JP2008233013A - 電流センサ用のコア - Google Patents

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Abstract

【課題】コアひいては電流センサを小形化すると共に、電流センサの測定可能電流範囲を大きくする。
【解決手段】本発明の電流センサ用のコア1は、磁性体製の板材をほぼ環状に曲げて形成されたコア本体2を備え、このコア本体2の板材3の両端部3a、3bを所定間隙を介して対向させて形成されホール素子が配設されたギャップ4を備え、そして、コア本体2に設けられコア本体2の反ギャップ4側の幅寸法よりもコア本体2のギャップ4側の幅寸法が小さくなるように漸次傾斜する傾斜部5を備えたので、コア1を小形化でき、しかも、コア1の形状を、コア1内の最大磁束密度が小さくなる形状とすることができ、電流センサの測定可能電流範囲を大きくできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、測定対象の電流に応じて発生する磁界をホール素子で検出することにより電流を検出するように構成された電流センサに用いられる電流センサ用のコアに関する。
電流センサ用のコアの一例として、特許文献1に記載された構成が知られている。この構成においては、電流センサ用のコアは、磁性体製の板材からなるコア断片を3枚積層して構成されており、中央部に貫通口が形成されていると共に、周囲部の一部にホール素子を配設するギャップが形成されている。
しかし、上記構成の場合、電流センサ用のコアの構成が大きく、しかも、電流センサの全体構成の中に占めるコアの割合も大きいため、電流センサを小形化することが困難であるという問題点があった。
このような問題点を解消する構成の一例として、特許文献2に記載された構成が知られている。この構成においては、トロイダルコアは、磁性体製の板材を矩形環状に曲げて形成すると共に、上記板材の両端部を所定間隙を介して対向させてギャップを形成し、このギャップにホール素子を配設している。
特開2002−296305号公報 特開2003−215169号公報
上記特許文献2の構成の場合、コアを小さく構成することができるから、電流センサも小形化することができる。しかし、特許文献2に記載された構成においては、コアを小形化できるが、コア内の磁束密度が増加するため、電流センサの測定可能電流範囲が小さくなる、即ち、大電流を検出することができないという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、コアひいては電流センサを小形化することができると共に、電流センサの測定可能電流範囲を大きくすることができる電流センサ用のコアを提供することにある。
請求項1の発明によれば、電流センサ用のコアにおいて、磁性体製の板材をほぼ環状に曲げて形成されたコア本体と、前記コア本体の板材の両端部を所定間隙を介して対向させて形成され、前記ホール素子が配設されたギャップと、前記コア本体に設けられ、前記コア本体の反ギャップ側の幅寸法よりも前記コア本体のギャップ側の幅寸法が小さくなるように漸次傾斜する傾斜部とを備えたので、コアを小形化することができ、しかも、コアの形状を、コア内の最大磁束密度が小さくなる形状としたから、電流センサの測定可能電流範囲を大きくすることができる。
また、上記構成の場合、請求項2の発明のように、前記傾斜部は、直線状に形成されている、または、若干凸状に膨らんでいるように形成されていることが好ましい。更に、請求項3の発明のように、前記コア本体は、ほぼ矩形環状に形成されていると共に、コーナー部が丸められていることがより一層好ましい。更にまた、請求項4の発明のように、前記コア本体は、円環状または楕円環状に形成されていることは良い構成である。
以下、本発明の一実施例について、図1ないし図6を参照しながら説明する。まず、図1は本実施例の電流センサ用のコア1の全体構成を示す斜視図である。コア1の本体2は、磁性体製例えばパーマロイ製の板材の母材から切り出した所定長さの帯状板材3を、ほぼ矩形環状に曲げて形成されている。帯状板材3の板厚は、例えば約1mmである。コア本体2における矩形環状の各コーナー部は、丸められている。
コア本体2の帯状板材3の両端部3a、3bは、ほぼ直角に折り曲げられて外方へ突出されていると共に、所定間隙を介して対向されており、ここにギャップ4が形成されている。尚、コア本体2における両端部3a、3bのほぼ直角に折り曲げられた折曲部分は、丸められている。
上記ギャップ4内に、電流センサのホール素子(図示しない)が挟持されるようにして配設される構成となっている。上記ホール素子は、測定対象の電流(即ち、コア1を貫通するように配置された導体を流れる電流)に応じて発生する磁界を検出する素子である。コア1は、上記磁界の磁路を形成するコアである。
そして、図2にも示すように、コア本体2の下部には、傾斜部5が設けられている。この傾斜部5は、コア本体2の帯状板材3の反ギャップ側(図2中左端部側)の幅寸法d1よりも,コア本体2の帯状板材3のギャップ側(図2中右端部側)の幅寸法d2が小さくなるように漸次傾斜している。この構成の場合、帯状板材3の反ギャップ側の幅寸法d1を例えば10mmとすると共に、帯状板材3のギャップ側の幅寸法d1を例えば6mmとしている。そして、傾斜部5は、直線状の斜面(即ち、テーパー状)となるように形成されている。
ここで、コア1に、帯状板材3のギャップ側の幅寸法d1が6mmとなる傾斜部5を設けた理由について説明する。
まず、コア1の飽和磁束密度は材料によって決まっており、飽和磁束密度に達すると、測定対象の電流が大きくなっても(増大しても)、それに応じた磁束密度がコア1内に発生しないため、ホール素子が上記電流増大分を検出することができなくなる。即ち、一定の電流を流した場合、そのときの最大磁束密度が小さくなるコア1の形状が、測定可能な電流範囲が最も広いということになる。
そこで、コア1の帯状板材3のギャップ側の幅寸法d1を変化させたときの、コア1の最大磁束密度の変化を実験(またはシミュレーション)により測定し、この測定結果から、図3に示すようなグラフを作成した。この図3においては、測定対象の電流として、例えば200Aの電流を流している。上記図3のグラフから、帯状板材3のギャップ側の幅寸法d1が6mmであるとき、最大磁束密度が最小になることから、この6mmのときが最適であるといえる。
また、測定対象の電流を、例えば50Aまたは100Aとしたときに、測定結果(実験結果)を図4に示す。この図4において、実線Pは50Aのときの測定結果であり、実線Qは100Aのときの測定結果であり、実線Rは200Aのときの測定結果(図3と同じ)である。この図4の測定結果からも、帯状板材3のギャップ側の幅寸法d1が6mmであるときが最適であるといえる。
尚、上記実施例においては、傾斜部5の形状を、直線状の斜面(即ち、テーパー状)となるように構成したが、これに限られるものではなく、図5(a)、(b)に示すように、傾斜部5の形状を、若干凸状に膨らんでいるように構成しても良い。図5(a)では、例えば0.5mm、図5(b)では、例えば1.0mm凸状に膨らませた。このように、傾斜部5を、膨らませた場合と、直線状の場合と、反対に凹ませた場合(図5(c)、(d)参照)とについて、それぞれコア1の最大磁束密度の変化を実験(またはシミュレーション)により測定してみた。この測定結果を、図6に示す。
この図6から、傾斜部5を、膨らませた場合と、直線状の場合とは、最大磁束密度が小さく、測定可能な電流範囲が最も広いことがわかる。尚、傾斜部5を凹ませた場合は、最大磁束密度が大きくなるから、測定可能な電流範囲が狭くなり、不適切であることがわかる。尚、図5(c)では、例えば0.5mm、図5(d)では、例えば1.0mm、傾斜部5を凹ませている。
尚、上記した構成の電流センサ用のコア1を組み込む電流センサとしては、周知構成の電流センサを適宜用いるように構成すれば良い。この場合、電流センサのうちのコア1を配設する部分の構造は、コア1の形状に合わせて適宜変更すれば良い。
このような構成の本実施例においては、電流センサ用のコア1において、磁性体製の帯状板材3をほぼ環状に曲げて形成されたコア本体2を備え、このコア本体2の帯状板材の両端部3a、3bを所定間隙を介して対向させて形成されホール素子が配設されるギャップ4を備え、更に、コア本体2に設けられコア本体2の反ギャップ4側の幅寸法d1よりもコア本体2のギャップ4側の幅寸法d2が小さくなるように漸次傾斜する傾斜部5を備えるように構成した。このため、コア1を小形化することができ、しかも、コア1の形状を、コア1内の最大磁束密度が小さくなる形状としたから、電流センサの測定可能電流範囲を大きくすることができる。
尚、上記実施例では、コア本体2の形状を、ほぼ矩形環状(正方形環状)に形成したが、これに限られるものではなく、ほぼ長方形環状、ほぼ円環状、または、楕円環状に形成しても良い。また、上記実施例においては、コア本体2の帯状板材3の両端部3a、3bを外方へ突出させるように構成したが、これに代えて、内方へ突出させるように構成しても良い。
更にまた、上記実施例では、帯状板材3の反ギャップ側の幅寸法d1を10mmとすると共に、帯状板材3のギャップ側の幅寸法d1を6mmとしたが、これに限られるものではなく、検出可能な電流範囲や、電流センサの外形上の制約等に応じて上記各幅寸法d1、d2を適宜変更すれば良い。
本発明の一実施例を示す電流センサ用のコアの斜視図 電流センサ用のコアの側面図 帯状板材のギャップ側の幅寸法と最大磁束密度との関係を示すグラフ 帯状板材のギャップ側の幅寸法と最大磁束密度と流す電流との関係を示すグラフ (a)傾斜部を凸条に膨らませた一例を示す図、(b)傾斜部を凸条に膨らませた他の例を示す図、(c)傾斜部を凹ませた一例を示す図、(b)傾斜部を凹ませた他の例を示す図 傾斜部の凹凸と最大磁束密度との関係を示すグラフ
符号の説明
図面中、1はコア、2はコア本体、3は帯状板材、3a、3bは端部、4はギャップ、5は傾斜部を示す。

Claims (4)

  1. 測定対象の電流に応じて発生する磁界をホール素子で検出することにより前記電流を検出するように構成された電流センサに用いられるものであって、前記磁界の磁路を形成する電流センサ用のコアにおいて、
    磁性体製の板材をほぼ環状に曲げて形成されたコア本体と、
    前記コア本体の板材の両端部を所定間隙を介して対向させて形成され、前記ホール素子が配設されたギャップと、
    前記コア本体に設けられ、前記コア本体の反ギャップ側の幅寸法よりも前記コア本体のギャップ側の幅寸法が小さくなるように漸次傾斜する傾斜部とを備えたことを特徴とする電流センサ用のコア。
  2. 前記傾斜部は、直線状に形成されている、または、若干凸状に膨らんでいるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の電流センサ用のコア。
  3. 前記コア本体は、ほぼ矩形環状に形成されていると共に、コーナー部が丸められていることを特徴とする請求項1または2記載の電流センサ用のコア。
  4. 前記コア本体は、円環状または楕円環状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の電流センサ用のコア。
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