JP2008229503A - 膜、膜モジュール、および膜ろ過システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】膜ろ過システム100は、物理的または化学的な環境変化に応答して可逆的に膨張/収縮する高分子材料を付加した孔径調整材を膜基体の外表面側、膜孔内面、および内表面側に有する膜を用い、供給された原水を膜ろ過して処理水を排出する膜モジュール13を備え、孔径調整材の周囲の流体の温度またはpHの少なくともいずれか一方を変化させることにより孔径調整材を可逆的に膨張/収縮させ、孔径調整材の周囲の流体の排出とともに膜基体および孔径調整材への付着物を排出する。
【選択図】図9
Description
図1は本発明に係る膜の第1実施形態を示している。
図4は本発明に係る膜の第2実施形態を示している。
図5は本発明に係る膜の第3実施形態を示している。
次に、本発明に係る膜モジュールの実施形態を説明する。
図7は、本発明に係る膜モジュールの第1実施形態を示している。
図8は、本発明に係る膜モジュールの第2実施形態を示している。
図9は本発明に係る膜ろ過システムの第1実施形態を示す構成図である。
バルブV9を開け、コンプレッサ18によって膜の処理水側から加圧空気を供給して膜の内表面側に圧力をかける。
)膜モジュール13上部のバルブV6を開け、膜モジュール13の上部(2次側)の処理水を原水側に押し出して排出する。排出した水は回収率を向上させるため、原水槽11へ戻してもよい。
圧力を保持したまま、バルブV8を開けて一定時間だけ膜モジュール13の原水側下部からコンプレッサ18により加圧空気を供給し、膜モジュール13を空気によって揺動させる。
一定時間エアスクラビングを行った後、バルブV12および膜モジュール13下部のバルブV5を開けて膜モジュール13内の水を排出する。このときコンプレッサ18から加圧空気を流したままの方がより効果的に付着物を排出することができるが、電力費を削減するために加圧空気を停止しても構わない。
バルブV1,V4、および膜モジュール13上部のバルブV6を開け、原水ポンプ12を起動し、膜モジュール13のすすぎを行う。このときコンプレッサ18から加圧空気を流したままの方がより効果的にすすぎを行うことができるが、電力費を削減するために加圧空気を停止しても構わない。
膜モジュール13上部のバルブV6を閉め、ろ過側のバルブV7を開けてろ過を再開する。前工程でコンプレッサ18が動いている場合には停止する。
バルブV12および膜モジュール13下部のバルブV5を開けて膜モジュール13内の水を排出する。排出した水は回収率を向上させるため、原水槽11へ戻してもよい。
薬品注入設備17により、原水槽11、あるいは洗浄水槽15に導入した原水に薬品を添加し、ヒータ16により孔径調整材2の高分子材料のLCSTまで温度調整した洗浄水槽15内の原水の一部を、原水ポンプ12で膜モジュール13内の原水側を介して循環させる。このようにして、膜モジュール13内の原水の温度調整または原水への薬品添加の少なくともいずれか一方の手段により、膜の外表面1a、膜孔内面1b、内表面1cに付加した孔径調整材2を可逆的に収縮させる。
バルブV9を開け、膜モジュール13の処理水側からコンプレッサ18からの加圧空気を供給して膜の内表面側に圧力をかける。さらに膜モジュール13上部のバルブV6を開け、膜モジュール13の上部(2次側)の処理水を原水の循環ラインへ押し出す。
圧力を保持したまま、バルブV8を開けて一定時間だけ膜モジュール13の原水側下部からコンプレッサ18により加圧空気を供給し、膜モジュール13を空気によって揺動させる。
一定時間エアスクラビングを行った後、バルブV12および膜モジュール13下部のバルブV5を開けて膜モジュール13内の水を排出する。このときコンプレッサ18から加圧空気を流したままの方がより効果的に付着物を排出することができるが、電力費を削減するために加圧空気を停止しても構わない。
バルブV1,V4、および膜モジュール13上部の循環ラインのバルブV6を開け、原水ポンプ12を起動し、膜モジュール13のすすぎを行う。すすいだ水は、上記の図11を用いて説明した手順における原水すすぎ工程と同様に、系外に排出しても構わない。このときコンプレッサ18から加圧空気を流したままの方がより効果的にすすぎを行うことができるが、電力費を削減するために加圧空気を停止しても構わない。
膜モジュール13上部のバルブV6を閉め、ろ過側のバルブV7を開けてろ過を再開する。前工程でコンプレッサ18が動いている場合には停止する。
図12は本発明に係る膜ろ過システムの第1実施形態の変形例を示す構成図である。
図13は本発明に係る膜ろ過システムの第2実施形態を示す構成図である。
バルブV12および膜モジュール13下部のバルブV5を開けて膜モジュール13内の水を排出する。排出した水は回収率を向上させるため、原水槽11へ戻してもよい。
原水槽11に薬品を添加した原水を膜モジュール13内に供給する。また、ヒータ16により孔径調整材2の高分子材料のLCSTまで温度調整した洗浄水槽15内の原水の一部を、原水ポンプ22で外筒13aに供給し、膜モジュール13の外側を介して循環させる。このようにして、膜モジュール13内の原水の温度調整または原水への薬品添加の少なくともいずれか一方の手段により、膜の外表面1a、膜孔内面1b、内表面1cに付加した孔径調整材2を可逆的に収縮させる。なお、膜モジュール13内の温度が以下の工程中でLCST以上を確保できる時点で、循環は停止して構わない。
バルブV9を開け、膜モジュール13の処理水側からコンプレッサ18からの加圧空気を供給して膜の内表面側に圧力をかける。さらに膜モジュール13上部のバルブV6を開け、膜モジュール13の上部(2次側)の処理水を原水の循環ラインへ押し出す。
圧力を保持したまま、バルブV8を開けて一定時間だけ膜モジュール13の原水側下部からコンプレッサ18により加圧空気を供給し、膜モジュール13を空気によって揺動させる。
一定時間エアスクラビングを行った後、バルブV12および膜モジュール13下部のバルブV5を開けて膜モジュール13内の水を排出する。このときコンプレッサ18から加圧空気を流したままの方がより効果的に付着物を排出することができるが、電力費を削減するために加圧空気を停止しても構わない。
バルブV1,V4、および膜モジュール13上部の循環ラインのバルブV6を開け、原水ポンプ12を起動し、膜モジュール13のすすぎを行う。すすいだ水は回収率を向上させるため、洗浄水槽15に戻しても構わない。このときコンプレッサ18から加圧空気を流したままの方がより効果的にすすぎを行うことができるが、電力費を削減するために加圧空気を停止しても構わない。
膜モジュール13上部のバルブV6を閉め、ろ過側のバルブV7を開けてろ過を再開する。前工程でコンプレッサ18が動いている場合には停止する。
図14は本発明に係る膜ろ過システムの第2実施形態の変形例を示す構成図である。
図15は本発明に係る膜ろ過システムの第3実施形態を示す構成図である。
処理水槽14内の処理水を逆洗水ポンプ26により膜モジュール13の処理水側から逆流させ、膜モジュール13下部の原水側か、あるいは膜モジュール13上部の原水側から排出する。このとき、コンプレッサ18によって膜モジュール13下部の原水側から加圧空気を供給して膜モジュール13を揺動させる。
バルブV1,V4、および膜モジュール13上部のバルブV6を開け、原水ポンプ12を起動し、膜モジュール13のすすぎを行う。このときコンプレッサ18から加圧空気を流したままの方がより効果的にすすぎを行うことができるが、電力費を削減するために加圧空気を停止しても構わない。
膜モジュール13上部のバルブV6を閉め、ろ過側のバルブV7を開けてろ過を再開する。このときコンプレッサ18が動いている場合には停止する。
洗浄水槽25に導入された処理水に薬品注入設備27により薬品を添加し、逆洗水ポンプ26により膜の処理水側から逆流させ、膜モジュール13下部の原水側か、あるいは膜モジュール13上部の原水側から排出する。このとき、コンプレッサ18によって膜モジュール13下部の原水側から加圧空気を供給して膜モジュール13を揺動させる。
バルブV1,V4、および膜モジュール13上部のバルブV6を開け、原水ポンプ12を起動し、膜モジュール13のすすぎを行う。このとき、すすぎ水は原水側の洗浄水槽15へ循環しても構わない。このときコンプレッサ18から加圧空気を流したままの方がより効果的にすすぎを行うことができるが、電力費を削減するために加圧空気を停止しても構わない。
膜モジュール13上部のバルブV6を閉め、ろ過側のバルブV7を開けてろ過を再開する。前工程でコンプレッサ18が動いている場合には停止する。
図17は本発明に係る膜ろ過システムの第3実施形態の変形例を示す構成図である。
図18は本発明に係る膜ろ過システムの第4実施形態を示す構成図である。
洗浄水槽25に導入された処理水に薬品注入設備27により薬品を添加し、逆洗水ポンプ26により膜の処理水側から逆流させ、膜モジュール13下部の原水側か、あるいは膜モジュール13上部の原水側から排出する。このとき、コンプレッサ18によって膜モジュール13下部の原水側から加圧空気を供給して膜モジュール13を揺動させる。
バルブV1,V4、および膜モジュール13上部のバルブV6を開け、原水ポンプ12を起動し、膜モジュール13のすすぎを行う。このとき、すすぎ水は原水槽11へ循環しても構わない。このときコンプレッサ18から加圧空気を流したままの方がより効果的にすすぎを行うことができるが、電力費を削減するために加圧空気を停止しても構わない。
膜モジュール13上部のバルブV6を閉め、ろ過側のバルブV7を開けてろ過を再開する。このときコンプレッサ18が動いている場合には停止する。
図19は本発明に係る膜ろ過システムの第4実施形態の変形例を示す構成図である。
図20は本発明に係る膜ろ過システムの第5実施形態を示す構成図である。
バルブV12および膜モジュール13下部のバルブV5を開けて膜モジュール13内の水を排出する。排出した水は回収率を向上させるため、原水槽11へ戻してもよい。
洗浄水槽25に導入された処理水に薬品注入設備27により薬品を添加し、ヒータ29により孔径調整材2の高分子材料のLCSTまで温度調整した洗浄水槽25内の処理水を逆洗水ポンプ26で膜モジュール13の処理水側から供給し、膜モジュール13内を薬品を添加した温水で満たす。回収率を向上させるため、膜モジュール13から排出される薬品を添加した温水は原水槽11に戻しても構わない。このようにして、膜モジュール13内の温度調整あるいは処理水への薬品添加の少なくともいずれか一方の手段により、膜の外表面1a、膜孔内面1b、内表面1cに付加した孔径調整材2を可逆的に収縮させる。
バルブV9を開け、膜モジュール13の処理水側からコンプレッサ18からの加圧空気を供給して膜の内表面側に圧力をかける。さらに膜モジュール13上部のバルブV6を開け、膜モジュール13の上部(2次側)の処理水を押し出す。このとき、回収率を向上させるため、排出水を原水槽11に戻しても構わない。
圧力を保持したまま、バルブV8を開けて一定時間だけ膜モジュール13の原水側下部からコンプレッサ18により加圧空気を供給し、膜モジュール13を空気によって揺動させる。
一定時間エアスクラビングを行った後、バルブV12および膜モジュール13下部のバルブV5を開けて膜モジュール13内の水を排出する。このときコンプレッサ18から加圧空気を流したままの方がより効果的に付着物を排出することができるが、電力費を削減するために加圧空気を停止しても構わない。
バルブV1,V4、および膜モジュール13上部の循環ラインのバルブV6を開け、原水ポンプ12を起動し、膜モジュール13のすすぎを行う。すすいだ水は、原水槽11に戻しても構わない。このときコンプレッサ18から加圧空気を流したままの方がより効果的にすすぎを行うことができるが、電力費を削減するために加圧空気を停止しても構わない。
膜モジュール13上部のバルブV6を閉め、ろ過側のバルブV7を開けてろ過を再開する。前工程でコンプレッサ18が動いている場合には停止する。
図21は本発明に係る膜ろ過システムの第5実施形態の変形例を示す構成図である。
図22は本発明に係る膜ろ過システムの第6実施形態を示す構成図である。
バルブV12および膜モジュール13下部のバルブV5を開けて膜モジュール13内の水を排出する。排出した水は回収率を向上させるため、原水槽11へ戻してもよい。
洗浄水槽25に導入された処理水に薬品注入設備27により薬品を添加し、ヒータ29により孔径調整材2の高分子材料のLCSTまで温度調整した洗浄水槽25内の処理水を逆洗水ポンプ26で膜モジュール13の原水側から供給し、膜モジュール13内を薬品を添加した温水で満たす。回収率を向上させるため、膜モジュール13から排出される薬品を添加した温水は原水槽11に戻しても構わない。このようにして、膜モジュール13内の温度調整あるいは処理水への薬品添加の少なくともいずれか一方の手段により、膜の外表面1a、膜孔内面1b、内表面1cに付加した孔径調整材2を可逆的に収縮させる。
バルブV9を開け、膜モジュール13の処理水側からコンプレッサ18からの加圧空気を供給して膜の内表面側に圧力をかける。さらに膜モジュール13上部のバルブV6を開け、膜モジュール13の上部(2次側)の処理水を押し出す。このとき、回収率を向上させるため、排出水を原水槽11に戻しても構わない。
圧力を保持したまま、バルブV8を開けて一定時間だけ膜モジュール13の原水側下部からコンプレッサ18により加圧空気を供給し、膜モジュール13を空気によって揺動させる。
一定時間エアスクラビングを行った後、バルブV12および膜モジュール13下部のバルブV5を開けて膜モジュール13内の水を排出する。このときコンプレッサ18から加圧空気を流したままの方がより効果的に付着物を排出することができるが、電力費を削減するために加圧空気を停止しても構わない。
バルブV1,V4、および膜モジュール13上部の循環ラインのバルブV6を開け、原水ポンプ12を起動し、膜モジュール13のすすぎを行う。すすいだ水は、原水槽11に戻しても構わない。このときコンプレッサ18から加圧空気を流したままの方がより効果的にすすぎを行うことができるが、電力費を削減するために加圧空気を停止しても構わない。
膜モジュール13上部のバルブV6を閉め、ろ過側のバルブV7を開けてろ過を再開する。前工程でコンプレッサ18が動いている場合には停止する。
図23は本発明に係る膜ろ過システムの第6実施形態の変形例を示す構成図である。
図24は本発明に係る膜ろ過システムの第7実施形態を示す構成図である。
バルブV12および膜モジュール13下部のバルブV5を開けて膜モジュール13内の水を排出する。排出した水は回収率を向上させるため、原水槽11へ戻してもよい。
ヒータ29により孔径調整材2の高分子材料のLCSTまで温度調整した洗浄水槽25内の処理水を逆洗水ポンプ26で外筒13aに供給し、膜モジュール13の外側を介して循環させる。同時に、原水槽11および洗浄水槽15において薬品を添加した原水を原水ポンプ11で膜モジュール13に供給する。このようにして、膜モジュール13内の温度調整あるいは原水への薬品添加の少なくともいずれか一方の手段により、膜の外表面1a、膜孔内面1b、内表面1cに付加した孔径調整材2を可逆的に収縮させる。
バルブV9を開け、膜モジュール13の処理水側からコンプレッサ18からの加圧空気を供給して膜の内表面側に圧力をかける。さらに膜モジュール13上部のバルブV6を開け、膜モジュール13の上部(2次側)の処理水を原水の循環ラインへ押し出す。
圧力を保持したまま、バルブV8を開けて一定時間だけ膜モジュール13の原水側下部からコンプレッサ18により加圧空気を供給し、膜モジュール13を空気によって揺動させる。
一定時間エアスクラビングを行った後、バルブV12および膜モジュール13下部のバルブV5を開けて膜モジュール13内の水を排出する。このときコンプレッサ18から加圧空気を流したままの方がより効果的に付着物を排出することができるが、電力費を削減するために加圧空気を停止しても構わない。
バルブV1,V4、および膜モジュール上部の循環ラインのバルブV6を開け、原水ポンプ12を起動し、膜モジュール13のすすぎを行う。すすいだ水は系外に排出しても構わない。このときコンプレッサ18から加圧空気を流したままの方がより効果的にすすぎを行うことができるが、電力費を削減するために加圧空気を停止しても構わない。
膜モジュール13上部のバルブV6を閉め、ろ過側のバルブV7を開けてろ過を再開する。前工程でコンプレッサ18が動いている場合には停止する。
図25は本発明に係る膜ろ過システムの第7実施形態の変形例を示す構成図である。
図26は本発明に係る膜ろ過システムの第8実施形態を示す構成図である。
洗浄水槽25に導入された処理水に薬品注入設備27により薬品を添加し、逆洗水ポンプ26により膜の処理水側から逆流させ、膜モジュール13下部の原水側か、あるいは膜モジュール13上部の原水側から排出する。このとき、コンプレッサ18によって膜モジュール13下部の原水側から加圧空気を供給して膜モジュール13を揺動させる。
バルブV1,V4、および膜モジュール13上部のバルブV6を開け、原水ポンプ12を起動し、膜モジュール13のすすぎを行う。このとき、すすぎ水は原水槽11へ循環しても構わない。このときコンプレッサ18から加圧空気を流したままの方がより効果的にすすぎを行うことができるが、電力費を削減するために加圧空気を停止しても構わない。
膜モジュール13上部のバルブV6を閉め、ろ過側のバルブV7を開けてろ過を再開する。このときコンプレッサ18が動いている場合には停止する。
図27は本発明に係る膜ろ過システムの第8実施形態の変形例を示す構成図である。
図28は本発明に係る膜ろ過システムの第9実施形態を示す構成図である。
バルブV12および膜モジュール13下部のバルブV5を開けて膜モジュール13内の水を排出する。排出した水は回収率を向上させるため、原水槽11へ戻してもよい。
ヒータ29により孔径調整材2の高分子材料のLCSTまで温度調整した洗浄水槽25内の処理水を逆洗水ポンプ31で外筒13aに供給し、膜モジュール13の外側を介して循環させる。同時に、洗浄水槽25において薬品を添加した処理水を、逆洗水ポンプ26で膜モジュール13の処理水側から供給し、膜モジュール13内を薬品を添加した処理水で満たす。薬品を添加した処理水は、回収率を向上させるため原水槽11に戻しても構わない。このようにして、膜モジュール13内の温度調整あるいは処理水への薬品添加の少なくともいずれか一方の手段により、膜の外表面1a、膜孔内面1b、内表面1cに付加した孔径調整材2を可逆的に収縮させる。
バルブV9を開け、膜モジュール13の処理水側からコンプレッサ18からの加圧空気を供給して膜の内表面側に圧力をかける。さらに、膜モジュール13の上部(2次側)のV6を開け、処理水を原水の循環ラインへ押し出す。このとき、押し出した水を原水槽11へ戻してもよい。
圧力を保持したまま、バルブV8を開けて一定時間だけ膜モジュール13の原水側下部からコンプレッサ18により加圧空気を供給し、膜モジュール13を空気によって揺動させる。
一定時間エアスクラビングを行った後、バルブV12および膜モジュール13下部のバルブV5を開けて膜モジュール13内の水を排出する。このときコンプレッサ18から加圧空気を流したままの方がより効果的に付着物を排出することができるが、電力費を削減するために加圧空気を停止しても構わない。
バルブV1,V4、および膜モジュール上部の循環ラインのバルブV6を開け、原水ポンプ12を起動し、膜モジュール13のすすぎを行う。すすいだ水は系外に排出しても構わない。このときコンプレッサ18から加圧空気を流したままの方がより効果的にすすぎを行うことができるが、電力費を削減するために加圧空気を停止しても構わない。
膜モジュール13上部のバルブV6を閉め、ろ過側のバルブV7を開けてろ過を再開する。前工程でコンプレッサ18が動いている場合には停止する。
図29は本発明に係る膜ろ過システムの第9実施形態の変形例を示す構成図である。
図30は本発明に係る膜ろ過システムの第10実施形態を示す構成図である。
2 孔径調整材
3 溶質
10A〜10C 膜
11 原水槽
12,22 原水ポンプ
13 膜モジュール
14 処理水槽
15,25 洗浄水槽
16,29 ヒータ
17,27 薬品注入設備
18 コンプレッサ
19,20,23,30 センサ
21 監視制御装置
26,31 逆洗水ポンプ
51 導水ポンプ
52 原水槽
53 原水ポンプ
54 膜浸漬槽
55 膜モジュール
56 吸引ポンプ
57 処理水槽
58,60,63,65〜67 ヒータ
59,62 温度計
61 洗浄水槽
64 逆洗水ポンプ
68 薬品注入設備
100〜280 膜ろ過システム
Claims (12)
- 複数の貫通孔を有する膜基体と、
前記膜基体の外表面側および前記各貫通孔の内面に物理的または化学的な環境変化に応答して可逆的に膨張/収縮する高分子材料を付加した孔径調整材とを備え、
前記高分子材料は、少なくとも以下の(1)〜(7)の中から選択された一の材料からなることを特徴とする膜。
(1)N−イソプロピルアクリルアミドに、アクリル酸、2-カルボキシイソプロピルアクリルアミド、3-カルボキシ-n-プロピルアクリルアミドを共重合した高分子、
(2)N−ビニルイソ酪酸アミド系重合体、
(3)ポリ−N−アルキルアクリルアミド誘導体、
(4)ポリイソプロピルアクリルアミドに代表されるポリアクリルアミド誘導体とポリビニル誘導体との共重合体、
(5)N−ビニルイソ酪酸アミドなどのN−ビニルC3−9アシルアミドと、N−ビニルアセトアミドなどのN−ビニルC1−3アシルアミドとの共重合体、
(6)ポリアクリルアミド誘導体およびポリ−N−ビニルアシルアミド、
(7)N−イソプロピルアクリルアミドで構成された単量体の重合体、およびN−ビニルイソ酪酸アミドで構成された単量体の重合体。 - 前記孔径調整材を前記膜基体の内表面側にも備えることを特徴とする請求項1に記載の膜。
- 請求項1または2に記載の膜を複数、平面状または円筒状に成型し、容器に充填して一体化したことを特徴とする膜モジュール。
- 請求項1または2に記載の膜を複数、平面状または円筒状に成型し、容器に充填して一体化してなり、供給された原水を膜ろ過し、処理水として排出する膜モジュールを備えることを特徴とする膜ろ過システム。
- 請求項1または2に記載の膜を複数、円筒状に成型し、容器に充填して一体化してなり、供給された原水を膜ろ過し、処理水として排出する膜モジュールを備える膜ろ過システムにおいて、
前記孔径調整材の周囲の流体の温度またはpHの少なくともいずれか一方を変化させることにより前記孔径調整材を可逆的に膨張/収縮させる条件可変手段を備え、
この条件可変手段により前記孔径調整材を可逆的に収縮させ、前記孔径調整材の周囲の流体とともに前記膜基体および前記孔径調整材への付着物を排出することにより前記膜の洗浄を行うことを特徴とする膜ろ過システム。 - 前記条件可変手段は、前記原水側から供給する流体によって、前記孔径調整材の周囲の温度またはpHの少なくともいずれか一方を変化させることを特徴とする請求項5に記載の膜ろ過システム。
- 前記条件可変手段は、前記処理水側から供給する流体によって、前記孔径調整材の周囲の温度またはpHの少なくともいずれか一方を変化させることを特徴とする請求項5に記載の膜ろ過システム。
- 前記条件可変手段は、前記膜モジュール外部の温度調整によって前記孔径調整材の周囲の温度を変化させるとともに、前記原水側または前記処理水側の少なくともいずれか一方から供給する流体によって前記孔径調整材の周囲のpHを変化させることを特徴とする請求項5に記載の膜ろ過システム。
- 前記条件可変手段は、前記原水側または前記処理水側の少なくともいずれか一方から供給する流体によって前記膜モジュール外部の温度調整を行うことを特徴とする請求項8に記載の膜ろ過システム。
- 前記孔径調整材の周囲の温度またはpHの少なくともいずれか一方を検知する検知手段と、
この検知手段による検知結果に応じて、前記孔径調整材の周囲の温度またはpHの少なくともいずれか一方が所定の目標値になるように前記条件可変手段を制御する制御手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項5〜9のいずれか1項に記載の膜ろ過システム。 - 前記制御手段は、前記孔径調整材の周囲の温度またはpHの少なくともいずれか一方を所定の目標値とするために、温度を変化させるために要する費用とpHを変化させるために要する費用との和が最小となるように前記条件可変手段を制御することを特徴とする請求項10に記載の膜ろ過システム。
- 請求項1または2に記載の膜を複数、平面状に成型し、原水が流入している槽に浸漬させてなり、供給された原水を膜ろ過し、処理水として排出する温度応答性膜モジュールを備える膜ろ過システムにおいて、
前記孔径調整材の周囲の流体の温度またはpHの少なくともいずれか一方を変化させることにより前記孔径調整材を可逆的に膨張/収縮させる条件可変手段を備え、
この条件可変手段により前記孔径調整材を可逆的に収縮させ、前記孔径調整材の周囲の流体とともに前記膜基体および前記孔径調整材への付着物を排出することにより前記膜の洗浄を行うことを特徴とする膜ろ過システム。
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