JP2008235705A - Led発光表示装置 - Google Patents

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克洋 須原
Naoki Tsukamoto
尚樹 塚本
Tadamoto Takezawa
匡基 竹澤
Keiyo Okada
啓誉 岡田
Hiroyuki Yamada
寛之 山田
Yasuhiro Sakakibara
泰博 榊原
Takahiko Sato
貴彦 佐藤
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Abstract

【課題】異なるタイミングで、輝度むらや色むらの少ない異なる色を表示可能な発光セグメントを有するLED表示装置を安価に製造すること。
【解決手段】第1のLED120Wの極近傍だけに蛍光体が配置され、第2のLED120Bの近傍には蛍光体は配置されていない。遮光性枠体140は、環状に形成されており、その環の一部は、横向きのV字形に内側に凹んでいる。セパレータ140aは、このV字形の凹部から構成されており、遮光性枠体140と同一材料で同一工法によって同時に形成されたものである。このセパレータ140aは、青色発光のLED120Wと青色発光のLED120Bとの間に介在していて、LED120Bから出力される青色光が、直接上記の蛍光体に当ることを阻止している。このため、その蛍光体に第2のLED120Bからの出力光が直接入射することはない。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数色にわたって発光色が変化する発光セグメントを備えたLED発光表示装置に関する。本発明は、任意の表示装置に利用することができる。
LEDを光源とする発光表示装置の発光セグメントを構成するのに好適なLEDの実装形態としては、例えば下記の特許文献1に記載されているものが公知である。この従来技術は、蛍光体を含有する透光性の封止樹脂で所定の枠内に配設されたLEDを封止し、それらの蛍光体をその枠内で蛍光発光させることにより、所望の発光表示形状を形成するものであり、この従来技術によれば、所望の発光セグメントの輪郭形状をその枠(囲繞部)の形状によって任意に形成することができる。
特開2006−66786
しかしながら、上記の従来技術に基づいて発光セグメントを構成すると、LEDの配設箇所の直上部分の発光輝度だけがその他の部分に比べて格段に高くなってしまうので、この輝度むらのために、当該発光セグメントの大きさや形状やLEDの搭載個数などによっては、その1つの発光セグメントを、輝度むらのない一纏まりの発光表示として視認することが難しいと言う問題が生じる。
また、1つの発光セグメント上において、異なるタイミングで異なる色を表示したいと言うニーズが近年生じつつある。また、LED発光表示装置を製造する際には、用いるLEDの種類(自発光色や型式など)を極力少なくして、製造コストをできるだけ抑えたいと言うニーズもある。しかし、発光表示部分を構成する上記の樹脂封止樹脂に蛍光体を混入すると、各LEDからの発光が必ずそれらの蛍光体に入射してしまう。このため、上記の従来技術を応用しても、1種類の発光色しか出力しない同型のLEDだけを用いていたのでは、1つの発光セグメント上において、明らかに異なる複数色の色表示を行うことはできない。また、色むらの発生を回避することも困難である。
また、1つの発光セグメント上において複数個の同型LED(同発光色のLED)を用い、1つのLEDの周囲だけに蛍光体を局所的に偏在させる構成を採用したとしても、他のLEDが発光する際に、そのLEDの発光が、やはりその蛍光体に簡単に入射してしまうので、1種類の発光色しか出力しない同型のLEDだけを用いるだけでは、色むらのない発光表示を複数色にわたって行うことはやはり困難である。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、その目的は、異なるタイミングで、輝度むらや色むらの少ない異なる色を表示可能な発光セグメントを有するLED表示装置を安価に製造することである。
上記の課題を解決するためには、以下の手段が有効である。
即ち、本発明の第1の手段は、複数色にわたって発光色が変化する発光セグメントを備えたLED発光表示装置において、周辺に配置された蛍光体を蛍光発光させつつ自発光する第1のLEDと、第1のLEDに対して独立に発光する第2のLEDと、発光セグメントの上部に配置されて発光セグメントの発光表示の輪郭形状をマスキングにより形成する遮光性のマスクシート材と、第2のLEDの発光が上記の蛍光体に直接入射しない様に第2のLEDの配設領域とその蛍光体の配設領域とを分離する遮光性のセパレータと、発光セグメントの発光部を構成する光拡散体が混入された透光性の封止樹脂と、この封止樹脂を側方から囲い込む遮光性枠体とを備え、上記の蛍光体、第1のLED、及び第2のLEDを上記のマスクシート材でマスクされる被マスク領域に配置することである。
ただし、上記のセパレータと遮光性枠体についても、できるだけ上記のマスクシート材でマスクすることがより望ましく、もしマスクシート材でマスクされない部位が上記のセパレータや遮光性枠体にある場合には、その部位の少なくとも上方に露呈する上端部については、黒色または暗色とすることが望ましい。
また、上記の第1のLEDと第2のLEDの発光色や発光ピーク波長は、必ずしも同じである必要はなく、発光色が明らかに異なるLEDを用いてもよい。また、各LEDの実装形態は任意でよく、フリップチップ実装によるものでも、ワイヤーボンディングによるものでもよい。
また、LEDの配向については、水平置き(横置き)垂直置き(縦置き)斜め置きなど任意でよいが、水平方向に光が多く出力される様に配置して、封止樹脂中の光拡散体によってその向きの光を上方などに反射させることが望ましい。ただし、特にフェイスアップまたはフェイスダウンで実装する場合には、横方向への光取り出しに有利な肉厚のサファイア基板を用いたLEDを採用することが望ましい。
また、上記の第1のLEDと第2のLEDは、同時に点灯させてもよい。これらの点灯のタイミング制御(ON/OFF制御)については任意とする。
なお、以上の付加的な要件については、セパレータの有無を除いては、以下の本発明の第2の手段に対しても同様に当てはまることである。
即ち、本発明の第2の手段は、複数色にわたって発光色が変化する発光セグメントを備えたLED発光表示装置において、周辺に配置された蛍光体を蛍光発光させつつ自発光する第1のLEDと、この第1のLEDに対して独立に発光する第2のLEDと、上記の発光セグメントの上部に配置されてこの発光セグメントの発光表示の輪郭形状をマスキングにより形成する遮光性のマスクシート材と、上記の発光セグメントの発光部を構成する光拡散体が混入された透光性の封止樹脂と、上記の封止樹脂を側方から囲い込む遮光性枠体とを備え、少なくとも1つの凹部を有する、閉曲線または凹多角形から上記の輪郭形状を構成し、上記の蛍光体、第1のLED、及び第2のLEDを上記のマスクシート材でマスクされる被マスク領域に配置し、上記の遮光性枠体の上記の凹部を形成する部分によって、上記の第2のLEDからの直射光が遮られる影領域内に上記の蛍光体を配置することである。
ただし、上記の凹部の数は任意の自然数でよい。所望の発光セグメントの輪郭形状に応じて、その凹部の数を定めることができる。また、発光セグメントの輪郭形状は、凹部を有する任意の形状を採用することができる。したがって、例えばハートマークなどの様な曲線部分を有する輪郭形状などを採用してもよい。
また、本発明の第3の手段は、上記の第1又は第2の手段において、第1及び第2のLEDを青色発光のLEDとし、上記の蛍光体を、青色光を黄色光に変換する蛍光体とすることである。
また、本発明の第4の手段は、上記の第1乃至第3の何れか1つの手段において、上記の遮光性枠体を黒色または暗色の材料から構成することである。
また、本発明の第5の手段は、上記の第1乃至第4の何れか1つの手段において、上記のマスクシート材の裏面の少なくとも一部を、反射部材、反射剤、または反射作用を奏する塗料による反射面で形成することである。
また、本発明の第6の手段は、上記の第1乃至第5の何れか1つの手段において、上記の遮光性枠体を、配線基板の上面に塗布されて隔壁状に硬化した樹脂から形成することである。
また、本発明の第7の手段は、上記の第1乃至第5の何れか1つの手段において、上記の封止樹脂の充填領域を平板状の基材に形成された貫通孔の内部空間から形成し、上記の基材が積層状に重ねて接合された配線基板の上面から、上記の充填領域の底面を形成し、上記の貫通孔の側壁部から上記の遮光性枠体を構成することである。
また、本発明の第8の手段は、上記の第1乃至第7の何れか1つの手段において、上記の封止樹脂の底面または側面の少なくとも一部に、反射部材、反射剤、または反射作用を奏する塗料を備えることである。
また、本発明の第9の手段は、上記の第1乃至第8の何れか1つの手段において、上記のマスクシート材の上部を、平板状で透光性の有色樹脂、有色フィルム、またはスモークガラスで覆うことである。
また、本発明の第10の手段は、上記の第1乃至第9の何れか1つの手段において、発光セグメントに、上記の第1及び第2のLEDと発光色が異なる第3のLEDを備えることである。
以上の本発明の手段により、前記の課題を効果的、或いは合理的に解決することができる。
以上の本発明の手段によって得られる効果は以下の通りである。
即ち、本発明の第1の手段によれば、蛍光体、第1のLED、及び第2のLEDの各発光は、上記の光拡散体に当たって間接的に上方に取り出され、直接上方に取り出されることはない。即ち、被マスク領域に配置される蛍光体、第1のLED、及び第2のLEDを外部から直接目視することはできず、それらの間接光だけを封止樹脂を通して見ることができる。このため、発光セグメントの発光表示領域中には局所的に格段に高輝度になる部位がなくなる。即ち、1つの発光セグメントの全体にわたって、発光輝度の分布に特段のムラがなくなって、輝度分布は全体的に略一定に安定する。このため、本発明の第1の手段によれば、1つの発光セグメントの発光表示を一纏まりの発光表示として視認させることができる。
また、第1のLEDが点灯し、第2のLEDが消灯している時には、蛍光体の蛍光発光と第1のLEDの発光との各色が良好に混合された略均一な混合色が、上記の封止樹脂から上方に出力される。また、第2のLEDが点灯し、第1のLEDが消灯している時には、その発光は上記のセパレータの遮光作用により上記の蛍光体には殆ど入射しないので、これによって、混合色は殆ど生成されずに第2のLEDの自発光色がそのまま封止樹脂から出力される。
このため、たとえ上記の第1のLEDと第2のLEDとが同じ発光色を有するLEDであったとしても、該発光セグメントの発光色をタイミングによって可変制御することができ、よって、例えば、青色発光表示を行う際に黄色や白色の色むらが同時に現れる様な従来の色むらも生じない。また、第1のLEDと第2のLEDとが異なる発光色を有する場合にも、第2のLEDの発光が上記の蛍光体に直接入射することはないので、やはり同様にして、第2のLEDの自発光色をそのまま上記の封止樹脂から上方に出力することができる。
したがって、本発明の第1の手段によれば、1つの発光セグメントにおいて、輝度むらや色むらの少ない複数の発光色(混合色と自発光色)をタイミングによって切り換えて出力することができる。また、ここで特に、第1のLEDと第2のLEDとを同時に点灯させた場合には、新たな別の混合色(第3の発光色)のより高輝度の発光表示を該発光セグメント上で行うことができる。
また、上記の第1のLEDと第2のLEDとを同じLEDで構成しても、輝度むらや色むらの少ない複数の色をタイミングによって変化させて発光させることができるので、特にこの場合には、タイミングによって発光色が変化する発光セグメントを備えたLED発光表示装置の製造コストを安く抑えることができる。
また、封止樹脂に混入される光拡散体の作用により、本発明のLED発光表示装置では、その発光表示部(発光セグメント)を斜視した場合にも、高い視認性を得ることができる。
また、本発明の第2の手段によれば、遮光性枠体の上記の凹部を形成する部分で、上記のセパレータと同様の遮光作用を奏する遮光障壁を兼ねることができるので、上記の様なセパレータをわざわざ導入しなくても、上記の第1の手段と同様の作用・効果を得ることができる。即ち、例えば、第2のLEDが点灯し、第1のLEDが消灯している時には、第2のLEDの発光は上記の影領域において得られる遮光作用により、上記の蛍光体には殆ど入射しないので、これによって、混合色は殆ど生成されずに第2のLEDの自発光色がそのまま封止樹脂から出力される。
また、本発明の第2の手段によれば、例えば凹多角形などを用いて表される例えば矢印(→)や星印(☆)などの様な、一般に日常的に多用されている記号を表す発光セグメントを形成することもできる。
また、特に本発明の第3の手段によれば、青色及び白色の2色を青色発光の同一のLEDのみを用いて出力することができるので、タイミングにより青色(自発光色)及び白色(混合色)の少なくとも2色の内の何れか1色で発光する、発光色可変の発光セグメントを安価に構成することができる。また、ここで特に、第1のLEDと第2のLEDとを同時に点灯させた場合には、更に青白いより高輝度の発光表示を該発光セグメント上で行うことができる。
また、本発明の第4の手段によれば、各発光セグメントの光が、隣の発光セグメントの封止樹脂に漏れることがなく、発光表示の輪郭もぼやけ難くなるので、コントラストに優れた良好な発光表示を実現することができる。
また、本発明の第5の手段によれば、マスクシート材の裏面の反射面に当たった光が、マスクシート材に吸収されることなく、それらの光は封止樹脂の方に反射されて効果的に再利用されるので、光の取り出し効率が向上する。
また、本発明の第6の手段によれば、上記の遮光性枠体を、配線基板の上面に容易に形成することができる。即ち、その遮光性枠体を形成する樹脂の塗布は、例えばスクリーン印刷などによって実施することもできるし、ディスペンサーなどを用いて行うこともできる。
また、本発明の第7の手段によれば、例えば板状の基材に貫通孔を空けて、その孔の内部空間をLEDの搭載部として各孔にLEDを配設することによって、上記の遮光性枠体を正確かつ容易に形成することができる。また、配線基板の上面全面を例えば蛍光塗料や白色塗料などで一様に予め着色しておけば、その面に上記の板状の基材を層状に重ね合わせて接合するだけで、LEDの光や光拡散体を有する封止樹脂からの光を良好に反射する反射部材を容易に形成することもできる。
また、本発明の第8の手段によれば、封止樹脂の側面または底面に接する部材によって、蛍光体やLEDからの発光が吸収されることなく、それらの光は封止樹脂の中に反射されるので、光の取り出し効率が向上する。
また、本発明の第9の手段によれば、封止樹脂に混入される光拡散体で反射される外部からの入射光は、上記の有色樹脂、有色フィルム、またはスモークガラスで見え難くなる。即ち、これらの透光性の有色板材によって、封止樹脂への外部からの入射光が効果的に削減されるため、外部からの入射光の光拡散体による反射光は殆ど外部からは見えなくなる。このため、LED発光に基づく発光セグメントの封止樹脂の発光輝度だけが相対的に上昇するので、発光セグメントの発光パターンで表現される目的の表示の視認性が効果的に向上する。したがって、本発明の第9の手段によれば、有色樹脂、有色フィルム、またはスモークガラスが奏する、以上の様なハーフミラーの作用によって、所望の発光表示のみをユーザに提供することが可能となる。
また、本発明の第10の手段によれば、更に、上記の発光セグメントの発光色が増えるため、上記の発光セグメントの演色性能を更に向上させることができる。
なお、上記の蛍光体は、光源即ち第1のLEDの発光層の極力近傍に極力薄膜状に配置することが望ましく、また、色むらを防止するためにできるだけ均一膜厚の層状にその光源を隙間なくムラなく取り巻くことが望ましい。この様な蛍光体の層状の配置によれば、色むらの少ない略均一な混合色を生成して出力することができる。ただし、第1のLEDのみを2段階に封止し、1段階目の1次封止樹脂にのみ蛍光体を混合してその1次封止樹脂を第1のLEDの近傍一体にのみ配置(ポッティング)する様にしてもよい。この様な方式によれば、蛍光体を第1のLEDの近傍のみに簡単に配置することができる。
また、用いる蛍光体としては、一般のLED照明や従来のLED発光表示装置等に用いられている公知のもの等を使用することができる。例えば、青色発光を黄色の蛍光に変換する場合には、例えば周知のCe:YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光剤)などを用いることができる。
また、上記の発光セグメントの平面形状は任意でよく、例えば、矩形などからなる辺状のものであっても、ドット状のものであってもよい。また、1つの発光セグメントを構成するに当たり、何個のLEDを使用してもよい。
また、上記の遮光性枠体の材料としては、透光性が十分に低い材料が望ましく、その色は、特に黒色かまたは極力黒色に近い暗色であることが望ましい。
また、上記の反射剤などは、光を反射し易いものであれば何でもよく、例えば、封止樹脂の充填領域の底面上に印刷した白色塗料や銀色塗料や蛍光塗料などで構成してもよい。また、白色系、明色、または光沢色の反射性レジスト膜や、塗布または蒸着された金属薄膜などで構成してもよい。
また、上記の光拡散体には、一般のテレビ、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーションシステム、携帯電話等の液晶ディスプレー装置に用いられている公知のもの等を使用することができる。
また、本発明のLED発光表示装置の表示部(マスクシート材)を覆う平板状の透光性部材に、光拡散剤を混入させたり、光拡散フィルムを貼り付けたりしてもよい。その透光性部材の光拡散作用によっても、表示部を斜視した場合にもその視認性を良好にすることができる。
以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説明する。
ただし、本発明の実施形態は、以下に示す個々の実施例に限定されるものではない。
図1に本実施例1のLED発光表示装置200の正面図を示す。マスクシート材171は透光性の樹脂シート上に印刷された黒色のシリコン樹脂から形成されており、その厚さは約0.2mmである。アラビア数字などを表示するための所謂7セグメントを構成している発光セグメント100の発光表示の輪郭形状は、上記のマスクシート材171が印刷されていない部位である表示窓171aによって形成されており、封止樹脂160の中に混入されている光拡散体からの反射光は、この表示窓171aの枠内を通過して外部に放出される。
図2は、このLED発光表示装置200を構成する発光セグメント100の組立前の断面図であり、その組立後は、光反射剤172は遮光性枠体140に、マスクシート材171は有色樹脂180に、それぞれ上下方向に互いに接近して、相互に接合された位置関係になる。
上記のマスクシート材171は透光性の樹脂シート170の上面に印刷されたものであり、マスクシート材171の下方に位置する樹脂シート170の裏面上には、光を下方に良好に反射させる光反射剤172が塗布されている。また、このマスクシート材171や表示窓171aは、平板状の透光性の有色樹脂180で覆われている。この有色樹脂180は、外部からの入射光が表示窓171aを通って封止樹脂160に入射することを防止するためのものである。透光性のシリコンからなる封止樹脂160には、酸化チタン(TiOx )からなる光拡散体の粒子が混入されており、青色発光の第1のLED120Wから出力される青色光は、この光拡散体を含有する封止樹脂160を介して、間接的に外部に放出される。
厚さ1.2mmのガラスエポキシ材(FR−4)からなる絶縁基板110の上面110aには、銅(Cu)からなる層状のリード電極111,112が形成されており、第1のLED120Wの裏面は、銀ペーストからなるダイボンド材131によってリード電極112に接合されている。この第1のLED120Wは、サファイア基板の上に III族窒化物系化合物半導体の半導体層を積層したものであり、そのp電極はボンディングワイヤー132によってリード電極111に電気的に接続されている。また、そのn電極はボンディングワイヤー133によってリード電極112に電気的に接続されている。また、リード電極112は、絶縁基板110に形成されたスルーホール110cの内部に充填された充填金属114を介して、絶縁基板110の裏面に成膜された銅(Cu)からなる配線パターン115に接続されている。この配線パターン115の露出面及び絶縁基板110の裏面110bの各一部には、シリコン製の絶縁膜116が成膜されている。この絶縁膜116は、配線パターン115に係わる不測の短絡を防止するためのものである。
上記のLED120Wは、透光性のシリコン樹脂を用いて2段階に封止されている。その一段目は、粒子状の蛍光体を含有する透光性のシリコン樹脂からなる封止樹脂150によって封止されている。ここで含有される蛍光体は、Ce:YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光剤)であり、これによって、青色光を黄色光に波長変換することができる。なお、この封止樹脂150の上部には、マスクシート材171があるため、この封止樹脂150及び第1のLED120Wは、有色樹脂180の上方からは目視することができない。
一方、二段目の封止は、上記の封止樹脂160によって行われている。このため、封止樹脂150からその外部に放射される出力光は、青色光と黄色光との混合色である白色となり、それらの出力光の多くは、上記の光拡散体に反射され、表示窓171aを通過して、有色樹脂180の上方に取り出される。
樹脂膜113は、黒色のシリコン樹脂を絶縁基板110の上面110aまたはリード電極111,112の上面にスクリーン印刷したものであり、その上の遮光性枠体140は、ディスペンサーを用いて塗布された黒色のシリコン樹脂から形成されている。そして、この遮光性枠体140の封止樹脂160に接する側の側壁面上には、反射剤141が塗布されている。
図3に、上記の発光セグメント100の平面図を示す。この平面図は、ワイヤーボンディング及び上記の封止処理を実施する前の状態を示すものであり、分り易くするために樹脂膜113の図示は省略してある。図2の断面は、本図3におけるA−A′断面を示すものであり、本図3において第2のLED120Bは、第1のLED120Wに対して上下対称形に配置されている。ただし、第2のLED120Bは、上記の封止樹脂160によってのみ1段階で封止される。このため、第2のLED120Bの近傍には、蛍光体は配置されない。
遮光性枠体140は、環状に形成されており、その環の一部は、横向きのV字形に内側に凹んでいる。セパレータ140aは、このV字形の凹部から構成されており、遮光性枠体140と同一材料で同一工法によって同時に形成されたものである。このセパレータ140aは、封止樹脂150と青色発光する第2のLED120Bとの間に介在していて、第2のLED120Bから出力される青色光が直接封止樹脂150に当ることを阻止している。このため、封止樹脂150に混入されている蛍光体に、第2のLED120Bからの出力光が直接入射することはない。
このため、第2のLED120Bが点灯している時は、封止樹脂160が含有する光拡散体によって反射された青色光だけが、図1、図3の表示窓171aの枠内から外部に出力される。また、第1のLED120Wが点灯している時は、封止樹脂160が含有する光拡散体によって反射された青色光と、波長変換された上記の黄色光とが混合されて、表示窓171aの枠内から外部に出力される。
したがって、この発光セグメント100を用いれば、白色の発光表示と青色の発光表示の何れをも任意に選択して実施することができるので、本実施例1のLED発光表示装置200においては、従来の青色表示の際の色むらの問題が生じない。また、上記の構造によれば、第1及び第2の各LED(120W,120B)と封止樹脂150に混入された蛍光体は、何れもマスクシート材171によってマスクされる被マスク領域に配置されるので、本LED発光表示装置200を目視した際には、表示窓171aの枠内には、発光強度が局所的に高い部分が存在しなくなる。このため、本実施例1の構成に従えば、発光強度むらの少ない発光表示装置を実現することができる。
また、上記の第1のLED120Wと第2のLED120Bには、同一の青色発光の発光ダイオードを用いることができるので、これによって、LED発光表示装置200の製造コストを削減することができる。
図4に本実施例2の発光セグメント101の平面図を示す。この発光セグメント101は、先の実施例1のLED発光表示装置200と同様の表示装置に用いるものであり、実施例1の発光セグメント100を若干拡張した構造を有する。即ち、図3と図4とを対照すると分かる様に、本実施例2の発光セグメント101は、赤色発光する第3のLED120Rを更に有しており、この第3のLED120Rの裏面は、第1のLED120Wと同様のダイボンディングによってリード電極112′の上面に接合されている。また、リード電極112′はリード電極112と同様に、絶縁基板の上面110a上に積層された銅被膜からなり、このリード電極112′には、第3のLED120Rのn電極がボンディングワイヤー133によって電気的に接続されている。
また、本発光セグメント101においては、本図4の右側の遮光性枠体140の一部(拡張部分140b)が上記の第3のLED120Rをも内包する様に、外側(右側)に凸に湾曲させて拡張形成されており、この拡張によって、本図4の遮光性枠体140の環内で表示窓171aの枠外に位置する右側の被マスク領域として新たな拡張領域が設けられている。上記のリード電極112′の殆どの領域は、その拡張領域の中央部を占める主要部に形成されている。なお、遮光性枠体140の拡張部分140bの内壁面にも、図2に示した反射剤141が塗布されており、この拡張部分140bの内壁面は、図4に図示する様に略二次曲線状の凹面を形成している。ここで、第3のLED120Rは、発光を本発光セグメント101の全体に良好に分散させるために、この二次曲線の焦点上に配置することが望ましいが、必ずしもその必要はない。
以上の発光セグメント101の構成に従えば、第1のLED120Wのみを点灯させた場合には発光セグメント101は白色発光し、第2のLED120Bのみを点灯させた場合には青色発光し、第3のLED120Rのみを点灯させた場合には赤色発光する。そして、第3のLED120Rから出力される赤色光は、図2の封止樹脂150に含まれる蛍光体に直接入射しても、その蛍光体を励起発光させることはない。また、これら3つのLEDは何れも表示窓171aの枠外の被マクス領域中に配置されている。したがって、この発光セグメント101においては、白色、青色、赤色の少なくとも3色をそれぞれ、色むら及び輝度むらなく表示することができる。また、これらの点灯の組み合わせも任意であり、その様な組み合わせ点灯を行えば、任意の混合色をそれぞれ、同様の作用に基づく発光の重ね合わせによって、色むら及び輝度むらなく表示することができる。
図5に、実施例1の発光セグメント100のその他の変形例を例示する。即ち、図5は、先の発光セグメント100を若干変形した本実施例3の発光セグメント102の断面図である。本図5における各符号の内、図2と同じ符号については、図2と同様の部位を示している。この発光セグメント102における発光セグメント100との主な相違点は、次の2点である。
(相違点1)封止樹脂160の充填領域は、平板状の樹脂製の基材145に形成された貫通孔の内部空間から形成されている。即ち、反射剤141の塗布面がその貫通孔の内壁面に相当しており、この基材145が積層状に重ねて接合された配線基板110の上面110aで、上記の充填領域の底面が形成されている。そして、この貫通孔の側壁部を構成する基材145によって、封止樹脂160を側方から囲い込んで拘持する遮光性枠体が構成されている。
(相違点2)透光性のシリコン樹脂からなる封止樹脂151には、蛍光体は含有されておらず、硬化処理後の封止樹脂151の露出表面上に蛍光体層155が、塗布によって成膜されている。
例えば、以上の発光セグメント102の様に、封止樹脂160を側方から囲い込んで拘持する遮光性枠体は、基材145に対する穴あけ処理によっても形成することができる。また、上記の構成に従えば、蛍光体層155は非常に薄く均一に成膜することができるため、これにより、蛍光体に必要以上に多数回衝突してから外部に放出される発光(光子)が無くなり、発光セグメント102の発光効率が向上する。
なお、図5の第1のLED120Wは、肉厚のサファイア基板121の上に発光層を含む半導体層122を結晶成長させたものであるが、この様な肉厚のサファイア基板121を用いれば、横方向への光の取り出し効率の点で有利になる。
図6に、本実施例4の外気温表示システム300の論理的なシステム構成図を示す。この外気温表示システム300は、図7に表示形式が例示されるLED発光表示装置201の外気温度表示領域201aに、本システムを搭載する車両の外気温度を表示するためのものであり、その外気温度Tは本図6の外気温度検出手段311によって検出される。
路面凍結推定手段312は、当該車両が走行中の路面が凍結している可能性の大小を判定する手段であり、その凍結の可能性が所定の閾値よりも高いと判定された場合には、その出力信号S1を1とする。また、その凍結の可能性が所定の閾値よりも低いと判定された場合には、その出力信号S1を0とする。この様な推定手段は、例えば、特開2005−306305や特開2006−243888などに開示されている従来技術に基づいて、容易に構成することができる。
また、オーバーヒート予測手段313は、当該車両のエンジンがオーバーヒートを起こす可能性の大小を判定する手段であり、その可能性が所定の閾値よりも高いと判定された場合には、その出力信号S2を1とする。また、その可能性が所定の閾値よりも低いと判定された場合には、その出力信号S2を0とする。この様な予測手段は、例えば、実開平7−8747や特開平6−146983などに開示されている従来技術に基づいて、容易に構成することができる。
表示パターン編集手段320は、LED発光表示装置201の外気温度表示領域201aに表示すべき発光表示情報(外気温度Tなど)の表示パターンを編集する手段であり、物理的には図示しないコンピュータから構成されている。また、当該コンピュータは物理的には、図示しないCPU,ROM,RAM、入出力インターフェイスなどから構成されている。また、このコンピュータを動作させるプログラムによって、図6の表示色決定手段321と点灯LED選択手段322が実現される。上記の表示パターンを一意に規定する制御信号は、表示パターン編集手段320からLEDドライバ330に対して転送され、このLEDドライバ330からの給電によって、その表示パターンがLED発光表示装置201の外気温度表示領域201a上に実現される。
図8に、上記の表示パターン編集手段320を実現するプログラムのフローチャートを示す。まず最初にステップS110では、上記の各手段311〜313より、上記の外気温度Tと出力信号S1,S2を入力する。
次に、ステップS120では、出力信号S1の値を判定し、その値が1(:路面凍結の可能性が大きい。)であればステップS140へ、そうでなければステップS130へ処理を移す。
次に、ステップS130では、出力信号S2の値を判定し、その値が1(:これからオーバーヒートが発生する可能性が大きい。)であればステップS160へ、そうでなければステップS150へ処理を移す。
ステップS140〜S160の各ステップでは、外気温度表示領域201aに出力する表示パターンの表示色を指定するためのカラーコードCLを設定する。例えば、ステップS140のカラーコードCLに指定するキャラクタコード’B’は、青色表示を行うことを示している。また、ステップS150のキャラクタコード’W’は白色表示を、ステップS160のキャラクタコード’R’は赤色表示をそれぞれ示している。言い換えれば、以上のステップS120〜S160によって、上記の表示色決定手段321(図6)が構成されている。
次に、ステップS170では、表示すべき外気温度Tを1桁または2桁の整数(−9〜99)に変換し、その値に基づいて、発光表示すべき個々の発光セグメント101(図4)をそれぞれ選択する。この時、上記のカラーコードCLに設定されているキャラクタコードが’W’であれば、表示パターンに対応する点灯すべき発光セグメント101の第1のLED120Wを選択する。また、キャラクタコードが’B’であれば表示パターンに対応する点灯すべき発光セグメント101の第2のLED120Bを、また、キャラクタコードが’R’であれば表示パターンに対応する点灯すべき発光セグメント101の第3のLED120Rをそれぞれ選択する。そして、それらの選択に基づいて、選択された各LEDを点灯させるための制御信号を生成する。即ち、このステップS170が、上記の点灯LED選択手段322(図6)に相当している。
次に、ステップS180では、生成されたそれらの制御信号をLEDドライバ330に転送することによって、LEDドライバ330を起動する。
そして、ステップS180実行後は、最初のステップS110に処理を戻して、以上の処理を周期的に繰り返し実行する。その繰り返しの制御周期は任意でよい。
以上の制御手順に従えば、路面凍結の恐れがある場合には、LED発光表示装置201の外気温度表示領域201aに表示される外気温度Tなどの表示パターンは、青色発光によって表示される。また、エンジンがオーバーヒートしそうな場合には、外気温度表示領域201aに表示される外気温度Tなどの表示パターンは、赤色発光によって表示される。また、その他の通常時には、それらの表示パターンは、白色で表示される。
したがって、この外気温表示システム300によれば、路面凍結の推定情報やオーバーヒートの予測情報などを、外気温度表示領域201aに表示される外気温度の色によって、当該車両の運転者に随時的確に知らせることができる。
また、上記の青色表示の代わりに、例えば、青色と白色とを交互に点灯させる様にしてもよい。或いは、青→白→消灯→青→白→消灯→・・・などの様に、点灯色を交互に変化させながら、消灯と点灯とを周期的に繰り返す様にしてもよい。これらのLEDの点灯制御によれば、路面凍結に関する可能性を当該車両の運転者に、更により効果的に知らせることができる。
図9は、本実施例5の発光セグメント10の平面図である。この発光セグメント10によって表示される発光表示の輪郭形状4は、凹多角形で形成された矢印形状である。即ち、この凹多角形の外部領域は、図示しないマスクシート材によってマスクされ、目的のLED発光表示装置においては輪郭形状4の内部領域だけが発光する。遮光性枠体5の凹部5aは、輪郭形状4の凹部と略同一形状を有しており、輪郭形状4の凹部にそって形成されている。第1のLED1の周囲には、蛍光体を含有する封止樹脂3が配置されており、この封止樹脂3は第2のLED2の影領域内に配置されている。
例えばこの様に、上記の影領域において得られる前述の遮光作用は、第2のLEDから見た死角領域内に蛍光体が配置されることによって得られるものであり、本実施例5では、上記の凹部を形成する遮光性枠体の一部分(凹部5a)が、その死角(影領域)を生成する遮蔽物となっている。
図10に、上記の発光セグメント103の平面図を示す。この平面図は、ワイヤーボンディング及び上記の封止処理を実施する前の状態を示すものであり、図2の断面図は、本図10におけるA−A′断面にも対応している。また、本図10においても、分り易くするために樹脂膜113の図示は省略して図示している。この発光セグメント103は、青色発光する第2のLED120Bと赤色発光する第3のLED120Rを有しており、本図10において各LED(第1のLED120W,各第2のLED120B,各第3のLED120R)は、それぞれ中心線A−A′に対して左右対称形に配置されている。
第2のLED120Bと第3のLED120Rの各裏面は、図2の第1のLED120Wと同様の半田付けによって、リード電極112′の上面に半田付けされている。また、リード電極112′は、図2のリード電極112と同様に、絶縁基板の上面110a上に積層された銅被膜からなり、このリード電極112′には、図2の第1のLED120Wの場合と同様に、n電極がボンディングワイヤー133によって電気的に接続されている。第2のLED120Bと第3のLED120Rについては、それぞれ上記の封止樹脂160によってのみ1段階で封止されるため、第2のLED120Bと第3のLED120Rの近傍には、蛍光体は配置されない。
遮光性枠体140は、環状に形成されており、その環の一部分140aは、直角に形成された2つの凹部からなる。この凹部140aは、封止樹脂150と青色発光する第2のLED120Bとの間に介在していて、第2のLED120Bから出力される青色光が直接封止樹脂150に入射することを阻止している。このため、封止樹脂150に混入されている蛍光体が、第2のLED120Bからの直射光によって励起されて蛍光発光することはない。
また、本発光セグメント103(図10)においては、各LEDの背後に位置する遮光性枠体140の湾曲部分140bが、各LED(第1のLED120W,各第2のLED120B,各第3のLED120R)を内包する様に外側に凸に湾曲させて形成されており、この湾曲部分140bの内壁面には、図2に示した反射剤141が塗布されている。そして、この湾曲部分140bの内壁面は、図10に図示する様に略二次曲線状の凹面を形成している。各LEDは、発光を本発光セグメント103の全体に良好に分散させるために、これらの二次曲線の焦点付近に配置することが望ましい。
以上の構成により、青色発光の第2のLED120Bだけが点灯している時は、封止樹脂160が含有する光拡散体によって反射された青色光だけが、図10の表示窓171aの枠内から外部に出力される。また、第1のLED120Wだけが点灯している時は、第1のLED120Wの自発光による青色光と、蛍光体で波長変換された上記の黄色光とが混合されて、その混合色の白色光が表示窓171aの枠内から外部に出力される。また、赤色で自発光する第3のLED120Rからの出射光は、図10の封止樹脂150に含まれる蛍光体に直接入射しても、その蛍光体を励起発光させることはないので、第3のLED120Rのみを点灯させた場合には、発光セグメント103は赤色発光する。このため、この発光セグメント103を用いれば、従来の青色表示の際の色むらの問題が生じない。そして、勿論これらの発光色は、各LEDの駆動制御(ON/OFF制御)により任意に選択することができる。
また、上記の構造によれば、第1、第2及び第3の各LED(120W,120B,120R)と封止樹脂150に混入された蛍光体は、何れもマスクシート材171によってマスクされる被マスク領域に配置されるので、LED発光表示装置201を目視した際には、表示窓171aの枠内には、発光強度が局所的に高い部分が存在しなくなる。このため、本実施例1の構成に従えば、発光強度むらの少ない発光表示装置を実現することができる。
したがって、この発光セグメント103においては、白色、青色、赤色の少なくとも3色をそれぞれ、色むら及び輝度むらなく表示することができる。また、これらの点灯の組み合わせも任意であり、その様な組み合わせ点灯を行えば、任意の混合色をそれぞれ、同様の作用に基づく発光の重ね合わせによって、色むら及び輝度むらなく表示することができる。
更に、上記の第1のLED120Wと第2のLED120Bには、同一の青色発光の発光ダイオードを用いることができるので、これによって、LED発光表示装置201の製造コストを削減することができる。
以下、上記の発光セグメント103の適用例について、具体的に例示する。図11のLED発光表示装置201は、乗用車のフロントパネルに搭載されるものであり、車載された空調や外気温度に係わる表示を行う。図10の発光セグメント103は、この図11の矢印を構成するものであり、これらの2つの矢印(発光セグメント103)によって、空調の風向きを発光表示することができる。
そして、これらの2つの矢印(発光セグメント103)は、少なくとも白色、青色、及び赤色の3色に点灯させることができるものであるから、例えば、このLED発光表示装置201において、冷房時の空調の風向きは青色で表示し、暖房時の空調の風向きは赤色で表示し、除湿時または送風時の空調の風向きは白色で表示することができる。そして、この様な発光色の切り換え制御によれば、空調の動作状態(冷房、暖房、除湿、送風および風向き)を発光セグメント103の点灯の有無およびその点灯色から、瞬時に容易に視認することができる。
また、発光セグメント103の発光表示による各色(青色、赤色、白色)の表示は、何れも輝度むら及び色むらが少ない表示となるので、これらの発光表示は非常に視認性に優れたものとなる。
〔その他の変形例〕
本発明の実施形態は、上記の形態に限定されるものではなく、その他にも以下に例示される様な変形を行っても良い。この様な変形や応用によっても、本発明の作用に基づいて本発明の効果を得ることができる。
(変形例1)
例えば、上記の実施例1では、図2の遮光性枠体140は、ディスペンサーを用いて塗布したが、この遮光性枠体140は、スクリーン印刷を多数回繰り返し重ねて積層することによっても形成することができ、その様な方法によっても精度よく形成することができる。
(変形例2)
また、図1〜図3の発光セグメント100の表示窓171aは、周知の所謂7セグメントを構成するのに好適な形状に形成されているが、この様な表示窓171aの輪郭形状は任意である。即ち、本発明のLED発光表示装置による発光表示は周知の所謂7セグメントによる数字表示に何ら限定されるものではなく、発光セグメントの輪郭形状は任意に形成することができる。
(変形例3)
また、図2のLED120Wはフェイスアップ(水平置き)で固定されているが、用いるLEDを固定する際の配向は任意でよく、フェイスダウン(水平置き)でも垂直置きでも、斜め置きなどでもよい。特に、LEDを垂直置き(縦置き)する場合には、横方向への光の出力が行い易く有利である。また、LEDの出力配光は、例えば図5の第1のLED120Wなどの様な広配光のものを選択することが望ましい。
(変形例4)
また、第1のLEDの発光波長は任意でよく、その発光波長を変換する蛍光体の出力光の波長も任意でよい。本発明の第1のLEDにも、その発光によって励起発光する蛍光体にも、周知の任意のものを用いることができる。
本発明は、発光セグメントの配列などによって実現可能な任意の表示用途に利用することができ、例えば車両のフロントパネルの表示装置や、携帯電話の着信表示や、デジタル表示の時計や、エレベーターの階数表示や、家電製品などの操作情報や動作情報や制御情報などを表示する表示部などに応用することができる。
実施例1のLED発光表示装置200の正面図 LED発光表示装置200を構成する発光セグメント100の断面図 実施例1の発光セグメント100の平面図 実施例2の発光セグメント101の平面図 実施例3の発光セグメント102の断面図 実施例4の外気温表示システム300の論理的なシステム構成図 外気温表示システム300を構成するLED発光表示装置201の平面図 表示パターン編集手段320を実現するプログラムのフローチャート 実施例5の発光セグメント10の平面図 実施例6の発光セグメント103の平面図 実施例6のLED発光表示装置201の平面図
符号の説明
100 : 発光セグメント
110 : 絶縁基板
111 : リード電極
120W : 第1のLED
120B : 第2のLED
120R : 第3のLED
140 : 遮光性枠体
140a : セパレータ
155 : 蛍光体層
160 : 封止樹脂
171 : マスクシート材
171a : 表示窓
200 : LED発光表示装置
300 : 外気温表示システム

Claims (10)

  1. 複数色にわたって発光色が変化する発光セグメントを備えたLED発光表示装置において、
    周辺に配置された蛍光体を蛍光発光させつつ自発光する第1のLEDと、
    前記第1のLEDに対して独立に発光する第2のLEDと、
    前記発光セグメントの上部に配置されて前記発光セグメントの発光表示の輪郭形状をマスクして形成する遮光性のマスクシート材と、
    前記第2のLEDの発光が前記蛍光体に直接入射しない様に、前記第2のLEDの配設領域と前記蛍光体の配設領域とを分離する遮光性のセパレータと、
    前記発光セグメントの発光部を構成する光拡散体が混入された透光性の封止樹脂と、
    前記封止樹脂を側方から囲い込んで拘持する遮光性枠体と
    を有し、前記蛍光体、前記第1のLED、及び前記第2のLEDは、前記マスクシート材でマスクされる被マスク領域に配置されていることを特徴とするLED発光表示装置。
  2. 前記第1及び第2のLEDは青色発光のLEDであり、前記蛍光体は青色光を黄色光に変換する蛍光体であることを特徴とする請求項1に記載のLED発光表示装置。
  3. 前記遮光性枠体は、黒色または暗色の材料から構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のLED発光表示装置。
  4. 前記マスクシート材の裏面は、反射部材、反射剤、または反射作用を奏する塗料による反射面で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のLED発光表示装置。
  5. 前記遮光性枠体は、配線基板の上面に塗布されて隔壁状に硬化した樹脂から形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のLED発光表示装置。
  6. 前記封止樹脂の充填領域は、平板状の基材に形成された貫通孔の内部空間からなり、
    前記充填領域の底面は、前記基材が積層状に重ねて接合された配線基板の上面からなり、前記遮光性枠体は、前記貫通孔の側壁部から構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のLED発光表示装置。
  7. 前記封止樹脂は、その底面または側面の少なくとも一部に、反射部材、反射剤、または反射作用を奏する塗料を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のLED発光表示装置。
  8. 前記マスクシート材は、その裏側の少なくとも一部に、反射部材、反射剤、または反射作用を奏する塗料を有することを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のLED発光表示装置。
  9. 前記マスクシート材はその上部が、平板状で透光性の有色樹脂、有色フィルム、またはスモークガラスで覆われていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載のLED発光表示装置。
  10. 前記発光セグメントは、前記第1及び第2のLEDと発光色が異なる第3のLEDを有することを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載のLED発光表示装置。
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