JP2008229918A - 液体吐出装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の液体吐出ヘッドや複数のアクチュエータ部を並べて構成された長尺液体吐出ヘッドにおけるヘッドやアクチュエータ部間での構成部品のばらつきによる滴吐出特性のばらつきを簡単な回路構成で低減する。
【解決手段】アクチュエータ手段群311及びヘッドドライバ310を含む第1〜第3分割ヘッドブロック400A〜400Cに対応する第1〜第3駆動波形PV1、PV2、PV3で構成される駆動波形群PVを出力する駆動波形生成回路402と、当該駆動波形群PVのうちの第1〜第3駆動波形PV1、PV2、PV3を印加する第1〜第3分割ヘッドブロック400A〜400Cを選択するアクティブ信号AC1〜AC3を出力するヘッド制御部401とを備える。
【選択図】図7

Description

本発明は液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置及び画像形成装置に関する。
一般に、プリンタ/ファックス/コピア或いはこれらの機能を複合した画像形成装置としては、例えば、記録液(液体)の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを含む液体吐出装置を用いて、媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、被記録媒体、記録媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する。)を搬送しながら、液体としての記録液(以下、インクともいう。)を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる。)を行なうものがある。
なお、画像形成装置は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することをも意味する。また、液体吐出装置とは、液体吐出ヘッドから液体を吐出する装置を意味し、画像形成を行うものに限定されるものではない。
近年、画像形成装置としての例えばインクジェット記録装置には高速化が求められていることから、ヘッドを長くしてノズル数を増やすライン型ヘッドなどの長尺ヘッド化が進められている。この長尺ヘッドとしては、複数の液体吐出ヘッドを千鳥状に配置して全体としてライン型ヘッドを構成したもの、複数の圧力発生手段を有するアクチュエータ部を複数個一列に並べてノズル板や流路板は複数のアクチュエータ部で共通化してライン型ヘッドを構成したもの、複数の圧力発生手段を有するアクチュエータ部を一列に形成したものなどがある。
特開2005−088206号公報 特開2003−341065号公報
このように、複数の液体吐出ヘッドや複数のアクチュエータ部を並べて構成された長尺ヘッドにおいては、各ヘッド間や各アクチュエータ部間での構成部品のばらつきによる滴吐出特性のばらつきが生じることになるという問題がある。
そこで、上記特許文献2には印画幅の狭いヘッドチップを複数個並べて形成されたタイリングラインヘッドを有するインクジェットヘッドを駆動してインクを液滴化して吐出し、記録媒体上に画像形成を行う画像形成装置において、上記インクジェットヘッドに、複数個のヘッドチップ個々のインク吐出特性情報又はそれに応じた色変換テーブルを記憶する記憶手段を備え、この記憶手段からインク吐出特性情報又はそれに応じた色変換テーブルを読み出し、各ヘッドチップのインク吐出特性に応じてRGB画像データを印刷用の画像データに色変換し、インクジェットヘッドの駆動信号を生成する画像処理手段を備えることが記載されている。
その他、従来の液体吐出装置における液体吐出ヘッドを駆動するヘッド駆動制御方法や装置としては、特許文献3ないし9に記載されているようなものがある。
特開2005−169708号公報 特開2005−231123号公報 特開2006−035629号公報 特許第3432934号公報 特許第3413077号公報 特開2004−082543号公報 特開2002−211011号公報
上述したように、複数の液体吐出ヘッドをノズルの並び方向に並べて配置した長尺ヘッド、複数のアクチュエータ部を並べて配置した長尺ヘッドでは、個々の液体吐出ヘッドやアクチュエータ部間での滴吐出特性のばらつきが生じる。また、複数の液体吐出ヘッドをノズルの並び方向と直交する方向に複数個配置して、例えば異なる色の液滴を吐出させるようにした記録ヘッドを備える場合も、個々の液体吐出ヘッド間で滴吐出特性のばらつきが生じることになる。
この場合、特許文献2に記載されているように複数のヘッドチップ(液体吐出ヘッド)に滴吐出特性を格納するメモリを備えて、このメモリから読み出した滴吐出特性に応じてRGB画像データを印刷用の画像データに色変換してヘッドの駆動信号を生成する構成にあっては、構成が複雑になり、高コスト化を招くことになるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、滴吐出特性のばらつきを低減することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液体吐出装置は、複数のノズルからそれぞれ液滴を吐出させる圧力を発生させる複数の圧力発生手段を有する複数のアクチュエータをノズルの並び方向に配置した液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドの複数のアクチュエータに対して与える複数種類の駆動波形を順次出力する駆動波形生成手段と、この駆動波形生成手段から順次出力される複数種類の駆動波形をアクチュエータ毎に選択する選択手段とを備えている構成とした。
ここで、駆動波形生成手段は液体吐出ヘッド毎に個別に設けられている構成とすることができる。また、駆動波形生成手段から出力される駆動波形がノズルの並び方向と直交する方向に配列された複数の液体吐出ヘッドに共通に与えられる構成とすることができ、この場合、少なくとも3個の液滴吐出ヘッドを有し、隣接したタイミングで吐出動作を行う液体吐出ヘッドは異なる駆動波形生成手段から駆動波形が与えられる構成とすることができる。
また、アクチュエータに対応したノズル列を有し、駆動波形発生手段はノズル列毎に個別に設けられている構成とすることができる。また、駆動波形生成手段から出力される駆動波形が複数のノズル列に共通して与えられる構成とすることができ、この場合、少なくとも3列のノズル列を有し、隣接したタイミングで吐出動作を行うノズル列は異なる駆動波形生成手段から駆動波形が与えられる構成とすることができる。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る液体吐出装置を備えているものである。
本発明に係る液体吐出装置によれば、複数のノズルからそれぞれ液滴を吐出させる圧力を発生させる複数の圧力発生手段を有する複数のアクチュエータをノズルの並び方向に配置した液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドの複数のアクチュエータに対して与える複数種類の駆動波形を順次出力する駆動波形生成手段と、この駆動波形生成手段から順次出力される複数種類の駆動波形をアクチュエータ毎に選択する選択手段とを備えている構成としたので、各アクチュエータ間の滴吐出特性のバラツキが低減する。そして、本発明に係る液体吐出装置を備える本発明に係る画像形成装置によれば、滴吐出特性のばらつきが低減することで高画質画像を形成できる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。先ず、本発明に係る液体吐出装置を含む本発明に係る画像形成装置の一例について図1を参照して説明する。なお、図1は同装置の機構部全体の概略構成図である。
この画像形成装置は、装置本体1の内部に画像形成部2等を有し、装置本体1の下方側に多数枚の記録媒体(用紙)3を積載可能な給紙トレイ4を備え、この給紙トレイ4から給紙される用紙3を取り込み、搬送機構5によって用紙3を搬送しながら画像形成部2によって所要の画像を記録した後、装置本体1の側方に装着された排紙トレイ6に用紙3を排紙する。
また、装置本体1に対して着脱可能な両面ユニット7を備え、両面印刷を行うときには、一面(表面)印刷終了後、搬送機構5によって用紙3を逆方向に搬送しながら両面ユニット7内に取り込み、反転させて他面(裏面)を印刷可能面として再度搬送機構5に送り込み、他面(裏面)印刷終了後排紙トレイ6に用紙3を排紙する。
ここで、画像形成部2は、図2にも示すように、例えばブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色の液滴を吐出する、フルライン型の4個の液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッド11k、11c、11m、11y(色を区別しないときには「記録ヘッド11」という。)を備え、各記録ヘッド11は液滴を吐出するノズルを形成したノズル面を下方に向けてヘッドホルダ13に装着している。
なお、記録ヘッドを構成する液体吐出ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用でき、圧力発生手段の種類が限定されるものではなない。また、ここでは、4色の液滴を吐出させる4個の液体吐出ヘッドを備えるものであるが、その他、ライトイエロー、ライトシアン、レッド、グリーン、ブルー、グレーなど他の色の液滴を吐出する液体吐出ヘッド(記録ヘッド)を備えることもできる。また、ライン型ヘッドとしては、各色の液滴を吐出する複数のノズル列を所定間隔で設けた1又は複数のヘッドを用いることもできるし、ヘッドとこのヘッドに記録液を供給する記録液カートリッジを一体とすることも別体とすることもできる。さらに、2つのヘッドを段違いで直線状に並べてライン型ヘッドとすることもできる。
また、各記録ヘッド11に対応してヘッドの性能を維持回復するための維持回復機構12k、12c、12m、12y(色を区別しないときには「維持回復機構12」という。)を備え、パージ処理、ワイピング処理などのヘッドの性能維持動作時には、記録ヘッド11と維持回復機構12とを相対的に移動させて、記録ヘッド11のノズル面に維持回復機構12を構成するキャッピング部材などを対向させる。
給紙トレイ4の用紙3は、給紙コロ(半月コロ)21と図示しない分離パッドによって1枚ずつ分離され装置本体1内に給紙され、搬送ガイド部材23のガイド面23aに沿ってレジストローラ25と搬送ベルト33との間に送り込まれ、所定のタイミングでガイド部材26を介して搬送機構5の搬送ベルト33に送り込まれる。
また、搬送ガイド部材23には両面ユニット7から送り出される用紙3を案内するガイド面23bも形成されている。更に、両面印刷時に搬送機構5から戻される用紙3を両面ユニット7に案内するガイド部材27も配置している。
搬送機構5は、駆動ローラである搬送ローラ31と従動ローラ32との間に掛け渡した無端状の搬送ベルト33と、この搬送ベルト33を帯電させるための帯電ローラ34と、画像形成部2に対向する部分で搬送ベルト33の平面性を維持するプラテン部材35と、搬送ベルト33から送り出す用紙3を搬送ローラ31側に押し付ける押さえコロ36と、その他図示しないが、搬送ベルト33に付着した記録液(インク)を除去するためのクリーニング手段である多孔質体などからなるクリーニングローラなどを有している。
この搬送機構5の下流側には、画像が記録された用紙3を排紙トレイ6に送り出すための排紙ローラ38及び拍車39を備えている。
このように構成した画像形成装置において、搬送ベルト33は矢示方向に周回移動し、高電位の印加電圧が印加される帯電ローラ34と接触することで正に帯電される。この場合、帯電ローラ34の帯電電圧は所定の時間間隔で極性を切り替えることによって、搬送ベルト33を所定の帯電ピッチで帯電させる。
ここで、この高電位に帯電した搬送ベルト33上に用紙3が給送されると、用紙3内部が分極状態になり、搬送ベルト33上の電荷と逆極性の電荷が用紙3の搬送ベルト33と接触している面に誘電され、搬送ベルト33上の電荷と搬送される用紙3上に誘電された電荷同士が互いに静電的に引っ張り合い、用紙3は搬送ベルト33に静電的に吸着される。このようにして、搬送ベルト33に強力に吸着した用紙3は反りや凹凸が校正され、高度に平らな面が形成される。
そして、搬送ベルト33を周回させて用紙3を移動させ、記録ヘッド11から液滴を吐出することで、用紙3上に所要のカラー画像が形成され、画像が記録された用紙3は排紙ローラ38によって排紙トレイ6に排紙される。
次に、記録ヘッドを構成しているライン型液体吐出ヘッドの一例について図3及び図4を参照して説明する。なお、図4は図2のA−A線に沿う液室長手方向(液室の並び方向と直交する方向)に沿う断面説明図、図3は同じく液室短手方向(液室の並び方向)に沿う断面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、SUS基板で形成した流路基板(液室基板)101と、この流路基板1の下面に接合した振動板部材102と、流路基板101の上面に接合したノズル板103とを有し、これらによって液滴(液体の滴)を吐出するノズル104が連通する個別流路としての液室(以下「加圧液室」というが、圧力室、加圧室、流路などとも称される。)106、加圧液室106に液体であるインク(記録液)を供給する供給路を兼ねた流体抵抗部107、複数の加圧液室106に記録液を供給する共通液室108を形成している。なお、共通液室108には図示しない液体タンクから供給路を介して記録液が供給される。
ここで、流路基板101は、リストリクタプレート101Aとチャンバーブレート101Bとを接着して構成している。この流路基板101は、SUS基板を、酸性エッチング液を用いてエッチング、あるいは打ち抜き(プレス)などの機械加工することで、各加圧液室6、流体抵抗部7、共通液室8などの開口をそれぞれ形成している。なお、流体抵抗部107は、リストリクタプレート101Aの部分を開口し、チャンバーブレート101Bの部分を開口しないことで形成している。
振動板部材102は、流路基板101を構成するチャンバーブレート101Bに接着接合している。この振動板部材2は、例えば、SUS基板などの金属部材121に金属部材21よりも線膨張係数を大きく調製した樹脂を直接塗布(塗工)して加熱、固化させた樹脂層(樹脂部材)122を直接成膜して形成したものであり、樹脂層122で液室106の壁面となる変形可能な部分(振動板領域)102Aを形成し、この振動板領域102Aの液室106と反対側には金属部材121からなる島状の突起部(以下「島状凸部」ともいう。)102Bを形成している。また、この振動板部材102には流路基板101の液室間隔壁部106Aに対応する位置には金属部材121による厚肉部102Dが形成(残存)されている。この他、振動板部材102は、樹脂層と金属部材とを接着剤で接合したもの、Niなどの電鋳で形成したものなどを用いることもできる。
ノズル板103は、各加圧液室106に対応して直径10〜30μmの多数のノズル104を形成し、流路基板101のリストリクタプレート101Aに接着剤接合している。このノズル板103としては、ステンレス、ニッケルなどの金属、ポリイミド樹脂フィルムなどの樹脂、シリコン、及びそれらの組み合わせからなるものを用いることができる。また、ノズル面(吐出方向の表面:吐出面)には、インクとの撥水性を確保するため、メッキ被膜、あるいは撥水剤コーティングなどの周知の方法で撥水膜を形成している。
そして、振動板部材102の面外側(加圧液室106と反対面側)に圧電アクチュエータ110を配置している。この圧電アクチュエータ110は、複数のアクチュエータ112と、各アクチュエータ112に給電するFPCなどで構成される複数の給電部材113とを備え、複数個のアクチュエータ112は共通のベース部材114に列状に並べて接合配置されている。
複数のアクチュエータ112は、1つの圧電素子部材に対してハーフカットダイシングで分断することのないスリット加工(溝加工)を施すなどして、例えば偶数個の圧力発生手段である圧電素子柱111を、スリット溝115を介して、所定のピッチで形成し、隣り合う2つのアクチュエータ112の圧電素子柱111、111間の間隔もスリット溝115の溝幅として配置している。そして、アクチュエータ112の各圧電素子柱111は、1つおきに駆動する圧電素子柱(駆動圧電素子柱)111Aと駆動しない圧電素子柱(非駆動圧電素子柱)111Bとして使用する。
給電部材113は、FPCで構成し、アクチュエータ112の1つおきの駆動圧電素子柱111Aに対応して配置された図示しない電極を有している。そして、給電部材113は、電極が接続される最も端部の駆動圧電素子柱111Aに対応する一端が、圧電素子柱111の並び方向で駆動圧電素子柱111Aの外端より外側に位置し、電極が接続されない最も端部の非駆動圧電素子柱111Bに対応する他端が非駆動圧電素子柱111Bの外端より内側に位置して、隣接する給電部材113と相互に重ならない状態で配置している。
この圧電アクチュエータ110の駆動圧電素子柱111Aは振動板部材102の島状凸部102Bに接着剤接合し、非駆動圧電素子柱111Bは液室間隔壁部106Aに対応する厚肉部102Dに接着剤接合している。
なお、アクチュエータ112を構成する圧電素子部材は、厚さ10〜50μm/1層のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の圧電層と、厚さ数μm/1層の銀・パラジューム(AgPd)からなる内部電極層とを交互に積層したものであり、内部電極を交互に端面の端面電極(外部電極)である図示しない個別電極及び共通電極にそれぞれ電気的に接続し、これらの個別電極及び共通電極に前述した給電部材113をはんだ接合している。この圧電定数がd33(d33は内部電極面に垂直(厚み方向)の伸び縮みを指す。)であるアクチュエータ112の駆動圧電素子柱111Aの伸縮により振動板領域102Aを変位させて液室106を収縮、膨張させるようになっている。圧電素子柱111Aに駆動信号が印加され充電が行われると伸長し、また圧電素子柱111Aに充電された電荷が放電すると反対方向に収縮する。
なお、アクチュエータ112(駆動圧電素子柱111A)の圧電方向としてd33方向の変位を用いて加圧液室106内インクを加圧する構成とすることも、アクチュエータ112の圧電方向としてd31方向の変位を用いて加圧液室106内インクを加圧する構成とすることもできる。本実施形態ではd33方向の変位を用いた構成をとっている。
ベース部材114は金属材料で形成することが好ましい。ベース部材114の材質(材料)が金属であれば、アクチュエータ112の自己発熱による蓄熱を防止することができる。さらに、ベース部材114の線膨張係数が大きいと、高温又は低温でベース部材114とアクチュエータ112の接合界面で接着剤の剥離が発生することがある。すなわち、圧電素子の全長が長くないときには、環境変動による温度差で圧電素子とベース部材が剥離する問題はほとんどなかったが、圧電素子一本当たり300dpiで約400ノズル程度を有する場合、圧電素子の一本当たりの長さが30〜40mm以上になることで、この問題が顕著化するようになった。したがって、ベース部材13の材質としては、線膨張係数が10E−6/℃以下の材質を用いることが好ましい。特に、アクチュエータ112に接着接合される部品の熱膨張係数数を全て10E−6/℃以下にすると接合界面の剥離に対し、非常に効果的であることが確認された。具体的な一例として、ステンレス鋼板で材質を揃えることが可能である。
さらに、振動板部材102の周囲にはフレーム部材117を接着剤で接合している。そして、このフレーム部材117には、振動板部材102の樹脂層122で構成した変形可能な部分としてのダイアフラム部102Cを介して共通液室108に隣接するバッファ室118を形成している。ダイアフラム部102Cは共通液室108及びバッファ室118の壁面を形成する。なお、バッファ室118は連通路120を介して大気と連通させている。
また、この液体吐出ヘッドでは、アクチュエータ112の圧電素子柱111は300dpiの間隔で形成し、それが対向して2列に並んでいる構成としている。また、加圧液室106及びノズル104は1列150dpiの間隔で2列を千鳥状に並べて配置しており、300dpiの解像度を1スキャンで得ることができる。
また、上述したようにこの液体吐出ヘッドは、ほとんどの部材をSUSから形成し、その熱膨張係数を揃えているので、ヘッドの組立中、あるいは、使用中における熱膨張による種々の不具合を避けることができる。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えばアクチュエータ112の駆動圧電素子柱111Aに印加する電圧を基準電位から下げることによって駆動圧電素子柱111Aが収縮し、振動板部材102の振動板領域102Aが下降して加圧液室106の容積が膨張することで、加圧液室106内にインクが流入し、その後駆動圧電素子柱111Aに印加する電圧を上げて駆動圧電素子柱111Aを積層方向に伸長させ、振動板領域102Aをノズル104方向に変形させて加圧液室106の容積/体積を収縮させることにより、加圧液室106内の記録液が加圧され、ノズル104から記録液の滴が吐出(噴射)される。
そして、駆動圧電素子柱111Aに印加する電圧を基準電位に戻すことによって振動板領域102Aが初期位置に復元し、加圧液室106が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室108から加圧液室106内に記録液が充填される。そこで、ノズル104のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
なお、このヘッドの駆動方法については上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行うこともできる。
次に、記録ヘッドを構成しているライン型液体吐出ヘッドの他の例について図5を参照して説明する。なお、図5は図3と同様な液室短手方向(液室の並び方向)に沿う断面説明図である。
この液体吐出ヘッドでは、上記の例の液体吐出ヘッドでは1つのベース部材114に対して複数のアクチュエータ手段であるアクチュエータ112を接合していたのに対し、1つのアクチュエータ112を1つのベース部材124に接合して1つの圧電アクチュエータ120を構成し、この圧電アクチュエータ120を複数個並べて配置している点が異なる。その他は前記の例と同じ構成であるのである、説明を省略する。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図6のブロック図を参照して説明する。
この制御部は、この画像形成装置全体の制御を司るマイクロコンピュータで構成した主制御部301及び本発明における記録ヘッド11の圧力発生手段の駆動制御を行う手段などを兼ねた印刷制御を司るマイクロコンピュータで構成した印刷制御部302とを備えている。
そして、主制御部301は、通信回路311から入力される印刷処理の情報に基づいて用紙に画像を形成するために、紙送りモータ駆動回路304を介して図示しない紙送りモータを駆動制御して駆動ローラ23を回転駆動するとともに、印刷制御部302に対して印刷用データを送出するなどの制御を行う。
また、主制御部301には、駆動ローラ23の移動量を検出する送り量検出回路306からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいて駆動ローラ23の移動量及び移動速度を制御する。搬送量検出回路306は、例えば駆動ローラ23の回転軸に取り付けられた回転エンコーダシートのスリット数を、フォトセンサで読み取って計数することで搬送量を検出する。紙送りモータ駆動回路304は、主制御部301から入力される搬送量に応じて紙送りモータを回転駆動させて駆動ローラ23を回転駆動し、用紙を所定の位置に所定の速度で搬送させる。
主制御部301は、給紙コロ駆動回路307に給紙コロ駆動指令を与えることによって給紙コロ21を一回転させる。主制御部301は、維持回復機構用駆動回路308を介して図示しないヘッドホルダ、維持回復機構12の駆動源を駆動することにより、記録ヘッド11の維持回復動作を行わせる。
印刷制御部302は、主制御部301からの信号と送り量検出回路306などからの用紙送り量に基づいて、記録ヘッド11の液滴を吐出させるための圧力発生手段を駆動するためのデータを生成してヘッド駆動回路310に転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な各種信号などをヘッド駆動回路310に出力し、また、駆動波形データ格納手段である記憶部、駆動波形のデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器や電流増幅器等で構成される駆動波形生成部、ヘッド駆動回路(ヘッドドライバ)310に与える駆動波形を選択する選択手段を含み、1の駆動パルス(駆動信号)或いは複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動波形を生成してヘッド駆動回路310に対して出力する。
ヘッド駆動回路(ヘッドドライバ)310は、印刷制御部302から与えられるデータに応じて印刷制御部302から与えられる駆動波形を、印刷制御部302で選択された記録ヘッド11のアクチュエータ部112の液滴を吐出させるエネルギーを発生する圧力発生手段(例えば前述したような駆動圧電素子柱111A)に対して印加することで記録ヘッド11を駆動する。
なお、この画像形成装置において、本発明に係る液体吐出装置は、液体吐出ヘッド(記録ヘッド11)と、制御部の内の液体吐出ヘッドを駆動制御するヘッド駆動制御部によって構成される。
そこで、本発明の第1実施形態について図7及び図8を参照して説明する。なお、図7は1つの記録ヘッドを駆動制御するヘッド駆動制御部を説明するブロック説明図、図8は図7のヘッドブロックの構成を説明するブロック説明図である。
まず、記録ヘッド(液体吐出ヘッド)1は、上述した図4又は図5で説明したように、複数のノズル104からそれぞれ液滴を吐出させる圧力を発生させる複数の圧力発生手段である駆動圧電素子111Aを有する複数のアクチュエータ112をノズルの並び方向に配置して構成し、複数のアクチュエータ112を3つの第1ヘッドブロック400A〜第3ヘッドブロック400Cとして分割して駆動する構成としている。
この3つの第1ヘッドブロック400A〜第3ヘッドブロック400Cは、図8に示すように、略同じ滴吐出特性を有する1又は複数のアクチュエータ112で構成されるアクチュエータ群311と、このアクチュエータ群311の各アクチュエータ112の複数の駆動圧電素子111Aに対して画像データに応じて駆動波形を印加するヘッドドライバ310とによって構成している。
そして、図7に示すように、主制御部301で構成されるヘッド制御部401と、時系列で生成される複数種類(ここでは第1〜第3駆動波形とする。)PV1、PV2及びPV3で構成される駆動波形群PVを出力する駆動波形生成回路402とを備えている。この駆動波形生成回路402は、駆動波形データDDを記憶した記憶部411と、この記憶部411から読み出される駆動波形データをD/A変換するD/A変換器412と、D/A変換された駆動波形を増幅するアンプ413とを備えている。
ここで、駆動波形生成回路402から出力される駆動波形群PVを構成している第1駆動波形PV1は、第1ヘッドブロック400Aのアクチュエータ群311のアクチュエータ112で駆動される領域の滴吐出特性に応じた駆動波形であり、同じく第2駆動波形PV2は、第2ヘッドブロック400Bのアクチュエータ群311のアクチュエータ112で駆動される領域の滴吐出特性に応じた駆動波形であり、同じく第3駆動波形PV3は、第3ヘッドブロック400Cのアクチュエータ群311のアクチュエータ112で駆動される領域の滴吐出特性に応じた駆動波形である。
また、第1〜第3駆動波形PV1、PV2及びPV3は、図10に示すように、いずれも駆動パルスP11〜P15、P21〜P25、P31〜P35の複数(ここでは5個)の駆動パルス(駆動信号)で構成されている。駆動パルスP11〜P14、P21〜P24、P31〜P34は、基準電位Veから立ち下がる第1波形要素(前述した液室106の容積を拡大する波形要素)と、立ち下がった電位から基準電位Veに立ち上がる第2波形要素(前述した液室106の容積を縮小する波形要素)とを含む信号であり、駆動パルスP15、P25、P35は第1波形要素、第2波形要素と、第2波形要素に続いて基準電位Veよりも高くなる第3波形要素を含む信号である。
そして、これらの第1〜第3駆動波形PV1、PV2及びPV3は、いずれも駆動パルスP11〜P15、P21〜P25、P31〜P35は、立ち下がり電位を異ならせる、例えば、P11〜P15<P21〜P25<P31〜P35とすることで、第1〜第3ヘッドブロック400A〜400Cの滴吐出特性がほぼ同じになるように設定している。なお、立ち下がり電位とともに、あるいは立ち下がり電位に代えて、立ち上がり時定数を異ならせることでも、滴吐出特性を合わせることができる。
そこで、ヘッド制御部401から第1〜第3ヘッドブロック400A〜400Cの各ヘッドドライバ310に対して駆動波形群PV(第1〜第3駆動波形PV1、PV2及びPV3)が入力される状態にするアクティブ信号AC1〜AC3を出力する。これにより、第1〜第3ヘッドブロック400A〜400Cの各ヘッドドライバ310は、アクティブ信号AC1〜AC3がアクティブ状態になっている間だけ駆動波形PVを入力して画像データに応じてアクチュエータ群311に印加することができる。つまり、ここでは、ヘッド制御部401によって、駆動波形生成回路402から出力される複数種類の駆動波形PV1〜PV3を印加するアクチュエータ群311を選択する選択手段を構成している。なお、アクティブ信号AC1〜AC3で駆動波形PV1〜PV3を選択する手段は、例えばアンド回路を用いることで構成できる。
このように構成したので、図9をも参照して、記録ヘッド11を駆動するとき、ヘッド制御部401は駆動波形生成回路402に対して駆動波形の生成出力を指示し、これにより、図9(a)に示すように、駆動波形生成回路402から第1、第2、第3駆動波形PV1、PV2、PV3を含む駆動波形群PVが出力される。なお、第1、第2、第3駆動波形PV1、PV2、PV3は、用紙3の送り速度との関係で、全ノズル104から液滴を吐出できる時間(周期)内に生成出力する。
これとともに、ヘッド制御部401は、図9(b)に示すように、第1ヘッドブロック400Aに対するアクティブ信号AC1、第2ヘッドブロック400Bに対するアクティブ信号AC2、第3ヘッドブロック400Cに対するアクティブ信号AC3を、第1、第2、第3駆動波形PV1、PV2、PV3の出力タイミングに合わせて出力する。
これにより、第1ヘッドブロック400Aには駆動波形群PVのうちの第1駆動波形PV1のみが与えられ、ヘッドドライバ310によって画像データに応じてアクチュエータ群311の各アクチュエータ112の駆動圧電素子111Aに印加されてアクチュエータ112が駆動される。
また、第2ヘッドブロック400Bには駆動波形群PVのうちの第2駆動波形PV2のみが与えられ、ヘッドドライバ310によって画像データに応じてアクチュエータ群311の各アクチュエータ112の駆動圧電素子111Aに印加されてアクチュエータ112が駆動される。
さらに、第3ヘッドブロック400Cには駆動波形群PVのうちの第3駆動波形PV3のみが与えられ、ヘッドドライバ310によって画像データに応じてアクチュエータ群311の各アクチュエータ112の駆動圧電素子111Aに印加されてアクチュエータ112が駆動される。
このとき、前述したように、駆動波形群PVを構成する第1〜第3駆動波形PV1、PV2及びPV3は第1〜第3ヘッドブロック400A〜400Cの滴吐出特性がほぼ同じになるように設定しているので、各アクチュエータ群311に対応する各ノズル104から吐出される液滴の滴吐出特性はほぼ同じになってばらつきが低減される。
なお、ここではアクチュエータが複数個で3つのアクチュエータ群に分割している例で説明しているが、少なくとも2つのアクチュエータを備える場合に、各アクチュエータに対応する第1駆動波形と第2駆動波形とを含む駆動波形群を生成出力して、第1駆動波形を第1アクチュエータに、第2駆動波形を第2アクチュエータにそれぞれ選択的に印加する(駆動波形を与えるアクチュエータを選択する)ことで、各アクチュエータ間での滴吐出特性のばらつきを低減することができる。
このように、複数のノズルからそれぞれ液滴を吐出させる圧力を発生させる複数の圧力発生手段を有する複数のアクチュエータをノズルの並び方向に配置した液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドの複数のアクチュエータに対して与える複数種類の駆動波形を順次出力する駆動波形生成手段と、この駆動波形生成手段から順次出力される複数種類の駆動波形をアクチュエータ毎に選択する選択手段とを備えることによって、各アクチュエータ間における滴吐出特性のバラツキを低減することができる。
次に、本発明の第2実施形態について図11を参照して説明する。なお、図11は同実施形態のヘッド駆動制御部のブロック図である。
前述したように、前記画像形成装置では、複数のアクチュエータ112をそれぞれ含む4個の液体吐出ヘッドで構成される記録ヘッド11K、11C、11M、11Yを、ノズル104の並び方向と直交する方向(ヘッド長手方向と直交する方向、用紙送り方向)に順次配置されている。
ここで、例えば、用紙送り方向で隣り合う記録ヘッド11Kを「第1ヘッド11A」とし、記録ヘッド11Cを「第2ヘッド11B」とする。ここでも、前記第1実施形態で説明したと同様に、第1ヘッド11Aは、それぞれ、アクチュエータ群311とヘッドドライバ310とで構成される第1ないし第3ヘッドブロック400AA〜400CAに分割されて駆動される。また、第2ヘッド11Bは、それぞれ、アクチュエータ群311とヘッドドライバ310とで構成される第1ないし第3ヘッドブロック400AB〜400CBに分割されて駆動される。
そして、第1ヘッド11Aに対応して第1駆動波形生成回路402Aを、第2ヘッド11Bに対応して第2駆動波形生成回路402Bを備えている。第1駆動波形生成回路402Aは、前記駆動波形生成回路402と同様な構成で、第1ヘッド11Aの第1〜第3ヘッドブロック400AA〜400CAに対応する第1〜第3駆動波形PV1〜PV3で構成される第1駆動波形群PV11Aを生成して出力する。第2駆動波形生成回路402Bは、前記駆動波形生成回路402と同様な構成で、第2ヘッド11Bの第1〜第3ヘッドブロック400AB〜400CBに対応する第1〜第3駆動波形PV1〜PV3で構成される第1駆動波形群PV11Bを生成して出力する。
つまり、ここでは、第1駆動波形群PV11Aと第2駆動波形群PV11Bとは、同じ駆動波形を含む同じ駆動波形群としている。
そこで、ヘッド制御部401は、第1ヘッド11Aの第1〜第3ヘッドブロック400AA〜400CAの各ヘッドドライバ310に対して第1駆動波形群PV11A(第1〜第3駆動波形PV1、PV2及びPV3)が入力される状態にするアクティブ信号AC1A〜AC3Aを出力する。これにより、第1ヘッド11Aの第1〜第3ヘッドブロック400AA〜400CAの各ヘッドドライバ310は、アクティブ信号AC1A〜AC3Aがアクティブ状態になっている間だけ駆動波形PVを入力して画像データに応じてアクチュエータ群311に印加することができる。
また、ヘッド制御部401は、第2ヘッド11Bの第1〜第3ヘッドブロック400AB〜400CBの各ヘッドドライバ310に対して第2駆動波形群PV11B(第1〜第3駆動波形PV1、PV2及びPV3)が入力される状態にするアクティブ信号AC1B〜AC3Bを出力する。これにより、第2ヘッド11Bの第1〜第3ヘッドブロック400AB〜400CBの各ヘッドドライバ310は、アクティブ信号AC1B〜AC3Bがアクティブ状態になっている間だけ駆動波形PVを入力して画像データに応じてアクチュエータ群311に印加することができる。
そして、ヘッド制御部401は、第1駆動波形群PV11Aの記憶部411からの駆動波形データの読出しタイミングと第2駆動波形群PV11Bの記憶部411からの駆動波形データの読出しタイミングとをずらし、これにより、第1駆動波形生成回路402Aからの第1駆動波形群PV11Aの出力タイミングと第2駆動波形生成回路402Bからの第2駆動波形群PV11Bの出力タイミングとをずらしている。
このように構成したので、図12も参照して、第1駆動波形生成回路402Aからは、同図(a)に示すように、第1駆動波形群PV11Aが出力され、第1駆動波形群PV11Aは第1ヘッド11Aに与えられる。そして、前記第1実施形態と同様に、同図(b)に示すように、ヘッド制御部401からのアクティブ信号AC1A〜AC3Aによって第1駆動波形群PV11Aを構成する第1〜第3駆動波形PV1〜PV3を印加する第1〜第3ヘッドブロック400AA〜400CAが選択される制御が行われることになる。
また、第2駆動波形生成回路402Bからは、同図(c)に示すように第1駆動波形群PV11Aに対して時間Δtだけずれて第2駆動波形群PV11Bが出力され、第2駆動波形群PV11Bは第2ヘッド11Bに与えられる。そして、前記第1実施形態と同様に、同図(d)に示すように、ヘッド制御部401からのアクティブ信号AC1B〜AC3Bによって第2駆動波形群PV11Bを構成する第1〜第3駆動波形PV1〜PV3を印加する第1〜第3ヘッドブロック400AB〜400CBが選択される制御が行われることになる。
つまり、第1実施形態のように複数種類の駆動波形からなる駆動波形群を用いた場合、駆動波形群の出力周期が相対的に長くなるので、出力サイクルが用紙送り方向に配置された複数の液体吐出ヘッド間では下流側の液体吐出ヘッドの駆動が間に合わない(駆動波形群全体の出力が完了する前に印字すべき用紙の位置が当該下流側の液体吐出ヘッドによる印字位置に移動する)ことがある。そこで、隣り合う2つの液体吐出ヘッド間では、上流側の液体吐出ヘッドを駆動する駆動波形群と下流側の液体吐出ヘッドを駆動する駆動波形群とを分けることにより、下流側液体吐出ヘッドの駆動が間に合わなくなる(これを回避するためには、用紙送り速度を遅くしなければならなくなる。)ことを防止することができる。
このように、駆動波形生成手段は液体吐出ヘッド毎に個別に設けられている構成とすることで、複数の液体吐出ヘッド間における滴吐出特性のばらつきを簡単な構成で低減することができる。
次に、本発明の第3実施形態について図13を参照して説明する。
この実施形態は、上記第2実施形態を上記画像形成装置のように4個の記録ヘッド11k、11c、11m、11yを駆動する場合に適用したものである。つまり、ここでは、各記録ヘッド11毎に駆動波形生成回路402k、402c、402m、402yを設けている。なお、各部には前記第1実施形態と対応する各部にサブ符号「k、c、m、y」を付した符号を用いているが、前述した第1実施形態の構成を各記録ヘッド11に適用したものであるので、その詳細な説明は省略する。
次に、本発明の第4実施形態について図14及び図15を参照して説明する。なお、図14は同実施形態のヘッド駆動制御部のブロック図、図15はタイミングチャートである。
この実施形態は、上記第2実施形態における複数の記録ヘッド11A、11Bに対して共通の駆動波形生成回路402からの駆動波形群PVを与え、図15にも示すように、各記録ヘッド11Aに対してアクティブ信号AC1A〜AC3Aを、記録ヘッド11Bに対してアクティブ信号AC1B〜AC3Bを与えて、駆動波形群PVから各記録ヘッド11A、11Bの各ヘッドブロック400AA〜400AC、400AB〜400CBに与える駆動波形を選択するようにしている。
この場合、記録ヘッド11A、11Bの各駆動タイミング(アクティブ信号間の間隔ΔtAB)と被記録媒体の搬送速度を合わせることが必要である。
これによって、駆動波形生成手段の数が少なくなって構成が簡単になる。
次に、本発明の第5実施形態について図16を参照して説明する。なお、図16は同実施形態のヘッド駆動制御部のブロック図である。
この実施形態は、上記第2実施形態と第4実施形態を組み合わせて上記画像形成装置のように4個の記録ヘッド11k、11c、11m、11yを駆動する場合に適用したものである。つまり、第1駆動波形生成回路402Aからの第1駆動波形群PV11Aを隣り合わない記録ヘッド11k、11mに与え、第2駆動波形生成回路402Bからの第2駆動波形群PV11Bを隣り合わない記録ヘッド11c、11yに与える。言い換えれば、隣り合う記録ヘッド11kと11c、11mと11yは異なる駆動波形生成回路からの駆動波形群によって駆動波形を与える構成としている。
この場合、図17に示すように、第1駆動波形群PV11Aと第2駆動波形群PV11Bとは重ならないタイミングとすることができる。この場合、隣り合う2つの記録ヘッドの関係において、上流側の記録ヘッド11kのアクティブ信号AC1k〜AC3kと下流側の記録ヘッド11cのアクティブ信号AC1c〜AC3cとの時間間隔Δt1、上流側の記録ヘッド11cのアクティブ信号AC1c〜AC3cと下流側の記録ヘッド11mのアクティブ信号AC1m〜AC3mとの時間間隔Δt2、上流側の記録ヘッド11mのアクティブ信号AC1m〜AC3mと下流側の記録ヘッド11yのアクティブ信号AC1y〜AC3yとの時間間隔Δt3は、記録ヘッド11k、11c、11m、11yの距離と被記録媒体の搬送速度に基づいて設定することになり、各ヘッドが均等に配置されている場合には、Δt1=Δt2=Δt3の関係に設定することになる。
また、隣り合う記録ヘッドに異なる駆動波形群を与えるので、図18に示すように、第1駆動波形群PV11Aと第2駆動波形群PV11Bとをタイミング的に重ねることもできる。
このように、少なくとも3個の液滴吐出ヘッドを有し、隣接したタイミングで吐出動作を行う液体吐出ヘッドは異なる駆動波形生成手段から駆動波形が与えられるようにすることで、2つの駆動波形群が重なっても良く、滴吐出特性のバラツキを低減しつつ、被記録媒体の搬送速度を速くすることができる。
次に、本発明の第6実施形態について図19を参照して説明する。なお、図19は同実施形態の説明に供する説明図である。
記録ヘッド11には、図19に示すように、複数のノズル104を列状に配置してなる2つの第1、第2ノズル列N1、N2を千鳥状に配置しているので、1つの記録ヘッド11の2つの第1、第2ノズル列N1とN2との関係は、ノズル列と直交する方向に配置された2つの記録ヘッド11Aと11Bの関係と同じになる。
したがって、前記第2実施形態を適用して、第1駆動波形生成回路402Aからの第1駆動波形群PV11Aで第1ノズル列N1を与え、第2駆動波形生成回路402Bからの第2駆動波形群PV11Bを第2ノズル列に与える、駆動波形発生手段はノズル列毎に個別に設けられている構成とすることができる。この場合、各ノズル列N1、N2は、前述した同様に複数のブロック(これを「ノズルブロック」という。)に分けて、例えばアクティブ信号AC1〜AC3によって駆動波形を与えるノズルブロックを選択するようにする。
また、前記第4実施形態を適用して、駆動波形生成回路402からの駆動波形群PV1を第1ノズル列N1、第2ノズル列N2に共通に与え、アクティブ信号AC1〜AC3によって駆動波形を与える各ノズル列N1、N2のノズルブロックを選択するようにすることもできる。
さらに、前記第5実施形態を適用して、隣接したタイミングで吐出動作を行うノズル列は異なる駆動波形生成手段から駆動波形が与えられる構成とすることもできる。
このノズル列に適用したヘッド駆動制御部の一例について図20を参照して説明する。
ここでは、第1記録ヘッドに第1ノズルNA1、第2ノズル列NA2を、第2記録ヘッドにも第1ノズルNB1、第2ノズル列NB2を有し、各ノズル列は第1〜第3ノズルブロック401AA〜401CA、402AA〜402CA、401AB〜401CB、402AB〜402CBに分けている。そして、第1駆動波形生成回路402Aからの第1駆動波形群PV11Aをヘッドの第1ノズル列NA1、NB1に与え、第2駆動波形生成回路402Bからの第2駆動波形群PV11Bを第2ノズル列NA2、NB2に与えるようにしている。
このように構成した場合、図21に示すように、第1記録ヘッドの第1ノズル列NA1に与えるアクティブ信号ACと第1記録ヘッドの第2ノズル列NA2に与えるアクティブ信号ACとの時間差Δt11,13はノズル列間距離L1と被記録媒体の搬送速度に応じて設定され、第1記録ヘッドの第2ノズル列NA2に与えるアクティブ信号ACと第2記録ヘッドの第1ノズル列NB1に与えるアクティブ信号ACとの時間差Δt12はヘッド間距離L2と被記録媒体の搬送速度に応じて設定される。
なお、上記各実施形態においては液体吐出ヘッドの圧力発生手段が圧電素子であるもので説明しているが、前述したように、圧力発生手段はこれに限定されるものではなく、ヒータ素子などの電気熱変換素子(体)を含む基板をベース部材に配列して接合し、流路を形成した流路部材やノズル板を、電気熱変換素子を含む発熱体基板(アクチュエータ基板)に接合したサーマル型液体吐出ヘッドなどでもよい。
本発明に係る液体吐出装置を含む本発明に係る画像形成装置の一例を示す機構部全体の概略構成図である。 同画像形成装置の記録ヘッドの説明に供する平面説明図である。 同記録ヘッドを構成する液体吐出ヘッドの一例を示す図2のA−A線に沿う液室長手方向(液室の並び方向と直交する方向)に沿う断面説明図である。 同じく液室短手方向(液室の並び方向)に沿う断面説明図である。 同じく液体吐出ヘッドの他の例を示す図4と同様な断面説明図である。 同画像形成装置の制御部の概要を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態におけるヘッド駆動制御部の説明に供するブロック図である。 同じくヘッドブロックの構成の説明に供するブロック図である。 同実施形態の説明に供するタイミングチャートである。 同ヘッド駆動制御部の駆動波形群の説明に供する説明図である。 本発明の第2実施形態におけるヘッド駆動制御部の説明に供するブロック図である。 同実施形態の説明に供するタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態におけるヘッド駆動制御部の説明に供するブロック図である。 本発明の第4実施形態におけるヘッド駆動制御部の説明に供するブロック図である。 同実施形態の説明に供するタイミングチャートである。 本発明の第5実施形態におけるヘッド駆動制御部の説明に供するブロック図である。 同実施形態の説明に供するタイミングチャートの一例である。 同じく同実施形態の説明に供するタイミングチャートの他の例である。 本発明の第6実施形態の説明に供する説明図である。 同実施形態の一例におけるヘッド駆動制御部の説明に供するブロック図である。 同じくタイミングチャートである。
符号の説明
1…装置本体
2…画像形成部
5…搬送機構
11、11y、11m、11c、11k…記録ヘッド(液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドユニット)
33…搬送ベルト
101…流路部材
102…振動板部材
103…ノズル板
104…ノズル
106…流路(液室)
111A…駆動圧電素子柱(圧力発生手段)
112…アクチュエータ(圧電素子部材)
301…主制御部
302…印刷制御部
310…ヘッドドライバ
311…アクチュエータ群
400A〜400C…第1〜第3ヘッドブロック
401…ヘッド制御部
402…駆動波形生成回路
402A…第1駆動波形生成回路
402B…第2駆動波形生成回路

Claims (8)

  1. 複数のノズルからそれぞれ液滴を吐出させる圧力を発生させる複数の圧力発生手段を有する複数のアクチュエータを前記ノズルの並び方向に配置した液体吐出ヘッドと、
    この液体吐出ヘッドの前記複数のアクチュエータに対して与える複数種類の駆動波形を順次出力する駆動波形生成手段と、
    この駆動波形生成手段から順次出力される前記複数種類の駆動波形を前記アクチュエータ毎に選択する選択手段と
    を備えていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記駆動波形生成手段は液体吐出ヘッド毎に個別に設けられている
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記駆動波形生成手段から出力される駆動波形がノズルの並び方向と直交する方向に配列された複数の液体吐出ヘッドに共通に与えられる
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項3に記載の液体吐出装置において、
    少なくとも3個の液滴吐出ヘッドを有し、隣接したタイミングで吐出動作を行う液体吐出ヘッドは異なる駆動波形生成手段から駆動波形が与えられる
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記アクチュエータに対応したノズル列を有し、前記駆動波形発生手段はノズル列毎に個別に設けられている
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記駆動波形生成手段から出力される駆動波形が複数のノズル列に共通して与えられることを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項6に記載の液体吐出装置において、
    少なくとも3列のノズル列を有し、隣接したタイミングで吐出動作を行うノズル列は異なる駆動波形生成手段から駆動波形が与えられる
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  8. 液体吐出ヘッドからなる記録ヘッドを備えて画像を形成する画像形成装置において、請求項1ないし7いずれかに記載の液体吐出装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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