JP2008228512A - 無停電電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のPLC機器の間に接続したときに、当該無停電源装置の給電状態に影響されることなく、その複数のPLC機器による電力線通信を可能とすること。
【解決手段】無停電電源装置1の受電端子2および1つあるいは複数の給電端子3のそれぞれと1対1対応で、PLC信号を送受する複数のモデム手段32を設ける。複数のモデム手段32のそれぞれと給電回路10との間の電力線に、PLC信号を除去する複数のローパスフィルタ回路7,18を接続する。制御手段40,41は、複数のモデム手段32の中の1つが受信したPLC信号に基づくPLC信号を、他の少なくとも1つのモデム手段32に送信させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、無停電電源装置に関する。
特許文献1は、電力線通信(PLC:Power Line Communication)のためのシステムを開示する。また、このシステムでは、無停電電源装置にPLCモデムを組み込み、これによりPC(パーソナルコンピュータ)自体にPLCモデムを組み込むことなくPC間の電力線通信を実現している。
特開2003−152764号公報(発明の詳細な説明、図1、図4など)
ところで、無停電電源装置は、商用電源が停電したり、商用電源の電力品質が低下したりしたときに、負荷機器へバックアップ電力を給電するものである。バックアップ給電中は、無停電電源装置において、商用電源側の電力線と負荷機器側の電力線とは分離されている。
これに対して、電力線通信では、互いに通信をする2つの機器は、電力線で接続されている必要がある。したがって、互いに通信をする2つの機器の間に無停電電源装置を接続してしまうと、無停電電源装置の給電状態に応じて2つの機器間の電力線が寸断されることになり、電力線通信ができなくなってしまう場合がある。また、無停電電源装置内では、ノイズフィルタなどの各種の素子が電力線に接続されており、これらの内部素子により電力線通信に用いるPLC信号が消失したりそのデータが破壊されたりしてしまう可能性がある。
特許文献1では、このような無停電電源装置の給電状態に応じて生じる通信遮断状態を避けるために、無停電電源装置をPCと1対1対応に設け、各無停電電源装置の商用交流電力端子側にPCと1対1対応で通信するPLCモデムを組み込んでいる。
しかしながら、この特許文献1のシステムでは、当然の結果ではあるが、無停電電源装置とその負荷機器であるPCとは、電源ケーブルと通信ケーブルとの2本のケーブルにより接続しなければならない。電力線通信の1つの利点はPLC機器に通信ケーブルを接続しないで済むことにあり、この特許文献1のシステムでは、その利益を享受することができない。
なお、無停電電源装置の給電モードには、常時インバータ給電モードや常時商用給電モードなどがある。常時インバータ給電モードは、受電端子に供給される電力によりバッテリを充電し、この充電状態にあるバッテリを経由して交流電圧の電力を生成して負荷機器側の給電端子へ供給するモードである。常時商用給電モードは、通常は商用交流電源側の受電端子と負荷機器側の給電端子とを電力線で直接的に接続し、電源異常時には給電端子にバッテリを接続するように切り替えるモードである。なお、常時商用給電モードではこの切替時に数ミリ秒程度の瞬時停電が生じる。そして、無停電電源装置には、常時商用給電モードのみで動作するものや、常時インバータ給電モードのみで動作するものや、これらを設定に応じて切り替えて使用することができるものなどがある。
本発明は、複数のPLC機器の間に接続することができ、しかも、当該無停電源装置の給電状態に影響されることなくその複数のPLC機器による電力線通信が可能である無停電電源装置を得ることを目的とする。
本発明に係る無停電電源装置は、受電端子に供給される交流電力あるいはバックアップ電力から所定の交流電力を生成して、1つあるいは複数の給電端子へ供給する給電回路と、受電端子および1つあるいは複数の給電端子のそれぞれと1対1対応に設けられ、PLC信号を送受する複数のモデム手段と、複数のモデム手段のそれぞれと給電回路との間の電力線に接続され、PLC信号を除去する複数のローパスフィルタ回路と、複数のモデム手段の中の1つが受信したPLC信号に基づくPLC信号を、他の少なくとも1つのモデム手段に送信させる制御手段と、を有するものである。
この構成を採用すれば、複数のモデム手段と制御手段とにより、受電端子および給電端子の間でPLC信号を転送することかできる。たとえば、無停電電源装置の受電端子側に接続されるPLC機器と給電端子側に接続されるPLC機器とは、無停電電源装置を介してPLC信号を送受することができる。当該無停電源装置を介して接続されるPLC機器同士は、給電回路が受電端子に供給される電力から所定の交流電力を生成しているか、あるいはバックアップ電力から所定の交流電力を生成しているかに影響されることなく、すなわち無停電電源装置の給電状態に影響されることなく、安定的に電力線通信をすることができる。
しかも、各モデム手段と給電回路との間の電力線には、PLC信号を除去するローパスフィルタ回路が接続されている。したがって、あるモデム手段が電力線へ送信したPLC信号が無停電源装置の内部を回って、他の端子から漏れ出てしまうことはない。すなわち、PLC信号は、無停電電源装置の受電端子と1つあるいは複数の給電端子において適切に転送される。
本発明に係る他の無停電電源装置は、受電端子に供給される交流電力によりバッテリを充電し、そのバッテリの電力をインバータ回路により所定の交流電力へ変換して複数の給電端子へ供給する給電回路と、受電端子および複数の給電端子のそれぞれと1対1対応に設けられ、PLC信号を送受する複数のモデム手段と、複数の給電端子に対応する複数のモデム手段のそれぞれと給電回路との間の電力線に接続され、PLC信号を除去する複数のローパスフィルタ回路と、複数のモデム手段の中の1つが受信したPLC信号に基づくPLC信号を、他の少なくとも1つのモデム手段に送信させる制御手段と、を有するものである。
この構成を採用すれば、複数のモデム手段と制御手段とにより、受電端子および給電端子の間でPLC信号を転送することかできる。たとえば、無停電電源装置の受電端子側に接続されるPLC機器と、給電端子側に接続されるPLC機器とは、無停電電源装置を介してPLC信号を送受することができる。この他にもたとえば、互いに異なる給電端子に接続されるPLC機器同士は、無停電電源装置を介してPLC信号を送受することができる。これらのPLC機器は、無停電電源装置の給電状態に影響されることなく、安定的に電力線通信をすることができる。
しかも、無停電電源装置の受電端子に対応するモデム手段と複数の給電端子との間には、常時インバータ給電用の給電回路(バッテリなど)が接続されている。また、各給電端子に対応する各モデム手段と給電回路との間の電力線には、PLC信号を除去するローパスフィルタ回路が接続されている。したがって、あるモデム手段が電力線へ送信したPLC信号が無停電源装置の内部を回って、他の端子から漏れ出てしまうことはない。PLC信号は、無停電電源装置の受電端子と複数の給電端子において適切に転送される。
本発明に係る無停電電源装置は、上述した発明の各構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、各モデム手段は、受信したPLC信号から通信データを復調し、且つ、復調された通信データにより変調したPLC信号を送信する。また、制御手段は、モデム手段により復調された通信データを、その復調をしたもの以外のモデム手段へ供給して送信させる。
この構成を採用すれば、制御手段は、受信したPLC信号を他のモデム手段により転送させることができる。制御手段は、PLC信号を透過的に転送することができる。
本発明に係る無停電電源装置は、上述した発明の各構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、当該無停電電源装置に接続されているPLC機器のネットワークアドレスを記憶するルーティングテーブルを有する。各モデム手段は、受信したPLC信号から通信データを復調し、且つ、復調された通信データにより変調したPLC信号を送信する。さらに、制御手段は、モデム手段により復調された通信データの送信先をルーティングテーブルを用いて判断し、その送信先に対応するモデム手段へ各通信データを供給して送信させる。
この構成を採用すれば、制御手段は、受信したPLC信号の送信先を判断し、その判断した送信先に対応する他のモデム手段によりPLC信号を転送させることができる。制御手段は、受信した通信データの送信先を判断し、通信データのルーティング処理を適切にすることができる。
本発明に係る無停電電源装置は、上述した発明の各構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、無停電電源装置は、さらに、シャットダウン通知のために給電端子に接続されるPLC機器を検出する検出手段と、シャットダウン通知のために使用するテーブルであって、検出手段により検出されたPLC機器のネットワークアドレスを記憶するシャットダウンシーケンステーブルと、を有する。そして、各モデム手段は、受信したPLC信号から通信データを復調し、且つ、復調された通信データにより変調したPLC信号を送信する。また、制御手段は、モデム手段により復調された通信データの送信先をシャットダウンシーケンステーブルを用いて判断し、シャットダウンシーケンステーブルに登録されているネットワークアドレス宛ての通信データについては、その判断した送信先に対応するモデム手段により送信させ、さらに、シャットダウンシーケンステーブルに登録されていないネットワークアドレス宛ての通信データについては、その通信データが受電端子側から受信したものでない場合に限り、受電端子に対応するモデム手段により送信させる。
この構成を採用すれば、制御手段は、シャットダウン通知のために使用するシャットダウンシーケンステーブルをルーティングテーブルに流用して、適切にルーティング処理をすることができる。したがって、制御手段は、専用のルーティングテーブルを作成することなく、受信したPLC信号の送信先を判断し、その判断した送信先に対応する他のモデム手段によりPLC信号を転送させることができる。
本発明に係る無停電電源装置は、上述した発明の各構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、制御手段は、シャットダウンシーケンステーブルに基づいてシャットダウンが通知された後には、その通知がなされた給電端子に対応するモデム手段によりPLC信号を送信させない。
この構成を採用すれば、シャットダウン処理中にあるPLC機器へ、PLC信号を送信しないようにすることができる。シャットダウン処理中にあるPLC機器がPLC信号を受信することにより発生する無駄なバックアップ電力の消費を防止することができる。
本発明に係る無停電電源装置は、上述した発明の各構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、シャットダウンシーケンステーブルは、給電端子毎のレコードを有する。PLC機器のネットワークアドレスは、それぞれの接続に基づいてこのレコードに分類して登録される。そして、制御手段は、通信データが送信先を指定しないマルチキャストのものであったとしても、シャットダウンシーケンステーブルにおいてネットワークアドレスが登録されていないレコードの給電端子に対応するモデム手段により、その通信データを送信させない。
この構成を採用すれば、PLC機器以外のたとえば電子機器を給電端子に接続した場合、その電子機器に対してPLC信号が重畳されていない高品質の電力を供給するとができる。電力線通信をする電力系統に、PLC信号により誤動作を起こしてしまうような電子機器を接続することができる。
本発明に係る無停電電源装置は、上述した発明の各構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、制御手段および複数のモデム手段は、当該無停電電源装置内のバッテリによりバックアップされて動作する。
この構成を採用すれば、制御手段および複数のモデム手段は、たとえば停電時などにおいてバックアップ給電中においても動作し、PLC信号を送受することができる。
本発明に係る無停電電源装置は、上述した発明の各構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、受電端子と給電回路との間には、受電端子に入力される交流電圧から、落雷などにより瞬間的に発生する異常高電圧成分を除去するサージアブソーバ回路が接続される。受電端子に対応するモデム手段は、サージアブソーバ回路と給電回路との間においてPLC信号を送受する。
この構成を採用すれば、受電端子に対応するモデム手段は、サージアブソーバ回路より電力供給方向下流側において電力線に接続されて、サージアブソーバ回路により保護されている。しかも、PLC信号はこのサージアブソーバ回路により消失してしまうことはないので、このモデム手段は、サージアブソーバ回路を介して他のPLC機器との間でPLC信号を送受することができる。
本発明では、無停電源装置を複数のPLC機器の間に接続することができ、しかも、当該無停電源装置の給電状態に影響されることなくその複数のPLC機器による電力線通信が可能となる。
以下、本発明の実施の形態に係る無停電電源装置を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る無停電電源装置1の構成を示すブロック図である。無停電電源装置1は、1つの受電端子2と、複数の給電端子3とを有する。また、この無停電電源装置1は、この1つの受電端子2および複数の給電端子3の間で、PLC信号を転送する機能を有する。
受電端子2は、後述するように、たとえば直接的には建物の壁面コンセントなどに接続され、商用交流電源などの交流電源に接続される端子である。この受電端子2には、商用交流電源から、たとえば50Hzなどの所定の周波数の交流電圧の電力が供給される。給電端子3は、パーソナルコンピュータ、予約録画機能付きDVD(Digital Versatile Disk)プレーヤなどの電子機器などが負荷機器として接続される端子である。なお、無停電電源装置1において、給電端子3は1つであってもよい。
受電端子2は、無停電電源装置1の内部において、サージアブソーバ回路4に接続される。サージアブソーバ回路4は、たとえば受電端子2に入力される交流電圧から、落雷などにより瞬間的に発生する異常高電圧成分を除去する。これにより、無停電電源装置1の内部において、サージアブソーバ回路4よりも電力供給方向下流側の回路(たとえば後述する給電ユニット10など)に対してその異常高電圧が印加されなくなり、それらの下流側の回路が損傷しにくくすることができる。
サージアブソーバ回路4は、受電側分離混合回路5に接続される。受電側分離混合回路5は、たとえばサージアブソーバ回路4に接続される電力線を分離混合点6において2つに分岐する。そして、その一方の分岐電力線には、LPF(ローパスフィルタ)回路7が接続され、他方の分岐電力線にはBPF(バンドパスフィルタ)回路8が接続される。LPF回路7はPLC信号を遮断し、BPF回路8はPLC信号を透過する。また、分離混合点6とBPF回路8との間の他方の分岐電力線には、この電力線にPLC信号を重畳(入力)するためのコイル9が設けられている。
受電側分離混合回路5のLPF回路7は、給電回路としての給電ユニット10に接続される。給電ユニット10は、受電側分離混合回路5のLPF回路7に接続される入力側電力線11と、この入力側電力線11に接続される充電回路12と、充電回路12に接続されるバッテリ13と、バッテリ13に接続されるインバータ回路14と、入力側電力線11とインバータ回路14との中の一方を選択して出力側電力線16に接続する二入力切替スイッチ15と、を有する。
充電回路12は、LPF回路7から出力される交流電圧の電力から、バッテリ13を充電するための充電用電力を生成する。バッテリ13を充電するために、充電回路12は、たとえばLPF回路7から出力される交流電圧よりも高周波の交流電圧を生成したり、バッテリ13の蓄電電圧より高い直流電圧の電力を生成したりする。充電回路12は、生成した電圧の充電用電力によりバッテリ13を充電する。
インバータ回路14は、バッテリ13に蓄電されている直流の電圧から、受電端子2に供給される所定の品質の交流電圧を生成する。なお、このインバータ回路14が生成する交流電圧は、たとえば商用交流電圧に求められる品質と同等の高品質なものであればよい。
なお、この給電ユニット10は、後述する給電管理部39からの制御信号にしたがって、二入力切替スイッチ15がインバータ回路14を選択すると常時インバータ給電モードで動作し、二入力切替スイッチ15が入力側電力線11を選択すると常時商用モードで動作することになる。図1は、給電ユニット10が常時インバータ給電モードで動作している状態を示している。
給電ユニット10の出力側電力線16には、給電端子3と同数の、複数の給電側分離混合回路17が接続されている。給電側分離混合回路17は、出力側電力線16に接続されるLPF回路18と、BPF回路19とを有し、これらの出力が分離混合点20において1つの電力線に接続されている。受電側分離混合回路5と同様に、LPF回路18はPLC信号を遮断し、BPF回路19はPLC信号を透過する。また、分離混合点20とBPF回路19との間の電力線には、この電力線にPLC信号を重畳(入力)するためのコイル21が設けられている。
各給電側分離混合回路17の分離混合点20には、開閉スイッチ22を介して、給電端子3が接続される。なお、1つの開閉スイッチ22に複数の給電端子3が接続されていてもよい。各開閉スイッチ22は、後述する給電管理部39からの制御信号にしたがって、通常は閉じており、給電端子3に接続される負荷機器への給電を停止する場合に開かれる。
以上の構成により、無停電電源装置1は、サージアブソーバ回路4、受電側分離混合回路5、給電ユニット10、給電側分離混合回路17および開閉スイッチ22を介して、受電端子2に供給される電力を給電端子3へ供給し、給電端子3に接続される負荷機器へ電力を供給する。また、無停電電源装置1は、停電時などには、バッテリ13に蓄電されているバックアップ電力を用いて、インバータ回路14により所定の周波数の交流電圧を生成し、このバックアップ電力を給電端子3に接続される負荷機器へ供給する。
無停電電源装置1は、この他にも、その内部回路として、入力電圧検出回路31、複数のモデム手段としてのPLCモデムデバイス32、これらが接続されるマイクロコンピュータ33などを有する。これらの内部回路には、バッテリ13に蓄電される電力が供給される。これにより、これらの内部回路は、停電中においても動作することができる。なお、これらの内部回路には、電池などによる別のバックアップ電源から停電中の電力が供給されるようにしてもよい。
入力電圧検出回路31は、受電端子2に供給される電力の瞬時電圧を検出する。入力電圧検出回路31は、瞬時電圧の検出レベルの情報を有する検出信号をマイクロコンピュータ33へ供給する。
PLCモデムデバイス32は、たとえば受電端子2と複数の給電端子3との総数と同じ個数(図1ではn+1個)設けられ、これらの端子と1対1に対応付けて設けられている。また、PLCモデムデバイス32は、マイクロコンピュータ33に接続されている。PLCモデムデバイス32は、たとえば受電側分離混合回路5のBPF回路8あるいは各給電側分離混合回路17のBPF回路19の出力において、電力線に重畳されたPLC信号を検出し、そのPLC信号に変調された通信データを復調する。また、PLCモデムデバイス32は、たとえば受電側分離混合回路5のコイル9あるいは各給電側分離混合回路17のコイル21を用いて、通信データにより変調したPLC信号を電力線に重畳する。
また、PLCモデムデバイス32は、それぞれに固有のネットワークアドレスを記憶する。PLCモデムデバイス32のネットワークアドレスとしては、たとえばMAC(Media Access Control)アドレス、IP(Internet Protocol)アドレスなどがある。
マイクロコンピュータ33は、たとえは入出力ポート34、タイマ35、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)36、図示外のCPU(Central Processing Unit)などを有する。EEPROM36は、受信データ37、シャットダウンシーケンステーブル38、図示外のプログラムなどを記憶する。CPUは、このEEPROM36に記憶されるプログラムを読み込んで実行する。これにより、マイクロコンピュータ33には、検出手段としての給電管理部39、制御手段の一部としてのPLC受信部40、制御手段の一部としてのPLC送信部41などの機能が実現される。
なお、このEEPROM36に記憶されるプログラムは、無停電電源装置1の出荷前にEEPROM36などのメモリに記憶されたものであっても、無停電電源装置1の出荷後にEEPROM36などのメモリに記憶されたものであってもよい。また、プログラムの一部が無停電電源装置1の出荷後にEEPROM36などのメモリに記憶されたものであってもよい。そして、このように無停電電源装置1の出荷後にEEPROM36などのメモリに記憶されるプログラムは、たとえばCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などのコンピュータ読取可能な記録媒体に記憶されたものをインストールしたものであっても、インターネットなどの伝送媒体を介してサーバ装置などからダウンロードしたものをインストールしたものであってもよい。
また、受信データ37、シャットダウンシーケンステーブル38、図示外のプログラムなどは、そのすべてあるいは一部が、マイクロコンピュータ33中のEEPROM36の代わりのメモリや、マイクロコンピュータ33外のたとえば着脱可能な半導体メモリやHDD(Hard Disk Drive)などの大容量記憶デバイスなどに記憶されていてもよい。
入出力ポート34には、入力電圧検出回路31、給電ユニット10の二入力切替スイッチ15、複数の開閉スイッチ22、複数のPLCモデムデバイス32などが接続される。入力電圧検出回路31が検出した瞬時入力電圧レベルの検出信号や、PLCモデムデバイス32が受信した通信データは、この入出力ポート34において、マイクロコンピュータ33に供給される。また、マイクロコンピュータ33内で生成される制御信号や通信データは、この入出力ポート34から、二入力切替スイッチ15、複数の開閉スイッチ22、複数のPLCモデムデバイス32へ供給される。
タイマ35は、時刻や、バックアップ給電時間などを計測する。バックアップ給電時間は、無停電電源装置1が負荷機器へバッテリ13のバックアップ電力を供給している時間(あるいはそれに相当する計測時間)である。
給電管理部39は、複数の給電端子3に接続される複数の負荷機器への給電を制御する。給電管理部39は、たとえば、常時インバータ給電モードの設定に基づいて、二入力切替スイッチ15にインバータ回路14を選択させる制御信号を生成したり、常時商用モードの設定に基づいて、二入力切替スイッチ15に入力側電力線11を選択させる制御信号を生成したりする。このほかにもたとえば、給電管理部39は、瞬時入力電圧レベルの検出信号に基づいて停電が発生したと判断したり、入力電圧の電力品質が所定のレベル以下に低下したと判断したりすると、常時商用モードであるときには二入力切替スイッチ15にインバータ回路14を選択させる制御信号を生成し、さらに所定のバックアップ給電時間(以下、給電停止時間とよぶ)が経過すると、開閉スイッチ22を開くための制御信号を生成する。これらの制御信号は、入出力ポート34から二入力切替スイッチ15および複数の開閉スイッチ22へ供給される。
図2は、図1中のシャットダウンシーケンステーブル38のデータ構造の一例を示す説明図である。給電管理部39は、このシャットダウンシーケンステーブル38を用いて、開閉スイッチ22毎に個別に負荷機器への給電を管理する。そのため、シャットダウンシーケンステーブル38は、開閉スイッチ22毎の複数のレコード51を有する。なお、通常は、開閉スイッチ22の個数は、給電端子3の個数と一致している。この場合、シャットダウンシーケンステーブル38は、給電端子3毎の複数のレコード51を有することになる。
開閉スイッチ22毎のレコード51は、それぞれの開閉スイッチ22による給電制御のために、コンセント番号、ウィンク時間、給電停止時間などの情報を有する。コンセント番号は、開閉スイッチ22毎に割り当てられた固有の番号である。たとえば、図1において一番上の給電端子3には、コンセント番号「CT1」が割り当てられ、一番下の給電端子3には、コンセント番号「CTn(nは整数)」が割り当てられている。
ウィンク時間は、無停電電源装置1がバックアップ給電を開始してから、負荷機器へシャットダウンを通知するまでの時間である。給電管理部39は、バックアップ給電を開始するときタイマ35にバックアップ給電時間の計測開始を指示し、その後、タイマ35によりこのウィンク時間が計測されると、PLCモデムデバイス32などの通信手段を用いて、パーソナルコンピュータなどの負荷機器へシャットダウンを通知する。パーソナルコンピュータなどの負荷機器は、この通知に基づいて所定の終了処理(退避処理)を実行したり、自動停止したりする。
給電停止時間は、無停電電源装置1がバックアップ給電を開始してから、負荷機器への給電を停止するまでの時間である。給電管理部39は、タイマ35によりこの給電停止時間が計測されると、開閉スイッチ22を開くための制御信号を生成する。なお、各レコード51において、給電停止時間は、ウィンク時間より長い時間に設定される。これにより、パーソナルコンピュータなどの負荷機器は、給電が停止される前に、終了処理(退避処理)などの所定のシャットダウン処理を安全に完了することができる。
なお、実際の制御においては、給電管理部39は、たとえばバックアップ給電を開始してから、このウィンク時間が経過する前に入力電力が復旧すると、タイマ35によるバックアップ給電時間の計測を終えて、必要に応じて二入力切替スイッチ15により入力側電力線11を選択させる制御信号を生成し、バックアップ給電を終える。これにより、ウィンク時間よりも短い時間で電力が復旧したときには、無停電電源装置1は、負荷機器への給電を停止することなく正常な給電状態へ復旧することができる。
また、給電管理部39は、たとえばこのウィンク時間から給電停止時間までの間に入力電力が復旧すると、給電停止時間後に、開閉スイッチ22を開くための制御信号を生成することなく、PLCモデムデバイス32などの通信手段を用いて、負荷機器へ再起動を通知する。これにより、負荷機器は、必要最小限の停止期間により動作状態に復旧することができる。
さらに、給電管理部39は、たとえば給電停止時間が経過すると、開閉スイッチ22を開くための制御信号を生成し、その後に入力電力が復旧すると、PLCモデムデバイス32などの通信手段を用いて、負荷機器へ再起動を通知する。これにより、バッテリ13が過放電とならない範囲において停電の影響を排除し、且つ、負荷機器を安全に停止させ、さらに復旧させることができる。
図2のシャットダウンシーケンステーブル38中の開閉スイッチ22毎の各レコード51は、この他にも、受電端子2と複数の給電端子3との間でPLC信号を転送するために、それぞれの給電端子3に接続されるPLC機器のネットワークアドレスの情報を有する。PLC機器としては、たとえば電力線通信機能を有するパーソナルコンピュータなどがある。なお、給電端子3にPLC機器が接続されていない場合、ネットワークアドレスの情報として、「Blank(ブランク)」を示す情報が記憶される。また、1つの給電端子3に複数のPLC機器が接続されている場合、ネットワークアドレスの情報には、その複数のPLC機器の複数のネットワークアドレスが記憶される。
図1中のPLC受信部40は、いずれかのPLCモデムデバイス32からマイクロコンピュータ33の入出力ポート34へ受信した通信データが供給されると、それを受信データ37としてEEPROM36に記憶させる。
また、PLC送信部41は、シャットダウンシーケンステーブル38を用いてEEPROM36に記憶される受信データ37の転送先を判断し、入出力ポート34を介してその判断した転送先へのPLCモデムデバイス32へ受信データ37を供給する。
次に、以上の構成を有する無停電電源装置1の電力線通信のための動作を説明する。
図3は、無停電電源装置1によるPLC機器の検出処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、無停電電源装置1の給電管理部39が所定の時間毎に複数の給電端子3に接続されるPLC機器を検出するものである。
無停電電源装置1の給電管理部39は、まず、たとえばタイマ35が計測する時刻に基づいて所定の時間が経過したと判断する(ステップST1)と、ループ制御変数tに初期値「1」を代入する(ステップST2)。その後、給電管理部39は、検出用の通信データを生成し、CTt(ここではCT1)の給電端子3に対応するPLCモデムデバイス32へ供給する。この検出用の通信データは、入出力ポート34を介して、CTt(ここではCT1)の給電端子3に対応するPLCモデムデバイス32へ供給される。PLCモデムデバイス32は、検出用の通信データにより変調されて、且つ、送信先を指定しないマルチキャストのPLC信号を受電側分離混合回路5のコイル9を用いて電力線に重畳(入力)する(ステップST2)。
CT1の給電端子3にたとえば図示外のPLCモデムデバイス32を有するマイクロコンピュータ33などが接続されている場合、このマイクロコンピュータ33のPLCモデムデバイス32は、電力線からこのマルチキャストのPLC信号を受信し、そのPLC信号に変調されている検出用の通信データを復調する。また、PLCモデムデバイス32は、その通信データがPLC機器を検出するための通信データであることを判断し、自らのネットワークアドレスを通知するためのPLC信号を生成し、電力線に重畳(入力)する。CTt(ここではCT1)の給電端子3に対応するPLCモデムデバイス32は、電力線から、このネットワークアドレスを通知するためのPLC信号を受信し、復調処理によりそのネットワークアドレスを取得する。CTt(ここではCT1)の給電端子3に対応するPLCモデムデバイス32は、入出力ポート34を介して、取得したネットワークアドレスを給電管理部39へ供給する。
CTt(ここではCT1)の給電端子3に対応するPLCモデムデバイス32へ検出用の通信データを供給した後、給電管理部39は、応答の有無を判断する(ステップST4)。給電管理部39は、たとえばPLCモデムデバイス32からネットワークアドレスが供給された場合には応答有りと判断し、所定時間の間にネットワークアドレスが供給されなかった場合には応答無しと判断する。
検出用の通信データを送信させたPLCモデムデバイス32から応答があった場合、給電管理部39は、供給されたネットワークアドレスをシャットダウンシーケンステーブル38に登録する(ステップST5)。これにより、図2のシャットダウンシーケンステーブル38のCTt(ここではCT1)のレコード51には、CTt(ここではCT1)の給電端子3に接続されているPLC機器のネットワークアドレスが登録される。なお、給電管理部39は、ネットワークアドレスの他にもウィンク時間や給電停止時間の情報を受信した場合には、これらの情報をシャットダウンシーケンステーブル38に登録する。
また、検出用の通信データを送信させたPLCモデムデバイス32に応答が無かった場合、給電管理部39は、シャットダウンシーケンステーブル38のCTt(ここではCT1)のレコード51に「Blank」を登録する(ステップST6)。
応答の有無に応じてネットワークアドレスなどをシャットダウンシーケンステーブル38に登録した後、給電管理部39は、ループ制御変数tに「1」を加算する(ステップST7)。その後、給電管理部39は、ループ制御変数tがコンセント番号の個数N(Nは整数)を越えたか否かを判断する(ステップST8)。
ループ制御変数tがコンセント番号の個数N(Nは整数)を越えていない場合(ステップST8でNoの場合)、給電管理部39は、その新たなループ制御変数tを用いて、上述した給電端子3毎のPLC機器の検出処理(ステップST3〜ST7)を繰り返し実行する。
また、ループ制御変数tがコンセント番号の個数N(Nは整数)を越えた場合(ステップST8でYesの場合)、給電管理部39は、1回のPLC機器の検出処理を終える。その後、たとえばステップST1においてタイマ35により所定の時間が計測される度に、給電管理部39は、PLC機器の検出処理(ステップST2〜ST8)を繰り返し実行する。
以上の処理を1回終えたとき、シャットダウンシーケンステーブル38には、図2に示すように、その時に無停電電源装置1の複数の給電端子3に接続されるすべてのPLC機器のネットワークアドレスが登録される。また、PLC機器が接続されていない給電端子3に対応するコンセント番号のレコード51(図2ではCT2のレコード51)には、ネットワークアドレスの情報の代わりに、PLC機器が接続されていないことを示す「Blank」の情報が登録される。
なお、この他にもたとえば、給電管理部39は、無停電電源装置1の起動時や、各給電端子3からの給電が開始されたことを検出した時に、PLC機器の検出処理を実行し、これによりシャットダウンシーケンステーブル38にPLC機器のネットワークアドレスを登録するようにしてもよい。さらに他にもたとえば、シャットダウンシーケンステーブル38に登録されるPLC機器のネットワークアドレスは、ユーザなどによる事前の登録処理において、給電管理部39により予め登録されているものであってもよい。
図4は、無停電電源装置1によるPLC信号の転送処理(ルーティング処理)の一例を示すフローチャートである。
無停電電源装置1の各PLCモデムデバイス32は、BPF回路の出力において電力線に重畳されたPLC信号を検出し、そのPLC信号に変調されている通信データを復調する。PLCモデムデバイス32は、復調した通信データをマイクロコンピュータ33の入出力ポート34へ供給する。
マイクロコンピュータ33の入出力ポート34に通信データが供給されると、無停電電源装置1のPLC受信部40は、受信データ37有りと判断し(ステップST11でYes)、その通信データをEEPROM36に保存する(ステップST12)。これにより、EEPROM36には、通信データが受信データ37として記憶される。なお、このPLC受信部40がEEPROM36に記憶させる受信データ37には、その通信データの送信先を指定するネットワークアドレスなどの情報が含まれているものとする。
EEPROM36に未転送の新たな受信データ37が記憶されると、無停電電源装置1のPLC送信部41は、その受信データ37が、送信先を指定しないマルチキャストデータであるか否かを判断する(ステップST13)。
EEPROM36に記憶される受信データ37がマルチキャストデータである場合(ステップST13でYesの場合)、PLC送信部41は、電力系統が正常な状態であるか否かを判断する(ステップST14)。PLC送信部41は、具体的にはたとえば、タイマ35がバックアップ給電時間を計測していない場合には電力系統が正常であると判断し、タイマ35がバックアップ給電時間を計測している場合には電力系統が正常でないと判断すればよい。この他にもたとえば、PLC送信部41は、入力電力が異常状態であるか否かに基づいて、あるいは給電管理部39がバックアップ給電中であるか否かなどに基づいて、電力系統が正常な状態であるか否かを判断するようにしてもよい。
電力系統が正常な状態であると判断すると(ステップST14でYesの場合)、PLC送信部41は、EEPROM36から受信データ37を読み込み、EEPROM36に記憶される受信データ37を受信したPLCモデムデバイス32以外のすべてのPLCモデムデバイス32であって、且つ、給電端子3側については図2のシャットダウンシーケンステーブル38においてネットワークアドレスが登録されているPLCモデムデバイス32へ、読み込んだ受信データ37を供給する。受信データ37が供給されたPLCモデムデバイス32は、その受信データ37により変調されて、且つ、送信先を指定しないマルチキャストのPLC信号を電力線に重畳(入力)する(ステップST15)。
電力系統が正常な状態ではないと判断すると(ステップST14でNoの場合)、PLC送信部41は、具体的な受信データ37の送信を指示することなく転送処理を終了する。なお、PLC送信部41は、電力系統が正常な状態ではないと判断した場合、さらに繰り返し電力系統が正常な状態であるか否かを判断し、電力系統が正常な状態に戻ったら受信データ37の送信を指示するようにしてもよい。
これにより、たとえば無停電電源装置1が受電端子2においてマルチキャストのPLC信号を受信した場合、そのPLC信号は、電力系統が正常な状態にあるときに、PLC機器が接続されているすべての給電端子3からマルチキャストのPLC信号として転送される。この他にもたとえば、無停電電源装置1が1つの給電端子3においてマルチキャストのPLC信号を受信した場合、そのPLC信号は、電力系統が正常な状態にあるときに、PLC機器が接続されているそれ以外のすべての給電端子3および給電端子3からマルチキャストのPLC信号として転送される。
次に、EEPROM36に記憶される受信データ37がマルチキャストデータでない場合(ステップST13でNoの場合)を説明する。この場合の受信データ37は、送信先が指定されているユニキャストなどのデータである。そのため、PLC送信部41は、転送先の判断処理を開始する。
転送先の判断処理において、PLC送信部41は、まず、給電制御に用いる図2のシャットダウンシーケンステーブル38を流用して転送先を判断する(ステップST16)。具体的には、PLC送信部41は、受信データ37において指定されている送信先のネットワークアドレスがシャットダウンシーケンステーブル38に登録されているか否かを判断する。
送信先のネットワークアドレスがシャットダウンシーケンステーブル38に登録されていない場合(ステップST16で「テーブルに無し」の場合)、その受信データ37は、少なくとも給電端子3のPLC機器へ転送するものではない。この場合、PLC送信部41は、転送先を判断するために、さらに、その受信データ37が受電端子2側から受信したものであるか否かを判断する(ステップST17)。受信データ37が受電端子2側から受信したものである場合(ステップST17でYesの場合)、そのユニキャストデータは、この無停電電源装置1に接続されていないPLC機器へ送信されるものである。この場合、PLC送信部41は、具体的な受信データ37の送信を指示することなく転送処理を終了する。
また、受信データ37が受電端子2側から受信したものでない場合(ステップST17でNoの場合)、そのユニキャストデータは、無停電電源装置1に接続されているPLC機器から、無停電電源装置1に接続されていない他のPLC機器へのものである。この場合、PLC送信部41は、まず、停電検出中ではないことを確認する(ステップST18)。PLC送信部41は、たとえばタイマ35によりバックアップ給電時間が計測されていないことに基づいて、停電検出中ではないことを確認すればよい。
停電検出中ではないことを確認した後(ステップST18でNoの場合)、PLC送信部41は、EEPROM36に記憶される受信データ37を、受電端子2に対応するPLCモデムデバイス32へ供給する。この受電端子2に対応するPLCモデムデバイス32は、その受信データ37により変調されて、且つ、送信先を指定しないユニキャストのPLC信号を電源側の電力線に重畳(入力)する(ステップST19)。これにより、たとえば無停電電源装置1に接続されるPLC機器が送信したPLC信号は、無停電電源装置1の電源側へ転送される。
停電検出中である場合(ステップST18でYesの場合)、PLC送信部41は、具体的な受信データ37の送信を指示することなく転送処理を終了する。なお、PLC送信部41は、停電検出中であると判断した場合、さらに繰り返し停電検出中であるか否かを判断し、停電検出中でなくなったら受信データ37の送信を指示するようにしてもよい。
次に、送信先のネットワークアドレスがシャットダウンシーケンステーブル38に登録されている場合(ステップST16で「テーブルに有り」の場合)を説明する。この場合、そのユニキャストデータは、そのコンセント番号の給電端子3に接続されたPLC機器へ転送するものである。
PLC送信部41は、まず、その転送先への送信が可能であることを確認する(ステップST20)。PLC送信部41は、たとえばそのコンセント番号のウィンク時間以上のバックアップ給電時間がタイマ35により計測されていないことに基づいて、転送先への送信が可能であることを確認すればよい。なお、PLC送信部41は、タイマ35がバックアップ給電時間を計測していないことや、給電管理部39がバックアップ給電中であるか否かなどに基づいて、転送先への送信が可能であることを確認すればよい。
転送先への送信が可能であると判断すると(ステップST20でYesの場合)、PLC送信部41は、EEPROM36から受信データ37を読み込み、その転送先の給電端子3に対応するPLCモデムデバイス32へ供給する。受信データ37が供給されたPLCモデムデバイス32は、その受信データ37により変調されて、且つ、送信先を指定するユニキャストのPLC信号を電力線に重畳(入力)する(ステップST21)。
転送先への送信が可能ではないと判断すると(ステップST20でNoの場合)、PLC送信部41は、具体的な受信データ37の送信を指示することなく転送処理を終了する。なお、PLC送信部41は、転送先への送信が可能ではないと判断した場合、さらに繰り返し転送先への送信が可能であるか否かを判断し、転送先への送信が可能になったら受信データ37の送信を指示するようにしてもよい。
これにより、たとえば無停電電源装置1が、受電端子2あるいはいずれかの給電端子3においてユニキャストのPLC信号を受信した場合、そのPLC信号は、その送信先のPLC機器が接続されている給電端子3からユニキャストのPLC信号として転送される。
図5は、図1の無停電電源装置1を用いた電力線通信システムの構成例を示すシステム構成図である。この電力線通信システムでは、商用交流電源61は、主電力線62により4つの壁面コンセント63〜66に接続され、その中の2つの壁面コンセント63,64のそれぞれに第一UPS67(無停電電源装置1)の受電端子2および第二UPS68(無停電電源装置1)の受電端子2が接続されている。第一UPS67および第二UPS68は、それぞれCT1の給電端子3とCT2の給電端子3との2つの給電端子3を有する。
第一UPS67のCT1の給電端子3には、電源ケーブルにより、PLC機器の一種としての第一PC69のPLCモデムデバイス70(ネットワークアドレス:001)が接続され、CT2の給電端子3には、電源ケーブルにより、PLC機器の一種としての第二PC71のPLCモデムデバイス72(ネットワークアドレス:002)が接続される。第一PC69および第二PC71は、第一UPS67から供給される電力により動作する。この接続例の場合、第一UPS67の給電管理部39による検出処理により、第一UPS67のシャットダウンシーケンステーブル38中のCT1のレコード51にはネットワークアドレス「001」が記憶され、CT2のレコード51にはネットワークアドレス「002」が記憶される。
第二UPS68のCT1の給電端子3には、2本の電源ケーブルにより、PLC機器の一種としての第三PC73のPLCモデムデバイス74(ネットワークアドレス:003)と、PLC機器の一種としての第四PC75のPLCモデムデバイス76(ネットワークアドレス:004)とが接続され、CT2の給電端子3には、電源ケーブルにより、電力線通信機能を持たないたとえば予約録画機能付きのDVDプレーヤなどの電子機器77が接続される。第三PC73、第四PC75および電子機器77は、第二UPS68から供給される電力により動作する。この接続例の場合、第二UPS68の給電管理部39による検出処理により、第二UPS68のシャットダウンシーケンステーブル38中のCT1のレコード51にはネットワークアドレス「003」および「004」が記憶され、CT2のレコード51にはネットワークアドレス「Blank」が記憶される。
また、残りの2つの壁面コンセントの中の一方(65)には、電源ケーブルにより、PLC機器の一種としての第五PC78のPLCモデムデバイス79(ネットワークアドレス:005)が接続され、他方(66)には、電源ケーブルにより、電力線通信機能を持たない冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの電気機器80が接続されている。第五PC78および電気機器80は、商用交流電源61から供給される電力により動作する。
なお、PLC機器としては、この他にも、PLCモデムデバイスを有する予約録画機能付きのDVDプレーヤや、PLCモデムデバイスを有するエアコンなどであってもよい。
図5の電力線通信システムにおいて、たとえば第一PC69において、マルチキャストデータが発生すると、第一PC69のPLCモデムデバイス70はこのマルチキャストデータにより変調されたPLC信号を第一UPS67へ送信する。第一UPS67のCT1の給電端子3に対応するPLCモデムデバイス32はこのPLC信号を受信し、第一UPS67のPLC受信部40は、受信したマルチキャストデータをEEPROM36に保存する。第一UPS67のPLC送信部41は、図4のステップST13においてマルチキャストデータであると判断し、シャットダウンシーケンステーブル38においてネットワークアドレスが登録されているCT2の給電端子3に対応するPLCモデムデバイス32および受電端子2に対応するPLCモデムデバイス32により、このマルチキャストのPLC信号を送信させる(図4のステップST15)。これにより、第一PC69のPLCモデムデバイス70において発生したマルチキャストのPLC信号は、第二PC71のPLCモデムデバイス72および主電力線62へ転送される。
主電力線62には、壁面コンセント63,64,65を介して、第二UPS68および第五PC78のPLCモデムデバイス79が接続されている。第二UPS68の受電端子2に対応するPLCモデムデバイス32はこのPLC信号を受信し、第二UPS68のPLC受信部40は、受信したマルチキャストデータをEEPROM36に保存する。第二UPS68のPLC送信部41は、図4のステップST13においてマルチキャストデータであると判断し、シャットダウンシーケンステーブル38においてネットワークアドレスが登録されているCT1の給電端子3に対応するPLCモデムデバイス32により、このマルチキャストのPLC信号を送信させる(図4のステップST15)。
以上の第一UPS67および第二UPS68によるマルチキャストのPLC信号の転送処理により、第一PC69のPLCモデムデバイス70において発生したマルチキャストのPLC信号は、図5中において「丸付きの1」の文字で示すように、第二PC71のPLCモデムデバイス72、第三PC73のPLCモデムデバイス74、第四PC75のPLCモデムデバイス76および第五PC78のPLCモデムデバイス79へ転送される。
この他にもたとえば第一PC69において、第二PC71へのユニキャストデータが発生すると、第一PC69のPLCモデムデバイス70はこのユニキャストデータにより変調されたPLC信号を第一UPS67へ送信する。第一UPS67のCT1の給電端子3に対応するPLCモデムデバイス32はこのPLC信号を受信し、第一UPS67のPLC受信部40は、受信したユニキャストデータをEEPROM36に保存する。第一UPS67のPLC送信部41は、シャットダウンシーケンステーブル38を用いて図4のステップST16において転送先を給電側と判断し、ユニキャストデータの送信先であるネットワークアドレス「002」が登録されているCT2の給電端子3に対応するPLCモデムデバイス32により、このユニキャストのPLC信号を送信させる(図4のステップST21)。
これにより、第一PC69のPLCモデムデバイス70において発生した第二PC71へのユニキャストのPLC信号は、図5中において「丸付きの2」の文字で示すように、第一UPS67によるルーティング処理により、第二PC71のPLCモデムデバイス72へ転送される。
さらに他にもたとえば第三PC73において、第二PC71へのユニキャストデータが発生すると、第三PC73のPLCモデムデバイス74はこのユニキャストデータにより変調されたPLC信号を第二UPS68などへ送信する。第二UPS68のCT1の給電端子3に対応するPLCモデムデバイス32はこのPLC信号を受信し、第二UPS68のPLC受信部40は、受信したユニキャストデータをEEPROM36に保存する。第二UPS68のPLC送信部41は、シャットダウンシーケンステーブル38を用いて図4のステップST16において転送先を受電側と判断し、さらにステップST17において受電側からの受信ではないと判断し、受電端子2に対応するPLCモデムデバイス32により、このユニキャストのPLC信号を送信させる(図4のステップST19)。これにより、第三PC73のPLCモデムデバイス74において発生したユニキャストのPLC信号は、主電力線62へ転送される。
主電力線62には、壁面コンセント64,63を介して、第一UPS67および第五PC78のPLCモデムデバイス79が接続されている。第一UPS67の受電端子2に対応するPLCモデムデバイス32は主電力線62上のPLC信号を受信し、第一UPS67のPLC受信部40は、受信したユニキャストデータをEEPROM36に保存する。第一UPS67のPLC送信部41は、シャットダウンシーケンステーブル38を用いて図4のステップST16において転送先を給電側と判断し、ユニキャストデータの送信先であるネットワークアドレス「002」が登録されているCT2の給電端子3に対応するPLCモデムデバイス32により、このユニキャストのPLC信号を送信させる(図4のステップST21)。
これにより、第三PC73のPLCモデムデバイス74において発生した第二PC71へのユニキャストのPLC信号は、図5中において「丸付きの3」の文字で示すように、第二UPS68および第一UPS67によるルーティング処理により、第二PC71のPLCモデムデバイス72へ転送される。
なお、上述した三つのデータにより変調されるPLC信号の中、主電力線62へ転送されたPLC信号(図5中において「丸付きの1」の文字で示すマルチキャストのPLC信号と図5中において「丸付きの3」の文字で示すユニキャストのPLC信号)は、図5に示すように、電気機器80へも供給されている。
そして、電気機器80は、モータなどを有し、その電子回路は電源ノイズに強く設計されている。このため、電気機器80は、PLC信号により品質が低下した電力により誤動作してしまうおそれは略皆無である。
しかしながら、予約録画機能付きDVDプレーヤなどの電子機器77は、電源ノイズに強く設計されているとは限らず、PLC信号により品質が低下した電力により、この電子機器77が誤動作してしまうおそれがある。録画予約データが無くなったり、内蔵時計の時刻がリセットされたりしてしまうおそれがある。
そのため、図5において、電子機器77は、第二UPS68のCT2に接続されている。第二UPS68のシャットダウンシーケンステーブル38において、CT2には「Blank」が登録されており、電子機器77にはPLC信号が供給されない。電子機器77には、PLC信号により品質が低下していない高品質の電力が供給される。
すなわち、仮にたとえば主電力線62に直接に接続された場合にPLC信号により誤動作を起こしてしまうような電子機器77であったとしても、このように無停電電源装置1の給電端子3に接続することにより、電力線通信をする電力系統に接続し、誤動作を起こすことなく使用することができる。
以上のように、この実施の形態の無停電電源装置1は、受電端子2および複数の給電端子3と1対1対応で複数のPLCモデムデバイス32が設けられ、マイクロコンピュータ33のPLC受信部40およびPLC送信部41により、1つのPLCモデムデバイス32が受信した通信データは、その送信先のPLC機器が接続される端子に対応するPLCモデムデバイス32から送信される。したがって、無停電電源装置1は、複数のPLC機器の間に接続することができ、受電端子2および複数の給電端子3の間でPLC信号を転送することかできる。PLC機器同士は、無停電電源装置1の給電状態や二入力スイッチ15の切替動作に影響されることなく、無停電電源装置1を介して安定的に電力線通信をすることができる。
しかも、各PLCモデムデバイス32と給電ユニット10との間の電力線には、PLC信号を除去するLPF回路7,18が接続されている。したがって、あるPLCモデムデバイス32が電力線へ送信したPLC信号が無停電源装置の内部を回って、他の端子から漏れ出てしまうことはない。すなわち、PLC信号は、無停電電源装置1の受電端子2および複数の給電端子3において適切に転送される。
また、この実施の形態において、マイクロコンピュータ33および複数のPLCモデムデバイス32は、当該無停電電源装置1内のバッテリ13によりバックアップされて動作する。したがって、マイクロコンピュータ33において実現されるPLC受信部40およびPLC送信部41並びに複数のPLCモデムデバイス32は、たとえば停電時などにおいてバックアップ給電中においても動作し、PLC信号を送受することができる。
また、この実施の形態において、受電端子2に対応するPLCモデムデバイス32は、サージアブソーバ回路4と給電ユニット10との間においてPLC信号を送受する。したがって、この受電端子2に対応するPLCモデムデバイス32は、サージアブソーバ回路4より電力供給方向下流側において電力線に接続されて、サージアブソーバ回路4により保護されている。しかも、PLC信号はこのサージアブソーバ回路4により消失してしまうことはないので、このPLCモデムデバイス32は、サージアブソーバ回路4を介して他のPLC機器との間でPLC信号を送受することができる。
また、この実施の形態の各PLCモデムデバイス32は、受信したPLC信号から通信データを復調し、且つ、供給された通信データにより変調したPLC信号を送信する。また、PLC送信部41は、受信データ37(PLCモデムデバイス32により復調された通信データ)の送信先を判断し、その送信先に対応するPLCモデムデバイス32へ各通信データを供給する。したがって、PLC送信部41は、送信先を判断するルーティング処理により、PLC信号を適切に転送することができる。
また、この実施の形態において、給電管理部39は、シャットダウン通知のために各給電端子3に接続されるPLC機器を検出し、検出したPLC機器のネットワークアドレスをシャットダウンシーケンステーブル38に登録する。また、PLC送信部41は、このシャットダウンシーケンステーブル38を流用して受信データ37の送信先を判断し、且つ、このシャットダウンシーケンステーブル38に登録されていないネットワークアドレス宛ての受信データ37については、その受信データ37が受電端子2側から受信したものでない場合に限り、受電端子2に対応するPLCモデムデバイス32によりPLC信号として送信させる。したがって、PLC送信部41は、シャットダウンシーケンステーブル38とは別のテーブルを用いたり、その別のテーブルを作成するために検出処理をしたりすることなく、適切にルーティング処理をすることができる。
また、この実施の形態において、PLC送信部41は、シャットダウンシーケンステーブル38に基づいてシャットダウンが通知された後には、その通知がなされた給電端子3に対応するPLCモデムデバイス32によりPLC信号を送信させない。したがって、無停電電源装置1は、シャットダウン処理中にあるPLC機器へPLC信号を送信しない。その結果、シャットダウン処理中にあるPLC機器がPLC信号を受信することにより発生する無駄なバックアップ電力の供給を防止することができる。
また、この実施の形態において、シャットダウンシーケンステーブル38は給電端子3毎のレコード51を有し、PLC機器のネットワークアドレスはそれぞれの接続に基づいてこのレコード51に分類して登録されている。また、PLC送信部41は、受信した通信データが送信先を指定しないマルチキャストのものであったとしても、シャットダウンシーケンステーブル38にネットワークアドレスが登録されていないレコード51の給電端子3に対応するPLCモデムデバイス32からPLC信号を送信させない。
したがって、図5に示すように給電端子3にPLC機器以外のたとえば電子機器77を接続した場合、その電子機器77に対してPLC信号が重畳されていない高品質の電力を供給することができる。電力線通信をする電力系統に、PLC信号により誤動作を起こしてしまうような電子機器77を接続することができる。
以上の実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形や変更が可能である。
上記実施の形態では、無停電電源装置1の給電ユニット10は、常時インバータ給電モードおよび常時商用モードの中から選択された一方のモードで給電をすることができる。この他にもたとえば、給電ユニット10は、常時インバータ給電モードおよび常時商用モードの中の一方のモードのみで給電可能なものであってもよい。
そして、給電ユニット10が常時インバータ給電モードで動作する場合、受電端子2から入力される電力は常にバッテリ13などを経由して給電側へ供給される。バッテリ13などには、電圧の高周波成分を取り除く作用がある。したがって、このように給電ユニット10が常時インバータ給電モードで動作する場合、受電側分離混合回路5中のLPF回路7が無くとも、受電端子2側からのPLC信号が複数の給電端子3側へ透過してしまうことはない。
上記実施の形態では、各給電端子3に接続されるPLC機器のネットワークアドレスは、シャットダウンシーケンステーブル38に登録されている。この他にもたとえば、各給電端子3に接続されるPLC機器のネットワークアドレスは、受電端子2に接続されるPLC機器のネットワークアドレスとともに、シャットダウンシーケンステーブル38とは別の専用のルーティングテーブルに登録されていてもよい。
上記実施の形態のPLC送信部41は、受信データ37がユニキャストデータである場合、図4のルーティングシーケンス(転送シーケンス)において、まず、受信データ37の送信先が登録されているか否かを判断し(ステップST16)、さらに登録されていない場合にはその受信データ37が受電端子2側から受信したものであるか否かを判断する(ステップST17)ことにより、転送の要否および転送先を判断している。この他にもたとえば、PLC送信部41は、まず、受信データ37が受電端子2側から受信したものであるかあるいは給電端子3側から受信したものであるかを判断し、受電端子2側から受信した受信データ37については複数の給電端子3側へトランスペアレント(透過的)に送信し、給電端子3側から受信した受信データ37についてはその他の受電端子2および給電端子3へトランスペアレント(透過的)に送信して、転送の要否および転送先を具体的に判断することなく転送するようにしてもよい。
上記実施の形態のPLC送信部41は、受信データ37の転送先を判断した後(図4のステップST13,ST16,ST17)に、その転送先の電力系統が送信可能な状態にあることを確認し(図4のステップST14,ST20,ST18)、送信を指示している(図4のステップST15,ST21,ST19)。この他にもたとえば、PLC送信部41は、受信データ37の転送先を判断したら、直ちに送信を指示するようにしてもよい。さらに他にもたとえば、PLC送信部41は、まず、電力系統が送信可能な状態にあることを確認し、次に受信データ37の転送先を判断し、判断した転送先への送信を指示するようにしてもよい。
上記実施の形態のPLC送信部41は、受信データ37がマルチキャストデータであったとしても、シャットダウンシーケンステーブル38においてネットワークアドレスが登録されていないコンセント番号に対応する給電端子3から、受信データ37を送信してしまわないようにしている。すなわち、PLC送信部41は、PLC機器が接続されていない給電端子3から、受信データ37を送信してしまわないようにしている。この他にもたとえば、PLC送信部41は、マルチキャストのデータなどを、PLC機器が接続されていない給電端子3を含めて送信してしまってもよい。
本発明は、無停電電源装置を、電力線通信に好適に対応させるために利用することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る無停電電源装置の構成を示すブロック図である。 図2は、図1中のシャットダウンシーケンステーブルのデータ構造の一例を示す説明図である。 図3は、無停電電源装置によるPLC機器の検出処理の一例を示すフローチャートである。 図4は、無停電電源装置によるPLC信号の転送処理(ルーティング処理)の一例を示すフローチャートである。 図5は、図1の無停電電源装置を用いた電力線通信システムの構成例を示すシステム構成図である。
符号の説明
1 無停電電源装置
2 受電端子
3 給電端子
4 サージアブソーバ回路
7,18 LPF回路(ローパスフィルタ回路)
10 給電ユニット(給電回路)
13 バッテリ
14 インバータ回路
32 PLCモデムデバイス(モデム手段)
38 シャットダウンシーケンステーブル
39 給電管理部(検出手段)
40 PLC受信部(制御手段の一部)
41 PLC送信部(制御手段の一部)
51 給電端子毎のレコード
67 第一UPS(無停電電源装置)
68 第二UPS(無停電電源装置)
69 第一PC(PLC機器)
71 第二PC(PLC機器)
73 第三PC(PLC機器)
75 第四PC(PLC機器)
78 第五PC(PLC機器)

Claims (9)

  1. 受電端子に供給される交流電力あるいはバックアップ電力から所定の交流電力を生成して、1つあるいは複数の給電端子へ供給する給電回路と、
    上記受電端子および上記1つあるいは複数の給電端子のそれぞれと1対1対応に設けられ、PLC信号を送受する複数のモデム手段と、
    上記複数のモデム手段のそれぞれと上記給電回路との間の電力線に接続され、上記PLC信号を除去する複数のローパスフィルタ回路と、
    上記複数のモデム手段の中の1つが受信したPLC信号に基づくPLC信号を、他の少なくとも1つのモデム手段に送信させる制御手段と、
    を有することを特徴とする無停電電源装置。
  2. 受電端子に供給される交流電力によりバッテリを充電し、そのバッテリの電力をインバータ回路により所定の交流電力へ変換して複数の給電端子へ供給する給電回路と、
    上記受電端子および上記複数の給電端子のそれぞれと1対1対応に設けられ、PLC信号を送受する複数のモデム手段と、
    上記複数の給電端子に対応する上記複数のモデム手段のそれぞれと上記給電回路との間の電力線に接続され、上記PLC信号を除去する複数のローパスフィルタ回路と、
    上記複数のモデム手段の中の1つが受信したPLC信号に基づくPLC信号を、他の少なくとも1つのモデム手段に送信させる制御手段と、
    を有することを特徴とする無停電電源装置。
  3. 各前記モデム手段は、受信したPLC信号から通信データを復調し、且つ、復調された通信データにより変調したPLC信号を送信するものであり、
    前記制御手段は、前記モデム手段により復調された通信データを、その復調をしたもの以外の前記モデム手段へ供給して送信させること、
    を特徴とする請求項1または2記載の無停電電源装置。
  4. 当該無停電電源装置に接続されているPLC機器のネットワークアドレスを記憶するルーティングテーブルを有し、
    各前記モデム手段は、受信したPLC信号から通信データを復調し、且つ、復調された通信データにより変調したPLC信号を送信するものであり、
    前記制御手段は、前記モデム手段により復調された通信データの送信先を上記ルーティングテーブルを用いて判断し、その送信先に対応する前記モデム手段へ各通信データを供給して送信させること、
    を特徴とする請求項1または2記載の無停電電源装置。
  5. シャットダウン通知のために前記給電端子に接続されるPLC機器を検出する検出手段と、
    シャットダウン通知のために使用するテーブルであって、上記検出手段により検出された上記PLC機器のネットワークアドレスを記憶するシャットダウンシーケンステーブルと、を有し、
    各前記モデム手段は、受信したPLC信号から通信データを復調し、且つ、復調された通信データにより変調したPLC信号を送信するものであり、
    前記制御手段は、前記モデム手段により復調された通信データの送信先を上記シャットダウンシーケンステーブルを用いて判断し、
    上記シャットダウンシーケンステーブルに登録されているネットワークアドレス宛ての前記通信データについては、その判断した送信先に対応する前記モデム手段により送信させ、さらに、
    上記シャットダウンシーケンステーブルに登録されていないネットワークアドレス宛ての前記通信データについては、その通信データが前記受電端子側から受信したものでない場合に限り、前記受電端子に対応するモデム手段により送信させること、
    を特徴とする請求項1または2記載の無停電電源装置。
  6. 前記制御手段は、前記シャットダウンシーケンステーブルに基づいてシャットダウンが通知された後には、その通知がなされた前記給電端子に対応するモデム手段によりPLC信号を送信させないこと、を特徴とする請求項5記載の無停電電源装置。
  7. 前記シャットダウンシーケンステーブルは前記給電端子毎のレコードを有するとともに、前記PLC機器のネットワークアドレスはそれぞれの接続に基づいてこのレコードに分類して登録され、
    前記制御手段は、前記通信データが送信先を指定しないマルチキャストのものであったとしても、前記シャットダウンシーケンステーブルにおいてネットワークアドレスが登録されていない上記レコードの前記給電端子に対応するモデム手段により、その前記通信データを送信させないこと、
    を特徴とする請求項5記載の無停電電源装置。
  8. 前記制御手段および前記複数のモデム手段は、当該無停電電源装置内のバッテリによりバックアップされて動作するものであること、を特徴とする請求項1または2記載の無停電電源装置。
  9. 前記受電端子と前記給電回路との間には、前記受電端子に入力される交流電圧から、落雷などにより瞬間的に発生する異常高電圧成分を除去するサージアブソーバ回路が接続され、
    前記受電端子に対応する前記モデム手段は、上記サージアブソーバ回路と前記給電回路との間においてPLC信号を送受すること、
    を特徴とする請求項1または2記載の無停電電源装置。
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