JP2008236324A - Ｉｐ電話システム及びｉｐ電話システムを利用したｃｍ提供方法 - Google Patents

Abstract

【課題】ＣＭの提示結果が利益としてＩＰ電話端末のユーザに還元されるようにし、これによりユーザの満足度の向上と、商品の購買意欲の増進あるいはサービスの利用の拡大、ＣＭの制作側における商品またはサービスの売り上げ向上を図り得るＩＰ電話システムを提供する。
【解決手段】ＩＰ電話端末Ｔ１１〜Ｔ１ｉ，Ｔ２１〜Ｔ２ｊにて公衆網ＰＮＷまたは無線網ＮＮＷへの発信といった他電話サービスへの発信時に、ｗｅｂサーバＷＳＶから発信元の電話端末Ｔ１１に対しＣＭの閲覧有無のポップアップメッセージが送出され、ＣＭの閲覧を希望されたＩＰ電話端末Ｔ１１へＣＭを送信してＩＰ電話端末Ｔ１１のディスプレイに表示させ、ＣＭの閲覧結果に応じて他電話サービスにおける通話料金を無料通話にするようにしている。
【選択図】 図１

Description

この発明は、ＩＰ(Internet Protocol)網を利用してサーバ装置からＩＰ電話端末に対しＣＭ（Commercial Message）を提供するＩＰ電話システム及びＩＰ電話システムを利用したＣＭ提供方法に関する。

近年、ＩＰ網を介して、双方向に画像や音声をパケットデータとして、リアルタイムに送受信するＩＰ電話システムが普及し始めている。このＩＰ電話システムでは、ＩＰ網に接続される各交換機ごとに内線間通信や外線発着信を行えることは勿論のこと、ＩＰ網を経由した交換機間での内線通信や外線発着信を行うことができる。

ところで、ＩＰ電話システムでは、ＩＰ電話端末同士の無料通話の他に、一層のサービスの充実が期待されており、その中でもＣＭについてのサービスが有力視されている。

ところが、上記サービスは、ＣＭをＩＰ電話端末の表示器に表示させることはできても、ＩＰ電話端末同士の無料通話のように、ＣＭを表示器に表示した結果が利益としてユーザに還元されるものではない。

なお、従来では、インターネット上で放送している有料番組を視聴する際に、ＣＭを視聴するかどうかを視聴者に選択させ、ＣＭ視聴が選択された場合は視聴者端末にＣＭを放送し、ＣＭの商品が視聴者により購入されたか否かを判別し、商品が購入された場合は、有料番組に対する視聴料を徴収する際に、割り引いた視聴料を徴収するサービスが提案されている（例えば、特許文献１）。
特開２００２−３６９１７７号公報。

ところが、上記サービスは、インターネットで放送されている有料番組についてＣＭを視聴する場合にユーザに利益が還元されるものであり、ＩＰ電話システムには適用できない。

そこで、この発明の目的は、ＣＭの提示結果が利益としてＩＰ電話端末のユーザに還元されるようにし、これによりユーザの満足度の向上と、商品の購買意欲の増進あるいはサービスの利用の拡大、ＣＭの制作側における商品またはサービスの売り上げ向上を図り得るＩＰ電話システム及びＩＰ電話システムを利用したＣＭ提供方法を提供することにある。

上記目的を達成するために、この発明に係わるＩＰ電話システムは、サーバ装置から電話端末に対しＩＰ(Internet Protocol)網を介して商品またはサービスの購入を紹介するためのＣＭ（Commercial Message）を配信し、このＣＭを電話端末の表示器に表示させるＩＰ電話システムを対象にしている。

そして、サーバ装置は、電話端末にて通話に係わるサービス要求が発生した場合に、電話端末に対しＣＭの閲覧の有無の問い合わせメッセージを送出する問い合わせ手段と、この問い合わせメッセージの送出に対し電話端末からＩＰ網を介してＣＭの閲覧要求が送られた場合に、この閲覧要求に応じて要求元の電話端末に対し該当するＣＭをＩＰ網を介して送信するＣＭ送信手段と、ＣＭの閲覧結果に応じた利益を当該電話端末のユーザに還元する利益還元手段とを備え、電話端末は、サーバ装置からＩＰ網を介して問い合わせメッセージが送られた場合に、問い合わせメッセージを表示器に表示し、この表示に対しユーザがＣＭの閲覧指示を入力した場合に、閲覧要求を送出する閲覧要求送信手段と、閲覧要求の送出に対しサーバ装置からＩＰ網を介して送られたＣＭを受信し表示器に表示するＣＭ受信手段とを備えるようにしたものである。

なお、通話に係わるサービスの実行が他電話サービスへの発信である場合に、利益還元手段は、ＣＭの閲覧結果に応じて、当該電話端末のユーザによる通話料金の割引きを行うことを特徴とする。

この構成によれば、電話端末にて他電話サービスへの発信時に、サーバ装置から当該電話端末に対しＣＭの閲覧の有無の問い合わせが行われ、ＣＭの閲覧を希望された電話端末へＣＭを送信して表示器に表示させ、ＣＭの閲覧結果に応じてそれに見合う利益が、例えば他電話サービスにおける通話料金の割引または無料通話によって、当該電話端末のユーザに還元されることになる。

従って、ユーザの満足度が高められることは勿論のこと、そのＣＭに含まれる商品の購買意欲の増進あるいはサービスへの加入促進を図ることができる。一方、ＣＭの制作者にとっては、ＣＭの視聴効果により収入を得ることができ、商品またはサービスの売り上げ向上につながる。

利益還元手段は、無料通話中の電話端末に対しアンケートまたは次のＣＭ案内情報を送出し、この送出に対する応答に応じて、無料通話の延長あるいは課金方法の変更を行うことを特徴とする。

この構成によれば、無料通話中の電話端末に対しアンケートまたは次のＣＭ案内情報が送出され、電話端末からの回答結果に応じてそれに見合う利益が、無料通話の延長あるいは課金方法の変更によって、当該電話端末のユーザに還元されることになる。このため、アンケートにより多数のユーザからＣＭに関する視聴データを収集してＣＭに関する統計データを求めることが可能となり、これによりＣＭ制作者は精度の高い統計データをもとに次回のＣＭの制作を行うことが可能となる。一方、次回のＣＭに含まれる商品の購買意欲の増進あるいはサービスへの加入促進をさらに図ることができる。

以上詳述したようにこの発明によれば、ＣＭの提示結果が利益としてＩＰ電話端末のユーザに還元されるようにし、これによりユーザの満足度の向上と、商品の購買意欲の増進あるいはサービスの利用の拡大、ＣＭの制作側における商品またはサービスの売り上げ向上を図り得るＩＰ電話システム及びＩＰ電話システムを利用したＣＭ提供方法を提供することができる。

以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図１は、この発明に係わるＣＭ提供方法の一実施形態を実施するためのＩＰ電話システムの概略構成図であり、Ｔ１１〜Ｔ１ｉ，Ｔ２１〜Ｔ２ｊはＩＰ電話端末、ＷＳＶはｗｅｂサーバ、ＡＳＶは通話課金サーバ、ＥＸはＰＢＸ（Private Branch Exchange）やＩＰ−ＰＢＸといった交換機をそれぞれ示し、互いにＬＡＮ(Local Area Network)、ＷＡＮ(Wide Area Network)を含むＩＰ網ＩＮＷに接続されている。

ＩＰ電話端末Ｔ１１〜Ｔ１ｉ，Ｔ２１〜Ｔ２ｊには、データ通信機能と無線アクセス機能と通話機能とを備えた携帯電話機、パーソナル・コンピュータ等がある。

交換機ＥＸは、ＩＰ網ＩＮＷを介してＩＰ電話端末Ｔ１１〜Ｔ１ｉ，Ｔ２１〜Ｔ２ｊを内線として収容している。また、交換機ＥＸは公衆網ＰＮＷ及び無線網ＮＮＷに接続されている。そして、交換機ＥＸは、ＩＰ電話端末Ｔ１１〜Ｔ１ｉ，Ｔ２１〜Ｔ２ｊ相互間、もしくはＩＰ電話端末Ｔ１１〜Ｔ１ｉ，Ｔ２１〜Ｔ２ｊと公衆網ＰＮＷ上の電話機ＴＴ１、無線網ＮＮＷ上の携帯電話機ＭＴとの間の交換処理を実行する。

ｗｅｂサーバＷＳＶは、ＩＰ電話端末Ｔ１１〜Ｔ１ｉ，Ｔ２１〜Ｔ２ｊが交換機ＥＸの内線以外に通話（他電話サービスを利用して通話）する際に、宣伝用ＣＭの閲覧有無のポップアップメッセージをＩＰ電話端末Ｔ１１〜Ｔ１ｉ，Ｔ２１〜Ｔ２ｊのディスプレイに送出し、閲覧希望の場合に、宣伝用ＣＭを送出する機能を有している。

通話課金サーバＡＳＶは、ｗｅｂサーバＷＳＶと連携し、宣伝用ＣＭの内容、利用者の閲覧時間を照合し、無料通話時間を算出する機能を有している。

図２は、ＩＰ電話端末Ｔ１１〜Ｔ１ｉ，Ｔ２１〜Ｔ２ｊの機能構成を示すブロック図である。ここでは、ＩＰ電話端末Ｔ１１を代表して説明する。

ＩＰ電話端末Ｔ１１は、ディスプレイ１１と、ＣＭ閲覧要求送信部１２と、ＣＭ受信部１３と、入力部１４とを備えている。このうち入力部１４は、ユーザが発信操作など、ＩＰ電話端末Ｔ１１に対し種々の動作指示を入力するために使用するもので、ｗｅｂサーバＷＳＶに対するＣＭの閲覧要求の送信指示の入力にも使用される。

ＣＭ閲覧要求送信部１２は、ｗｅｂサーバＷＳＶからＩＰ網ＩＮＷを介してＣＭの閲覧有無のポップアップメッセージが送られた場合に、ポップアップメッセージをディスプレイ１１にＯＳＤ（On Screen Display）により表示させ、入力部１４からの送信指示に応じてＣＭの閲覧要求を送出する。

ＣＭ受信部１３は、上記ＣＭの閲覧要求に応じてｗｅｂサーバＷＳＶが送信するＣＭを受信し、ディスプレイ１１に表示させる。

次に、以上のように構成されたＩＰ電話システムにおけるＣＭ提供方法を説明する。図３はＣＭ提供方法を実施する際のｗｅｂサーバＷＳＶ及び通話課金サーバＡＳＶの動作手順とその内容を示すフローチャートであり、図４はＩＰ電話端末Ｔ１１〜Ｔ１ｉ，Ｔ２１〜Ｔ２ｊの動作手順とその内容を示すフローチャートである。

まず、ｗｅｂサーバＷＳＶには、無料通話用の宣伝動画ＣＭが予め登録される。

ｗｅｂサーバＷＳＶは、ＩＰ電話端末Ｔ１１〜Ｔ１ｉ，Ｔ２１〜Ｔ２ｊの発信を監視している（ステップＳＴ３ａ）。ここで、ＩＰ電話端末Ｔ１１にて公衆網ＰＮＷへの電話機ＴＴ１に対する発信操作が行われたとする。そうすると、ｗｅｂサーバＷＳＶは、ステップＳＴ３ａからステップＳＴ３ｂに移行してここでＣＭの閲覧有無のポップアップメッセージをＩＰ電話端末Ｔ１１へ送信する。

これに対しＩＰ電話端末Ｔ１１は、ｗｅｂサーバＷＳＶから送られたポップアップメッセージを受信し（ステップＳＴ４ａ）、ディスプレイ１１にポップアップメッセージを供給して図５に示すようにＯＳＤ表示させる（ステップＳＴ４ｂ）。

この状態でユーザが、入力部１４においてＣＭ閲覧指示（ダイヤル「２」を押下）を入力したとする。そうするとＩＰ電話端末Ｔ１１は、ステップＳＴ４ｃからステップＳＴ４ｄに移行してここでｗｅｂサーバＷＳＶに対しＣＭの閲覧要求を送信する。

これに対しｗｅｂサーバＷＳＶは、ＩＰ電話端末Ｔ１１からのＣＭの閲覧要求の到来を監視している。この状態でＩＰ電話端末Ｔ１１からＣＭの閲覧要求が到来すると、該当するＣＭを要求元のＩＰ電話端末Ｔ１１へ送信する（ステップＳＴ３ｄ）。

ＩＰ電話端末Ｔ１１は、ｗｅｂサーバＷＳＶから送られたＣＭを受信し、この受信ＣＭを図６に示すようにディスプレイ１１に表示させる（ステップＳＴ４ｅ）。

すると、ＩＰ電話端末Ｔ１１は、無料通話用の課金コードなどを付加し、交換機ＥＸへダイヤル送出を行う。交換機ＥＸは、ＩＰ電話端末Ｔ１１と公衆網ＰＮＷ上の電話機ＴＴ１との通話時間をもとに通話料金に関する課金情報を算出し、この課金情報を通話課金サーバＡＳＶへ送信する。

一方、通話課金サーバＡＳＶは、交換機ＥＸからＩＰ電話端末Ｔ１１に関する課金情報を受信すると（ステップＳＴ３ｅ）、上記ＣＭの閲覧結果をＩＰ電話端末Ｔ１１の通話料金に反映させるための処理を行う（ステップＳＴ３ｆ）。例えば、ＩＰ電話端末Ｔ１１と公衆網ＰＮＷ上の電話機ＴＴ１との間の通話料金を、上記ＣＭの閲覧時間だけ無料にするか、或いは上記ＣＭの内容によって全通話料金を無料にする。この無料にした通話料金は、宣伝用動画ＣＭを依頼した広告主からの広告料で賄う。

以上の無料通話反映処理は、各ＩＰ電話端末Ｔ１１〜Ｔ１ｉ，Ｔ２１〜Ｔ２ｊごとに他電話サービスへの発信ごとに行われ、その履歴が通話課金サーバＡＳＶに蓄積される。

そして、請求日になると、通話課金サーバＡＳＶは上記蓄積されている通話無料反映処理の履歴情報をもとに請求書を作成する。

なお、上記ステップＳＴ３ｃ、ステップＳＴ４ｃにおいて、各ＩＰ電話端末Ｔ１１〜Ｔ１ｉ，Ｔ２１〜Ｔ２ｊのユーザがＣＭの閲覧を希望しない場合には、交換機ＥＸへ相手先番号のみを送出し、通話課金サーバＡＳＶにて通常通話として通話課金を行う。

以上のように上記実施形態では、ＩＰ電話端末Ｔ１１〜Ｔ１ｉ，Ｔ２１〜Ｔ２ｊにて公衆網ＰＮＷまたは無線網ＮＮＷへの発信といった他電話サービスへの発信時に、ｗｅｂサーバＷＳＶから発信元の電話端末Ｔ１１に対しＣＭの閲覧有無のポップアップメッセージが送出され、ＣＭの閲覧を希望されたＩＰ電話端末Ｔ１１へＣＭを送信してディスプレイ１１に表示させ、ＣＭの閲覧結果に応じて他電話サービスにおける通話料金を無料通話にするようにしている。

従って、ＩＰ電話端末Ｔ１１〜Ｔ１ｉ，Ｔ２１〜Ｔ２ｊのユーザにとっては、ＣＭの閲覧状況に応じてそれに見合う通話料金が無料になるため、通話をしながらＣＭを視聴して楽しむことができ、そのＣＭに含まれる商品の購買意欲の増進あるいはサービスへの加入促進を図ることができる。一方、ＣＭの制作者にとっては、ＣＭの視聴効果により収入を得ることができ、商品またはサービスの売り上げ向上につながる。

なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、ｗｅｂサーバＷＳＶに動画ＣＭの重み付け（宣伝、アンケートなど）を登録や、利用者の閲覧時間などを利用することにより無料通話時間の上限を決めることもできる。

また、無料通話中にアンケートや次広告の案内を流し、通話者が承認することにより、無料通話を継続したり、課金方法を変更することもできる。また、ＣＭの制作者にとっては、アンケートにより多数のユーザからＣＭに関する視聴データを収集してＣＭに関する統計データを求めることが可能となり、これにより精度の高い統計データをもとに次回のＣＭの制作を行うことが可能となる。

さらに、上記実施形態では、ＣＭの閲覧により無料通話を実行する例について説明したが、例えばＣＭに載せられている商品の割引きやサービスの割引き等を実行するようにしてもよい。

その他、ＩＰ電話システムの構成やＩＰ電話端末の機能構成、ＣＭの提供手順、ＣＭ閲覧結果の反映方法等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。

この発明に係わるＣＭ提供方法が実施されるＩＰ電話システムの一実施形態を示す概略構成図。 図１に示したＩＰ電話端末の機能構成を示すブロック図。 同実施形態において、ＣＭ提供方法を実施する際のｗｅｂサーバ及び通話課金サーバの動作手順とその内容を示すフローチャート。 同実施形態において、ＣＭ提供方法を実施する際のＩＰ電話端末動作手順とその内容を示すフローチャート。 同実施形態において、ＩＰ電話端末のディスプレイに表示されるポップアップメッセージの一例を示す図。 同実施形態において、ＩＰ電話端末のディスプレイに表示されるＣＭの一例を示す図。

符号の説明

１１…ディスプレイ、１２…ＣＭ閲覧要求送信部、１３…ＣＭ受信部、１４…入力部、ＷＳＶ…ｗｅｂサーバ、ＡＳＶ…通話課金サーバ、ＥＸ…交換機、Ｔ１１〜Ｔ１ｉ，Ｔ２１〜Ｔ２ｊ…ＩＰ電話端末、ＩＮＷ…ＩＰ網、ＰＮＷ…公衆網、ＮＮＷ…無線網。

Claims (5)

1. サーバ装置から電話端末に対しＩＰ(Internet Protocol)網を介して商品またはサービスの購入を紹介するためのＣＭ（Commercial Message）を配信し、このＣＭを前記電話端末の表示器に表示させるＩＰ電話システムにおいて、
   前記サーバ装置は、
   前記電話端末にて通話に係わるサービス要求が発生した場合に、前記電話端末に対し前記ＣＭの閲覧の有無の問い合わせメッセージを送出する問い合わせ手段と、
   この問い合わせメッセージの送出に対し前記電話端末から前記ＩＰ網を介して前記ＣＭの閲覧要求が送られた場合に、この閲覧要求に応じて要求元の電話端末に対し該当するＣＭを前記ＩＰ網を介して送信するＣＭ送信手段と、
   前記ＣＭの閲覧結果に応じた利益を当該電話端末のユーザに還元する利益還元手段とを備え、
   前記電話端末は、
   前記サーバ装置から前記ＩＰ網を介して前記問い合わせメッセージが送られた場合に、前記問い合わせメッセージを前記表示器に表示し、この表示に対しユーザが前記ＣＭの閲覧指示を入力した場合に、前記閲覧要求を送出する閲覧要求送信手段と、
   前記閲覧要求の送出に対し前記サーバ装置から前記ＩＰ網を介して送られたＣＭを受信し前記表示器に表示するＣＭ受信手段とを備えたことを特徴とするＩＰ電話システム。
2. 前記通話に係わるサービスの実行が他電話サービスへの発信である場合に、
   前記利益還元手段は、前記ＣＭの閲覧結果に応じて、当該電話端末のユーザによる通話料金の割引きを行うことを特徴とする請求項１記載のＩＰ電話システム。
3. 前記利益還元手段は、前記ＣＭの内容、閲覧時間に基づいて、無料通話時間を決定することを特徴とする請求項２記載のＩＰ電話システム。
4. 前記利益還元手段は、無料通話中の電話端末に対しアンケートまたは次のＣＭ案内情報を送出し、この送出に対する応答に応じて、無料通話の延長あるいは課金方法の変更を行うことを特徴とする請求項２記載のＩＰ電話システム。
5. サーバ装置から電話端末に対しＩＰ(Internet Protocol)網を介して商品またはサービスの購入を紹介するためのＣＭ（Commercial Message）を配信し、このＣＭを前記電話端末の表示器に表示させるＩＰ電話システムを利用したＣＭ提供方法において、
   前記サーバ装置において、前記電話端末にて通話に係わるサービス要求が発生した場合に、前記電話端末に対し前記ＣＭの閲覧の有無の問い合わせメッセージを送出し、
   前記電話端末において、前記サーバ装置から前記ＩＰ網を介して前記問い合わせメッセージが送られた場合に、前記問い合わせメッセージを前記表示器に表示し、この表示に対しユーザが前記ＣＭの閲覧指示を入力した場合に、前記閲覧要求を送出し、
   前記サーバ装置において、前記電話端末から前記ＩＰ網を介して前記ＣＭの閲覧要求が送られた場合に、この閲覧要求に応じて要求元の電話端末に対し該当するＣＭを前記ＩＰ網を介して送信し、
   前記電話端末において、前記サーバ装置から前記ＩＰ網を介して送られたＣＭを受信し前記表示器に表示し、
   前記サーバ装置において、前記ＣＭの閲覧結果に応じた利益を当該電話端末のユーザに還元することを特徴とするＩＰ電話システムを利用したＣＭ提供方法。

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