JP2008231893A - 結露防止シート付き網戸 - Google Patents
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Abstract
【課題】住宅の窓に於いて、ガラス窓を入れ替える事なくガラス面の結露 及び サッシ枠に発生する結露防止を、安価に、美的にも満足出来るものを提供する。
【解決手段】従来の網戸サッシを、一部活用し網戸サッシ枠1aに、結露防止シート3を固定する固定ケース5をビス6により固定し、結露防止シート3は固定ケース5と固定ケースカバー4aにより挟み固定する。これにより、サッシガラス戸と結露防止シート付き網戸と結露防止シート付きサッシとの間に空気層が出来る。外気が直接ガラス窓に触れずガラス戸の冷えを減少し結露発生を防ぐ。
【選択図】図2
【解決手段】従来の網戸サッシを、一部活用し網戸サッシ枠1aに、結露防止シート3を固定する固定ケース5をビス6により固定し、結露防止シート3は固定ケース5と固定ケースカバー4aにより挟み固定する。これにより、サッシガラス戸と結露防止シート付き網戸と結露防止シート付きサッシとの間に空気層が出来る。外気が直接ガラス窓に触れずガラス戸の冷えを減少し結露発生を防ぐ。
【選択図】図2
Description
本発明は、窓部の結露防止に関するものである。
最近の住宅は気密性が高いため外気との温度差が大きく、冬期に窓ガラス部 及びサッシ枠に結露が発生しやすい。サッシ枠を含め窓全面が外の冷気に直接冷やされ、その冷やされたサッシ枠、窓ガラスが、暖気された室内の空気に触れ、その触れた部分の空気が冷やされ露点限界となり結露が発生する。
冬季の室内の窓に発生する結露を防ぐには2通りあり
1.冷えたサッシと接触する空気との温度差を小さくする
2.冷えたサッシと接触する空気の湿度を低くすることが大事である。
気温が低く乾燥した冬季は風邪を引き易く、室内温度を上げれば、湿度が下がり乾燥し、逆に風邪を引きやすい環境を創ってしまう事になる。加湿をすれば、湿度は上がるが結露の発生しやすい環境となり、生活しやすい環境と結露発生防止とは相反してしまう事となる。
1.冷えたサッシと接触する空気との温度差を小さくする
2.冷えたサッシと接触する空気の湿度を低くすることが大事である。
気温が低く乾燥した冬季は風邪を引き易く、室内温度を上げれば、湿度が下がり乾燥し、逆に風邪を引きやすい環境を創ってしまう事になる。加湿をすれば、湿度は上がるが結露の発生しやすい環境となり、生活しやすい環境と結露発生防止とは相反してしまう事となる。
結露予防の為に二重サッシ、二重窓、電熱線入りサッシ等が導入されている。
新規の住宅への組み込みは比較的導入しやすいが、すでに施工し住んでいる住宅への導入はコスト的に高額となり導入は難しい。
新規の住宅への組み込みは比較的導入しやすいが、すでに施工し住んでいる住宅への導入はコスト的に高額となり導入は難しい。
比較的簡単に既設住宅の結露防止方法として特許文献1,2、3が開示されている。
これらは、窓ガラスの内側(室内側)に空気封入のシートを貼ったり、窓ガラスの内側に巻き取り式カーテンを設置したもの、又ガラス面に中空のパネルを貼り付ける方案が提案されているが、美観上、効果の点で満足されないところがある。
特許公開2000−154600 特許公開2003−74265 特許公開2005−155243
これらは、窓ガラスの内側(室内側)に空気封入のシートを貼ったり、窓ガラスの内側に巻き取り式カーテンを設置したもの、又ガラス面に中空のパネルを貼り付ける方案が提案されているが、美観上、効果の点で満足されないところがある。
前記の3例は室内側のガラス面と室内空気との接触面に介在物を設置する事により結露発生を防止する方案であるが、低温の外気が、ガラス戸への接触を少なくして、外気の影響を小さくすることにより、ガラス戸の温度低下を図り、ガラス窓と室温との差を小さくし結露発生を防ぐ方法として網戸の防虫網にシートを面ファスナで、固定し空気層を確保し結露を防ぐ方法[特許文献4]が提案された。しかし、強風時には面ファスナでは、外れる恐れが有る事、又シートが弛んでしまったり、さらに網戸のない側は別の対応を行う必要が有り実用上美観上満足できるレベルではないと思われる。
実用新案公開平7−34792公報
本考案は、すでに施工された住宅の窓に於いても、窓枠サッシやガラス戸を入れ替える事なくガラス面の結露 及び サッシ枠に発生する結露防止を、安価に、美的にも満足出来るものを提供せんとするものである。
本発明は、従来の網戸サッシを活用し従来の防虫網の外側に結露防止シートを着脱可能な構成として取り付ける(以下 結露防止シート付き網戸)。又従来の網戸の開閉レールの外側に防虫網は取りつけず結露防止シートを取りつけた網戸(以下 結露防止シート付きサッシ)を、追加取り付けにより達成される。
ガラス面、ガラスサッシ枠と外気との間に、結露防止シート付き網戸を取りつけにより冷気との直接接触を防ぎ温度低下の影響を従来よりも小さくでき結果的に結露発生を押さえる事ができる。
従来、外気温6.5℃、室内温度17℃、室内湿度54パーセントにてガラス面に結露が発生していたものが、実績として外気温4.3℃、室内温度17℃、湿度62パーセントでも結露の発生はなく、ガラス面表面5ミリの位置での室内側の湿度は85パーセントであった。まだまだ外気温低下しても結露発生までに余裕があった。
従来、外気温6.5℃、室内温度17℃、室内湿度54パーセントにてガラス面に結露が発生していたものが、実績として外気温4.3℃、室内温度17℃、湿度62パーセントでも結露の発生はなく、ガラス面表面5ミリの位置での室内側の湿度は85パーセントであった。まだまだ外気温低下しても結露発生までに余裕があった。
結露防止シート付き網戸、結露防止シート付きサッシを使用しない場合、窓枠サッシには、窓ガラスと同様に結露が発生していたが、対策後、サッシの結露、同様に窓ガラスのサッシ部の結露も減り大きな効果を上げる事となった。
特に結露防止シート付きサッシをガラス窓の外側(外気側)に設置する事により
に比較し3℃程高い。これは、外気の影響を受けず保温性が高い事を表している。
に比較し3℃程高い。これは、外気の影響を受けず保温性が高い事を表している。
また〔図面7〕は一体型結露防止網戸サッシで冬季は結露防止シートを使用するが、冬季以外は防虫網を使用する。特に、冬季 防虫網を結露防止シートに交換した時は目障りな防虫網が無いのでクリアな視界を得る事が出来る。
〔図面1〕は結露防止シート付き網戸の一部カット図である。冬季は結露防止シート3を屋外側に付けているが、冬季以外は結露防止シート3は取り外し、網戸とする。
〔図面2〕は〔図面1〕のA−A′断面図であり網戸サッシ枠1aに、結露防止シート3を固定する固定ケース5をビス6により固定する、結露防止シート3は固定ケース5と固定ケースカバー4aにより挟み固定する。
固定ケースカバー4aと固定ケース5は弾力性のある材料で作られており、ある程度の強い力で押しつけ変形させながらはめ込み強風時でも外れない様に作られている。
固定ケースカバー4aと固定ケース5は弾力性のある材料で作られており、ある程度の強い力で押しつけ変形させながらはめ込み強風時でも外れない様に作られている。
〔図面3〕は一対の窓の横断面図であり、結露防止シート付き網戸9と、結露防止シート付きサッシ10を組み付けたものである。
これにより、サッシガラス戸8a、8bと結露防止シート付き網戸9と結露防止シート付きサッシ10との間に空気層が出来、外気が直接ガラス戸に触れなくする。夏期は結露防止シート3を取り外し網戸として使用する。
冬季、結露が発生する季節は〔図面2〕の如く防虫網2と結露防止シート3の両方を取り付けて使用する。
これにより、サッシガラス戸8a、8bと結露防止シート付き網戸9と結露防止シート付きサッシ10との間に空気層が出来、外気が直接ガラス戸に触れなくする。夏期は結露防止シート3を取り外し網戸として使用する。
冬季、結露が発生する季節は〔図面2〕の如く防虫網2と結露防止シート3の両方を取り付けて使用する。
結露防止シート付きサッシ10はガラス戸と平行に開閉可能とする。方法として〔図面6〕の如く、窓枠サッシ7aには、網戸サッシ1aを閉め時に網戸サッシ縁が窓枠サッシ7aにラップするサッシ突起7bがある。そのサッシ突起7b部に挟みしっかり固定できるステー13にて固定する。ステー13は窓枠サッシ7aの上下カド隅部に設置されレール12は上下に2本、ボルト15により固定する。
結露防止付きサッシ10は、このレール12により保持し、開閉を可能とする。
結露防止付きサッシ10は、このレール12により保持し、開閉を可能とする。
季節により結露防止シート3、防虫網2と交換する為、結露防止シート3、防虫網2を弛み無く組み付け可能とする手順を〔図面4〕〔図面5〕にて説明すると、固定ケース5の外縁に両面接着テープ11を貼る。両面接着テープ11は防虫網2、結露防止シート3面側は弾力性があり強力な接着力であるもの、固定ケース5面側は強力なものでなく組み付け時に滑らない程度のもので、簡単に剥がす事が出来るものが望ましい。
結露防止シート3、防虫網2をケース5の外側端面に結露防止シート3の端を合わせて貼り付ける。固定ケース5の溝に固定ケースカバー4aの凸側で押し込むが片側は両面テープ11で固定されている。結露防止シート3防虫網2を、固定ケースカバー4aで〔図面5〕の様に押しつけるが、外周面を両面接着テープ11で固定している為、結露防止シート3、防虫網2の中央面側のたるんだ部分を引っ張り込み、適度な張りの結露防止シート3、防虫シート2を得る事ができる。寸法は組み付け時に、適度な張りとなる寸法を見込みカットしておく。
固定ケースカバー4a、4bで防虫網2と、結露防止シート3を季節により交換を繰り返すが、少しばかりの位置ずれが発生しも固定ケースカバー4a,4bのプレート部分で覆ってしまう為、はみ出しを防ぐことができ、美的にも悪化させる事はない。
クリアな視界を得る事、又 作業性を向上させる為、結露防止シート3は、0.2〜0.3ミリ程度の透明度の高いビニールシートを使用するのが望ましい。
網戸を基本に製作している為、強度的に弱い事が懸念される。特に暴風時の破損が心配であるが、強度を考慮する必要がある。さらに〔図3〕に於いて、結露防止シート付き網戸9と結露防止シート付きサッシ10の合わせ面位置の外側に上下方向に突っ張り棒16をセットして外側への外れを防止すれば、信頼性は高くなる。
〔写真の説明〕
〔写真1〕
結露防止シート付きサッシを取り付けた窓と従来の網戸の結露発生状態比較写真
〔写真1〕
結露防止シート付きサッシを取り付けた窓と従来の網戸の結露発生状態比較写真
1a 網戸サッシ
1b 一体型結露防止網戸サッシ
(結露防止シートまたは防虫網のどちらかを取り付け可能)
2 防虫網
3 結露防止シート
4a 固定ケースカバー
4b 固定ケースカバー
5 固定ケース
6 ビス
7a 窓枠サッシ
7b サッシ突起
8a サッシガラス戸
8b サッシガラス戸
9 結露防止シート付き網戸(防虫網と結露防止シート両方の取り付けが可能)
10 結露防止シート付きサッシ(防虫網は付けず結露防止シート専用)
11 両面接着テープ
12 レール
13 ステー
14 ボルト、ナット
15 突っ張り棒
16 外壁
A−A カット面
1b 一体型結露防止網戸サッシ
(結露防止シートまたは防虫網のどちらかを取り付け可能)
2 防虫網
3 結露防止シート
4a 固定ケースカバー
4b 固定ケースカバー
5 固定ケース
6 ビス
7a 窓枠サッシ
7b サッシ突起
8a サッシガラス戸
8b サッシガラス戸
9 結露防止シート付き網戸(防虫網と結露防止シート両方の取り付けが可能)
10 結露防止シート付きサッシ(防虫網は付けず結露防止シート専用)
11 両面接着テープ
12 レール
13 ステー
14 ボルト、ナット
15 突っ張り棒
16 外壁
A−A カット面
Claims (2)
- 網戸サッシ部に防虫網または結露防止シートを固定する方法として、一部を中凹形状とし、入り口部をオーバーハングさせた固定ケースと、一端を凸形状で根元部をくびれさせ、凸部反対側をプレート状にした固定ケースカバーとの間に、防虫網又は結露防止シートのどちらでも挟む事が出来、固定を可能とした結露防止シート付き網戸
- 網戸開閉用レールの外側に結露防止シート付きサッシの追加取り付け方法に於いて、追加開閉用レールを固定する箇所を、窓枠サッシの上下左右隅サイドの突起部にステーを固定し、このステーにスライド用レールを最外側となる様に配置し、取りつけ結露防止シート付きサッシを嵌め込みガラス戸と平行に開閉可能とした結露防止シート付きサッシ
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007107588A JP2008231893A (ja) | 2007-03-19 | 2007-03-19 | 結露防止シート付き網戸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007107588A JP2008231893A (ja) | 2007-03-19 | 2007-03-19 | 結露防止シート付き網戸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008231893A true JP2008231893A (ja) | 2008-10-02 |
Family
ID=39905024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007107588A Pending JP2008231893A (ja) | 2007-03-19 | 2007-03-19 | 結露防止シート付き網戸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008231893A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104100194A (zh) * | 2013-04-15 | 2014-10-15 | 汤军 | 一种防护网的固定收紧结构 |
KR101558513B1 (ko) | 2014-02-06 | 2015-10-15 | 한국메탈주식회사 | 2중 망사구조를 갖는 그물형 방범창 구조체 |
JP5828571B1 (ja) * | 2015-04-01 | 2015-12-09 | 株式会社サンエス | 防虫複合網戸 |
CN106761342A (zh) * | 2017-03-06 | 2017-05-31 | 济源市万荣商贸有限公司 | 一种磁吸式汽车防雾霾纱窗 |
JP2018168656A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | セイキ総業株式会社 | 網戸及び改修網戸用キット |
-
2007
- 2007-03-19 JP JP2007107588A patent/JP2008231893A/ja active Pending
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