JP2008235598A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電荷蓄積膜への電荷注入効率を改善することが可能な半導体記憶装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 半導体記憶装置は、P型シリコン基板1と、第1のシリコン酸化膜2、第1のシリコン窒化膜3、及び第2のシリコン酸化膜4からなるONO膜5と、SOONO層6とを含むSOONO基板上に形成されており、ONO膜5はP型シリコン基板1に形成されたバックゲートBGに接している。半導体記憶装置は、P型シリコン基板1に接する第1のシリコン酸化膜2の膜厚が、SOONO層6に接する第2のシリコン酸化膜4の膜厚よりも厚いことを特徴とする。また、SOONO層6内にはソース領域7及びドレイン領域8が形成され、ソース領域7とドレイン領域8の間にはフローティングボディ9が形成されている。フローティングボディ9上にはゲート絶縁膜10が形成され、当該ゲート絶縁膜10上にゲート電極11が形成されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は半導体記憶装置及びその製造方法に関する。
近年、DRAMに代わる半導体メモリとして、FBC(Floating Body Cell)メモリが開発されている。FBCメモリは、SOI(Silicon On Insulator)基板上にトランジスタを形成し、この形成されたトランジスタのフローティングボディにホール(例えば、フローティングボディがP型である場合)を蓄積することにより、データ“1”を記憶し、フローティングボディからホールを放出することでデータ“0”を記憶する。
一方、DRAMとして、或いは不揮発性メモリとしての機能を有する半導体記憶装置として、SOONO(Silicon-On-ONO)型MOSトランジスタが開示されている(例えば、非特許文献1参照。)。
このSOONO型MOSトランジスタは、従来のSOI型MOSトランジスタにおけるBOX(Buried Oxide)層をONO(シリコン酸化膜‐シリコン窒化膜‐シリコン酸化膜)膜に置き換えたもので、シリコン窒化膜の上面及び下面に同じ膜厚のシリコン酸化膜が形成されている。SOONO型MOSトランジスタを不揮発性メモリとして使用する場合、ONO膜中の電荷蓄積膜であるシリコン窒化膜中に電荷をトラップし、シリコン窒化膜中にトラップされた電荷量によってトランジスタの閾値電圧が変化することを利用して、データ“1”及びデータ“0”の状態を区別することができる。
C.W.Oh等による「A Novel Multi-Functional Silicon-On-ONO (SOONO) MOSFETs for SoC applications: Electrical Characterization for High Performance Transistor and Embedded Memory Applications」2006 Symposium on VLSI Technology Digest of Technical Papers、58-59ページ
上述した従来のSOONO型MOSトランジスタでは、シリコン窒化膜中への電荷注入方法としてFN(Fowler-Nordheim)トンネリングを利用した場合にシリコン基板に約20Vの高い電圧を印加する必要があり、シリコン基板側のシリコン酸化膜から電荷がリークしてしまい電荷注入の効率が悪いという問題点があった。
また、従来のSOONO型MOSトランジスタの製造方法においては、空洞内部を一様に熱酸化してONO膜中の各シリコン酸化膜を形成するため、各シリコン酸化膜の膜厚を互いに異なった厚さとすることは不可能であった。よって、電荷注入時にシリコン基板側への電荷リークを抑えるために、シリコン基板側のシリコン酸化膜の膜厚を厚くすると、それに伴いフローティングボディ側のシリコン酸化膜の膜厚も厚く形成され、結果としてシリコン窒化膜中にFNトンネリングを利用して電荷を注入することが困難になるという問題点があった。
従って、本発明は、電荷蓄積膜への電荷注入効率を改善することが可能な半導体記憶装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る半導体記憶装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成された第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上に形成された電荷蓄積膜と、前記電荷蓄積膜上に形成され、前記第1の絶縁膜よりも膜厚が薄い第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜上に形成された素子形成用半導体膜と、前記素子形成用半導体膜内に互いに離間して形成され、且つ、前記第2の絶縁膜に達するソース及びドレイン領域と、前記ソース及びドレイン領域の間に形成され、電気的に浮遊状態のボディ領域と、前記ボディ領域上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極とを具備することを特徴とする。
また、本発明の別態様に係る半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上に被酸化膜を形成する工程と、前記被酸化膜上に前記被酸化膜よりもエッチングレートが大きい空洞形成用膜を形成する工程と、前記空洞形成用膜上に下地半導体膜を形成する工程と、前記下地半導体膜、前記空洞形成用膜、及び前記被酸化膜をエッチングし、トレンチ溝を形成する工程と、前記トレンチ溝内に、前記半導体基板表面から前記下地半導体膜と前記空洞形成用膜の境界までピラー材を形成する工程と、前記トレンチ溝内に露出した前記下地半導体膜表面から半導体材料をエピタキシャル成長させて前記下地半導体膜における前記トレンチ溝内を充填することで素子形成用半導体膜を形成する工程と、前記素子形成用半導体膜、前記空洞形成用膜、前記被酸化膜、及び前記ピラー材をエッチングし、素子分離溝及びピラー部を形成する工程と、前記空洞形成用膜を選択的にエッチングすることにより、前記ピラー部、前記被酸化膜、及び前記素子形成用半導体膜に囲まれた空洞部を形成する工程と、前記空洞部に露出する前記被酸化膜を選択的に酸化して第1の絶縁膜を形成する工程と、前記空洞部に露出する前記素子形成用半導体膜を酸化して、前記第1の絶縁膜よりも膜厚が薄い第2の絶縁膜を形成する工程と、前記空洞部に電荷蓄積膜を埋め込む工程と、前記素子分離溝に素子分離絶縁膜を堆積する工程と、前記素子形成用半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記素子形成用半導体膜にゲート電極と自己整合的に前記第2の絶縁膜に達するソース及びドレイン領域を互いに離間して形成する工程とを具備することを特徴とする。
また、本発明の更に別態様に係る半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上に空洞形成用膜を形成する工程と、前記空洞形成用膜上に下地半導体膜を形成する工程と、前記下地半導体膜及び前記空洞形成用膜をエッチングし、トレンチ溝を形成する工程と、前記トレンチ溝内に、前記半導体基板表面から前記下地半導体膜と前記空洞形成用膜の境界までピラー材を形成する工程と、前記トレンチ溝内に露出した前記下地半導体膜表面から半導体材料をエピタキシャル成長させて前記下地半導体膜における前記トレンチ溝内を充填することで素子形成用半導体膜を形成する工程と、前記素子形成用半導体膜、前記空洞形成用膜、及び前記ピラー材をエッチングし、素子分離溝及びピラー部を形成する工程と、前記空洞形成用膜を選択的にエッチングすることにより、前記ピラー部、前記半導体基板、及び前記素子形成用半導体膜に囲まれた空洞部を形成する工程と、前記半導体基板表面に前記半導体基板よりも不純物濃度の高い高濃度不純物領域を形成する工程と、前記空洞部に露出する前記高濃度不純物領域及び前記素子形成用半導体膜を酸化して、前記空洞部に露出する前記高濃度不純物領域表面に第1の絶縁膜を形成し、且つ、前記空洞部に露出する前記素子形成用半導体膜表面に前記第1の絶縁膜よりも膜厚が薄い第2の絶縁膜を形成する工程と、前記空洞部に電荷蓄積膜を埋め込む工程と、前記素子分離溝に素子分離絶縁膜を堆積する工程と、前記素子形成用半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記素子形成用半導体膜にゲート電極と自己整合的に前記第2の絶縁膜に達するソース及びドレイン領域を互いに離間して形成する工程とを具備することを特徴とする。
また、本発明の更に別態様に係る半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板表面に当該半導体基板よりも不純物濃度の高い高濃度不純物領域を形成する工程と、前記高濃度不純物領域上に空洞形成用膜を形成する工程と、前記空洞形成用膜上に下地半導体膜を形成する工程と、前記下地半導体膜及び前記空洞形成用膜をエッチングし、トレンチ溝を形成する工程と、前記トレンチ溝内に、前記半導体基板表面から前記下地半導体膜と前記空洞形成用膜の境界までピラー材を形成する工程と、前記トレンチ溝内に露出した前記下地半導体膜表面から半導体材料をエピタキシャル成長させて前記下地半導体膜における前記トレンチ溝内を充填することで素子形成用半導体膜を形成する工程と、前記素子形成用半導体膜、前記空洞形成用膜、及び前記ピラー材をエッチングし、素子分離溝及びピラー部を形成する工程と、前記空洞形成用膜を選択的にエッチングすることにより、前記ピラー部、前記高濃度不純物領域、及び前記素子形成用半導体膜に囲まれた空洞部を形成する工程と、前記空洞部に露出する前記高濃度不純物領域及び前記素子形成用半導体膜を酸化して、前記空洞部に露出する前記高濃度不純物領域表面に第1の絶縁膜を形成し、且つ、前記空洞部に露出する前記素子形成用半導体膜表面に前記第1の絶縁膜よりも膜厚が薄い第2の絶縁膜を形成する工程と、前記空洞部に電荷蓄積膜を埋め込む工程と、前記素子分離溝に素子分離絶縁膜を堆積する工程と、前記素子形成用半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記素子形成用半導体膜にゲート電極と自己整合的に前記第2の絶縁膜に達するソース及びドレイン領域を互いに離間して形成する工程とを具備することを特徴とする。
また、本発明の更に別態様に係る半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上に被酸化膜を形成する工程と、前記被酸化膜上に前記被酸化膜よりもエッチングレートが大きい空洞形成用膜を形成する工程と、前記空洞形成用膜上に素子形成用半導体膜を形成する工程と、前記素子形成用半導体膜上にマスク絶縁膜を形成する工程と、前記マスク絶縁膜上にストライプ状の第1のレジストパターンを形成する工程と、前記第1のレジストパターンをマスクとして、前記マスク絶縁膜、前記素子形成用半導体膜、前記空洞形成用膜、及び前記被酸化膜をエッチングし、第1の素子分離溝を形成する工程と、前記第1の素子分離溝に第1の素子分離絶縁膜を堆積させる工程と、前記マスク絶縁膜及び前記第1の素子分離絶縁膜上に前記第1のレジストパターンと略直角を成すストライプ状の第2のレジストパターンを形成する工程と、前記第2のレジストパターン及び前記マスク絶縁膜をマスクとして、前記第1の素子分離絶縁膜をエッチングし、第2の素子分離溝を形成する工程と、前記第1の素子分離絶縁膜を支柱として前記空洞形成用膜を選択的にエッチングすることにより、前記被酸化膜と前記素子形成用半導体膜の間に空洞部を形成する工程と、前記空洞部に露出する前記被酸化膜を選択的に酸化して第1の絶縁膜を形成する工程と、前記空洞部に露出する前記素子形成用半導体膜を酸化して、前記第1の絶縁膜よりも膜厚が薄い第2の絶縁膜を形成する工程と、前記空洞部に電荷蓄積膜を埋め込む工程と、前記第2の素子分離溝に第2の素子分離絶縁膜を堆積させる工程と、前記素子形成用半導体膜表面が露出するまで前記マスク絶縁膜、前記第1の素子分離絶縁膜、及び前記第2の素子分離絶縁膜を除去する工程と、前記素子形成用半導体膜、前記第1の素子分離絶縁膜、及び前記第2の素子分離絶縁膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記素子形成用半導体膜にゲート電極と自己整合的に前記第2の絶縁膜に達するソース及びドレイン領域を互いに離間して形成する工程とを具備することを特徴とする。
また、本発明の更に別態様に係る半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上に空洞形成用膜を形成する工程と、前記空洞形成用膜上に素子形成用半導体膜を形成する工程と、前記素子形成用半導体膜上にマスク絶縁膜を形成する工程と、前記マスク絶縁膜上にストライプ状の第1のレジストパターンを形成する工程と、前記第1のレジストパターンをマスクとして、前記マスク絶縁膜、前記素子形成用半導体膜、前記空洞形成用膜、及び前記被酸化膜をエッチングし、第1の素子分離溝を形成する工程と、前記第1の素子分離溝に第1の素子分離絶縁膜を堆積させる工程と、前記マスク絶縁膜及び前記第1の素子分離絶縁膜上に前記第1のレジストパターンと略直角を成すストライプ状の第2のレジストパターンを形成する工程と、前記第2のレジストパターン及び前記マスク絶縁膜をマスクとして、前記第1の素子分離絶縁膜をエッチングし、第2の素子分離溝を形成する工程と、前記第1の素子分離絶縁膜を支柱として前記空洞形成用膜を選択的にエッチングすることにより、前記被酸化膜と前記素子形成用半導体膜の間に空洞部を形成する工程と、前記半導体基板表面に前記半導体基板よりも不純物濃度の高い高濃度不純物領域を形成する工程と、前記空洞部に露出する前記高濃度不純物領域及び前記素子形成用半導体膜を酸化して、前記空洞部に露出する前記高濃度不純物領域表面に第1の絶縁膜を形成し、且つ、前記空洞部に露出する前記素子形成用半導体膜表面に前記第1の絶縁膜よりも膜厚が薄い第2の絶縁膜を形成する工程と、前記空洞部に電荷蓄積膜を埋め込む工程と、前記第2の素子分離溝に第2の素子分離絶縁膜を堆積させる工程と、前記素子形成用半導体膜表面が露出するまで前記マスク絶縁膜、前記第1の素子分離絶縁膜、及び前記第2の素子分離絶縁膜を除去する工程と、前記素子形成用半導体膜、前記第1の素子分離絶縁膜、及び前記第2の素子分離絶縁膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記素子形成用半導体膜にゲート電極と自己整合的に前記第2の絶縁膜に達するソース及びドレイン領域を互いに離間して形成する工程とを具備することを特徴とする。
また、本発明の更に別態様に係る半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板表面に当該半導体基板よりも不純物濃度の高い高濃度不純物領域を形成する工程と、前記高濃度不純物領域上に空洞形成用膜を形成する工程と、前記空洞形成用膜上に素子形成用半導体膜を形成する工程と、前記素子形成用半導体膜上にマスク絶縁膜を形成する工程と、前記マスク絶縁膜上にストライプ状の第1のレジストパターンを形成する工程と、前記第1のレジストパターンをマスクとして、前記マスク絶縁膜、前記素子形成用半導体膜、前記空洞形成用膜、及び前記被酸化膜をエッチングし、第1の素子分離溝を形成する工程と、前記第1の素子分離溝に第1の素子分離絶縁膜を堆積させる工程と、前記マスク絶縁膜及び前記第1の素子分離絶縁膜上に前記第1のレジストパターンと略直角を成すストライプ状の第2のレジストパターンを形成する工程と、前記第2のレジストパターン及び前記マスク絶縁膜をマスクとして、前記第1の素子分離絶縁膜をエッチングし、第2の素子分離溝を形成する工程と、前記第1の素子分離絶縁膜を支柱として前記空洞形成用膜を選択的にエッチングすることにより、前記被酸化膜と前記素子形成用半導体膜の間に空洞部を形成する工程と、前記半導体基板表面に前記半導体基板よりも不純物濃度の高い高濃度不純物領域を形成する工程と、前記空洞部に露出する前記高濃度不純物領域及び前記素子形成用半導体膜を酸化して、前記空洞部に露出する前記高濃度不純物領域表面に第1の絶縁膜を形成し、且つ、前記空洞部に露出する前記素子形成用半導体膜表面に前記第1の絶縁膜よりも膜厚が薄い第2の絶縁膜を形成する工程と、前記空洞部に電荷蓄積膜を埋め込む工程と、前記第2の素子分離溝に第2の素子分離絶縁膜を堆積させる工程と、前記素子形成用半導体膜表面が露出するまで前記マスク絶縁膜、前記第1の素子分離絶縁膜、及び前記第2の素子分離絶縁膜を除去する工程と、前記素子形成用半導体膜、前記第1の素子分離絶縁膜、及び前記第2の素子分離絶縁膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記素子形成用半導体膜にゲート電極と自己整合的に前記第2の絶縁膜に達するソース及びドレイン領域を互いに離間して形成する工程とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、電荷蓄積膜への電荷注入効率を改善することが可能な半導体記憶装置及びその製造方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置におけるメモリセルMCの断面図で、メモリセルMCは、P型シリコン半導体基板(以下、P型シリコン基板と称す)1上に、第1の絶縁膜としての第1のシリコン酸化膜2、電荷蓄積膜としての第1のシリコン窒化膜3、及び第2の絶縁膜としての第2のシリコン酸化膜4からなるONO膜5が設けられ、このONO膜5上に素子形成用半導体膜としてのSOONO層6が設けられている。
ここで、ONO膜5において、P型シリコン基板1に接する第1のシリコン酸化膜2の膜厚が、SOONO層6に接する第2のシリコン酸化膜4の膜厚よりも厚く形成されている。尚、ONO膜5を構成する第1のシリコン酸化膜2、第1のシリコン窒化膜3、及び第2のシリコン酸化膜4の各膜厚は、それぞれ、例えば6nm、6nm、及び3nm(第2のシリコン酸化膜4)である。
SOONO層6内には、N型のソース領域7及びドレイン領域8が互いに離間して、且つ、第2のシリコン酸化膜4に達するように形成され、ソース領域7とドレイン領域8の間には、ソース領域7及びドレイン領域8と逆導電型、即ちP型の電気的に浮遊状態のボディ領域(以下、フローティングボディと称す)9が形成されている。SOONO層6の膜厚は、例えば21nmである。
フローティングボディ9上には、例えばシリコン酸窒化膜であるゲート絶縁膜10が、互いに離間したソース領域7及びドレイン領域8の端部に達するように形成され、当該ゲート絶縁膜10を介して、ゲート電極11が互いに離間したソース領域7及びドレイン領域8の端部に達するように形成されている。ゲート電極11は、例えば多結晶シリコンを用いて形成される。尚、ゲート幅W及びゲート長Lは、それぞれ、例えば70nm及び75nmである。
ソース領域7はソース線SLに、ドレイン領域8はビット線BLに、ゲート電極11はワード線WLに、またバックゲートBGはバックゲート線BGLに接続され、それぞれの電圧を制御することで、メモリセルMCはDRAMとして、或いは不揮発性メモリとして動作する。
即ち、メモリセルMCにおいて、フローティングボディ9はソース領域7、ドレイン領域8、ONO膜5、ゲート絶縁膜10、及び図示略の素子分離絶縁膜によって囲まれ電気的に浮遊状態であり、フローティングボディ9に蓄積されたホールの数の多寡によってダイナミックにデータを記憶するDRAMとして利用することが可能である。
また、メモリセルMCは、ONO膜5中の第1のシリコン窒化膜3に電荷をトラップさせ、トラップされた電荷量によるトランジスタの閾値電圧の変化によりデータ“1”及びデータ“0”を区別する不揮発性メモリとして利用することが可能である。第1のシリコン窒化膜3にトラップされた電荷は、メモリ装置に対する電源供給が絶たれても維持される。即ち、ゲート電圧VG、ソース電圧VS、ドレイン電圧VD、バックゲート電圧VPLが全て0或いはフローティング状態になったとしても、トラップされた電荷が消失することは無い。
メモリセルMCにおいて、第1のシリコン窒化膜3に電子を注入する場合、図1に示すように、例えばソース電圧VS、ドレイン電圧VD、及びゲート電圧VGを0Vに、バックゲートBGの電圧VPLを20Vとする。これにより、FNトンネリングが生じ、フローティングボディ9中の電子が第1のシリコン窒化膜3に注入され、第1のシリコン窒化膜3中のトラップ準位にトラップされる。
本実施形態に係るメモリセルMCは、P型シリコン基板1に接する第1のシリコン酸化膜2の膜厚が、SOONO層6に接する第2のシリコン酸化膜4の膜厚よりも厚い構造となっているため、第1のシリコン窒化膜3へ電荷、即ち電子を注入する場合、第1のシリコン酸化膜2を通してP型シリコン基板1側へリークする電荷量を低減することが可能である。従って、第1のシリコン窒化膜3への電荷の注入効率を改善することが可能となる。更に、高電圧を印加しても電荷のリークが起こらないため、第1のシリコン窒化膜3中にトラップさせる電荷量を多くすることが可能となり、リード時のデータ“1”とデータ“0”の判別が容易となる。
尚、本実施形態においては、第1のシリコン窒化膜3に電子を注入する場合について説明したが、例えばソース電圧VS、ドレイン電圧VD、及びゲート電圧VGを0Vに、バックゲートBGの電圧VPLを−20Vとすることにより第1のシリコン窒化膜3中にホールを注入し、トラップされたホール量によるトランジスタの閾値電圧の変化によりデータ“1”及びデータ“0”を区別してもよい。この場合も、第1のシリコン窒化膜3への電荷、即ちホールの注入効率を改善することが可能である。
また、本実施形態においては、P型シリコン基板1をP型、ソース領域7及びドレイン領域8をN型、フローティングボディをP型としたが、これに限らずP型シリコン基板1をN型、ソース領域7及びドレイン領域8をP型、フローティングボディをN型としてもよい。この場合もソース電圧VS、ドレイン電圧VD、ゲート電圧VG、及びバックゲートBGの電圧VPLを適宜設定することにより第1のシリコン窒化膜3中に電子又はホールをトラップさせることができる。この場合も上述した本実施形態と同様の効果が得られる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置におけるメモリセルアレイの構造を図2乃至図6に示す。図2は、本実施形態に係るメモリセルアレイの平面図であり、ゲート電極11及びSOONO層6の配置を示している。図3、図4、図5、及び図6はそれぞれ、図2におけるA1‐A2断面、B1‐B2断面、C1‐C2断面、及びD1‐D2断面を示す。
本実施形態に係るメモリセルアレイは、第1の実施形態のメモリセルMCをマトリクス状に配置してなることを特徴とするものである。以下、第1の実施形態と実質的に同一な構成要素には同じ参照符号を付して、本実施形態の特徴部分のみを説明する。
図2乃至図6に示すように、本実施形態に係るメモリセルアレイでは、上記第1の実施形態と同様の構造を有する複数個のメモリセルMCをマトリクス状に配置し、行方向に配列された複数個のメモリセルMCは、隣り合うメモリセルMCのドレイン領域8をそれぞれ共有し、隣り合うメモリセルMCのソース領域7をそれぞれ共有し、メモリセルユニットを構成している。また、行方向に配列されたメモリセルユニットの各ユニット間は素子分離絶縁膜12で互いに電気的に分離され、メモリセルMCのフローティングボディ9は素子分離絶縁膜12、ソース領域7、ドレイン領域8、ONO膜5、及びゲート絶縁膜10によって囲まれ電気的に浮遊状態にされている。
また、メモリセルユニットの各々において共有されるソース領域7の直下のONO膜5には、ピラー部13が設けられている。このピラー部13は、ONO膜5を貫通しソース領域7とP型シリコン基板1とを接続している。ピラー部13は絶縁材料、例えば酸化シリコンにより形成されている。ピラー部13は列方向において素子分離絶縁膜12で分離される。列方向に配列されたメモリセルMCのゲート電極11は、共通接続されて列方向に延在されている。
ゲート電極11上とソース領域7及びドレイン領域8上には、これらの低抵抗化を目的としてシリサイド層14が形成され、各メモリセルMCのゲート電極11の側面にはこれらシリサイド層14を自己整合的に形成するための側壁層15が形成されている。側壁層15は、例えば窒化シリコンにより形成される。
ゲート電極11、ソース領域7、及びドレイン領域8上には、ソース線SL及びビット線BLを成す金属配線層及びこの金属配線層を絶縁するための層間絶縁膜16が形成されている。ソース領域7上のシリサイド層14は、ソース線コンタクトSCを介してソース線SLに接続され、ドレイン領域8上のシリサイド層14はビット線コンタクトBCを介してビット線BLに接続されている。また、バックゲートBGはメモリセルアレイ領域の端部まで延びており、多結晶シリコンからなる図示略のプラグを介してバックゲート線BGLに接続され、メモリセルMCの全てに対して共通に電位が与えられるようになっている。
次に、本実施形態に係るメモリセルアレイの製造方法について図7乃至図26を用いて説明する。図7乃至図26において、図(a)は本実施形態に係るメモリセルアレイの製造方法を示す平面図であり、図(b)、図(c)、図(d)、及び図(e)はそれぞれ、図(a)中のA1‐A2断面、B1‐B2断面、C1‐C2断面、及びD1‐D2断面を示す。
まず、P型シリコン基板1上に被酸化膜として第1のシリコンゲルマニウム膜17をエピタキシャル成長により形成する。第1のシリコンゲルマニウム膜17のゲルマニウム濃度は、例えば17%である。次に、第1のシリコンゲルマニウム膜17上に空洞形成用膜として第2のシリコンゲルマニウム膜18をエピタキシャル成長により形成する。第2のシリコンゲルマニウム膜18のゲルマニウム濃度は第1のシリコンゲルマニウム膜17より高く、例えば25%である。
また次に、第2のシリコンゲルマニウム膜18上に下地半導体膜としてシリコン膜19をエピタキシャル成長させる。このシリコン膜19は後述するトレンチ溝22を形成した後に、SOONO層6をエピタキシャル成長させるために用いる結晶膜である(図7)。
次に、シリコン膜19上にエッチング時のハードマスクとして第2のシリコン窒化膜20を形成した後、この第2のシリコン窒化膜20上にトレンチ溝22を形成するための第1のフォトレジストパターン21を形成する。ここで、トレンチ溝22は、後述するピラー部13の形成予定位置に設ける。(図8)。
その後、第1のフォトレジストパターン21をマスクとして、第2のシリコン窒化膜20、シリコン膜19、第2のシリコンゲルマニウム膜18、及び第1のシリコンゲルマニウム膜17に対して、P型シリコン基板1表面が露出するまで反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)を行い、トレンチ溝22を形成した後、第1のフォトレジストパターン21を除去する(図9)。
次に、第3のシリコン酸化膜23を、トレンチ溝22を充填し、且つ、第2のシリコン窒化膜20表面を覆うように堆積させる(図10)。その後、第3のシリコン酸化膜23を第2のシリコン窒化膜20表面が露出するまで例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により研磨する。更に、第3のシリコン酸化膜23を、シリコン層19と第2のシリコンゲルマニウム膜18の境界まで、ケミカルエッチングまたはRIEによりエッチバックを行うことでピラー材を形成する(図11)。
その後、第2のシリコン窒化膜20を除去し、トレンチ溝22内に露出されたシリコン層19表面から半導体材料としてのシリコンをエピタキシャル成長させ、前記トレンチ溝22内を充填することにより、素子形成用半導体膜としてのSOONO層6を形成する。SOONO層6は、シリコン層19とシリコン層19をエピタキシャル成長させて形成したシリコン結晶とから構成される(図12)。
また次に、SOONO層6上にエッチング時のハードマスクとしての第3のシリコン窒化膜24を形成し、後述する素子分離絶縁膜27を堆積させる素子分離溝26を形成するための第2のフォトレジストパターン25を形成する(図13)。
その後、第2のフォトレジスト25をマスクとして、第3のシリコン窒化膜24、SOONO層6、第2のシリコンゲルマニウム膜18、第1のシリコンゲルマニウム膜17、第3のシリコン酸化膜23をP型シリコン基板1表面に達するまでRIEを行い、素子分離溝26及びピラー部13を形成する。素子分離溝26は上述したトレンチ溝22と略直角に形成される(図14)。
次に、フッ酸、硝酸、及び水をそれぞれ35:1:64の質量比で混合した混合液を用いて、素子分離溝26に露出した第2のシリコンゲルマニウム膜18を選択的にエッチングすることで、ピラー部13、SOONO層6、及び第1のシリコンゲルマニウム層17に囲まれた空洞部27を形成する。この時、第2のシリコンゲルマニウム膜18よりゲルマニウム濃度の低い第1のシリコンゲルマニウム膜17は殆どエッチングされない。例えば、上述したように、第1のシリコンゲルマニウム膜17のゲルマニウム濃度を17%、第2のシリコンゲルマニウム膜18のゲルマニウム濃度を25%とした場合、シリコンに対するエッチングレートとして23、180が得られることが分かっている。
また、第2のシリコンゲルマニウム膜18をエッチングする際に、ピラー部13は第2のシリコンゲルマニウム膜18上層のSOONO層6及び第3のシリコン窒化膜24を支える支柱として機能する(図15)。
次に、シリコンが酸化しないように、即ちSOONO層6及びP型シリコン基板1が酸化しないように選択的に水蒸気酸化し、空洞部27に露出する第1のシリコンゲルマニウム膜17を第1のシリコン酸化膜2に置換する。尚、シリコンゲルマニウムはシリコンより酸化されやすい性質を有するため、必ずしも水蒸気酸化を用いる必要は無く、他の酸化方法を用いても良い(図16)。
また次に、熱酸化により空洞部27に露出するSOONO層6の表面を酸化し、第1のシリコン酸化膜2の対向部に第1のシリコン酸化膜2よりも膜厚が薄い第2のシリコン酸化膜4を形成する。尚、シリコン表面が露出している箇所については同様に酸化反応が進行するが、図面には示していない(図17)。
その後、空洞部27を第4のシリコン窒化膜28で埋め込む。これによりP型シリコン基板1全面に第4のシリコン窒化膜28が堆積される(図18)。
次に、空洞部27の埋め込みに用いた第4のシリコン窒化膜28に対し、第3のシリコン窒化膜24及び素子分離溝26底部のP型シリコン基板1表面が露出するまでRIEを行う(図19)。
更に、素子分離溝26の内側壁に残存する第4のシリコン窒化膜28をウェットエッチングにより除去することで、第1のシリコン酸化膜2と第2のシリコン酸化膜4との間に上述した電荷蓄積膜としての第1のシリコン窒化膜3が形成される(図20)。以上の工程により、P型シリコン基板1上にSOONO構造が形成される。
次に、素子分離溝26内に素子分離絶縁膜29として、例えばHDP‐CVD(High Density Plasma-Chemical Vapor Deposition)法により酸化シリコンを埋め込み(図21)、その後、この酸化シリコンを第3のシリコン窒化膜24表面が露出するまでCMP法により研磨を行う(図22)。更に、素子分離絶縁膜29がSOONO層6表面と同じ高さになるまでRIEを行った後、第3のシリコン窒化膜24をウェットエッチングにより除去する(図23)。
次に、SOONO層6及び素子分離絶縁膜29上にゲート絶縁膜10を形成し、ゲート絶縁膜10上にゲート電極11を形成する。ゲート電極11は、トレンチ溝22と平行且つ素子分離溝26と垂直に形成される。本実施形態においては、隣り合うトレンチ溝22の間の領域に2列のゲート電極11を形成する。このゲート電極11と自己整合的に、SOONO層6内部にN型不純物をイオン注入し、互いに離間したソース領域7及びドレイン領域8を形成する。ソース領域7及びドレイン領域8はSOONO層6の底部まで達し、第2のシリコン酸化膜4と接触しており、ソース領域7、ドレイン領域8、及び素子分離絶縁膜29に囲まれた部分は電気的に浮遊状態であるフローティングボディ9となる(図24)。
また次に、ゲート電極11を覆うように第5のシリコン窒化膜30を形成し(図25)、RIEを行うことでゲート電極11側壁に側壁層15を形成する。その後、ゲート電極11、ソース領域7、及びドレイン領域8表面に側壁層15と自己整合的にシリサイド層14を形成する。(図26)。
更に、層間絶縁膜16をシリコン基板1の上面全面に堆積させた後、コンタクトホールを形成する。その後、例えばタングステン等の材料を用いてソース線コンタクトSC、ビット線コンタクトBCを形成し、ソース線SL、ビット線BL等の金属配線層を形成することで図2乃至図6に示すメモリセルアレイの構造を得る。
このように、本実施形態に係るメモリセルアレイの製造方法では、第1のシリコン酸化膜2の膜厚を第1のシリコンゲルマニウム17の膜厚により決定し、第2のシリコン酸化膜4の膜厚を熱酸化の条件により決定する。従って、第1のシリコン酸化膜2の膜厚を第2のシリコン酸化膜4の膜厚よりも厚くすることが可能となる。
また、本実施形態に係るメモリセルアレイの製造方法では、従来技術と異なり、ONO膜を構成する2つのシリコン酸化膜の膜厚を独立して制御することが可能である。従って、上述したように、第1のシリコン酸化膜2の膜厚を第2のシリコン酸化膜4の膜厚よりも厚くすることが可能であり、その結果電荷の注入効率は維持しつつ、第1のシリコン酸化膜2を通してP型シリコン基板1側へリークする電荷量を低減することが可能となる。
また、本実施形態においては、ピラー部13は酸化シリコンで形成されるため、メモリセルアレイはSOONO層6がP型シリコン基板1から電気的に完全に分離された完全SOI(Silicon-On-Insulator)構造を有する。これにより、バックゲートBGの寄生容量が少なくなり、バックゲート電圧VPLの昇降に伴う消費電力を小さくできる。尚、本実施形態において、ピラー部13は酸化シリコンを用いて形成したが、これに限らず、第2のシリコンゲルマニウム膜18をエッチングして空洞部27を形成する際に、当該エッチングに対する耐性があれば他の絶縁材料を用いてもよい。
また、本実施形態においては、第1のシリコンゲルマニウム膜17のゲルマニウム濃度を17%、第2のシリコンゲルマニウム膜18のゲルマニウム濃度を25%としたがこれに限らず、P型シリコン基板1及びSOONO層6、第1のシリコンゲルマニウム膜17、第2のシリコンゲルマニウム18膜が互いに高選択比でエッチングできる濃度を用いればよい。但し、ゲルマニウム濃度を25%よりも高くした場合は上層のSOONO層6の結晶性が悪くなることが想定されるため好ましくない。
また、本実施形態においては、被酸化膜及び空洞形成用膜として、互いにゲルマニウム濃度の異なるシリコンゲルマニウム膜の積層構造を用いたが、被酸化膜及び空洞形成用膜として利用可能な材料はこれに限るものではない。
被酸化膜と空洞形成用膜は、シリコンに対してエピタキシャル成長する層であればよく、例えばリン、ボロン等のイオンを注入したシリコン、シリコンゲルマニウム、炭化ケイ素(SiC)、ガリウム砒素(GaAs)、窒化ガリウム(GaN)、ガリウム燐(GaP)、セレン化亜鉛(ZnSe)、酸化亜鉛(ZnO)、またはチタン酸ストロンチウム(SrTiO)等が挙げられる。
また、被酸化膜は必ずしもシリコンに対して酸化されやすい必要は無い。シリコン、被酸化膜、空洞形成用膜がお互いに高選択エッチングできれば本実施形態に係るメモリセルアレイの構造を実現することができる。即ち、最初に被酸化膜を選択的にエッチングし、被酸化膜を除去した領域に第1の絶縁膜を堆積させる。その後、空洞形成用膜を選択的にエッチングして、ピラー部、第1の絶縁膜、素子形成用半導体膜に囲まれた空洞部を形成する。更に、空洞部に露出するSOONO層表面を酸化して第2の絶縁膜を形成し、空洞部に露出する第1の絶縁膜と第2の絶縁膜との間に電荷蓄積膜を埋め込む。この場合、被酸化膜はシリコンに対してエピタキシャル成長し、窒化シリコンよりもバンドギャップが大きい絶縁材料であってもよい。
また、本実施形態においては、ピラー部13を隣り合うメモリセルMCで共有されるソース領域7毎に形成する場合について説明したが、ピラー部13はボディ領域9と電気的に分離されていればよく、ドレイン領域に接続される構造であってもよい。ピラー部13の間隔は、空洞部27を形成する際に、空洞部上のSOONO層6及び第3のシリコン窒化膜を支持可能な間隔であれば適宜変更してもよい。
また、側壁層15はシリコン窒化膜の単層に限らず、TEOS(Tetraethoxysilane)膜、シリコン窒化膜、TEOS膜の3重側壁構造であってもよい。3重側壁構造を用いる場合、まずゲート電極11表面を覆うようにTEOS膜を堆積し、当該TEOS膜上にシリコン窒化膜を堆積させる。その後、TEOS膜及びシリコン窒化膜に対しゲート電極11表面が露出するまでRIEを行うことで、ゲート電極11側壁にTEOS膜及びシリコン窒化膜の2重側壁構造を形成する。更に、露出するゲート電極11表面及びシリコン窒化膜を覆うようにTEOS膜を堆積させた後、当該TEOS膜に対しゲート電極11表面が露出するまでRIEを行い、ゲート電極11側壁にTEOS膜、シリコン窒化膜、TEOS膜の3重側壁構造を形成する。
また、本実施形態においては、ゲート絶縁膜10にシリコン酸窒化膜を用いる場合について説明したが、これに限らずシリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層構造、或いはハフニウムシリケート等のHigh‐k材料膜を用いてもよい。また、ゲート電極12に多結晶シリコンを用いる場合について説明したが、これに限らず、タングステンを代表とする金属(メタルゲート)、チタンナイトライドを代表とする窒化物、ニッケルシリサイドを代表とする金属とシリコンの反応物等を用いてもよい。
また、本実施形態においては、バックゲートBGが全てのメモリセルMCに対し共通である場合について説明したが、これに限らず個々のゲート電極毎に設けてもよいし、複数のゲート電極で共有する構造としてもよい。
[第3の実施形態]
本実施形態は、第2の実施形態に示すメモリセルアレイの他の製造方法を示す。図27乃至図30は、第2の実施形態に示すメモリセルアレイの製造方法を示す平面図及び断面図である。以下、第2の実施形態と実質的に同一な構成要素には同じ参照符号を付し、本実施形態の特徴部分のみを説明する。
まず、P型シリコン基板1上に空洞形成用膜としてシリコンゲルマニウム膜31をエピタキシャル成長により形成する。次に、シリコンゲルマニウム膜31上に下地半導体膜としてシリコン膜19をエピタキシャル成長させる。このシリコン膜19は、第2の実施形態と同様に、トレンチ溝22を形成した後にSOONO層6をエピタキシャル成長させるために用いる結晶膜である(図27)。
その後、第2の実施形態と同様の工程を経て、素子分離溝26内に露出したシリコンゲルマニウム膜31をフッ酸、硝酸、及び水の混合液を用いて選択的にエッチングすることで、ピラー部13、SOONO層6、及びP型シリコン基板1に囲まれた空洞部27を形成する(図28)。以降は、第2の実施形態と同様の工程を経て図2乃至図6に示す構造を得る。
次に、P型シリコン基板1表面にN型不純物を高ドーズでイオン注入し活性化アニールを行うことで、P型シリコン基板1表面に高濃度不純物領域32を形成する(図29)。
ここで熱酸化を行うと、空洞部27内部において、高濃度不純物領域32表面に形成される第1のシリコン酸化膜2の膜厚は、不純物濃度の低いSOONO層6表面に形成される第2のシリコン酸化膜4の膜厚よりも厚くなる(図30)。本実施形態に係るメモリセルアレイの製造方法では、N型不純物のドーピング濃度により第1のシリコン酸化膜2の膜厚を、熱酸化の条件により第2のシリコン酸化膜4の膜厚を決定する。
[第4の実施形態]
本実施形態は、第2の実施形態に示すメモリセルアレイの更に他の製造方法を示す。図31乃至図34は、第2の実施形態に示すメモリセルアレイの製造方法を示す平面図及び断面図である。以下、第2の実施形態と実質的に同一な構成要素には同じ参照符号を付して、本実施形態の特徴部分のみを説明する。
まず、P型シリコン基板1上にイオン注入時の犠牲酸化膜33として、例えばシリコン酸化膜を形成する。次に、P型シリコン基板1表面にN型不純物を高ドーズでイオン注入し活性化アニールを行うことで、P型シリコン基板1表面に高濃度不純物領域32を形成する(図31)。
その後、犠牲酸化膜33を剥離し、P型シリコン基板1表面に形成された高濃度不純物領域32上に、空洞形成用膜としてのシリコンゲルマニウム膜31、下地半導体膜としてのシリコン膜19をエピタキシャル成長させる(図32)。
その後、第2の実施形態と同様の工程を経て、素子分離溝26内に露出したシリコンゲルマニウム膜28をフッ酸、硝酸、水の混合液を用いて選択的にエッチングすることで、ピラー部13、SOONO層6、及びP型シリコン基板1表面に形成された高濃度不純物領域32に囲まれた空洞部27を形成する(図33)。以降は、第2の実施形態と同様の工程を経て図2乃至図7に示す構造を得る。
ここで熱酸化を行うと、空洞部27内部において、高濃度不純物領域32表面に形成される第1のシリコン酸化膜2の膜厚は、不純物濃度の低いSOONO層6表面に形成されるシリコン酸化膜4の膜厚よりも厚くなる(図34)。本実施形態に係るメモリセルアレイの製造方法では、N型不純物のドーピング濃度により第1のシリコン酸化膜2の膜厚を、熱酸化の条件により第2のシリコン酸化膜4の膜厚を決定する。
[第5の実施形態]
本発明の第5の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を図35乃至図39に示す。図35は、本実施形態に係るメモリセルアレイの平面図であり、ゲート電極11及びSOONO層6の配置を示す。図36、図37、図38、及び図39はそれぞれ、図35におけるA1‐A2断面、B1‐B2断面、C1‐C2断面、及びD1‐D2断面を示す。
本実施形態に係るメモリセルアレイは、ピラー部13をP型シリコン基板1表面からエピタキシャル成長させた半導体材料により形成する点が第2の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態と実質的に同一な構成要素には同じ参照符号を付して、本実施形態の特徴部分のみを説明する。
本実施形態に係るメモリセルアレイにおいては、ピラー部13をP型シリコン基板1からエピタキシャル成長させた半導体材料、例えばシリコンにより形成している。ピラー部13はSOONO層6内に形成されたソース領域7と接しており、P型シリコン基板1との間にPN接合が形成されている。
次に、本実施形態に係るメモリセルアレイの製造方法について図40乃至図45を用いて説明する。図40乃至図45において、図(a)は本実施形態に係るメモリセルアレイの製造方法を示す平面図であり、図(b)、図(c)、図(d)、及び図(e)はそれぞれ、図(a)中のA1‐A2断面、B1‐B2断面、C1‐C2断面、及びD1‐D2断面を示す。
まず、第2の実施形態と同様に、P型シリコン基板1上に被酸化膜として第1のシリコンゲルマニウム膜17をエピタキシャル成長により形成する。次に、第1のシリコンゲルマニウム膜17上に、空洞形成用膜として第2のシリコンゲルマニウム膜18をエピタキシャル成長により形成する。第2のシリコンゲルマニウム膜18のゲルマニウム濃度は第1のシリコンゲルマニウム膜17より高い。
また次に、第2のシリコンゲルマニウム膜18上に下地半導体膜としてシリコン層19をエピタキシャル成長させる。その後、シリコン層19上にエッチング時のハードマスクとして第2のシリコン窒化膜20を形成し、第2のシリコン窒化膜20上に第1のフォトレジストパターン21を形成する(図40)。
その後、第1のフォトレジストパターン21をマスクとして、シリコン膜19、第2のシリコンゲルマニウム膜18、及び第1のシリコンゲルマニウム膜17に対して、P型シリコン基板1表面が露出するまでRIEを行い、トレンチ溝22を形成した後、第1のフォトレジストパターン21及び第2のシリコン窒化膜20を除去する(図41)。
次に、トレンチ溝22内に露出されたP型シリコン基板1表面からシリコンをエピタキシャル成長させ、トレンチ溝22内を充填する。トレンチ溝22内においてP型シリコン基板1表面から、第2のシリコンゲルマニウム膜18とシリコン膜19との界面までの領域に充填されたシリコンがピラー材をなす。
更に、トレンチ溝22に充填させたシリコン結晶及びシリコン層19の表面からシリコンをエピタキシャル成長させ、SOONO層6を形成する。ここで、SOONO層6は、第2のシリコンゲルマニウム膜18とシリコン層19との界面より上の領域に形成されたシリコン結晶であると定義する(図42)。
また次に、第2の実施形態と同様の工程を経て、素子分離溝26を形成し、第2のシリコンゲルマニウム膜18を選択的にエッチングして、ピラー部13、SOONO層6、及び第1のシリコンゲルマニウム層17に囲まれた空洞部27を形成する。ここで、ピラー部13は、P型シリコン半導体基板1表面からエピタキシャル成長させてトレンチ溝22に充填させたシリコン結晶の内、第2のシリコンゲルマニウム膜18とシリコン層19との界面より下の領域に形成されたシリコン結晶と定義する(図43)。
その後、空洞部27に露出する第1のシリコンゲルマニウム膜17を選択的に水蒸気酸化し、第1のシリコン酸化膜2に置換する。(図44)。
次に、空洞部27に露出するSOONO層6を熱酸化する。この時、同時に空洞部27に露出するピラー部13表面も酸化されシリコン酸化膜が形成される。以降は、第2の実施形態と同様の工程を経て図35乃至図39に示す構造を得る。
本実施形態においては、第2の実施形態と異なり、ピラー部13を形成するために絶縁材料を堆積させてエッチングする必要が無く、製法が簡単である。
尚、本実施形態においては、P型シリコン基板1とピラー部13にPN接合が形成されるため、P型シリコン基板1に負の電圧を印加して第1のシリコン窒化膜3にホールをトラップさせる。電子をトラップさせる場合は、半導体基板をN型とし、SOONO層6上にPMOSトランジスタを形成すればよい。
また、SOONO層6上にNMOSトランジスタを形成する場合は、ピラー部13にNPNジャンクションを形成することで、P型シリコン基板1に正の電圧を印加することが可能となり、シリコン窒化膜3に電子をトラップさせることができる。
また、第3の実施形態及び第4の実施形態の製造方法を適用した場合も、図35乃至図39に示す構造を得ることが可能である。
[第6の実施形態]
本発明の第6の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を図46乃至図50に示す。図46は、本実施形態に係るメモリセルアレイの平面図であり、ゲート電極11及びSOONO層6の配置を示す。図42、図43、図44、及び図45はそれぞれ、図41におけるA1‐A2断面、B1‐B2断面、C1‐C2断面、及びD1‐D2断面を示す。
本実施形態に係るメモリセルアレイは、第1の実施形態と同様の構造を有するメモリセルMCを千鳥状に配置し、各メモリセルMCをそれぞれ素子分離絶縁膜で分離したことを特徴とする。以下、第2の実施形態と実質的に同一な構成要素には同じ参照符号を付して、本実施形態の特特徴部分のみを説明する。
図46乃至図50に示すように、本実施形態に係るメモリセルアレイは第1の実施形態と同様の構造を有するメモリセルMCを行方向に間隔をおいて、しかも千鳥状に配置し、そのメモリセルMCをそれぞれ素子分離絶縁膜12で分離している。各メモリセルMCのソース領域7及びドレイン領域8は互いに独立している。また、各メモリセルMCのソース領域7及びドレイン領域8とP型シリコン基板1の間には、例えば酸化シリコンによるピラー部13が設けられている。各メモリセルMCのゲート電極11は、行方向メモリセル間を通じて列方向に延在し、1つおきのメモリセルユニットのメモリセルMCのゲート電極と共通に接続されている。その他の構造は、第2の実施形態と同様である。
次に、本実施形態に係るメモリセルアレイの製造方法について、図51乃至図55を用いて説明する。図51乃至図55において、図(a)は本実施形態に係るメモリセルアレイの製造方法を示す平面図であり、図(b)、図(c)、図(d)、及び図(e)はそれぞれ、図(a)中のA1‐A2断面、B1‐B2断面、C1‐C2断面、及びD1‐D2断面を示す。
まず、第2の実施形態と同様にP型シリコン基板1上に被酸化膜として第1のシリコンゲルマニウム膜17をエピタキシャル成長により形成する。次に、第1のシリコンゲルマニウム膜17上に、空洞形成用膜として第2のシリコンゲルマニウム膜18をエピタキシャル成長により形成する。また次に、第2のシリコンゲルマニウム膜18上に下地半導体膜としてシリコン層19をエピタキシャル成長させる。
次に、シリコン層19上にエッチング時のハードマスクとして第2のシリコン窒化膜20を形成し、第2のシリコン窒化膜20上に第1のフォトレジストパターン21を形成する(図51)。
その後、第1のフォトレジストパターン21をマスクとして、第2のシリコン窒化膜20、シリコン層19、第2のシリコンゲルマニウム膜18、及び第1のシリコンゲルマニウム膜17に対して、P型シリコン基板1表面が露出するまでRIEを行い、トレンチ溝22を形成した後、第1のフォトレジストパターン21及び第2のシリコン窒化膜20を除去する。本実施形態においては、各メモリセルMCにおけるソース領域7及びドレイン領域8底部にそれぞれピラー部13を形成するため、第2の実施形態に比べて隣り合うトレンチ溝の間隔が狭い。
次に、第2の実施形態と同様の工程を経てピラー部13及びSOONO層6を形成する。ピラー部13は第2の実施形態と同様に例えば酸化シリコンを用いて形成されている(図52)。
また次に、SOONO層6上にエッチング時のハードマスクとして第3のシリコン窒化膜24を形成し、素子分離溝26を形成するための第2のフォトレジストパターン25を形成する(図53)。その後、第2のフォトレジストパターン25をマスクとして、第2のシリコン窒化膜20、シリコン層19、第2のシリコンゲルマニウム膜18、第1のシリコンゲルマニウム膜17に対して、P型シリコン基板1表面に達するまでRIEを行い、素子分離溝26を形成する。素子分離溝26により、電気的に分離したSOONO層6が形成される。(図54)。
次に、第2の実施形態と同様の工程を経てP型シリコン基板1上にSOONO構造を形成する(図55)。以降は、第2の実施形態と同様の工程を経て図46乃至図50に示す構造を得る。また、第3の実施形態及び第4の実施形態の製造方法を適用した場合も、図46乃至図50に示す構造を得ることが可能である。
本実施形態に係るメモリセルアレイにおいては、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、各メモリセルMCが素子分離絶縁膜12で囲まれた島状構造を有するため、隣接するセルからの影響を受けにくい。
[第7の実施形態]
本発明の第7の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を図56乃至図60に示す。図56は、本実施形態に係るメモリセルアレイの平面図であり、ゲート電極11及びSOONO層6の配置を示している。図57、図58、図59、及び図60はそれぞれ、図56におけるA1‐A2断面、B1‐B2断面、C1‐C2断面、及びD1‐D2断面を示す。
本実施形態に係るメモリセルアレイは、メモリセルMCの各列を構成するSOONO層6が全てONO膜5上に形成されており、SOONO層6下部にピラー部が存在しない点が第2の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態乃至第6の実施形態と実質的に同一な構成要素には同じ参照符号を付して、本実施形態の特徴部分のみを説明する。
図56乃至図60に示すように、本実施形態に係るメモリセルアレイは第1の実施形態と同様の構造を有するメモリセルMCをマトリクス状に配置して構成され、隣り合う2個でそれぞれのドレイン領域8を共有して1組を成し、隣り合う2組でそれぞれのソース領域7を共有するように配列される。また、メモリセルMCの各列間はチャネル幅方向に素子分離絶縁膜12で分離され、フローティングボディ9は素子分離絶縁膜12、ソース領域7、ドレイン領域8、ONO膜5、及びゲート絶縁膜10によって囲まれ電気的に浮遊状態である。その他の構造は、第2の実施形態と同様である。
次に、本実施形態に係るメモリセルアレイの製造方法について図61乃至図65を用いて説明する。図61乃至図65において、図(a)は本実施形態に係るメモリセルアレイの製造方法を示す平面図であり、図(b)、図(c)、図(d)、及び図(e)はそれぞれ、図(a)中のA1‐A2断面、B1‐B2断面、C1‐C2断面、及びD1‐D2断面を示す。
まず、第2の実施形態と同様にP型シリコン基板1上に被酸化膜として第1のシリコンゲルマニウム膜17をエピタキシャル成長により形成する。次に、第1のシリコンゲルマニウム膜17上に、空洞形成用膜として第2のシリコンゲルマニウム膜18をエピタキシャル成長により形成する。また次に、第2のシリコンゲルマニウム膜18上に素子形成用半導体膜としてシリコンをエピタキシャル成長させ、SOONO層6を形成する。
次に、SOONO層6上に、例えばシリコン窒化膜であるマスク絶縁膜34を形成し、マスク絶縁膜34上にストライプ状の第1のフォトレジストパターン35を形成する(図61)。その後、第1のフォトレジストパターン35をマスクとして、マスク絶縁膜34、SOONO層6、第2のシリコンゲルマニウム膜18、及び第1のシリコンゲルマニウム膜17に対して、P型シリコン基板1表面が露出するまでRIEを行い、ストライプ状の第1の素子分離溝36を形成する(図62)。
また次に、第1の素子分離絶縁膜37を、第1の素子分離溝36内を充填し、且つ、マスク絶縁膜34表面を覆うように堆積させる。その後、第1の素子分離絶縁膜37をマスク絶縁膜34表面と一致する高さまでCMP法等により研磨する。第1の素子分離絶縁膜37は、例えば酸化シリコンを用いて形成される。その後、第1のフォトレジストパターン35のストライプ状のパターンに対して垂直に、ストライプ状の第2のフォトレジストパターン38を形成する(図63)。
次に、第2のフォトレジストパターン38及びマスク絶縁膜34をマスクとして、第1の素子分離絶縁膜37をエッチングし、第2の素子分離溝39を形成する。ここで、第2の素子分離溝39に露出した第2のシリコンゲルマニウム膜18を、フッ酸、硝酸、水の混合液を用いて選択的にエッチングすることで、SOONO層6と第1のシリコンゲルマニウム膜17との間に空洞部27を形成する。本実施形態においては、第2のフォトレジストパターン38によりエッチングされずに残った第1の素子分離絶縁膜37が、空洞部27上のSOONO層6及びマスク絶縁膜34を支える支柱として機能する。
また次に、第2の実施形態と同様の工程を経て空洞部27内部に第1のシリコン酸化膜2、第1のシリコン窒化膜3、及び第2のシリコン酸化膜4からなるONO膜5を形成する。その後、第2の素子分離溝39内に第2の素子分離絶縁膜40を堆積させ、マスク絶縁膜34表面が露出するまで第2の素子分離絶縁膜40を研磨する。第2の素子分離絶縁膜40は、例えば酸化シリコンを用いて形成される。更に、SOONO層6表面が露出するまでマスク絶縁膜34及び第2の素子分離絶縁膜40を除去する(図65)。
以降は、第2の実施形態と同様の工程を経て図56乃至図60に示す構造を得る。本実施形態に係るメモリセルアレイは、SOONO層6の全てがONO膜5上に形成されているため、SOONO層6下部にピラー部が形成されている場合に比べ各メモリセルMCの特性を均一にできる。また、第3の実施形態及び第4の実施形態の製造方法を適用した場合も、図56乃至図60に示す構造を得ることが可能である。
本発明の第1の実施形態に係るメモリセルの断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す平面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第2の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第3の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第3の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第3の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第3の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第4の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第4の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第4の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第4の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第5の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す平面図。 本発明の第5の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す断面図。 本発明の第5の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す断面図。 本発明の第5の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す断面図。 本発明の第5の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す断面図。 本発明の第5の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第5の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第5の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第5の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第5の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第5の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第6の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す平面図。 本発明の第6の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す断面図。 本発明の第6の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す断面図。 本発明の第6の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す断面図。 本発明の第6の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す断面図。 本発明の第6の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第6の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第6の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第6の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第6の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第7の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す平面図。 本発明の第7の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す断面図。 本発明の第7の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す断面図。 本発明の第7の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す断面図。 本発明の第7の実施形態に係るメモリセルアレイの構造を示す断面図。 本発明の第7の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第7の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第7の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第7の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。 本発明の第7の実施形態に係るメモリセルアレイの製造工程を示す平面図及び断面図。
符号の説明
1 シリコン基板
2 第1のシリコン酸化膜
3 第1のシリコン窒化膜
4 第2のシリコン酸化膜
5 ONO膜
6 SOONO層
7 ソース領域
8 ドレイン領域
9 フローティングボディ
10 ゲート絶縁膜
11 ゲート電極
12 素子分離絶縁膜
13 ピラー部
14 シリサイド層
15 側壁層
16 層間絶縁膜
17 第1のシリコンゲルマニウム膜
18 第2のシリコンゲルマニウム膜
19 シリコン膜
20 第2のシリコン窒化膜
21 第1のフォトレジストパターン
22 トレンチ溝
23 第3のシリコン酸化膜
24 第3のシリコン窒化膜
25 第2のフォトレジストパターン
26 素子分離溝
27 空洞部
28 第4のシリコン窒化膜
29 素子分離絶縁膜
30 第5のシリコン窒化膜
31 シリコンゲルマニウム膜
32 高濃度不純物領域
33 犠牲酸化膜
34 マスク絶縁膜
35 第1のフォトレジストパターン
36 第1の素子分離溝
37 第1の素子分離絶縁膜
38 第2のフォトレジストパターン
39 第2の素子分離溝
40 第2の素子分離絶縁膜
BG バックゲート
MC メモリセル
SL ソース線
BL ビット線
WL ワード線
BGL バックゲート線

Claims (18)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成された第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜上に形成された電荷蓄積膜と、
    前記電荷蓄積膜上に形成され、前記第1の絶縁膜よりも膜厚が薄い第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜上に形成された素子形成用半導体膜と、
    前記素子形成用半導体膜内に互いに離間して形成され、且つ、前記第2の絶縁膜に達するソース及びドレイン領域と、
    前記ソース及びドレイン領域の間に形成され、電気的に浮遊状態のボディ領域と、
    前記ボディ領域上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極とを具備することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 請求項1記載のメモリセルを複数、行方向に配列し、隣り合う前記メモリセルのドレイン領域をそれぞれ共有し、隣り合う前記メモリセルのソース領域をそれぞれ共有してなり、且つ、列方向に並置された複数のメモリセルユニットと、
    前記メモリセルユニットの同一列上に位置する前記メモリセルの前記ゲート電極を共通接続し、列方向に延伸されたゲート電極と、
    前記メモリセルユニットの各々を電気的に分離する素子分離絶縁膜と、
    前記メモリセルユニットの各々において、前記ソース領域及びドレイン領域の少なくとも一方の領域と前記半導体基板とを接続するピラー部とを有することを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 請求項1記載のメモリセルを複数、行方向に配列し、各メモリセルを素子分離絶縁膜で分離してなり、且つ、列方向に並置された複数のメモリセルユニットと、
    前記メモリセルユニットの各々において、前記ソース領域及びドレイン領域と前記半導体基板とを接続するピラー部とを有することを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 前記メモリセルは行方向において千鳥状に配列され、前記メモリセルの前記ゲート電極は行方向に配列した前記メモリセル間を通じて列方向に延伸され、1つおきのメモリセルユニットの前記メモリセルの前記ゲート電極と共通接続されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記ピラー部は絶縁材料で形成されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記ピラー部は前記半導体基板表面からエピタキシャル成長させた半導体材料で形成されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の半導体記憶装置。
  7. 請求項1記載のメモリセルを複数、行方向に配列し、隣り合う前記メモリセルのドレイン領域をそれぞれ共有し、隣り合う前記メモリセルのソース領域をそれぞれ共有してなり、且つ、列方向に並置された複数のメモリセルユニットと、
    前記メモリセルユニットの同一列上に位置する前記メモリセルの前記ゲート電極を共通接続し、列方向に延伸されたゲート電極と、
    前記メモリセルユニットの各々を電気的に分離する素子分離絶縁膜とを有することを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 半導体基板上に被酸化膜を形成する工程と、
    前記被酸化膜上に前記被酸化膜よりもエッチングレートが大きい空洞形成用膜を形成する工程と、
    前記空洞形成用膜上に下地半導体膜を形成する工程と、
    前記下地半導体膜、前記空洞形成用膜、及び前記被酸化膜をエッチングし、トレンチ溝を形成する工程と、
    前記トレンチ溝内に、前記半導体基板表面から前記下地半導体膜と前記空洞形成用膜の境界までピラー材を形成する工程と、
    前記トレンチ溝内に露出した前記下地半導体膜表面から半導体材料をエピタキシャル成長させて前記下地半導体膜における前記トレンチ溝内を充填することで素子形成用半導体膜を形成する工程と、
    前記素子形成用半導体膜、前記空洞形成用膜、前記被酸化膜、及び前記ピラー材をエッチングし、素子分離溝及びピラー部を形成する工程と、
    前記空洞形成用膜を選択的にエッチングすることにより、前記ピラー部、前記被酸化膜、及び前記素子形成用半導体膜に囲まれた空洞部を形成する工程と、
    前記空洞部に露出する前記被酸化膜を選択的に酸化して第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記空洞部に露出する前記素子形成用半導体膜を酸化して、前記第1の絶縁膜よりも膜厚が薄い第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記空洞部に電荷蓄積膜を埋め込む工程と、
    前記素子分離溝に素子分離絶縁膜を堆積する工程と、
    前記素子形成用半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    前記素子形成用半導体膜にゲート電極と自己整合的に前記第2の絶縁膜に達するソース及びドレイン領域を互いに離間して形成する工程とを具備することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  9. 前記被酸化膜と前記空洞形成用膜は、互いにゲルマニウム濃度の異なるシリコンゲルマニウムからなることを特徴とする請求項8に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  10. 半導体基板上に空洞形成用膜を形成する工程と、
    前記空洞形成用膜上に下地半導体膜を形成する工程と、
    前記下地半導体膜及び前記空洞形成用膜をエッチングし、トレンチ溝を形成する工程と、
    前記トレンチ溝内に、前記半導体基板表面から前記下地半導体膜と前記空洞形成用膜の境界までピラー材を形成する工程と、
    前記トレンチ溝内に露出した前記下地半導体膜表面から半導体材料をエピタキシャル成長させて前記下地半導体膜における前記トレンチ溝内を充填することで素子形成用半導体膜を形成する工程と、
    前記素子形成用半導体膜、前記空洞形成用膜、及び前記ピラー材をエッチングし、素子分離溝及びピラー部を形成する工程と、
    前記空洞形成用膜を選択的にエッチングすることにより、前記ピラー部、前記半導体基板、及び前記素子形成用半導体膜に囲まれた空洞部を形成する工程と、
    前記半導体基板表面に前記半導体基板よりも不純物濃度の高い高濃度不純物領域を形成する工程と、
    前記空洞部に露出する前記高濃度不純物領域及び前記素子形成用半導体膜を酸化して、前記空洞部に露出する前記高濃度不純物領域表面に第1の絶縁膜を形成し、且つ、前記空洞部に露出する前記素子形成用半導体膜表面に前記第1の絶縁膜よりも膜厚が薄い第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記空洞部に電荷蓄積膜を埋め込む工程と、
    前記素子分離溝に素子分離絶縁膜を堆積する工程と、
    前記素子形成用半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    前記素子形成用半導体膜にゲート電極と自己整合的に前記第2の絶縁膜に達するソース及びドレイン領域を互いに離間して形成する工程とを具備することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  11. 半導体基板表面に当該半導体基板よりも不純物濃度の高い高濃度不純物領域を形成する工程と、
    前記高濃度不純物領域上に空洞形成用膜を形成する工程と、
    前記空洞形成用膜上に下地半導体膜を形成する工程と、
    前記下地半導体膜及び前記空洞形成用膜をエッチングし、トレンチ溝を形成する工程と、
    前記トレンチ溝内に、前記半導体基板表面から前記下地半導体膜と前記空洞形成用膜の境界までピラー材を形成する工程と、
    前記トレンチ溝内に露出した前記下地半導体膜表面から半導体材料をエピタキシャル成長させて前記下地半導体膜における前記トレンチ溝内を充填することで素子形成用半導体膜を形成する工程と、
    前記素子形成用半導体膜、前記空洞形成用膜、及び前記ピラー材をエッチングし、素子分離溝及びピラー部を形成する工程と、
    前記空洞形成用膜を選択的にエッチングすることにより、前記ピラー部、前記高濃度不純物領域、及び前記素子形成用半導体膜に囲まれた空洞部を形成する工程と、
    前記空洞部に露出する前記高濃度不純物領域及び前記素子形成用半導体膜を酸化して、前記空洞部に露出する前記高濃度不純物領域表面に第1の絶縁膜を形成し、且つ、前記空洞部に露出する前記素子形成用半導体膜表面に前記第1の絶縁膜よりも膜厚が薄い第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記空洞部に電荷蓄積膜を埋め込む工程と、
    前記素子分離溝に素子分離絶縁膜を堆積する工程と、
    前記素子形成用半導体膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    前記素子形成用半導体膜にゲート電極と自己整合的に前記第2の絶縁膜に達するソース及びドレイン領域を互いに離間して形成する工程とを具備することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  12. 前記ピラー材を形成する工程は、前記トレンチ溝に絶縁材料を堆積させる工程と、この工程後、前記下地半導体膜と前記空洞形成用膜の境界まで前記絶縁材料を除去する工程とからなることを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれか1項に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  13. 前記ピラー材を形成する工程は、
    前記トレンチ溝に露出する前記下地半導体膜表面から半導体材料をエピタキシャル成長させて前記下地半導体膜における前記トレンチ溝内を充填することで素子形成用半導体膜を形成する工程と同時に、前記トレンチ溝内に露出した前記半導体基板及び前記下地半導体膜表面から半導体材料をエピタキシャル成長させてなることを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれか1項に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  14. 前記トレンチ溝を形成する工程、前記素子分離溝を形成する工程、及び前記ゲート電極を形成する工程は、前記トレンチ溝及び前記ゲート電極と前記素子分離溝とが互いに略直角を成し、且つ、隣り合う前記トレンチ溝の間の領域に少なくとも1列のゲート電極を配置することを特徴とする請求項8乃至請求項13のいずれか1項に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  15. 前記トレンチ溝を形成する工程、前記素子分離溝を形成する工程、及び前記ゲート電極を形成する工程は、前記ゲート電極それぞれを前記トレンチ溝の間の領域に配置し、且つ、前記素子分離溝を、前記トレンチ溝を両端とする島状の領域を囲むように配置することを特徴とする請求項8乃至請求項13のいずれか1項に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  16. 半導体基板上に被酸化膜を形成する工程と、
    前記被酸化膜上に前記被酸化膜よりもエッチングレートが大きい空洞形成用膜を形成する工程と、
    前記空洞形成用膜上に素子形成用半導体膜を形成する工程と、
    前記素子形成用半導体膜上にマスク絶縁膜を形成する工程と、
    前記マスク絶縁膜上にストライプ状の第1のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第1のレジストパターンをマスクとして、前記マスク絶縁膜、前記素子形成用半導体膜、前記空洞形成用膜、及び前記被酸化膜をエッチングし、第1の素子分離溝を形成する工程と、
    前記第1の素子分離溝に第1の素子分離絶縁膜を堆積させる工程と、
    前記マスク絶縁膜及び前記第1の素子分離絶縁膜上に前記第1のレジストパターンと略直角を成すストライプ状の第2のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第2のレジストパターン及び前記マスク絶縁膜をマスクとして、前記第1の素子分離絶縁膜をエッチングし、第2の素子分離溝を形成する工程と、
    前記第1の素子分離絶縁膜を支柱として前記空洞形成用膜を選択的にエッチングすることにより、前記被酸化膜と前記素子形成用半導体膜の間に空洞部を形成する工程と、
    前記空洞部に露出する前記被酸化膜を選択的に酸化して第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記空洞部に露出する前記素子形成用半導体膜を酸化して、前記第1の絶縁膜よりも膜厚が薄い第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記空洞部に電荷蓄積膜を埋め込む工程と、
    前記第2の素子分離溝に第2の素子分離絶縁膜を堆積させる工程と、
    前記素子形成用半導体膜表面が露出するまで前記マスク絶縁膜、前記第1の素子分離絶縁膜、及び前記第2の素子分離絶縁膜を除去する工程と、
    前記素子形成用半導体膜、前記第1の素子分離絶縁膜、及び前記第2の素子分離絶縁膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と
    前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    前記素子形成用半導体膜にゲート電極と自己整合的に前記第2の絶縁膜に達するソース及びドレイン領域を互いに離間して形成する工程とを具備することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  17. 半導体基板上に空洞形成用膜を形成する工程と、
    前記空洞形成用膜上に素子形成用半導体膜を形成する工程と、
    前記素子形成用半導体膜上にマスク絶縁膜を形成する工程と、
    前記マスク絶縁膜上にストライプ状の第1のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第1のレジストパターンをマスクとして、前記マスク絶縁膜、前記素子形成用半導体膜、前記空洞形成用膜、及び前記被酸化膜をエッチングし、第1の素子分離溝を形成する工程と、
    前記第1の素子分離溝に第1の素子分離絶縁膜を堆積させる工程と、
    前記マスク絶縁膜及び前記第1の素子分離絶縁膜上に前記第1のレジストパターンと略直角を成すストライプ状の第2のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第2のレジストパターン及び前記マスク絶縁膜をマスクとして、前記第1の素子分離絶縁膜をエッチングし、第2の素子分離溝を形成する工程と、
    前記第1の素子分離絶縁膜を支柱として前記空洞形成用膜を選択的にエッチングすることにより、前記被酸化膜と前記素子形成用半導体膜の間に空洞部を形成する工程と、
    前記半導体基板表面に前記半導体基板よりも不純物濃度の高い高濃度不純物領域を形成する工程と、
    前記空洞部に露出する前記高濃度不純物領域及び前記素子形成用半導体膜を酸化して、前記空洞部に露出する前記高濃度不純物領域表面に第1の絶縁膜を形成し、且つ、前記空洞部に露出する前記素子形成用半導体膜表面に前記第1の絶縁膜よりも膜厚が薄い第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記空洞部に電荷蓄積膜を埋め込む工程と、
    前記第2の素子分離溝に第2の素子分離絶縁膜を堆積させる工程と、
    前記素子形成用半導体膜表面が露出するまで前記マスク絶縁膜、前記第1の素子分離絶縁膜、及び前記第2の素子分離絶縁膜を除去する工程と、
    前記素子形成用半導体膜、前記第1の素子分離絶縁膜、及び前記第2の素子分離絶縁膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と
    前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    前記素子形成用半導体膜にゲート電極と自己整合的に前記第2の絶縁膜に達するソース及びドレイン領域を互いに離間して形成する工程とを具備することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  18. 半導体基板表面に当該半導体基板よりも不純物濃度の高い高濃度不純物領域を形成する工程と、
    前記高濃度不純物領域上に空洞形成用膜を形成する工程と、
    前記空洞形成用膜上に素子形成用半導体膜を形成する工程と、
    前記素子形成用半導体膜上にマスク絶縁膜を形成する工程と、
    前記マスク絶縁膜上にストライプ状の第1のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第1のレジストパターンをマスクとして、前記マスク絶縁膜、前記素子形成用半導体膜、前記空洞形成用膜、及び前記被酸化膜をエッチングし、第1の素子分離溝を形成する工程と、
    前記第1の素子分離溝に第1の素子分離絶縁膜を堆積させる工程と、
    前記マスク絶縁膜及び前記第1の素子分離絶縁膜上に前記第1のレジストパターンと略直角を成すストライプ状の第2のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第2のレジストパターン及び前記マスク絶縁膜をマスクとして、前記第1の素子分離絶縁膜をエッチングし、第2の素子分離溝を形成する工程と、
    前記第1の素子分離絶縁膜を支柱として前記空洞形成用膜を選択的にエッチングすることにより、前記被酸化膜と前記素子形成用半導体膜の間に空洞部を形成する工程と、
    前記半導体基板表面に前記半導体基板よりも不純物濃度の高い高濃度不純物領域を形成する工程と、
    前記空洞部に露出する前記高濃度不純物領域及び前記素子形成用半導体膜を酸化して、前記空洞部に露出する前記高濃度不純物領域表面に第1の絶縁膜を形成し、且つ、前記空洞部に露出する前記素子形成用半導体膜表面に前記第1の絶縁膜よりも膜厚が薄い第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記空洞部に電荷蓄積膜を埋め込む工程と、
    前記第2の素子分離溝に第2の素子分離絶縁膜を堆積させる工程と、
    前記素子形成用半導体膜表面が露出するまで前記マスク絶縁膜、前記第1の素子分離絶縁膜、及び前記第2の素子分離絶縁膜を除去する工程と、
    前記素子形成用半導体膜、前記第1の素子分離絶縁膜、及び前記第2の素子分離絶縁膜上にゲート絶縁膜を形成する工程と
    前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
    前記素子形成用半導体膜にゲート電極と自己整合的に前記第2の絶縁膜に達するソース及びドレイン領域を互いに離間して形成する工程とを具備することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
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CN113035716A (zh) * 2021-02-08 2021-06-25 西安电子科技大学 基于22nm工艺的SONOS结构抗辐照FDSOI场效应管及其制备方法

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