JP2008230647A - 包装箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で、輸送時における被収納物と冊子との収納空間内での移動による損傷を抑制でき、且つ、開梱する際に、先ず、冊子が視認されるような包装箱を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る包装箱10は、収納空間Sの底面を画定する底壁16と、収納空間Sの前面と後面とをそれぞれ画定し、所定間隔をおいて対向するように底壁16に立設される一対の支持壁12,12と、収納空間Sの左側面と右側面とをそれぞれ画定し、一対の支持壁12,12における対向する端部間をそれぞれ遮るように底壁16に立設される一対の規制壁14,14とを備え、一対の支持壁12,12は、一対の規制壁14,14よりも厚く、且つ各上端縁が略同一平面上にあり、一対の規制壁14,14は、少なくとも一対の支持壁12,12との境界部において、一対の支持壁12,12よりも高いことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る包装箱10は、収納空間Sの底面を画定する底壁16と、収納空間Sの前面と後面とをそれぞれ画定し、所定間隔をおいて対向するように底壁16に立設される一対の支持壁12,12と、収納空間Sの左側面と右側面とをそれぞれ画定し、一対の支持壁12,12における対向する端部間をそれぞれ遮るように底壁16に立設される一対の規制壁14,14とを備え、一対の支持壁12,12は、一対の規制壁14,14よりも厚く、且つ各上端縁が略同一平面上にあり、一対の規制壁14,14は、少なくとも一対の支持壁12,12との境界部において、一対の支持壁12,12よりも高いことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、被収納物と冊子とが一緒に梱包される際に用いられる包装箱に関するものである。
従来より、カタログギフト等の通信販売において、粗品やサンプル、商品等の被収納物とカタログ等の冊子とが一緒に梱包されて送付される際には、先ず、包装箱の収納空間底部に前記冊子が収納され、その上に前記被収納物が収納された後に梱包され、顧客等に送付されていた。
ところで、このように包装箱の収納空間内に被収納物と冊子とが一緒に収納されて送付された場合、通常、収納空間には開きスペースが多く形成され、そのため、輸送時の振動等によって被収納物や冊子がそれぞれ収納空間内で移動し、被収納物が冊子との衝突によって損傷する場合や、また、冊子の一部が自重によって折れ曲がるといった問題が生じることがあった。
また、カタログ等の冊子が収納空間底部に収納されていると、顧客等は、開梱する際に、その上に収納されている粗品やサンプル等だけを取り出し、その下に収納されている前記カタログ等の冊子を取り出して内容を見ることなく破棄する場合があった。そのため、通信販売の本来の目的である顧客等にカタログ等の冊子の内容を見てもらい、商品等を購入してもらうという目的が達成されないという問題も生じていた。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、簡易な構成で、輸送時における被収納物と冊子との収納空間内での移動による損傷を抑制でき、且つ、開梱する際に、先ず、冊子が視認されるような包装箱を提供することを課題とする。
上記課題を解消すべく、本発明に係る包装箱は、上部から被収納物を出し入れ可能な収納空間を有する包装箱であって、前記収納空間の底面を画定する底壁と、前記収納空間の前面と後面とをそれぞれ画定し、所定間隔をおいて対向するように前記底壁に立設される一対の支持壁と、前記収納空間の左側面と右側面とをそれぞれ画定し、前記一対の支持壁における対向する端部間をそれぞれ遮るように前記底壁に立設される一対の規制壁とを備え、前記一対の支持壁は、前記一対の規制壁よりも厚く、且つ各上端縁が略同一平面上にあり、前記一対の規制壁は、少なくとも前記一対の支持壁との境界部において、前記一対の支持壁よりも高いことを特徴とする。
かかる構成によれば、一対の支持壁が冊子の両端部を下方側から支持することができる。即ち、冊子は、所定間隔をおいて対向するように底壁に立設される一対の支持壁における各上端縁上に冊子が架け渡された状態で支持される。同時に、一対の規制壁が少なくとも前記一対の支持壁との境界部において、前記一対の支持壁よりも高いことから、前記架け渡された冊子の前記両端部における両側縁が前記規制壁と当接し、前記両側縁を結ぶ方向への冊子の前記両端部の移動が規制されることになる。
このとき、前記一対の支持壁の上端縁が、それぞれ略同一の平面上にある(位置する)ように形成されていることから、架け渡すように支持されている冊子は安定する。尚、本発明において略同一は、同一を含む概念である。
一方、上述のように冊子が一対の支持壁によって架け渡されるように支持され、且つ一対の規制壁に当接して移動が規制されることで、底壁、一対の支持壁、一対の規制壁及び前記冊子によって、閉じた空間(収納空間)が形成され、かかる空間に被収納物を閉じ込め可能となる。
このように形成された収納空間に被収納物が収納され(閉じ込められ)、包装箱に対し、冊子が一対の支持壁と一対の規制壁とにより位置決めされた後、前記包装箱が外装部材等で梱包されると、冊子が包装箱に対して固定されるため、輸送時の振動等によっても移動することがない。その結果、冊子の移動による冊子自身の折れ曲がりや、被収納物との衝突が抑制され、互いに損傷することが少なくなる。
さらに、包装箱の梱包時において、包装箱の前記底壁、一対の支持壁及び一対の規制壁によって形成される上部が開口した収納空間の該開口を覆うように冊子が位置決め(配置)されているため、包装箱梱包している外装部材等を開梱した顧客等によって、先ず、冊子が視認される。さらに、顧客は、前記冊子を手に取って移動させなければ包装箱の収納空間に収納されている被収納物を取り出すことができないため、顧客等が手に取った冊子の内容を見る可能性が大きくなる。
また、前記一対の支持壁は、前記一対の規制壁よりも厚くなるように形成されていることから、前記一対の規制壁よりも強度が大きくなる。そのため、重い冊子であっても、包装箱(一対の支持壁)は押し潰されることなく前記冊子を支持することができる。また、一対の支持壁は、壁厚が厚いことから、冊子を支持している部分(上端縁部分)の冊子との接触面積が大きくなり、冊子両端部の前記一対の支持壁との接触部分を傷つけることなく安定して支持することができる。
また、前記一対の支持壁は、外板と内板とが所定幅の上端面部を介して連なる内外二重構造であることが好ましい。
かかる構成によれば、前記一対の支持壁は、各支持壁を構成する外板と内板との二枚の板体によって前記支持壁に加わる力(例えば、冊子の重量)に対抗することができるため、前記支持壁の強度が保たれつつ、外板と内板との間に間隙(空間)が形成されるために軽量化が図られる。
また、前記一対の支持壁は、各支持壁の上端縁部分がそれぞれ外板と内板とを連接する所定幅の上端面部で構成されていることから、前記同様、冊子を支持する際に、該冊子と接触する部分の接触面積が大きくなり、冊子の両端部の前記一対の支持壁との接触部分を傷つけることなく安定して支持することができる。
以上より、本発明によれば、簡易な構成で、輸送時における被収納物と冊子との収納空間内での移動による損傷を抑制でき、且つ、開梱する際に、先ず、冊子が視認される包装箱が提供される。
以下、本発明の一実施形態について、図1乃至図6に基づいて説明する。
図1に示されるように、包装箱10は、上部開口から収納空間Sへ被収納物が出し入れ可能となるよう、収納空間Sの底面、前面、後面及び左右側面をそれぞれ画定するため、前記収納空間Sを囲繞するように一対の支持壁12,12と一対の規制壁14,14とで構成される周壁が底壁16の周縁に沿って立設されることによって形成されている。本実施形態においては、この包装箱10は、段ボール製のシート材が組み立てられることによって形成されており、かかるシート材は、図2に示されるような形状に裁断されている。尚、本実施形態において、包装箱10の前後方向とは、一対の支持壁12,12を結ぶ方向をいい、左右方向とは、一対の規制壁14,14を結ぶ方向をいう。また、図中、一点差線は、折目を示す。
詳細には、図1及び図2に示すように、一対の支持壁12,12の一部を構成する一対の支持壁外板12a,12aと、一対の規制壁14,14の一部を構成する一対の規制壁外板14a,14aとが、展開状態で下端が一直線状となるよう、折目10c,12c,14cを介して交互に連接されている。
支持壁外板12aの上端には、所定間隔の2本の折目16c,18cを介して支持壁内板12bが連接されている。かかる所定間隔は、支持壁12の壁厚を規定するものであり、本実施形態においては、後述の支持壁12,12が冊子Kを支持した状態で梱包された際に、支持壁12が冊子Kの重さ、及び輸送時等に通常加わる外からの力によって、包装箱10が押し潰されない壁厚となるように設定されている。また、前記2本の折目16c,18cの長さ方向中央部には、横長の略楕円形状の開口18が前記2本の折目16c,18cを跨ぐような位置に穿設されている。支持壁内板12bの上端には、さらに、フラップ片20が折目20cを介して連接されている。一方、支持壁外板12aの下端には、折目22cを介して底板片16aが連接されている。尚、包装箱10の展開図において、上下左右は、図2における上下左右をいい、例えば、上端又は下端とは、図2における上方側の端部又は下方側の端部をいい、左端又は右端とは、図2における左側の端部又は右側の端部をいう。
規制壁外板14aの上端には、折目24cを介して規制壁内板14bが連接されている。規制壁内板14bの上端には、さらにフラップ片22が折目26cを介して連接されている。規制壁外板14aの下端には、折目28cを介して底板片16bが連接されている。また、左側の規制壁外板14aの左端には、糊代24が折目30cを介して連接されている。
本実施形態に係る包装箱10を構成するシート材は、以上のような構成であり、以下にその組み立て方を説明する。
左右に連接された一対の支持壁外板12a,12aと一対の規制壁外板14a,14aと糊代24とは、折目10c,12c,14c,30cで略直角に折り曲げられ、筒状に形成される。即ち、内側に形成される平面視四角形の空間(後述の収納空間)Sを囲繞するように折目10c,12c,14c,30cで屈曲させ、糊代24と右側の支持壁外板12aとを接着させる。
底板片16a,16bがそれぞれ前記筒状の内側に向けて折目22c,28cで折り曲げられた後、張り合わされ、対向する底板片16a,16aの先端同士が噛み合わされることで前記筒状の下端が閉止され、底壁16が構成される。
次に、規制壁内板14b,14bが内側へ折り曲げられる。このとき、規制壁外板14aと折目24cを介して連接している規制壁内板14bとは、前記折目24cに対して略対称に形成されているため、規制壁外板14aにおける折目24cから折目28cまでの距離と、規制壁内板14bにおける折目24cから折目26cまでの距離とが略同一となる。従って、規制壁内板14bに連接されているフラップ片22は、規制壁内板14bを内側へ折り曲げた際に底壁16に当接するため、底壁16に沿って前記規制壁内壁14bとは反対方向へ折り曲げられる。このようにして、折り曲げられた規制壁内板14bと規制壁外板14aとで規制壁14が構成される。
このように構成された規制壁14は、支持壁12よりも高くなるように、規制壁外板14a及び規制壁内板14bの高さ、即ち、規制壁外板14aにおける折目28cから折目24cまでの距離と規制壁内板14bにおける折目24cから折目26cまでの距離とが設定されている。
より詳細には、後述する一対の支持壁12,12で冊子Kの両端部を支持した際に、該冊子Kの表面(上面)と同一、若しくは、僅かに規制壁14,14の上端部(折目24c部)が突出するような高さに設定されている。また、後述する両支持壁12,12の外面間(支持壁外板12a,12aの表面間)の距離が冊子Kの背表紙に沿った方向(本実施形態においては、冊子Kの長辺方向)の長さと等しく、若しくは、ほぼ等しくなるように設定され、両規制壁14,14の内面間(規制壁内板14b,14bの表面間)の距離が冊子Kの背表紙と直交する方向(本実施形態においては、冊子Kの短辺方向)の長さと等しく、若しくは、ほぼ等しくなるように設定されている。
次に、支持壁内板12b,12bが内側へ折り曲げられる。このとき、支持壁外板12aと支持壁内板12bとの連接部に所定間隔をおいて設けられた2本の折目16c,18cが順に折り曲げられることで、かかる部分が断面コ字状となり、前記支持壁外板12aと前記支持壁内板12bとの間に所定間隔の間隙が形成される。即ち、支持壁12は、支持壁外板12aと支持壁内板12bとの間に間隙が形成されるよう、所定幅の上端面部(前記連接部)を介して連なる内外二重構造に形成される。かかる間隙によって、支持壁12の壁厚が規制壁14の壁厚よりも厚く形成される。このとき、一対の支持壁12,12における前記所定幅の上端面部は、それぞれ略同一(同一を含む)の平面上にある(位置する)ように形成されている。また、支持壁外板12aと2本の折目16c,18cを介して連接している支持壁内板12bとは、前記2本の折目16c,18cで構成される連接部に対して略対称に形成されているため、支持壁外板12aにおける折目16cから折目22cまでの距離と、支持壁内板12bにおける折目18cから折目20cまでの距離とが略同一となる。従って、支持壁内板12bに連接されているフラップ片20は、支持壁内板12bを内側へ折り曲げた際に底壁16に当接するため、底壁16に沿って前記支持壁内壁12bとは反対方向へ折り曲げられる。このようにして、折り曲げられた支持壁内板12bと支持壁外板12aとで支持壁12が構成される。
以上のようにして、組み立てられた包装箱10には、図3(イ)に示されるように、一対の支持壁12,12、一対の規制壁14,14及び底壁16によって画定されている収納空間Sに被収納物(図示せず)が収納され、カタログ等の冊子Kが、一対の支持壁12,12上に架け渡されるように載置される。このとき、冊子Kは、背表紙に沿った方向における両端部が一対の支持壁12,12の上端によってそれぞれ支持される。
そして、図3(ロ)に示されるように、包装箱10の左右方向においては、冊子Kの両側縁が一対の規制壁14,14(一対の規制壁内板14b,14b)にそれぞれ当接しているため、冊子Kの包装箱10に対する左右方向の移動は、規制されている。
この状態で、図4乃至図6に示されるように、包装箱10は、外装部材50によって包み込むように梱包される。図4は、外装部材50の展開図であり、図5及び図6は、外装部材50による、包装箱10の梱包方法を示す図である。
外装部材50は、包装箱10と同様に、段ボール製のシート材が裁断されることで形成されている。外装部材50は、包装箱10を梱包した際に、包装箱10の底壁16、一対の支持壁12,12及び一対の規制壁14,14と、それぞれ対応する位置に、対応した形状の底板52、前後板54,56及び左右側板58,60とを備え、さらに、包装箱10の上部開口を覆うような位置に第1蓋片62,64及び第2蓋片66,68とを備える。
詳細には、図4に示すように、第2蓋片66、前板54、底板52、後板56及び第2蓋片68が順に折目を介して連接されている。底板52には、下方に向かって左板58と第1蓋片62とが順に折目を介して連接され、上方に向かって、同様に、右板60と第1蓋片64とが順に折目を介して連接されている。左右側板58,60には、左右両端に折込片70,70,72,72が折目を介してそれぞれ連接されている。尚、外装部材50の展開図において、上下左右方向は、図4における上下左右方向をいう。
第1蓋片62,64は、下方及び上方にそれぞれ膨出した円弧状に形成され、さらにその先端には、より径の小さな半円形状の係止片74,76が連接されている。該係止片74,76の基部には、それぞれ反対方向から水平方向の切れ込みが略中央部まで形成されている。
第2蓋片66,68は、それぞれ矩形状に形成され、包装箱10を梱包した際、それぞれ重なって対応する位置に、一方の第2蓋片66には、その一部に切れ目を設けることで折り返し係止片78が形成され、他方の第2蓋片68には、前記折り返し係止片78に対応した形状の折り返し係止孔80が穿設されている。
本実施形態に係る外装部材50は、以上のような構成であり、以下に包装箱10の梱包方法を示す。
被収納物が包装箱10の収納空間Sに収納されると共に、冊子Kが一対の支持壁12,12によって、その両端部を下方側から支持され、且つ一対の規制壁14,14によって包装箱10に対しての左右方向への移動を規制された状態で、図5及び図6に示すように、当該包装箱10が外装部材50の底板52の上に載置される。そして、左右側板58,60が折目で折り曲げられ、包装箱10の一対の規制壁14,14に沿う位置まで起立させられる。その後、左右側壁58,60の両端の折込片70,70,72,72がそれぞれ包装箱10の一対の支持壁12,12に沿う位置まで折り曲げられる。次に、第1蓋片62,64が包装箱10の上方に支持・規制されている冊子Kの表面に沿う位置まで折り曲げられ、互いの係止片74,76の切れ込み同士が噛み合わされて係止される。
次に、前後板54,56が折目で折り曲げられ、包装箱10の一対の支持壁12,12に沿う位置まで起立させられる(図5の矢印α及びβ)。その後、一方の第2蓋片66が前記係止させた第1蓋片74,76に沿う位置まで折り曲げられ、次いで、他方の第2蓋片68が前記折り曲げられた一方の第2蓋片66に沿う位置まで折り曲げられる。このとき、一方の第2蓋片66の折り返し係止片78の上には、他方の第2蓋片68の折り返し係止孔80が位置し、折り返し係止片78が折り返し係止孔80を挿通するように上方側に折り返えされることで、第2蓋片66,68は、互いに係止され、包装箱10が外装部材50によって梱包される(図6の矢印γ)。
以上より、冊子Kは、所定間隔をおいて対向するように底壁16に立設される一対の支持壁12,12における各上端縁の上に架け渡された状態で支持されると共に、一対の規制壁14,14が一対の支持壁12,12も高くなるように設定されていることから、前記架け渡された冊子Kの両側縁が前記規制壁14,14と当接し、包装箱10に対して左右方向への移動が規制されることになる。
このとき、一対の支持壁12,12の上端縁(上端面部)が、それぞれ略同一の平面上にある(位置する)ように形成されていることから、架け渡すように支持されている冊子Kは安定する。
また、一対の支持壁12,12は、一対の規制壁14,14よりも壁厚が厚くなるように形成されていることから、一対の規制壁14,14よりも強度が大きくなる。そのため、重い冊子Kであっても、包装箱10(一対の支持壁12,12)は押し潰されることなく前記冊子Kを支持することができる。また、一対の支持壁12,12は、壁厚が厚くなるように形成されていることから、冊子Kを支持している部分(上端面部)の冊子Kとの接触面積が大きくなり、冊子K両端部における一対の支持壁12,12との接触部分を傷つけることなく安定して支持することができる。
このとき、前記一対の支持壁12,12は、支持壁外板12aと支持壁内板12bとが所定幅の前記上端面部を介して連なる内外二重構造に形成されていることから、一対の支持壁12,12は、各支持壁12,12を構成する支持壁外板12aと支持壁内板12bとの二枚の板体によって前記支持壁12に加わる冊子Kの重量等に対抗することができるため、前記支持壁12の強度が保たれつつ、支持壁外板12aと支持壁内板12bとの間に間隙(空間)が形成されるために軽量化が図られる。
一方、上述のように冊子Kの両端部が一対の支持壁12,12によって架け渡されるように支持され、且つ両側縁が一対の規制壁14,14に当接して移動が規制されることで、包装箱10の底壁16、一対の支持壁12,12、一対の規制壁14,14及び前記冊子Kによって、閉じた空間(収納空間)Sが形成され、かかる収納空間Sに被収納物を閉じ込め可能となる。
このように形成された収納空間Sに被収納物が収納され(閉じ込められ)、包装箱10に対し、冊子Kが一対の支持壁12,12と一対の規制壁14,14とにより位置決めされた後、包装箱10が外装部材50で梱包されると、冊子Kが包装箱10に対して固定されるため、輸送時の振動等によっても移動することがなくなる。その結果、冊子Kの移動による冊子K自身の折れ曲がりや、被収納物との衝突が抑制され、互いに損傷することが少なくなる。
さらに、包装箱10の梱包時において、包装箱10の収納空間Sの上部開口を覆うように冊子Kが位置決めされているため、包装箱10を受け取って該包装箱10を梱包している外装部材50を開梱した顧客等によって、先ず、冊子Kが視認される。さらに、顧客等は、前記冊子Kを手に取って移動させなければ包装箱10の収納空間Sに収納されている被収納物を取り出すことができないため、顧客等が手に取った冊子Kの内容を見る可能性が大きくなる。
尚、本発明の包装箱10は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、一対の支持壁12,12は、本実施形態においては、その上端縁が包装箱10の底壁16と平行な平面上に位置するように形成されているがこれに限定される必要はなく、図7(イ)に示されるように、湾曲していてもよく、また、図7(ロ)に示されるように、底壁16に対して傾斜していても、上端縁が略同一平面上に位置していればよい。即ち、一対の支持壁12’,12’又は12”、12”の上端縁が、湾曲若しくは傾斜等した平面上であっても、略同一平面上に位置していれば、ハードカバーでない軟らかい表紙の冊子であれば、該上端縁に沿った形状で一対の支持壁12’,12’又は12”、12”上に架け渡すように載置することができる。
また、本実施形態において、一対の規制壁14,14の上端縁は、底壁16と平行な直線状となるように形成されているが、これに限定される必要はなく、図7(イ)に示されるように、少なくとも支持壁12’と規制壁14’との境界部において、規制壁14’が支持壁12’よりも高くなるように形成されていればよい。さらに、図7(ロ)に示されるように、一対の規制壁14”,14”の高さは異なっていてもよい。これらのように形成されることで、一対の支持壁12’,12’に支持される冊子Kは、その両端部の包装箱10’に対する左右方向の移動が規制される。
また、本実施形態においては、一対の支持壁12,12は、支持壁外板12aと支持壁内板12bとの連接部における2本の折目で折り曲げられ、内部に空間を有する内外二重構造の壁となることで、一対の規制壁14,14よりも厚く形成されるが、これに限定される必要もなく、一対の支持壁12,12において、複数枚の同形の板体が積層されることで壁厚が一対の規制壁よりも厚くなるように形成してもよい。
10…包装箱、10c,12c,14c,16c,18c,20c,22c,24c,26c,28c,30c…折目、12…支持壁、12a…支持壁外板、12b…支持壁内板、14…規制壁、14a…規制壁外板、14b…規制壁内板、16…底壁、16a,16b…底板片、18…開口、20,22…フラップ片、24…糊代、50…外装部材、52…底板、54…前板、56…後板、58…左側板、60…右側板、62,64…第1蓋片、66,68…第2蓋片、70,72…折込片、74,76…係止片、78…折り返し係止片、80…折り返し係止孔、K…冊子、S…収納空間
Claims (2)
- 上部から被収納物を出し入れ可能な収納空間を有する包装箱であって、
前記収納空間の底面を画定する底壁と、
前記収納空間の前面と後面とをそれぞれ画定し、所定間隔をおいて対向するように前記底壁に立設される一対の支持壁と、
前記収納空間の左側面と右側面とをそれぞれ画定し、前記一対の支持壁における対向する端部間をそれぞれ遮るように前記底壁に立設される一対の規制壁とを備え、
前記一対の支持壁は、前記一対の規制壁よりも厚く、且つ各上端縁が略同一平面上にあり、
前記一対の規制壁は、少なくとも前記一対の支持壁との境界部において、前記一対の支持壁よりも高いことを特徴とする包装箱。 - 前記一対の支持壁は、外板と内板とが所定幅の上端面部を介して連なる内外二重構造であることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109860321A (zh) * | 2019-03-08 | 2019-06-07 | 泸州金能移动能源科技有限公司 | 一种封装光伏组件用防错位防气泡装置及其使用方法 |
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2007
- 2007-03-19 JP JP2007071032A patent/JP2008230647A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109860321A (zh) * | 2019-03-08 | 2019-06-07 | 泸州金能移动能源科技有限公司 | 一种封装光伏组件用防错位防气泡装置及其使用方法 |
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