JP2008237895A - X線ct撮影画像の表示方法、x線ct画像表示装置、x線ct撮影装置 - Google Patents

X線ct撮影画像の表示方法、x線ct画像表示装置、x線ct撮影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】X線投影画像から生成した被写体頭部のX線吸収係数分布情報について、歯科の診断に重要な咬合面を基準画像上あるいは画像データ上で特定すれば、その咬合面を基準とした、顎部の口腔内から上方側、下方側の各々を見た咬合平面画像を生成して、対向配置表示させることができる、新規なX線CT撮影画像の表示方法を提供する
【解決手段】X線CT撮影によって得られた被写体頭部のX線画像データにおいて咬合面を特定する咬合面特定ステップと、咬合面特定ステップで特定された咬合面を基準にして、X線画像データから、顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像10Eと、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像10Fとを生成する画像生成ステップと、画像生成ステップで生成された2つの上下咬合平面画像10E,10Fを、相互に対向させて表示させる表示ステップと、よりなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、X線CT撮影画像の表示方法、X線CT画像表示装置、X線CT撮影装置の改良に関する。
X線CT画像の処理方法としては、例えば特許文献1に示す方法があり、この方法によれば、断層画像において任意のオブリークラインを描画することで、そのオブリークラインを含み、パノラマ曲線に垂直なオブリーク断面の画像を表示させるようにしている。
すなわち、特許文献1に示す方法においては、X線撮影装置によって得られた連続スライス画像から被写体の歯牙の断層画像を生成して表示させ、操作者によって断層画像上でパノラマ曲線を指定するための複数の点座標が入力されれば、断層画像上に、入力された複数の点を繋ぐパノラマ曲線を描画し、前記連続スライス画像から、断層画像に垂直で、かつ、描画されたパノラマ曲線を含むパノラマ断層画像を生成して表示させる。
また、特許文献1に示す方法においては、断層画像とパノラマ断層画像とは並列して描画されており、パノラマ断層画像上には、術者が、オブリークラインを描画するための任意の点座標を指定するためのカーソルが表示されており、カーソルを移動させて、オブリークラインを描画するための点座標を入力させるようになっている。
オブリークラインを描画するための点が指定されたときには、断層画像上に、指定された点を通りパノラマ曲線に垂直なオブリークラインを描画させ、ついで、前記連続スライス画像を使用して、パノラマ曲線に垂直で、かつ、オブリークラインに沿うオブリーク断面の画像を生成し、表示させる。
この種の処理方法は、断層画像とパノラマ断層画像とを並列表示させ、断層画像上にオブリークラインを描画させ、オブリークラインを含みパノラマ曲線に垂直なオブリーク画像を表示させるものである。
また、例えば特許文献2の方法においては、上顎と下顎の断面スクリーン写真を並べて表示させ、それぞれのスクリーン写真上で、歯列矯正器具、これらの歯列矯正器具に通されるワイヤの配置例を注釈付きで表示している。
しかしながら、これらの表示方法は、術者が断層面画像あるいはスクリーン写真からのみ処置すべき部位の状態を把握しなければならず、患者などに患部の状態を説明する場合にも、患者にとっては理解しがたいものであった。
そのため、術者だけでなく、患者も患部の状態を直感的に把握でき、歯科用として見易く使い勝手のよい表示方法や表示装置が望まれている。
特開平8−215192号公報 特表2006−500999号公報
本発明は、このような事情を考慮して提案されるものであり、X線投影画像から生成した被写体頭部のX線吸収係数分布情報について、歯科の診断に重要な咬合面を基準画像上あるいは画像データ上で特定すれば、その咬合面を基準とした、顎部の口腔内から上方側、下方側の各々を見た咬合平面画像を生成して、対向配置表示させることができる、新規なX線CT撮影画像の表示方法、X線CT画像表示装置、X線CT撮影装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のX線CT撮影画像の表示方法では、X線CT撮影による被写体頭部のX線CT撮影画像を表示させる方法において、X線CT撮影によって得られた被写体頭部のX線画像データにおいて咬合面の特定を受け付ける咬合面特定ステップと、前記咬合面特定ステップで特定された咬合面を基準にして、前記X線画像データから、顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像と、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像とを生成する画像生成ステップと、前記画像生成ステップで生成された2つの上下咬合平面画像を、相互に対向させて表示させる表示ステップと、よりなることを特徴とする。
この請求項1に記載のX線CT撮影画像の表示方法では、X線CT撮影によって得られた被写体頭部のX線画像データにおいて咬合面を特定すれば、X線画像データから、顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像と、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像とが生成され、これら上下の咬合平面画像が、相互に対向させて表示される。
ここに、上下咬合平面画像は、咬合面を基準にして、顎部を上下に展開した態様で表示され、あたかも、魚の開きのように表示される。なお、本発明に基づいて表示される咬合平面画像とは、X線CT撮影と画像再構成処理とによって得られたX線吸収係数分布情報に基づく画像であればよく、X線断層画像及びボリュームレンダリング画像の少なくとも1つあるいは両方を表示する、という実施形態をとることができる。
請求項2に記載のX線CT撮影画像の表示方法では、請求項1に記載の表示方法において、前記咬合面特定ステップは、少なくとも、相互に異なる第1咬合面及び第2咬合面の特定を受け付けるようにしており、前記画像生成ステップは、少なくとも第1咬合面及び第2咬合面の2つの面を基準にして、前記X線画像データから、顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像と、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像とを生成することを特徴とする。
この請求項2に記載のX線CT撮影画像の表示方法では、相互に異なる第1および第2の咬合面のそれぞれの面を基準にして、X線画像データから、顎部の口腔内から上方側、下方側の各々を見た上下の咬合平面画像を生成する。これにより、術者は、被写体の顎部の観察したい断層面については、第1および第2の咬合面のそれぞれを特定することで、特定した断層面の細部の構造を観察することができるので、例えば、被写体の上顎、下顎の歯根部の張り出し形状、歯の断層面、詰め物の保持状態、虫歯の深さなどをより直感的に把握できる。なお、この第1および第2の咬合面の特定については、術者が任意に行えるようにしてもよいし、予め設定された条件に基づいて、例えばある1つの咬合面を基準として、所定距離だけ上下に離間した面をそれぞれ第1および第2の咬合面とするようにしてもよい。さらに、第1および第2の咬合面は、一方が移動すればそれに合わせて他方も移動する、といったように連動して移動するようにしてもよいし、逆に一方が移動しても他方は移動しない、というように、各々別個に特定できるようにしてもよい。
請求項3に記載のX線CT撮影画像の表示方法では、請求項1又は2に記載の表示方法において、前記咬合面特定ステップは、被写体をX線CT撮影して生成した頭部のX線吸収係数分布情報から、基準画像として、正断面画像、側断面画像及び基準ボリュームレンダリング画像の少なくともいずれかを生成して、表示部に表示させるステップと、カーソルの操作によって、前記咬合面を、前記正断面画像、側断面画像及び前記基準ボリュームレンダリング画像の少なくともいずれかの上で特定させるステップと、よりなることを特徴とする。
この請求項3に記載のX線CT撮影画像の表示方法では、咬合面を、正断面画像、側断面画像及びボリュームレンダリング画像のうち少なくともいずれかの画像上のカーソル操作により特定させる。なお、ここでいう正断面画像と側断面画像とは、被写体の体軸に平行な平面を断層面として、X線吸収係数分布情報を基に生成される断面画像をいう。また、以後本明細書においては、被写体の前後方向に垂直な平面を断層面として生成される断面画像を「正断面画像」と記載し、被写体の前後方向に平行な平面を断層面として生成される断面画像を「側断面画像」と記載する。
請求項4に記載のX線CT撮影画像の表示方法では、請求項1又は2に記載の表示方法において、前記X線画像データは、被写体にバイトブロックを噛ませて撮影して得たX線画像データであり、咬合面の特定を受け付ける前処理として、前記X線画像データを再構成して頭部のX線吸収係数分布情報を生成するステップをさらに備え、前記咬合面特定ステップが、前記X線吸収係数分布情報から前記バイトブロックを画像解析によって抽出して、前記咬合面を特定し、特定した咬合面に相当する断層面を前記X線吸収係数分布情報より割り出すことを特徴とする。
この請求項4に記載のX線CT撮影画像の表示方法では、頭部のX線吸収係数分布情報からバイトブロックを画像解析により抽出して咬合面を特定し、特定した咬合面に相当する断層面をX線吸収係数分布情報より割り出す。
請求項5に記載のX線CT撮影画像の表示方法では、請求項1又は2に記載の表示方法において、前記咬合面の特定を受け付ける前処理として、被写体の頭部X線投影画像を再構成してX線吸収係数分布情報を生成するステップをさらに備え、前記咬合面特定ステップが、前記X線吸収係数分布情報から画像解析によって咬合面を特定し、特定した咬合面に相当する断層面を前記X線吸収係数分布情報より割り出すことを特徴とする。
この請求項5に記載のX線CT撮影画像の表示方法では、X線吸収係数分布情報から咬合面を画像解析によって特定し、特定した咬合面に相当する断層面を、X線吸収係数分布情報より割り出す。
請求項6に記載のX線CT撮影画像の表示方法では、請求項1〜5のいずれかに記載の表示方法において、前記被写体の顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像と、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像とを生成した後、X線吸収係数に応じて、色分けして表示する色分け表示ステップを含むことを特徴とする。
請求項7〜請求項12に記載のX線CT画像表示装置のそれぞれは、請求項1〜請求項6に記載の歯顎断層面3次元表示方法を実現するものである。
請求項7に記載のX線CT画像表示装置では、X線CT撮影による被写体頭部のX線CT撮影画像を表示させるX線CT画像表示装置において、X線CT撮影によって得られた被写体頭部のX線画像データにおいて咬合面を特定させる咬合面特定手段と、前記咬合面特定手段で特定された咬合面を基準にして、前記X線画像データから、顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像と、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像とを生成する画像生成手段と、前記画像生成手段で生成された2つの上下咬合平面画像を、相互に対向させて表示させる表示手段と、よりなることを特徴とする。なお、本請求項7の装置によって表示される咬合平面画像とは、X線CT撮影と画像再構成処理とによって得られたX線吸収係数分布情報に基づく画像であればよく、X線断層画像及びボリュームレンダリング画像の少なくとも1つあるいは両方を表示する、という実施形態をとることができる。
請求項8に記載のX線CT画像表示装置では、請求項7に記載のX線CT画像表示装置において、前記咬合面特定手段は、少なくとも、相互に異なる第1咬合面及び第2咬合面を特定するようにしており、前記画像生成手段は、少なくとも第1咬合面及び第2咬合面の2つの面を基準にして、前記X線画像データから、顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像と、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像とを生成することを特徴とする。
請求項9に記載のX線CT画像表示装置では、請求項7又は8に記載のX線CT画像表示装置において、前記咬合面特定手段は、被写体をX線CT撮影して生成した頭部のX線吸収係数分布情報から正断面画像、側断面画像及び基準ボリュームレンダリング画像の少なくともいずれかを生成して、前記咬合面を特定するための基準となる基準画像として、表示部に表示させ、前記正断面画像、側断面画像及び基準ボリュームレンダリング画像の少なくともいずれかの上におけるカーソルの操作によって、前記咬合面を特定させることを特徴とする。
請求項10に記載のX線CT画像表示装置では、請求項7又は8に記載のX線CT画像表示装置において、前記X線画像データが、被写体にバイトブロックを噛ませて撮影して得たX線画像データであって、該X線画像データを再構成して頭部のX線吸収係数分布情報を生成するX線吸収係数分布情報生成手段をさらに備えており、前記咬合面特定手段は、前記X線吸収係数分布情報から前記バイトブロックを画像解析によって抽出して、前記咬合面を特定し、特定した咬合面に相当する断層面を前記X線吸収係数分布情報より割り出すことを特徴とする。
この請求項10に記載のX線CT画像表示装置では、咬合面特定手段は、X線吸収係数分布情報を画像解析して、被写体に噛ませたバイトブロックを抽出して咬合面を特定し、特定した咬合面に相当する断層面を割り出す。
請求項11に記載のX線CT画像表示装置では、請求項7又は8に記載のX線CT画像表示装置において、被写体の頭部X線投影画像を再構成してX線吸収係数分布情報を生成するX線吸収係数分布情報生成手段をさらに備えており、前記咬合面特定手段は、前記X線吸収係数分布情報から画像解析によって咬合面を特定し、特定した咬合面に相当する断層面を前記X線吸収係数分布情報より割り出すことを特徴とする。
この請求項11に記載のX線CT画像表示装置では、咬合面特定手段は、画像処理手段が、X線吸収係数分布情報を画像解析して、被写体の咬合面を特定し、特定した咬合面を基準とした顎部の口腔内から上方側、下方側の各々を見た咬合平面画像を生成し、対向させて表示する。
請求項12に記載のX線CT画像表示装置では、請求項7〜12のいずれかに記載のX線CT画像表示装置において、前記表示手段は、前記画像生成手段が、前記被写体の顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像と、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像とを生成した後、X線吸収係数に応じて、色分けして表示することを特徴とする。
更に、請求項13に記載のX線CT撮影装置では、X線コーンビームを発生するX線発生部と、X線検出部とを少なくとも備え、前記X線発生部と前記X線検出部とで、被写体の被撮影領域を挟んで周回させて、被写体頭部のX線CT撮影画像を撮影するX線CT撮影装置本体と、請求項7〜12のいずれかに記載のX線CT画像表示装置とを備えていることを特徴とする。
請求項1によれば、咬合面特定ステップにおいて、被写体頭部のX線画像データにおいて咬合面の特定を受け付け、画像生成ステップにおいて、咬合面特定ステップで特定された咬合面を基準とする上下咬合平面画像を生成し、表示ステップにおいて、上下咬合平面画像を相互に対向させて表示するので、歯科の診断として重要な、上下の歯牙がかみ合った咬合面の見たい場所の断層面を任意に選んで特定することができ、更に特定した断層面を基準にして、顎部の口腔内から上方側、下方側の各々を見た上下咬合平面画像を生成し、両者を対向させて表示させることができる。
このように上下の咬合平面画像が対向して表示されることで、上顎と下顎の画像を上下あるいは左右に並べて一目で観察することができる。上顎と下顎の画像を並べて観察する状態とは、術者が実際に口を開けた患者の口腔内を観察する状態に極めて近い。従って、被写体のX線画像データを視認しながら、見たい場所の咬合面を基準とした、顎部の上下咬合平面画像を確認することで、患者、術者ともに、口腔内の状態や歯牙の位置関係を直感的に把握することができる。
請求項2によれば、画像生成ステップは、相互に異なる第1咬合面、第2咬合面の2つの面を基準にして、それぞれの面を基準とする上下咬合平面画像を生成するので、術者は、より正確かつ直感的に口腔内の状態や歯牙の位置関係を直感的に把握することができる。例えば、被写体の上顎、下顎の歯根部の張り出し形状、歯の断層面、詰め物の保持状態、虫歯の深さなどをより直感的に把握できる。このとき、第1咬合面と第2咬合面とを術者が任意に特定できるようにすれば、例えば歯根の中でも所望の位置を観察することができる。また、予め設定された条件に基づいて、例えばある1つの咬合面を基準として、所定距離だけ上下に離間した面をそれぞれ第1および第2の咬合面とするように構成しておけば、咬合面を特定する手間が省けて便利である。さらに、第1および第2の咬合面は、一方が移動すればそれに合わせて他方も移動する、といったように連動して移動するようにすることで、例えば上顎と下顎の歯根について、同じ深さの部位を同時に観察することができる。また、第1及び第2の咬合面のうち一方が移動しても他方は移動しない、というように、各々別個に特定できるようにすれば、上顎と下顎それぞれについて最も観察したい部位を選び、同時に表示することができ、術者が患者へ説明する際にも有益である。
請求項3によれば、咬合面特定ステップは、被写体をX線CT撮影して生成した頭部のX線吸収係数分布情報から、基準画像として、正断面画像、側断面画像及び基準ボリュームレンダリング画像の少なくともいずれかを生成して、表示部に表示させるステップと、カーソルの操作によって、前記咬合面を、前記正断面画像、側断面画像及び基準ボリュームレンダリング画像の少なくともいずれかの上で特定するステップと、よりなるので、術者は、正断面画像、側断面画像及び基準ボリュームレンダリング画像の少なくともいずれかの画像上でカーソル操作により咬合面を特定して、それぞれの咬合面を基準とした上下咬合平面画像を対向表示させることができる。カーソル操作という簡単な操作でしかも精度よく所望の咬合平面画像を表示させることができることは、術者にとっても患者にとっても有益である。
請求項4によれば、被写体に咬ませたバイトブロックを利用することで、X線吸収係数分布情報を画像解析して抽出して咬合面を特定し、特定された咬合面に相当する断層面を、被写体の頭部X線吸収係数分布情報から割り出すので、被写体の咬合面を自動的に特定することができ、特定された咬合面に相当する断層面を基準とした顎部の咬合面から上方側、顎部の下方側の各々を見た上下咬合平面画像を生成し表示させることができ、術者にとり利便にできる。
請求項5によれば、被写体のX線吸収係数分布情報を画像解析して、咬合面を特定するので、カーソルによって咬合面を特定する操作や、バイトブロックを用いることなく、特定された咬合面に相当する断層面を割り出し、その断層面を基準として、顎部の口腔内の上方側、下方側を見た上下咬合平面画像を生成し、対向させて表示するので、より一層利便にできる。
請求項6によれば、被写体の顎部の口腔内の上方側と下方側の各々の咬合平面画像を生成した後、咬合平面画像はX線吸収係数に応じて、色分け表示されるので、歯牙、歯髄、歯肉、インプラント、詰め物など、口腔内の状態を、より直感的にかつ正確に把握することができ、利便にできる。
請求項7によれば、X線CT撮影によって得られた被写体頭部のX線画像データにおいて咬合面を特定させる咬合面特定手段と、咬合面特定手段で特定された咬合面を基準にして、X線画像データから、顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像と、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像とを生成する画像生成手段と、画像生成手段で生成された2つの上下咬合平面画像を、相互に対向させて表示させる表示手段と、よりなるので、請求項1に記載のX線CT撮影画像の表示方法を実施することができる。
請求項8によれば、画像生成手段は、少なくとも第1咬合面及び第2咬合面の2つの面を基準にして、X線画像データから、顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像と、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像とを生成するので、請求項2に記載のX線CT撮影画像の表示方法を実施することができる。
請求項9によれば、咬合面特定手段は、被写体をX線CT撮影して生成した頭部のX線吸収係数分布情報から、正断面画像、側断面画像及び基準ボリュームレンダリング画像の少なくともいずれかを生成して、前記咬合面を特定するための基準となる基準画像として、表示部に表示させ、前記正断面画像、側断面画像及び基準ボリュームレンダリング画像の少なくともいずれかの上におけるカーソルの操作によって、前記咬合面を特定させるので、請求項3に記載のX線CT撮影画像の表示方法を実施することができる。
請求項10によれば、被写体にバイトブロックを噛ませて撮影して得た被写体のX線画像データを再構成してX線吸収係数分布情報を生成するX線吸収係数分布情報生成手段を更に備えており、咬合面特定手段は、被写体のX線吸収係数分布情報からバイトブロックを画像解析して、咬合面を特定し、更に、特定した咬合面に相当する断層面を割り出すので、請求項4に記載のX線CT画像の表示方法を実施することができる。
請求項11によれば、被写体のX線画像データを再構成してX線吸収係数分布情報を生成するX線吸収係数分布情報生成手段を更に備えており、咬合面特定手段は、被写体のX線吸収係数分布情報を画像解析して、咬合面を特定し、更に、特定した咬合面に相当する断層面を割り出すので、請求項5に記載のX線CT撮影画像の表示方法を実施することができる。
請求項12によれば、表示手段は、画像生成手段が、前記被写体の顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像と、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像とを生成した後、X線吸収係数に応じて、色分けして表示するので、請求項6に記載のX線CT撮影画像の表示方法を実施することができる。
請求項13によれば、請求項7〜12のいずれかに記載のX線CT画像表示装置を、少なくとも備えているので、請求項7〜12の効果を発揮するX線CT撮影装置を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、表示部における、基準画像と、顎部の口腔内から上方側、下方側の各々を見た咬合平面画像の表示態様の一例を示す図である。ここでいう表示部10は、液晶ディスプレイ等汎用の表示装置が備える表示部であれば、本発明の表示方法を実施することができる。図2は、本発明のX線CT撮影画像の表示方法の一例を説明するためのフローチャートである(100〜107)。図3は、被写体のX線画像データから、基準画像を生成する基本原理を説明する説明図である。図4は、頭部のX線画像データから顎部の口腔内から上方側、下方側の各々を見たボリュームレンダリング画像を生成する基本原理を説明する説明図である。
本発明のX線CT撮影画像の表示方法は、X線CT撮影によって得られた被写体頭部のX線画像データにおいて咬合面の特定を受け付ける咬合面特定ステップと、咬合面特定ステップで特定された咬合面を基準にして、X線画像データから、顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像と、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像とを生成する画像生成ステップと、画像生成ステップで生成された2つの上下咬合平面画像を、相互に対向させて表示(対向配置表示)させる表示ステップと、よりなることを特徴とする。
上下咬合平面画像は、咬合面を基準にして、顎部の上方側、下方側の各々に対してボリュームレンダリングを行うことにより得られるボリュームレンダリング画像10E,10F(図1、図6参照)の他、顎部の口腔内から上方側、下方側の各々を見た水平断面画像10C,10D(図1参照)が含まれる。
また、対向配置表示とは、図1に示すように、咬合面を基準とした、顎部の口腔内から上方側を見たボリュームレンダリング画像10E(あるいは水平断面画像10C)と、顎部の口腔内から下方側を見たボリュームレンダリング画像10F(あるいは水平断面画像10D)とを、顎部が180度開いたように表示させる態様の他、図6に示すように、ボリュームレンダリング画像10E,10Fを、顎部を180度未満に開いたように表示させる態様が含まれる。顎部を180度未満に開いたように表示させることで対向配置表示させる場合は、ボリュームレンダリング画像10Eと10Fとが組み合わさって被写体頭部を模したボリュームレンダリング画像となるよう、顎関節の位置を基準として、下顎が上顎に対して開閉するように、ボリュームレンダリング画像10Eと10Fとを並べて表示させる(図6参照)。この場合、表示されるボリュームレンダリング画像10Eと10Fとの位置関係を、上下の顎関節の位置を視認しながら術者が任意に微調整できるよう、ボリュームレンダリング画像10E,10Fを移動調整できるよう構成してもよい。本発明において、顎部の開き方が180度であっても180度未満であっても、所望の上下の咬合平面画像を対向して表示することで、術者や患者が見易く直感的に把握しやすい画像を提供する、という本発明の効果を奏することができる。また、図1に示すように、上下の咬合平面画像を上下に並べて表示してもよいが、これに限られず、例えば、上顎の画像を、前歯部を左にし臼歯部を右にして表示し、また下顎の画像を、前歯部を右にし臼歯部を左にして表示する、というように左右に並べて表示してもよい。
図1に示すように、表示部10には、X線CT撮影によって得られた被写体頭部のX線画像データ(X線投影画像)を逆投影することで再構成して得たX線吸収係数分布情報Vから生成された基準画像として、正断面画像10A、側断面画像10Bが表示されている。図1では、正断面画像10Aとして、被写体の眼窩、鼻腔、及び左右の第1大臼歯とその歯槽骨とが表示されている。また、図1では、側断面画像10Bとして、被写体の前歯とその歯槽骨とが表示されている。側断面画像10Bには、術者が、側断面画像10Bにおいて被写体の咬合面を特定させる手法を説明するために、被写体の前歯と歯槽骨とを強調させて表示しているが、さらに被写体の眼窩や鼻腔を表示しても良い。本実施例では、側断面画像10Bでは、被写体の前歯と歯槽骨の画像は、基準画像において被写体の咬合面を特定させ、特定された咬合面を基準とした上下平面咬合画像を対向配置表示させるという本発明においては本質的ではないため、省略している。なお、基準画像としては、後述する基準ボリュームレンダリング画像10Gを生成し、表示してもよい。
また、表示部10には、術者により特定された咬合面を基準として生成された顎部の口腔内から上方側を見た水平断面画像10C、顎部の口腔内から下方側を見た水平断面画像10Dが対向配置表示されている。更に、表示部10には、術者により特定された咬合面を基準として生成された顎部の口腔内から上方側を見たボリュームレンダリング画像10E、顎部の口腔内から下方側を見たボリュームレンダリング画像10Fが対向配置表示されている。
ここに、水平断面画像10C,10Dや、ボリュームレンダリング画像10E,10Fは、本発明の咬合平面画像を構成しているが、水平断面画像10C,10Dとボリュームレンダリング画像10E,10Fとを、必ずしも、同時に表示させる必要はなく、いずれかのみの表示であってよい。いずれか一方のみを表示する場合、水平断面画像10C,10D、あるいはボリュームレンダリング画像10E,10Fのいずれかを優先的に表示するよう設定しておいてもよいし、術者や患者が表示する画像を任意に選択できるよう構成してもよい。また、X線CT撮影の直後にまず水平断面画像10C(あるいは10D)のみ、あるいはボリュームレンダリング画像10E(あるいは10F)のみを表示しておき、後述する咬合面特定を行った後に、残りの水平断面画像10D(あるいは10C)、あるいはボリュームレンダリング画像10F(あるいは10E)を表示する、というように、順に表示する構成としてもよい。
ここで、被写体の咬合面は、後述するX線吸収係数分布情報Vにおいて、水平方向に対して、被写体から見て前向きにθ度(およそ4.5〜6.5度)の傾きを有することから、これを水平とするため、X線吸収係数分布情報Vを被写体から見て後方にθ度傾ける画像処理を行っている。これにより、側断面画像10Bが被写体から見て後方にθ度傾いて表示されている。ただし、この表示態様はあくまで一例であって、X線CT撮影時に被写体の咬合面がほぼ水平になっていれば、さらに画像をθ度傾けるような画像処理は不要である。また、被写体の咬合面が水平方向に対してθ度傾いていた場合であっても、例えば後述するカーソルによる咬合面特定の際に、水平断面設定カーソルC1をθ度傾けて表示してもよい。
少なくとも、正断面画像10A、側断面画像10Bには、X線吸収係数分布情報Vの断層面を特定するための、水平断面を設定する水平断面設定カーソルC1、縦断面を設定する縦断面設定カーソルC2、横断面を設定する横断面設定カーソルC3を備えて構成されている。これらカーソル3つを必ずしもすべて備える必要はないが、本実施形態の説明においては、一例としてカーソル3つをすべて備える構成を基に説明する。なお、水平断面設定カーソルC1は、後述する咬合面特定ステップにおいて、咬合面を特定させる機能を果たす。
側断面画像10Bには、側断面画像10B上で上下方向に移動する水平断面設定カーソルC1、側断面画像10B上で横方向に移動する縦断面設定カーソルC2が表示されており、水平断面設定カーソルC1を移動操作することで、水平断面が特定されるようになっている。ここに、後述する咬合面特定ステップでは、水平断面設定カーソルC1を移動操作させて、水平断面として、被写体の歯牙が噛み合う咬合面を特定させる。
このような水平断面設定カーソルC1が移動操作されて、咬合面特定ステップにおいて咬合面が特定されたときには、特定された咬合面を基準として、顎部の口腔内から上方側を見た水平断面画像10Cと、顎部の口腔内から下方側を見た水平断面画像10Dとが生成され、相互に対向させて表示される。
ここに、水平断面画像10Cは、水平断面設定カーソルC1により特定された水平断面でスライスされた上顎の水平断面画像であり、水平断面画像10Dは、水平断面設定カーソルC1により特定された水平断面でスライスされた下顎の水平断面画像である。なお、図示したものでは、特定された水平断面が1つであるため、水平断面画像10C,10Dは、同一の断層像を上下反転した、いわゆる鏡像関係となっている。
また、側断面画像10B上で縦断面設定カーソルC2を移動操作させて縦断面を特定すれば、特定された縦断面に応じて、正断面画像10Aが切り換え表示されるようになっている。
更に、正断面画像10A上において、水平断面設定カーソルC1、横断面設定カーソルC3を移動操作して、それぞれ、水平断面、横断面を特定すれば、特定された水平断面、横断面に応じて、側断面画像10B、水平断面画像10C、10Dが切り換え表示される。
なお、咬合面特定ステップでは、側断面画像10B上だけでなく、正断面画像10A上においても、水平断面設定カーソルC1を移動操作させて、咬合面を特定させることができる。各カーソルC1,C2,C3が、図1に示すような点線には限られず、実線、矢印等であってもよいことは、いうまでもない。
本発明のX線CT撮影画像の表示方法の1つの例では、図2のフローチャートに示すように、X線CT撮影ステップ100を実行することにより得た被写体の頭部のX線画像データを、公知の方法で逆投影により再構成することで、頭部のX線吸収係数分布情報Vを生成し、咬合面特定ステップ101〜105を実行し、そののちに、咬合平面画像を生成するステップ(以下「画像生成ステップ」)106、次いで咬合平面画像を対向させて表示するステップ(以下「表示ステップ」)107を実行する。
本実施例における咬合面特定ステップは、X線吸収係数分布情報Vから、咬合面特定の基準となる基準画像を生成し、表示部10に表示させるステップ(100〜103)と、基準画像上における水平断面設定カーソルC1の移動操作により咬合面Sを特定させるステップ(104,105)とよりなる。ここに、基準画像は、少なくとも、正断面画像10Aと、側断面画像10Bと、後述する基準ボリュームレンダリング画像10G(図5参照)との少なくともいずれかである。
図3には、頭部のX線画像データから逆投影によりCT再構成を行い生成した被写体頭部のX線吸収係数分布情報Vを示している。なお、X線吸収係数分布情報Vは、CT再構成の元となるX線投影画像が矩形であるため円柱形状となっており、咬合面Sを基準とした断層面を水平断面画像10C,10Dとして表示させるために、X軸を中心として、被写体頭部後方側にθ度回転させる画像処理を行っている。
正断面画像10A、側断面画像10Bは、咬合面特定ステップにおける基準画像となるが、これらは、X線吸収係数分布情報VにX軸、Y軸、Z軸の方向付け、座標付けをした後、予め設定されたX断層面、Y断層面でスライスすることによって得られる。本明細書においては、本発明の実施形態の一例として、被写体の体軸方向をZ軸とし、被写体の前後方向をY軸とし、Z軸とY軸とに直交する方向をX軸として、以下説明する。
正断面画像10Aは、X線吸収係数分布情報Vについて、Y断層面でスライスすることによって得られる。側断面画像10Bは、X線吸収係数分布情報Vについて、X断層面でスライスすることによって得られる。
水平断面画像10Dは、X線吸収係数分布情報Vについて、咬合面特定ステップにおいて特定された咬合面Sに相当する断層面を基準とするZ断層面でスライスすることによって得られる。ここに、X線CT撮影は、被写体を所定の位置、方向に保持した状態で行うので、被写体が撮影の開始角度を基準としてどちらに向いているか、X線CT撮影装置やX線CT画像表示装置が把握できている、あるいは術者が判っている。従って、被写体に含まれる部位、例えば歯列弓等が所定の方向に向くように、X線吸収係数分布情報Vを回転させてから、方向付け、座標付けを行うことが望ましい。
なお、ここには、図1で示した水平断面画像10Cを図示していないが、このような水平断面画像10Cも、X線吸収係数分布情報Vについて、咬合面特定ステップにおいて特定された咬合面Sに相当する断層面を基準とするZ断層面でスライスすることによって得られることはいうまでもない。以上の処理が、図2のフローチャートにおけるX線吸収係数分布情報を生成するステップ101、基準画像を生成するステップ102、及び基準画像を表示するステップ103によって実行される。
ついで、正断面画像10A、側断面画像10Bに、水平断面設定カーソルC1、縦断面設定カーソルC2、横断面設定カーソルC3を表示させる(図2のフローチャートにおいてカーソルを表示するステップ104)。
水平断面設定カーソルC1は、X線吸収係数分布情報VのZ断層面を設定するために設けられており、水平断面設定カーソルC1で設定されたZ断層面でX線吸収係数分布情報Vをスライスした水平断面画像10C、10Dが得られる。また、縦断面設定カーソルC2は、X線吸収係数分布情報VのY断層面を設定するために設けられており、縦断面設定カーソルC2で設定されたY断層面でX線吸収係数分布情報Vをスライスした正断面画像10Aが得られる。更に、横断面設定カーソルC3は、X線吸収係数分布情報VのX断層面を設定するために設けられており、横断面設定カーソルC3で設定されたX断層面でX線吸収係数分布情報Vをスライスした側断面画像10Bが得られる。
なお、このような各スライス画像の生成は、カーソルC1〜C3の操作に応じてリアルタイム処理によってその都度生成する以外に、予め複数生成し準備したスライス画像を、カーソルC1〜C3の操作に応じて、選択的に表示するようにしてもよい。以上の処理が、図2のフローチャートにおけるカーソルを表示するステップ104によって実行される。
ついで、正断面画像10A上、あるいは側断面画像10B上で、水平断面設定カーソルC1を移動操作して、咬合面Sを特定させる(図2のフローチャートにおいて咬合面を特定するステップ105)。なお、咬合面Sの特定を、正断面画像10Aあるいは側断面画像10Bを視認しながら座標値の入力により行うようにしてもよく、具体的には、咬合面Sは水平断面で構成されているので、Z座標値を入力する。なお、水平断面設定カーソルC1を移動操作すれば、正断面画像10Aと側断面画像10Bとに表示された水平断面設定カーソルC1が連動して移動する。
正断面画像10A上、あるいは側断面画像10B上で咬合面Sが特定されたときには、咬合面Sを基準とした上下咬合平面画像を生成し(図2のフローチャートにおける画像生成ステップ106)、相互に対向させて表示させる(図2のフローチャートにおける表示ステップ107)。ここに、上下咬合平面画像として表示する画像としては、X線吸収係数分布情報Vについて、咬合面Sを基準として、顎部の口腔内から上方側、下方側の各々を見たボリュームレンダリング画像10E,10Fや、咬合面Sを基準としてX線吸収係数分布情報VをZ断層面でスライスして得た水平断面画像10C,10Dがある(図1参照)。
画像生成ステップにおけるボリュームレンダリング画像10E,10Fの生成は、図4に示すように、X軸を回転軸として、図4直視方向に対して時計回りの向きに−θ度傾ける画像処理を行ったX線吸収係数分布情報Vについて、特定された咬合面Sの上側、下側をレンダリングすることによって行われる。なお、図4では、ボリュームレンダリングの基本原理の説明を容易とするために、X線吸収係数分布情報VをX断層面でスライスした図を示している。以下、ボリュームレンダリング画像の生成方法の一例として、レンダリングの方向を、咬合面Sに垂直なZ軸方向に設定し、咬合面SからZ軸方向に向かって画像を生成する方法を説明する。ただし、本発明の実施形態としては、レンダリングの方向をZ軸方向に限定する必要はなく、例えば、特定された咬合面Sを基準として、X線吸収係数分布情報Vを咬合面Sの上側と下側とに区別した後、レンダリングの方向をZ軸以外の軸に設定し、画像を生成し表示部に表示することも考えられる。
図4において、咬合面Sの上側のレンダリングは、特定された咬合面Sから、Z軸方向と平行な矢印A方向に、所定間隔で複数の面S1(#1,#2,・・・,#n)を特定し、咬合面S上の点Pから、矢印A方向に、それぞれの面S1(#1,#2,・・・,#n)上の点P1(#1、#2,・・・,#n)のボクセル値をサンプリングし、これらのボクセル値を加算していく処理を、咬合面S上のすべての点について行う。これにより、咬合面Sを基準にして、顎部の口腔内から上方側を見たボリュームレンダリング画像10Eを生成できる。
一方、咬合面Sの下側のレンダリングは、特定された咬合面Sから、Z軸方向と平行であって矢印Aと逆向きの矢印B方向に、所定間隔で複数の面S2(#1,#2,・・・,#n)を特定し、咬合面S上の点Pから、矢印B方向に、それぞれの面S2(#1,#2,・・・,#n)上の点P2(#1、#2,・・・,#n)のボクセル値をサンプリングし、これらのボクセル値を加算していく処理を、咬合面S上のすべての点について行う。これにより、咬合面Sを基準にして、顎部の口腔内から下方側を見たボリュームレンダリング画像10Fを生成できる。
なお、咬合面Sに近い箇所が鮮明になるように、サンプリングしたボクセル値について加算するときに、ボクセル値に、咬合面Sから離れるにつれて小さくした係数値を乗算するようにすればよい。
また、生成した上下の咬合平面画像(水平断面画像10C,10Dまたはボリュームレンダリング画像10E,10F)に対して、X線吸収係数に応じて色分け表示する色分け表示ステップを更に行うようにすれば、歯牙、歯髄、歯肉、インプラント、詰め物の相違を容易に確認することができ、一層、直感的に把握でき、利便である。
このように、X線吸収係数分布情報Vから生成した側断面画像10B上で、カーソルを用いて被写体の咬合面Sを指定させ、指定された咬合面Sを基準とした顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像と、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像とを生成し、対向させて表示するので、術者にとっては、咬合面Sの指定が容易であり、かつ、上顎と下顎の状態を同時に視認でき、患者、術者ともに、歯牙の位置関係を感覚的に掴むことができる。また、上顎が患者足部側から、下顎が患者頭部側から見たように表示されるため、術者が実際に口を開けた患者の口腔内を観察する状態に近い状態で画像を視認することができ、歯牙の位置関係を直感的に把握することができる。
なお、咬合面特定ステップ、画像生成ステップ、表示ステップを経て、咬合面Sを基準とした、顎部の口腔内から上方側、下方側の各々を見た咬合平面画像を対向配置表示させた後、術者が、再度、水平断面設定カーソルC1を移動操作させて、追加的に咬合面Sを特定させ、その咬合面Sを基準とした上下咬合平面画像を対向配置表示するようにすれば、咬合面Sの修正を行いながら、顎部の部位を掘り下げて観察することができ、利便にできる。このような追加的に特定する咬合面Sは、1つだけに限られず複数特定できるように設定してもよい。その場合、特定された複数の咬合面Sに対応する上下の咬合平面画像を、X線CT画像表示装置の記憶部等に順次記憶保存させておけば、再度画像を選択的に読み出し表示したり、時間が経過した後に過去の咬合平面の状態を画像で確認したりするときに、利便である。
図5は、咬合面特定ステップの他例について説明するための図である。ここでは、咬合面Sを特定させるための基準画像として、正断面画像10A、側断面画像10Bの他に、X線吸収係数分布情報Vをボリュームレンダリングして得た基準ボリュームレンダリング画像10Gを表示させている。
このような基準ボリュームレンダリング画像は、XYZ座標系の任意の基準面を基準としたボリュームレンダリングを、X線吸収係数分布情報Vに対して行うことによって得ることができ、ここでは、被写体の前面に位置するZ軸に平行な基準面を基準とする被写体頭部の基準ボリュームレンダリング画像10Gを表示させている。
このような基準ボリュームレンダリング画像10G上では、水平断面設定カーソルC1を移動操作させて咬合面Sを特定できるようにしており、咬合面Sが特定されたときには、画像生成ステップ(図2における106参照)において、咬合面Sを基準として、顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像と、下方側を見た咬合平面画像とを生成する。
このような上下咬合平面画像は、水平断面画像10C,10Dや、ボリュームレンダリング画像10E,10Fがあるが、これらの生成方法については先述したので説明を省略する。その後、表示ステップ(図2における107参照)によって、上下咬合平面画像を相互に対向して表示させる。
なお、図5では、咬合平面画像として、顎部の口腔内から下方側を見た水平断面画像10Dのみ表示されているが、例えば「上下対向表示」等と記された操作スイッチを切替え操作する、といった所定の操作を得て、上下咬合平面画像を対向配置表示した画面に切り替わるようにすればよい。
図6は、咬合平面画像の対向配置表示の態様の他例を示す図である。ここでは、表示ステップにおいて、上下咬合平面画像を、顎関節を180度未満に開いた態様で含む被写体頭部全体のボリュームレンダリング画像10Hが、図6(a)〜(d)に示すように、XYZ座標系の任意の点を中心として、XYZ座標系のあらゆる方向に回転できるように表示されている。このようなボリュームレンダリング画像10Hは、咬合面Sを基準として生成されたボリュームレンダリング画像10E,10Fを、画像処理を行うことにより構成することができる。
このような被写体頭部全体のボリュームレンダリング画像10Hには、左右の回転ボタン(不図示)が重ねて表示されており、これらの操作により、XYZ座標系の任意の点を中心として、XYZ座標系のあらゆる方向に自在に回転させることができる。
このように、被写体頭部全体のボリュームレンダリング画像10Hは、顎部の口腔内から上方側、下方側の各々を見たボリュームレンダリング画像10E,10Fを、顎関節を180度未満に開いた態様で含んでおり、回転ボタン(不図示)の操作により、XYZ座標系の任意の点を中心として、XYZ座標系のあらゆる方向に回転できるように表示されているので、術者、患者ともに、実際に口を開けた患者の口腔内を観察するのに近い状態で画像を視認でき、より正確かつ直感的に口腔内の状態や歯牙の位置関係を把握することができる。
図7は、表示部における、基準画像と、顎部の口腔内から上方側、下方側の各々を見た咬合平面画像の表示態様の他例を示す図である。
ここでは、基準画像として、正断面画像10A、側断面画像10Bを表示する点、咬合平面画像として、水平断面画像10C,10D、ボリュームレンダリング画像10E,10Fを表示する点、縦断面設定カーソルC2、横断面設定カーソルC3の移動操作により、各々、X線吸収係数分布情報Vの縦断面、横断面を設定する点は、図1と共通するが、咬合面特定ステップにおいて、正断面画像10A、側断面画像10Bには、上下に移動する第1の水平断面設定カーソルC1aと、上下に移動する第2の水平断面設定カーソルC1bとを表示させ、相互に異なる第1の咬合面、第2の咬合面を特定させる点と、画像生成ステップにおいて、咬合平面画像として、第1、第2の咬合面を基準とした咬合平面画像を生成する点とが相違している。
第1、第2の水平断面設定カーソルC1a,C1bは、各々独立して上下移動するようになっており、これらを移動操作して、各々異なる咬合面S1,S2を特定すると(咬合面特定ステップ)、図2のステップ106の処理(画像生成ステップ)として、第1の水平断面設定カーソルC1aにより特定される咬合面を基準として、顎部の口腔内から上方側を見た水平断面画像10Cを生成し、かつ、第2の水平断面設定カーソルC1bにより特定される咬合面を基準として、顎部の口腔内から下方側を見た水平断面画像10Dを生成する。
または、画像生成ステップとして、第1の水平断面設定カーソルC1aにより特定される咬合面を基準として、Z軸方向に上方にボリュームレンダリングがされて、顎部の口腔内から上方側を見たボリュームレンダリング画像10Eが生成され、かつ、第2の水平断面設定カーソルC1bにより特定される咬合面を基準とし、Z軸方向に下方にボリュームレンダリングがされて、顎部の口腔内から下方側を見たボリュームレンダリング画像10Fが生成される。
そして、表示ステップにおいて、水平断面画像10C,10D、ボリュームレンダリング画像10E,10Fが相互に対向させて表示される。ここで、表示ステップでは、水平断面画像10C,10Dと、ボリュームレンダリング画像10E,10Fとを、咬合平面画像として表示しているが、この例には限られず、水平断面画像とボリュームレンダリング画像のいずれか一方を表示させてもよい。
なお、この例においても、表示ステップにおいて、ボリュームレンダリング画像10E,10Fを含む被写体頭部のボリュームレンダリング画像10Hを画像処理によって生成し、XYZ座標系においてあらゆる方向に回転できるように表示させるようにしてもよい(図6参照)。
また、基準画像として、基準ボリュームレンダリング画像10G(図5参照)を表示させ、その画像10G上に第1、第2の水平断面設定カーソルC1a,C1bを表示させ、各々のカーソルC1a,C1bを移動操作させて、咬合面Sを特定できるようにしてもよい。
さらに、水平断面設定カーソルC1a、C1bによる咬合面の特定を、咬合平面画像の一部領域のみに適用させてもよい。つまり、咬合平面画像上で円形あるいは矩形の一部領域(不図示)を指定し、その指定した領域に対して水平断面設定カーソルC以外の第1、第2の水平断面設定カーソルC1a、C1bの移動操作を有効とすれば、指定した円あるいは矩形の一部領域については、図7のように第1、第2の水平断面設定カーソルC1a、C1bによって特定された咬合面の画像を表示し、指定された一部領域以外の領域については、図1のように始めに特定された咬合面Sに基づく表示を維持することとなり、2種類の画像が重畳的に表示されることとなる。この構成によれば、例えば基準となる咬合平面画像を維持したまま、特定の歯や特定の領域についてのみ、歯冠部から歯根まで観察する咬合面の位置を上下に移動させて観察する、という診断を行うことができる。
これらの咬合平面画像は、図1に示したような例に限られず、第1、第2の水平断面設定カーソルC1a,C1bの各々を個別に移動操作して特定された異なる咬合面を基準とした咬合平面画像であるが、第1、第2の水平断面設定カーソルC1a,C1bを重ね合わせた場合には、第1、第2の水平断面設定カーソルC1a,C1bで水平断面設定カーソルC1が構成されて、特定された咬合面Sを基準とした、咬合平面画像が生成され、対向させて表示される。
なお、第1、第2の水平断面設定カーソルC1a,C1bは、個別に移動操作されるようにしているが、例えば第1の水平断面設定カーソルC1aが所定距離だけ上方に移動操作されると、同時に第2の水平断面設定カーソルC1bが同じ距離だけ下方に移動する、というように、互いに連動して移動操作されるようにしてもよい。また、各々異なる咬合面を座標入力により特定してもよいし、後述するように、咬合面Sを自動的に特定する態様においては、第1、第2の水平断面設定カーソルが、特定された咬合面Sからそれぞれ上下何mm離間する、といったように、咬合面Sからの上下の距離を入力するようにしてもよい。
このように、第1、第2の水平断面設定カーソルC1a,C1bを移動操作させて、各々異なる2つの咬合面を特定すれば、各々の咬合面を基準とした双方の咬合平面画像が表示されるので、術者が上顎と下顎の歯根部の咬合平面画像を見たい場合などに、利便にでき、より正確な診断ができる。
図8は、本発明のX線CT撮影画像の表示方法の更に他例を説明するためのフローチャートである(200〜205)。図9は、表示部における、基準画像と、顎部の口腔内から上方側、下方側の各々を見た咬合平面画像の表示態様の更に他例を示す図である。図9では、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像のみ表示され、上方側を見た咬合平面画像は表示されていないが、図1、図7と同様、上方側及び下方側の咬合平面画像の両方を表示することもできるので、ここでは上方側を見た咬合平面画像の表示は省略している。
この本他例の説明において実行されるようなX線CT撮影画像の表示方法は、予め被写体となる患者にバイトブロックを噛ませてX線CT撮影を行い、そのX線CT撮影によって得られた被写体頭部のX線画像データを逆投影して、被写体頭部のX線吸収係数分布情報Vを生成し、その後、咬合面特定ステップを実行する。咬合面特定ステップでは、生成されたX線吸収係数分布情報Vを画像解析してバイトブロックを抽出する(200〜202)。
バイトブロックは、被写体となる患者に噛ませるように出来ており、画像解析によりバイトブロックを抽出できるように、5mm程度の厚みの板に、X線吸収係数が判っているセラミックボールを3〜5個程度埋め込んだものを使用して、セラミックボールの位置を咬合面Sと判定する。その他、セラミックボールに限らず、予めX線吸収係数がわかっている材質のものであれば、そのような材質のものをバイトブロックとして使用できる。
ついで、抽出したバイトブロックで構成される面を咬合面Sと特定し、特定された咬合面Sに相当する断層面をX線吸収係数分布情報Vから割り出す。以上が咬合面特定ステップの処理であるが、その後、画像生成ステップと表示ステップとを実行して、割り出した断層面を基準とした顎部の口腔内から上方側、下方側の各々を見た咬合平面画像を生成し、対向させて表示する(203〜205)。
図9には、基準画像として、正断面画像10A、側断面画像10B、基準ボリュームレンダリング画像10Gが表示されており、それぞれ、水平断面設定カーソルC1、縦断面設定カーソルC2、横断面設定カーソルC3が表示されている。水平断面設定カーソルC1、縦断面設定カーソルC2、横断面設定カーソルC3の機能、これらのカーソルの移動操作による断面画像の切り換え表示、咬合平面画像の表示については、図1、図7に示したものと同様であるため、説明を省略する。なお、この例では、咬合面Sの特定を自動的に行うため、基準画像を必ずしも表示する必要はない。
ここには、X線吸収係数分布情報Vを画像解析して抽出したバイトブロックにより特定した咬合面Sが、側断面画像10Bと、水平断面画像10D上に、白抜き両矢印を用いて模式的に表示されており、術者が視認できるようになっている。なお、バイトブロックの画像については、画像処理により、消去するようにすればよい。
このように、被写体頭部のX線吸収係数分布情報Vからバイトブロックを画像解析により抽出して、抽出したバイトブロックから特定した咬合面Sに相当する断層面を基準とした咬合平面画像を生成し、相互に対向させて表示するので、術者が咬合面Sを指定する必要がなく、利便にできる。
また、この本発明を、水平断面設定カーソルC1を、正断面画像10Aあるいは側断面画像10B上で移動操作させて咬合面Sを特定させるX線CT撮影画像の表示方法に組み込んで、側断面画像10B上に水平断面設定カーソルC1を表示させるときには、バイトブロックにより特定した咬合面S上に水平断面設定カーソルC1を表示させるようにすれば、術者は、咬合面Sのおおよその位置を視認することができるため、その後に、水平断面設定カーソルC1を微調整することで、咬合面Sの修正を行いながら、顎部の部位を掘り下げて観察することができ、歯根部、歯髄、インプラント、歯肉、歯牙などの状態をより直感的に把握でき、より使い勝手がよい。さらに、バイトブロックによって特定された咬合面Sとは別個に、他の水平断面を指定できるようにすることで、前述の実施例において説明した、第1、第2の水平断面設定カーソルを用いることで上下異なる咬合平面画像を生成表示する方法をも、併用することができる。加えて、本実施例の場合、バイトブロックを用いて自動的に咬合面Sを特定することができるため、特定された咬合面を基準として、上方に何mm、下方に何mmそれぞれ移動した面を、第1、第2の咬合面としてさらに自動的に特定し、それら第1、第2の咬合面を基にして咬合平面画像を自動生成し表示することも可能である。この場合、咬合面Sの特定から第1、第2の咬合面の特定、さらに咬合平面画像を生成し表示するところまでを、すべて自動的に行うことができるため、術者や患者にとっては操作の手間が省けて利便である。
図10は、本発明のX線CT撮影画像の表示方法の更に他例として、咬合面の自動特定を行うX線CT撮影画像の表示方法を説明するためのフローチャートである(300〜305)。図11は、咬合面の自動特定について説明するために被写体頭部側面のX線吸収係数分布情報Vを模式的に示した図である。
このようなX線CT撮影画像の表示方法では、被写体頭部のX線画像データを逆投影することでX線吸収係数分布情報Vを生成し、咬合面特定ステップを実行する。咬合面特定ステップでは、生成したX線吸収係数分布情報Vを画像解析して咬合面Sを特定する(300〜303)。
咬合面Sを特定する画像解析は、例えば、図11に示す被写体頭部側面のX線吸収係数分布情報Vに対して、エッジ抽出を行い、歯列弓Tの側断面の輪郭を含む被写体の内部構造の輪郭を抽出し、歯列弓Tの側断面の輪郭を特定して歯列弓Tを特定し、あるいは上下の歯列弓Tの間に存在する空気領域をたどることで歯列弓Tを特定することで、歯列弓Tが位置する水平断面を咬合面Sとすることにより行なうことができる。また、このように輪郭を特定して歯列弓Tを特定する際、X線吸収係数分布情報Vを二値化処理することによって、例えば頭部の硬組織と、頭部の軟組織及び空気領域とを、明確に区別する方法も採用されうる。二値化処理を行った場合、被写体頭部の側断面画像において、例えば硬組織が白色に、軟組織と空気領域とが黒色に、それぞれ明確に色分けされて表示される。
ついで、特定した咬合面Sに相当する断層面をX線吸収係数分布情報Vから割り出す。以上が咬合面特定ステップ(300〜303)の処理であるが、その後、画像生成ステップ(304)、表示ステップ(305)を実行して、割り出した断層面を基準とした顎部の口腔内から上方側、下方側の各々を見た咬合平面画像10E,10Fを生成し、相互に対向させて表示させる。
このように、X線吸収係数分布情報Vから咬合面Sを画像解析により特定し、特定した咬合面Sを基準とした咬合平面画像を生成し、対向させて表示するので、術者が咬合面Sを指定する必要がなく、利便にできる。なお、図11に示す被写体頭部側面のX線吸収係数分布情報Vは、本発明の説明を容易とするために例示しているので、表示してもしなくてもよい。
また、この本発明を、水平断面設定カーソルC1を正断面画像10Aあるいは側断面画像10B上で移動操作させて咬合面Sを特定させるX線CT撮影画像の表示方法に組み込んで、正断面画像10Aあるいは側断面画像10B上に水平断面設定カーソルC1を表示させるときには、画像解析により特定した咬合面S上に水平断面設定カーソルC1を表示させるようにすれば、術者は、バイトブロックを使用せずに、咬合面Sのおおよその位置を視認することができ、その後には、水平断面設定カーソルC1を微調整することで、咬合面Sの修正を行いながら、顎部の部位を掘り下げて観察することができ、歯根部、歯髄、インプラント、歯肉、歯牙などの状態をより直感的に把握でき、より使い勝手がよい。咬合面Sを特定した後に、さらに追加的に他の咬合面を設定し、顎部を上方と下方とにそれぞれ掘り下げて画像観察することも可能であり、また、それら追加的な咬合面設定を、術者が任意に行ってもよいし予め設定された値に基づいて自動的に行ってもよい。これらの点は、前述したバイトブロックにより咬合面の特定を行う実施例と、同様である。
次いで、上記表示方法を実行する装置として、本発明を適用したX線CT撮影装置の例を説明する。
図12は、本発明のX線CT画像表示装置を含むX線CT撮影装置Mの基本構成を説明するブロック図で、X線撮影装置本体M1と、X線CT画像表示装置M2とを備える。図12では、X線撮影装置本体M1とX線CT画像表示装置M2とは、通信ケーブルによってデータを送受信する構成になっているが、データの送受信は、無線によって、あるいは記憶媒体を介して行ってもよいし、X線撮影装置本体M1にX線CT画像表示装置M2を備え付けてもよい。これらの実施態様は、装置の設置場所や環境を考慮して適宜設計することができる。
X線撮影装置本体M1は、X線発生部13とX線検出部20とを対向させて固定した撮影手段30と、被写体50である患者を保持する被写体保持手段40と、撮影手段30ないし被写体保持手段40を駆動する駆動部60と、撮影装置本体制御部70とを備えており、撮影装置本体制御部70には操作パネル74が付加されている。
X線発生部13は、X線を照射するX線管等からなるX線発生器11と、X線コーンビームBの広がりを規制するスリット等からなる照射野制御手段12とで構成されており、X線検出部20は、2次元的に広がったCCDセンサ等からなるX線検出器21を設けたカセット22で構成されている。駆動部60は、撮影手段30の回転軸を水平移動させるX軸モータ60x、Y軸モータ60yと、撮影手段30ないし被写体保持手段40を昇降させるZ軸モータ60zと、撮影手段30を回転させる旋回用モータ60rとを備えている。なお、X軸モータ60x、Y軸モータ60yは、被写体保持手段40を水平移動させるよう構成しても良い。撮影装置本体制御部70は、駆動部60を制御する制御プログラムを含んだ各種制御プログラムを実行するCPU71と、X線発生部13を制御するX線発生部制御手段72と、X線検出部20を制御するX線検出部制御手段73とを備えている。操作パネル74は、CPU71、X線発生部制御手段72、あるいはX線検出部制御手段73が作動するための条件を設定する、小型液晶パネルや複数の操作釦で構成されている。
このX線CT撮影装置本体M1は、操作パネル74、あるいは表示装置M2からの指令に従って、X線発生部13とX線検出部20とで、被写体50の被撮影領域51を挟んで例えば180度周回して、被写体頭部のX線投影画像を撮影する。また、X線撮影装置本体M1は、指令や座標データ等を操作パネル74あるいは表示装置M2から受信する一方、撮影した投影画像を表示装置M2に送信する。
一方、表示装置M2は、例えばワークステーションで構成されており、表示装置本体80に、液晶モニタ、キーボード、マウス等で構成され、表示部10を含む表示操作手段86が付加されている。表示装置本体80は、各種プログラムを実行するCPU81と、撮影装置本体M1から受信したX線投影画像を逆投影により再構成して、X線吸収係数分布情報Vを生成するX線吸収係数分布情報生成手段82と、ハードディスク等で構成された撮影データや画像データ等を記憶する記憶手段83と、咬合面特定手段84と、画像生成手段85とを備えている。
咬合面特定手段84は、被写体頭部のX線吸収係数分布情報Vから、基準画像として、正断面画像10A、側断面画像10B、基準ボリュームレンダリング画像10Gの少なくともいずれかを生成して、表示部10に表示させる手段と、水平断面設定カーソルC1(第1、第2の水平断面設定カーソルC1a,C1bを含む、以下同じ)、縦断面設定カーソルC2、横断面設定カーソルC3を更に表示させ、少なくとも、水平断面設定カーソルC1の移動操作により、咬合面Sを特定させる手段とを備えている。
また、咬合面特定手段84は、正断面画像10A、側断面画像10B、基準ボリュームレンダリング画像10Gの少なくともいずれかの画像上に表示されている第1の水平断面設定カーソルC1aと、第2の水平断面設定カーソルC1bを独立して移動させ、それぞれ異なる咬合面を特定させる。
画像生成手段85は、正断面画像10A、側断面画像10B、基準ボリュームレンダリング画像10Gのいずれかにおいて、水平断面設定カーソルC1が移動操作され、咬合面Sが特定されたときには、被写体のX線吸収係数分布情報Vについて、特定された咬合面Sを基準として、顎部の口腔内の上方側、下方側の各々を見た咬合平面画像を生成する。
また、第1、第2の水平断面設定カーソルC1a,C1bが移動操作され、それぞれ異なる第1、第2の咬合面が特定されたときには、第1の水平断面設定カーソルC1aで特定された咬合面を基準として、顎部の口腔内の上方側を見た咬合平面画像を生成する。また、第2の水平断面設定カーソルC1bで特定された咬合面を基準として、顎部の口腔内の下方側を見た咬合平面画像を生成する。
表示操作手段86は、表示部10を含んで構成されており、画像生成手段85によって生成された上下咬合平面画像を相互に対向させて表示させる。表示操作手段86は、咬合平面画像を生成した後、X線吸収係数に応じて色分けする機能を設ければ、歯牙、歯髄、歯肉、インプラント、詰め物など、口腔内の物の状態を容易に確認することができ、利便にできる(請求項12)。
ここに、上記したX線CT画像表示装置M2は、X線CT撮影により得られた頭部のX線画像データを再構成して生成されたX線吸収係数分布情報Vより、基準画像として、正断面画像10A、側断面画像10B、基準ボリュームレンダリング画像10Gの少なくともいずれかを生成して表示させ、これらの各々の画像上で水平断面設定カーソルC1の移動操作により特定された咬合面Sを基準にして、上下の咬合平面画像を生成し、相互に対向させて表示する装置(請求項7〜9)を例示したが、これには限られず、以下の構成にしてもよい。
すなわち、咬合面特定手段84が、X線吸収係数分布情報Vから画像解析によりバイトブロックを抽出することで咬合面Sを特定し、特定した咬合面Sに相当する断層面を割り出す構成としてもよく(請求項10)、更に、咬合面特定手段84が、X線吸収係数分布情報Vから画像解析により咬合面Sを特定し、特定した咬合面Sに相当する断層面を割り出す構成としてもよい(請求項11)。これらの構成によれば、咬合面Sは術者によるカーソル操作を経ずに自動的に特定されることができるため、前述した基準画像(正断面画像10A、側断面画像10B、基準ボリュームレンダリング画像10Gの少なくともいずれか)も、水平断面設定カーソルC1も、必ずしも表示部10に表示させる必要は無い。ただし、咬合面Sを自動的に特定したのち、さらに術者や患者が咬合面を移動させて微調整を行うようにするために、これら基準画像や水平断面設定カーソルを、事前にあるいは事後的に表示するよう構成しても良いことは、いうまでもない。
以上、X線CT画像表示装置M2を備えたX線CT撮影装置M1(請求項13)を用いて説明したが、本発明の効果は、X線CT撮影によって得られた被写体のX線画像データさえ取得できれば、X線CT画像表示装置M2のみ(請求項7〜12)でも奏することができる。
本発明を適用した場合の表示例を示し、表示部における、基準画像と、顎部の口腔内から上方側、下方側の各々を見た咬合平面画像の表示態様の一例を示す図 本発明のX線CT撮影画像の表示方法の一例を説明するためのフローチャート 頭部のX線吸収係数分布情報から、基準画像として、正断面画像、側断面画像を生成する基本原理を説明する説明図 頭部のX線吸収係数分布情報から、顎部の口腔内から上方側、下方側の各々を見たボリュームレンダリング画像を生成する基本原理を説明する説明図 咬合面特定ステップの他例について説明するための図 咬合平面画像の対向配置表示の態様の他例を示す図 表示部における、基準画像と、顎部の口腔内から上方側、下方側の各々を見た咬合平面画像の表示態様の他例を示す図 本発明のX線CT撮影画像の表示方法の更に他例として、咬合面の自動特定を行うX線CT撮影画像の表示方法を説明するためのフローチャート 表示部における、基準画像と、顎部の口腔内から上方側、下方側の各々を見た咬合平面画像の表示態様の更に他例を示す図 本発明のX線CT撮影画像の表示方法の更に他例として、咬合面の自動特定を行うX線CT撮影画像の表示方法を説明するためのフローチャート 咬合面の自動特定について説明するために被写体頭部側面のX線吸収係数分布情報を模式的に示した図 本発明のX線CT画像表示装置を含むX線CT撮影装置の基本構成を説明するブロック図
符号の説明
M X線CT撮影装置
M1 X線CT撮影装置本体
M2 X線CT画像表示装置
10 表示部
10A 正断層画像
10B 側断面画像
10C 顎部の口腔内から上方側を見た水平断面画像
10D 顎部の口腔内から下方側を見た水平断面画像
10E 顎部の口腔内から上方側を見たボリュームレンダリング画像
10F 顎部の口腔内から下方側を見たボリュームレンダリング画像
10G 基準ボリュームレンダリング画像
10H 被写体頭部全体のボリュームレンダリング画像
13 X線発生部
20 X線検出部
51 被撮影領域
82 X線吸収係数分布情報生成手段
84 咬合面特定手段
85 画像生成手段
B X線コーンビーム
C1 水平断面設定カーソル
C1a 第1の水平断面設定カーソル
C1b 第2の水平断面設定カーソル
S 咬合面
V X線吸収係数分布情報

Claims (13)

  1. X線CT撮影による被写体頭部のX線CT撮影画像を表示させる方法において、
    X線CT撮影によって得られた被写体頭部のX線画像データにおいて咬合面の特定を受け付ける咬合面特定ステップと、
    前記咬合面特定ステップで特定された咬合面を基準にして、前記X線画像データから、顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像と、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像とを生成する画像生成ステップと、
    前記画像生成ステップで生成された2つの上下咬合平面画像を、相互に対向させて表示させる表示ステップと、よりなることを特徴とする、X線CT撮影画像の表示方法。
  2. 請求項1に記載の表示方法において、
    前記咬合面特定ステップは、少なくとも、相互に異なる第1咬合面及び第2咬合面の特定を受け付けるようにしており、
    前記画像生成ステップは、少なくとも第1咬合面及び第2咬合面の2つの面を基準にして、前記X線画像データから、顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像と、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像とを生成することを特徴とする、X線CT撮影画像の表示方法。
  3. 請求項1又は2に記載の表示方法において、
    前記咬合面特定ステップは、被写体をX線CT撮影して生成した頭部のX線吸収係数分布情報から、基準画像として、被写体の正断面画像、側断面画像及び基準ボリュームレンダリング画像の少なくともいずれかを生成して、表示部に表示させるステップと、
    カーソルの操作を受け付けて、前記咬合面を、前記正断面画像、側断面画像及び基準ボリュームレンダリング画像の少なくともいずれかの上で特定させるステップと、よりなることを特徴とするX線CT撮影画像の表示方法。
  4. 請求項1又は2に記載の表示方法において、
    前記X線画像データは、被写体にバイトブロックを噛ませて撮影して得たX線画像データであり、
    前記咬合面の特定を受け付ける前処理として、前記X線画像データを再構成して頭部のX線吸収係数分布情報を生成するステップをさらに備え、
    前記咬合面特定ステップが、前記X線吸収係数分布情報から前記バイトブロックを画像解析によって抽出して、前記咬合面を特定し、特定した咬合面に相当する断層面を前記X線吸収係数分布情報より割り出すことを特徴とする、X線CT撮影画像の表示方法。
  5. 請求項1又は2に記載の表示方法において、
    前記咬合面の特定を受け付ける前処理として、被写体の頭部X線投影画像を再構成してX線吸収係数分布情報を生成するステップをさらに備え、
    前記咬合面特定ステップが、前記X線吸収係数分布情報から画像解析によって咬合面を特定し、特定した咬合面に相当する断層面を前記X線吸収係数分布情報より割り出すことを特徴とする、X線CT撮影画像の表示方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の表示方法において、
    前記被写体の顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像と、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像とを生成した後、X線吸収係数に応じて、色分けして表示する色分け表示ステップを含むことを特徴とするX線CT撮影画像の表示方法。
  7. X線CT撮影による被写体頭部のX線CT撮影画像を表示させるX線CT画像表示装置において、
    X線CT撮影によって得られた被写体頭部のX線画像データにおいて咬合面を特定させる咬合面特定手段と、
    前記咬合面特定手段で特定された咬合面を基準にして、前記X線画像データから、顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像と、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像とを生成する画像生成手段と、
    前記画像生成手段で生成された2つの上下咬合平面画像を、相互に対向させて表示させる表示手段と、よりなることを特徴とする、X線CT画像表示装置。
  8. 請求項7に記載のX線CT画像表示装置において、
    前記咬合面特定手段は、少なくとも、相互に異なる第1咬合面及び第2咬合面を特定するようにしており、
    前記画像生成手段は、少なくとも第1咬合面及び第2咬合面の2つの面を基準にして、前記X線画像データから、顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像と、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像とを生成することを特徴とする、X線CT画像表示装置。
  9. 請求項7又は8に記載のX線CT画像表示装置において、
    前記咬合面特定手段は、被写体をX線CT撮影して生成した頭部のX線吸収係数分布情報から、正断面画像、側断面画像及び基準ボリュームレンダリング画像の少なくともいずれかを生成して、前記咬合面を特定するための基準となる基準画像として、表示部に表示させ、前記正断面画像、側断面画像及び基準ボリュームレンダリング画像の少なくともいずれかの上におけるカーソルの操作によって、前記咬合面を特定させることを特徴とするX線CT画像表示装置。
  10. 請求項7又は8に記載のX線CT画像表示装置において、
    前記X線画像データが、被写体にバイトブロックを噛ませて撮影して得たX線画像データであって、
    前記X線画像データを再構成して頭部のX線吸収係数分布情報を生成するX線吸収係数分布情報生成手段をさらに備えており、
    前記咬合面特定手段は、前記X線吸収係数分布情報から前記バイトブロックを画像解析によって抽出して、前記咬合面を特定し、特定した咬合面に相当する断層面を前記X線吸収係数分布情報より割り出すことを特徴とする、X線CT画像表示装置。
  11. 請求項7又は8に記載のX線CT画像表示装置において、
    被写体の頭部X線投影画像を再構成してX線吸収係数分布情報を生成するX線吸収係数分布情報生成手段をさらに備えており、
    前記咬合面特定手段は、前記X線吸収係数分布情報から画像解析によって咬合面を特定し、特定した咬合面に相当する断層面を前記X線吸収係数分布情報より割り出すことを特徴とする、X線CT画像表示装置。
  12. 請求項7〜12のいずれかに記載のX線CT画像表示装置において、
    前記表示手段は、前記画像生成手段が、前記被写体の顎部の口腔内から上方側を見た咬合平面画像と、顎部の口腔内から下方側を見た咬合平面画像とを生成した後、X線吸収係数に応じて、色分けして表示することを特徴とするX線CT画像表示装置。
  13. X線コーンビームを発生するX線発生部と、X線検出部とを少なくとも備え、前記X線発生部と前記X線検出部とで、被写体の被撮影領域を挟んで周回させて、被写体頭部のX線CT撮影画像を撮影するX線CT撮影装置本体と、
    請求項7〜12のいずれかに記載のX線CT画像表示装置とを備えていることを特徴とするX線CT撮影装置。
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