JP2008236608A - 無線通信回路及び無線通信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンテナを時分割で共用する送信部及び受信部のアイソレーションを図り、良好なRF特性を得る。
【解決手段】無線通信回路は、信号増幅器を有する送信部と、送信部とアンテナを共用する受信部と、送信部と受信部とを時分割でスイッチングするためのスイッチとを有する。そして、受信部が、スイッチによりアンテナと非導通時に、送信部とのアイソレーションを取るための位相調整回路を有する。このように、スイッチがオープン(すなわちハイインピーダンス)状態であっても整合がとれていれば、送信部からの信号が受信部側に漏れてきてさらに送信部側に回り込んで、RF特性が悪くなる。そこで、上で述べたような位相調整回路を導入することによって、アイソレーションを取ることによって、RF特性を向上させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、無線通信回路に関し、より詳しくはアンテナを送信部及び受信部で共用するシステムにおいて送信部と受信部とのアイソレーションを図るための技術に関する。
従来、セット機器にブルートゥース(Bluetooth)等の無線システムを構成する際には、RF(radio Frequency)部、BB(Base Band)部、及びメモリ部の全てをモジュール化し実装するか、又は半導体、L,C,Rを用いてセット機器にオンボード化する場合がほとんどであった。
また、Bluetoothのクラス1(Class1)などは、高出力の無線通信機であり、Class1の出力に適したパワーアンプ(PA:Power Amplifier)と、送信及び受信を時分割で分離するRFスイッチと、アンテナとRFスイッチの間又はRFスイッチとPAの間に設けられるフィルタ(Filter)とで構成されるフロントエンド部と、Bluetooth用の半導体(例えばClass2用の半導体)とで構成される。この場合、フロントエンド部の各部品には、汎用部品を使用し、ディスクリート実装で構成されていた。そうすると、パターンラインの引き回しを高周波設計する必要があり、多機種展開する際には、高周波ラインとその他ラインの配線設計が難しく、また各機能の占有面積も大きかった。
また、特開2002−208874号公報には、移動体通信やパソコン通信などに用いられる高周波回路において、高周波回路の部品点数を削減し、ローコスト化を実現し、かつ良好な無線特性を得るための技術が開示されている。具体的には、ほぼ同じ周波数帯を利用する複合無線機において、第1の出力と第2の出力が入力される第1の分配器と、第1の分配器の出力が入力されるパワーアンプとパワーアンプの出力が入力されるアンテナ切替スイッチと、このアンテナ切替スイッチの受信側に構成されたローノイズアンプと、ローノイズアンプの出力が入力される第2の分配器で構成され、送信側の異なる2つの出力信号の選択を第1の分配器で行った後にパワーアンプで増幅し、受信信号はローノイズアンプの出力に構成した第2の分配器により2信号に選択する構成を有している。しかしながら、送信側と受信側のアイソレーションについては深く考察されていない。
さらに、特開平11−112253号公報には、第1及び第2の増幅器の動作/非動作状態を切り替えることにより、受信アンテナから入力した高周波信号が第1の信号経路を流れる場合と、第2の信号経路を流れる場合とを切り替えることができるようにし、スイッチ動作させるための特別な回路を要することなく、増幅機能とスイッチ機能とを合わせ持つ回路が開示されている。具体的には、本公報の送受信装置は、互いに並列に接続されている第1及び第2の増幅器と、第1及び第2の増幅器を入力側で結合する第1の方向性結合器と、第1及び第2の増幅器を出力側で結合する第2の方向性結合器とから成り、第1の方向性結合器は、互いにアイソレーション端子の関係にある第1及び第2の端子に第1及び第2の増幅器の入力側が接続され、互いにアイソレーション端子の関係にある第3及び第4の端子のうち第3の端子には送受信用の第1のアンテナが接続され、第4の端子には送信回路が接続され、第2の方向性結合器は、互いにアイソレーション端子の関係にある第1及び第2の端子に第1及び第2の増幅器の出力側が接続され、互いにアイソレーション端子の関係にある第3及び第4の端子のうち第3の端子には送受信用の第2のアンテナが接続され、第4の端子には受信回路が接続され、第1及び第2の増幅器を通る信号経路と第1及び第2の増幅器を通らない信号経路のうち一方が選択されて導通状態になる送受信装置において、導通状態の選択を第1及び第2の増幅器の動作状態と非動作状態との切り替えにより行う。しかしながら、本公報では、スイッチを用いることなく増幅器を用いて分離することを前提としており、スイッチがオープン(すなわちハイインピーダンス)状態で整合がとれてしまうという現象を考慮していない。また、送信側の増幅器の出力が大きくなると、ハイインピーダンスのスイッチから漏れる信号の影響が送信側の信号に影響を与えるということも考慮されていない。
特開2002−208874号公報 特開平11−112253号公報
従来、Bluetoothにおいて、Class1の出力に適したパワーアンプと、送信及び受信を時分割で分離するRFスイッチと、アンテナとRFスイッチの間又はRFスイッチとPAの間に設けられるフィルタとで構成されるフロントエンド部のモジュール化は行われていなかった。すなわち、フロントエンド部を小型化して無線通信機全体を小型化する際に、良好のRF特性を得るための技術は存在していなかった。
従って、本発明の目的は、アンテナを時分割で共用する送信部及び受信部のアイソレーションを図り、良好なRF特性を得るための技術を提供することである。
また、本発明の他の目的は、アンテナを時分割で共用する送信部及び受信部のアイソレーションを図り、RF特性を向上させると共に無線通信機全体の小型化を図るための技術を提供することである。
本発明の第1の態様に係る無線通信回路は、信号増幅器を有する送信部と、送信部とアンテナを共用する受信部と、送信部と受信部とを時分割でスイッチングするためのスイッチとを有する。そして、受信部が、スイッチによりアンテナと非導通時に、送信部とのアイソレーションを取るための位相調整回路を有するものである。このように、スイッチがオープン(すなわちハイインピーダンス)状態であっても整合がとれていれば、送信部からの信号が受信部側に漏れてきてさらに送信部側に回り込んで、RF特性が悪くなる。そこで、上で述べたような位相調整回路を導入することによって、アイソレーションを取ることによって、RF特性を向上させることができる。
本発明の第2の態様に係る無線通信回路は、信号増幅器を有する送信部と、送信部とアンテナを共用し、位相調整回路を有する受信部と、送信部と受信部とを時分割でスイッチングするためのスイッチとを有する。そして、受信部がスイッチによりアンテナと非導通時に、位相調整回路が、スイッチの受信部側端子に対してインピーダンス不整合を生じさせる。このようにスイッチがオープン状態においても、さらにインピーダンス不整合を生じさせる位相調整回路を導入することによって、RF特性を向上させることができる。
本発明の第3の態様に係る無線通信回路は、信号増幅器を有する送信部と、送信部とアンテナを共用し、位相調整回路を有する受信部と、送信部と受信部とを時分割でスイッチングするためのスイッチとを有する。そして、受信部がスイッチによりアンテナと非導通時に、位相調整回路が、スイッチの受信部側端子に対して反射を生じさせるものである。このようにスイッチがオープン状態においても、さらに反射を生じさせる位相調整回路を導入することによって、RF特性を向上させることができる。
また、上で述べた位相調整回路が、所定の位相ずれを生じさせる回路を含むようにしてもよい。1/4波長の位相ずれを生じさせるようにすれば、スイッチ側がオープン状態で、位相調整回路側がショート状態というアイソレーションには好適な状態を形成することができる。
さらに、上で述べた位相調整回路が、1/4波長ストリップラインを含むようにしてもよい。また、位相調整回路が、フィルタを含むようにしてもよい。所定の位相ずれを生じさせるようなフィルタであれば、どのようなフィルタであっても良い。
さらに、上で述べた位相調整回路が、コイル及びコンデンサによって構成されるフィルタを含むようにしても良い。
好適には、上記所定の位相ずれを、1/8波長乃至3/4波長のいずれかの位相ずれとしてもよい。このようにすれば、インピーダンス不整合が生じ、反射によってRF特性が良くなる。
なお、上で述べた無線通信回路を含むような無線通信機は、小型化が可能となる。例えばBluetoothのClass1機器でも、無線通信回路をフロントエンド部として、RF部及びBB部とメモリ部とに既存のClass2用のチップを用いることができ、十分な小型化が図られる。
本発明は、以下に述べる実施の形態に限定されるものではなく、上で述べた本発明の要旨に従って多様な実施の形態が存在する。
本発明によれば、アンテナを時分割で共用する送信部及び受信部のアイソレーションを図り、良好なRF特性を得ることができるようになる。
また、本発明の他の側面によれば、アンテナを時分割で共用する送信部及び受信部のアイソレーションを図り、RF特性を向上させると共に無線通信機全体の小型化を図ることができるようになる。
[本発明の原理]
本発明は、図1に示すような構成の無線通信機におけるフロントエンド部に適用される。すなわち、アンテナ1と、RF部3(BluetoothのClass2用のRF部)との間に、モジュール化されたフロントエンド部2を設け、BluetoothのClass1用の出力が可能な無線通信機を構成する。なお、RF部3はBluetoothのBB部4と共にチップ化されており、メモリ部5と連携して周知の無線通信処理を実施する。なお、メモリ部5もRF部3及びBB部4と同じチップに納められる場合もある。RF部3、BB部4及びメモリ部5については、従来と同様であるから、これ以上説明しない。
このようにフロントエンド部2をモジュール化して、フロントエンド部2内の基板品質を高め、高密度実装と高周波技術を施すことによって、フロントエンド部2の小型化が図られ、高性能な高周波特性が実現される。また、配線が容易なところでディスクリート化するので、技術レベルの異なる構成の分離を図ることも可能である。
次に、図2乃至図5を用いてフロントエンド部2の構成について説明する。まず、従来のフロントエンド部200の構成及び問題点について説明する。フロントエンド部200は、アンテナ201と図示しないBluetoothのClass2用のRF部と接続されており、アンテナ201とRF部との間に、RFスイッチ202及び203と、送信側にパワーアンプ205とLPF(Low Pass Filter)204とが設けられている。従来では、受信側には、特別な回路は設けられていない。図2に示したフロントエンド部200では、送信時には、RFスイッチ202のc端子とb端子とを接続し、RFスイッチ203のc端子とb端子とを接続し、RF部からの信号をパワーアンプ205にて増幅して、LPF204を介してアンテナ201から送信する。一方、受信時には、RFスイッチ202のc端子とa端子とを接続し、RFスイッチ203のc端子とa端子とを接続し、アンテナ201からの信号をRF部に出力する。
このように送信時には、RFスイッチ202のa端子と、RFスイッチ203のa端子とは、共にRFスイッチ202及び203がオープンであり、ハイインピーダンスとなっている。ハイインピーダンスのため、パワーアンプ205によって増幅された、RF部からの信号は減衰するが、RFスイッチ202のa端子とRFスイッチ203のa端子とはハイインピーダンス同士であり、マッチングがとれてしまっているので、反射による減衰はない。パワーアンプ205の増幅率が大きくなると、減衰するとはいえ無視できない大きさの信号が、RFスイッチ202のa端子から受信側に流れ込み(図2の点線矢印)、RFスイッチ203のa端子に伝えられ、RF部に漏れてしまい、信号波形が歪むなどの問題が生じる。
そこで、本発明では、図3に示すような構成を採用する。すなわち、アンテナ1とRF部3との間に、RFスイッチ22及び23と、送信側にパワーアンプ25及びLPF24と、受信側に位相調整回路21とを設ける。図3に示したフロントエンド部2では、送信時には、RFスイッチ22のc端子とb端子とを接続し、RFスイッチ23のc端子とb端子とを接続し、RF部からの信号をパワーアンプ25にて増幅して、LPF24を介してアンテナ1から送信する。一方、受信時には、RFスイッチ22のc端子とa端子とを接続し、RFスイッチ23のc端子とa端子とを接続し、アンテナ1からの信号を位相調整回路21を介してRF部3に出力する。
このようにすると、送信時にRFスイッチ22の端子aではハイインピーダンスとなっているが、パワーアンプ25の出力が大きいために減衰された信号がRFスイッチ22の端子aを介して流れ込む。そこで、RFスイッチ22の端子aとRFスイッチ23の端子aとの間でインピーダンスマッチングがとれないように、位相調整回路21によって位相調整を行う。すなわち、点線矢印で示すように、位相調整回路21によって反射を生じさせるようにする。
位相調整回路21の作用について図4のスミスチャートを用いて説明する。RFスイッチ22の端子aと端子cとが接続される状態(ONの状態)であれば、スミスチャートでは中央(中央の実線丸41)に位置し、RFスイッチ22の端子cとRFスイッチ23の端子cとの間ではインピーダンスマッチングがとれている状態となる。一方、RFスイッチ22の端子aと端子cとがオープンとなっている状態(OFFの状態。但し、RFスイッチ23の端子aと端子cもオープンとなっている状態)で且つ位相調整回路21が存在しない場合には、スミスチャートにおいてRFスイッチ22の端子a(実線丸42)及びRFスイッチ23の端子a(点線丸43)は右端近傍に位置するようになる。このようにハイインピーダンスながらインピーダンスマッチングがとれている状態となっている。そこで、本発明では、位相調整回路21を導入することによって、RFスイッチ22の端子aから位相調整回路21側をみたインピーダンスが、スミスチャートの左端近傍(点線丸44)、すなわちショート状態となるように調整する。このように、RFスイッチ22の端子aからアンテナ側を見たインピーダンスがオープン状態で、RFスイッチ23の端子aが位相調整回路21を導入したことでショート状態になれば、位相調整回路21によって反射が発生する。すなわち、パワーアンプ25による増幅率が高くなっても、受信部側を経由してRF部3に送信信号が伝わりづらくなり、送信信号に悪影響を及ぼすことが無くなる。
なお、スミスチャートにおいて1/4λ(λ:送信信号の波長)だけ回転させるように位相調整を実施することが好ましいが、例えば1/8λ乃至3/4λのいずれかの波長だけ回転させるようにしても良い。このような範囲においても反射が生じるため、送信部側と受信部側とのアイソレーションを図ることができるようになる。なお、図5に示すように、スミスチャートにおいて、オープン状態から同じ角度だけ円周上を逆方向に回転させると共役の関係になってしまい、インピーダンスマッチングがとれてしまう。従って、このように共役の関係が成立しないように回転させれば反射が生じるため、本発明の目的が達成できる。整合方法の設計例として、RFスイッチ22の端子aからアンテナ側をみたインピーダンスと、RFスイッチ22の端子aから位相調整回路21側をみたインピーダンスを比較して、位相調整回路21を調整しインピーダンスを回転させることによって、共役の関係にならず、確実にインピーダンス不整合を生じさせるようにしている。
なお、受信部側は、Bluetoothの規格から、アンプは必要ない。本実施例ではアンプは必要ないが、無線仕様によって受信部側にアンプが必要な場合でも、RFスイッチ22の端子aから見たアンテナ側のインピーダンスと、RFスイッチ22の端子aから位相調整回路21側をみたインピーダンスが上記原理どおりであれば十分効果がある。
[本発明の実施の形態]
[実施の形態1]
図6に本発明の第1の実施の形態に係るフロントエンド部2を示す。図6におけるフロントエンド部2は、アンテナ1に接続するバンドパスフィルタ(BPF:Band Pass Filter)26と、端子cがBPF26に接続され、端子aが受信部側に接続され、端子bが送信側に接続されるRFスイッチ22と、RFスイッチ22の端子aに接続される、受信部側のストリップライン101と、一端がストリップライン101に接続されているDCカット用のコンデンサ27と、RFスイッチ22の端子bに出力側が接続される、送信部側のLPF24と、LPF24の入力側が接続される、送信部側のパワーアンプ25と、端子aが受信側のコンデンサ27の他端と接続され、端子bが送信部側のパワーアンプ25と接続され、端子cがRF部3に接続されるRFスイッチ23とを有する。
送信時には、RFスイッチ22の端子cと端子bを接続して、RFスイッチ23の端子cと端子bを接続して、RF部3からの信号を送信側のパワーアンプ25で増幅し、LPF24及びBPF26を介してアンテナ1から信号を送信する。一方、受信時には、RFスイッチ22の端子cと端子aを接続して、RFスイッチ23の端子cと端子aを接続して、アンテナ1から受信した信号を、BPF26を介して受信部側に出力し、さらにストリップライン101及びコンデンサ27を介して、RF部3に出力する。
送信時には、RFスイッチ22の端子cと端子aとはオープンとなっているが、ストリップライン101によって、例えば1/4λの位相ずれを生じさせているため、ストリップライン101によってRFスイッチ22の端子aに対してインピーダンスの不整合が生じ、RFスイッチ22の端子aから漏れてくる信号に対して反射が生じるため、送信信号が受信部側に回り込むことが無くなる。なお、本発明の原理で述べたように、ストリップライン101は、1/4λでなくとも、3/8乃至3/4λの範囲であれば十分効果がある。また、このような範囲でなくとも反射を生じさせるように形成できればよい。
[実施の形態2]
図7に本発明の第2の実施の形態に係るフロントエンド部2を示す。図7におけるフロントエンド部2は、端子cがアンテナ1に接続され、端子aが受信部側に接続され、端子bが送信側に接続されるRFスイッチ22と、RFスイッチ22の端子aに接続される、受信部側のBPF111と、一端がBPF111の出力側に接続されているコイル112と、コイル112の他端と第1の端子が接続しており、第2の端子が接地されているコンデンサ113と、RFスイッチ22の端子bに出力側が接続される、送信部側のLPF24と、LPF24の入力側が接続される、送信部側のパワーアンプ25と、端子aが受信側のコイル112及びコンデンサ113と接続され、端子bが送信部側のパワーアンプ25と接続され、端子cがRF部3に接続されるRFスイッチ23とを有する。
送信時には、RFスイッチ22の端子cと端子bを接続して、RFスイッチ23の端子cと端子bを接続して、RF部3からの信号を送信側のパワーアンプ25で増幅し、LPF24を介してアンテナ1から信号を送信する。一方、受信時には、RFスイッチ22の端子cと端子aを接続して、RFスイッチ23の端子cと端子aを接続して、アンテナ1から受信した信号を受信部側に出力し、BPF111とコイル112及びコンデンサ113とを介して、RF部3に出力する。
送信時には、RFスイッチ22の端子cと端子aとはオープンとなっているが、BPF111によって位相ずれを生じさせ、さらに位相ずれの度合いを調整するコイル112及びコンデンサ113により、例えば1/4λの位相ずれを生じさせているため、BPF111とコイル112及びコンデンサ113によってRFスイッチ22の端子aに対してインピーダンスの不整合が生じ、RFスイッチ22の端子aから漏れてくる信号が反射するため、送信信号が受信部側に回り込むことが無くなる。なお、本発明の原理で述べたように、BPF111とコイル112及びコンデンサ113とによる位相ずれは、1/4λでなくとも、3/8乃至3/4λの範囲であれば十分効果がある。また、このような範囲でなくとも反射を生じさせるように形成できればよい。
なお、DCカットは、BPF111等によって行われる。
[実施の形態3]
図8に本発明の第3の実施の形態に係るフロントエンド部2を示す。図8におけるフロントエンド部2は、アンテナ1に接続するBPF26と、端子cがBPF26に接続され、端子aが受信部側に接続され、端子bが送信側に接続されるRFスイッチ22と、RFスイッチ22の端子aに接続されるLC回路と、RFスイッチ22の端子bに出力側が接続される、送信部側のLPF24と、LPF24の入力側が接続される、送信部側のパワーアンプ25と、端子aが受信側のLC回路と接続され、端子bが送信部側のパワーアンプ25と接続され、端子cがRF部3に接続されるRFスイッチ23とを有する。
LC回路は、コンデンサ121、122、124及び125と、コイル123とを含む。このLC回路は、π型のバンドパスフィルタの典型である。なお、コンデンサ121の一端はRFスイッチ22の端子aと接続されており、コンデンサ121の他端はコンデンサ122の一端及びコイル123の一端に接続されている。コンデンサ122の他端は接地されている。また、コイル123の他端は、コンデンサ124の一端及びコンデンサ125の一端に接続されている。コンデンサ124の他端は接地されている。コンデンサ125の他端は、RFスイッチ23の端子aに接続されている。
送信時には、RFスイッチ22の端子cと端子bを接続して、RFスイッチ23の端子cと端子bを接続して、RF部3からの信号を送信側のパワーアンプ25で増幅し、LPF24及びBPF26を介してアンテナ1から信号を送信する。一方、受信時には、RFスイッチ22の端子cと端子aを接続して、RFスイッチ23の端子cと端子aを接続して、アンテナ1から受信した信号をBPF26を介して受信部側に出力し、受信部側のLC回路を介してRF部3に出力する。
送信時には、RFスイッチ22の端子cと端子aとはオープンとなっているが、LC回路によって1/4λの位相ずれを生じさせる。このため、LC回路によってRFスイッチ22の端子aに対してインピーダンスの不整合が生じ、RFスイッチ22の端子aから漏れてくる信号が反射するため、送信信号が受信部側に回り込むことが無くなる。なお、本発明の原理で述べたように、LC回路による位相ずれは、1/4λでなくとも、3/8乃至3/4λの範囲であれば十分効果がある。また、このような範囲でなくとも反射を生じさせるように形成できればよい。
なお、LC回路は、位相ずれを所定の値に調整し、DCカットをも実施する。
[実施の形態4]
図9に本発明の第4の実施の形態に係るフロントエンド部2を示す。図9におけるフロントエンド部2は、アンテナ1に接続するBPF26と、端子cがBPF26に接続され、端子aが受信部側に接続され、端子bが送信側に接続されるRFスイッチ22と、RFスイッチ22の端子aに接続されるRFライン131と、RFライン131の出力側に接続されるT型のLC回路と、RFスイッチ22の端子bに出力側が接続される、送信部側のLPF24と、LPF24の入力側が接続される、送信部側のパワーアンプ25と、端子aが受信側のT型LC回路と接続され、端子bが送信部側のパワーアンプ25と接続され、端子cがRF部3に接続されるRFスイッチ23とを有する。
T型LC回路は、RFライン131の出力側と第1の端子が接続されるコイル132と、コイル132の第2の端子と第1の端子とが接続され、第2の端子が接地されるコンデンサ133と、コイル132の第2の端子及びコンデンサ133の第1の端子と第1の端子とが接続され、第2の端子がRFスイッチ23の端子aに接続されるコンデンサ134とを含む。
送信時には、RFスイッチ22の端子cと端子bを接続して、RFスイッチ23の端子cと端子bを接続して、RF部3からの信号を送信側のパワーアンプ25で増幅し、LPF24及びBPF26を介してアンテナ1から信号を送信する。一方、受信時には、RFスイッチ22の端子cと端子aを接続して、RFスイッチ23の端子cと端子aを接続して、アンテナ1から受信した信号をBPF26を介して受信部側に出力し、受信部側のRFライン131及びT型LC回路を介してRF部3に出力する。
送信時には、RFスイッチ22の端子cと端子aとはオープンとなっているが、RFライン131とT型LC回路によって1/4λの位相ずれを生じさせる。このため、RFライン131及びT型LC回路によってRFスイッチ22の端子aに対してインピーダンスの不整合が生じ、RFスイッチ22の端子aから漏れてくる信号が反射するため、送信信号が受信部側に回り込むことが無くなる。なお、RFライン131がフロントエンド部2の形状などから1/8λまでしか形成できない場合、又は3/4λまで伸びてしまった場合には、T型のLC回路によって位相ずれを調整する。調整する際にも、RFライン131及びT型LC回路による位相ずれは、1/4λではなくとも、3/8乃至3/4λの範囲であれば十分効果がある。また、このような範囲でなくとも反射を生じさせるように形成できればよい。
[実施の形態5]
図10に本発明の第5の実施の形態に係るフロントエンド部2を示す。基本的な構成は図3と同じであるが、本実施の形態に係るフロントエンド部2では、アンテナ1とRFスイッチ22の間のブロックD、RFスイッチ22の端子bとパワーアンプ25の間のブロックC、パワーアンプ25とRFスイッチ23の端子bの間のブロックBの少なくともいずれかにフィルタを導入するものである。例えば、ブロックDとブロックCにフィルタを導入するようにしても良い。また、ブロックDとブロックBにフィルタを導入するようにしても良い。このような構成であっても、ハイインピーダンス時においてインピーダンス不整合を生じさせるという効果を得ることができる。
[実施の形態6]
図11に本発明の第6の実施の形態に係る無線通信機を示す。これまでは、RF部3が1端子の場合を示してきたが、RF部3は受信部側端子と送信部側端子とを有する場合がある。このような場合には、RFスイッチ23を削除して、フロントエンド部2における受信部側の回路の出力を、RF部の受信部側端子と接続し、フロントエンド部2における送信部側の回路の入力を、RF部の送信部側端子に接続するようにする。この場合においても、上で述べたような位相調整回路を導入すれば、RFスイッチ22の端子aがオープンとなっている場合においても伝わってしまう送信信号を反射させ、送信部と受信部とのアイソレーションを取ることができるようになる。
以上本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、発明の原理の欄に開示したような作用効果を得られる回路であれば、どのように変形することも可能である。
また、Bluetoothに対する適用例を示したが、本発明はアンテナを時分割で送信部と受信部が共用しており、アンテナにスイッチが接続されているような技術分野に適用可能である。
本発明における無線通信機の基本構成図である。 従来のフロントエンド部の構成を示す回路図である。 本発明におけるフロントエンド部の構成を示す回路図である。 位相調整回路の作用を説明するためのスミスチャートを示す図である。 位相調整回路の設計における問題点を説明するためのスミスチャートを示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るフロントエンド部を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係るフロントエンド部を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係るフロントエンド部を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態に係るフロントエンド部を示す回路図である。 本発明の第5の実施の形態に係るフロントエンド部を示す回路図である。 本発明の第6の実施の形態に係る無線通信機の基本構成図である。
符号の説明
1 アンテナ 2 フロントエンド部 3 RF部 4 BB部
5 メモリ部
21 位相調整回路 22,23 RFスイッチ
24 LPF 25 パワーアンプ
26 BPF

Claims (9)

  1. 信号増幅器を有する送信部と、
    前記送信部とアンテナを共用する受信部と、
    前記送信部と前記受信部とを時分割でスイッチングするためのスイッチと、
    を有し、
    前記受信部が、前記スイッチにより前記アンテナと非導通時に、前記送信部とのアイソレーションを取るための位相調整回路を有する
    無線通信回路。
  2. 信号増幅器を有する送信部と、
    前記送信部とアンテナを共用し、位相調整回路を有する受信部と、
    前記送信部と前記受信部とを時分割でスイッチングするためのスイッチと、
    を有し、
    前記受信部が前記スイッチにより前記アンテナと非導通時に、前記位相調整回路が、前記スイッチの前記受信部側端子に対してインピーダンス不整合を生じさせる
    無線通信回路。
  3. 信号増幅器を有する送信部と、
    前記送信部とアンテナを共用し、位相調整回路を有する受信部と、
    前記送信部と前記受信部とを時分割でスイッチングするためのスイッチと、
    を有し、
    前記受信部が前記スイッチにより前記アンテナと非導通時に、前記位相調整回路が、前記スイッチの前記受信部側端子に対して反射を生じさせる
    無線通信回路。
  4. 前記位相調整回路が、所定の位相ずれを生じさせる回路を含む
    請求項1乃至3のいずれか1つ記載の無線通信回路。
  5. 前記位相調整回路が、1/4波長ストリップラインを含む
    請求項1乃至3のいずれか1つ記載の無線通信回路。
  6. 前記位相調整回路が、フィルタを含む
    請求項1乃至3のいずれか1つ記載の無線通信回路。
  7. 前記位相調整回路が、コイル及びコンデンサによって構成されるフィルタを含む
    請求項1乃至3のいずれか1つ記載の無線通信回路。
  8. 前記所定の位相ずれが、1/8波長乃至3/4波長のいずれかの位相ずれである
    請求項4記載の無線通信回路。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1つ記載の無線通信回路を含む無線通信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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