JP2008233443A - 表示パネルの駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画素数の異なる多種類の表示パネルに適用することができ、ドライバICとしてのコストを低減させることができる表示パネルの駆動装置を提供すること
【解決手段】陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを切り換えることができる出力端子を備えた陽極/陰極ドライバ13と、陰極ドライバ12a,12bとにより、表示パネル11が表示駆動される。前記陽極/陰極ドライバ13には、陽極ドライバ出力機能のみを持つ出力端子と、陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを切り換えることができる出力端子とが具備されているので、表示パネルの画素配列に応じて陽極および陰極ドライバの端子数を変更することができる。
【選択図】図4

Description

この発明は、例えば有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)素子を表示画素として用いた表示パネルの駆動装置に関する。
携帯電話機や携帯型情報端末機(PDA)などの普及によって、高精細な画像表示機能を有し、薄型かつ低消費電力化を実現することができる表示パネルの需要が増大しており、従来より液晶表示パネルがその要求を満たす表示パネルとして多くの製品に採用されてきた。一方、昨今においては自発光型素子であるという特質を生かした有機EL素子が実用化され、これが従来の液晶表示パネルに代わる次世代の表示パネルとして注目されている。これは素子の発光層に良好な発光特性を期待することができる有機化合物を使用することによって、実用に耐え得る高効率化および長寿命化が進んだことも背景にある。
前記した有機EL素子は、基本的にはガラス等の透明基板上に、例えばITOによる透明電極(陽極)と発光機能層、およびアルミ合金などによる金属電極(陰極)とが順次積層されることで構成されている。そして、前記発光機能層は有機化合物による単一の発光層、あるいは有機正孔輸送層と発光層による二層構造、または有機正孔輸送層と発光層および有機電子輸送層からなる三層構造、さらには前記透明電極と正孔輸送層との間に正孔注入層を、また前記金属電極と電子輸送層との間に電子注入層を挿入した多層構造になされる場合もある。そして、前記発光機能層において発生する光は、前記透明電極および透明基板を介して外部に導出される。
前記した有機EL素子は、電流・輝度特性が温度変化に対して安定しているのに対して、電圧・輝度特性が温度変化に対する依存性が高いこと、また、有機EL素子は過電流を受けた場合に劣化が激しく、発光寿命を短縮させるなどの理由により、一般的には定電流駆動がなされる。かかる有機EL素子を用いた表示パネルとして、素子をマトリクス状に配列したパッシブ駆動型表示パネルが、すでに一部において実用化されている。
図1には従来のパッシブマトリクス型表示パネルと、その駆動回路の一例が示されており、これは陰極線走査・陽極線ドライブの形態を示している。すなわち、m本のデータ線(以下、これを陽極線とも言う。)A1〜Amが縦方向に配列され、n本の走査線(以下、これを陰極線とも言う。)K1〜Knが横方向に配列され、各々の交差した部分(計m×n箇所)に、ダイオードおよびコンデンサのシンボルマークによる並列結合体で示した有機EL素子E11〜Emnが配置されて、表示パネル1を構成している。
そして、画素を構成する各EL素子E11〜Emnは、縦方向に沿う陽極線A1〜Amと横方向に沿う陰極線K1〜Knとの各交点位置に対応して、一端(EL素子の等価ダイオードにおけるアノード端子)が陽極線に、他端(EL素子の等価ダイオードにおけるカソード端子)が陰極線に接続されている。さらに、各陽極線A1〜Amはデータドライバとしての陽極ドライバ2に接続され、各陰極線K1〜Knは走査ドライバとして機能する陰極ドライバ3に接続されてそれぞれ駆動される。
前記陽極ドライバ2には、駆動電圧源VAHからの駆動電圧を利用して動作する定電流源I1〜Im、およびドライブスイッチSa1〜Samが備えられており、ドライブスイッチSa1〜Samが、前記定電流源I1〜Im側に接続されることにより、定電流源I1〜Imからの電流が、走査される陰極線に対応して配置された個々のEL素子E11〜Emnに対して駆動電流として供給されるように作用する。
また、前記ドライブスイッチSa1〜Samは、プリチャージ用電圧源VAMからの電圧、もしくは非点灯駆動電源VAL(一般的にクランド電位GND)が、陰極線に対応して配置された個々のEL素子E11〜Emnに対して供給することができるように構成されている。
一方、走査選択手段として機能する前記陰極ドライバ3には、各陰極線K1〜Knに対応して走査スイッチSk1〜Sknが備えられ、非走査選択電位として機能する主にクロストーク発光を防止するために用いられる逆バイアス電圧源VKHからの逆バイアス電圧、もしくは走査選択電位VKL(一般的にクランド電位GND)のうちのいずれか一方を、対応する陰極線に供給することができるように構成されている。
そして、前記した陽極ドライブバ2および陰極ドライバ3には、図示せぬCPU等を含む発光制御回路よりコントロールバスを介してそれぞれに制御信号が供給され、表示すべき映像信号に基づいて、前記走査スイッチSk1〜SknおよびドライブスイッチSa1〜Samの切り換え操作がなされる。これにより、映像信号に基づいて陰極線を所定の周期で走査選択電位VKLに設定しながら所望の陽極線に対して定電流源I1〜Imが接続され、前記各EL素子E11〜Emnが選択的に発光されることで、表示パネル1上に前記映像信号に基づく画像が表示される。
なお、図1に示す状態は、第1の陰極線K1が走査選択電位VKLに設定されて走査状態になされ、この時、非走査状態の各陰極線K2〜Knには、前記した非走査電圧源(逆バイアス電圧源)VKHからの逆バイアス電圧が印加される。ここで、走査発光状態におけるEL素子の順方向電圧をVfとした時、〔(順方向電圧Vf)−(逆バイアス電圧VKH)〕<(素子の発光閾値電圧Vth)の関係となるように各電位設定がなされており、したがってドライブされている陽極線と走査選択がなされていない陰極線との交点に接続された各EL素子がクロストーク発光するのを防止するように作用する。
ところで、表示パネル1に配列された各有機EL素子は個々に寄生容量を有しており、これが陽極線と陰極線との交点位置にマトリクス状に配列されているがため、例えば1つの陽極線に数十個のEL素子が接続されている場合を例にすると、当該陽極線から見て各寄生容量の数百倍もしくはそれ以上の合成容量が負荷容量として陽極線に接続されることになる。この合成容量はマトリクスのサイズが大きくなるにしたがって顕著に増大する。
したがって、EL素子の点灯走査期間の初めにおいては、陽極線を介した前記定電流源I1〜Imからの電流は前記した合成負荷容量を充電するために費やされ、EL素子の発光閾値電圧(Vth)を十分に超えるまでに前記負荷容量を充電するには時間的遅れが発生する。それ故、EL素子の発光の立ち上がりが遅れる(緩慢になる)という問題が発生する。特に、前記したようにEL素子の駆動源として定電流源I1〜Imを用いた場合においては、定電流源は動作原理上、ハイインピーダンス出力回路であるがため、電流が制限されてEL素子の発光立ち上がりの遅れが著しくなる。
これは、EL素子の点灯時間率を低下させることとなり、したがってEL素子の実質的な発光輝度を低下させるという問題を抱えることになる。そこで、前記した寄生容量によるEL素子の発光立ち上がりの遅れを無くすために図1に示す構成においては、逆バイアス電圧VKHを利用して点灯対象となるEL素子の寄生容量に充電を実行する動作がなされる。
図2は、点灯対象となるEL素子の寄生容量に充電されている電荷量がゼロになされるリセット期間を含むEL素子の点灯駆動動作を示している。なお、図2(A)は走査同期信号を示しており、この例においては前記走査同期信号に同期して、リセット期間および定電流駆動期間(CC)を含む走査期間が設定される。
そして、図2(B)および(C)は、前記各期間における陽極ドライバ2に接続された陽極線における点灯ラインおよび非点灯ラインに印加される電位を示している。また、図2(D)および(E)は、前記各期間における陰極ドライバ3に接続された陰極線における走査対象ラインおよび非走査対象ラインに印加される電位を示している。
図2に示すリセット期間においては、陽極ドライバ2に備えられた前記ドライブスイッチSa1〜Samは、点灯制御させるEL素子に対応する陽極線(点灯ライン)に対して、図2(B)に示すようにプリチャージ用電圧源VAMからの電位を供給する。また、非点灯になされるEL素子に対応する陽極線(非点灯ライン)には、図2(C)に示すように非点灯駆動電源VALを供給するように制御される。
一方、前記リセット期間における陰極ドライバ3は、これに備えられた走査スイッチSk1〜Sknによって、走査対象とする陰極線(走査対象ライン)および非走査とする陰極線(非走査対象ライン)に対して図2(D)および(E)に示すように、それぞれ逆バイアス電圧VKHを印加するようになされる。
また、EL素子の点灯期間である定電流駆動期間においては、前記ドライブスイッチSa1〜Samによって、点灯させるEL素子に対応する陽極線(点灯ライン)には、図2(B)に示すように定電流源I1〜Imより定電流が供給される。また、非点灯になされるEL素子に対応する陽極線(非点灯ライン)には、図2(C)に示すように非点灯駆動電源VALが設定される。
一方、前記定電流駆動期間における陰極ドライバ3は、これに備えられた前記走査スイッチSk1〜Sknによって、走査対象とする陰極線(走査対象ライン)を図2(D)に示すように走査選択電位VKLに設定し、非走査対象とする陰極線(非走査対象ライン)に対しては、図2(E)に示すように非走査選択電位である逆バイアス電圧VKHを印加するように制御される。
前記した構成において、逆バイアス電圧源VKHの電位と電圧源VAMの電位が、VKH=VAMの関係になされることにより、リセット期間においては前記点灯ラインに接続されている全てのEL素子の寄生容量の充電量をゼロにすることができる。そして前記した定電流駆動期間への移行直後においては、点灯対象のEL素子には逆バイアス電圧源VKHから、点灯対象となるEL素子の寄生容量に対して非走査状態の陰極線に接続されたEL素子の寄生容量を介して過渡的に電流が流れ込み、点灯対象となるEL素子の寄生容量への充電が急速に行われる。この結果、点灯対象となるEL素子の発光の立ち上がりは比較的迅速に行われる。
前記したように、点灯駆動させようとするEL素子の寄生容量に対して、逆バイアス電圧VKHを利用して急速に充電させるパッシブ駆動型表示装置は、本件出願人がすでに出願した次に示す特許文献1などに開示されている。
特許第3507239号公報
ところで、前記した構成のパッシブ駆動型表示装置においては、陽極ドライバおよび陰極ドライバを含むドライバICが、表示パネルを含むモジュール全体におけるコストの多くを占めている。
一方、多様化する表示パネルの画素数への対応を考えた場合、「画素数ごとにICを作成する」選択肢と、「最も大きな画素数に合わせたICを作成し、いずれの表示パネルにもこれを利用する」選択肢を挙げることができる。前者の選択肢のように画素数に合ったICをその都度作成した場合には、前記したように生産数が少ない製品に対してはICの占めるコストが高騰する。また後者の選択肢を選んだ場合においては、余分な出力ピンだけICとしてのコストが高くつくことになり、いずれにおいてもコストを低減させる余地は少ない。したがって、少量多品種の表示パネルモジュールにおいてドライバICはさらに高価になる。
この発明は、前記した問題点に着目してなされたものであり、画素数の異なる多種類の表示パネルに適用することができ、ドライバICとしてのコストを低減させることができる表示パネルの駆動装置を提供することを課題とするものである。
前記した課題を解決するためになされたこの発明にかかる駆動装置の好ましい基本形態は、請求項1に記載のとおり、陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを備え、前記陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能が切り換え可能に構成されている点に特徴を有する。
以下、この発明にかかる表示パネルの駆動装置について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。図3および図4は陽極線および陰極線に対応する画素数がそれぞれに異なる2種類の表示パネルに対して、この実施の形態にかかる駆動装置をそれぞれに適用した例を示すものである。
図3および図4において符号11は、すでに説明した図1に示す例と同様の表示パネルを示しており、符号12aおよび12bは陰極ドライバAおよび陰極ドライバBを示している。また符号13は陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを切り換えることができる出力端子を含む陽極/陰極ドライバを示している。さらに符号14は前記各ドライバ12a,12b,13に対してコントロールバスを介してそれぞれ制御信号を供給する発光制御回路を示している。
なお以下においては説明の便宜上、図3における表示パネル11は陽極線が128本、陰極線が32本、すなわち画素数が128×32であり、図4における表示パネル11は陽極線が96本、陰極線が64本、すなわち画素数が96×64である場合を例にしている。
先ず、図3に示す構成においては、陰極ドライバ12aおよび12bは、その出力端子数がそれぞれ16に設定されている。そして、表示パネル11に配列された奇数番目と偶数番目の陰極線に対応して、それぞれ陰極ドライバ12aおよび12bが走査を実行するように構成されている。すなわち、この図3に示す実施の形態においては、陰極ドライバ12aおよび12bは、専ら陰極ドライバ出力機能のみを持つ出力端子を構成している。
また、陽極/陰極ドライバ13は、図3に示す構成においては、表示パネル11に配列された128本の陽極線をドライブするように構成している。すなわち、この例では陽極/陰極ドライバ13の出力端子は、全て陽極線を駆動するようになされる。
一方、図4に示す構成においては、陰極ドライバ12aおよび12bは、その出力端子数が変わらずにそれぞれ16に設定されており、専ら陰極ドライバ出力機能のみを持つ出力端子を構成している。また陽極/陰極ドライバ13は、図4に示す構成においては、表示パネル11に配列された96本の陽極線をドライブすると共に、前記陰極ドライバ12aおよび12bでは不足する残りの32本に対応する陰極線のドライブを実行するように構成している。
すなわち、図3および図4に示す陽極/陰極ドライバ13は、前記した128×32の画素数の表示パネルおよび96×64の画素数の表示パネルにそれぞれ対応するために、陽極ドライバの出力機能のみを持つ96本の出力端子と、陽極ドライバの出力機能と陰極ドライバの出力機能とを切り換えることができる32本の出力端子が備えられている。
そして、図4に示されているように陽極/陰極ドライバ13には、96本の陽極ドライバ出力機能のみを持つ出力端子が並ぶエリアの両側に、陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを切り換えることができる出力端子が各16本配列された構成にされている。
前記のように陽極/陰極ドライバ13において、陽極ドライバの出力機能のみを持つ出力端子と、陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを切り換えることができる出力端子を持たせることにより、図3および図4に示すいずれの表示パネルに対する駆動装置として利用しても、無効となる端子数を少なくすることができる。
図5は前記した陰極ドライバ12aおよび12bにおける走査スイッチの構成、すなわち専ら陰極ドライバ出力機能のみの端子を有する回路構成を示している。なお、以下に説明する各図においては、すでに説明した図1および図2に示された各電圧源の符号と同一の符号を用いて各電圧源からの電圧の印加状態を示している。図5におけるQ1は、スイッチング手段を構成するpチャンネル型MOSFETであり、そのドレインは各陰極線に接続される出力端子Koutに接続され、またそのソースには非走査選択電位としての逆バイアス電圧源VKHからの電圧が供給される。
図5におけるQ2は、スイッチング手段を構成するnチャンネル型MOSFETであり、そのドレインは前記Q1と共に各陰極線に接続される出力端子Koutに接続されている。またそのソースには走査選択電位VKLが供給されるようになされる。そして、前記各素子Q1,Q2のゲートには前記発光制御回路14に具備された陰極端子制御回路より制御信号が供給され、出力端子Koutより図2に示したようにVKHまたはVKLが出力される。
前記した構成の走査スイッチにおいて、出力端子Koutを走査選択電位VKLに接続する素子Q2は、そのオン抵抗(R2)が例えば10Ω程度の低い値となるように設定される。これにより陰極線に流れる比較的大きな電流により、素子Q2内に大きな電圧降下が生ずるのが抑制されるようにしている。
図6は前記した陽極/陰極ドライバ13において具備される出力回路の基本構成例を示すものである。ここで、陽極/陰極ドライバ13においては、図4に示したように専ら陽極線のみをドライブする出力端子と、陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを切り換えて使用する出力端子とが存在する。
先ず、専ら陽極線のみをドライブする機能を備える出力回路について説明する。この出力回路には図6にQ3で示す第1スイッチング手段を構成するpチャンネル型MOSFETと、Q4で示す第2スイッチング手段を構成するnチャンネル型MOSFETとが備えられる。そして、素子Q3とQ4の各ドレインが接続されて、これが出力端子Aoutになされる。また素子Q3のソースにはプリチャージ用電源VAMが印加され、素子Q4のソースは非点灯駆動電源VALに接続されている。
さらに、Q5で示すpチャンネル型MOSFETのドレインが出力端子Aoutに接続され、素子Q5のソースには駆動電圧源VAHからの駆動電圧を利用して動作する定電流源I1からの電流が供給されるように構成されている。そして、前記各素子Q3,Q4,Q5のゲートには前記発光制御回路14に具備された陽極/陰極端子制御回路より制御信号が供給され、出力端子Aoutからは、図2に示したようにVAMまたはVALもしくは定電流源I1からの定電流が供給される。
この場合、専ら陽極線のみをドライブする出力端子Aoutを備える出力回路については、nチャンネル型FETによる素子Q4のオン抵抗(R4)は、望ましくは数百Ω程度の値に設定される。これは、素子Q4のオン抵抗(R4)が前記数百Ω程度よりもさらに大きい場合には、素子Q4内の電圧降下が大きくなり、表示不良等の不具合を生じてしまう。一方、素子のオン抵抗をより小さくするには素子の形状を大きくする必要があり、結果的にICのコストを高くしてしまう。素子Q4内の電圧降下とICのコストの両面より、経験的に素子Q4のオン抵抗(R4)は、望ましくは数百Ω程度の値に設定される。
一方、陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを切り換えて使用する出力回路においても、基本的には図6に示した構成を採用することができる。この場合、nチャンネル型FETにより構成される素子Q4は、陰極ドライバ出力機能として動作させた場合の素子Q4内において発生する大きな電圧降下を避けるために、すでに説明した図5に示した素子Q2のオン抵抗にほぼ等しいオン抵抗を備えた素子を用いることが望ましい。なお、図6に示した構成において陰極ドライバ出力機能として用いる場合には、素子Q5は常に開放状態に設定される。
図7は、陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを切り換えて使用する出力回路の他の好ましい構成例を示したものである。この図7に示す例において、第1スイッチング手段を構成する素子Q3、第2スイッチング手段を構成する素子Q4、および定電流源I1からの定電流を出力端子に供給する素子Q5の組み合わせは、図6に示した構成と同一である。
図7に示す構成は、これに加えて素子Q3のソースに第1切り換えスイッチS1が接続され、また素子Q4のソースに第2切り換えスイッチS2が接続されている。そして、陽極ドライバ出力機能として使用する場合においては、制御回路によってスイッチS1,S2をそれぞれVAMおよびVAL側に切り換えるようになされる。これにより陽極ドライバとして動作する電圧源からの動作電圧が供給される。
また、陰極ドライバ出力機能として使用する場合においては、制御回路によってスイッチS1,S2をそれぞれVKHおよびVKL側に切り換えるようになされる。これにより陰極ドライバとして動作する電圧源からの動作電圧が供給される。なお図7に示した構成においても陰極ドライバ出力機能として用いる場合には、素子Q5は常に開放状態に設定される。
図8は、陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを切り換えて使用する出力回路の他の好ましい構成例を示したものである。図8に示す構成においては図6に示した第2スイッチング手段として機能する素子Q4に代えて、共にnチャンネル型MOSFETによる素子Q6,Q7を並列接続した構成にされている。
そして、一方の素子Q6のオン抵抗は前記した素子Q4のオン抵抗(R4)、すなわち数百Ω程度の値に設定されている。また他方の素子Q7のオン抵抗は前記した素子Q2のオン抵抗(R2)、すなわち10Ω程度の低い値に設定されている。
図8に示す回路を陽極ドライバ出力機能として使用する場合には、素子Q6をオン/オフ動作させ、素子Q7をオフ状態にすることで、良好な陽極ドライバ出力機能を果たすことができる。また図8に示す回路を陰極ドライバ出力機能として使用する場合には、素子Q7をオン/オフ動作させ、素子Q6をオフ状態にすることで、良好な陰極ドライバ出力機能を果たすことができる。
図9は、陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを切り換えて使用する出力回路の他の好ましい構成例を示したものである。図9に示す構成においては図6に示した第2スイッチング手段として機能する素子Q4に代えて、共にnチャンネル型MOSFETによる素子Q8,Q9を並列接続した構成にされている。
そして、一方の素子Q8のオン抵抗は前記した素子Q4のオン抵抗(R4)、すなわち数百Ω程度の値に設定されている。また他方の素子Q9のオン抵抗と前記素子Q8のオン抵抗の並列接続による合成抵抗値は、前記した素子Q2のオン抵抗(R2)、すなわち10Ω程度の低い値になされる。
したがって、図9に示す回路を陽極ドライバ出力機能として使用する場合には、素子Q8をオン/オフ動作させ、素子Q9をオフ状態にすることで、好ましい陽極ドライバ出力機能を果たすことができる。また図9に示す回路を陰極ドライバ出力機能として使用する場合には、素子Q8および素子Q9を同時にオン/オフ動作させることで、好ましい陰極ドライバ出力機能を果たすことができる。
陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを切り換えて使用する出力回路において、陽極ドライバ出力機能および陰極ドライバ出力機能として使用する場合に、専ら陽極線のみをドライブする機能を備える出力回路および専ら陰極線のみをドライブする機能を備える出力回路と出力抵抗を等しくすることにより、陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを切り換えて使用する出力回路と、専ら陽極線のみをドライブする機能を備える出力回路および専ら陰極線のみをドライブする機能を備える出力回路との境目に生じる表示状の段差を無くすことができる。
従来のパッシブマトリクス型表示パネルとその駆動回路の一例を示した回路構成図である。 図1に示した表示パネルにおける点灯駆動動作を説明するタイミングチャートである。 この発明にかかる駆動回路の適用例を示したブロック図である。 画素配列が異なる表示パネルに対するこの発明にかかる駆動回路の適用例を示したブロック図である。 陰極ドライバにおける出力回路構成を示す結線図である。 陽極および陰極ドライバに切り換え可能な出力回路構成の第1の例を示す結線図である。 同じく第2の例を示す結線図である。 同じく第3の例を示す結線図である。 同じく第4の例を示す結線図である。
符号の説明
11 表示パネル
12a,12b 陰極ドライバ
13 陽極ドライバ
14 発光制御回路
Q1〜Q9 スイッチング素子

Claims (8)

  1. 陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを備え、前記陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能が切り換え可能に構成されていることを特徴とする表示パネルの駆動装置。
  2. 陽極ドライバ出力機能のみを持つ出力端子と、陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを切り換えることができる出力端子とが具備されていることを特徴とする請求項1に記載された表示パネルの駆動装置。
  3. 陽極ドライバ出力機能のみを持つ出力端子と、陰極ドライバ出力機能のみを持つ出力端子と、陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを切り換えることができる出力端子とが具備されていることを特徴とする請求項1に記載された表示パネルの駆動装置。
  4. 前記陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを切り換えることができる出力端子の出力抵抗値は、前記陽極ドライバ出力機能のみを持つ出力端子の出力抵抗値と、陰極ドライバ出力機能のみを持つ出力端子の出力抵抗値のいずれか低い抵抗値と等しい関係に設定されていることを特徴とする請求項3に記載された表示パネルの駆動装置。
  5. 陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを切り換えることができる出力端子を備える構成が、前記出力端子に対してそれぞれ一端が接続された第1スイッチング手段と、第2スイッチング手段を含み、陽極ドライバ出力機能として利用する場合および陰極ドライバ出力機能として利用する場合において、前記第1スイッチング手段の他端および第2スイッチング手段の他端に対して、それぞれ陽極ドライバおよび陰極ドライバとして動作する電圧源が切り換え供給されるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載された表示パネルの駆動装置。
  6. 陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを切り換えることができる出力端子を備える構成が、前記出力端子に対してそれぞれ一端が接続された第1スイッチング手段と、異なるオン抵抗を有する2つの素子を並列接続した第2スイッチング手段を含み、陽極ドライバ出力機能として利用する場合においては、前記第2スイッチング手段を構成する素子のうち、高いオン抵抗の素子を用い、陰極ドライバ出力機能として利用する場合においては、低いオン抵抗の素子を用いるように切り換えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載された表示パネルの駆動装置。
  7. 陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを切り換えることができる出力端子を備える構成が、前記出力端子に対してそれぞれ一端が接続された第1スイッチング手段と、2つの素子を並列接続した第2スイッチング手段を含み、陽極ドライバ出力機能として利用する場合においては、前記第2スイッチング手段を構成する素子のうち一方の素子を用い、陰極ドライバ出力機能として利用する場合においては、前記第2スイッチング手段を構成する2つの素子を同時に用いるように切り換えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載された表示パネルの駆動装置。
  8. 陽極ドライバ出力機能のみを持つ出力端子が並ぶエリアの両側に、陽極ドライバ出力機能と陰極ドライバ出力機能とを切り換えることができる出力端子を設けたことを特徴とする請求項2ないし請求項6のいずれか1項に記載された表示パネルの駆動装置。
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