JP2008233633A - 首掛けラベル、及びラベル付き容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シートに形成された装着孔を容器9の首部92に外挿することにより、容器9に装着される首掛けラベル1であって、容器9の首部92に外挿可能な装着孔がシートの面内に形成されている本体シート片2と、本体シート片2の装着孔の縁4aの一部に於いて連結され且つ前記装着孔側へと延びる延出シート片3と、を有し、前記延出シート片3の裏面には、容器9の蓋部91の上面に接着可能な接着部5が設けられている。
【選択図】図5
Description
この首掛け用ラベルは、装着孔を容器の首部に外挿することにより、その張出片が容器の肩部に沿って傾斜した状態で、容器に装着される。該首掛けラベルは、容器の肩部全体(容器の周方向)に沿って張出片が位置しているので、容器の周囲全体に亘って張出片の表示を見せることができる。
この首掛けラベルは、切込みと折り目とで囲まれた舌片部を上方へ折り曲げ、該舌状部の折り曲げによって形成された開口部を、容器の首部に外挿することにより、容器に装着される。該首掛けラベルは、首掛けラベルの表面部分が見えにくくても、舌状部が立ち上っているので、舌状片の表示の視認性が向上する。
また、特許文献2の首掛けラベルは、舌状部が上方に立ち上がっているが、(大面積の部分である)首部に外挿された首掛けラベルは、ほぼ水平である。従って、容器正面から、大面積部分である首掛けラベルの表面部分の表示を消費者に見せ難いという問題点がある。
上記首掛けラベルは、延出シート片が、装着孔の縁の一部に連結されているので、押し下げられた本体シート片は、延出シート片との連結部分が比較的下がらずに上方に位置し、延出シート片の連結部分と反対側の部分が、下方に位置する。従って、本体シート片の面は、全体として容器の首部の軸線方向に対して傾斜する。このように本体シート片が傾斜面状に装着されるので、上記首掛けラベルは、容器の正面から見て、本体シート片の表面に施された表示全体を消費者に見せることができる。
また、本発明の首掛けラベルは、上記のように、延出シート片を容器の蓋部に貼り付け且つ本体シート片を押し下げるだけで容器に装着できるので、装着作業も簡易に行える。
かかる好ましい首掛けラベルは、容器に装着時、本体シート片の接着部を介して、延出シート片の連結部分と反対側に於ける本体シート片の裏面領域が、容器の首部(又は容器の肩部)に貼り付けられる。このため、押し下げられて容器の首部周りに位置する本体シート片が、容器の首部から不用意に外れる虞がなく、本体シート片を、傾斜面状に確実に維持できる。
かかるラベル付き容器は、容器の蓋部の上面に首掛けラベルの延出シート片が貼り付けられていると共に、容器の首部に首掛けラベルの装着孔が外挿されて容器の首部周りに本体シート片が位置されているので、上記と同様に、本体シート片が傾斜面状となっている。
さらに、首掛けラベルの装着孔の縁部の少なくとも一部が、容器の段部に係止されているので、本体シート片が、容器の首部から不用意に外れる虞がない。よって、装着された首掛けラベルの本体シート片を、傾斜面状に確実に維持できる。
従って、本発明の首掛けラベル及びラベル付き容器は、容器を陳列棚などに置いた状態で、消費者の視覚に訴えて注意を喚起でき、宣伝広告効果に優れている。
図1〜図4に於いて、1は、1枚のシート6を所定形状に形成した首掛けラベルを示す。該首掛けラベル1は、シート6の面内に容器の首部に外挿可能な装着孔4が形成された構成からなり、装着孔4の形成された本体シート片2と、前記装着孔4内に延設された延出シート片3と、を有する。該延出シート3の裏面には、接着部5が設けられている。なお、装着孔4については、図4にのみ符号を示している。
本体シート片2の大きさは特に限定されないが、好ましくは、首掛けラベル1を容器に装着した際に、本体シート片2の縁が、容器胴部の外側へ出ないような大きさに形成されていることが好ましい。装着時に本体シート片2が容器の胴部から出ていると、容器の保管・搬送の際に、隣合う容器の本体シート片2同士が干渉し合い、本体シート片2が歪む虞があるからである。このような点から、本体シート片2の大きさ(最大長さ。本体シート片2が略円形状の場合には直径)は、容器の胴部の直径と略同程度、または、胴部の直径よりも短いものが好ましい。
この切取線7に沿って延出シート片3を本体シート片2から分離し、該延出シート片3を、連結部分4aを介して折り曲げることにより、図4に示すように、該延出シート片3が存在した部分に、装着孔4が形成される。
詳しくは、切取線7は、容器の蓋部の上面(図1に於いて、二点鎖線で示す)の円弧に略一致する半円弧状の第1切取線部71と、該第1切取線部71に連設され且つ一方向に直線状に延びる2つの第2切取線部72,72と、を有する。該第2切取線部72の各端部は、切取線7の両端部7a,7aを構成している。この切取線7の両端部7a,7aは、シート6(本体シート片2)の縁にまで至らず、従って、延出シート片3は、切取線7の両端部7a,7aの間に於いて本体シート片2に連結されている。
なお、第1切取線部71は、本体シート片2の略中心部に装着孔4が形成されるように、シート6の中央部分に配設されていることが好ましい。また、第2切取線部72の端部は、延出シート片3の引裂き防止のために、第1切取線部71と反対側に小さく弧を描いた平面視半円弧状に形成されていることが好ましい。
上記切取線7に従って、延出シート片3を本体シート片2から分離して起きあがらせることにより、図4に示すように、本体シート片2の面内に装着孔4が形成される。
切込み線は、シートの厚み方向に貫通する切り目が線状に繋がった切断線であり、該切込み線が形成された部分におけるシートは、完全に左右に分離される。
長状切り目線は、シートの厚み方向に貫通する切り目が線状に繋がった長い切断線を有し、隣合う切断線の間に短い非切断部が残されているものである。長状切り目線は、前記切込み線と近似しているが、切断線の一部分に僅かに非切断部を残しているので、ラベル供給時には、シートは完全に分離されない。なお、この長状切り目線を用いた場合には、首掛けラベル1を装着すべく、延出シート片3を容器の蓋部に貼り付けると共に、本体シート片2を下方に押し下げると、長状切り目線の非切断部が切れ、長状切り目線に沿って延出シート片3を本体シート片2から分離することができる。
ミシン目線は、ミシン針の縫い目跡の如く、シートの厚み方向に貫通する貫通孔が断続的に刻設された線である。切取線としてミシン目線を用いる場合には、その形成部分を極めて容易に分断できることから、所謂マイクロミシン目(貫通孔の長さと非貫通部の長さが、それぞれ0.3mm〜0.8mm程度のもの)が好ましい。ミシン目線を用いた場合も同様に、首掛けラベル1を装着する際に、ミシン目線に沿って延出シート片3を本体シート片2から分離することができる。
ハーフカット線は、(シートを貫通せず)シートの厚み方向に略V字状に切り込んだ刻み部が連続する線である。ハーフカット線を用いた場合も同様に、首掛けラベルを装着する際に、ハーフカット線に沿って延出シート片3を本体シート片2から分離することができる。
本発明では、形成容易で、且つ切取り性にも優れていることから、切取線としては、切込み線、長状切り目線、又は/及びミシン目線を用いることが好ましく、さらに、長状切り目線を用いることがより好ましい。
なお、本発明において粘着剤とは、一般に接着剤と呼ばれているものを含む意味である。
図3に示すように、シート6(本体シート片2及び延出シート片3)の裏面全体に、感圧型粘着剤を実質的にベタ状に塗工して粘着剤層51が積層され、その粘着剤層51の上に、接着部形成領域を除いて、マスキング層52が積層される。かかる構成により、マスキング層52によって覆われない部分に於いて粘着剤層51が露出するから、延出シート片3の裏面に接着部5を部分的に形成できる。
上記マスキング層52は、粘着剤層51の粘着力を隠蔽するために施され、この機能を有するものであれば、その形成材料は特に限定されない。該マスキング層52の形成材料としては、印刷によって所望の範囲に簡易に塗工でき、取扱い性にも優れていることから、紫外線硬化型インキなどの印刷インキを用いることができる。
図5及び図6に示すように、首掛けラベル1の延出シート片3の裏面を、接着部5を介して、容器9の蓋部91の上面に貼り付けると共に、本体シート片2を下方に押し込んで、本体シート片2に形成される装着孔4を、容器9の蓋部91から容器9の首部92に外挿し、該首部周りに本体シート片2を位置させる。さらに、本体シート片2の装着孔4の縁部(例えば、延出シート片3の連結部分4aに対して反対側の装着孔4の他縁部4b)を、容器9の首部92と蓋部91の間に存する段部93の下方に係止させる。
このようにして得られたラベル付き容器10は、首掛けラベル1の延出シート片3が連結部分4aに於いて本体シート片2に連結されているので、押し下げられた本体シート片2は、延出シート片3との連結部分4aが上方に位置し、該連結部分4aと反対側の部分が下方に位置する。よって、首掛けラベル1は、図5に示すように、本体シート片2の面が容器9の首部92の軸線方向M(首部92の延びる方向)に対して傾斜した状態で装着される。
従って、容器9の正面から見て、本体シート片2の表面の略全体を見渡すことができ(図6参照)、該本体シート片2の表面に施された表示全体を消費者に見せることができる。
図7に示す切取線7は、容器の蓋部91の上面(二点鎖線で示す)の円弧に略一致する一部切欠き円状の第1切取線部73と、該第1切取線部73の切欠端に連設され且つ一方向に直線状に延びる2つの第2切取線部74,74と、を有するものである。該切取線7の両端部7a,7aは、本体シート片2の縁にまで至らず、切取線7で囲われる延出シート片3は、切取線7の両端部7a,7aの間に於いて本体シート片2に連結されている。
なお、装着孔4を容器の首部に外挿する際、第3切取線部77に於いて拡がる装着孔4の縁部は、シートの剛性によって容器の首部の外面に接触しているので、本体シート片2を容器の首部周りに位置させると、装着孔4の縁部が、容器の段部の下方に確実に係止される。
この首掛けラベル1は、2つの第2切取線部79,79が次第に近ずくように、第1切取線部78に対して傾斜させて形成されているので、形成される装着孔4は、平面視略台形状となる。従って、上記首掛けラベル1を容器に装着した際、2つの第2切取線部79,79に対応する装着孔4の縁部を、容器9の段部93に係止させることも可能である。
該本体接着部21は、本体シート片2の裏面の一部分に形成されるものであり、好ましくは延出シート片3の連結部分4aと反対側における装着孔4の縁部から本体シート片2の外縁部にかけての裏面領域の全体又は一部に形成される。
具体的には、本体接着部21は、延出シート片3の連結された縁部(連結部分4a)と反対側に於ける装着孔4の縁部4b(延出シート3の延出先端縁部に隣接する装着孔4の縁部4b)を基準として、該装着孔4の縁部4bから本体シート片2の径外方向に拡がる本体シート片2の裏面領域に形成されている。
本体接着部21は、上記実施形態と同様に、感圧型粘着剤、感熱性粘着剤などを用いることができ、感圧型粘着剤を用いる場合には、マスキング層による隠蔽法が好ましい。なお、本体接着部21が、上記のように装着孔4の縁部4bから拡がって形成される場合、この本体接着部21は、図示したように、延出シート片3に形成された接着部5と連なって設けられていてもよい。
かかる首掛けラベル1は、容器に装着時、本体接着部21を介して、延出シート片3の連結部分4aと反対側に於ける本体シート片2の外縁部2aを、容器の肩部(首部が非常に長い容器にあっては該首部。図12(b)の首掛けラベルも同様)に貼り付けることができる。
さらに、図12(b)に示すように、本体接着部21は、本体シート片2の裏面であって、延出シート片3の連結部分4aと反対側に於ける装着孔4の縁部4bから本体シート片2の外縁部2aにかけての帯状領域全体に形成されていてもよい。
かかる首掛けラベル1は、容器に装着時、本体接着部21を介して、延出シート片3の連結部分4aと反対側に於ける本体シート片2の裏面部全体を、容器の首部から肩部に貼り付けることができる。
図12(a)及び(b)に示す首掛けラベル1も、上記変形例と同様に、本体シート片2の表面の視認性の向上、及び本体シート片2の抜け止め防止効果を奏する。
Claims (3)
- シートに形成された装着孔を容器の首部に外挿することにより、容器に装着される首掛けラベルであって、
容器の首部に外挿可能な装着孔がシートの面内に形成されている本体シート片と、本体シート片の装着孔の縁の一部に於いて連結され且つ前記装着孔側へと延びる延出シート片と、を有し、前記延出シート片の裏面には、容器の蓋部の上面に接着可能な接着部が設けられていることを特徴とする首掛けラベル。 - 本体シート片の裏面のうち、前記延出シート片の連結部分と反対側における装着孔の縁部から本体シート片の外縁部にかけての裏面領域の全体又は一部に、容器に接着可能な接着部が設けられている請求項1に記載の首掛けラベル。
- 首部と該首部の上方に設けられた蓋部とを有し且つ首部及び蓋部の間に段部を有する容器に、請求項1に記載の首掛けラベルが装着されているラベル付き容器であって、
容器の蓋部の上面に首掛けラベルの延出シート片が貼り付けられていると共に、容器の首部に首掛けラベルの装着孔が外挿されて容器の首部周りに本体シート片が位置されており、容器の段部に、首掛けラベルの装着孔の縁部の少なくとも一部が係止されていることを特徴とするラベル付き容器。
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