JP2008235344A - 発熱素子の放熱構造およびその放熱構造を有するモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】発熱素子の放熱不良の発生を抑制する。
【解決手段】発熱素子23が搭載されている基板4の部位には放熱用貫通孔28を設け、当該放熱用貫通孔28の内部には伝熱材料29を形成する。また、発熱素子23が搭載されている部分の基板4の裏面と、当該裏面と間隔を介して向き合っている金属ケース7の部分との間には放熱ブロック31A,31Bを設ける。放熱ブロック31A,31Bは、間隙Dを介して基板4の裏面に沿って隣接配置している。放熱ブロック31A,31Bに向き合っている金属ケース7の部分には、切り起こし鉤状片33A,33Bを形成する。切り起こし鉤状片33A,33Bは放熱ブロック31A,31B間の間隙Dに食い込み嵌合して放熱ブロック31A,31Bの側面に弾性力によって押圧係止している。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板に搭載された発熱素子の放熱構造およびその放熱構造を有するモジュールに関するものである。
図4(a)には光データリンク(光モジュール)の一形態例が模式的な斜視図によって内部構造を一部露出させた状態で表され、図4(b)には図4(a)のA−A部分の模式的な断面図が示されている(例えば、特許文献1参照)。この光データリンク40は、半導体光素子(図示せず)を内蔵した光素子サブアセンブリ41を有し、当該光素子サブアセンブリ41は配線基板42と共にケース43の内部に収容配置されている。配線基板42には、光素子サブアセンブリ41の半導体光素子の駆動制御を行うための電子素子44や、他の素子45が搭載され、また、光素子サブアセンブリ41と電子素子44との間を接続するための配線パターン(図示せず)や、回路を構成するための配線パターン(図示せず)が形成されている。
ケース43には、光素子サブアセンブリ41と向き合っている側壁部分に、貫通孔46が形成され、当該貫通孔46にはスリーブ47が挿通されている。このスリーブ47は光素子サブアセンブリ41に接続し、当該スリーブ47の内部に挿通されている光ファイバ48は、光素子サブアセンブリ41の半導体光素子と光結合している。
また、ケース43には、配線基板42の裏面に対向している底壁部分に、複数の貫通孔49が形成されており、それら各貫通孔49には、それぞれ、配線基板42に取り付けられている端子50が挿通されている。その端子50は、配線基板42に形成されている回路に電気的に接続されており、配線基板42の回路をケース43の外部と電気的に接続させるためのものである。
ところで、光素子サブアセンブリ41および電子素子44は駆動時には発熱する。当該熱によって光素子サブアセンブリ41や電子素子44の温度が上昇すると、光素子サブアセンブリ41や電子素子44の動作に悪影響が出る。そこで、光素子サブアセンブリ41および電子素子44の熱を放熱させる手段が講じられている。すなわち、光素子サブアセンブリ41と、当該光素子サブアセンブリ41に対向しているケース43の上壁面部分との間には熱伝導部材51が配置されている。この熱伝導部材51を通して光素子サブアセンブリ41の熱がケース43に伝熱されてケース43から外部に放熱される。また、配線基板42には、電子素子44が搭載されている部分に、サーマルビア53が貫通形成されている。サーマルビア53は、電子素子44の熱を、電子素子44が設けられている配線基板裏面側から反対側の配線基板表面側に伝熱させるものである。サーマルビア53が形成されている部分の配線基板表面と、当該配線基板表面部分に対向しているケース43の上壁面部分との間には、熱伝導部材52が配置されている。サーマルビア53と熱伝導部材52を通して電子素子44の熱がケース43に伝熱されてケース43から外部に放熱される。このように光素子サブアセンブリ41と電子素子44の熱を放熱させることによって、光素子サブアセンブリ41および電子素子44の温度上昇を抑制している。
特開2004−87613号公報 特開2000−332171号公報 特開2007−19411号公報
前記熱伝導部材51,52は、それぞれ、ケース43の上壁面に接触接続しており、ケース43の上壁面に密着できるように柔軟性のある例えばシリコーンゲル材等の材料により構成されている。
ところで、ケース43の上壁は、配線基板42と同程度の広い面積を有するものであることから、図4(c)に示されるように膨らみ変形し易い。ケース43の上壁が膨らみ変形すると、ケース43の上壁と、熱伝導部材51,52とが接触接続できない、あるいは、接触できたとしても密着性が劣ってしまうというようにケース43と熱伝導部材51,52との接触接続が劣悪な状態となる。これにより、光素子サブアセンブリ41や電子素子44の熱をケース43に放熱できず、光素子サブアセンブリ41や電子素子44に熱が籠もって温度が上昇してしまい、動作に悪影響が出てしまう。
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、ケースの膨らみ変形に起因した発熱素子の放熱に関する不具合を防止できる発熱素子の放熱構造およびその放熱構造を有するモジュールを提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決するための手段としている。すなわち、この発明の発熱素子の放熱構造は、
金属ケースの内部に収容配置されている基板の表面に搭載されている発熱素子の放熱構造であって、
前記発熱素子が搭載されている部分の基板表面から基板裏面に貫通する放熱用貫通孔と、
該放熱用貫通孔に形成されている伝熱材料と、
前記発熱素子が搭載されている部分の基板裏面と、当該基板裏面と間隔を介して向き合っている金属ケース部分との間に配設され発熱素子の発熱を前記放熱用貫通孔を介して受熱する金属から成る放熱ブロックと、
金属よりも柔軟性の高い伝熱柔軟材料により形成され前記放熱ブロックと金属ケースとの間の間隙に配置される放熱シートと、
を有し、
前記放熱ブロックは複数個間隙を介して配置されており、
前記金属ケースの前記放熱ブロックが配置される部分には壁面を前記基板に向けて切り起こし突出させ当該突出先端側を折り返した形状の切り起こし鉤状片が形成されていて、当該切り起こし鉤状片は、前記放熱ブロック間の間隙に食い込み嵌合して放熱ブロックの側面に弾性力によって押圧係止していることを特徴としている。
また、この発明の発熱素子の放熱構造は、
金属ケースの内部に収容配置されている基板の表面に搭載されている発熱素子の放熱構造であって、
前記発熱素子が搭載されている部分の基板表面から基板裏面に貫通する放熱用貫通孔と、
該放熱用貫通孔に形成されている伝熱材料と、
前記発熱素子が搭載されている部分の基板裏面と、当該基板裏面と間隔を介して向き合っている金属ケース部分との間に配設され発熱素子の発熱を前記放熱用貫通孔を介して受熱する金属から成る放熱ブロックと、
金属よりも柔軟性の高い伝熱柔軟材料により形成され前記放熱ブロックと金属ケースとの間の間隙に配置される放熱シートと、
を有し、
前記放熱ブロックには金属ケース側から基板側に向けて切り欠かれた凹部が形成されており、
前記金属ケースの前記放熱ブロックが配置される部分には壁面を前記基板に向けて切り起こし突出させ当該突出先端側を折り返した形状の切り起こし鉤状片が形成されていて、当該切り起こし鉤状片は、前記放熱ブロックの凹部に食い込み嵌合してその凹部の内壁面に弾性力によって押圧係止していることをも特徴としている。
さらに、この発明のモジュールは、この発明において特有な構成を持つ発熱素子の放熱構造が設けられていることを特徴としている。なお、基板の配置姿勢によっては、発熱素子が搭載されている基板表面が下方側を向いている場合もあるし、基板表面が右側や左側を向いている場合もあるというように、基板表面が上方側を向いているとは限らない。
この発明によれば、金属ケースには、放熱ブロックの配置部分に、ケース内側に向けて切り起こされた切り起こし鉤状片が形成され、その切り起こし鉤状片は、間隙を介して隣接配置している放熱ブロック間の間隙、あるいは、放熱ブロックの金属ケース側に形成された凹部内に食い込み嵌合して放熱ブロックの側面、あるいは、放熱ブロックの凹部の内壁面に弾性力によって押圧係止している構成を備えている。この構成では、切り起こし鉤状片が金属ケースのアンカーのように機能して、放熱ブロックが配置されている部分の金属ケース部位の膨らみ変形を抑制できる。これにより、金属ケースの膨らみ変形に起因した金属ケースと放熱シートの接触不良を回避できて、発熱素子を確実に放熱用貫通孔と放熱ブロックと放熱シートを介して金属ケースに良好に熱的に接続させることができる。このため、発熱素子から発せられた熱が放熱用貫通孔と放熱ブロックと放熱シートを通って金属ケースに伝熱され金属ケースから良好に放熱される。これにより、発熱素子の放熱不良に起因した不具合の発生を回避できる。よって、この発明において特徴的な構成を持つ発熱素子の放熱構造を備えたモジュール(例えば光モジュール)にあっては、発熱素子の放熱不良に起因した問題発生を抑制できるので、動作に対する信頼性を高めることができる。
また、この発明では、複数の放熱ブロックを間隔を介して隣接配置するか、あるいは、放熱ブロックの底面側に凹部を形成し、また、放熱ブロックが配置されている金属ケース部分に切り起こし加工によって切り起こし鉤状片を形成するだけという簡単な構成で、上記のような効果を得ることができる。このことから、構造の複雑化や、製造工程の煩雑化に起因した価格上昇を抑制しながら、動作の信頼性の高いモジュールを得ることができる。
さらに、この発明では、発熱素子の放熱経路を構成する放熱ブロックは金属により構成されていて熱伝導率が良いものであることから、例えば金属から成る放熱ブロックに代えてゲル状の絶縁材料から成る伝熱部材を設けた場合に比べて、放熱効率を高めることができ、発熱素子の温度上昇をより効果的に抑制できる。
さらに、発熱素子の底面に導体パッドが形成されており、その導体パッドが基板に接合されて発熱素子が放熱用貫通孔に熱的に接続されている構成を備えることによって、発熱素子の熱が導体パッドを介してより一層効率良く放熱用貫通孔に放熱されるので、発熱素子の温度上昇をより一層抑制し易くなる。
以下に、この発明に係る実施形態例を図面に基づいて説明する。
図1(a)には本発明に係る実施形態例の発熱素子の放熱構造を有するモジュールの内部構造例が簡略的な斜視図により示され、図1(b)には図1(a)のA−A部分の模式的な断面図が示され、図1(c)には図1(a)に示す上方側から見たモジュールの内部構造の平面図が模式的に示されている。このモジュール1は光モジュールであり、当該光モジュール1は、光サブモジュール2と、回路基板4と、外部接続端子5と、高周波コネクタ6と、金属ケース7とを有して構成されている。
すなわち、光サブモジュール2は、光信号を電気信号に変換して出力する機能と、電気信号を光信号に変換して出力する機能とを有するものであり、当該光サブモジュール2は、発光素子(レーザダイオード(LD))10と、ビデオ用受光素子11と、デジタル用受光素子12と、プリアンプIC13と、フィルタ14A,14Bとがハウジング15の内部に収容配置されている構成を有する。この光サブモジュール2では、ハウジング15から外に向けて端子16〜18が突出形成されており、端子16を介して光サブモジュール2に回路基板4側から電気信号が入力したときには、発光素子10がその電気信号に基づいた発光動作を行って電気信号を光信号に変換する。その光信号は、光サブモジュール2から、当該光サブモジュール2の内部に先端側が挿入されている光ファイバ8を通して出力される。
また、ビデオ用の光信号が光ファイバ8を通して光サブモジュール2に送信されてきたときには、そのビデオ用の光信号は、フィルタ14Aによって反射されてビデオ用受光素子11に導かれる。そのビデオ用受光素子11はビデオ・フォトダイオード(VPD)であり、当該ビデオ用受光素子11がビデオ用の光信号を受光すると、受光した光信号に応じた電気信号を出力する。当該電気信号は、光サブモジュール2から端子17を介して回路基板4に出力される。
さらに、デジタル用の光信号が光ファイバ8を通して光サブモジュール2に送信されてきたときには、そのデジタル用の光信号は、ビデオ用の光信号との波長の違いによってフィルタ14Aは透過し、当該フィルタ14Aよりも光信号の信号経路の先に配置されているフィルタ14Bによって反射されデジタル用受光素子12に導かれる。デジタル用受光素子12はアバランシェ・フォトダイオード(APD)であり、当該デジタル用受光素子12がデジタル用の光信号を受光すると、受光した光信号に応じた電気信号を出力する。当該電気信号はプリアンプIC13で増幅された後に、光サブモジュール2から端子18を介して回路基板4に出力される。
この光サブモジュール2は回路基板4と共に金属ケース7の内部に収容配置されている。当該光サブモジュール2の上面2aと金属ケース7との間、および、光サブモジュール2の底面2bと金属ケース7との間には、それぞれ、放熱シート19A,19Bが設けられている。当該放熱シート19A,19Bは同じものであり、光サブモジュール2に接触接続し、また、金属ケース7に接触接続している。当該放熱シート19A,19Bは、金属よりも柔軟性の高い伝熱柔軟材料(例えば、シリコーンゲル材)によって構成されており、金属ケース7からの押圧力によってシート表面が金属ケース7や光サブモジュール2の形状に倣って変形し金属ケース7や光サブモジュール2に密着している。光サブモジュール2の熱は、放熱シート19A,19Bを通って金属ケース7に伝熱されて放熱される。
回路基板4には、図1(c)に示されるように、デジタル送信回路20と、ビデオ受信回路21と、デジタル受信回路22とが形成されている。なお、回路基板4には、回路20〜22を構成する複数の部品が搭載され、また、配線パターンやスルーホールが形成されているが、図面の複雑化を回避するために回路基板4は簡略化されて描かれている。
前記デジタル送信回路20は、発光素子(LD)10の発光動作を制御する制御用素子であるLDドライバIC23を有し、発光素子10に向けて出力する電気信号を作り出す回路構成を備えている。ビデオ受信回路21は、AGC(オートゲインコントロール)アンプ24を有し、ビデオ用受光素子11から出力された電気信号を処理して予め定められた信号形態に変換する回路構成を備えている。デジタル受信回路22は、ポストアンプIC25を有してデジタル用発光素子12から出力された電気信号を処理して予め定められた信号形態に変換する回路構成を備えている。これら回路20〜22は、回路基板4に取り付けられている外部接続端子5を介して外部と電気的に接続することができる。また、ビデオ受信回路21の高周波信号は高周波コネクタ6を介して外部に出力することができる。
ところで、回路基板4に搭載されているLDドライバIC23は発熱素子であり、この光モジュール1では、そのLDドライバIC23の熱を効率良く放熱させるべく次に述べるような特有な放熱構造を備えている。すなわち、LDドライバIC23が搭載される回路基板4の部位には、図1(b)に示されるように、基板表面にはベタパターン(グランドパターン)27Aが、また、基板裏面にもベタパターン(グランドパターン)27Bが、それぞれ、形成されている。それらベタパターン27A,27Bは、それぞれ、回路基板4に形成されているグランド電極(図示せず)に接続されている。LDドライバIC23の底面にはグランド接続用パッドとして機能する導体パッド(図示せず)が形成されており、LDドライバIC23は、その底面の導体パッドをはんだ30によってベタパターン27Aに接合させることで回路基板4に実装されると共に、グランドに接地されている。
また、LDドライバIC23の搭載領域である回路基板4の部位には、基板表面側から基板裏面側に貫通する複数の放熱用貫通孔28が互いに間隔を介して形成されている。各放熱用貫通孔28の内部には、それぞれ、伝熱材料(例えば銅等の金属材料)29が充填形成されており、当該伝熱材料29は、基板表裏両面のベタパターン27A,27Bに接合されている。
さらに、LDドライバIC23が搭載されている部分の回路基板裏面部位(換言すれば、ベタパターン27Bが形成されている基板裏面部位)と、当該回路基板裏面部位と間隔を介して向き合う金属ケース7の部分との間には、2つの放熱ブロック31A,31Bが間隙Dを介し基板に沿って配列配置され、それら放熱ブロック31A,31Bは、それぞれ、はんだ30によってベタパターン27Bに接合されている。当該放熱ブロック31A,31Bは両方共に直方体状で同じ大きさを有し、金属により成るものである。当該放熱ブロック31A,31Bと金属ケース7との間の間隙が、光サブモジュール2の底面2bと金属ケース7との間の間隙と同じ寸法になるように、放熱ブロック31A,31Bの高さ(厚み)が設定されている。このような各放熱ブロック31A,31Bは、回路基板4に搭載される他の部品と同様に自動機で回路基板4に表面実装できる。このため、放熱ブロック31A,31Bを設けることによる製造工程の複雑化を防止できる。
さらに、放熱ブロック31Aと金属ケース7の間、および、放熱ブロック31Bと金属ケース7の間には、それぞれ、放熱シート32A,32Bが設けられている。当該放熱シート32A,32Bは、放熱ブロック31A,31Bに接触接続し、また、金属ケース7に接触接続している。放熱シート32A,32Bは、部品の共通化を図るべく、放熱シート19A,19Bと同じものであり、金属よりも柔軟性の高い伝熱柔軟材料(例えば、シリコーンゲル材)によって構成され、金属ケース7からの押圧力によってシート表面が金属ケース7や放熱ブロック31A,31Bの形状に倣って変形し金属ケース7や放熱ブロック31A,31Bに密着できるものである。
さらに、放熱ブロック31A,31B(放熱シート32A,32B)が配置されている部分の金属ケース7の部位には、放熱ブロック31A,31B間の間隙Dに嵌合する図2(a)の模式的な斜視図に示されるような切り起こし鉤状片33A,33Bが形成されている。それら切り起こし鉤状片33A,33Bは、それぞれ、金属ケース7の壁面を回路基板4に向けて切り起こして突出させ、当該突出先端側を折り返した鉤形状と成し、切り起こし鉤状片33Aの鉤部分(折り返し部分)が図2の右向きであるのに対して、切り起こし鉤状片33Bの鉤部分(折り返し部分)は左向きであるというように、切り起こし鉤状片33A,33Bは鉤部分が互いに逆向きとなるように形成されている。
また、図2(b)の分解図に示されるように、切り起こし鉤状片33A,33Bの鉤部分の幅X1は、放熱ブロック31A,31B間の間隙Dの幅X2よりも大きくなっている。このため、切り起こし鉤状片33A,33Bは、それぞれ、放熱ブロック31A,31B間の間隙D内に、鉤部分が圧縮方向に弾性変形した状態で食い込み嵌合されており、当該切り起こし鉤状片33A,33Bは、鉤部分が弾性力によって放熱ブロック31A,31Bの側面に押圧係止して放熱ブロック31A,31B間の間隙Dから抜け難くなっている。特に、この実施形態例では、切り起こし鉤状片33A,33Bは、前述したように、鉤部分が互いに逆向きとなるように形成されているため、切り起こし鉤状片33Aは右側の放熱ブロック31Bの側面への押圧力が強く、また、切り起こし鉤状片33Bは左側の放熱ブロック31Aの側面への押圧力が強いというように、切り起こし鉤状片33A,33Bは、両側の放熱ブロック31A,31Bに強い押圧力でもって係止することから、より一層抜け難い構造となっている。
また、切り起こし鉤状片33A,33Bは、その突出先端部分がベタパターン27B(回路基板4)に当接した状態のときに金属ケース7が放熱シート32A,32Bを適切な力でもって押圧している状態となるように、切り起こし鉤状片33A,33Bの突出高さHが設定されている。このため、切り起こし鉤状片33A,33Bを放熱ブロック31A,31B間の間隙Dに嵌合する作業時に、切り起こし鉤状片33A,33Bの間隙Dへの嵌合進行が停止するまで挿入するだけで、金属ケース7が放熱シート32A,32Bを強すぎず又弱すぎもせず適切な力(つまり、金属ケース7から放熱シート32A,32Bの押圧力が強すぎて放熱シート32A,32Bが潰れてしまうことも、また、押圧力不足によって金属ケース7と放熱シート32A,32Bとの密着性が劣ってしまうこともない適切な力)でもって押圧している状態となる。すなわち、金属ケース7と放熱シート32A,32Bとの適宜な接触接続状態を容易に得ることができて、放熱シート32A,32Bから金属ケース7への伝熱が良好となる。
この実施形態例の光モジュール1では、LDドライバIC23から発せられた熱の殆どは、LDドライバIC23の底面の導体パッドから回路基板4のベタパターン27Aに伝熱され、当該ベタパターン27Aから放熱用貫通孔28とベタパターン27Bと放熱ブロック31A,31Bと放熱シート32A,32Bを順に通って金属ケース7に伝熱されて放熱される。このLDドライバIC23の放熱経路の大部分は金属により構成されており、熱伝導率が良く、また、LDドライバIC23の直下の金属ケース7の部分に直線的な最短の放熱経路でもってLDドライバIC23の熱を放熱させることから、その放熱経路の熱抵抗は小さい。このため、LDドライバIC23から発せられた熱の放熱効率を高めることができて、LDドライバIC23の温度上昇を良好に抑制できる。
また、LDドライバIC23から発せられた熱の別の放熱経路として、LDドライバIC23から回路基板4の配線パターンやスルーホールを介し、さらに、光サブモジュール2の端子16を介して光サブモジュール2のハウジング15に伝熱され、当該ハウジング15から放熱シート19A,19Bを介して金属ケース7に伝熱されて外部に放熱される放熱経路が有るが、配線パターンやスルーホールや端子16は細くて放熱ブロック31A,31Bに比べれば熱の伝熱効率が大幅に悪く、また、回路基板4の厚みが1mm程度であるのに対して、LDドライバIC23と光サブモジュール2との間は、デジタル送信回路20の回路構成の都合上、数mm程度の間隔があり、光サブモジュール2を通る放熱経路は経路長が長いため、当該光サブモジュール2を通る放熱経路の熱抵抗は大きい。このため、LDドライバIC23から発せられた熱は光サブモジュール2側へは殆ど放熱しない。これにより、LDドライバIC23から発せられた熱が光サブモジュール2に伝熱されて光サブモジュール2の温度を上昇させてしまうことを抑制できて、次に示すような問題発生を防止できる。
すなわち、光サブモジュール2の温度が上昇すると、光サブモジュール2を構成している発光素子(LD)10およびデジタル用受光素子(APD)12の動作に次に示すような悪影響が出る。つまり、デジタル用受光素子(APD)12は受光感度に温度依存性があることから、デジタル用受光素子12の温度が上昇すると、その温度変動に起因して受光感度が変動し、これにより、デジタル用受光素子12による光信号と電気信号の変換動作が精度良く行われないという不具合が生じる。
また、発光素子10においては、LDドライバIC23からの入力電流量と光出力の大きさとの関係が例えば図3の実線Laに示されるような関係であったものが、発光素子10の温度が上昇すると、図3の実線Lbに示されるような関係になるというように、発光素子10は、LDドライバIC23からの入力電流量と光出力の大きさとの関係に温度依存性がある。この温度依存性のために、発光素子10から出力される光信号の大きさを安定化しようとすると、例えば発光素子10への電気信号が図3の実線Mに示されるような波形であったものが、発光素子10の温度が上昇するに従って、発光素子10への電気信号が例えば図3の鎖線Nに示されるような波形となって、発光素子10を予め定められた光出力の大きさで発光させるのに必要な電流の大きさが大きくなるし、また、電気信号の振幅が大きくなる。
LDドライバIC23から発光素子10への電流が大きくなると、LDドライバIC23の発熱量が増加するために、そのLDドライバIC23の熱によって発光素子10の温度がさらに上昇してLDドライバIC23から発光素子10への電流をさらに大きくしなければならず、これにより、より一層LDドライバIC23の発熱量が増加するというような悪循環が生じる。また、ビデオ用受光素子11やデジタル用受光素子12から出力される電気信号は微小な信号であり、当該信号に比べれば、発光素子10に入力する電気信号は格段に大きい。このため、発光素子10に入力する電気信号の振幅が大きくなるに従って、その発光素子10への電気信号に起因したノイズがビデオ用受光素子11やデジタル用受光素子12から出力される電気信号に乗ってしまうというクロストーク問題が発生し易くなる。
この実施形態例では、前述したように、光サブモジュール2の温度上昇を抑制できるので、光サブモジュール2の温度上昇に起因した問題の発生を抑えることができて、光モジュール1の動作に対する信頼性を高めることができる。
さらに、この実施形態例では、金属ケース7に切り起こし鉤状片33A,33Bを形成したことによって、金属ケース7に切り起こし加工による開口部34(図2(a)参照)が形成されている。このため、その開口部34を通る金属ケース7の内外間の空気の流れが生じ、その空気の流れによって放熱ブロック31A,31Bを空冷する効果を得ることができる。これにより、LDドライバIC23の放熱をさらに促進させることができて、LDドライバIC23の温度上昇をより効果的に抑制できる。
なお、この発明はこの実施形態例の形態に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、この実施形態例では、2つの放熱ブロック31A,31Bが間隙Dを介して隣接配置され、その放熱ブロック31A,31B間の間隙Dに切り起こし鉤状片33A,33Bが食い込み嵌合する構成であったが、例えば、放熱ブロックに金属ケース7側から回路基板4側に向けて切り欠かれた凹部が形成され、その放熱ブロックの凹部に切り起こし鉤状片33A,33Bが食い込み嵌合する構成としてもよい。
また、この実施形態例では、放熱ブロック31A,31B間の間隙Dに食い込み嵌合する切り起こし鉤状片として、2つの切り起こし鉤状片33A,33Bが形成されていたが、放熱ブロック31A,31B間の間隙Dに食い込み嵌合する切り起こし鉤状片の数は1つでもよいし、また、3つ以上でもよい。なお、放熱ブロック31A,31B間の間隙Dに食い込み嵌合する切り起こし鉤状片の数が複数である場合に、それら各切り起こし鉤状片の折り返し部分の向きは適宜設定されるものであり、全ての切り起こし鉤状片の折り返し部分が同じ向きを向いていてもよいし、互い違いに逆向きを向いていてもよい。
さらに、この実施形態例では、放熱ブロック間の間隙と、切り起こし鉤状片との食い込み嵌合は1箇所であったが、例えばLDドライバIC23が大きい場合には、3つ以上の放熱ブロックを互いに間隔を介して隣接配置して2つ以上の嵌合用間隙を形成し、それら各間隙のそれぞれに、切り起こし鉤状片が食い込み嵌合する構成としてもよい。さらに、放熱ブロックに形成された凹部に切り起こし鉤状片が食い込み嵌合する構成の場合にも同様であり、放熱ブロックに複数の凹部を形成し、それら各凹部にそれぞれ切り起こし鉤状片が食い込み嵌合する構成としてもよい。
さらに、この実施形態例では、放熱シート32A,32Bは、部品の共通化を図るために、放熱シート19A,19Bと同じものであったが、放熱シート32A,32Bは、放熱シート19A,19Bとは例えば厚みや構成材料が異なる別の放熱シートであってもよい。この場合にも、もちろん、放熱ブロック31A,31Bと金属ケース7との間の間隔はその放熱シート32A,32Bの厚みに応じたものとなる。
さらに、この実施形態例では、デジタル用受光素子12はAPDであったが、デジタル用受光素子12はPIN−PDであってもよい。さらに、この実施形態例の光モジュール1は、電気信号を光信号に変換して出力する光信号送信機能と、光信号を電気信号に変換して出力する光信号受信機能とを両方共に備えていたが、この発明は、光信号送信機能のみを備えた光モジュール(光送信モジュール)にも適用することができるものである。また、この発明は、光信号受信機能のみを備えた光モジュール(光受信モジュール)であっても、当該光モジュールが発熱素子を有している場合にはその発熱素子の放熱構造に適用することができる。
さらに、この実施形態例では、本発明が光モジュールに適用される例を示したが、本発明は、光モジュール以外の例えば電源モジュール等のモジュールにも適用可能なものである。
本発明に係る実施形態例の発熱素子の放熱構造を備えたモジュールを説明するための図である。 図1のモジュールの金属ケースに設けられた切り起こし鉤状片の形態例を表したモデル図である。 発光素子の温度依存性を説明するためのグラフである。 発熱素子の放熱構造の一従来例を説明するための図である。
符号の説明
1 光モジュール
4 回路基板
7 金属ケース
10 発光素子
23 LDドライバIC
28 放熱用貫通孔
29 伝熱材料
31A,31B 放熱ブロック
32A,32B 放熱シート
33A,33B 切り起こし鉤状片

Claims (5)

  1. 金属ケースの内部に収容配置されている基板の表面に搭載されている発熱素子の放熱構造であって、
    前記発熱素子が搭載されている部分の基板表面から基板裏面に貫通する放熱用貫通孔と、
    該放熱用貫通孔に形成されている伝熱材料と、
    前記発熱素子が搭載されている部分の基板裏面と、当該基板裏面と間隔を介して向き合っている金属ケース部分との間に配設され発熱素子の発熱を前記放熱用貫通孔を介して受熱する金属から成る放熱ブロックと、
    金属よりも柔軟性の高い伝熱柔軟材料により形成され前記放熱ブロックと金属ケースとの間の間隙に配置される放熱シートと、
    を有し、
    前記放熱ブロックは複数個間隙を介して配置されており、
    前記金属ケースの前記放熱ブロックが配置される部分には壁面を前記基板に向けて切り起こし突出させ当該突出先端側を折り返した形状の切り起こし鉤状片が形成されていて、当該切り起こし鉤状片は、前記放熱ブロック間の間隙に食い込み嵌合して放熱ブロックの側面に弾性力によって押圧係止していることを特徴とする発熱素子の放熱構造。
  2. 金属ケースの内部に収容配置されている基板の表面に搭載されている発熱素子の放熱構造であって、
    前記発熱素子が搭載されている部分の基板表面から基板裏面に貫通する放熱用貫通孔と、
    該放熱用貫通孔に形成されている伝熱材料と、
    前記発熱素子が搭載されている部分の基板裏面と、当該基板裏面と間隔を介して向き合っている金属ケース部分との間に配設され発熱素子の発熱を前記放熱用貫通孔を介して受熱する金属から成る放熱ブロックと、
    金属よりも柔軟性の高い伝熱柔軟材料により形成され前記放熱ブロックと金属ケースとの間の間隙に配置される放熱シートと、
    を有し、
    前記放熱ブロックには金属ケース側から基板側に向けて切り欠かれた凹部が形成されており、
    前記金属ケースの前記放熱ブロックが配置される部分には壁面を前記基板に向けて切り起こし突出させ当該突出先端側を折り返した形状の切り起こし鉤状片が形成されていて、当該切り起こし鉤状片は、前記放熱ブロックの凹部に食い込み嵌合してその凹部の内壁面に弾性力によって押圧係止していることを特徴とする発熱素子の放熱構造。
  3. 発熱素子の底面には導体パッドが形成されており、その導体パッドが基板に接合されて放熱用貫通孔の内部の伝熱材料に熱的に接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の発熱素子の放熱構造。
  4. 請求項1又は請求項2又は請求項3記載の発熱素子の放熱構造が設けられていることを特徴とするモジュール。
  5. 発光素子と、該発光素子の発光制御を行う発熱素子である制御用素子とを有する光モジュールであることを特徴とする請求項4記載のモジュール。
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KR20160086553A (ko) * 2015-01-12 2016-07-20 주식회사 솔루엠 튜너 모듈
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