JP2008227876A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画質の向上を図るとともに、画質向上のための構成を簡易にすることにより、カメラ処理システムの回路規模の削減を実現する撮像装置を提供する。
【解決手段】 撮像素子100を含むカメラ部10と、カメラ部10から出力される画像信号に対して画像調整処理を含むカメラ信号処理を行うカメラ信号処理部20と、カメラ信号処理部20で処理された画像信号に対して圧縮符号化処理を行う画像符号化部30とを備え、カメラ信号処理部20は、画像調整処理の調整量を制御する画像調整制御回路を含み、画像符号化部30は、画像調整処理の調整量に基づいて、画像調整処理された画像の画質に応じて圧縮符号化処理における符号量を制御する符号量制御部を含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯電話向けカメラ、デジタルスチルカメラ、及びムービーカメラ等の撮像装置の符号量制御に関するものである。
従来の撮像装置では、カメラ部の撮像装置で生成される画像信号が、カメラ信号処理部で各種の信号処理を受ける。そして、カメラ信号処理部から出力される画像信号に対して、画像符号化部で圧縮符号化処理が行われる。
このように、撮像装置において、カメラ信号処理部では、画像信号の周波数成分を用いて、自動露出機能及び自動焦点機能が制御される。例えば、カメラ信号処理部内に自動露出機能及び焦点制御機能を有するビデオカメラ装置は、オートフォーカスやオートアイリス等のカメラ自動制御処理のパラメータとして、画像信号の周波数成分の情報を用いる。
一方、画像符号化部では、画像信号の周波数成分を用いて、圧縮符号化処理が行われる。例えば、上述のビデオカメラ装置は、撮像素子により取り込んだ動画像を圧縮符号化する際に、画像信号の周波数成分の情報を用いる。
このように、カメラ信号処理及び圧縮符号化処理の両方で周波数成分の情報が使われる。これら2つの処理を関連付ける技術として、自動露出機能及び焦点制御機能による自動露出及び焦点制御が安定するまでは、符号量制御の量子化パラメータの値を上げずに、必要なタイミングでのみ多くの符号量を消費することで符号量効率を上げるといった、レンズ部の制御状態に応じて符号量制御を行うことが、特許文献1に記載されている。
特開2003−219416号公報
しかしながら、従来の撮像装置では、カメラ信号処理部から出力される画像の周波数成分は、自動露出機能及び焦点制御機能よりも、これらの機能とは異なる画質・画像サイズ等を調整する画像調整処理によって影響されることが多い。それにも拘わらず、従来では、画像調整処理の情報が画像符号化処理に活用されていないという問題があった。
より詳細には、画像調整処理としては、例えば、輪郭強調処理、ノイズリダクション処理、及びリサイズ処理等が挙げられる。輪郭強調処理では、輪郭強調成分を調整することでシャープさを調整する処理が行われる。また、ノイズリダクション処理では、画像のノイズ成分を予測し除去する処理が行われる。さらに、リサイズ処理では、デジタル信号を間引き処理及び補完処理等により、ユーザが意図した水平サイズ及び垂直サイズへ変更する処理が行われ、また、限られた出力画素を表示する出力装置においてユーザが要望する所定部分の詳細を表示するために、間引き処理、補間処理、及び切り出し位置を変更する処理が行われる。
このような画像調整処理では、調整量であるパラメータ強度が、出力画像の周波数成分の増減に関連し、ノイズや解像感といったかたちで、出力画像の画質にも大きく関連する。しかし、従来では、画像調整処理の調整量と周波数成分の関連性は、圧縮符号化処理に考慮されていなかった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、画像調整処理の調整量の情報を圧縮符号化処理において利用することにより、簡単な構成で且つカメラ信号処理部の画像状態に応じた画質の向上を図ることができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、撮像素子を含むカメラ部と、カメラ部から出力される画像信号に対して画像調整処理を含むカメラ信号処理を行うカメラ信号処理部と、カメラ信号処理部で処理された画像信号に対して圧縮符号化処理を行う画像符号化部とを備え、カメラ信号処理部は、画像調整処理の調整量を制御する画像調整制御回路を含み、画像符号化部は、画像調整処理の前記調整量に基づいて、画像調整処理された画像の画質に応じて圧縮符号化処理における符号量を制御する符号量制御部を含む。
この構成よれば、画像調整処理の調整量に基づいて圧縮符号化処理を行う。これにより、画像調整処理の調整量が、画像の周波数成分に関連し、ノイズや解像感として画質に関連することを利用して、調整量を使って符号量を制御することにより、画質の向上を図ることができる。しかも、画像調整用の調整量の情報を符号量制御にも使うので、簡単な構成で且つカメラ信号処理部の画像状態に応じた画質の向上を図ることができる。
また、本発明の撮像装置では、カメラ信号処理部は、画像の輪郭成分を強調する処理を画像調整処理として行う輪郭強調回路を備え、画像調整制御回路は、輪郭強調回路における輪郭成分の輪郭強調強度を調整するための輪郭強調レベルを制御するとともに、輪郭強調レベルを符号量制御部へ出力する輪郭強調制御回路であり、符号量制御部は、輪郭強調制御回路から入力された輪郭強調レベルに基づいて、符号量を制御する。
この構成によれば、輪郭強調処理における輪郭強調レベルに基づいて、圧縮符号化処理を行う。画像調整処理の調整量として輪郭強調レベルの情報を用いて符号量が制御され、これにより、簡単な構成で且つカメラ信号処理部の画像状態に応じた画質の向上を図ることができる。
また、本発明の撮像装置では、符号量制御部は、輪郭強調強度が増加した場合に、画像信号の高周波数成分に対する量子化パラメータの値が増加するように、量子化パラメータを変化させる。
この構成によれば、輪郭強調強度の増加に応じて量子化パラメータの値を増加させることにより、輪郭強調強度の増加により増幅されるノイズを圧縮符号化処理において低減することができる。
また、本発明の撮像装置では、符号量制御部は、輪郭強調強度が増加した場合に、画像信号の高周波数成分に対する量子化パラメータの値が減少するように、量子化パラメータを変化させる。
この構成によれば、輪郭強調強度の増加に応じて量子化パラメータの値を減少させることにより、輪郭強調強度の増加により向上する解像感を圧縮符号化処理において維持することができる。
また、本発明の撮像装置では、カメラ信号処理部は、画像信号のノイズを低減する処理を画像調整処理として行うノイズリダクション回路を備え、画像調整制御回路は、ノイズリダクション回路におけるノイズのノイズリダクション強度を調整するためのノイズ除去レベルを制御するとともに、調整値を符号量制御部へ出力するノイズリダクション制御回路であり、符号量制御部は、ノイズリダクション制御回路から入力されたノイズ除去レベルに基づいて、符号量を制御する。
この構成によれば、ノイズリダクション処理におけるノイズ除去レベルに基づいて、圧縮符号化処理を行う。画像調整処理の調整量としてノイズ除去レベルを用いて符号量が制御され、これにより、簡単な構成で且つカメラ信号処理部の画像状態に応じた画質の向上を図ることができる。
また、本発明の撮像装置では、符号量制御部は、ノイズリダクション強度が増加した場合に、画像信号の高周波数成分に対する量子化パラメータの値が減少するように、量子化パラメータを変化させる。
この構成によれば、ノイズリダクション強度の増加に応じて量子化パラメータの値を減少させることにより、ノイズリダクション強度の増加により減少する解像感を圧縮符号化処理において維持することができる。
また、本発明の撮像装置では、カメラ信号処理部は、画像サイズを変更する処理を画像調整処理として行うリサイズ回路を備え、画像調整制御回路は、リサイズ回路における画像サイズの倍率を調整するための画像倍率調整レベルを制御するとともに、調整値を符号量制御部へ出力するリサイズ制御回路であり、符号量制御部は、リサイズ制御回路から入力された画像倍率調整レベルに基づいて、符号量を制御する。
この構成によれば、リサイズ処理における画像倍率調整レベルに基づいて、圧縮符号化処理を行う。画像調整処理の調整量として画像倍率調整レベルを用いて符号量が制御され、これにより、簡単な構成で且つカメラ信号処理部の画像状態に応じた画質の向上を図ることができる。
また、本発明の撮像装置では、符号量制御部は、画像サイズの倍率が増加した場合に、画像信号の高周波数成分に対する量子化パラメータの値が増加するように、量子化パラメータを変化させる。
この構成によれば、画像サイズの倍率の増加に応じて量子化パラメータの値を増加させることにより、倍率の増加により増幅されるノイズを圧縮符号化処理において低減することができる。
本発明は、圧縮符号化処理において画質を調整することで、簡単な構成で且つカメラ信号処理部の画像状態に応じた画質の向上を図ることができるという効果を有する撮像装置を提供できる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態の撮像装置について、図面を用いて説明する。
本発明の第1の実施の形態の撮像装置を図1及び図2に示す。撮像装置1は、全体構成としてはカメラ10、カメラ信号処理部20、及び画像符号化部30を備えており、カメラ部10で生成された画像信号がカメラ信号処理部20を経て、画像符号化部30に供給される。これらのうち、カメラ部10及びカメラ信号処理部20が図1に示され、画像符号化部30が図2に示されている。
図1に示すように、カメラ部10は、撮像素子100、レンズ101、及びレンズ駆動部102を含む。また、図1に示すように、カメラ信号処理部20は、2重サンプリング回路200、信号増幅回路201、A/D変換回路202、輝度信号生成回路203、色差信号生成回路204、輪郭強調回路205、輪郭強調制御回路206、信号出力回路207、駆動信号発生回路208、及び自動露出・焦点制御回路209で構成されている。
また、図2に示すように、画像符号化部30は、入力画像メモリ300、動きベクトル検出部301、動き探索用バッファ302、予測誤差画像生成部303、DCT処理部304、量子化処理部305、符号量制御部306、可変長符号化処理部307、逆量子化処理部308、逆DCT処理部309、参照画像生成部310、及び参照画像格納部311で構成されている。
次に、撮像装置1の各部の機能について説明する。カメラ部10の固体撮像素子100は、駆動信号発生回路208により生成された水平同期信号、垂直同期信号、及び電子シャッター信号等の駆動信号により、固体撮像素子100内部のフォトダイオード各部(画像としては画素に相当)から順次電荷信号を読み出し、出力信号として電圧のアナログ信号を、カメラ信号処理部20の2重サンプリング回路200に出力する。
2重サンプリング回路200は、入力されたアナログ信号の画素信号に相当する信号を検出し、信号増幅回路201に出力する。信号増幅回路201は、入力された画素信号のレベルを増幅し、A/D変換部202に出力する。A/D変換部202は、アナログ信号である画素信号をデジタル信号に変換し、輝度信号生成回路203及び色差信号生成回路204へ出力する。
輝度信号生成回路203は、入力された画素信号からRGBを識別して輝度信号を生成し、輝度信号を輪郭強調回路205へ出力する。色差信号生成回路204は、同様に色差信号を生成し、色差信号を輪郭強調回路205へ出力する。
輪郭強調回路205は、輝度信号生成回路203から出力された輝度信号からハイパスフィルタ等を用いて輪郭成分(エッジ成分)を検出し、輪郭成分に対して輪郭強調制御回路206から入力された輪郭強調ゲインを乗じて輝度信号に加算することで、画像の輪郭部を強調する。つまり、輪郭強調回路205は、画像の輪郭成分を強調する輪郭強調処理を行う。輪郭強調回路205は、輪郭強調された画像信号を信号出力回路207へ出力する。
図1の輪郭強調制御回路206は、ユーザの要求や他のカメラ自動制御の結果等により輪郭強調回路205における輪郭強調レベルを制御する。そして、輪郭強調制御回路206は、輪郭強調ゲインを輪郭強調レベルの情報として、輪郭強調回路205及び図2の符号量制御部306へ出力する。
ここで、輪郭強調回路205は、画像調整処理を行う構成の一例であり、輪郭強調制御回路206は、画像調整処理における調整量を制御する画像調整制御回路の一例である。また、輪郭強調レベルは、画像調整処理の調整量の一例である。
信号(同時)出力回路207は、輪郭強調回路205から入力された輝度信号及び色差信号等の画像信号を、図2の画像符号化部30が対応している入力形式やタイミングで、輝度・色差信号を画像符号化部30へ出力する。
次に、図2に示す画像符号化部30の機能について説明する。ここで、画像符号化部30における圧縮符号化処理は、マクロブロック(画素ブロック)と呼ばれる矩形領域の複数の画素データ単位で行われる。また、画像符号化部30の符号化処理では、符号量を削減するために、いわゆるフレーム間予測符号化が行われる。すなわち、処理対象フレーム内の処理対象マクロブロックと先行する参照フレーム内の参照マクロブロックとの各画素データの差分に対して、符号化処理が行われる。但し、最初のフレームに関しては参照フレームがないので、いわゆるフレーム内符号化が行われる。静止画の場合は、フレーム内符号化処理のみで符号化処理を実現することができる。
まず、図1のカメラ信号処理部20から出力された輝度信号及び色差信号等の画像信号は、入力画像メモリ300に入力される。
入力画像メモリ300は、カメラ信号処理部20から出力される輝度信号及び色差信号等の画像信号を一旦保持するものである。入力画像メモリ300に格納された画像データは、動きベクトル検出部301及びDCT処理部304から読み出される。
DCT処理部304は、画像が1フレーム目の場合は、入力画像メモリ300から画像データを入力する。また、DCT処理部304は、画像が2フレーム目以降の場合は、予測誤差画像生成部303から予測誤差画像データを入力する。そして、DCT処理部304は、画像データ及び予測誤差画像データに対して、空間周波数成分への変換を行い、空間周波数成分に変換された画像信号を量子化処理部305へ出力する。
量子化処理部305は、DCT処理部304により変換された画像信号に対し、量子化制御部306から入力される量子化パラメータに基づいて量子化処理を行う。この量子化処理を行う際の量子化の程度は、量子化パラメータにより決定され、量子化パラメータの値が小さくなるほど再生画像の画質が精細になり、量子化パラメータの値が大きくなるほど再生画像の画質が粗くなる。
次に、図3を用いて、量子化処理部305において行われる量子化処理について詳細に説明する。例えば図3に示すように、DCT処理結果として、DCT処理部304により、画像信号が空間周波数へ変換される。画像信号は、水平周波数成分と垂直周波数成分とに変換され、それぞれの周波数成分D00〜D77へ変換される。また、量子化処理部305は、符号量制御部306により制御される量子化パラメータに基づいて、DCT処理結果の各周波数成分に対して量子化処理を行う。例えば図3に示すように、量子化パラメータの各値Q00〜Q77は、マトリックス上において、DCT処理結果の各周波数成分の位置に対応する。具体的には、周波数成分D00は量子化パラメータQ00に対応し、周波数成分D72は量子化パラメータQ72に対応する。そして、量子化処理部305は、各周波数成分D00〜D77を対応する量子化パラメータの各値Q00〜Q77で除算することにより、DCT処理後の画像信号に対して量子化処理を行う。このように、周波数成分ごとに対応した量子化パラメータを用いることにより量子化処理が行われ、量子化パラメータの値を増減させることで再生画像の画質を調整することができる。そして、量子化処理部305は、量子化された画像信号を可変長符号化処理部307及び逆量子化処理部308へ出力する。
可変長符号化処理部307は、量子化処理部305から入力された画像信号に対し、可変長符号化処理を行う。これにより、可変長符号化処理部307は、冗長な情報を除去し、より情報量の削減された符号化データを生成する。この符号化データは、例えば、記録部等(図示せず)によって記録媒体に記録される。また、この符号化データは、可変長符号化処理部307から符号量制御部306へ入力される。
符号量制御部306は、可変長符号化処理部307から符号化データを入力し、符号量等に応じて量子化パラメータを一旦決定する。また、符号量制御部306は、図1の輪郭強調制御回路206から、図1の輪郭強調回路205における輪郭強調レベルを入力する。そして、符号量制御部306は、可変長符号化処理部307における符号量等に応じて一旦決定した量子化パラメータと、図1の輪郭強調回路205における輪郭強調レベルに応じて決定した量子化パラメータ係数によって、量子化処理部305の量子化処理で用いられる量子化パラメータを決定し、量子化処理部305へ出力する。
次に、符号量制御部306における量子化パラメータの制御について詳細に説明する。ここでは、量子化パラメータの制御として、ノイズ成分を考慮した量子化パラメータの制御と解像感を考慮した量子化パラメータの制御について説明する。
まず、図4を用いて、ノイズ成分を考慮した量子化パラメータの制御について説明する。図4に示すように、図1の輪郭強調回路205において輪郭強調処理を行うために、輪郭強調制御回路206により輪郭強調ゲインが増加する。これに従い、画像の輪郭成分の輝度レベルが高くなり、輪郭成分の輪郭強調強度が高くなる。一方、輪郭成分にノイズが含まれている場合は、このノイズも輪郭強調強度により増幅される。例えば、図4に示すように、輪郭強調ゲインG1により、ノイズレベルがNからN1へ増幅される。この場合、図2の符号量制御部306は、輪郭強調回路205で増幅されたノイズを抑制するために、可変長符号化処理部207から入力された符号量等により決定された量子化パラメータを、輪郭強調回路205における輪郭強調ゲインに応じて変化させる。具体的には、図4に示すように、輪郭強調ゲインがG1である場合は、量子化パラメータ係数が“P1”と算出され、図3に示す量子化パラメータのAC成分Q01〜Q77のうち、ノイズ成分に関する高周波成分に対応する量子化パラメータの値に、P1が乗算される。一方、輪郭強調ゲインが“0”の場合は、量子化パラメータ係数が“1”と算出され、図3に示す量子化パラメータがそのまま量子化処理部305へ出力される。ここで、量子化パラメータ係数とは、量子化パラメータを変化させるために、画像信号の高周波数成分に対する量子化パラメータの値に乗算される係数をいう。
このように、符号量制御部306は、輪郭強調強度が増加した場合に、画像信号のノイズ成分(高周波数成分)に対する量子化パラメータの値が増加するように、量子化パラメータを制御する。そして、量子化処理部305が、増加した量子化パラメータ値に基づいて量子化処理を行うことにより、符号化情報を復号化した画像のノイズ成分を低減させる。
以上、ノイズ成分に関する高周波数成分を圧縮符号化処理において低減する場合について説明したが、次に図5を用いて、解像感に関する高周波数成分を圧縮符号化処理において調整する場合について説明する。
まず、図5に示すように、図1の輪郭強調回路205において輪郭強調処理を行うために、輪郭強調制御回路206が輪郭強調ゲインを増加させる。これに従い、輪郭成分の輝度レベルが高くなり、輪郭成分の輪郭強調強度が高くなるとともに、画像の解像感が増す。例えば、図5に示すように、輪郭強調ゲインG2により、解像感がRからR1へ増幅される。この場合、図2の符号量制御部306は、輪郭強調回路205で増幅された解像感を維持するために、可変長符号化処理部207から入力された符号量等により決定された量子化パラメータを、輪郭強調回路205における輪郭強調ゲインに応じて変化させる。具体的には、図5に示すように、輪郭強調ゲインがG2である場合は、量子化パラメータ係数が“P2”と算出され、図3に示す量子化パラメータのAC成分Q01〜Q77のうち、解像感に関する高周波成分に対応する量子化パラメータの値に、P2が乗算される。一方、輪郭強調ゲインが“0”の場合は、量子化パラメータ係数が“1”と算出され、図3に示す量子化パラメータがそのまま量子化処理部305へ出力される。
このように、符号量制御部306は、輪郭強調強度が増加した場合に、画像信号の解像感(高周波数成分)に対する量子化パラメータの値が減少するように、量子化パラメータを制御する。そして、量子化処理部305が、減少した量子化パラメータ値に基づいて量子化処理を行うことにより、符号化情報を復号化した画像の解像感を維持する。
以上のように、符号量制御部306における量子化パラメータの演算は、例えば、輪郭強調ゲインが増加する場合に、増加または減少する量子化パラメータ係数を用意し、符号量制御部306が可変長符号化処理部307の出力符号量によって決定した量子化パラメータに対して、輪郭強調ゲインに対応した乗数を乗ずることで実現できる。但し、本実施の形態では、図4及び図5に示すように、量子化パラメータ係数は1次関数により増減する例を示したが、高次関数または階段関数等の任意の関数を用いてよく、複数の関数を組み合わせて用いてもよい。また、画像調整処理された画像に応じて所定の画質を得るために、複数の関数から選択された関数を用いてもよい。
次に、図2に戻り、撮像装置1における動画像のフレーム間予測符号化処理について説明する。図2に示すように、動きベクトル検出部301は、入力画像メモリ300に格納された画像データを読み出す。また、動きベクトル検出部301は、動き探索用バッファ302に保持されている先行する参照フレームを読み出す。そして、動きベクトル検出部301は、動き探索用バッファ302から入力された参照フレームのマクロブロックを参照して、予測符号化による情報量の低減効果が大きくなるような参照マクロブロックを求める。すなわち、動きベクトル検出部301は、入力画像メモリ300から入力された処理対象マクロブロックの各画素の画素データと参照フレームのマクロブロックの各画素の画素データとの差分の合計値を求めて、その合計値が予め設定された所定の閾値以下、または最小となるような参照マクロブロックを求め、この参照マクロブロックと処理対象マクロブロックとの相対位置関係を示す動きベクトルを求める。なお、特に限定はされないが、例えば、動きベクトルは輝度データに基づいて行われ、得られた動きベクトルは、輝度データ及び色差データの予測誤差画像を生成する際に共通に用いられてよい。
動き探索用バッファ302は、参照画像格納部311に格納されている画像データを、動きベクトル検出部301による動きベクトルの生成、及び予測誤差画像生成部303による予測誤差画像データの生成のために保持する。そして、動き探索用バッファ302は、参照フレームの画像データを、動きベクトル検出部301及び予測誤差画像生成部303へ出力する。
予測誤差画像生成部303は、2つ目以降のフレームの符号化が行われる場合に、入力画像メモリ300から、例えば動きベクトル検出部301を介して入力される処理対象マクロブロックの各画素の画素データと、動き探索用バッファ302から入力される参照マクロブロックの各画素の画素データとの差分を求めて、予測誤差画像データを生成する。この場合、参照マクロブロックは、参照フレームにおける処理対象マクロブロックに対応する位置から、動きベクトル検出部301によって求められた動きベクトルだけずれた位置のマクロブロックである。
画像が2フレーム目以降の場合は、予測誤差画像生成部303からDCT処理部304へ予測誤差画像データが入力される。そして、上述のように、DCT処理部304及び量子化処理部305が、DCT処理及び量子化処理をそれぞれ行う。
量子化処理部305から出力された画像信号は、逆量子化処理部308に入力される。逆量子化処理部308は、量子化処理部305から入力される画像データに対して、逆量子化処理を行う。そして、逆量子化処理部308は、逆量子化処理された画像データを逆DCT処理部309へ出力する。逆DCT処理部309は、逆量子化処理部308により逆量子化処理された画像データに対して逆DCT処理を行う。逆DCT処理部309は、逆DCT処理された画像データを参照画像生成部310へ出力する。
参照画像生成部310は、画像の1フレーム目に関しては、逆DCT処理部309から入力される画像データをそのまま参照画像格納部311へ出力する。また、画像の2フレーム目以降のフレームに関しては、予測誤差画像生成部303により生成される予測誤差画像データが逆DCT処理部309から入力されるので、参照画像生成部310は、逆DCT処理部309から入力される画像データを、動き探索用バッファ302に保持されている先行する参照フレームの画像データに加算し、現フレームの画像データに戻して、参照画像格納部311へ出力する。
参照画像格納部311は、参照画像生成部310から出力される画像データを、次のフレームの処理についての参照フレームの画像データとして格納するものである。この参照フレームの格納は、各処理対象マクロブロックの位置に対応する領域に対して行われる。
以上説明した本実施の形態では、輪郭強調回路205が画像調整処理として輪郭強調処理を行い、輪郭強調制御回路206が画像調整制御回路として用いられている。また、本実施の形態では、輪郭強調レベルが画像調整処理の調整量として用いられている。
そして、本実施形態の撮像装置1は、カメラ部10の撮像素子100から出力される画像信号が、カメラ信号処理部20に供給され、カメラ信号処理部20において、2重サンプリング回路200、信号増幅回路201、A/D変換回路202、輝度信号生成回路203、及び色差信号生成回路204を経て、輪郭強調回路205へ入力される。そして、輪郭強調回路205が、画像信号に対して輪郭強調処理を行い、輪郭強調制御回路206が、輪郭強調回路205における輪郭強調レベルを制御し、輪郭強調レベルの情報を画像符号化部30の符号量制御部306へ出力する。また、輪郭強調回路205により輪郭強調された画像信号は、信号出力回路207から画像符号化部30へ出力される。画像符号化部30では、動画像に対してはフレーム間予測符号化が行われるとともに、画像信号に対して、DCT処理、量子化処理、及び可変調符号化処理が行われる。この場合、量子化処理で用いられる量子化パラメータは、符号量制御部306により制御される。符号化量制御部306は、カメラ信号処理部20の輪郭強調制御回路206から入力される輪郭強調レベルに応じた量子化パラメータに基づいて、輪郭強調処理された画像信号に対して量子化処理を行う。
以上のように、本実施の形態の撮像装置によれば、画像調整処理の調整量に基づいて圧縮符号化処理を行うことにより、画像調整処理の調整量が、画像の周波数成分に関連し、ノイズや解像感として画質に関連することを利用して、調整量を使って符号量を制御することにより、画質の向上を図ることができる。しかも、画像調整用の調整量の情報を符号量制御にも使うので、簡単な構成で且つカメラ信号処理部の画像状態に応じた画質を向上できる。
また、本実施の形態によれば、図1の輪郭強調回路205の輪郭強調処理における輪郭強調レベルに基づいて、図2の画像符号化部30が圧縮符号化処理を行う。これにより、画像調整処理の調整量として輪郭強調レベルの情報を用いて符号量が制御され、簡単な構成で且つカメラ信号処理部の画像状態に応じた画質の向上を図ることができる。
また、本実施の形態の撮像装置によれば、図4に示すように、図2の符号量制御部306が、輪郭強調強度の増加に応じて量子化パラメータの値を増加させることにより、輪郭強調強度の増加により増幅されるノイズを圧縮符号化処理において低減することができる。
また、本実施形態の撮像装置によれば、図5に示すように、符号量制御部306が、輪郭強調強度の増加に応じて量子化パラメータの値を減少させることにより、輪郭強調強度の増加により向上する解像感を圧縮符号化処理において維持することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態の撮像装置を図6及び図7に示す。なお、本実施の形態において、上述の第1の実施の形態と同様の構成については、同様の動作及び機能を有するため説明を省略する。
図6に示すように、本実施の形態の撮像装置1は、カメラ信号処理部20の輝度信号生成回路203及び色差信号生成回路204の後段に、ノイズリダクション回路210及びノイズリダクション(NR)制御回路211を備える。
ノイズリダクション回路210は、輝度信号生成回路203から出力された輝度信号から、ローパスフィルタ等を用いて、ノイズリダクション強度に応じた周波数成分以上の信号を除去することで、ノイズ除去を行う。つまり、ノイズリダクション回路210は、画像のノイズを低減するノイズリダクション処理を行う。ノイズリダクション回路210は、ノイズリダクション処理された画像信号を信号出力回路207へ出力する。
ノイズリダクション制御回路211は、ユーザの要求や他のカメラ自動制御の結果等により、ノイズリダクション回路210におけるノイズ除去レベルを制御する。そして、ノイズリダクション制御回路211は、ノイズリダクション強度をノイズ除去レベルの情報として、ノイズリダクション回路210及び図7の符号量制御部306へ出力する。
ここで、ノイズリダクション回路210は、画像調整処理を行う構成の一例であり、ノイズリダクション制御回路211は、画像調整処理における調整量を制御する画像調整制御回路の一例である。また、ノイズ除去レベルは、画像調整処理の調整量の一例である。
図7の符号量制御部306は、図6のノイズリダクション制御回路211から、図6のノイズリダクション回路210におけるノイズ除去レベルを入力する。そして、符号量制御部306は、可変長符号化処理部307における符号量等に応じて一旦決定した量子化パラメータと、ノイズリダクション回路210におけるノイズ除去レベルに応じて決定した量子化パラメータ係数によって、量子化処理部305の量子化処理で用いられる量子化パラメータを決定し、量子化処理部305へ出力する。
次に、図8を用いて、符号量制御部306における量子化パラメータの制御について詳細に説明する。ここでは、量子化パラメータの制御として、解像感を考慮した量子化パラメータの制御について説明する。
まず、図8に示すように、図6のノイズリダクション回路210においてノイズ低減処理を行うために、ノイズリダクション制御回路211がノイズリダクション強度を増加させる。これに従い、ノイズ除去レベルが高くなるようにローパスフィルタの通過領域が変化し、高周波数成分のノイズ信号がより多く除去されるため、ノイズリダクション回路210の出力信号の高周波数成分が低減され、画像の解像感が減少する。例えば、図8に示すように、ノイズリダクション強度G3により、解像感がRからR2へ減少する。この場合、図7の符号量制御部306は、ノイズリダクション回路210で減少した解像感を維持するために、可変長符号化処理部207から入力された符号量等により決定された量子化パラメータを、ノイズリダクション回路210におけるノイズリダクション強度に応じて変化させる。具体的には、図8に示すように、ノイズリダクション強度がG3である場合は、量子化パラメータ係数が“P3”と算出され、図3に示す量子化パラメータのAC成分Q01〜Q77のうち、解像感に関する高周波成分に対応する量子化パラメータの値に、P3が乗算される。一方、ノイズリダクション強度が“0”の場合は、量子化パラメータ係数が“1”と算出され、図3に示す量子化パラメータがそのまま量子化処理部305へ出力される。
このように、符号量制御部306は、ノイズリダクション強度が増加した場合に、画像信号の解像感(高周波数成分)に対する量子化パラメータの値が減少するように、量子化パラメータを制御する。そして、量子化処理部305が、減少した量子化パラメータ値に基づいて量子化処理を行うことにより、符号化情報を復号化した画像の解像感を維持する。
図7の符号量制御部306における量子化パラメータの演算は、例えば、ノイズリダクション強度が増加する場合に、減少する量子化パラメータ係数を用意し、符号量制御部306が可変長符号化処理部307の出力符号量によって決定した量子化パラメータに対して、ノイズリダクション強度に対応した乗数を乗ずることで実現できる。但し、本実施の形態では、図8に示すように、量子化パラメータ係数は1次関数により減少する例を示したが、高次関数または階段関数等の任意の関数を用いてよく、複数の関数を組み合わせて用いてもよい。また、画像調整処理された画像に応じて所定の画質を得るために、複数の関数から選択された関数を用いてもよい。
以上説明した本実施の形態では、ノイズリダクション回路210が画像調整処理としてノイズリダクション処理を行い、ノイズリダクション制御回路211が画像調整制御回路として用いられている。また、本実施の形態では、ノイズ除去レベルが画像調整処理の調整量として用いられている。
そして、本実施の形態の撮像装置1は、カメラ部10から出力される画像信号に対して、カメラ信号処理部20のノイズリダクション回路210によってノイズリダクション処理を行い、画像符号化処理部30の符号量制御部306によって、ノイズリダクション処理のノイズ除去レベルに応じて量子化パラメータを制御し、量子化処理部305によって、ノイズ除去レベルに応じた量子化パラメータに基づいて、ノイズリダクション処理された画像信号に対して量子化処理を行う。
以上のように、本実施の形態の撮像装置によれば、図6のノイズリダクション回路210のノイズリダクション処理におけるノイズ除去レベルに基づいて、図7の画像符号化部30が圧縮符号化処理を行うことにより、ノイズリダクション処理で減少した解像感を圧縮符号化処理において調整することで、簡単な構成で且つカメラ信号処理部の画像状態に応じた画質の向上を図ることができる。
また、本実施の形態の撮像装置によれば、図8に示すように、図7の符号量制御部306が、ノイズリダクション強度の増加に応じて量子化パラメータの値を減少させることにより、ノイズリダクション強度の増加により減少する解像感を圧縮符号化処理において維持することができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態の撮像装置を図9及び図10に示す。なお、本実施の形態において、上述の第1及び第2の実施の形態と同様の構成については、同様の動作及び機能を有するため説明を省略する。
図9に示すように、本実施の形態の撮像装置1は、カメラ信号処理部20の輝度信号生成回路203及び色差信号生成回路204の後段に、リサイズ回路212及びリサイズ制御回路213を備える。
リサイズ回路212は、輝度信号生成回路203及び色差信号生成処理204からそれぞれ出力される輝度信号及び色差信号に対して、間引き処理や補間処理等を施し、ユーザが要望する画像サイズまたはデジタルズーム倍率等に応じた輝度信号及び色差信号を信号出力回路207へ出力し、画像サイズを調整する。また、リサイズ回路212は、切り出し開始位置の輝度信号及び色差信号を決定して、信号出力回路207へ出力する。つまり、リサイズ回路212は、画像サイズを変更する処理を画像倍率調整処理として行う。
リサイズ制御回路213は、ユーザの出力画像サイズや倍率、切り出し開始位置等の要求等により倍率や間引き間隔を決定し、リサイズ回路212における画像倍率調整レベルを制御する。そして、リサイズ制御回路213は、画像倍率、間引き間隔、切り出し開始位置、及び切り出しサイズ等を、画像倍率調整レベルの情報として、リサイズ回路212及び図10の符号量制御部306へ出力する。
ここで、リサイズ回路212は、画像調整処理を行う構成の一例であり、リサイズ制御回路213は、画像調整処理における調整量を制御する画像調整制御回路の一例である。また、画像倍率調整レベルは、画像調整処理の調整量の一例である。
図10の符号量制御部306は、図9のリサイズ制御回路213から、図9のリサイズ回路212における画像倍率調整レベルを入力する。そして、符号量制御部306は、可変長符号化処理部307における符号量等に応じて一旦決定した量子化パラメータと、リサイズ回路212における画像倍率に応じて決定した量子化パラメータ係数によって、量子化処理部305の量子化処理で用いられる量子化パラメータを決定し、量子化処理部305へ出力する。
次に、図11を用いて、符号量制御部306における量子化パラメータの制御について詳細に説明する。ここでは、量子化パラメータの制御として、ノイズ成分を考慮した量子化パラメータの制御について説明する。
まず、図11に示すように、図9のリサイズ回路212において画像倍率調整処理を行うために、リサイズ制御回路210がデジタルズーム倍率を増加させる。これに従い、固定パターンノイズや暗電流ノイズが目立つようになる。例えば、図11に示すように、デジタルズーム倍率G4により、ノイズレベルがNからN2へ増幅される。この場合、図10の符号量制御部306は、リサイズ回路212において発生したノイズを抑制するために、可変長符号化処理部207から入力された符号量等により決定された量子化パラメータを、リサイズ回路212におけるデジタルズーム倍率に応じて変化させる。具体的には、図11に示すように、デジタルズーム倍率がG4である場合は、量子化パラメータ係数が“P4”と算出され、図3に示す量子化パラメータのAC成分Q01〜Q77のうち、ノイズ成分に関する高周波成分に対応する量子化パラメータの値に、P4が乗算される。一方、デジタルズーム倍率が“0”の場合は、量子化パラメータ係数が“1”と算出され、図3に示す量子化パラメータがそのまま量子化処理部305へ出力される。
このように、符号量制御部306は、画像倍率が増加した場合に、画像信号のノイズ成分(高周波数成分)に対する量子化パラメータの値が増加するように、量子化パラメータを制御する。そして、量子化処理部305が、増加した量子化パラメータ値に基づいて量子化処理を行うことにより、符号化情報を復号化した画像のノイズ成分を低減させる。
このように、図10の符号量制御部306における量子化パラメータの演算は、例えば、デジタルズーム倍率が増加する場合に、減少する量子化パラメータ係数を用意し、符号量制御部306が可変長符号化処理部307の出力符号量によって決定した量子化パラメータに対して、デジタルズーム倍率に対応した乗数を乗ずることで実現できる。但し、本実施の形態では、図11に示すように、量子化パラメータ係数は1次関数により増減する例を示したが、高次関数または階段関数等の任意の関数を用いてよく、複数の関数を組み合わせて用いてもよい。また、画像調整処理された画像に応じて所定の画質を得るために、複数の関数から選択された関数を用いてもよい。
以上説明した本実施の形態では、リサイズ回路212が画像調整処理として画像倍率調整処理を行い、リサイズ制御回路212が画像調整制御回路として用いられている。また、本実施の形態では、画像倍率調整レベルが画像調整処理の調整量として用いられている。
そして、本実施の形態の撮像装置1は、カメラ部10から出力される画像信号に対して、カメラ信号処理部20のリサイズ回路212によって画像倍率調整処理を行い、画像符号化処理部30の符号量制御部306によって、画像倍率調整処理の画像倍率調整レベルに応じて量子化パラメータを制御し、量子化処理部305によって、画像倍率調整レベルに応じた量子化パラメータに基づいて、画像倍率調整処理された画像信号に対して量子化処理を行う。
以上のように、本実施の形態の撮像装置によれば、図9のリサイズ回路212のリサイズ処理における画像倍率調整レベルに基づいて、図10の画像符号化部30が圧縮符号化処理を行うことにより、リサイズ処理で生じたノイズを圧縮符号化処理において調整することで、簡単な構成で且つカメラ信号処理部の画像状態に応じた画質の向上を図ることができる。また、本実施の形態の撮像装置によれば、図11に示すように、図10の符号量制御部306が、画像倍率の増加に応じて量子化パラメータの値を増加させることにより、画像倍率の増加により増幅されるノイズを圧縮符号化処理において低減することができる。
以上のように、本発明にかかる撮像装置は、画像符号化処理で、輪郭強調処理、ノイズリダクション処理、及びリサイズ処理の各種パラメータに応じて符号量制御を行うことにより、高画質化された符号化情報を生成することができるという効果を有し、携帯電話向けカメラ、デジタルスチルカメラ、及びムービーカメラの撮像装置等として有用である。
本発明の第1の実施の形態のカメラ部及びカメラ信号処理部の一例を示すブロック図 本発明の第1の実施の形態の画像符号化部の一例を示すブロック図 DCT処理結果及び量子化パラメータの一例を示す図 輪郭強調ゲインとノイズレベル及び量子化パラメータ係数の関係の一例を示す図 輪郭強調ゲインと解像感及び量子化パラメータ係数の関係の一例を示す図 本発明の第2の実施の形態のカメラ部及びカメラ信号処理部の一例を示すブロック図 本発明の第2の実施の形態の画像符号化部の一例を示すブロック図 ノイズリダクション強度と解像感及び量子化パラメータ係数の関係の一例を示す図 本発明の第3の実施の形態のカメラ部及びカメラ信号処理部の一例を示すブロック図 本発明の第3の実施の形態の画像符号化部の一例を示すブロック図 デジタルズーム倍率とノイズレベル及び量子化パラメータ係数の関係の一例を示す図
符号の説明
1 撮像装置
10 カメラ部
20 カメラ信号処理部
30 画像符号化部
100 撮像素子
101 レンズ
102 レンズ駆動部
200 2重サンプリング回路
201 信号増幅回路
202 A/D変換回路
203 輝度信号生成回路
204 色差信号生成回路
205 輪郭強調回路
206 輪郭強調制御回路
207 信号出力回路
208 駆動信号発生回路
209 自動露出・焦点制御回路
210 ノイズリダクション回路
211 ノイズリダクション制御回路
212 リサイズ回路
213 リサイズ制御回路
304 DCT処理部
305 量子化処理部
306 符号量制御部
307 可変長符号化処理部

Claims (8)

  1. 撮像素子を含むカメラ部と、
    前記カメラ部から出力される画像信号に対して画像調整処理を含むカメラ信号処理を行うカメラ信号処理部と、
    前記カメラ信号処理部で処理された画像信号に対して圧縮符号化処理を行う画像符号化部とを備え、
    前記カメラ信号処理部は、前記画像調整処理の調整量を制御する画像調整制御回路を含み、
    前記画像符号化部は、前記画像調整処理の前記調整量に基づいて、前記画像調整処理された画像の画質に応じて前記圧縮符号化処理における符号量を制御する符号量制御部を含むことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記カメラ信号処理部は、画像の輪郭成分を強調する処理を前記画像調整処理として行う輪郭強調回路を備え、
    前記画像調整制御回路は、前記輪郭強調回路における前記輪郭成分の輪郭強調強度を調整するための輪郭強調レベルを制御するとともに、前記輪郭強調レベルを前記符号量制御部へ出力する輪郭強調制御回路であり、
    前記符号量制御部は、前記輪郭強調制御回路から入力された前記輪郭強調レベルに基づいて、前記符号量を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記符号量制御部は、前記輪郭強調強度が増加した場合に、前記画像信号の高周波数成分に対する量子化パラメータの値が増加するように、前記量子化パラメータを変化させることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記符号量制御部は、前記輪郭強調強度が増加した場合に、前記画像信号の高周波数成分に対する量子化パラメータの値が減少するように、前記量子化パラメータを変化させることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記カメラ信号処理部は、前記画像信号のノイズを低減する処理を前記画像調整処理として行うノイズリダクション回路を備え、
    前記画像調整制御回路は、前記ノイズリダクション回路における前記ノイズのノイズリダクション強度を調整するためのノイズ除去レベルを制御するとともに、前記ノイズ除去レベルを前記符号量制御部へ出力するノイズリダクション制御回路であり、
    前記符号量制御部は、前記ノイズリダクション制御回路から入力された前記ノイズ除去レベルに基づいて、前記符号量を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記符号量制御部は、前記ノイズリダクション強度が増加した場合に、前記画像信号の高周波数成分に対する量子化パラメータの値が減少するように、前記量子化パラメータを変化させることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記カメラ信号処理部は、画像サイズを変更する処理を前記画像調整処理として行うリサイズ回路を備え、
    前記画像調整制御回路は、前記リサイズ回路における前記画像サイズの倍率を調整するための画像倍率調整レベルを制御するとともに、前記画像倍率調整レベルを前記符号量制御部へ出力するリサイズ制御回路であり、
    前記符号量制御部は、前記リサイズ制御回路から入力された前記画像倍率調整レベルに基づいて、前記符号量を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 前記符号量制御部は、前記画像サイズの倍率が増加した場合に、前記画像信号の高周波数成分に対する量子化パラメータの値が増加するように、前記量子化パラメータを変化させることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
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