JP2008226692A - 多連型シーソースイッチ - Google Patents

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佳市 竹谷
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嘉彦 中野
Shuji Sakamoto
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Abstract

【課題】旅客機のハイクラス用シートの姿勢を調節するスイッチ等の用途に用いられ、複数個の操作釦を確実に整列して配設できる多連型シーソースイッチを提供する。
【解決手段】複数個の押圧スイッチを対称位置に配列した配線基板7を下面に有し、内部の対向する壁面2A,2B間に円形軸12を保持した上ケース2と、上ケース2の上面に操作面17が露出して円形軸12に回動可能に嵌合保持されるとともに、捻りコイルばねにより通常位置に復帰可能に付勢された操作釦14と、操作面17の下面に当接して上下動により各押圧スイッチを動作させる複数個の押圧棒からなる多連型シーソースイッチとすることにより、複数個の操作釦14が整列した多連型シーソースイッチ1が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、旅客機のハイクラス用シート等において、姿勢を調節するスイッチやその他の用途に用いられる多連型シーソースイッチに関する。
近年、旅客機や客船等のハイクラス用のシートやマッサージチェアの背もたれや足のせ台等の角度を変えて、姿勢を調節することが行われている。
そして、これらの調節は、シートの背もたれや足のせ台の角度を変える方向を、大きくする場合と反対に小さくする場合の両方で加減されるので、同じ操作釦の押す位置によって電気信号を切り替えることができるシーソースイッチを使用することが多い。
また、背もたれや足のせ台等各種の調節用スイッチを一箇所に集めておく方が使用者に好都合であるので、調節用のシーソースイッチは一列に並べて配置されることが多く、その際、表面に調節内容が表示された操作釦が装着される。
このような目的に対して、従来は、特許文献1や特許文献2に記載されたような単体のシーソースイッチを配線基板上に複数個並べて装着することにより対応していた。
特開平6−73840号公報 特開平11−195352号公報
しかし、単体のシーソースイッチを配線基板上に複数個並べて半田付け等により装着する場合には、綺麗に並べて配置することは難しく、列が乱れたり、浮き上がって傾いたりするものがあると、表面に調節内容を表示した操作釦が不揃いになるので、配線基板にシーソースイッチを装着した後に確認や手直しをすることが必要であり、シーソースイッチの装着作業に手間がかかっていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、複数個のシーソースイッチを確実に整列して配設することができ、並べられた複数個の操作釦が、通常状態において上面視・側面視ともに安定した配列状態であり、また押圧操作時の感触が円滑である多連型シーソースイッチを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の多連型シーソースイッチは、長方形状の長手方向の略中心線を挟んで両側に、対となった複数個の押圧スイッチがあらかじめ設定されたピッチで配列・装着された配線基板と、下面が開口部である細長い直方体形状で、配線基板が開口部を塞ぐように配設され、天井面の、複数個の押圧スイッチに相対する位置に複数個の筒状部を有するケースと、ケースの筒状部に上下動可能に保持され、複数個の押圧スイッチの押圧部にそれぞれ当接する複数個の押圧棒と、ケースの長手方向両端部の壁面により、配線基板と平行に複数個の押圧スイッチの配列中心線の上方に保持された剛性材料からなる円形軸と、複数個の押圧スイッチそれぞれに対応して配設され、独立して回動可能なように下方に突出した脚部先端の円形孔が円形軸に嵌合保持され、上部がケースの天井面上に露出して対となった操作面を形成するとともに、その下面が各押圧棒の上端に当接する複数個の操作釦と、円形軸の周囲にコイル部が配設され、ケースの天井面に円形軸の軸線を挟んで対称に整列して設けられた角孔の端面に、両端のフック部の外側が一定の付勢力をもって弾接するとともに、両端のフック部の延長された先端部の外側が各操作釦の操作面の下部に設けられた1対の突出部に弾接している捻りコイルばねとで構成されている。
このような構成とすることにより、複数個のシーソースイッチの操作釦が剛性材料からなる1本の円形軸により嵌合保持されるとともに、通常状態において、複数個の操作釦はそれぞれの捻りコイルばねによって、1つのケースに設けられた角孔の端面に弾接しているので、並べられた複数個の操作釦は上面視・側面視ともに整列した配列状態であり、さらに、押圧操作時に、操作釦は円形軸を中心として円滑に回動して下面の押圧棒を垂直に押し下げ、各押圧スイッチの押圧部を真直ぐに押してスイッチ動作をさせ、その後に捻りコイルばねにより元の位置に復帰するので、スイッチング動作の確実な多連型シーソースイッチを実現することができる。
また、上記構成において、複数個の操作釦のそれぞれ対となった各操作面の一方に押圧力が加えられて操作釦が回動して傾き、その操作面の下面に当接する押圧棒が押し下げられて下方の押圧スイッチが動作する時点において、押圧棒の上端が当接する操作面の下面が押圧棒の軸線方向に対して略垂直となるように、通常状態において複数個の操作釦の操作面の下面が押圧棒の軸線方向に対して傾斜しているとともに、複数個の押圧棒の上端が球面形状であるようにしてもよい。
このような構成とすることにより、操作釦を押して押圧棒が下り始めて押圧スイッチの押圧部が動き始める時点での押圧力は小さくてよいので、操作面の傾斜した下面から押圧棒に加わる力が下方に押し下げる分力と横方向に押す分力に分かれて、押し下げる力が少なくなっても、押圧棒の先端の球面形状の上端部で滑って横方向の分力を逃がして、押圧棒は容易に押し下げられる。
そして、最も大きな押し下げ力を押圧スイッチに加える必要があるスイッチ動作時点において、操作面の下面が垂直に押圧棒を押すので横方向への分力はなく、確実にスイッチ動作をさせることができる。
また、上記構成において、押圧棒とこれを上下動可能に保持するケースの天井面の筒状部との間に、押圧棒の押圧方向への動きを規制するストッパー部を備えるようにしてもよい。
このような構成とすることにより、押圧棒を介して押圧スイッチの押圧部が押し込まれるストローク量を規制して、押圧部が不必要に押し込まれて押圧スイッチが損傷を受けることを防止できる。
また、上記構成において、操作釦の脚部先端の円形孔の周囲に設けられた略円筒状のリブの内周または外周に、捻りコイルばねのコイル部が配設されるようにしてもよい。
このような構成とすることにより、本発明の多連型シーソースイッチの製造工程において、複数個の操作釦をケース内に組み込む際に、このリブで捻りコイルばねのコイル部、すなわちばね全体の位置を安定させた状態で、捻りコイルばねの両端のフック部の先端を操作釦の操作部下面の1対の突出部に一定の力で弾接・支持させることによって、各操作釦と捻りコイルばねをあらかじめ一体化した状態でケース内へ容易に組み込むことができる。
また、上記構成において、円形軸を保持するケースの長手方向両端部の壁面の一方には、円形軸の一定外径よりも僅かに小さくて外方が塞がれた穴が設けられ、他方には、円形軸の一定外径よりも僅かに大きい貫通孔が設けられるとともに、円形軸の一定外径の一端部は面取りまたは球面に加工され、他端部は、貫通孔が設けられた壁面の厚さの範囲内に、貫通孔の径よりも僅かに大きい外径の部分があるように加工されたものであり、円形軸の一端部がケースの壁面の塞がれた穴に、他端部がケースの壁面の貫通孔にそれぞれ圧入され、貫通孔の外方が塞がれるようにしてもよい。
このような構成とすることにより、本発明の多連型シーソースイッチの製造工程において、円形軸をケースの長手方向両端部の壁面に保持させる際に、円形軸の面取りまたは球面に加工された一端部を一方の壁面の大きい貫通孔から容易に挿入することができ、この一端部が他方の壁面に達したら、面取りまたは球面部分をガイドにして塞がれた穴内に圧入することができ、また同時に、円形軸の他端部の大きい外径の部分を一方の壁面の大きい貫通孔内に圧入することによって、円形軸をケースの長手方向両端部の壁面に容易にがたつきなく保持させることができるとともに、貫通孔の外方も塞がれるので円形軸が抜けないようにできる。
本発明の多連型シーソースイッチは、複数個のシーソースイッチの操作釦が剛性材料からなる1本の円形軸により嵌合保持されるとともに、通常状態において、各操作釦はそれぞれの捻りコイルばねによって1つのケースに整列して設けられた角孔の端面に弾接しており、また、操作釦の下面に当接した押圧棒を介して各押圧スイッチを押圧動作させる構成である。
この結果、並べられた複数個のシーソースイッチの操作釦は上面視・側面視ともに整列した配列状態であるので、使用機器において操作内容を表示した操作釦をすっきりと揃えることができるとともに、操作時に、操作釦は円形軸を中心として円滑に回動して下面の押圧棒を垂直に押し下げ、押圧スイッチを真直ぐに押してスイッチ動作をさせ、その後、捻りコイルばねにより元の位置に復帰するので、スイッチング動作が円滑で確実な多連型シーソースイッチを実現することができるという大きな効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態による4連型シーソースイッチの正面断面図、図2は図1のC−C線における断面図、図3は図1のD−D線における断面図である。
同図に示すように、本実施の形態による4連型シーソースイッチ1は、ポリエーテルイミド(PEI)やポリブチレンテレフタレート(PBT)等の耐熱性、電気特性、機械的強度の優れた樹脂で形成され、下面が開口部である細長い直方体形状の上ケース2と、上ケース2と同様の樹脂で略同じ投影寸法に形成されて上面が開口部であり、互いの周囲壁の間にガラス・エポキシ樹脂製の配線基板7を挟んで上ケース2と結合された下ケース3とで筐体部を構成している。
そして、配線基板7の上面の長手方向中心線を挟んで両側には、対となった4組の右押圧スイッチ8Aと左押圧スイッチ8Bがあらかじめ設定されたピッチで配設されているとともに、これらの押圧スイッチ8A,8Bの各押圧部9A,9Bそれぞれに当接する右押圧棒10と左押圧棒11の4組が、上ケース2の天井面の対応する位置に設けられた4組の筒状部4A,4Bの保持孔5A,5Bによってそれぞれの細径部10A,11Aを上下動可能に保持されている(図2参照)。
なお、上記の右押圧スイッチ8Aと左押圧スイッチ8Bは、それぞれの押圧部9A,9Bに押圧力を加えて押し込むことによってONとなり、押圧力を除くと押圧部9A,9Bは元の位置に自己復帰してOFFとなるものである。
また、配線基板7の長手方向中心線の上方には、ステンレス鋼や高力アルミニウム等の剛性材料からなる円形軸12が上ケース2の長手方向両端部の壁面2A,2Bにより、配線基板7と平行に保持されている。
そして、上ケース2の天井面には、4組の右押圧スイッチ8Aと左押圧スイッチ8Bの4組それぞれに対応して4個の同寸法形状の操作釦14が配設されており、上ケース2の天井面の4組の大角孔6Aと小角孔6Bを貫通して下方へ延ばされた第1脚部15Aと第2脚部15Bの先端の円形孔16A,16Bが円形軸12に嵌合して、独立して回動可能なように保持されるとともに、上ケース2の天井面上に露出した上部が、それぞれの端部近傍が反対方向への傾倒操作部としての右操作面17Aおよび左操作面17Bとなった操作面17を形成し(図2および図3参照)、その下面が4組の右押圧棒10と左押圧棒11の球面形状の太径部10B,11B上端の球面形状の上端部に当接している。
なお、4個の操作釦14は、ABS樹脂で形成され、その操作面17上には、操作時に調節できる内容が表示されている。
さらに、4個の操作釦14の第1脚部15Aの側面にはそれぞれ捻りコイルばね21が配設されており、そのコイル部22が各円形孔16Aの周囲に設けられた円筒状のリブ18の外周に配されているとともに、両端の右フック部23Aと左フック部23Bの外側が、上ケース2の天井面に円形軸12の軸線を挟んで対称に整列して設けられた4個の大角孔6Aの斜めになった端面に一定の付勢力をもって弾接すると同時に、この両フック部23A,23Bの延長された先端部の外側が4個の操作釦14の各操作面17の下部に設けられた4対の右突出部19Aと左突出部19Bにそれぞれ弾接している(図3参照)。
そして、配線基板7の下面には、対となった4組の右押圧スイッチ8Aと左押圧スイッチ8Bからの信号を取り出すためのコネクタ25が装着され、リード線26を経て使用機器の回路に伝達されるようになっている。
本実施の形態による4連型シーソースイッチ1は以上のように構成されるものであり、4個の同形状寸法の操作釦14が1つの円形軸12によって嵌合保持されるとともに、通常状態において、4個の操作釦14はそれぞれの捻りコイルばね21によって、上ケース2に整列して設けられた大角孔6Aの端面に弾接しているので、並べられた4個の操作釦14は上面視・側面視ともに整列した配列状態であり、また操作面17を押圧操作してスイッチ動作をさせた後にも、捻りコイルばね21の弾性復元力によってこの状態に復帰する。
なお、この通常状態において、操作釦14の第2脚部15Bの側面は上ケース2の天井面の小角孔6Bのどちらの端面にも当接させないで、僅かなギャップをあけて対峙するようにしておくと、通常状態における操作釦14の整列はより安定したものとなる。
ここで、本実施の形態による4連型シーソースイッチ1の製造方法について説明する。
まず、図4の本発明の第1の実施の形態による4連型シーソースイッチ1の操作釦と捻りコイルばねの結合方法を説明する部分断面の側面図に示すように、捻りコイルばね21のコイル部22を、操作釦14の第1脚部15Aに設けた円形孔16A周囲の円筒状のリブ18の外周に嵌め込むとともに、図4に矢印で示すように、両側の右フック部23Aと左フック部23Bの先端間隔を狭めながら、操作釦14の操作面17下面の右突出部19Aと左突出部19Bの間に入れ込んで、両フック部23A,23Bの先端を2つの右突出部19Aと左突出部19Bに弾接・保持させて、ばね付操作釦28とする。
このように、ばね付操作釦28として操作釦14と捻りコイルばね21をあらかじめ一体化させておくことによって、下記の上ケース2に組み込む作業が非常に容易になる。
なお、捻りコイルばね21のコイル部22は、第1脚部に設けた円形孔周囲の円筒状のリブの内周に嵌め込むようにしてもよいが、その場合は、下記に説明する、円形孔に円形軸12を通す際に邪魔にならないような設定にする必要がある。
次に、本発明の第1の実施の形態による4連型シーソースイッチ1の上ケースの部品結合方法を説明する部分正面断面図である図5(a)および図5(a)のF−F線における断面図である図5(b)に示すように、上ケース2の天井面に対として設けられた4組の筒状部4A,4Bの保持孔5A,5Bに、上方から右押圧棒10と左押圧棒11の細径部10A,11Aを挿入し、次いで、天井面の4組の大角孔6Aと小角孔6Bに、4組の上記のばね付操作釦28の第1脚部15Aと第2脚部15Bをそれぞれ挿入する。
この時、ばね付操作釦28の第1脚部15Aが保持した捻りコイルばね21の右フック部23Aと左フック部23Bの外側が大角孔6Aの斜めになった端面(図5(b)参照)に当たる位置まで入ると、各ばね付操作釦28の第1脚部15Aと第2脚部15Bの先端の円形孔16Aと円形孔16Bは、上ケース2の長手方向端部の壁面2Aに設けられた塞がれた穴13Aおよび壁面2Bに設けられた貫通孔13Bとほぼ同じ中心線上に来る。
そして、図6の本発明の第1の実施の形態による4連型シーソースイッチ1の操作釦挿入後の上ケースに円形軸を挿入する方法を説明する正面断面図に示すように、保持治具29によってこの状態を保ちながら、円形軸12を1端の球面部12A側から上ケース2の壁面2Bの貫通孔13B内に挿入し、4組のばね付操作釦28の各脚部先端の円形孔16A,16Bに順次通してから、最後に球面部12Aの部分を上ケース2の壁面2Aの塞がれた穴13A内に圧入するとともに、円形軸12の他端の大径部12Bを壁面2Bの貫通孔13B内に圧入すると、図7の本発明の第1の実施の形態による4連型シーソースイッチ1の最終組合せ工程を説明する正面断面図に示すような、上ケース仕掛品30として完成する。
ここで、円形軸12の外径と、上ケース2の長手方向両端部の壁面2A,2Bに設ける塞がれた穴13Aおよび貫通孔13Bとの関係について説明する。
円形軸12は、一定外径のステンレス丸棒または高力アルミニウム合金棒等を所定の長さに切断した後、図6に示すように、一定外径部の一端を球面部12Aに加工し、他端は、上ケース2の壁面2Bの厚さの範囲内の部分に、小穴をあけて外径を膨らませる等の方法で、大径部12Bに加工したものである。
そして、上ケース2の壁面2Aの塞がれた穴13Aの径は円形軸12の一定外径よりも僅かに小さく、壁面2Bの貫通孔13Bの径は円形軸12の一定外径よりも僅かに大きく、しかも他端の大径部12Bよりも僅かに小さく形成されている。
したがって、図6に示したように、円形軸12は、一端の球面部12Aをガイドとして、上ケース2の壁面2Bの貫通孔13B内に挿入し、4組のばね付操作釦28の各脚部先端の円形孔16A,16Bに順次通して、最後に球面部12Aを上ケース2の壁面2Aの塞がれた穴13A内に圧入するとともに、他端の大径部12Bを壁面2Bの貫通孔13B内に圧入して、円形軸12を上ケース2の長手方向両端部の壁面2A,2Bに、容易にしかもがたつきなく保持させた上ケース仕掛品30とすることができる。
なお、円形軸12の一端は球面でなくて面取り加工でもよく、また他端は外径の一部を変形させて大径の部分を形成してもよいものである。
この後、図7に示すように、対となった4組の右押圧スイッチ8Aと左押圧スイッチ8Bを上面に、リード線26付のコネクタ25を下面に、それぞれ装着した配線基板仕掛品31を下ケース3の周囲壁と上記上ケース仕掛品30下面の周囲壁との間に挟み込んで、両ケースの間をビス(図示せず)で固定すれば、図1に示した本実施の形態による4連型シーソースイッチとして完成する。
なお、このようにして両ケースを組み合わせることにより、上ケース2の壁面2Bの貫通孔13Bの外方は下ケース3の周囲壁の延長部32により塞がれて、円形軸12は抜けなくなる。
次に、本実施の形態による4連型シーソースイッチ1の動作について説明する。
使用機器において、この4連型シーソースイッチ1で調節できる4つの機能のうちの任意の1つの機能、例えば、旅客機のシートの姿勢を調節する機能のうちの「背もたれ」を調節する場合について説明する。
まず、4連型シーソースイッチ1の4つの機能のうち、図8の本発明の第1の実施の形態による4連型シーソースイッチ1の操作釦の操作面の表示例を示す平面図にあるような表示が操作面17にある1つの操作釦14を選び、その操作面17の左側から見て右端部近傍のV印が記された右操作面17Aを下方へ押す。
すると、図1に示したC−C線およびD−D線における動作状態を説明する断面図である、図9および図10において、操作釦14は捻りコイルばね21の付勢力に抗して、第1脚部15A,第2脚部15Bの先端の円形孔16A,16Bが嵌合した円形軸12を中心として右方向に回動する。
すなわち、捻りコイルばね21の左フック部23Bが操作釦14の左突出部19Bに先端部を押されて上ケース2の大角孔6Aの端面から離れるとともに、操作釦14の右操作面17Aの傾斜した下面が当接している右押圧棒10の太径部10Bの球面形状の上端部を下方に押す。
そして、右押圧棒10の細径部10Aの下端が当接している右押圧スイッチ8Aの押圧部9Aを真直ぐ下方に押して、右押圧スイッチ8AをONにさせると、シートの「背もたれ」が倒れ始める。
そして、「背もたれ」が所望の角度まで倒れた時点で操作釦14の右操作面17Aに加えていた押圧力を除くと、操作面17下面の左突出部19Bが捻りコイルばね21の左フック部23Bの先端部に押されて、操作釦14は、左フック部23Bが上ケース2の大角孔6Aの端面に当たる位置まで戻り、右押圧スイッチ8Aは再びOFFとなり、押圧部9Aも自己復帰力によって元の位置に戻り、右押圧棒10を元の位置まで押し上げる。
このようにして、シートの「背もたれ」を倒す方向に調節することができる。
同様に、操作釦14の操作面17の左操作面17Bを下方へ押すと、今度は左押圧スイッチ8Bが動作してシートの「背もたれ」を起きる方向に調節することができる。
本実施の形態による4連型シーソースイッチ1は以上のように動作するものであって、操作釦14を押して右押圧棒10または左押圧棒11が下り始めて右押圧スイッチ8Aまたは左押圧スイッチ8Bの押圧部9Aまたは押圧部9Bが動き始める時点での押圧力は小さくてよいので、操作面17の傾斜した下面から右押圧棒10または左押圧棒11に加わる力が下方に押し下げる分力と横方向に押す分力に分かれて、押し下げる力が少なくなっても、右押圧棒10または左押圧棒11の先端の球面形状の上端部で滑って横方向の分力を逃がして、右押圧棒10または左押圧棒11は容易に押し下げられる。
そして、最も大きな押し下げ力を右押圧スイッチ8Aまたは左押圧スイッチ8Bに加える必要があるスイッチ動作時点において、操作面17の下面がほぼ垂直に右押圧棒10または左押圧棒11を押すので横方向への分力はなく、右押圧スイッチ8Aまたは左押圧スイッチ8Bを確実に動作させることができる。
以上の説明において、多連型シーソースイッチに配列するシーソースイッチの数を4個としたが、これは3個や6個等任意の数とすることができる。
また、複数個の操作釦をシーソー動作させる押圧力および押圧ストロークも総てのシーソースイッチで同じでなく、異なるものがあってもよい。
さらに、スイッチ接点として配線基板上に配列する複数個の押圧スイッチも電気容量や動作力を部分的に変更することもできる。
本発明の多連型シーソースイッチは、複数個のシーソースイッチを確実に整列して配設できるので、並べられた複数個の操作釦が上面視・側面視ともに安定した配列状態であるとともに、押圧操作時の感触が円滑である。したがって、旅客機や客船等のハイクラス用のシートやマッサージチェアの背もたれや足のせ台等の角度を変えて姿勢を調節するスイッチ等の用途に有用である。
本発明の第1の実施の形態による4連型シーソースイッチの正面断面図 図1のC−C線における断面図 図1のD−D線における断面図 本発明の第1の実施の形態による4連型シーソースイッチの操作釦と捻りコイルばねの結合方法を説明する部分断面の側面図 (a)本発明の第1の実施の形態による4連型シーソースイッチの上ケースの部品結合方法を説明する部分正面断面図(b)図5(a)のF−F線における断面図 本発明の第1の実施の形態による4連型シーソースイッチの操作釦挿入後の上ケースに円形軸を挿入する方法を説明する正面断面図 本発明の第1の実施の形態による4連型シーソースイッチの最終組合せ方法を説明する正面断面図 本発明の第1の実施の形態による4連型シーソースイッチの操作釦の操作面の表示例を示す平面図 本発明の第1の実施の形態による4連型シーソースイッチの動作状態を説明する、図1に示したC−C線における断面図 本発明の第1の実施の形態による4連型シーソースイッチの動作状態を説明する、図1に示したD−D線における断面図
符号の説明
1 4連型シーソースイッチ(多連型シーソースイッチ)
2 上ケース
2A,2B 壁面
3 下ケース
4A,4B 筒状部
5A,5B 保持孔
6A 大角孔
6B 小角孔
7 配線基板
8A 右押圧スイッチ
8B 左押圧スイッチ
9A,9B 押圧部
10 右押圧棒
10A,11A 細径部
10B,11B 太径部
11 左押圧棒
12 円形軸
12A 球面部
12B 大径部
13A 塞がれた穴
13B 貫通孔
14 操作釦
15A 第1脚部
15B 第2脚部
16A,16B 円形孔
17 操作面
17A 右操作面
17B 左操作面
18 リブ
19A 右突出部
19B 左突出部
21 捻りコイルばね
22 コイル部
23A 右フック部
23B 左フック部
25 コネクタ
26 リード線
28 ばね付操作釦
29 保持治具
30 上ケース仕掛品
31 配線基板仕掛品
32 延長部

Claims (5)

  1. 長方形状の長手方向の略中心線を挟んで両側に、対となった複数個の押圧スイッチがあらかじめ設定されたピッチで配列・装着された配線基板と、
    下面が開口部である細長い直方体形状で、前記配線基板が前記開口部を塞ぐように配設され、天井面の、前記複数個の押圧スイッチに相対する位置に複数個の筒状部を有するケースと、
    前記ケースの筒状部に上下動可能に保持され、前記複数個の押圧スイッチの押圧部にそれぞれ当接する複数個の押圧棒と、
    前記ケースの長手方向両端部の壁面により、前記配線基板と平行に前記複数個の押圧スイッチの配列中心線の上方に保持された剛性材料からなる円形軸と、
    前記複数個の押圧スイッチそれぞれに対応して配設され、独立して回動可能なように下方に突出した脚部先端の円形孔が前記円形軸に嵌合保持され、上部が前記ケースの天井面上に露出して対となった操作面を形成するとともに、その下面が各前記押圧棒の上端に当接する複数個の操作釦と、
    前記円形軸の周囲にコイル部が配設され、前記ケースの天井面に前記円形軸の軸線を挟んで対称に整列して設けられた角孔の端面に、両端のフック部の外側が一定の付勢力をもって弾接するとともに、前記両端のフック部の延長された先端部の外側が各前記操作釦の操作面の下部に設けられた1対の突出部に弾接している捻りコイルばねとで構成されていることを特徴とする多連型シーソースイッチ。
  2. 前記複数個の操作釦のそれぞれ対となった各操作面の一方に押圧力が加えられて前記操作釦が回動して傾き、その操作面の下面に当接する前記押圧棒が押し下げられて下方の前記押圧スイッチが動作する時点において、前記押圧棒の上端が当接する前記操作面の下面が前記押圧棒の軸線方向に対して略垂直となるように、通常状態において前記複数個の操作釦の操作面の下面が前記押圧棒の軸線方向に対して傾斜しているとともに、前記複数個の押圧棒の上端が球面形状であることを特徴とする請求項1に記載の多連型シーソースイッチ。
  3. 前記押圧棒とこれを上下動可能に保持する前記ケースの天井面の筒状部との間に、前記押圧棒の押圧方向への動きを規制するストッパー部を備えることを特徴とする請求項1に記載の多連型シーソースイッチ。
  4. 前記操作釦の脚部先端の円形孔の周囲に設けられた略円筒状のリブの内周または外周に、前記捻りコイルばねのコイル部が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の多連型シーソースイッチ。
  5. 前記円形軸を保持する前記ケースの長手方向両端部の壁面の一方には、前記円形軸の一定外径よりも僅かに小さくて外方が塞がれた穴が設けられ、他方には、前記円形軸の一定外径よりも僅かに大きい貫通孔が設けられるとともに、前記円形軸の一定外径の一端部は面取りまたは球面に加工され、他端部は、前記貫通孔が設けられた壁面の厚さの範囲内に、前記貫通孔の径よりも僅かに大きい外径の部分があるように加工されたものであり、前記円形軸の一端部が前記ケースの壁面の塞がれた穴に、他端部が前記ケースの壁面の貫通孔にそれぞれ圧入され、前記貫通孔の外方が塞がれたものであることを特徴とする請求項1に記載の多連型シーソースイッチ。
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