JP2008232880A - 燃料プール冷却設備及び燃料プール冷却方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料プール冷却浄化系による除熱が不足するプラント運転期間において合理的に除熱性能を確保できる燃料プール冷却設備を提供する。
【解決手段】燃料プール冷却設備は、原子力プラントの燃料プール1から残留熱除去系ポンプ13を利用して残留熱除去系熱交換器14へプール水を移送する接続配管20と、残留熱除去系ポンプ13以外のポンプでプール水を移送し、プール水を残留熱除去系熱交換器14を介して冷却するように切り替える切替手段と、残留熱除去系熱交換器14で冷却されたプール水を残留熱除去系熱交換器14から燃料プール1へ移送する接続戻り配管23と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、原子力発電プラントの燃料プールのプール水を冷却する燃料プール冷却設備及び燃料プール冷却方法に関する。
沸騰水型軽水炉を利用した原子力発電プラントおいては、燃料プール内に貯蔵する使用済燃料の崩壊熱を除去し、プール水温を規定値以下に維持すると共に、燃料プールの水質を維持するための燃料プール冷却浄化設備を有している。また、定期検査中に通常の燃料交換以上の燃料を炉心から取り出す場合に、より多くの崩壊熱を除去するために、残留熱除去系を併用可能とする設備を有している。
この燃料プール冷却浄化系および残留熱除去系について、図7を用いて説明する。
図7は、従来の燃料プール冷却設備を示す構成図である。
本図に示すように、図示しない原子炉建屋内の最上階のオペレーティングフロア上には燃料プール1が設置されている。この燃料プール1内に設置された使用済燃料貯蔵ラックには、原子炉圧力容器26から取り出された使用済燃料2が冷却のために水中保管されている。この使用済燃料2から発生した崩壊熱はプール水を温め、この温められたプール水は燃料プール1上部へ移行する。燃料プール1の上部のプール水は、スキマ堰3を介して、サージタンク4へ導出される。
このサージタンク4へ流出したプール水は、燃料プール冷却浄化系吸込配管5を通して、燃料プール冷却浄化系ポンプ6により加圧され、燃料プール冷却浄化系ろ過脱塩装置7により浄化される。この浄化されたプール水は、燃料プール冷却浄化系熱交換器8により冷却(熱交換)され、燃料プール冷却浄化系戻り配管9を経由し、燃料プールディフューザ10を介して燃料プール1の底部へ戻される。なお、燃料プール冷却浄化系ろ過脱塩装置7と燃料プール冷却浄化系熱交換器8の配置を入れ違えているプラントもある。
定期検査中に通常の燃料交換本数以上の使用済燃料2が原子炉圧力容器26から取り出されたときは、プール水の一部を燃料プール冷却浄化系吸込配管5より分岐し、残留熱除去系最大熱負荷時吸込配管11、配管A−A及び停止時冷却吸込配管12を経由して、残留熱除去系ポンプ13により加圧する。この加圧されたプール水の一部は、残留熱除去系熱交換器14に移送され、冷却(熱交換)された後に、残留熱除去系最大熱負荷時戻り配管15、配管B−B及び燃料プール冷却浄化系戻り配管9を経由して、燃料プールディフューザ10を介して、燃料プール1の底部へ戻される。
なお、図示しない原子炉格納容器内の原子炉圧力容器26の下方にはサプレッションプール25が設置されている。復水貯蔵槽41に貯溜された水は燃料プール1にも導入される。また、図中において、符号A、Aは、配管Aと配管Aとが接続していることを示す。同様に、符号B、B、符号C、C、符号D、Dは、それぞれ配管が接続していることを示す。
上述のように、通常の燃料交換以上の使用済燃料2を原子炉圧力容器26から取り出した場合の崩壊熱増加に対して、残留熱除去系を燃料プール冷却浄化系と併用して、燃料プール1の冷却を行っている。
また、定期検査中のプール除熱に関しては、図示しない原子炉冷却材浄化系を利用して、原子炉ウェル42と共に冷却浄化する方法等も知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2001−188094号公報
上述した従来の沸騰水型軽水炉を利用した原子力発電プラントおいて、プラント稼働率向上による経済性向上および電力の安定供給を目指して、定期検査(以下、定検という。)短縮、プラント出力増加およびプラント長期サイクル運転が重要視されている。このプラント長期サイクル運転は、定検間隔の延長ともいわれている。
使用済燃料から発生する崩壊熱は、プラント熱出力、燃料変更による燃料照射時間の増加により増加する傾向となる。このために、プラント出力増加およびプラント長期サイクル運転を実施するときには、この崩壊熱が増加する、という課題があった。
また、崩壊熱は時間と共に減少していく傾向となるため、定検短縮を実施したときに、取り出された燃料体数が通常通りであっても、燃料プール冷却浄化系単独で除熱しなければならない崩壊熱量が増加する、という課題があった。
また、崩壊熱が増加したときに、プール水温を維持するためには、燃料プール冷却浄化系の除熱能力を増加させる必要がある。この燃料プールからの除熱能力を増加させるには、燃料プール冷却浄化熱交換器8の容量を増加させることが一般的である。
しかし、崩壊熱は時間と共に減少するため、実際に除熱量増加が必要となるのは、燃料プール冷却浄化系単独での燃料プール冷却が必要となる定検終了直後の数日から数十日程度である。このために、燃料プール冷却浄化系の除熱能力を一律増加させることは合理的ではない、という課題があった。
また、燃料プール冷却浄化系の機能喪失時には、従来、残留熱除去系による原子炉の注水や冷却並びに燃料プールの冷却や補給の交互運転が強いられている。この場合は、運転員の作業負荷の増加および誤操作による残留熱除熱系機能喪失に至る可能性がある、という課題があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、燃料プール冷却浄化系による除熱容量が不足するプラント運転期間において合理的に除熱性能を確保でき、さらに、燃料プール冷却浄化系の機能喪失したときに残留熱除去系原子炉注水機能に影響を与えることなく残留熱除去系熱交換器を燃料プールの冷却に利用できる燃料プール冷却設備及び燃料プール冷却方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の燃料プール冷却設備においては、原子力プラントの燃料プールから残留熱除去系ポンプを利用して残留熱除去系熱交換器へプール水を移送する接続配管と、前記残留熱除去系ポンプ以外のポンプで前記プール水を移送し、前記プール水を前記残留熱除去系熱交換器を介して冷却するように切り替える切替手段と、前記残留熱除去系熱交換器で冷却されたプール水を前記残留熱除去系熱交換器から前記燃料プールへ移送する接続戻り配管と、を有することを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するため、本発明の燃料プール冷却方法においては、原子力プラントの燃料プールから残留熱除去系ポンプを利用して残留熱除去系熱交換器へプール水を移送する接続配管を設ける接続配管設置ステップと、前記残留熱除去系ポンプ以外のポンプで前記プール水を移送し、前記プール水を前記残留熱除去系熱交換器を介して冷却するように切り替えて導入する冷却ステップと、前記残留熱除去系熱交換器で冷却されたプール水を前記残留熱除去系熱交換器から前記燃料プールへ接続戻り配管を介して移送するプール水移送ステップと、を有することを特徴とするものである。
本発明の燃料プール冷却設備及び燃料プール冷却方法によれば、燃料プール冷却浄化系による除熱能力が不足するプラント運転期間において合理的に除熱性能を確保でき、さらに、燃料プール冷却浄化系の機能喪失したときに、残留熱除去系原子炉注水機能に影響を与えることなく残留熱除去系熱交換器を燃料プールの冷却に供することができる。
以下、本発明に係る燃料プール冷却設備及び燃料プール冷却方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。ここで、同一又は類似の部分には共通の符号を付すことにより、重複説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の燃料プール冷却設備を示す構成図である。
本図に示すように、燃料プール冷却設備は、原子力プラントで設置済み又は今後プラント設備強化として設置が期待されるサプレッションプール浄化系、燃料プール補給やサージタンク補給等の非常用補給水系の補助系統を利用して、上記燃料プール1のプール水を残留熱除去系熱交換器14に移送し冷却した後に、燃料プール1へ戻す構成としたものである。
すなわち、プール水を移送する別途設置された移送ポンプ、非常用補給水系ポンプ、サプレッションプール浄化系ポンプ及びサプレッションプール水移送系ポンプ等から選択された少なくとも一つのポンプが選択されて燃料プール1のプール水の移送に用いられる。ここでは、サプレッションプール浄化系/非常用補給水系ポンプ18を例示している。
このように構成された本実施の形態において、燃料プール1内の上部から取り出されるプール水はスキマ堰3を介して一時的にサージタンク4に貯溜される。このサージタンク4からのプール水は、燃料プール冷却浄化系吸込配管5、残留熱除去系最大熱負荷時吸込配管11、配管A−A、サプレッションプール浄化系/非常用補給水系利用時吸込配管16及びサプレッションプール浄化系/非常用補給水系吸込配管17を経由してサプレッションプール浄化系/非常用補給水系ポンプ18に供給される。
このサプレッションプール浄化系/非常用補給水系ポンプ18で可圧されたプール水はサプレッションプール浄化系/非常用補給水系吐出配管19に導出される。
このサプレッションプール浄化系/非常用補給水系吐出配管19に導出された加圧されたプール水は、接続供給配管である残留熱除去系熱交換器利用時供給配管20及び残留熱除去系熱交換器入口配管21を経由して残留熱除去系熱交換器14に導入される。
これらの接続配管である残留熱除去系熱交換器利用時供給配管20及び接続配管残留熱除去系熱交換器入口配管21には、プール水の流れを前記残留熱除去系熱交換器14に導入するように切り替える切替手段が介在している。この切替手段は、例えば、図2に示すように、残留熱除去系熱交換器利用時供給配管20及び後述する残留熱除去系熱交換器利用時戻り配管23に介在する遠隔操作が可能な残留熱除去系熱交換器利用供給弁30及び残留熱除去系熱交換器利用戻り弁31、残留熱除去系熱交換器入口弁28及び残留熱除去系熱交換器出口弁29並びにこれらの弁を制御するインターロック等から構成される。
この残留熱除去系熱交換器14で冷却されたプール水は、残留熱除去系熱交換器出口配管22、接続戻り配管である残留熱除去系熱交換器利用時戻り配管23及び残留熱除去系最大熱負荷時戻り配管15、配管B−Bを経由して燃料プール1へ戻される。
また、浄化したプール水は、燃料プール冷却浄化系戻り配管9を介して燃料プール1に戻される。この燃料プール冷却浄化系戻り配管9の他端には、燃料プール1の底部に配置された燃料プールディフューザ10が接続されている。
本実施の形態によれば、燃料プール冷却浄化系による除熱能力が不足する場合には、残留熱除去系ポンプ13を利用せずに、残留熱除去系熱交換器14を一時的に利用することを可能とし、合理的な除熱性能を確保することができる。また、この残留熱除去系は、プラント運転中も原子炉冷却材喪失時の原子炉注水機能を確保する必要があるが、残留熱除去系熱交換器バイパス配管24を介して注水機能を確保することが可能である。このために、プラント運転期間において、残留熱除去系の注水機能を喪失することなく、燃料プール1の冷却に残留熱除去系熱交換器14を利用することが可能となっている。
また、燃料プール冷却浄化系機能が喪失した場合においても、残留熱除去系熱交換器14のみを残留熱除去系から隔離した状態で利用可能とすることにより、残留熱除去系の注水機能に影響を与えずに、燃料プールのバックアップ冷却を可能としている。 なお、燃料プール1のプール水の移送に利用する系統は、高い耐震、安全設計を行った系統とすることにより、より信頼性を向上させることが可能となる。
図2は、本発明の第2の実施の形態の燃料プール冷却設備の一部を示す構成図である。なお、第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。また、説明に用いている弁は、駆動方式として手動や自動、弁形式としてゲート弁、玉形弁、逆止弁等による複数の組み合わせがある。また、図中の白地の弁は開操作を示し、黒字の弁は閉操作を示す。
本図に示すように、残留熱除去系熱交換器利用時供給配管20及び残留熱除去系熱交換器利用時戻り配管23に、遠隔操作が可能な残留熱除去系熱交換器利用供給弁30及び残留熱除去系熱交換器利用戻り弁31がそれぞれ設置されている。残留熱除去系運転時に、残留熱除去系熱交換器14の燃料プール冷却利用を停止する燃料プール冷却停止インターロック32を有している。さらに、図1に示すサプレッションプール冷却浄化系/非常用補給水系ポンプ18もトリップさせる構成としている。
このように構成された本実施の形態において、この燃料プール冷却停止インターロック32において、残留熱除去系の運転を検出する信号としては、原子炉水位低、格納容器圧力高、注入弁開、残留熱除去系ポンプ起動等の信号が挙げられる。
本実施の形態によれば、プラント事故や異常発生時等において残留熱除去系を利用する必要がある場合に、残留熱除去系熱交換器14の燃料プール冷却利用を速やかに停止し、格納容器スプレイ冷却系、サプレッションプール冷却系、停止時冷却系等の運用に切り替えることを可能としている。かくして、燃料プール冷却浄化系の機能喪失したときに、残留熱除去系原子炉注水機能に影響を与えることなく残留熱除去系熱交換器を燃料プールの冷却に供することができる。
図3は、本発明の第3の実施の形態の燃料プール冷却設備の一部を示す構成図である。なお、第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。また、説明に用いている弁は、駆動方式として手動や自動、弁形式としてゲート弁、玉形弁、逆止弁等による複数の組み合わせがある。
本図に示すように、本実施の形態の燃料プール冷却設備は、残留熱除去系熱交換器利用供給弁30及び残留熱除去系熱交換器利用戻り弁31の全閉の状態を確認した後に、残留熱除去系熱交換器入口弁28及び残留熱除去系熱交換器出口弁29を自動開とする残留熱除去系熱交換器運転切替インターロック34を有する。また、この残留熱除去系熱交換器入口弁28及び残留熱除去系熱交換器出口弁29の開操作を任意時間遅らせるタイマ33も備えている。
このように構成された本実施の形態において、万一、プラントにおいて事故や異常が発生した後に、格納容器スプレイ冷却系、サプレッションプール冷却系、停止時冷却系の運用のために必要な操作を自動的に切り換えることができる。従来、燃料プール冷却浄化系の機能喪失時には、残留熱除去系による原子炉の注水や冷却並びに燃料プールの冷却や補給の交互運転が強いられていた。この場合には、運転員の作業負荷の増加および誤操作による残留熱除熱系機能喪失に至る可能性があった。
本実施の形態によれば、プラントにおいて事故や異常が発生した後に、格納容器スプレイ冷却系、サプレッションプール冷却系や停止時冷却系の運用のために必要な操作を自動的に切り替えることができるので、運転員の作業負担を大幅に軽減することができる。
また、残留熱除去系熱交換器入口弁28、残留熱除去系熱交換器出口弁29、残留熱除去系熱交換器利用供給弁30又は残留熱除去系熱交換器利用戻り弁31の閉状態により、残留熱除去系熱交換器14の被冷却側が密閉状態となり、温度変化により水の体積収縮や膨張により過負圧又は過圧となる可能性がある。この自動開を任意時間遅らせるタイマ33も備えることにより、この過負圧又は過圧を回避することが可能となる。
図4は、本発明の第4の実施の形態の燃料プール冷却設備の一部を示す構成図である。なお、第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本図に示すように、本実施の形態の燃料プール冷却設備は、残留熱除去系熱交換器利用供給弁30及び残留熱除去系熱交換器利用戻り弁31が開状態の場合に、残留熱除去系熱交換器入口弁28及び残留熱除去系熱交換器出口弁29が開操作できない燃料プール冷却時誤操作防止インターロック35を有する。
このように構成された本実施の形態において、上記残留熱除去系熱交換器14を燃料プール冷却として利用しているときに、運転員が誤って残留熱除去系熱交換器入口弁28や残留熱除去系熱交換器出口弁29を開操作して、残留熱除去系と燃料プール冷却浄化系との分離構成を破壊することを防止することが可能となる。
本実施の形態によれば、この燃料プール冷却時誤操作防止インターロック35を設けることにより、残留熱除去系と燃料プール冷却浄化系との分離構成を破壊することを防止し、残留熱除去系と燃料プール冷却浄化系の運用時における誤操作を防止することができるので、運転員の作業負担を大幅に軽減することが可能となる。
図5は、本発明の第5の実施の形態の燃料プール冷却設備の一部を示す構成図である。なお、第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本図に示すように、本実施の形態の燃料プール冷却設備は、残留熱除去系熱交換器入口弁28及び残留熱除去系熱交換器出口弁29が開状態の場合に、残留熱除去系熱交換器利用供給弁30及び残留熱除去系熱交換器利用戻り弁31を開操作できない燃料プール冷却利用不可インターロック36を有する。
このように構成された本実施の形態において、残留熱除去系熱交換器14による燃料プール冷却を実施するための一連の弁の切替操作を行うときに、運転員が残留熱除去系を原子炉等の除熱に使用している際に、燃料プール冷却のための切替操作をしてしまうことを防止することが可能となる。
本実施の形態によれば、この燃料プール冷却利用不可インターロック36を設けることにより、残留熱除去系と燃料プール冷却浄化系との分離構成を破壊することを防止し、残留熱除去系と燃料プール冷却浄化系の運用時における誤操作を防止することができるので、運転員の作業負荷を大幅に軽減することが可能となる。
図6は、本発明の第6の実施の形態の燃料プール冷却設備の一部を示す構成図である。なお、第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本図に示すように、本実施の形態の燃料プール冷却設備は、残留熱除去系熱交換器利用供給弁30及び残留熱除去系熱交換器利用戻り弁31が開状態の場合に、例えば、格納容器スプレイ隔離弁37及びテスト弁38が開操作できないように構成する残留熱除去系冷却機能選択インターロック39を有する。
このように構成された本実施の形態において、複数系統を有する残留熱除去系の内の1系統に使用される残留熱除去系熱交換器14を上記燃料プール冷却に利用する場合を想定する。例えば、この1系統として、格納容器スプレイ隔離弁37及びテスト弁38を選択する。この場合に、この1系統の残留熱除去系としての残留熱除去系熱交換器14の利用を禁止し、その他の系統の残留熱除去系を格納容器スプレイ冷却系、サプレッションプール冷却系や停止時冷却系として利用することにより、燃料プール冷却機能及び残留熱除去系冷却機能の両者を独立して併用することを可能とするものである。
また、残留熱除去系の格納容器スプレイ冷却系、サプレッションプール冷却系や停止時冷却系を優先する場合は、残留熱除去系のうち格納容器スプレイ冷却系、サプレッションプール冷却系や停止時冷却系に使用していない系統を、格納容器スプレイ隔離弁37、テスト弁38や停止冷却戻り隔離弁40の閉状態により検知することにより、残留熱除去系熱交換器入口弁28及び残留熱除去系熱交換器出口弁29の閉操作を許可し、残留熱除去系熱交換器利用供給弁30及び残留熱除去系熱交換器利用戻り弁31を開操作を許可するインターロックを設けてもよい。
本実施の形態によれば、上記残留熱除去系冷却機能選択インターロック39を設けることにより、燃料プール冷却浄化系による除熱が不足するプラント運転期間において合理的に除熱性能を確保でき、また、燃料プール冷却浄化系の機能喪失したときに残留熱除去系原子炉注水機能に影響を与えることなく残留熱除去系熱交換器を燃料プールの冷却に使用できる。
さらに、複数系統を有する残留熱除去系の内の1系統に使用される残留熱除去系熱交換器14を燃料プール冷却浄化系として使用することにより、燃料プール冷却機能及び残留熱除去系冷却機能の両者を独立して併用することを可能である。
さらに、本発明は、上述したような各実施の形態に何ら限定されるものではなく、各実施の形態の構成を組み合わせて、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の第1の実施の形態の燃料プール冷却設備を示す構成図。 本発明の第2の実施の形態の燃料プール冷却設備の一部を示す構成図。 本発明の第3の実施の形態の燃料プール冷却設備の一部を示す構成図。 本発明の第4の実施の形態の燃料プール冷却設備の一部を示す構成図。 本発明の第5の実施の形態の燃料プール冷却設備の一部を示す構成図。 本発明の第6の実施の形態の燃料プール冷却設備の一部を示す構成図。 従来の燃料プール冷却設備を示す構成図。
符号の説明
1…燃料プール、2…使用済燃料、3…スキマ堰、4…サージタンク、5…燃料プール冷却浄化系吸込配管、6…燃料プール冷却浄化系ポンプ、7…燃料プール冷却浄化系ろ過脱塩装置、8…燃料プール冷却浄化系熱交換器、9…燃料プール冷却浄化系戻り配管、10…燃料プールディフューザ、11…残留熱除去系最大熱負荷時吸込配管、12…停止時冷却吸込配管、13…残留熱除去系ポンプ、14…残留熱除去系熱交換器、15…残留熱除去系最大熱負荷時戻り配管、16…サプレッションプール浄化系/非常用補給水系利用時吸込配管、17…サプレッションプール浄化系/非常用補給水系吸込配管、18…サプレッションプール浄化系/非常用補給水系ポンプ、19…サプレッションプール浄化系/非常用補給水系吐出配管、20…残留熱除去系熱交換器利用時供給配管、21…残留熱除去系熱交換器入口配管、22…残留熱除去系熱交換器出口配管、23…残留熱除去系熱交換器利用時戻り配管、24…残留熱除去系熱交換器バイパス配管、25…サプレッションプール、26…原子炉圧力容器、27…格納容器スプレイ、28…残留熱除去系熱交換器入口弁、29…残留熱除去系熱交換器出口弁、30…残留熱除去系熱交換器利用供給弁、31…残留熱除去系熱交換器利用戻り弁、32…燃料プール冷却停止インターロック、33…タイマ、34…残留熱除去系熱交換器運転切替インターロック、35…燃料プール冷却時誤操作防止インターロック、36…燃料プール冷却利用不可インターロック、37…格納容器スプレイ隔離弁、38…テスト弁、39…残留熱除去系冷却機能選択インターロック、40…停止冷却戻り隔離弁、41…復水貯蔵槽、42…原子炉ウェル。

Claims (8)

  1. 原子力プラントの燃料プールから残留熱除去系ポンプを利用して残留熱除去系熱交換器へプール水を移送する接続配管と、
    前記残留熱除去系ポンプ以外のポンプで前記プール水を移送し、前記プール水を前記残留熱除去系熱交換器を介して冷却するように切り替える切替手段と、
    前記残留熱除去系熱交換器で冷却されたプール水を前記残留熱除去系熱交換器から前記燃料プールへ移送する接続戻り配管と、
    を有することを特徴とする燃料プール冷却設備。
  2. 前記ポンプは、移送ポンプ、非常用補給水系ポンプ、サプレッションプール浄化系ポンプ及びサプレッションプール水移送系ポンプのいずれかであること、を特徴とする請求項1記載の燃料プール冷却設備。
  3. 前記切替手段は、前記燃料プールと残留熱除去熱交換器とを連結する前記接続供給配管及び接続戻り配管に介在する遠隔操作弁に残留熱除去系の運転時に閉操作させる信号を伝達し、前記残留熱除去系運転時に残留熱除去系熱交換器による前記プール水の冷却利用を停止する燃料プール冷却利用停止インターロックを具備すること、を特徴とする請求項1又は2記載の燃料プール冷却設備。
  4. 前記切替手段は、前記残留熱除去系熱交換器による前記プール水の冷却利用の中断の後に、タイマにより所定の時間を経過後に前記残留熱除去系熱交換器の残留熱除去系側出入口弁を開操作するインターロックを具備すること、を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の燃料プール冷却設備。
  5. 前記切替手段は、前記残留熱除去系熱交換器により前記プール水を冷却するときに、前記残留熱除去系熱交換器の残留熱除去系側入口弁及び残留熱除去系側出口弁の開操作を防止するインターロックを具備すること、を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の燃料プール冷却設備。
  6. 前記切替手段は、前記残留熱除去系熱交換器の残留熱除去系側入口弁及び残留熱除去系側出口弁が開状態のときに、前記残留熱除去系熱交換器を前記プール水の冷却に利用することを防止するインターロックを具備すること、を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の燃料プール冷却設備。
  7. 前記切替手段は、複数系統を有する残留熱除去系のうち少なくとも1系統に供される残留熱除去系熱交換器を燃料プール冷却に利用し、他の残留熱除去系に供される残留熱除去系熱交換器を格納容器スプレイ冷却系、サプレッションプール冷却系及び停止時冷却系の少なくとも1系統が使用できるように選択する残留熱除去系冷却機能選択インターロックを具備すること、を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の燃料プール冷却設備。
  8. 原子力プラントの燃料プールから残留熱除去系ポンプを利用して残留熱除去系熱交換器へプール水を移送する接続配管を設ける接続配管設置ステップと、
    前記残留熱除去系ポンプ以外のポンプで前記プール水を移送し、前記プール水を前記残留熱除去系熱交換器を介して冷却するように切り替えて導入する冷却ステップと、
    前記残留熱除去系熱交換器で冷却されたプール水を前記残留熱除去系熱交換器から前記燃料プールへ接続戻り配管を介して移送するプール水移送ステップと、
    を有することを特徴とする燃料プール冷却方法。
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