JP2008235599A - 多チャンネルフォトカプラの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な信頼性を有する多チャンネルフォトカプラの製造方法を提供する。
【解決手段】第1電極リード17の一端に複数の受光領域11を有する受光素子12を載置し、ワイヤ19を介して複数の受光領域11を複数の第2電極リード20にそれぞれ電気的に接続する工程と、複数の第3電極リード22の一端に発光素子14をそれぞれ載置し、ワイヤ23を介して複数の発光素子14を複数の第4電極リード24にそれぞれ電気的に接続する工程と、複数の発光素子14を、発光波長に対して透明な第1樹脂13でそれぞれモールドする工程と、第1樹脂13を介して受光領域11と発光素子14とが光学的に結合するように、受光領域11を第1樹脂13に密着させる工程と、受光素子12と第1樹脂13でモールドされた複数の発光素子14とを、発光波長に対して不透明な第2樹脂15でモールドする工程と、を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、多チャンネルフォトカプラの製造方法に関する。
電気信号を光信号に変換して伝送し、光信号を電気信号に再変換して出力する光結合装置として、1つのパッケージ内に複数のチャンネルを有する多チャンネルフォトカプラが知られている。
従来の多チャンネルフォトカプラは、透明樹脂で一体にモールドして光結合させた1対の発光素子と受光素子とを複数有し、複数の1対の発光素子と受光素子とを、不透明樹脂で一体にモールドすることにより製造されていた。
然しながら、発光素子から放射されて拡散する光を効率よく受光するために、受光素子は発光素子よりサイズが大きくチャネル毎に構成すると、チャンネル間のピッチが大きくなり、多チャンネルフォトカプラの小型化が難しいという問題がある。
これに対して、複数のフォトダイオードがモノリシックに集積された半導体基板を用いた多チャンネルフォトカプラが知られている(例えば特許文献1参照。)。
特許文献1に開示された多チャンネルフォトカプラは、複数のフォトダイオードがモノリシックに集積された半導体基板上にライトパイプと呼ばれるテーパ状の貫通孔を複数有する不透明シールドを張り合わせ、各貫通孔の上端にフォトダイオードに対向するように発光素子を配置し、複数のフォトダイオードおよび複数の発光素子をそれぞれコモン接続して製造されている。
フォトダイオードをモノリシックに集積し、貫通孔の内側を直進する光と貫通孔の内壁で反射した光とによりフォトダイオードと発光素子とを光結合せさ、且つ貫通孔の内壁によりチャンネル間の光アイソレーションを行って、チャンネル当たりのピッチを小さくしている。
然しながら、特許文献1に開示された多チャンネルフォトカプラは、フォトダイオードと受光素子とを不透明樹脂で一体にモールドする際に、樹脂がライトパイプの貫通孔内に浸入する恐れがあり、良好な光結合状態を得ることが難しいという問題がある。
更に、フォトダイオードや発光素子にかかる樹脂応力や、熱放散経路が不均一になるので、信頼性が損なわれる恐れがある。
仮に、樹脂モールドを行わない場合は、水分がライトパイプの貫通孔内に浸入し、十分な信頼性が得られない。
米国特許第5883395号明細書
本発明は、十分な信頼性を有する多チャンネルフォトカプラの製造方法を提供する。
本発明の一態様の多チャンネルフォトカプラは、第1電極リードの一端に複数の受光領域を有する受光素子を載置し、接続導体を介して前記複数の受光領域を複数の第2電極リードにそれぞれ電気的に接続する工程と、複数の第3電極リードの一端に発光素子をそれぞれ載置し、接続導体を介して前記複数の発光素子を複数の第4電極リードにそれぞれ電気的に接続する工程と、前記複数の発光素子を、発光波長に対して透明な第1樹脂でそれぞれモールドする工程と、前記第1樹脂を介して前記受光領域と前記発光素子とが光学的に結合するように、前記受光領域を前記第1樹脂に密着させる工程と、前記受光素子と前記第1樹脂でモールドされた複数の発光素子とを、前記発光波長に対して不透明な第2樹脂でモールドする工程と、を具備することを特徴としている。
本発明によれば、十分な信頼性を有する多チャンネルフォトカプラの製造方法が得られる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施例1に係る多チャンネルフォトカプラの製造方法について、図1乃至図5を用いて説明する。図1は多チャンネルフォトカプラの構造を示す図で、図1(a)はその平面図、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図2乃至図5は多チャンネルフォトカプラの製造工程を順に示す断面図である。
本実施例は、2つの受光領域を有する受光素子と2つの発光素子がそれぞれ対向して配置された対向型の2チャンネルフォトカプラの場合の例である。
図1に示すように、本実施例の多チャンネルフォトカプラ10は、受光領域11を2つ有する受光素子12と、発光波長に対して透明な第1樹脂13でそれぞれモールドされた2つの発光素子14とが対向して配置され、受光素子12と2つの発光素子14とが、発光波長に対して不透明な第2樹脂15で一体にモールドされている。
受光素子11は、第1リードフレーム16の第1電極リード17の一端に形成されたマウントベッド18上に載置され、ワイヤ(接続導体)19を介して第2電極リード20に電気的に接続されている。
発光素子14は、第2リードフレーム21の第3電極リード22の一端に載置され、ワイヤ23を介して隣接する第4電極リード24に電気的に接続されている。
受光領域11と発光素子14は、第1樹脂13を挟んで対向するように配置されている。受光領域11は、第1樹脂13との間の隙間を埋めるように発光波長に対して透明な部材25を介して第1樹脂13に密着している。
第1乃至第4電極リード17、20、22、24は、それぞれ第2樹脂15の側面から折り曲げられて外部に延伸している。
第1リードフレーム16および第2リードフレーム21の各電極リードの幅およびピッチは等しく、例えばそれぞれ0.4mmおよび1.27mm程度である。
受光素子12の2つの受光領域11は、電極リードのピッチに合せて形成されている。発光素子14のサイズは、電極リード幅より小さく、例えば0.3mm□程度である。
これにより、使用するリードフレームのピッチに合せて小型化された多チャンネルフォトカプラ10が構成されている。
次に、多チャンネルフォトカプラ10の製造方法について、図2乃至図5を用いて説明する。
始めに、図2(a)に示すように、一端にマウントベッド18が形成された第1電極リード17と、第2電極リード20とを有する第1リードフレーム16を用意する。
第1電極リード17および第2電極リード20の他端は、連接バー16aに接続されている。
マウントベッド18に2つの受光領域11を有する1チップの受光素子12を載置し、例えば導電性接着剤により固着する。
受光素子12のp側電極30と第2電極リード20とにワイヤ19を超音波ボンディングする。
これにより、受光素子12の共通カソード(図示せず)がマウントベッド18を介して第1電極リード17に電気的に接続され、アノード(図示せず)が第2電極リード20に電気的に接続される。
次に、図2(b)に示すように、一端が開放された第3電極リード22と第4電極リード24を有する第2リードフレーム21を用意する。
第3電極リード22および第4電極リード24の他端は、連接バー21aに接続されている。
第2電極リード22の一端に発光素子14を載置し、例えば導電性接着剤により固着する。
発光素子14のp側電極(図示せず)と第4電極リード24とにワイヤ23を超音波ボンディングする。
これにより、カソード(図示せず)が第3電極リードに電気的に接続され、発光素子14のアノード(図示せず)が第4電極リード24に電気的に接続される。
第1および第2リードフレーム16、21は、例えば厚さ0.15mm程度のニッケルおよび銀がメッキされた銅板である。
銅板をプレス加工することにより、第1乃至第4電極リード17、20、22、24、およびマウントベッド18が形成されている。
次に、図3(a)に示すように、第1樹脂13のモールド形状に倣い、開口に向かって僅かに末広がりの直方体状の凹部31を有する型32を用意する。
型32の凹部31の内壁及び底面に離型剤(図示せず)を塗布し、液状の第1樹脂33を凹部31に所定の深さまで注入する。
次に、図3(b)に示すように、第2リードフレーム21を、発光素子14側を下にして、凹部31に保持された液状の第1樹脂33内に挿入し、液状の第1樹脂33を、例えば加熱して硬化させる。
次に、図4に示すように、第2リードフレーム21を、凹部31から引き抜く。凹部31は開口に向かって僅かに末広がり状に形成されているので、第2リードフレーム21を凹部31からスムーズに引き抜くことができる。
これにより、モールドする形状に倣った凹部31を有する型32を用いたキャスティング法により、発光素子14が第1樹脂13でモールド(インナモールド)される。
次に、図5(a)に示すように、第1リードフレーム16の第1および第2電極リード17、20を折り曲げ、受光素子12の受光領域11上に、第1樹脂13との間の隙間を埋めるための発光波長に対して透明な部材25、例えばインデックスマッチングオイル、エンキャップ樹脂またはエポキシ樹脂などを塗布する。
次に、図5(b)に示すように、第2リードフレーム21の第3および第4電極リード22、24を折り曲げ、受光領域11と発光素子14とが第1樹脂を挟んで対向するように配置し、受光領域11を第1樹脂13に当接させる。
これにより、受光領域11と第1樹脂13の隙間が透明な部材25で満たされるので、受光領域11と第1樹脂13とが密着し、受光領域11と発光素子14とを光学的に結合することが可能である。
次に、図5(c)に示すように、側面から第1電極リード17、第2電極リード20、第3電極リード22および第4電極リード24をそれぞれ延出させて、受光素子12、第1樹脂13でモールドされた発光素子14を、発光波長に対して不透明な第2樹脂15でモールド(アウタモールド)する。
これにより、隣り合う第1樹脂13の間が不透明な第2樹脂で満たされ、チャンネル間の光アイソレーョンが可能である。
次に、第2樹脂15の側面から延出した第1乃至第4電極リード17、20、22、24をそれぞれ折り曲げ、連接バー1516a、21aとの接続部をカットすることにより、図1に示す多チャンネルフォトカプラ10が完成する。
以上説明したように、本実施例の多チャンネルフォトカプラ10の製造方法は、複数の受光領域11を有する受光素子12に対応して、発光素子14を透明な第1樹脂13でモールドし、透明な部材25を介在させて受光領域11と第1樹脂13とを密着させ、不透明な第2樹脂15で全体をモールドしている。
その結果、受光領域11と受光素子12とが確実に光学的に結合され、且つチャンネル間が確実に光学的にアイソレーョンされる。従って、十分な信頼性を有する多チャンネルフォトカプラ10の製造方法が得られる。
ここで、第1リードフレーム16への受光素子12のマウント、ボンディングと第2リードフレーム21への発光素子14のマウント、ボンディングとは、どちらを先に行っても構わない。
透明な部材25を受光素子12の受光領域11に塗布する場合について説明したが、透明な部材25を第1樹脂13の受光領域11と当接する面に塗布しても構わない。
受光素子12が2つの受光領域11を有するフォドダイオードである場合について説明したが、更に受光領域11からの光電流を処理する処理回路などを内蔵した受光IC、例えばフォトダイオードとトランジスタが組み合わされたフォトトランジスタであっても良い。
図6は受光素子12として受光ICを有する多チャンネルフォトカプラを示す平面図である。
図6に示すように、多チャンネルフォトカプラ34は、第1リードフレーム35のマウントベッド18に載置された受光IC36を有している。
第1リードフレーム35は、受光IC36のトランジスタに電力を供給するための第5電極リード37を有し、受光IC36の電源パッド38がワイヤ39を介して第1リードフレーム35の第5電極リード37に電気的に接続されている。
第5電極リード37を外部電源に接続することにより、受光IC36に電力が供給され、受光IC36が駆動される。
図7は本発明の実施例2に係る多チャンネルフォトカプラの製造工程の要部を示す断面図である。本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。
本実施例が実施例1と異なる点は、発光素子を第1樹脂でモールドする工程を、トランスファーモールド法により行うことにある。
即ち、図7(a)に示すように、本実施例の多チャンネルフォトカプラ10の製造方法は、第1樹脂13のモールド形状に倣った空洞40を有する型41を用意する。
型41は2分割され、第1樹脂13の一部分のモールド形状に倣い、開口に向かって僅かに末広がりの直方体状の凹部40aを有する第1部品41aと、第1樹脂13の残りの部分のモールド形状に倣い、開口に向かって僅かに末広がりの直方体状の凹部40bを有する第2部品41bとを備えている。
第2部品41bの底面には液状の樹脂を注入するための注入溝42が形成され、上部には空気抜き孔(図示せず)が形成されている。
図7(b)に示すように、第1部品41aと第2部品41bの間に、発光素子14が凹部40の所定の位置くるように第3電極リード22、および図示されない第4電極リード24とを挟んだ後、第1部品41aと第2部品41bとを押圧して固定する。
このときに、第3リードフレーム22と等しい厚さを有するダミー板43を用いて、第1部品41aと第2部品41bとの隙間を埋めることが望ましい。
次に、容器44に保持された液状の第1樹脂33を、ノズル45を介して注入溝42から空洞40内に注入し、例えば加熱して液状の第1樹脂33を硬化させる。
次に、第1部品41aと第2部品41bとを分離して、第1樹脂33でモールドされた発光素子14を取り出し、注入溝42に残置された第1樹脂33が硬化することにより形成された突起部46をカットする。
これにより、凹部40aを有する第1部品41aと凹部40bを有する第2部品41bとで構成され、モールドする形状に倣った空洞40を有する型41を用いたトランスファーモールド法により、発光素子14が第1樹脂33でモールドされる。
次に、図5に示す工程に従い、受光素子12と発光素子14とを対向して配置し、不透明樹脂15でモールドすることにより、図1に示す多チャンネルフォトカプラ10が完成する。
以上説明したように、本実施例の多チャンネルフォトカプラ10の製造方法は、発光素子14を第1樹脂13でモールドする工程を、トランスファーモールド法により行っているので、キャスティング方に比べて第1樹脂33を精度よく、自由な形状に整形できるという利点がある。
図8は本発明の実施例3に係る多チャンネルフォトカプラの製造工程の要部を示す断面図である。本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。
本実施例が実施例1と異なる点は、複数の発光素子を第1樹脂で一括してモールドした後、第1樹脂を分割することにある。
即ち、図8(a)に示すように、複数の発光素子14を一括して収納できる凹部を有する型(図示せず)を用意し、キャスティング法により複数の発光素子14を一括して第1樹脂51でモールドする。
次に、図8(b)に示すように、ブレード52を用いて、ダイシング領域53a、53b、53cに沿って、第1樹脂51を切断する。これにより、複数の発光素子14が第1樹脂33でそれぞれモールドされる。
ここで、図8(b)は図8(a)のB−B線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図である。
次に、図5に示す工程に従って、受光素子12と発光素子14とを対向して配置し、不透明樹脂15でモールドすることにより、図1に示す多チャンネルフォトカプラ10が完成する。
以上説明したように、本実施例の多チャンネルフォトカプラ10の製造方法は、複数の発光素子14を第1樹脂51で一括してモールドした後に、第1樹脂51を分割している。その結果、発光素子14を個々にモールドする場合に比べて、キャスティングに用いる型が仕切りのない単純な構造にできるので、モールド工程が合理化できる利点がある。
また、ブレードで切断された側面は粗面化されるので、発光素子14から放射された光が側面で適度に散乱されて受光素子12の受光領域11に入射する確率が高まる。これにより、光結合効率が改善される利点がある。
本発明の実施例4に係る多チャンネルフォトカプラの製造方法について図9乃至図12を用いて説明する。図9は多チャンネルフォトカプラの構造を示す図で、図9(a)はその平面図、図9(b)は図9(a)のC−C線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図、図10乃至図12は多チャンネルフォトカプラの製造工程の要部を順に示す断面図である。
本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。
本実施例は、2つの受光領域を有する受光素子を発光素子側に配置し、対向面で反射してきた光を受光する反射型の2チャンネルフォトカプラの場合の例である。
即ち、図9に示すように、本実施例の多チャンネルフォトカプラ60は、2つの受光領域11を有する受光素子12が、発光素子14側に配置されている。
発光素子14をモールドしている発光波長に対して透明な第1樹脂61は、発光素子14側に段差を設けて形成された平坦面61aと、発光素子14の上方に受光素子12の受光領域11の上方まで張り出して形成された凸状の湾曲面61bとを有している。
第1樹脂61の平坦面61aと受光素子12の受光領域11とが対向し、第1樹脂61の平坦面61aと受光領域11との間の隙間を埋めるように発光波長に対して透明な部材62を介して密着している。
発光素子14から放射された光線63は、第1樹脂61の凸状の湾曲面61bの内面で反射し、透明な部材62を透過して受光素子12の受光領域11に入射し、受光素子12と発光素子14とが光学的に結合される。
次に、多チャンネルフォトカプラ60の製造方法について、図10乃至図12を用いて説明する。
図10(a)に示すように、第1樹脂61のモールド形状に倣い、段差を有する平坦面71aと、平坦面71aと対向した凸状の湾曲面71bとを備えた凹部71を有する型72を用意し、凹部71の底面および内壁に離型剤(図示せず)を塗布して、凹部71に液状の第1樹脂73を所定の深さまで注入する。
次に、図10(b)に示すように、第2リードフレーム21を、発光素子14側を下にして、凹部71に保持された液状の第1樹脂73内に挿入し、液状の第1樹脂73を、例えば加熱して硬化させる。
次に、図11に示すように、第2リードフレーム21を、凹部71から引き抜く。凹部71は開口に向かって僅かに末広がり状に形成されており、第2リードフレーム21を凹部71からスムーズに引き抜くことができる。
これにより、モールドする形状に倣った凹部71を有する型72を用いたキャスティング法により、発光素子14が第1樹脂61でモールド(インナモールド)される。
次に、図12(a)に示すように、第1リードフレーム16の第1および第2電極リード17、20を折り曲げ、受光素子12の受光領域11上に、第1樹脂61の平坦面61aと受光領域11との間の隙間を埋めるための発光波長に対して透明な部材74を塗布する。
次に、第2リードフレーム21の第3および第4電極リード22、24を折り曲げ、受光素子12を発光素子14側に配置し、受光領域11を第1樹脂61の平坦面61aに当接させる。
これにより、受光素子12の受光領域11と第1樹脂61の平坦面61aとの隙間が透明な部材74で満たされるので、受光領域11と第1樹脂61とが密着し、受光領域11と発光素子14とを光学的に結合させることが可能である。
次に、図12(b)に示すように、側面から第1電極リード17、第2電極リード20、第3電極リード22および第4電極リード24をそれぞれ延出させて、受光素子12、第1樹脂61でモールドされた発光素子14を、発光波長に対して不透明な第2樹脂15でモールド(アウタモールド)する。
これにより、隣り合う第1樹脂61どうしの間が不透明な第2樹脂15で満たされ、チャンネル間の光アイソレーョンが可能である。
次に、第2樹脂15の側面から延出した第1乃至第4電極リード17、20、22、24をそれぞれ折り曲げ、連接バー1516a、21aとの接続部をカットすることにより、図9に示す多チャンネルフォトカプラ60が完成する。
以上説明したように、本実施例の多チャンネルフォトカプラ60の製造方法は、段差を有する平坦面61aと凸状の湾曲面61bとを備えた透明な第1樹脂61で発光素子14をモールドし、複数の受光領域11を有する受光素子12を発光素子14側に配置している。これにより、反射型の多チャンネルフォトカプラを構成することができる。
ここでは、複数の発光素子14を第1樹脂61でそれぞれモールドする場合について説明したが、図8に示すように、複数の発光素子14を一括して第1樹脂でモールドし、ブレードにより第1樹脂を分割しても構わない。
第1樹脂61が段差を有する平坦面61aを備えている場合について説明したが、段差を有しない平坦面とすることもできる。
即ち、図13に示すように、多チャンネルフォトカプラ80の第1樹脂81は、発光素子14側に段差を有しない平坦面81aを備えている。
これにより、凹部71の平坦面71aの段差が不要になるので、型72の製造が容易になる利点がある。
但し、段差を有しない平坦面81aでは、発光素子14が受光素子12の受光領域11より高い位置に配置されるので、光学的な結合状態が変化する。
そのため、第1樹脂81の凸状の湾曲面81bの形状を、光学的な結合条件が満たされるように微調整することが望ましい。
キャスティング法により、発光素子14を第1樹脂61でモールドする場合について説明したが、トランスファーモールド法により行なっても良い。
図14に示すように、トランスファーモールド法によれば、多チャンネルフォトカプラ90の第1樹脂91の断面をドーム状の湾曲面91bとすることができる。
これにより、発光素子14から受光素子12と反対側に放射された光線92も効率よく集光することができるので、発光素子14と受光素子12との光結結合効率が更に向上する利点がある。
例えば、湾曲面91bを楕円状にし、楕円の各焦点に発光素子14と受光領域11を配置することにより、高い光結結合効率を得ることができる。
また、図15に示すように、多チャンネルフォトカプラ95の第1樹脂96の平坦面96aが段差を有しないようにしてもよい。
本発明の実施例1に係る多チャンネルフォトカプラの構造を示す図で、図1(a)はその平面図、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図。 本発明の実施例1に係る多チャンネルフォトカプラの製造工程を順に示す断面図。 本発明の実施例1に係る多チャンネルフォトカプラの製造工程を順に示す断面図。 本発明の実施例1に係る多チャンネルフォトカプラの製造工程を順に示す断面図。 本発明の実施例1に係る多チャンネルフォトカプラの製造工程を順に示す断面図。 本発明の実施例2に係る別の多チャンネルフォトカプラの構造を示す平面図。 本発明の実施例2に係る多チャンネルフォトカプラの製造工程の要部を順に示す断面図。 本発明の実施例3に係る多チャンネルフォトカプラの製造工程の要部を順に示す断面図。 本発明の実施例4に係る多チャンネルフォトカプラの構造を示す図で、図9(a)はその平面図、図9(b)は図9(a)のC−C線に沿って切断し矢印方向に眺めた断面図。 本発明の実施例4に係る多チャンネルフォトカプラの製造工程の要部を順に示す断面図。 本発明の実施例4に係る多チャンネルフォトカプラの製造工程の要部を順に示す断面図。 本発明の実施例4に係る多チャンネルフォトカプラの製造工程の要部を順に示す断面図。 本発明の実施例4に係る別の多チャンネルフォトカプラの構造を示す断面図。 本発明の実施例4に係る別の多チャンネルフォトカプラの構造を示す断面図。 本発明の実施例4に係る別の多チャンネルフォトカプラの構造を示す断面図。
符号の説明
10、34、60、80、90、95 多チャンネルフォトカプラ
11 受光領域マウントベッド
12 受光素子
13、51、61、91、96 第1樹脂
14 発光素子
15 第2樹脂
16、35 第1リードフレーム
16a、21a 連接バー
17 第1電極リード
18 マウントベッド
19、23、39 ワイヤ(接続導体)
20 第2電極リード
21 第2リードフレーム
22 第3電極リード
24 第4電極リード
25、62、74 透明部材
30 p側電極
31、40a、40b、71 凹部
32、41、72 型
33、73 液状第1樹脂
36 受光IC(受光素子)
37 第5電極リード
38 電極パッド
40 空洞
41a 第1部品
41b 第2部品
42 注入溝
43 ダミー板
44 容器
45 ノズル
52 ブレード
53a、53b、53c ダイシングライン
61a、71a、81a、91a、96a 平坦面
61b、71b、81b、91b、96b 湾曲面
63、92 光線

Claims (5)

  1. 第1電極リードの一端に複数の受光領域を有する受光素子を載置し、接続導体を介して前記複数の受光領域を複数の第2電極リードにそれぞれ電気的に接続する工程と、
    複数の第3電極リードの一端に発光素子をそれぞれ載置し、接続導体を介して前記複数の発光素子を複数の第4電極リードにそれぞれ電気的に接続する工程と、
    前記複数の発光素子を、発光波長に対して透明な第1樹脂でそれぞれモールドする工程と、
    前記第1樹脂を介して前記受光領域と前記発光素子とが光学的に結合するように、前記受光領域を前記第1樹脂に密着させる工程と、
    前記受光素子と前記第1樹脂でモールドされた複数の発光素子とを、前記発光波長に対して不透明な第2樹脂でモールドする工程と、
    を具備することを特徴とする多チャンネルフォトカプラの製造方法。
  2. 前記受光領域を前記第1樹脂に密着させる工程は、前記受光領域と前記第1樹脂との間の隙間を埋めるように前記発光波長に対して透明な部材を介在させることにより行うことを特徴とする請求項1に記載の多チャンネルフォトカプラの製造方法。
  3. 前記第1樹脂を介して前記受光領域と前記発光素子とを光学的に結合させるには、前記受光素子を前記発光素子と対向するように配置し、または前記第1樹脂が前記発光素子の上方に凸状の湾曲面を有するようにモールドし、前記受光素子を前記発光素子側に配置することを特徴とする請求項1に記載の多チャンネルフォトカプラの製造方法。
  4. 前記複数の発光素子を、発光波長に対して透明な第1樹脂でそれぞれモールドする工程は、前記複数の発光素子を一括して前記第1樹脂でモールドし、前記モールドした後に前記第1樹脂を分割することにより行うことを特徴とする請求項1に記載の多チャンネルフォトカプラの製造方法。
  5. 前記第1樹脂のモールドは、前記モールドする形状に倣った凹部を有する型を用いたキャスティング法により、または凹部有する複数の部品で構成され、前記モールドする形状に倣った空洞を有する型を用いたトランスファーモールド法により行うことを特徴とする請求項1に記載の多チャンネルフォトカプラの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011181647A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Omron Corp 光結合装置及びその製造方法
US8624286B2 (en) 2012-03-19 2014-01-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device
WO2021039214A1 (ja) * 2019-08-23 2021-03-04 ローム株式会社 光センサ及び光センサの製造方法

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