JP2008228788A - ミシンのオイルタンク - Google Patents
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Abstract
【課題】フィルタの落下を確実に防止する。
【解決手段】油濾過用のフィルタ51は、底部51aと立上がり壁51b、51cを有し、底部51aを高さ方向で戻し口26と吐出口24との間に位置させるようにしてタンク本体30内に配設する。タンク本体30内の底部に、フィルタ51の底部51aを下方から支えるフィルタ支持部48を設ける。立上がり壁51b、51cの上端部は、蓋体32の溝部53に挿入して位置決めする。
【選択図】図7
【解決手段】油濾過用のフィルタ51は、底部51aと立上がり壁51b、51cを有し、底部51aを高さ方向で戻し口26と吐出口24との間に位置させるようにしてタンク本体30内に配設する。タンク本体30内の底部に、フィルタ51の底部51aを下方から支えるフィルタ支持部48を設ける。立上がり壁51b、51cの上端部は、蓋体32の溝部53に挿入して位置決めする。
【選択図】図7
Description
本発明は、ミシンの駆動部に供給するための油を貯留するミシンのオイルタンクに関する。
従来、高速回転で使用される電動型のミシンにおいては、耐久性の面から、回転したり摺動したりする駆動部分への潤滑油の供給は不可欠である。特に、回転釜を駆動する釜駆動部や針棒上下動機構等への給油は重要である。
例えば特許文献1には、次のようなミシンが開示されている。このミシンは、密閉式のオイルタンクとポンプとを備えている。オイルタンクに貯留した油を、ポンプにより釜駆動部へ必要な量だけ供給するとともに、釜駆動部側から戻される油をオイルタンクに回収して貯留し、その貯留した油を再び釜駆動部へ供給することにより油を循環させて使用する構成である。オイルタンクのタンク本体の内部に仕切壁を設け、油を貯留するタンク本体の内部を、回収する油を貯留するための戻り油室と、給油用の油を貯留するための給油室とに仕切る。その仕切壁の上部には、前記戻り油室から給油室に油が流入するように切欠き部を形成し、さらに、戻り油室の上面に濾過用のフィルタを設けている。
上記構成において、釜駆動部側からオイルタンク側へ回収する油を、フィルタを通して戻り油室に貯留する。このとき、回収する油に混入した埃や鉄粉などの不純物をフィルタにて除去することができる。また、フィルタを通過して戻り油室に貯留された油に含まれた細かな不純物は、戻り油室の底部に沈殿する。戻り油室に貯留された油は、上部の切欠き部からオーバーフローして給油室に導かれて貯留される。したがって、給油室に貯留される油は不純物が極力取り除かれたものとなり、その不純物が取り除かれた油を、釜駆動部へ供給することができる。
特開2006−87810号公報
上記した特許文献1の構成のものでは、オイルタンクにおけるタンク本体内に濾過用のフィルタを設けているので、回収する油に混入した不純物をそのフィルタにより効果的に取り除くことができる。しかしながら、そのフィルタに付着した不純物が堆積して重くなると、その重みでフィルタが落下するおそれがある。
本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、フィルタの落下を確実に防止できるミシンのオイルタンクを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、ミシンの駆動部に供給するための油を貯留するオイルタンクにおいて、前記油を貯留するタンク本体と、このタンク本体の上部に設けられ、前記駆動部から戻る油を前記タンク本体内に回収するための戻し口と、前記タンク本体の下部に設けられ、当該タンク本体内に貯留した油を前記駆動部に向けて吐出するための吐出口と、底部およびこの底部の端部から上方に向けて立ち上がる立上がり壁を有し、前記底部を高さ方向で前記戻し口と前記吐出口との間に位置させるようにして前記タンク本体内に配設された油濾過用のフィルタと、前記タンク本体内の下部に設けられ、前記フィルタの底部を下方から支えるフィルタ支持部とを備えたことを特徴とする。
上記構成において、戻し口からタンク本体内に回収された油は、タンク本体内に配設されたフィルタにより濾過され、その濾過された油が吐出口から駆動部に供給されるようになる。この場合、フィルタの底部はフィルタ支持部により下方から支えられているから、フィルタがこれに付着した不純物で重くなったとしても、そのフィルタが落下することを確実に防止できる。また、フィルタは、底部と立上がり壁とを有した構成となっているので、フィルタの濾過面積を多く確保でき、フィルタの目詰まりを発生し難くできる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、タンク本体の上部に、フィルタにおける立上がり壁の上端部に対応させて下方に開口した溝部を設け、前記立上がり壁の上端部を前記溝部に挿入することで位置決めしたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、フィルタ支持部を、タンク本体のフィルタより下方の領域において油の流路を蛇行させるように、複数配置したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、複数のフィルタ支持部は、上から見て戻し口と吐出口との間に位置させたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、タンク本体内に配設されたフィルタの底部はフィルタ支持部により下方から支えられているから、フィルタがこれに付着した不純物で重くなったとしても、そのフィルタが落下することを確実に防止できる。また、フィルタは、底部と立上がり壁とを有した構成となっているので、フィルタの濾過面積を多く確保でき、フィルタの目詰まりを発生し難くできる。
請求項2の発明によれば、フィルタの立上がり壁の上端部を、タンク本体の上部の溝部に挿入して位置決めすることで、立上がり壁の変形を防止できる。
請求項3の発明によれば、タンク本体内に貯留された油の流路を蛇行させることにより、その流路を流れる油に含まれた不純物の沈殿を促進でき、不純物を一層取り除くことができる。
請求項3の発明によれば、タンク本体内に貯留された油の流路を蛇行させることにより、その流路を流れる油に含まれた不純物の沈殿を促進でき、不純物を一層取り除くことができる。
請求項4の発明によれば、蛇行状の流路を形成する複数のフィルタ支持部は、上から見て戻し口と吐出口との間に位置しているので、戻し口からタンク本体内に流入した油が、直ぐに吐出口から出てしまうということを防止でき、不純物を一層効果的に取り除くことができる。
(第1実施例)
以下、本発明を工業用の電子ミシンに適用した第1実施例について、図1〜図9を参照して説明する。
図1に示すように、電子ミシン1は、ベッド部2と、このベッド部2の右端部に立設された脚柱部3と、この脚柱部3の上端からベッド部2と対向するようにして左方(図1中、左方)へ延びるアーム部4とを有している。この電子ミシン1は、作業用テーブル5(図4参照)上に載置されるようになっている。
以下、本発明を工業用の電子ミシンに適用した第1実施例について、図1〜図9を参照して説明する。
図1に示すように、電子ミシン1は、ベッド部2と、このベッド部2の右端部に立設された脚柱部3と、この脚柱部3の上端からベッド部2と対向するようにして左方(図1中、左方)へ延びるアーム部4とを有している。この電子ミシン1は、作業用テーブル5(図4参照)上に載置されるようになっている。
前記アーム部4内には、ミシンモータで駆動される主軸により針棒6を上下動させる針棒上下動機構(図示せず)や、天秤を駆動する天秤駆動機構(図示せず)等が設けられている。前記ベッド部2には、前記主軸と同期して回転する釜軸(下軸と称する)8により駆動される釜駆動部9(図2参照)(本発明の駆動部に相当)と、この釜駆動部9に供給するための潤滑用の油10(図5参照)を貯留する密閉式のオイルタンク11と、このオイルタンク11に貯留された油10を前記釜駆動部9に供給するためのプランジャー型の給油ポンプ12とが設けられている。
給油ポンプ12は、前記ベッド部2に固定され、前記釜軸8を回転可能に支持する円筒状の軸受メタルとしてのポンプメタル13に設けられている。この給油ポンプ12は、図1〜図3に示すように、ポンプメタル13の内部に形成された油路14と、前記釜軸8のうち油路14の途中部に位置する部分に設けられた偏心部15と、ポンプメタル13のうち偏心部15に対応する部分に移動可能に設けられたプランジャーピン16と、このプランジャーピン16を釜軸8側へ付勢する圧縮コイルばね17と、これらプランジャーピン16および圧縮コイルばね17を収容する収容部18の外側開口部を閉鎖するねじ19とから構成されている。また、釜軸8内には、油路20が形成されている。この油路20は、前記油路14内の油10を釜駆動部9に供給するためのものである。
前記油路14の両端部には、吸入口21および排出口22が設けられている。そのうちの吸入口21は、供給チューブ23を介して前記オイルタンク11の吐出口24に接続され、排出口22は、戻しチューブ25を介してオイルタンク11の戻し口26に接続されている。戻しチューブ25の途中部には、調節バルブ27が設けられている。この調節バルブ27は、前記油路20を介して釜駆動部9へ供給される油量を調節するためのものである。
ここで、電子ミシン1の縫製に際して釜軸8が所定の回転方向へ回転されると、吸入口21付近の油路14内が負圧になり、オイルタンク11内の油10が供給チューブ23を介して給油ポンプ12内に吸引される。給油ポンプ12内に吸引された油10は、釜軸8の回転に伴い偏心部15とポンプメタル13の内周面との間に形成される隙間28(図3参照)に入って移送される。そして、偏心部15が、圧縮コイルばね17の付勢力で付勢されたプランジャーピン16の先端を摺動することに伴い、隙間28内の油10は、油路14内を排出口22に向かって送出される。このとき、調節バルブ27の調節量に応じて、油路14内を通過する油10の一部は、油路20を通って釜駆動部9に供給され、残りは排出口22から戻しチューブ25を通ってオイルタンク11に戻される。
次に、オイルタンク11について、図6〜図9も参照して詳しく説明する。オイルタンク11において、油10を貯留するタンク本体30は、上面が開口した矩形容器状をなすタンク主体部31(図9参照)と、このタンク主体部31の上部に当該タンク主体部31の上面開口部を塞ぐように設けられた蓋体32とにより密閉状に構成されている。タンク主体部31および蓋体32は、透明な合成樹脂(透明材)により形成されていて、貯留した油10の油面10a(図7、図8参照)を外部から見ることができるようになっている。タンク主体部31の左右両側壁31a,31bの外面には、貫通孔33aを有する取付部33が一体に設けられている。タンク本体30は、これら取付部33の貫通孔33aに下方から挿通したねじ(図示せず)を前記ベッド部2のミシン機枠1Aに取り付けることにより、そのミシン機枠1Aに着脱可能に取り付けられている(図4および図5参照)。
タンク主体部31の前部の左部には、前方へ向けて突出するように注入口形成部35が一体に設けられていて、その注入口形成部35の下部に、前面が開口した注入口36が形成されている。注入口36は、着脱可能なキャップ36a(図4参照)によって閉鎖されている。注入口形成部35の内部には、後上がりの傾斜部37が一体に設けられていて、この傾斜部37によって傾斜状の注入路37aを形成している。注入口36の後部は注入路37aに連通し、注入路37aの上端部はタンク本体30内に連通している。注入口形成部35の上面開口部も、前記蓋体32により閉鎖されている。
タンク主体部31の前部壁31cの左上部には、前記戻し口26が設けられている。この戻し口26の外側の先端部に、前記戻しチューブ25が接続されている。タンク主体部31の前部壁31cにおいて、戻し口26より右側でかつ下方に位置させて、前記吐出口24が設けられていて、この吐出口24の外側の先端部に前記供給チューブ23が接続されている。
タンク主体部31の右側壁31bの下部には、オイルゲージ接続口39が設けられていて、このオイルゲージ接続口39が、オイルチューブ40を介してオイルゲージ41(図1参照)に接続されている。タンク主体部31の底部壁31dの左右両側部には、上方に向けて窪み、かつ後部側が高くなるように膨出部42,43(図9参照)が形成されている。左側の膨出部42の後部には、ドレン口44が設けられている。ドレン口44には、着脱可能な蓋45(図8参照)が装着されている。タンク主体部31内の底部において、左右の膨出部42,43に挟まれるようにして凹部46が形成されている。
タンク主体部31内の底部において、上から見て前記戻し口26と吐出口24との間に位置させて、上方に向けて突出する板状をなすフィルタ支持部48が一体に設けられている。このフィルタ支持部48は、前端部がタンク主体部31の前部壁31cの内面に連なった状態で後方に向けて延びていて、図9において上から見て左方に屈曲している。フィルタ支持部48の高さは、タンク主体部31(タンク本体30)の深さの半分以下に設定されている。したがって、フィルタ支持部48は、タンク本体30の下部に設けられている。
タンク本体30内には、金属網製のフィルタ51が配設されている。このフィルタ51は、図6および図7に示すように、矩形状をなす底部51aと、この底部51aの左右両端部に上方へ立ち上がるように形成された立上がり壁51b,51cとを有していて、前方から見て上面が開口したコ字状をなしている。このフィルタ51は、底部51aを上記フィルタ支持部48上に載置した状態でタンク本体30内に配置されている。したがって、フィルタ51は、その底部51aのほぼ中央部がフィルタ支持部48によって下方から支えられている。左右の立上がり壁51b、51cのうち、左側の立上がり壁51bは、上記注入路37aの左側に位置し、右側の立上がり壁51cは、戻し口26よりも右側に位置している。
タンク本体30の上部である蓋体32の下面には、フィルタ51における立上がり壁51b、51cの上端部に対応する位置に、それぞれ前後方向に延びる2本ずつのリブ52が垂下状態に設けられていて、これらリブ52間に、下方に開口した溝部53が形成されている。そして、フィルタ51の左右の立上がり壁51b、51cの上端部が、溝部53に下方から挿入されて位置決めされている。左側の立上がり壁51bとタンク本体30の内側面との間、および右側の立上がり壁51cとタンク本体30の内側面との間には、それぞれ隙間54が形成されている。また、フィルタ51の底部51aとタンク本体30の内底面との間にも隙間55が形成されている。
フィルタ51における底部51aおよび左右の立上がり壁51b、51cは、前後両端部がタンク本体30の内側面に当接している。タンク本体30内に油10を適量貯留した状態では、図7および図8に示すように、油面10aがフィルタ51の底部51aよりも上方に位置していて、その底部51a全体および立上がり壁51b、51cの下部が油中に没した状態となっている。蓋体32において左部の前部寄りに、掃除用の開口部58(図6参照)を形成していて、この開口部58に、キャップ59を着脱可能に装着している。
ここで、タンク本体30内に油10を注入する場合には、次のようにして行う。蓋体32を装着するとともに、油の配管をした状態(吐出口24に供給チューブ23を接続し、戻し口26に戻しチューブ25を接続し、さらに、オイルゲージ接続口39にオイルチューブ40を接続した状態)で、注入口36が上を向くようにタンク本体30を後ろ側へ傾ける。この状態で、注入口36から油10を注入すると、注入された油10は、注入路37aを通ってタンク本体30内に流入して貯留される。このとき、タンク本体30内に流入する油10は、フィルタ51によって濾過される。タンク本体30内に貯留された油10の油面10aを、タンク本体30の外部から見ることができる。そして、その油面10aが、タンク主体部31の底部壁31dの下面に設けられた油面位置指標部(図示せず)に達したところで、油10の注入を終了する。これにより、タンク本体30内に、適量の油10を注入することができる。このとき、注入口36が上を向くようにタンク本体30を後ろ側へ傾けても、蓋体32の開口部58は、油面10aの上方に位置しているので、油10が開口部58から漏れ出ることを防止できる。
次に、上記構成の作用について説明する。
縫製時に釜軸8が回転駆動されると、給油ポンプ12が作動し、オイルタンク11におけるタンク本体30内に貯留された油10が、吐出口24、供給チューブ23を介して給油ポンプ12内に吸引される。そして、調節バルブ27の調節量に応じた油10が釜軸8内の油路20を通って釜駆動部9に供給され、釜駆動部9に供給されなかった油10および釜駆動部9から戻される油10は、戻しチューブ25を通り、戻し口26からタンク本体30内に回収されて貯留される。
縫製時に釜軸8が回転駆動されると、給油ポンプ12が作動し、オイルタンク11におけるタンク本体30内に貯留された油10が、吐出口24、供給チューブ23を介して給油ポンプ12内に吸引される。そして、調節バルブ27の調節量に応じた油10が釜軸8内の油路20を通って釜駆動部9に供給され、釜駆動部9に供給されなかった油10および釜駆動部9から戻される油10は、戻しチューブ25を通り、戻し口26からタンク本体30内に回収されて貯留される。
戻し口26からタンク本体30内に入った油10は、フィルタ51とタンク本体30とにより囲まれた空間内に流入し、そのフィルタ51により濾過される。この場合、油10に混入していた埃や鉄粉などの不純物は、フィルタ51とタンク本体30とによって囲まれた空間内に留まり、油10はフィルタ51の網目を通して流通する。このとき、フィルタ51は、底部51aと立上がり壁51b,51cの一部が油中に没していて、これら底部51aと立上がり壁51b,51cとが油10の濾過に寄与するので、大きな濾過面積を確保することができる。また、そのフィルタ51の底部51aとタンク本体30の内底面との間には隙間55が形成されているとともに、フィルタ51の立上がり壁51b,51cとタンク本体30の内側面との間には隙間54が形成されているので、それら底部51aおよび立上がり壁51b,51cを油10が容易に流通でき、それら底部51aおよび立上がり壁51b,51cを濾過有効面として有効に利用することができる。
フィルタ51の目を通過したような細かな不純物は、油10がタンク本体30内に貯留されている間にタンク本体30内の底部に沈殿するようになる。このとき、タンク本体30内の底部には板状のフィルタ支持部48が設けられていて、このフィルタ支持部48は、上から見て戻し口26と吐出口24との間に位置し、タンク本体30内を左右に仕切るようにしている。このため、フィルタ51の目を通過したような細かな不純物は、フィルタ支持部48において戻し口26側である左側に主に沈殿するようになる(図7の不純物F参照)。ただし、図7では、フィルタ支持部48の右側となる。
したがって、タンク本体30内に回収された油10に含まれた不純物を、フィルタ51による濾過、タンク本体30内での沈殿によって極力取り除くことができる。よって、不純物が極力取り除かれたきれいな油10を、吐出口24から再び釜駆動部9へ供給することができる。
上記した実施例によれば次のような効果を得ることができる。
タンク本体30内に配設されたフィルタ51は、これの底部51aのほぼ中央部がタンク本体30内の底部に設けられたフィルタ支持部48により下方から支えられているから、フィルタ51がこれに付着した不純物で重くなったとしても、そのフィルタ51が落下することを確実に防止できる。
タンク本体30内に配設されたフィルタ51は、これの底部51aのほぼ中央部がタンク本体30内の底部に設けられたフィルタ支持部48により下方から支えられているから、フィルタ51がこれに付着した不純物で重くなったとしても、そのフィルタ51が落下することを確実に防止できる。
また、フィルタ51は、底部51aと左右の立上がり壁51b,51cとを有した構成となっているので、フィルタ51の濾過面積を多く確保でき、フィルタ51の目詰まりを発生し難くできる。さらに、フィルタ51は、底部51aと立上がり壁51b,51cの一部が油中に没しているので、これら底部51aおよび立上がり壁51b,51cに不純物が堆積し難く、一層目詰まりし難くできる。
フィルタ51の立上がり壁51b、51cの上端部を、タンク本体30の天井部を構成する蓋体32の溝部53に挿入して位置決めする構成としたので、立上がり壁51b、51cの変形を防止できる。
タンク本体30の蓋体32に掃除用の開口部58を形成しているので、タンク本体30内の掃除を、蓋体32を外すことなく行うことができる。すなわち、タンク本体30内の掃除を行う場合には、次のようにして行う。まず、タンク本体30をミシン機枠1Aから外した後、開口部58のキャップ59を外す。そして、工具例えばピンセット(図示せず)を、開口部58を通してタンク本体30内に挿入し、そのピンセットによりフィルタ51上の不純物を取り除くことで、タンク本体30内の特にフィルタ51の掃除を容易に行うことができる。なお、掃除後は、キャップ59を開口部58に装着し、この後、タンク本体30をミシン機枠1Aに取り付けておく。
(第2実施例)
次に本発明の第2実施例について図10〜図13を参照して説明する。第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。
次に本発明の第2実施例について図10〜図13を参照して説明する。第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。
タンク本体30におけるタンク主体部31(図13参照)の上部の内周部には、戻し口26よりやや下側に位置させて段部61が枠状に形成されている。タンク主体部31内の底部には、第1、第2、第3の3個のフィルタ支持部62,63,64が一体に設けられている。これら第1〜第3の各フィルタ支持部62〜64は、それぞれ上方に向けて突出する板状をなし、上から見て戻し口26と吐出口24との間に位置させて、前後方向に延びるように配置されている。これら第1〜第3の各フィルタ支持部62〜64の上端部の高さは、前記段部61と同じ高さとなるように設定されている。
これら第1〜第3の各フィルタ支持部62〜64のうち、左側の第1のフィルタ支持部62と右側の第2のフィルタ支持部64は、それぞれの前端部がタンク主体部31の前部壁31cの内面に連なった状態で後方に向けて延びていて、それぞれの後端部62a,64aとタンク主体部31の後部壁31eの内面との間には隙間65,66が形成されている。中央部の第2のフィルタ支持部63は、後端部がタンク主体部31の後部壁31eの内面に連なった状態で前方に向けて延びていて、前端部63aとタンク主体部31の前部壁31cの内面との間には隙間67が形成されている。
ここで、タンク本体30内には、図10および図13に示すように、前記第1〜第3のフィルタ支持部62〜64により、戻し口26からタンク本体30内に流入した油10を吐出口24に導くための流路68を形成していて、この流路68は蛇行状をなしている。
タンク本体30内に配設されるフィルタ70は、図12および図13に示すように、矩形状をなす底部70aと、この底部70aの左右両端部に上方へ立ち上がるように形成された立上がり壁70b,70cとを有していて、前方から見て上面が開口した形状をしている。この場合、立上がり壁70b、70cの高さは、第1実施例におけるフィルタ51の立上がり壁51b、51cよりも低く設定されている。
このフィルタ70は、底部70aの前後両端部を段部61上に載置するとともに、底部70aのほぼ中央部を第1〜第3のフィルタ支持部62〜64上に載置した状態でタンク本体30内に配置されている。したがって、フィルタ70は、その底部70aが段部61および第1〜第3のフィルタ支持部62〜64によって下方から支えられている。上記蛇行状の流路68は、タンク本体30のフィルタ70よりも下方に形成されている。
この場合も、左右の立上がり壁70b、70cのうち、左側の立上がり壁70bは、注入路37aの左側に位置し、右側の立上がり壁70cは、戻し口26よりも右側に位置している。また、左右の立上がり壁70b、70cの上端部は、タンク本体30の天井部を構成する蓋体32の下面に形成された溝部53にそれぞれ下方から挿入されて位置決めされている。
この場合、タンク本体30内に油10を適量貯留した状態では、図11に示すように、油面10aが段部61および第1〜第3のフィルタ支持部62〜64の上端部より低く、したがってフィルタ70の底部70aよりも下方に位置していて、フィルタ70は油10には浸ってはいない状態となっている。
上記構成において、給油ポンプ12の作動に伴い、戻し口26からタンク本体30内に入った油10は、フィルタ70により濾過された後、タンク本体30内に落下して貯留される。このとき、フィルタ70により濾過された油10は、主に第1のフィルタ支持部62の左側に流入する。第1のフィルタ支持部62の左側に流入した油10は、蛇行状をなす流路68に沿って吐出口24側へ徐々に流れ、最終的に吐出口24から釜駆動部9に向けて吐出される。
フィルタ70の目を通過したような細かな不純物は、油10がタンク本体30内に貯留されている間にタンク本体30内の底部に沈殿するようになる。この場合、特にタンク本体30内に蛇行状をなす流路68が形成されているから、油10がその流路68を通る過程で不純物が沈殿し易くなる。不純物は、主に第1のフィルタ支持部62において戻し口26側である左側に沈殿するようになる(図11の不純物F参照)。図11では、第1のフィルタ支持部62の右側となる。
上記した第2実施例においては、特に次のような作用効果を得ることができる。
タンク本体30内に配設されたフィルタ70の底部70aは、タンク本体30内の下部に設けられた第1〜第3のフィルタ支持部62〜64と段部61により、広い範囲で下方から支えられているから、フィルタ70がこれに付着した不純物で重くなったとしても、そのフィルタ70が落下することを一層確実に防止することができる。
タンク本体30内に配設されたフィルタ70の底部70aは、タンク本体30内の下部に設けられた第1〜第3のフィルタ支持部62〜64と段部61により、広い範囲で下方から支えられているから、フィルタ70がこれに付着した不純物で重くなったとしても、そのフィルタ70が落下することを一層確実に防止することができる。
タンク本体30内の油10の流路68を蛇行させるように、第1〜第3のフィルタ支持部62〜64を配置した構成としたので、その流路68を流れる油10に含まれた不純物の沈殿を促進でき、不純物を一層取り除くことができる。
蛇行状の流路68を形成する第1〜第3のフィルタ支持部62〜64は、上から見て戻し口26と吐出口24との間に位置しているので、戻し口26からタンク本体30内に流入した油10が、直ぐに吐出口24から出てしまうということを防止でき、不純物を一層効果的に取り除くことができる。
蛇行状の流路68を形成する第1〜第3のフィルタ支持部62〜64は、上から見て戻し口26と吐出口24との間に位置しているので、戻し口26からタンク本体30内に流入した油10が、直ぐに吐出口24から出てしまうということを防止でき、不純物を一層効果的に取り除くことができる。
(その他の実施例)
本発明は、上記した実施例にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
蓋体32の溝部53は、2本のリブ52によって形成することに代えて、蓋体32の下面に溝を掘るように形成しても良い。
フィルタ51,70は、周囲に立上がり壁を有する容器状に形成することもできる。
フィルタ支持部48、62〜64は、柱状としても良い。また、段部61は無くてもよい。
上記した実施例では、タンク本体30内の油10の供給先を釜駆動部9のみとしているが、針棒上下動駆動機構へも供給する構成としてもよい。
本発明は、上記した実施例にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
蓋体32の溝部53は、2本のリブ52によって形成することに代えて、蓋体32の下面に溝を掘るように形成しても良い。
フィルタ51,70は、周囲に立上がり壁を有する容器状に形成することもできる。
フィルタ支持部48、62〜64は、柱状としても良い。また、段部61は無くてもよい。
上記した実施例では、タンク本体30内の油10の供給先を釜駆動部9のみとしているが、針棒上下動駆動機構へも供給する構成としてもよい。
図面中、1は電子ミシン(ミシン)、9は釜駆動部(駆動部)、10は油、10aは油面、11はオイルタンク、12は給油ポンプ、24は吐出口、26は戻し口、30はタンク本体、31はタンク主体部、32は蓋体、36は注入口、48はフィルタ支持部、51はフィルタ、51aは底部、51b,51cは立上がり壁、53は溝部、61は段部、62,63,64は第1、第2、第3のフィルタ支持部、68は流路、70はフィルタ、70aは底部、70b,70cは立上がり壁を示す。
Claims (4)
- ミシンの駆動部に供給するための油を貯留するオイルタンクにおいて、
前記油を貯留するタンク本体と、
このタンク本体の上部に設けられ、前記駆動部から戻る油を前記タンク本体内に回収するための戻し口と、
前記タンク本体の下部に設けられ、当該タンク本体内に貯留した油を前記駆動部に向けて吐出するための吐出口と、
底部およびこの底部の端部から上方に向けて立ち上がる立上がり壁を有し、前記底部を高さ方向で前記戻し口と前記吐出口との間に位置させるようにして前記タンク本体内に配設された油濾過用のフィルタと、
前記タンク本体内の下部に設けられ、前記フィルタの底部を下方から支えるフィルタ支持部とを備えたことを特徴とするミシンのオイルタンク。 - 前記タンク本体の上部に、前記フィルタにおける前記立上がり壁の上端部に対応させて下方に開口した溝部を設け、前記立上がり壁の上端部を前記溝部に挿入することで位置決めしたことを特徴とする請求項1記載のミシンのオイルタンク。
- 前記フィルタ支持部を、前記タンク本体の前記フィルタより下方の領域において前記油の流路を蛇行させるように、複数配置したことを特徴とする請求項1または2記載のミシンのオイルタンク。
- 前記複数のフィルタ支持部は、上から見て前記戻し口と前記吐出口との間に位置させたことを特徴とする請求項3記載のミシンのオイルタンク。
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- 2008-03-14 CN CN2008100858214A patent/CN101265648B/zh not_active Expired - Fee Related
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