JP2008228193A - 画像形成装置 - Google Patents

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浩史 河野
Takashi Usui
孝 臼井
Katsuhiro Nagayama
勝浩 永山
Kiyoshi Takato
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Abstract

【課題】周辺光の分光分布特性に基づく色補正を安価に実現することのできる手法を提供する。
【解決手段】周辺光および原稿の画像を読み取るための読取部と、光を乱反射させまたは拡散的に透過させる測光用部材が配される測光用領域と原稿が配される画像読取領域とを選択的に読取部に読み取らせるべく、少なくとも一部の部材の位置を変える読取光学系と、測光用部材を介して読み取られた周辺光の分光分布特性を分析し、その特性に基づき画像の色を補正する補正部と、原稿を照射するために点灯する光源と、光源を消灯させつつ測光用領域を介した周辺光を読取部に測光用領域を読み取らせ、読み取られた周辺光の分光分布特性を補正部に分析させ、その後、光源を点灯させつつ画像読取領域に配された原稿の画像を読み取らせ、その読取結果を、前記分光分布特性に基づいて補正部に補正させる制御部を備えることを特徴とする画像形成装置。
【選択図】図1

Description

この発明は、画像データの色補正が可能な画像形成装置に関する。
カラー画像を形成する画像形成装置は、出力される画像の色合いが機種間でばらついたり、周囲環境や経時変化で変動したりすることのないよう、適正な範囲に調整あるいは補正を行う機能を有している。いわゆる色調整や色補正と呼ばれる機能である。近年では、画像形成装置の内部に補正用パターンを読み取るセンサを備え、自律的に色補正を行うものや、調整用パターンを印刷し、それを原稿として読み取らせて調整量を画像形成装置が算出するものがある。これらのように、画像形成装置が調整用(補正用)パターンを読み取って調整量(補正量)を算出する手法は、作業者が目視により補正量を決定する手法に比べて調整(補正)に要する時間が短縮されるという利点がある。また、作業者の熟練度や嗜好によるバラツキが抑制され、安定した色調整(色補正)がされるという利点がある。
もう一つの利点は、作業者が目視により補正量を決定する際の、周辺光(環境光)の分光分布に影響されないことである。即ち、作業者の観察結果は、補正用パターンを観察するとき、観察を行う環境下で補正用パターンを照らす光の分光分布に影響を受ける。ところが、周辺光は、画像形成装置が設置された場所や観察が行われる時間帯によって、その分光分布が変動する。しかし、画像形成装置が補正用パターンを読み取る場合は、所定の光源でそれらを照射し、反射された光をセンサで読み取る。従って、周辺光の影響が抑制され、安定した補正が可能になる。一般に、画像形成装置から出力された印刷物は、印刷された後、種々の場所あるいは時間帯において観察される。従って、色補正においては、周辺光の影響が排除されるのが好ましい。
印刷物が観察されるときの周辺光の影響については、例えば、特許文献1、2に述べられている。特許文献1には、試し刷りに代えて印刷の出来上がりをカラーモニタ上に表示する場合、照明光の分光スペクトルと印刷用シートの分光反射率特性とを予め記憶しておき、記憶された照明光の分光スペクトルおよび分光反射率特性に基づいてモニタに表示するデータを調整するものが示されている。特許文献2には、所定の光源の波長分布の第1の環境光と異なる第2の環境光下でプリンタプロファイルが作成されると、本来の色彩を再現できないため、第2の環境光を再現するための光成分を示す主成分データに重み付けをするための重み付け係数を入力させ、入力された重み付け係数を用いて求められた補正パラメータに基づき色彩データを補正するものが示されている。
特開平7−105375号公報 特開2001−320598号公報
ところが、画像形成装置が設置される場所で印刷物が主として観察される場合がある。例えば、人工的な照明がなされたオフィスやショールーム内に画像形成装置を設置し、主としてその場所で印刷物が観察されるようなケースである。そのような場合は、設置場所の周辺光の分光分布に応じて色補正を行う方が好ましい結果が得られる。そのようなケースに対応するには、周辺光の分光分布を測定し、色補正の際に、その測定結果を考慮して補正量を算出することが好ましい。
しかし、分光分布を測定する汎用の測定器は高価であり、ユーザーの負担が大きい。かといって、周辺光を測定するための専用の測定部を画像形成装置本体に設けることも賢明な方法でない。限られたユーザーの必要のため、それを不要とするユーザーにまでコスト的な負担を強いることになる。一方、このような周辺光の影響とは無関係に、画像形成装置の内部には、色補正を行う機能があり、通常、スペクトル域の異なるレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の各色成分を読み取って、補正が行われる。この機能を周辺光の測光に流用すれば、コスト的な負担を増大させずに前述の要求を満たすことができる。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、周辺光の分光分布特性に基づく色補正を安価に実現することのできる手法を提供するものである。
この発明は、周辺光および原稿の画像を読み取るための読取部と、光を乱反射させまたは拡散的に透過させる測光用部材が配される測光用領域と原稿が配される画像読取領域とを選択的に読取部に読み取らせるべく、少なくとも一部の部材の位置を変える読取光学系と、測光用部材を介して読み取られた周辺光の分光分布特性を分析し、その特性に基づき画像の色を補正する補正部と、原稿を照射するために点灯する光源と、光源を消灯させつつ測光用領域を介した周辺光を読取部に測光用領域を読み取らせ、読み取られた周辺光の分光分布特性を補正部に分析させ、その後、光源を点灯させつつ画像読取領域に配された原稿の画像を読み取らせ、その読取結果を、前記分光分布特性に基づいて補正部に補正させる制御部を備えることを特徴とする画像形成装置を提供する。
この発明の画像形成装置は、光を乱反射させまたは拡散的に透過させる測光用部材が配される測光用領域と原稿が配される画像読取領域とを選択的に読取部に読み取らせるべく、少なくとも一部の部材の位置を変える読取光学系と、光源を消灯させつつ測光用領域を介した周辺光を読取部に測光用領域を読み取らせ、読み取られた周辺光の分光分布特性を補正部に分析させ、その後、光源を点灯させつつ画像読取領域に配された原稿の画像を読み取らせ、その読取結果を、前記分光分布特性に基づいて補正部に補正させる制御部とを備えるので、読取部および読取部からの出力信号を処理する処理部を別に設けることなく周辺光の分光分布特性に基づく色補正を行うことができる。従って、周辺光の分光分布特性に基づく色補正を安価に行うことができる。
以下、この発明の好ましい実施形態について説明する。
前記測光用領域は、画像読取領域と異なる位置にあり、前記領域には、光を拡散的に透過させる測光用部材が予め配されてもよい。このようにすれば、種々の方向からくる周辺光を読取部に読み取らせることができる。また、測光用部材が予め配置されているので、周辺光の分光分布特性を行う際に操作者の手を煩わす必要がない。さらに、原稿が原稿台に置かれた状態であっても周辺光を読み取ることができるので、分光分布特性の分析を行うタイミングに自由度がある。
あるいは、前記測光用領域と前記画像読取領域とは、その一部が重複し、測光用部材は、周辺光を読み取らせる前に操作者に配させるものであり、前記制御部は、原稿に代えて測光用部材を配するよう操作者に報知してもよい。このようにすれば、測光用領域と画像読取領域とを兼用することができるので、スペースを節約することができる。
あるいは、読み取られた原稿の画像を印刷用シートに印刷する印刷部をさらに備え、
前記制御部は、測光用部材として前記印刷用シートを配するように報知してもよい。このようにすれば、印刷用シートの分光反射率特性をさらに考慮した補正をおこなうことができる。
さらに、原稿を覆うように画像読取領域上に開閉可能に取り付けられる原稿カバーをさらに備え、前記制御部は、周辺光を読み取らせる間、原稿カバーを開放しておくように報知してもよい。
また、周辺光を測光用領域に配された測光用部材へ導くための反射部材をさらに備えていてもよい。
また、前記制御部は、周辺光を読み取る際の露光時間を、原稿を読み取る際の各位置の露光時間より長くするよう読取部を制御してもよい。このようにすれば、原稿を読み取る場合に比べて微弱な周辺光であっても、信号/ノイズ比の良好な読取結果が得られる。
さらにまた、前記読取部は、読取結果をレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の各色成分として出力し、前記補正部は、各色成分の強度を分光分布特性とし、前記特性に対して予め用意された補正テーブルを用いて画像データを補正してもよい。
さらに、前記補正テーブルは、R,G,Bのいずれかを基準に他の色成分が正規化されたテーブルであってもよい。
ここで示した種々の好ましい実施形態は、それら複数を組み合わせることもできる。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
画像形成装置の全体構成
まず、図2を用いて本発明の画像形成装置の主要部の構成について説明する。本実施形態の画像形成装置には、電子写真方式で画像形成を行う複写機、レーザープリンタ及びファクリミリ等の装置が含まれる。
本実施形態の画像形成装置は、イエロー(Y),マゼンダ(M),シアン(C)及び黒(K)の画像形成部1と、画像形成部1ごとに設けられた転写ローラ3と、画像形成部1と転写ローラ3の間に設けられた転写ベルト5と、転写ベルト5に近接して設けられた濃度測定ユニット7と、転写ベルト5を駆動するベルト駆動ローラ9と、定着装置11と、これらの制御を行う制御部12とを備える。黒の画像形成部1は、モノクロ印刷とカラー印刷の両方に使用され、イエロー,マゼンダ及びシアンの画像形成部1は、カラー印刷に使用される。以下、黒の画像形成部1を「黒画像形成部1K」と呼び、イエロー,マゼンダ及びシアンの画像形成部1を「カラー画像形成部1C」と呼ぶ。
さらに、本実施形態の画像形成装置は、原稿の画像を読み取るスキャナ部40を備える。スキャナ部40は、原稿46を載置する透明な原稿台41、原稿台41の上方を覆い、かつ、原稿46を原稿台41上に載置しあるいは取り除くために開閉可能に取り付けられる原稿カバー47、原稿面と平行に往復動する第1走査ブロック42、第1走査ブロック42と同方向に移動する第2走査ブロック43、結像レンズ44およびリニアイメージセンサ45を含む。第1走査ブロック42には、原稿46の原稿面を照射する露光ランプと原稿面からの反射光を反射する第1ミラーが取り付けられている。第2走査ブロック43は、第2、第3ミラーが取り付けられている。原稿面からの反射光は、第1、第2、第3ミラー、結像レンズ44を経てリニアイメージセンサ45に達する。リニアイメージセンサ45は、例えば、CCD(電荷結合)素子であって、原稿46の画像に対応したR、G、Bの各色成分の信号を出力する。第1走査ブロック42と第2走査ブロック43とは、図示しない駆動ワイヤーで連結され、かつ、図示しない駆動モータによって駆動される。前記駆動モータの回転は、制御部12によって制御される。第2走査ブロック43には、動滑車的に駆動ワイヤーと係合するプーリが取り付けられている。これによって、第2走査ブロック43は、第1走査ブロック42に対して半分の速度で往復動する。
リニアイメージセンサ45は、請求項にいう読取部に相当する。第1走査ブロック42は、測光モード時に所定の位置で停止して周辺光をリニアイメージセンサへ導く。また、読取モード時には、原稿台41上に置かれた原稿を走査して、リニアイメージセンサ上に原稿の画像を結像させる。
また、画像形成装置は、リニアイメージセンサ45でよみとられた分光分布を分析する分光分布分析部と、分光分布の分析結果に応じて画像データを補正する色補正部と、画像形成部の各部の動作を制御する補正制御部とを有する。
分光分布分析部、色補正部および補正制御部は、何れも制御部12が必要な処理を行うことによって実現される。また、制御部12は、スキャナ部の各部の動作を制御する。制御部12は、CPU、ROM、RAM、画像処理回路、送受信回路、入出力回路などを含み、主として、ROMに格納されたプログラムをCPUが実行することによってその機能が実現される。印刷ジョブは、スキャナを介して本実施形態の画像形成装置に取り込まれるものであってもよいが、通信回線を介して本実施形態の画像形成装置に取り込まれるものであってもよい。
画像形成部1は、感光体ドラム13と、帯電装置15と、露光装置17と、現像装置19と、クリーニング装置21とを備えている。帯電装置15は、感光体ドラム13を一様に帯電させることができるように構成されている。露光装置17は、レーザーダイオードを有し、感光体ドラム13に対してレーザ光を照射し、トナーを付着させるべき部分を除電して、潜像を形成できるように構成されている。現像装置19は、イエロー,マゼンダ,シアン又は黒のトナーを収容しており、現像ローラを用いて前記潜像にトナーを付着させることによって前記潜像を現像して感光体ドラム13上にトナーパターンを形成できるように構成されている。感光体ドラム13上のトナーパターンは、転写ローラ3によって、転写ベルト5によって搬送されている記録紙に又は転写ベルト5自体に転写される。クリーニング装置21は、転写後に感光体ドラム13の表面に残ったトナーを除去できるように構成されている。
記録紙に転写されたトナーパターンは、定着装置11において加熱溶融されて定着され、記録紙と共に出力される。また、転写ベルト5に付着したトナーや転写ベルト5に貯まった電荷は、図示しないクリーニング部材や除電部材によって除去される。ここでは、感光体ドラム13上のトナーパターンが記録紙に直接転写される場合を例にとって説明を進めるが、感光体ドラム13上のトナーパターンを中間転写ベルトに転写し、中間転写ベルト上のトナーパターンを記録紙に転写させるような実施形態にもここでの説明は基本的に当てはまる。
また、濃度測定ユニット7は、転写ベルト5に向けて光を照射する発光素子23と、転写ベルト5上に転写されたトナーパターンで正反射した光を受光し、受光した光の光量に応じた電圧を出力する正反射受光素子25と、前記トナーパターンで乱反射した光を受光し、受光した光の光量に応じた電圧を出力する乱正反射受光素子26を備えている。ここでは、転写ベルト5上のトナーパターンに光を照射する場合を例に挙げて説明を進めるが、感光体ドラム13上のトナーパターンに光を照射するような実施形態にもここでの説明は基本的に当てはまる。
カラー印刷の際は、カラー画像形成部1Cと黒画像形成部1Kの両方が用いられるが、モノクロ印刷の際は、転写ベルト5とカラー画像形成部1Cの間に隙間ができるように転写ベルト5が退避し、黒画像形成部1Kのみが用いられる。
測光モードと読取モードの切り替え
図1は、この発明の画像形成装置が有するスキャナ部40の要部構成を示す説明図である。図1(a)は、第1走査ブロック42が原稿走査始端側の最も端に配置されたシェーディング補正用基準板38の直下に位置する状態を示している。図示しない制御部12は、シェーディング補正を行う際に第1走査ブロック42をこの位置に移動させ、停止させる。シェーディング補正用基準板38は、その表面が均一な反射率の白色白板である。その一態様は、鋼板の表面に白色塗装を施したものである。第1走査ブロック42がこの位置にあるとき、リニアイメージセンサ45上には、シェーディング補正用基準板38からの反射光が導かれる。制御部12は、この位置でシェーディング補正を行わせる。
図1(b)は、第1走査ブロック42が原稿台41上に置かれた原稿46を走査する状態を示している。制御部12は、読取モード時に第1走査ブロック42を原稿46に沿って矢印A方向に移動させる。原稿台41は、透明なガラス板でできている。第1走査ブロック42が原稿46を走査するとき、リニアイメージセンサ45上には、原稿46の画像が順次投影される。制御部12は、原稿46の走査中にリニアイメージセンサ45からの出力信号を周期的に読出して制御部12のRAMに格納するように制御する。これによって、前記RAMには、原稿の画像に対応する画像データが格納される。
図1(c)は、第1走査ブロック42がシェーディング補正用基準板38の隣に配置された測光用部材39の直下に位置する状態を示している。制御部12は、測光モード時に第1走査ブロック42をこの位置に移動させ、停止させる。測光用部材39は、光を透過させる部材でできており、好ましくは、透過光を散乱させる半透明部材でできている。その材質の一態様は、すりガラスである。あるいは、乳白色の樹脂、例えばアクリル樹脂であってもよい。第1走査ブロック42がこの位置にあるとき、リニアイメージセンサ45上には、測光用部材39を介した周辺光が導かれる。制御部12は、この位置で周辺光の分光分布の分析を行わせる。透過光を散乱させる部材を測光用部材39として用いることにより、測光用部材39の直上からの光だけでなく、その周囲から測光用部材39に到達する周辺光も取り入れて分光分布分析を行うことができる。
機能的構成
図3は、この発明に係る画像形成装置の機能的な構成を示すブロック図である。図3で太い矢印は、画像の流れを示す。この画像には、読取部45でデータに変換された後の画像情報(画像信号、あるいは画像データ)も含まれる。細い矢印は、制御信号あるいはデータを示す。図3で、読取光学系31は、図2の原稿台41、第1走査ブロック42、第2走査ブロック43および結像レンズ44からなる部分に相当する。読取部は、図2のリニアイメージセンサ45に対応する。分光分布分析部33、色補正部35のハードウェアとしての実体は、制御部12としての機能を有する回路ユニットである。
周辺光の分光分布分析の処理手順
以下、測光モードにおける周辺光の分光分布分析の処理手順を説明する。
図4は、画像形成装置の電源オン後に制御部12が実行する分光分布分析の処理手順の一例を示すフローチャートである。図4で、制御部12は、画像形成装置の各部の初期化を行うと共に、第1走査ブロック42の露光ランプを点灯させる(ステップS11)。そして、第1走査ブロック42をシェーディング補正用基準板38の直下へ移動させ、その位置で停止させる(ステップS13)。なお、スキャナ部40には、第1走査ブロック42の位置を検出するための図示しない位置センサが取り付けられている。制御部12は、位置センサからの信号を読み取り、前記駆動モータの回転を制御する。
制御部12は、第1走査ブロック42がシェーディング補正用基準板38の直下にある状態で、シェーディング補正を実行させる。シェーディング補正は、リニアイメージセンサの各画素の感度バラツキと各画素が並ぶ方向における露光ランプの照度バラツキとを補正するための周知の処理である。
シェーディング補正が完了した後、制御部12は、露光ランプを消灯させ(ステップS17)た後、読取光学系を測光モードに切替え、周辺光の分光分布分析を実行させる。具体的には、制御部12は、第1走査ブロック42を測光用部材39の直下へ移動させ、その位置で停止させる(ステップS19)。これによって、読取光学系は、測光モードに切り替わる。
ここで、制御部12は、原稿カバー47が閉じた状態にあるか否かを判断し(ステップS21)、原稿カバー47が閉じた状態、即ち、原稿台41を覆う状態にあるときに、原稿カバーをユーザーに開けさせるように促す警告を発してもよい(ステップS23)。これは、原稿カバー47が測光用部材39の上部も覆う場合に必要なステップである。しかし、原稿カバー47が閉じた状態でも測光用部材39を覆うことがなければ、特にそのような処理を行う必要はない。なお、スキャナ部40には、原稿カバーの開閉状態を検知するための図示しないセンサが設けられている。また、画像形成装置は、図示しない表示部を備えており、制御部12は、表示部に警告を表示する。ユーザーは、表示部に表示された警告を認識し、それに応答して原稿カバーを開放する。
原稿カバーが開放された状態にあるか、あるいはユーザーによって開放された後、制御部12は、リニアイメージセンサ45からの出力を読み取ってRAMに格納する。読取結果としてRAMに格納されたデータは、周辺光を読み取った結果のデータである(ステップS25)。ここで、周辺光を読み取る時間は、後述する原稿画像の読み取りにおける各画素の読取時間よりも長くする。周辺光は露光ランプが照射された原稿面からの反射光よりも微弱な光であるため、リニアイメージセンサ45の読取時間を長くすることが好ましい。ただし、センサが飽和しない程度に読取時間を設定しなければならない。そこで、制御部12は、異なる何段階かの読取時間で周辺光を読み取らせ、最適な出力値が得られたものを読取結果として採用してもよい。読取結果のデータは、R、G、Bの色成分ごとにRAMに格納される。その後、制御部12は、格納された各データのR,G,B成分を特定の色成分、例えばR成分で正規化する。即ち、G成分のデータをR成分のデータで除して、G成分の正規化データを求める(ステップS27)。また、B成分のデータをR成分のデータで除して、B成分の正規化データを求める(ステップS29)。
制御部12は、補正テーブルを備える。補正テーブルは、後に原稿の画像を読み取るときに、読み取られた各画像のR,G,B成分のデータをそれぞれ演算により補正するための補正係数αR、αG、αBを与えるテーブルである。補正テーブルは、前記ステップS27で求められたG成分の正規化データと前記ステップS29で求められたB成分の正規化データとを用いて参照する2次元のデータテーブルである。各正規化データに対する補正係数αR、αG、αBは、予め決定された値である。図7は、この発明に係る補正テーブルの一例を示す説明図である。
なお、補正係数αR、αG、αBの値は、例えば、次のようにして決定すればよい。予め種々の分光スペクトル特性の周辺光の下で画像を出力する。出力する画像は、補正係数αR、αG、αBの値を変えた複数の画像である。その結果、各周辺光の下で最も好ましい結果が得られる補正係数を、その周辺光に対する補正係数として決定する。種々の画像についてこのような実験を行い、好ましい結果が得られる値を補正係数として決定する。
図4の説明に戻る。制御部12は、求めた各正規化データを用いて補正テーブルを参照し、補正係数αR、αG、αBの値を得る(ステップS31)。そして、求めた補正係数を、後の原稿読取時で用いるためRAMに保存する(ステップS33)。
以上が、電源オン後に行う周辺光の分光分布分析の処理手順である。
読み取られた画像の補正
次に、分光分布分析の結果に基づく色補正の手順を説明する。図5は、この発明において、読み取られた原稿の画像を補正する手順を示すフローチャートである。図5に示すように、制御部12は、ユーザーの指示により原稿の読取を開始する(ステップS41)。ここで、画像形成装置は図示しない操作部を有し、操作部に設けられた特定のキーを押下することによって原稿の読み取りを指示する。制御部12は、前記キーの押下によって発生する信号を検出し、それに応答して原稿の読み取りを開始する。まず、制御部12は、第1走査ブロック42をシェーディング補正用基準板38の位置へ移動させ(ステップS43)、その位置で原稿走査前のシェーディング補正を行う(ステップS45)。このときのシェーディング補正は、各画素のバラツキを補正するものではなく、各画素信号の平均値が所定の値になるように、リニアイメージセンサ45からの信号を増幅する回路部のゲインを調整するものである。各画素のバラツキを補正すると、補正の処理に時間を要するためである。
また、制御部12は、図4の処理で格納されている補正係数αR、αG、αBの値をRAMから読み出し、色補正部35の補正用に設定する(ステップS47)。色補正部35は、各画素のR,G,B成分の画像データを演算する演算回路を含んでなり、制御部12は、前記演算回路の演算定数として補正係数αR、αG、αBの値を設定してもよい。また、制御部12は、露光ランプを点灯させる(ステップS49)。
以上のようにして原稿を読み取る準備が整ったら、制御部12は、原稿の走査を開始させる(ステップS51)。即ち、駆動モータを制御して原稿46の走査始端側から図1(b)の矢印Aの方向へ、所定の移動速度で第1走査ブロック42を移動させる。そして、リニアイメージセンサ45からの信号を周期的に読み出させる(ステップS53)。
リニアイメージセンサ45から読み出された信号に基づく画像データは、色補正部35の画像処理回路へ導かれる。ここで、画像処理回路は、画像データの各画素に対し、色補正の演算を行う。即ち、各画素のR成分に、前記ステップS47で設定された補正係数αRを掛ける。また、各画素のG成分に、補正係数αGを掛け、各画素のB成分に、補正係数αBを掛ける(ステップS55)。そして、色補正がなされた各画素のデータをRAMに格納する(ステップS57)。色補正部35は、読み取りの位置が原稿の後端に至るまで、各画像データに対して補正を行う(ステップS59)。
制御部12は、原稿の読み取りが後端に達すると、露光ランプを消灯させて第1走査ブロック42を走査始端側へ戻す(ステップS61)。そして、RAMに格納された画像データを用いて画像形成部1に画像形成を行わせ、印刷結果を出力させる(ステップS63)。
測光モードの変形例
図6は、この発明に係る測光モードの異なる態様を示す説明図である。図6の態様は、印刷に用いる印刷用シートの反射分光分布特性を加味した分光分布分析を実現するものである。
スキャナ部40は、反射ミラー48と、集光レンズ49とを備えている。反射ミラー48と、集光レンズ49とは、スキャナ部40の図示しないフレームに固定されている。原稿カバー47が開放された状態で、反射ミラー48は、上方からの周辺光を原稿台41上の位置Paに向けて反射する。集光レンズ49は、反射ミラー48で反射された光を位置Pa付近に集光させるシリンドリカルレンズである。
この分光分布分析のモードが選択された場合、電源オン後の測光モードにおいて、制御部12は、第1走査ブロック42が位置Paの位置を読み取るように移動させる。同時に、原稿カバー47を開放し、かつ、原稿台41の位置Pa付近に白紙の印刷用シートを置くようにユーザーに対するメッセージを表示させる。
ユーザーは、表示されたメッセージの指示に従って、原稿カバー47を開放し、原稿台41の位置Pa付近に白紙の印刷用シートを置いた後、操作部上の所定のキーを押下し、読み取りの準備が整ったことを制御部12に知らせる。
制御部12は、ユーザーによって所定のキーが押下されると、それに応答して周辺光の読み取りを開始する。読取終了後の手順は、図4のステップS27以降の手順と同様であるが、さらに、制御部は、読み取りが終了したことをユーザーに知らせるメッセージを表示部に表示させる。
ユーザーは、表示されたメッセージの内容を見て、印刷用シートを原稿台41上から取り除いてもよいことを認識する。
この態様によれば、読み取られた周辺光は、印刷用シートに反射してからリニアイメージセンサ45で読み取られる。従って、分光分布分析の結果は、原稿台41に置かれた印刷用シートの反射分光分布特性を反映したものである。
以上の実施形態の説明において、周辺光の分光分布分析は、電源オン後に行われるとしている。しかし、これに限定する必要はない。例えば、待機中、ユーザーが操作部の所定のキーを押下することにより、周辺光の分光分布分析を行うようにしてもよい。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
この発明の画像形成装置が有するスキャナ部の要部構成を示す説明図である。 この発明の画像形成装置の主要部の構成を示す説明図である。 この発明に係る画像形成装置の機能的な構成を示すブロック図である。 この発明における分光分布分析の処理手順の一例を示すフローチャートである。 この発明において、読み取られた原稿の画像を補正する手順を示すフローチャートである。 この発明に係る測光モードの異なる態様を示す説明図である。 この発明に係る補正テーブルの一例を示す説明図である。
符号の説明
1:画像形成部
1K:黒画像形成部
1C:カラー画像形成部
3:転写ローラ、転写部
5:転写ベルト
7:濃度測定ユニット
9:ベルト駆動ローラ
11:定着装置
12:制御部
13:感光体ドラム
15:帯電装置
17:露光装置
19:現像装置
21:クリーニング装置
23:発光素子
25:正反射受光素子
26:乱正反射受光素子
31:読取光学系
33:分光分布分析部
35:色補正部
37:補正制御部
38:シェーディング補正用基準板
39:すりガラス、測光用部材
40:スキャナ部
41:原稿台
42:第1走査ブロック
43:第2走査ブロック
44:結像レンズ
45:リニアイメージセンサ、読取部
46:原稿
47:原稿カバー
48:反射ミラー
49:集光レンズ

Claims (9)

  1. 周辺光および原稿の画像を読み取るための読取部と、
    光を乱反射させまたは拡散的に透過させる測光用部材が配される測光用領域と原稿が配される画像読取領域とを選択的に読取部に読み取らせるべく、少なくとも一部の部材の位置を変える読取光学系と、
    測光用部材を介して読み取られた周辺光の分光分布特性を分析し、その特性に基づき画像の色を補正する補正部と、
    原稿を照射するために点灯する光源と、
    光源を消灯させつつ測光用領域を介した周辺光を読取部に測光用領域を読み取らせ、読み取られた周辺光の分光分布特性を補正部に分析させ、その後、光源を点灯させつつ画像読取領域に配された原稿の画像を読み取らせ、その読取結果を、前記分光分布特性に基づいて補正部に補正させる制御部を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記測光用領域は、画像読取領域と異なる位置にあり、前記領域には、光を拡散的に透過させる測光用部材が予め配されてなる請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記測光用領域と前記画像読取領域とは、その一部が重複し、
    測光用部材は、周辺光を読み取らせる前に操作者に配させるものであり、
    前記制御部は、原稿に代えて測光用部材を配するよう操作者に報知する請求項1記載の画像形成装置。
  4. 読み取られた原稿の画像を印刷用シートに印刷する印刷部をさらに備え、
    前記制御部は、測光用部材として前記印刷用シートを配するように報知する請求項3記載の画像形成装置。
  5. 原稿を覆うように画像読取領域上に開閉可能に取り付けられる原稿カバーをさらに備え、
    前記制御部は、周辺光を読み取らせる間、原稿カバーを開放しておくように報知する請求項3記載の画像形成装置。
  6. 周辺光を測光用領域に配された測光用部材へ導くための反射部材をさらに備える請求項3記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、周辺光を読み取る際の露光時間を、原稿を読み取る際の各位置の露光時間より長くするよう読取部を制御する請求項1記載の画像形成装置。
  8. 前記読取部は、読取結果をレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の各色成分として出力し、
    前記補正部は、各色成分の強度を分光分布特性とし、前記特性に対して予め用意された補正テーブルを用いて画像データを補正する請求項1記載の画像形成装置。
  9. 前記補正テーブルは、R,G,Bのいずれかを基準に他の色成分が正規化されたテーブルである請求項7記載の画像形成装置。
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