JP2008236042A - データ転送制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】受信側の装置が受信確認数分のデータグラムについて一括してACKメッセージを返送するデータ伝送システムにおいて、遅延ACKメッセージを待つ状況を回避可能なデータ転送制御装置を提供する。
【解決手段】受信側の装置が受信確認数分のデータグラムについて一括してACKメッセージを返送するデータ伝送システムで送信側の装置から受信側の装置へのデータ転送を制御するデータ転送制御装置において、受信側の装置との間で行う所定のデータグラムの授受に基づいて、当該受信側の装置における受信確認数を自律的に特定する特定手段と、送信側の装置によるデータグラムの送出に応じて、受信側の装置に到達するデータグラムの数を当該受信側の装置における受信確認数の整数倍に制御する送信制御手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、確認応答(ACK)送信の一部省略を適用したデータ転送を行うデータ伝送システムにおいて、送信側のデータ転送を制御するデータ転送制御装置に関する。
TCP/IPプロトコルを使用したデータ転送を行うデータ伝送システムにおいて、受信側の装置が受信したデータグラムの一部に対応する確認応答(ACK)の返信を間引くことにより、データ伝送の高速化を図る技術がある。
図10(a)に示す例では、送信側の装置から2つのデータグラムを受信するごとに受信側の装置からACKメッセージが返されている。このように、所定数のデータグラムを受信するまでACKメッセージの送信を保留し、この所定数の受信データグラムに対して一括してACKメッセージを送信することにより、例えば、送信側の装置から大量のデータを多数のデータグラムに分けて送信する場合などに、データ伝送の高速化を図ることができる(特許文献1参照)。
一方、データ伝送システムの送信側の装置では、アプリケーションレベルの処理を行う送信処理部から送信対象のデータがTCP/IP手順処理部に渡された際に、Nagleアルゴリズムなどによって求められたネットワークにおける伝送に適したフレームサイズ、例えば、ネットワークにおける最大転送単位(MTU)に近いフレームサイズのデータグラムに纏める処理が行われる。
したがって、送信側の装置が連続して送出するデータグラムの数は、送信対象のデータの長さによってまちまちとなり、送信側の装置からのデータグラムの送出完了に伴って、受信側の装置から一括したACKメッセージが返されるとは限らない。
従来は、受信側の装置において、ACKメッセージの返送が保留される場合には、データグラムの受信に応じて適切な遅延時間(例えば、200ms)を設定したタイマを起動し、このタイマからのタイムアウト通知を受ける前に新たなデータグラムが受信されなかった場合に、遅延ACKメッセージを送信側の装置に返送することにより、ACKメッセージの返送が保留されていた分のデータ伝送処理を完了させていた。
特開2002−290459公報
上述した従来技術では、送信側の装置が送出するデータグラムの数が、受信側で一括したACKメッセージを返送する数(以下、受信確認数と称する)に満たない場合に、図10(b)に示すように、受信側において上述したタイムアウトが発生して遅延ACKメッセージが返されるまで、送信側の装置が新しいデータグラムの送信処理を開始できなかった。
このような遅延ACKメッセージを待つ状況が頻繁に発生すると、データ伝送システムにおけるデータ転送速度が低下し、また、即時性にも欠けてしまう。
本発明は、受信側の装置が受信確認数分のデータグラムについて一括してACKメッセージを返送するデータ伝送システムにおいて、遅延ACKメッセージを待つ状況を回避可能なデータ転送制御装置を提供することを目的とする。
本発明にかかわる第1のデータ転送制御装置は、特定手段と、送信制御手段とから構成される。
本発明にかかわる第1のデータ転送制御装置の原理は、以下の通りである。
受信側の装置が受信確認数分のデータグラムについて一括してACKメッセージを返送するデータ伝送システムで送信側の装置から前記受信側の装置へのデータ転送を制御するデータ転送制御装置において、特定手段は、受信側の装置との間で行う所定のデータグラムの授受に基づいて、当該受信側の装置における受信確認数を自律的に特定する。送信制御手段は、送信側の装置によるデータグラムの送出に応じて、前記受信側の装置に到達するデータグラムの数を当該受信側の装置における受信確認数の整数倍に制御する。
このように構成された第1のデータ転送制御装置の動作は、下記の通りである。
特定手段によって特定された受信確認数に基づいて、送信制御手段により、例えば、送信側の装置によって送出されたデータグラムの他に、ユーザデータを含まないダミーデータグラムを必要数だけ送出することにより、受信側の装置に到達するデータグラムの数をこの受信確認数の整数倍である数に一致させる。
したがって、送信側の装置から送出される最後のデータグラムの到達に応じて、受信側の装置から確実にACKメッセージが返されるので、遅延ACKメッセージを待つ状況の発生を確実に防ぐことができる。
本発明にかかわる第2のデータ転送制御装置は、特定手段と、分割制御手段とから構成される。
本発明にかかわる第2のデータ転送制御装置の原理は、以下の通りである。
受信側の装置が受信確認数分のデータグラムについて一括してACKメッセージを返送するデータ伝送システムで送信側の装置から前記受信側の装置へのデータ転送を制御するデータ転送制御装置において、特定手段は、受信側の装置との間で行う所定のデータグラムの授受に基づいて、当該受信側の装置における受信確認数を自律的に特定する。分割制御手段は、送信側の装置におけるデータグラム生成処理を制御し、送信対象のデータを前記特定された受信確認数の整数倍のデータグラムに分割させる。
このように構成された第2のデータ転送制御装置の動作は、下記の通りである。
特定手段によって、受信側の装置における受信確認数が自律的に特定され、送信側の装置から受信側の装置に送信されるデータは、分割制御手段により、この受信確認数の整数倍である数のデータグラムに分割されて送出される。
したがって、送信側の装置から送出される最後のデータグラムの到達に応じて、受信側の装置から確実にACKメッセージが返されるので、遅延ACKメッセージを待つ状況の発生を確実に防ぐことができる。
本発明にかかわる第3のデータ転送制御装置は、第1のデータ転送制御装置あるいは第2のデータ転送制御装置に備えられる特定手段に、送信手段と、探索手段とを備えて構成される。
本発明にかかわる第3のデータ転送制御装置の原理は、以下の通りである。
上述した第1のデータ転送制御装置あるいは第2のデータ転送制御装置に備えられる特定手段において、送信手段は、通信テスト用のダミーデータグラムを複数回繰り返して送信する。探索手段は、送信されたダミーデータグラムの数と前記データグラムが送信されてから前記受信側の装置から確認応答メッセージが返されるまでの時間との関係に基づいて、受信確認数を求める。
このように構成された第3のデータ転送制御装置の動作は、下記の通りである。
送信手段によって送信されるダミーデータグラムの数を変えながら、データグラムが送出されてから受信側の装置から確認応答メッセージが返されるまでの時間を調べ、この時間が、例えば、遅延ACKメッセージの送出のトリガとなるタイマに設定される遅延ACKタイムアウト値よりも小さくなるダミーデータグラム送出数を探索することにより、受信確認数を求める。
また、様々なダミーデータグラム送出数について確認応答メッセージ到達までの所要時間を測定して、得られた所要時間に基づいてダミーデータグラム送出数を分類し、明らかに所要時間が短いグループに分類されたダミーデータグラム送出数に基づいて、受信確認数を求めることもできる。
本発明にかかわる第4のデータ転送制御装置は、第1のデータ転送制御装置あるいは第2のデータ転送制御装置に備えられる特定手段に、最大送信手段と、応答検出手段とを備えて構成される。
本発明にかかわる第4のデータ転送制御装置の原理は、以下の通りである。
上述した第1のデータ転送制御装置または第2のデータ転送制御装置に備えられる特定手段において、最大送信手段は、想定される最大の受信確認数のダミーデータグラムをそれぞれに送信順を示すシーケンス番号を付して送信する。応答検出手段は、送信されたダミーデータグラムに対して前記受信側の装置から返された確認応答メッセージを検出し、この確認応答メッセージに含まれるシーケンス番号に基づいて受信確認数を特定する。
このように構成された第4のデータ転送制御装置の動作は、下記の通りである。
最大送信手段によって送信されるダミーデータグラムにはそれぞれシーケンス番号が付されているので、応答検出手段によって検出される確認応答メッセージに含まれているシーケンス番号により、受信確認数を確実に特定することができる。
本発明にかかわる第5のデータ転送制御装置は、上述した第1のデータ転送制御装置に備えられる送信制御手段に、追加送出手段を備えて構成される。
本発明にかかわる第5のデータ転送制御装置の原理は、以下の通りである。
上述した第1のデータ転送制御装置に備えられる送信制御手段において、追加送出手段は、ユーザデータを含まないダミーデータグラムを、前記送信側の装置から送出されるデータグラムの数と前記特定された受信確認数あるいはその整数倍の数との差に相当する数だけ前記受信側の装置に送出する。
このように構成された第5のデータ転送制御装置の動作は、下記の通りである。
例えば、特定された受信確認数が数値「3」である場合に、送信側の装置から1個のデータグラムが送出されると、上述した追加送出手段により、受信確認数と送出データグラムの数との差である2個のダミーデータグラムが送出され、都合、3個のデータグラムが受信側装置に到達する。
このように、追加送出手段により、適切な数のダミーデータを送出することにより、送信側の装置から送出されたデータグラムの数にかかわらず、受信側の装置に到達するデータグラムの数を受信確認数(あるいは、その整数倍)に一致させることができる。
本発明にかかわるデータ転送制御装置によれば、送信側の装置における送信対象のデータの量およびネットワークに適合するフレームサイズにかかわらず、転送対象のデータを転送先の受信側の装置における受信確認数に応じた数のデータグラムを用いて転送することができるので、送信側の装置から送出される最後のデータグラムの到達に応じて、受信側の装置から確実にACKメッセージが返される。
これにより、遅延ACKメッセージを待つ状況の発生を確実に防ぐことができるので、受信確認数のデータグラムに対するACKメッセージを一括して返す技術を適用したデータ伝送システムにおけるデータ転送効率を向上し、データ伝送の即時性を確保することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1に、本発明にかかわるデータ転送制御装置の第1の実施形態を示す。
図1に示したデータ伝送システムにおいて、データ転送制御装置210は、送信側の装置に備えられたTCP/IP手順処理部202内に配置されている。
図1に示した送信側の装置において、アプリケーションレベルの処理を行う送信処理部201からTCP/IP手順処理部202に渡される送信データは、データグラム形成部203によってネットワークにおいて適切なフレームサイズのデータグラムに纏められ、送受信制御部204およびネットワークインタフェース(I/F)205を介して受信側の装置に送出される。
図1に示したデータ転送制御装置210において、ダミー送出部211は、特定制御部212および転送制御部215からの指示に応じて、ユーザデータを含まないダミーデータグラムを作成し、送受信制御部204およびネットワークインタフェース(I/F)205を介して受信側の装置に送出する。
また、図1に示した時間計測部214は、特定制御部212からの指示を受けてから、ACK検出部213によって受信側の装置から返されるACKメッセージが検出されるまでの時間を計測し、計測結果を特定制御部212に返す。
図1に示した特定制御部212は、ダミー送出部211によって受信側の装置に宛てて送出するダミーデータグラムの数を制御するとともに、ダミーデータグラムの送出完了に応じて時間計測部214の計時動作を起動することにより、様々な数のダミーデータグラムを送出に応じてACKメッセージが返されるまでの時間を収集し、収集した情報に基づいて受信側の装置の受信確認数Cを特定する。
また、図1に示した転送制御部215は、特定制御部212によって特定された受信確認数Cとデータグラム形成部203によって形成されて送受信制御部204を介して送出されたデータグラムの数とを比較した結果に基づいて、ダミー送出部211によるダミーデータグラムの送出動作を制御する。
図2に、データ転送制御動作を表す流れ図を示す。また、図3に、データ転送制御動作を説明するシーケンス図を示す。
図1に示した送信処理部201からの送信要求に応じて、TCP/IP手順処理部202により、受信側の装置との間で通信ネゴシエーション処理が行われ(図2のステップ301、図3参照)、送信側の装置と受信側の装置との間の通信経路が確立される。
これに応じて、データ転送制御装置210の特定制御部212は、受信確認数を特定する処理を開始する。
まず、特定制御部212は、ダミー送出部211を制御して、図3に太線で示すように、連続送信されるダミーデータグラム数を1つずつ増やしながら、時間計測部214を用いて、ダミーデータの送信完了から受信側の装置からACKメッセージが返されるまでの時間(図3において、符号T1、T2、T3で示した)を計測する。このようにして、各ダミーデータグラムの数に対応して計測結果を得るごとに、特定制御部212は、計測結果とTCP/IPプロトコルで規定された遅延ACKタイムアウト値(200ms)とを比較し、この遅延ACKタイムアウト値よりも十分に小さい計測結果が得られたダミーデータグラムの数を受信確認数として特定する(図2のステップ302)。
図3に示した例では、ダミーデータグラムの送出数が1つあるいは2つの場合は、これに対応して得られた計測結果T1、T2が上述した遅延ACKタイムアウト値を超えているのに対して、ダミーデータグラムの送出数が3つの場合に対応する計測結果T3は、遅延ACKタイムアウト値よりも十分に小さいと判断され、受信確認数C=3と特定されている。
その後は、データグラム形成部203によってデータグラムが形成され、送受信制御部204およびネットワークI/F205を介して受信側の装置に送出されるごとに(ステップ303)、転送制御部215により、送出されたデータグラム数nが計数され、このデータグラム数nが上述した受信確認数Cの整数k倍に等しいか否かが判定される(ステップ305)。
このステップ305の否定判定の場合に、転送制御部215は、図3に太線で示すように、ダミー送出部211を介してダミーデータグラムを送出し(図2のステップ306)、データグラム送出数nをインクリメントしてステップ305に戻る。
このようにして、図3に示したユーザデータを含むデータグラムに加えてダミーデータグラムを送出していき、ダミーデータグラムを含むデータグラムの送出数nが受信確認数C(=3)に一致したときに、図2に示したステップ305の肯定判定となり、データグラムの送出動作が完了する。
このようにして、データグラム形成部203によって形成されるデータグラムの数にかかわらず、受信側の装置に送出されるデータグラムの数を受信側の装置における受信確認数Cの整数倍に調整することができる。
この場合には、追加されたダミーデータグラムが受信側の装置に到達したときに、受信側の装置からACKメッセージが返されるので、図10に示したような遅延ACK待ちは発生しない。
受信側の装置へのデータ送信が継続される場合は(ステップ308の否定判定)、ステップ303に戻って新たなデータグラムの送出処理が行われ、その過程で、上述したようにしてデータグラム数の調整が行われる。
一方、受信側の装置へのデータ送信が完了した場合は(ステップ308の肯定判定)、通信コネクションが解放され(ステップ309)、データ転送処理が終了する。
なお、特定制御部212の処理を工夫することにより、受信側の装置における遅延ACKタイムアウト値が未知である場合にも対応することができる。
図4に、受信確認数を特定する動作を表す流れ図を示す。
まず、特定制御部212は、送出するダミーデータグラム数nに初期値「1」を設定し、ダミー送出部211を介してダミーデータグラム数nのダミーデータグラムを送出し(ステップ312)、時間計測部214を用いて、このダミーデータグラムの送出完了からACK返送までの所要時間T(n)を計測する(ステップ313)。
ダミーデータグラム数nが数値「2」未満である場合は(ステップ314の否定判定)、ダミーデータグラム数nをインクリメントして(ステップ315)ステップ312に戻り、ダミーデータグラムの送出およびACK返送までの所要時間の計測を繰り返す(ステップ312,313)。
ダミーデータグラム数nが数値「2」以上の場合に(ステップ314の肯定判定)、特定制御部212は、それまでに得られた所要時間T(1)、・・・、T(n)の平均値Taveを求め(ステップ316)、所要時間T(1)、・・・、T(n)の中から平均値Tave以下のものを抽出し(ステップ317)、その数が1つだけか否かを判定する(ステップ318)。
ステップ318の肯定判定の場合に、特定制御部212は、更に、抽出された所要時間Taが平均値Taveを定数D(D>1)で除算した値とを比較する。
この所要時間Taが上述した値よりも小さい場合に(ステップ319)の肯定判定の場合に、特定制御部212は、所要時間Taは受信側の装置における遅延ACKタイムアウト値よりも十分に小さいと判断し、この所要時間Taが得られたダミーデータグラム送出数を受信確認数Cとして特定して(ステップ320)、処理を終了する。
一方、ステップ318あるいはステップ319の否定判定の場合は、ステップ315においてダミーデータグラム数nをインクリメントした上でステップ312に戻り、上述した処理を繰り返す。
このようにして、TCP/IPプロトコルでの初期値(例えば、2)以外の遅延ACKタイムアウト値が適用された受信側の装置についても受信確認数を求めることができる。
また、図5に示すように、データグラム送信完了からACK返送までの所要時間と遅延ACKタイムアウト値との比較に基づいて、受信確認数の候補(図3においては、受信確認数3)を認識した後に、更に、送出するダミーデータグラムの数を増やしてACK返送までの所要時間を計測し、受信確認数候補の整数倍のダミーデータグラムを送出した場合に、受信確認数分のデータグラムに対する一括のACKメッセージが返されるか否かを確認することにより、より高い精度で受信確認数を特定することができる。
また、図1に示したデータ転送制御装置210を送信側の装置から独立させ、送信側の装置と受信側の装置との間でデータ伝送を中継する中継装置の位置部として配置して実現することも可能である。
(第2の実施形態)
図6に、本発明にかかわるデータ転送制御装置の第2の実施形態を示す。
なお、図6に示す構成要素のうち、図1に示した各部と同等のものについては、図1に示した符号を付して示し、その説明を省略する。
図6に示したデータ転送制御装置230は、受信確認数を特定するための処理を行う特定処理部231と、特定された受信確認数に基づいて、データグラム形成部202によるデータグラム形成動作を制御する分割制御部232とから形成されている。
以下、分割制御部232の動作について説明する。
図7に、データ転送制御動作を表す流れ図を示す。また、図8に、データ転送制御動作を説明するシーケンス図を示す。
なお、図7に示すステップのうち、図2に示した各ステップと同等のものについては、図2に示した符号を付して示し、その説明を省略する。
図7に示した流れ図では、ステップ302の受信確認数Cを特定する処理と、ステップ303のデータグラム形成処理との間に、送信対象のデータを纏めて形成されるデータグラムの数を受信確認数Cに応じて調整する処理が行われている。
まず、図6に示した分割制御部232は、Nagleアルゴリズムなどによって求められたネットワークにおける伝送に適したフレームサイズFに基づいて、送信処理部201からデータグラム形成部203に渡された送信対象のデータから形成されるデータグラムの数nを推定する(図7に示したステップ331、図8参照)。
例えば、Nagleアルゴリズムで得られたフレームサイズ(=1500バイト)をそのまま適用してデータグラムの形成を行った場合には、4000バイトの送信対象のデータは、フレームサイズのユーザデータが配分された2つのデータグラムと残りのユーザデータ(1000バイト)が配分された1つのデータグラムに分割される。分割制御部232は、このようにして、フレームサイズを上限とした単純な分割法に基づいて、データグラム数nを推定する。
次に、分割制御部232は、データグラム数の推定値nが受信確認数Cの整数倍に一致しているか否かを判定する(ステップ332)。
例えば、ステップ302において特定された受信確認数Cの値が数値「2」である場合は、上述したようにして、4000バイトの送信対象のデータについて推定されたデータグラム数nは、受信確認数Cの整数倍には一致しない(ステップ332の否定判定)。
この場合に、分割制御部232は、例えば、受信確認数C(=2)の整数倍の数値から上述したデータグラム数の推定値(=3)を超える最小のもの(=4)を見つけて、これをデータの分割数として決定し(ステップ333、図8参照)、データグラム形成部203にこのようにして得られた分割数n分のデータグラムの形成を指示する。これにより、図8に示すように、4000バイトの送信対象のデータは、それぞれユーザデータを1000バイトずつ配分された4つのデータグラムに分割され、受信側の装置に送出される。
このようにして、送信処理部201から渡される送信対象のデータの量にかかわらず、送信対象のデータを分割して形成されるデータグラムの数を、受信側の装置における受信確認数の整数倍に調整することができる。
これにより、ユーザデータを含むデータグラムの送出完了に伴って、受信側の装置から受信確認数分のデータグラムの到達を示すACKメッセージが返されるので、続いて送信処理部201から渡される送信対象のデータを遅滞無く送出することができる。
なお、受信確認数を特定する処理を受信側の装置とのデータ伝送中にも定期的に行うことにより、データ伝送中における受信確認数の変更にも対応することができる。
また、受信側の装置とのデータ伝送において、遅延ACK待ちが発生したことを検出したときに、受信確認数を特定する処理を行い、以降は、特定された受信確認数に基づくデータ転送制御を行うこともできる。
また、ACKメッセージに含まれるシーケンス番号を利用して、受信確認数を特定することも可能である。
例えば、図6に示した特定処理部231において、ダミー送出部211は、特定制御部233からの指示に応じて、TCPプロトコルにおいて認められている最大の受信確認数(255)までのダミーデータグラムを生成し、図9に示すように、それぞれに送信順を示すシーケンス番号を付加して送出する。
このようにして送出されたダミーデータグラムに対して、受信側の装置から返されたACKメッセージは、図6に示したACK検出部213を介して番号抽出部234に渡され、そのACKメッセージに含まれているシーケンス番号が抽出される。
例えば、受信側の装置における受信確認数が数値「2」である場合は、図9に示したように、シーケンス番号が2の倍数であるダミーデータグラムに対して受信側の装置からACKメッセージが返され、これらのACKメッセージから抽出されたシーケンス番号が特定制御部233に渡される。
特定制御部233は、このようにして得られたシーケンス番号に基づいて、受信側の装置の受信確認数Cを求め、分割制御部232に通知することができる。
以上に説明したように、本発明にかかわるデータ転送制御装置は、データ伝送システムにおいて受信側の装置からの遅延ACKメッセージを待つ状況を確実に回避して、円滑なデータ伝送を保証することができるので、様々なデータ伝送システムにおいて極めて有用である。
本発明にかかわるデータ転送制御装置の第1の実施形態を示す図である。 データ転送制御動作を表す流れ図である。 データ転送制御動作を説明するシーケンス図である。 受信確認数を特定する動作を表す流れ図である。 受信確認数特定処理シーケンスの例を示す図である。 本発明にかかわるデータ転送制御装置の第2の実施形態を示す図である。 データ転送制御動作を表す流れ図である。 データ転送制御動作を説明するシーケンス図である。 受信確認数特定処理シーケンスの例を示す図である。 従来のデータ伝送シーケンスの例を示す図である。
符号の説明
201 送信処理部
202 TCP/IP手順処理部
203 データグラム形成部
204 送受信制御部
205 ネットワークインタフェース(I/F)
210、230 データ転送制御装置
211 ダミー送出部
212、233 特定制御部
213 ACK検出部
214 時間計測部
215 転送制御部
231 特定処理部
232 分割制御部
234 番号抽出部

Claims (5)

  1. 受信側の装置が受信確認数分のデータグラムについて一括してACKメッセージを返送するデータ伝送システムで送信側の装置から前記受信側の装置へのデータ転送を制御するデータ転送制御装置において、
    前記受信側の装置との間で行う所定のデータグラムの授受に基づいて、当該受信側の装置における受信確認数を自律的に特定する特定手段と、
    前記送信側の装置によるデータグラムの送出に応じて、前記受信側の装置に到達するデータグラムの数を当該受信側の装置における受信確認数の整数倍に制御する送信制御手段と
    を備えたことを特徴とするデータ転送制御装置。
  2. 受信側の装置が受信確認数分のデータグラムについて一括してACKメッセージを返送するデータ伝送システムで送信側の装置から前記受信側の装置へのデータ転送を制御するデータ転送制御装置において、
    前記受信側の装置との間で行う所定のデータグラムの授受に基づいて、当該受信側の装置における受信確認数を自律的に特定する特定手段と、
    前記送信側の装置におけるデータグラム生成処理を制御し、送信対象のデータを前記特定された受信確認数の整数倍のデータグラムに分割させる分割制御手段と
    を備えたことを特徴とするデータ転送制御装置。
  3. 請求項1あるいは請求項2に記載のデータ転送制御装置において、
    前記特定手段は、
    通信テスト用のダミーデータグラムを複数回繰り返して送信する送信手段と、
    前記送信されたダミーデータグラムの数と前記データグラムが送信されてから前記受信側の装置から確認応答メッセージが返されるまでの時間との関係に基づいて、受信確認数を求める探索手段とを備えた
    ことを特徴とするデータ転送制御装置。
  4. 請求項1あるいは請求項2に記載のデータ転送制御装置において、
    前記特定手段は、
    想定される最大の受信確認数のダミーデータグラムをそれぞれに送信順を示すシーケンス番号を付して送信する最大送信手段と、
    前記送信されたダミーデータグラムに対して前記受信側の装置から返された確認応答メッセージを検出し、この確認応答メッセージに含まれるシーケンス番号に基づいて受信確認数を特定する応答検出手段とを備えた
    ことを特徴とするデータ転送制御装置。
  5. 請求項1に記載のデータ転送制御装置において、
    前記送信制御手段は、
    ユーザデータを含まないダミーデータグラムを、前記送信側の装置から送出されるデータグラムの数と前記特定された受信確認数あるいはその整数倍の数との差に相当する数だけ前記受信側の装置に送出する追加送出手段を備えた
    ことを特徴とするデータ転送制御装置。
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Citations (5)

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