JP2008233071A - 論理回路および記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】高品質の遅延テストを実現すること。
【解決手段】論理回路100は、入出力端子間(101と105との間)の論理パス130に伝搬する遅延故障に関する信号を検出する可観測性テストポイント110または可制御性テストポイント120が接続されている。可観測性テストポイント110は、論理パス130から伝搬された遅延故障に関する信号を故障検出部111に検出するタイミングを、可観測テストポイント110の接続地点から出力端子105までの後段の論理パス130の伝搬時間分遅延させる遅延素子112を備えている。また、可制御性テストポイント120は、故障生成部121から遅延故障に関する信号を伝搬するタイミングを、入力端子101から可制御性テストポイント120の接続地点までの前段の論理パスの伝搬時間分遅延させる遅延素子123を備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、入出力端子間の論理パスに当該論理パスを伝搬する遅延故障を検出するテストポイントを接続した論理回路と、上述のような論理回路に関する設計データを記録した記録媒体に関する。
従来より、論理回路の製造工程では、高品質な製品を提供するために品質テストが実施される。たとえば、複数の論理回路によって構成された半導体集積回路の場合、遅延故障を検出する遅延テストを実施する。図11−1は、従来の論理回路の構成例を示す説明図である。また、図11−2は、論理回路の構成例を示す回路図である。
図11−1のように、論理回路900は、入力端子(入力FF:フリップフロップ)と出力端子(出力FF)との間に複数の論理ゲートを含んだ回路(論理901〜論理903)を配置した構成である。また、各回路(論理901〜論理903)は、入力端子から出力端子へ信号を伝搬する論理パス910によって接続されている。この論理パス910を介して入力端子→論理901→論理902→論理903→出力端子の順序で信号の伝搬をおこなっている。また、上述したように、論理回路900内の回路(たとえば、論理901)は、図11−2のような、論理ゲートの組み合わせによって構成されている。
上述のような論理回路900で遅延テストを実施する一般的な手法としては、所定のパターンの信号を入力する手法がある。この手法の場合、入力端子への信号遷移入力と、論理回路900を伝搬して出力端子で観測される信号伝搬出力とを監視することにより、回路(論理901〜論理903)で発生した遅延故障を検出する。このとき、いずれの回路にて遅延故障が発生しているかに応じて、入力端子に入力する信号のパターンの設定を調整する。すなわち、発生した遅延故障に関する信号を出力端子まで伝搬するようなパターンの信号を入力してテストをおこなう。
たとえば、論理901において遅延故障が発生した場合、遅延故障に関する信号は、論理901から論理902を接続する論理パス910(論理901〜論理902間)へ出力される。出力された遅延故障に関する信号は、論理パス910(論理901〜論理902間)を経由して、後段に配置されている論理902、論理903と順番に伝搬される。遅延故障に関する信号とは、入力端子から入力された信号が論理901の故障により所定の時間遅延した故障欠陥状態の信号である。
遅延テストでは、この遅延故障に関する信号が出力端子に伝搬されるような設定がなされる。具体的には、論理901から後段の論理パス910を伝搬して論理902に入力した際に、論理902において遅延故障に関する信号か変化せず、そのままの信号が透過するように、入力端子から入力する信号のパターンを考慮する。さらに、論理902を透過した遅延故障に関する信号は、論理902から論理903を接続する論理パス910(論理902〜論理903間)を伝搬し、論理903に入力される。この論理903においても、入力された遅延故障に関する信号が変化せず、そのままの透過させるため、入力端子に入力する信号は、論理902と、論理903との双方の影響を考慮したパターンでなければならない。さらに、遅延テストを実施する場合には、各論理回路(論理901〜論理903)で遅延故障が発生した場合をそれぞれ考慮したパターンの信号が順次入力される。
また、近年では論理回路900の論理パス910の任意の箇所にテストポイントを接続する手法も広く利用されている(たとえば、下記非特許文献1参照。)。このテストポイントは、機能に応じて可制御性テストポイントと、可観測性テストポイントとに大別される。図12−1は、従来の可制御性テストポイントを示す回路図である。また、図12−2は、従来の可観測性テストポイントを示す回路図である。
図12−1は、図11−2に例示した論理901に可制御性のテストポイント1100を接続した構成をあらわしている。このテストポイント1100は、論理901における遅延故障に関する信号を擬似的に生成し、生成した遅延故障に関する信号を論理901から論理902(図11−1参照)を接続する論理パス910に伝搬させることができる。すなわち、テストポイント1100を制御することにより、論理902〜論理903の遅延テストを容易に実施することができる。
また、図12−2は、図11−2に例示した論理901に可観測性のテストポイント1200を接続した構成をあらわしている。このテストポイント1200は、論理901によって遅延故障が発生した場合に、論理901〜論理902間の論理パス910から遅延故障に関する信号を検出する。また、論理901の前段に他の論理回路が配置されている場合であれば、論理901が信号を透過するようなパターンが入力されれば、前段の論理回路の遅延故障に関する信号を検出することもできる。
Paul H.Bardell、William H.McAnney、Jacob Savir著,「Built−In Test for VLSI: Pseudorandom Techniques」,(米国),Wiley−Interscience,1987年,10月,p.23−24
しかしながら、上述したように出力端子から遅延故障に関する信号を検出する手法の場合、論理回路900の構成が複雑化し、論理回路の数が増加すると、テストの際に入力端子に入力する信号のパターン数が膨大になってしまう。したがって、テストの際に処理する情報量が増加し、またテスト生成速度が低下してしまうという問題があった。
また、遅延故障の検出は、テスト対象となる論理回路のシステムサイクルごとにおこなわれる。すると、図12−1および図12−2のように、テストポイントを接続する手法において、論理回路で発生した故障がシステムサイクルに比べ微少な遅延であった場合には、テストポイントが機能しない可能性もある。たとえば、論理901〜論理903を接続する論理パス910など、論理回路900の中段で観測性のテストポイントにおいて検出した遅延故障に関する信号は、遅延故障として検出されない。また、可制御性のテストポイントで、信号遷移を発生させても、同様に出力端子では故障として検出されない。このように、微少な遅延故障に関する遅延テストが実施できず、遅延テストの品質に問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、高品質な遅延テストを実施させることのできる論理回路と、この論理回路の設計データを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる論理回路は、入出力端子間の論理パスに当該論理パスを伝搬する遅延故障に関する信号を検出するテストポイントを接続した論理回路であって、前記テストポイントは、前記論理パスを伝搬する遅延故障に関する信号を検出するタイミングを所定時間遅延させる遅延素子を備えることを特徴とする。
この発明によれば、テストポイントにおいて遅延故障を検出するタイミングを調整することができる。すなわち、論理回路のシステムサイクル時間および信号伝播時間を考慮することにより、微少な遅延故障であっても、遅延故障に関する信号をテストポイントによって検出することができる。
また、本発明にかかる論理回路は、入出力端子間の論理パスの中の観測対象の論理パスを伝搬する遅延故障に関する信号を検出する観測性のテストポイントを接続した論理回路であって、前記テストポイントは、前記論理パスから伝搬された遅延故障に関する信号を検出するタイミングを、前記論理パスのうち前記テストポイントの接続地点から前記出力端子までの後段の論理パスの伝搬時間分遅延させる遅延素子を備えることを特徴とする。
テストポイントに配置した遅延素子によって、遅延故障に関する信号を検出するタイミングをテストポイントの接続地点から前記出力端子までの後段の論理パスの伝搬時間分遅延させる。すなわち、出力端子による遅延故障に関する信号の検出のタイミングに合わせて、テストポイントにおいても遅延故障に関する信号を検出することができる。
また上記発明において、前記テストポイントは、前記後段の論理パスと分離させたパスに接続され、前記遅延素子を、前記分離させたパス上に配置してもよい。
この発明によれば、論理パスを伝搬する信号に影響を与えることなく微少な遅延欠陥のあらわす遅延故障に関する信号を検出することができる。
また、本発明にかかる論理回路は、入出力端子間の論理パスの中の制御対象の論理パスに信号遷移を発生させるために前記論理パスに遅延故障に関する信号を伝搬させるテストポイントを接続した論理回路であって、前記テストポイントは、遅延故障に関する信号を伝搬するタイミングを、前記論理パスのうち前記入力端子から前記テストポイントの接続地点までの前段の論理パスの伝搬時間分遅延させる遅延素子を備えることを特徴とする。
この発明によれば、遅延素子によって、テストポイントから論理パスに遅延故障に関する信号を伝搬させるタイミングを、出力端子が遅延故障を検出できるタイミングに遅延させる。すなわち、微少な遅延故障が発生した場合を想定した遅延テストを実施させることができる。
また、上記発明において、前記遅延素子は、外部からの指示に応じて遅延のタイミングを変更してもよい。
この発明によれば、論理回路の構成に合わせて遅延素子による遅延時間を任意に設定することができる。
また、上記発明において、前記テストポイントは、前記論理パスから分岐させた後段の論理パスに遅延値の異なる複数の遅延素子と、前記複数の遅延素子のうち、遅延動作をおこなう遅延素子を選択する選択手段と、を備えてもよい。
また、上記発明において、前記選択手段は、論理回路のシステムサイクルが変更された場合に、変更後のシステムサイクルに応じた遅延動作をおこなう遅延素子の選択指示を受け付け、当該選択指示により遅延動作をおこなう遅延素子を選択してもよい。
また、上記発明において、前記選択手段は、論理回路のシステムサイクルと活性化経路長に応じ遅延素子の選択指示を受け付け、当該選択指示により遅延動作をおこなう遅延素子を選択してもよい。
これらの発明によれば、半導体のシステムサイクルの変更や、論理パスの経路長に応じて適宜遅延素子を選択することができる。したがって、テストポイントは、論理回路の構成や動作速度が変化しても微小な遅延故障をあらわす遅延故障に関する信号を検出することができ、遅延テストプログラムなどにより容易に微小な遅延故障を検出することができる。
また、上記発明において、可観測性のテストポイントの場合、前記遅延素子は、前記テストポイントにおいて前記遅延故障に関する信号の検出タイミングを指示するクロック信号の相を反転させるインバータによって構成されていてもよい。また、可制御性のテストポイントの場合には、前記遅延素子は、前記テストポイントにおいて遅延故障に関する信号の伝搬タイミングを指示するクロック信号の相を反転させるインバータによって構成されていてもよい。
この発明によれば、前記遅延素子に替わり、インバータが、クロック信号の相を変換することにより、遅延素子相当の遅れが発生するようにクロックタイミングを調整するクロック調整素子として機能する。したがって、遅延素子を備えた場合と同様に微少な遅延故障であっても、遅延故障に関する情報をテストポイントによって検出することができる。また、微少な遅延が発生した場合を想定した遅延テストを実施させることができる。
また、この発明にかかる記録媒体は、上述した論理回路に関する設計データが、コンピュータに読み取り可能に記録されている。
本発明にかかる論理回路によれば高品質な遅延テストを実施させることのできる論理回路と、この論理回路の設計データを記録した記録媒体を実現することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる論理回路および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(論理回路の概要)
まず、本発明にかかる論理回路の概要について説明する。図1は、本発明にかかる論理回路の概要を示す説明図である。図1のように、論理回路100は、入力端子(FF)101と、出力端子(FF)105との間に論理ゲートを含んだ回路(論理)102,103,104が配置され、論理パス130によってそれぞれ接続されている。また、論理回路100には、可観測性テストポイント110と、可制御性テストポイント120とが接続されている。
遅延テストを実施する際は、入力端子(FF)101からテスト用の信号のパターンを入力し、可観測性テストポイント110と、出力端子(FF)105とがそれぞれ遅延故障に関する信号を検出する。この遅延故障の検出は、論理回路100のシステムサイクルごとにおこなわれる。また、可制御性テストポイント120によって信号遷移を発生させた場合には、可制御性テストポイント120の後段に接続された他の可観測性テストポイント(不図示)が接続されている場合にはこのテストポイントに、可制御性テストポイント120が接続されていない場合には、出力端子(FF)105によって可制御性テストポイント120から伝搬された遅延故障に関する信号を検出する。
図1において可観測性テストポイント110は、故障検出部111と、遅延素子112とを含んで構成されている。故障検出部111は、論理パス130を伝搬した遅延故障に関する信号を検出する。遅延素子112は、論理パス130を伝搬した遅延故障に関する信号が故障検出部111へ伝搬されるタイミングを所定時間遅延させる。すなわち、可観測性テストポイント110において、故障検出部111が遅延故障に関する信号を検出するタイミングは、論理パス130上の可観測性テストポイント110の接続地点を遅延故障に関する信号が実際に伝搬する時間よりも、所定時間遅れたタイミングとなる。
また、可制御性テストポイント120は、故障生成部121と、マスクゲート122と、遅延素子123とを含んで構成されている。故障生成部121は、遅延故障に関する信号を生成する。マスクゲート122は、故障生成部121によって発生された遅延故障に関する信号を論理パス130に伝搬させるか否かを制御する。このとき、遅延故障に関する信号を可制御性テストポイント120が接続されている論理パス130に伝搬させるか否かは、遅延テストプログラムなどの外部からの指示に基づいておこなわれる。
遅延素子123は、故障生成部121によって発生された遅延故障に関する信号を論理パス130へ伝搬させるタイミングを所定時間遅延させる。すなわち故障生成部121によって発生された遅延故障に関する信号が論理パス130へ伝搬するタイミングは、故障生成部121から直接論理パス130へ伝搬させるタイミングよりも、所定時間遅れたタイミングとなる。
以上説明したように、論理回路100には、可観測性テストポイント110と、可制御性テストポイント120とのテストポイントが接続され、各テストポイントには遅延素子112,123がそれぞれ接続されている。これらの遅延素子112,123により、論理回路100では、遅延故障に関する信号を検出するタイミングを調整することができる。
遅延故障に関する信号を検出するタイミングの調整とは、すなわち、論理回路100のシステムサイクルに合わせて、出力端子(FF)105および可観測性テストポイント110の故障検出部111において微小な遅延故障に関する信号が検出されるような調整をおこなう。
以下、可観測性テストポイント110を利用する場合と、可制御性テストポイント120を利用する場合との遅延故障のタイミングについて具体例を挙げて説明する。ここでは、図2〜4を用いて、論理回路のみから構成されている通常の論理回路に、遅延素子を含んだ可観測性テストポイント110を接続して、本発明にかかる論理回路100の構成とする手順について説明する。また、同じく図5〜7を用いて、論理回路のみから構成されている通常の論理回路に、遅延素子を含んだ可制御性テストポイント120を接続して、本発明にかかる論理回路100の構成とする手順について説明する。
なお、図2〜図7では、可観測性テストポイントと可制御性テストポイントとのそれぞれ一方が論理回路に接続されている。このように2種類のテストポイントを独立して利用してもよいし、1つの論理回路に2種類のテストポイントを接続して同時に利用してもよい。
(可観測性テストポイント)
まず、可観測性テストポイントについて説明する。図2は、多入力×少出力の論理回路例を示す説明図である。可観測性テストポイントは、図2のような多入力×少出力の論理回路におけるテストに利用する。図2の論理回路200は、論理ゲートを含む回路(論理)211〜214と、回路(論理)221,222と、回路(論理)231との3段の回路から論理パスが構成されている。
このとき、入力端子から1段目の論理回路211〜214までの伝搬時間を4ns、2段目の論理回路221,222から3段目の論理回路231を経た出力端子までの伝搬時間を5nsとする。また、論理回路200のシステムサイクルを10nsとする。
通常、図2のような論理回路200の遅延テストを実施する場合、各論理回路211〜214,221,222,231それぞれに遅延故障が発生した場合を想定し、各回路の遅延故障に関する信号が出力端子に伝搬されるようなパターンの信号を生成する。そして生成された全パターンの信号を順次入力端子へ入力して遅延テストを実施する。当然のことながら、入力端子へ入力する信号のパターンは膨大な数になる。
したがって、まずは、論理回路200の遅延テストの際に入力端子に入力する信号のパターン数を削減するための構成に変更する。図3は、可観測性テストポイントの接続例を示す説明図である。入力端子に入力する信号のパターン数を削減するために、論理回路200の1段目の論理回路と、2段目の論理回路との間にテストポイント310,320を接続する。
テストポイント310,320は、EOR(排他的論理和)と、FFとを備えており、EOR(排他的論理和)により遅延故障に関する信号が検出され、FFに検出された信号が蓄積される。なお、テストポイント310,320では、EORを備え、1段目の2つの回路のいずれか一方の遅延故障を検出する構成になっている。すなわち、テストポイント310であれば、論理211と論理212とを観測し、テストポイント320であれば論理213と論理214とを観測している。なお、ここでは、2つの回路を1つのテストポイントで観測しているが、1つの回路を1つのテストポイントで観測してもよい。
図3のように、テストポイント310,320を備えることにより、遅延故障の観測点が増加し1段目の論理211〜214によって発生した遅延故障を出力端子まで伝搬させる必要はなくなった。したがって、遅延故障に関する信号が出力端子に伝搬されるようなパターンを生成する際に考慮する回路の数が削減され、結果として入力端子へ入力する信号のパターンの数を削減することができる。
しかしながら、図3のようなテストポイント310,320が接続された論理回路200であっても、1段目の論理211〜214で発生した遅延故障は、2段目の回路(論理221,222)から出力端子までの伝搬時間が5nsであるためシステムサイクルの伝搬時間が10nsであることを考慮すると6ns以上の遅延でなければ遅延故障として検出されない。すなわち、5ns以下の遅延を起こす微少な遅延故障は検出されない。
そこで、微少な遅延を検出させるために、テストポイントに遅延素子を配置する。図4は、遅延素子を備えた可観測性テストポイントを示す説明図である。図4のように、論理回路200のテストポイント410,420は、EORとFFとの間に遅延素子(DC)を配置する。この遅延素子は、システムサイクルと、2段目の回路から出力端子までの伝搬時間とを考慮して5.5nsの時間分の伝搬のタイミングを遅延させる。
遅延素子により、クロックサイクルの10nsが経過した後、FFに遅延故障に関する信号が蓄積される。したがって、論理回路200は、テストポイント410,420の接続地点から出力端子までの伝搬時間に依存せずに、微少な遅延故障を検出することができる。
(可制御性テストポイント)
つぎに、可制御性テストポイントについて説明する。図5は、少入力×多出力の論理回路例を示す説明図である。可制御性テストポイントは、図5のような少入力×多出力の論理回路におけるテストに利用する。図5の論理回路500は、論理ゲートを含む回路(論理)511と、回路(論理)521,522と、回路(論理)531〜533との3段の論理回路から論理パスが構成されている。
このとき、入力端子から2段目の論理521,522までの伝搬時間を5ns、3段目の論理531〜533から出力端子までの伝搬時間を4nsとする。また、論理回路500のシステムサイクルを10nsとする。
通常、図5のような論理回路500の遅延テストを実施する場合、各論理511,521,522,531〜533のそれぞれに遅延故障が発生した場合の制御を想定し、各回路の遅延故障に関する信号が出力端子に伝搬されるようなパターンの信号を生成する。そして生成された全パターンの信号を順次入力端子へ入力して遅延テストを実施する。当然のことながら、入力端子へ入力する信号のパターンは膨大な数になる。
したがって、まずは、論理回路500の遅延テストの際に入力端子に入力する信号のパターン数を削減するための構成に変更する。図6は、可制御性テストポイントの接続例を示す説明図である。入力端子に入力する信号のパターン数を削減するために、論理回路500の2段目の回路(論理521,522)と、3段目の回路(論理531〜533)との間に故障制御可能なテストポイント610,620を接続する。
テストポイント610,620は、FFと、マスクゲートと、を備えており、FFによって仮定故障(擬似的な遅延故障)が生成され、マスクゲートによって、指定された論理回路に遅延故障に関する信号が伝搬される。なお、テストポイント610,620では、3段目の2つの回路に遅延故障に関する信号を伝搬するようにして故障制御をおこなう構成になっているが、この構成に限らず、1つの回路を1つのテストポイントを接続して故障制御をおこなってもよい。
図6のように、テストポイント610,620を備えることにより、遅延故障の観測点が3段目の論理531〜533に遅延故障を発生させるような遅延テストをおこなうことができる。しかしながら、図6のようなテストポイント610,620が接続された論理回路500であっても、テストポイント610,620から出力端子までの、伝搬時間を考慮すると、6ns以上の遅延でなければ出力端子において遅延故障として検出されない。すなわち、6ns未満の遅延を検出する遅延テストを実施することができない。
そこで、微少な遅延を遅延故障として検出させるために、テストポイントに遅延素子を配置する。図7は、遅延素子を備えた可制御性テストポイントを示す説明図である。図7のように、論理回路500のテストポイント710,720は、FFとマスクゲートとの間に遅延素子(DC)を配置する。この遅延素子は、システムサイクルと、入力端子から3段目の論理回路前段の伝搬時間とを考慮して5nsの時間分の伝搬のタイミングを遅延させる。
遅延素子により、クロックサイクルの10nsが経過した後、出力端子に遅延故障に関する信号が観測される。したがって、論理回路500は、入力端子から論理パスのテストポイント710,720の接続地点までの伝搬時間に依存せずに、微少な遅延故障を遅延テストに利用することができる。
(経路長とシステムサイクルとを考慮した遅延時間の設定)
つぎに、経路長とシステムサイクルとを考慮した遅延時間の設定について説明する。経路長とシステムサイクルとを考慮した遅延時間の設定をおこなうため遅延時間の異なる複数の遅延素子の中から最適な遅延素子を選択可能なテストポイントを接続してもよい。
図8は、遅延素子を選択可能なテストポイントの構成例を示す説明図である。図8のように、論理回路800は、セレクタ機能を備えたテストポイント810を接続する。テストポイント810には、複数の遅延素子(D1〜D3)を備えた遅延部811を含んでいる。この遅延部811を選択信号によって制御することにより、論理回路800の経路長や、クロックサイクルの変更に応じて最適な遅延をおこなう遅延素子(D1〜D3)のみを利用することができる。
(テストポイント内に遅延素子を配置しない構成)
上述した論理回路100や、論理回路800の場合、遅延素子(ディレイセル)を配置することによって遅延処理を実現していたが、他の手法を利用して遅延処理を実現することもできる。たとえば、素子間の結線を引き回すような構成にすることによってディレイを実現してもよい。また、クロックタイミングを調整することによって、ディレイを実現してもよい。以下、クロックタイミングの調整によって遅延を実現させる場合の具体例について説明する。
・クロック調整による遅延の実現
クロックタイミングの調整の具体例としては、遅延素子を配置する替わりに、クロックタイミングを、遅延素子による遅延と等価になるよう調整すればよい。したがって、遷移の発生タイミングまたは遷移の観測タイミングをクロックの調整により早める機構が挙げられる。図9−1は、クロック調整機構を含んだ論理回路例を示す説明図である。図9−1の論理回路には、可制御性テストポイントの前段にインバータI1を、可観測性テストポイントの前段にインバータI2が配置され、これらのインバータI1,I2がそれぞれ遷移発生のタイミング、遷移観測のタイミングを早めるクロック調整機構として機能する。
インバータI1,I2は、入力されたクロックの相を反転して、各テストポイントに出力する。図9−2は、クロック調整機構によるクロック調整を示すタイミングチャートである。図9−2のタイミングチャートの上段は図9−1の論理回路の地点P1に入力されているクロックの波形をあらわしている。また、図9−2のタイミングチャートの下段は、図9−1の論理回路の地点P2に入力されているクロックの波形をあらわしている。
図9−1の論理回路において、地点P1に入力されたクロックは、クロック立ち上がりエッジごとに、入力端子(FF)から出力端子(FF)の経路、すなわち経路T1を伝搬した信号のローンチ、キャプチャーをおこなう。
一方、地点P2に入力されるクロックはインバータI1,I2によって相が変換されている。したがって、図9−2のように、地点P2に入力されるクロックは、P1に入力されるクロックと1/2周期ずれた波形をあらわす。図9−1の論理回路において、可制御性テストポイントから出力端子(FF)までの経路、すなわち経路T2を伝搬した信号は、P2に入力されたクロックのタイミングにより信号遷移が発生する。そして、P1のクロックタイミングで出力端子(FF)において、遷移が観測される。
したがって、図9−2のT2の矢印にて示したように、T1のタイミングと比較して、可制御性テストポイントから出力されるタイミングが1/2周期分遅延したときと同じ効果が得られる。結果として、可制御性テストポイントによって発生させた信号遷移(故障)が通常のタイミングよりも遅くなる。したがって、出力端末(FF)では、上述の信号遷移結果がキャプチャーされる。
同様に、入力端子(FF)から可観測性テストポイントまでの経路、すなわち経路T3を伝搬した信号は、P2に入力されたクロックのタイミングにより可観測性テストポイントで観測される。したがって、図9−2のT3の矢印に示したように、可観測性テストポイントでは、本来のクロック周期よりも1/2周期早いタイミングで遅延故障に関する信号の検出をおこなう。これにより、可観測性テストポイントでは1/2周期分の遅延素子があるときと同様の効果を得られる。また、このような経路を用いることで、ダブルパルスでなくシングルパルスで遅延テストを実行できる。
このように、図9−1の論理回路では、図1,8にて説明した論理回路100,800のように一般的な遅延素子が配置されていない場合であって、遅延素子による遅延相当の処理を実現する機能部を備えることによって論理回路100,800と同様にテストポイントを利用して高品質のテストを実現できるという効果を得ることができる。
・テストポイント挿入による遅延がシステムサイクルを越える場合のクロック調整
また、論理回路におけるクロックタイミングの調整は、テストポイント挿入による信号遅延によりシステムサイクル以上の遅延が発生する場合にも効果的に利用することができる。たとえば、可観測性のテストポイントの検出結果を集約する際にはEORが何段か入り、遅延量が大きくなりシステムサイクルを超える場合があるが、この場合にも効果的に利用することができる。図10−1は、テストポイントの集約タイミングの遅延機構を含んだ論理回路例を示す説明図である。図10−1の論理回路では、論理回路を構成する各論理ゲートに接続されたEORゲートが可観測性テストポイントとして機能する。各EORゲートによる遅延故障の検出結果は、テストポイント集約として、FF1002で観測される。一方、論理回路の出力結果は出力端子であるFF1001にてキャプチャーされる。
ここで、テストポイントの検出結果が集約されるFF1002の前段には、クロックタイミングを調整する機構としてMUX(マルチプレクサ)1003と、遅延素子I3が配置されている。MUX1003は、クロックが入力された場合に、遅延素子I3を経由した場合と、遅延素子I3を経由しない場合の2種類のクロックを出力することができる。MUX1003が、これら2種類のクロックのいずれを出力するかは、テストポイントの集約処理を指示するスキャンモード信号に依存する。
すなわち、スキャンモード信号がOFFの状態(テストポイントの検出結果を集約する)であれば、MUX1003からは、遅延素子I3を経由したクロックが出力され、スキャンモード信号がONであれば、MUX1003からは、遅延素子I3を経由しないクロックが出力される。
また、図10−1の論理回路において、入力端子(FF)からテストポイントを集約するFF1002までの信号伝搬経路(システムパス)をT4とし、入力端子(FF)から出力端子1001までの信号伝搬経路をT5とする。
FF1002においてI3を介さない場合は、論理回路のFF1001と、FF1002とには、同時にクロックが入力される。このクロックのタイミングに応じて信号伝搬とキャプチャーがおこなわれる。このとき、T5は、EORゲートが追加されているため、T4よりもパスが長くなる。したがって、FF1001とFF1002とに同じタイミングのクロックが入力された場合には、FF1002は、システムサイクルより長くなる。これは、実測速度での試験では正常に動作していても誤りとして観測される可能性があり、テストポイントとしては利用できなくなることを意味する。
一方、FF1002においてテストポイントの集約をおこなう場合には、スキャンモード信号がOFFとなり、FF1002には、遅延素子I3によってクロックタイミングが遅くなるように調整されたクロックが入力される。図10−2は、テストポイントの集約クロックを示すタイミングチャートである。図10−2のタイミングチャートの上段は、図10−1の論理回路の地点P3を通過するクロック、すなわち、FF1001に入力されるクロックの波形をあらわしている。また、図10−2のタイミングチャートの下段は、スキャンモード信号がOFFの場合に、図10−1の論理回路の地点P4を通過するクロック、すなわち、FF1002に入力されるクロックの波形をあらわしている。
図10−2のように、FF1001におけるキャプチャーのタイミングは、P3のクロックのタイミングに対応している(矢印T5)。一方、FF1002におけるキャプチャーのタイミングは、P4のクロックのタイミングに対応している(矢印T4)。このように、FF1002に入力されるクロックのタイミングが遅れるように調整することにより、FF1002は、負の遅延素子を入れたのと同じこととなり、全てのテストポイントの検出結果を集約することで、システムサイクルを超える場合にも機能することができる。
図10−1の論理回路では、図1,8,9−1にて説明した論理回路のテストポイントによる検出結果を漏らすことなく集約する。したがって、本発明にかかる論理回路の微少な遅延を確実に集約でき、高品質なテストを実行することができる。
なお、本実施の形態で説明した論理回路100に関する設計データを記録した記録媒体を用意してもよい。ここで、論理回路100に関する設計データとは、論理回路100を、HDLで記述されたRTL記述や、論理合成後のネットリストにより表現したコンピュータ読取可能な電子データである。このような設計データを、テストツールがインストールされたコンピュータ装置上で展開することにより、製造前において遅延テストを実行することができる。
また、このような設計データをFPGA(Field Programmable Gate Array)などのPLD(Programmable Logic Device)に書き込み可能に加工した上でPLDにダウンロードすることにより、上述した論理回路100を製造することもできる。
以上説明したように、本発明にかかる論理回路および記録媒体によれば、高品質な遅延テストを実施させることができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)入出力端子間の論理パスに当該論理パスを伝搬する遅延故障に関する信号を検出するテストポイントを接続した論理回路であって、
前記テストポイントは、前記論理パスを伝搬する遅延故障に関する信号を検出するタイミングを所定時間遅延させる遅延素子を備えることを特徴とする論理回路。
(付記2)入出力端子間の論理パスの中の観測対象の論理パスを伝搬する遅延故障に関する信号を検出する観測性のテストポイントを接続した論理回路であって、
前記テストポイントは、前記論理パスから伝搬された遅延故障に関する信号を検出するタイミングを、前記論理パスのうち前記テストポイントの接続地点から前記出力端子までの後段の論理パスの伝搬時間分遅延させる遅延素子を備えることを特徴とする論理回路。
(付記3)入出力端子間の論理パスの中の制御対象の論理パスに信号遷移を発生させるために前記論理パスに遅延故障に関する信号を伝搬させるテストポイントを接続した論理回路であって、
前記テストポイントは、遅延故障に関する信号を伝搬するタイミングを、前記論理パスのうち前記入力端子から前記テストポイントの接続地点までの前段の論理パスの伝搬時間分遅延させる遅延素子を備えることを特徴とする論理回路。
(付記4)前記テストポイントは、前記後段の論理パスと分離させたパスに接続され、前記遅延素子を、前記分離させたパス上に配置することを特徴とする付記1または2に記載の論理回路。
(付記5)前記遅延素子は、外部からの指示に応じて遅延のタイミングを変更することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の論理回路。
(付記6)前記テストポイントは、
前記論理パスから分岐させた後段の論理パスに遅延値の異なる複数の遅延素子と、
前記複数の遅延素子のうち、遅延動作をおこなう遅延素子を選択する選択手段と、
を備えることを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の論理回路。
(付記7)前記選択手段は、論理回路のシステムサイクルが変更された場合に、変更後のシステムサイクルに応じた遅延動作をおこなう遅延素子の選択指示を受け付け、当該選択指示により遅延動作をおこなう遅延素子を選択することを特徴とする付記6に記載の論理回路。
(付記8)前記選択手段は、論理回路のシステムサイクルと活性化経路長に応じ遅延素子の選択指示を受け付け、当該選択指示により遅延動作をおこなう遅延素子を選択することを特徴とする付記6に記載の論理回路。
(付記9)前記遅延素子は、前記テストポイントにおいて前記遅延故障に関する信号の検出タイミングを指示するクロック信号の相を反転させるインバータによって構成されていることを特徴とする付記1または2に記載の論理回路。
(付記10)前記遅延素子は、前記テストポイントにおいて遅延故障に関する信号の伝搬タイミングを指示するクロック信号の相を反転させるインバータによって構成されていることを特徴とする付記3に記載の論理回路。
(付記11)前記遅延素子における信号遅延は、クロックのタイミングを調整し、前記信号を検出するタイミングを変えることによる生じる遅延であることを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の論理回路。
(付記12)前記遅延素子における信号遅延は、前記入出力端子間を接続する信号線の引き回しによる遅延であることを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の論理回路。
(付記13)付記1〜12のいずれか一つに記載の論理回路に関する設計データを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
以上のように、本発明にかかる論理回路および記録媒体は、論理ゲートによって構成された回路全般に有用であり、特に、集積度の高いLSIやシステムボードに適している。
本発明にかかる論理回路の概要を示す説明図である。 多入力×少出力の論理回路例を示す説明図である。 可観測性テストポイントの接続例を示す説明図である。 遅延素子を備えた可観測性テストポイントを示す説明図である。 少入力×多出力の論理回路例を示す説明図である。 可制御性テストポイントの接続例を示す説明図である。 遅延素子を備えた可制御性テストポイントを示す説明図である。 遅延素子を選択可能なテストポイントの構成例を示す説明図である。 クロック調整機構を含んだ論理回路例を示す説明図である。 クロック調整機構によるクロック調整を示すタイミングチャートである。 テストポイントの集約タイミングの遅延機構を含んだ論理回路例を示す説明図である。 テストポイントの集約クロックを示すタイミングチャートである。 従来の論理回路の構成例を示す説明図である。 論理回路の構成例を示す回路図である。 従来の可制御性テストポイントを示す回路図である。 従来の可観測性テストポイントを示す回路図である。
符号の説明
100 論理回路
101 入力端子(FF)
102,103,104 論理ゲートを含んだ回路(論理)
105 出力端子(FF)
110 可観測性テストポイント
120 可制御性テストポイント
130 論理パス

Claims (10)

  1. 入出力端子間の論理パスに当該論理パスを伝搬する遅延故障に関する信号を検出するテストポイントを接続した論理回路であって、
    前記テストポイントは、前記論理パスを伝搬する遅延故障に関する信号を検出するタイミングを所定時間遅延させる遅延素子を備えることを特徴とする論理回路。
  2. 入出力端子間の論理パスの中の観測対象の論理パスを伝搬する遅延故障に関する信号を検出する観測性のテストポイントを接続した論理回路であって、
    前記テストポイントは、前記論理パスから伝搬された遅延故障に関する信号を検出するタイミングを、前記論理パスのうち前記テストポイントの接続地点から前記出力端子までの後段の論理パスの伝搬時間分遅延させる遅延素子を備えることを特徴とする論理回路。
  3. 入出力端子間の論理パスの中の制御対象の論理パスに信号遷移を発生させるために前記論理パスに遅延故障に関する信号を伝搬させるテストポイントを接続した論理回路であって、
    前記テストポイントは、遅延故障に関する信号を伝搬するタイミングを、前記論理パスのうち前記入力端子から前記テストポイントの接続地点までの前段の論理パスの伝搬時間分遅延させる遅延素子を備えることを特徴とする論理回路。
  4. 前記テストポイントは、前記後段の論理パスと分離させたパスに接続され、前記遅延素子を、前記分離させたパス上に配置することを特徴とする請求項1または2に記載の論理回路。
  5. 前記遅延素子は、外部からの指示に応じて遅延のタイミングを変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の論理回路。
  6. 前記テストポイントは、
    前記論理パスから分岐させた後段の論理パスに遅延値の異なる複数の遅延素子と、
    前記複数の遅延素子のうち、遅延動作をおこなう遅延素子を選択する選択手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の論理回路。
  7. 前記選択手段は、論理回路のシステムサイクルが変更された場合に、変更後のシステムサイクルに応じた遅延動作をおこなう遅延素子の選択指示を受け付け、当該選択指示により遅延動作をおこなう遅延素子を選択することを特徴とする請求項6に記載の論理回路。
  8. 前記選択手段は、論理回路のシステムサイクルと活性化経路長に応じ遅延素子の選択指示を受け付け、当該選択指示により遅延動作をおこなう遅延素子を選択することを特徴とする請求項6に記載の論理回路。
  9. 前記遅延素子は、前記テストポイントにおいて前記遅延故障に関する信号の検出タイミングを指示するクロック信号の相を反転させるインバータによって構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の論理回路。
  10. 請求項1〜9のいずれか一つに記載の論理回路に関する設計データを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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