる時間差内に当て板2の進退を制御する余裕ができるので、それだけ時間をかせぐことができる。
肉送りタンク3の前記動作(図6のステップS51’)により、前記丸刃1で肉送りタンク3に保持されている肉塊が切断され、得られたスライス片をコンベヤ8で搬出し、先に例示した場合と同様に、計量機Bによりスライス片の重量を測定する(図6のステップS6’、図4のステップSに同じ)。
しかる後、スライス片重量測定完了後の重量データをコンピュータ(シーケンサ)Cの通信ポートを介してコンピュータ(シーケンサ)Cに転送し、先に例示した場合と同様に、この値とステップS1’で設定された重量とを比較する(図6のステップS7’、図4のステップSに同じ)。
そして、計量機Bにより測定された重量とステップS1’で設定された重量とが一致しておれば(図6におけるステップS7’のYES)、スライスを継続する(図6のステップS8’、図4のステップSに同じ)。スライス作業が継続されると(図6におけるステップS8’のYES)、前記ステップS51’ 以降の一連の動作(ステップS51’、ステップS51”、ステップS6’、ステップS52’、ステップS52”、ステップS7’)を繰り返す。スライス作業が継続されなくなると(図6におけるステップS8’のNO)、丸刃1等の駆動が停止すること(図6のステップS9’、図4のステップSに同じ)、肉送りタンク3も始動時の位置に停止すること(図6のステップS10’、図4のステップS10に同じ)、そして、全ての作業が終了すること(図6のステップS11’、図4のステップS11に同じ)は、先に例示した場合と同様である。
なお、最初に得られたスライス片の重量と前記パラメータの値から、コンピュータ(シーケンサ)Cによりその厚みを算出することができることも、先に例示した場合と同様である。
計量機Bにより測定された重量とステップS1’で設定された重量とが一致しない場合には(図6におけるステップS7’のNO)、ステップS7’からステップS12’に進み、ステップS12’において、計量機Bからコンピュータ(シーケンサ)Cに転送された重量データをもとに、ステップS1’で設定された重量と比較し、ステップS1’で入力されたパラメータの値(処理する肉塊の断面積・比重)や最初に得られたスライス片の厚みおよび厚み変換率などから、切り落されたスライス片の厚みを計算し、その演算結果に応じて次にスライスすべき肉の厚さを先程より厚くするか、薄くするかを決定すること(図4のステップS12に同じ)、そして、図6のステップS13’において、前記演算結果、すなわち、計算されたスライス片の厚みをもとに、その厚みから当て板動作値を計算し、その値に応じたパルスをサーボドライバDに転送し、その作動指令によりサーボモータSをその厚み分だけ正・逆方向に動作させること(図4のステップS13に同じ)については、先に例示した場合と同様であるので、両動作の説明は省略する。
かくして、先に例示した場合と同様に、前記当て板2の位置を精密に制御することができ、次にスライスする肉の厚さを増減させることができる。その後はステップS8’へ戻って、以下同じように動作する(ステップS9’〜ステップS11’)。
なお、先に例示した図3に示す構成で図4の基本操作手順に従って稼動する食肉スライサとは異なって、図5に示す構成で図6の基本操作手順に従って稼動する食肉スライサにあっては、上述したように、肉送りタンク3を戻すときに生じる時間差内に当て板2の進退を制御する余裕ができるので、上述したような事態を回避することができて機能的にも極めて優れたものとなる。
上に例示した二機種の食肉スライサにあっては、いずれも、レバースイッチLの操作レバーlを運転方向に倒すと、コンピュータ(シーケンサ)Cの運転動作プログラムにしたがって、丸刃1の刃物モータ1aおよび肉送りタンク3のタンクモータ3aが駆動する。ただし、後に例示した食肉スライサによれば、前記速度制御ユニットUにより肉送りタンク3の往動時にはタンクモータ3aを高速で、復動時にはタンクモータ3aを往動時よりも低速で駆動させることができる。
一方、レバースイッチLの操作レバーlを停止方向に戻すと、コンピュータ(シーケンサ)Cの停止プログラムにしたがって、丸刃1の刃物モータ1aおよび肉送りタンク3のタンクモータ3aが停止する。
なお、レバースイッチLには非常停止用のスイッチも取り付けられており、食肉スライサを非常停止させることもできる。
ここでは、当て板2を動作させる機構にサーボモータを使用した場合を例示し、このサーボモータを自動制御する動作について説明したが、汎用のモータやブラシレスモータなどあらゆるモータで当て板2を動作させるようにしてもよい。これらの場合においては、当て板2を進退させるために計算された前記当て板動作値に応じたパルスをモータのドライバに転送し、その作動指令によりモータをその厚み分だけ正・逆方向に動作させる。これらの場合においても所期の目的を達成することができ、定重量のスライス片を連続して得ることができる。油圧シリンダを用いることもできる。
なお、前記操作パネルEでは、切り落とす肉の厚みと肉送りタンク3の駆動速度も設定することができるが、図3、図5ではそれらの表示を省略してある。また、ここに例示する食肉スライサAではその始動時およびスライス作業終了時において、肉送りタンク3が最も手前の位置に停止していることを確認するために、図3において図面符号Gで示す近接センサーが配置されている。
本発明の食肉スライサの一例を示す斜視図である。 当て板の駆動機構を示す斜視図で、当て板の一部ならびに当て板の駆動機構を納めているボックスの一部を切り欠いて示す。 図1、図2に示す食肉スライサの基本構成を示すブロック図である。 図3に示す構成の食肉スライサの基本動作手順を示すフローチャートである。 図3に示す構成中に速度制御ユニットを追加した食肉スライサの構成を示すブロック図である。 図5に示す構成の食肉スライサの操作手順を示すフローチャートである。
符号の説明
A 食肉スライサ
F 機台
B 計量機
C コンピュータ
D サーボドライバ
S サーボモータ
E 操作パネル
L レバースイッチ
U 速度制御ユニット
1 丸刃
2 当て板
3 肉送りタンク(肉箱)
4 駆動軸
5 ネジシャフト
8 スライス片搬出用のコンベヤ

Claims (5)

  1. 回転する刃物の側方に、前記刃物の盤面と垂直方向に進退させ得る当て板を設け、刃物を回転させながら肉塊を保持する肉送りタンクを前記刃物に向けて往復運動させ、肉送りタンクから送り出される肉塊を回転する刃物で連続的に切り落してスライス片を得る食肉スライサであって、その近辺に切り落されたスライス片の重量を計る計量機を配置し、この計量機により測定されたスライス片の重量の値に応じて前記当て板の進退を自動制御することを特徴とする食肉スライサ。
  2. 刃物に対して往復運動する肉送りタンクの復動時の駆動速度を往動時の駆動速度より遅くし、肉送りタンクを戻すときに生じる時間差内に当て板の進退を制御することができるようにすることを特徴とする請求項1記載の食肉スライサ。
  3. モータにより当て板の移動量を制御することを特徴とする請求項1記載の食肉スライサ。
  4. 計量機により測定されたスライス片の重量の値と設定されたスライス重量の値をもとに切り落されたスライス片の厚みを計算し、その演算結果に応じて当て板の位置を制御し、次にスライスする肉の厚さを増減させて定重量のスライス片を連続して得られるようにしたことを特徴とする請求項1又は3記載の食肉スライサ。
  5. 計算された厚みの値をもとに、当て板を進退させるためにその厚みを動作させるパルスをモータのドライバに転送し、その作動指令によりモータをその厚み分動作させることを特徴とする請求項3記載の食肉スライサ。
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