JP2008226504A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】誘電体層への顔料添加がなく、歩留りを低下させずに色純度を向上できるプラズマディスプレイパネルを提供する。
【解決手段】緑色(G)のセルから発光される光を透過する前面基板側の領域C内に銀コロイドを重点的に形成して、400nm〜500nm程度の青色(B)の発光波長域の光を吸光させ、色純度を向上させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネルに係り、特にプラズマディスプレイパネルの構造に関する。
近年、各種ディスプレイ装置においては、大画面化および高精細化に向けた開発に加えて、表示品質向上に向けた開発が進められている。上記ディスプレイ装置のうち、プラズマディスプレイパネル(以下、PDPと呼ぶ)は、希ガス放電による紫外線で蛍光体を励起発光させて画像・映像表示を行う。PDPには交流駆動方式(AC−PDP)と直流駆動方式(DC−PDP)の2つのタイプがある。図14は一般的なAC−PDPの発光部を切断した斜視図である。以下、図14を参照して、一般的なAC−PDPの基本構造について簡単に説明する。
図14に示すように、対向配置された前面基板10と背面基板20との間には多数の放電セル(放電空間)27が形成されている。また、前面基板10には、列方向(横方向)に延在する一対の主電極X、Yが、基材であるガラス基板11の内面に、行方向(縦方向)に沿って複数組配列されている。なお、列方向(横方向)と行方向(縦方向)は、平面上で互いに直交する2方向である。
主電極X、Yは、酸化インジウムスズ(ITO)などにより形成される透明導電膜12と、銀(Ag)やクロム(Cr)/銅(Cu)/クロム(Cr)の3層構造などにより形成される金属膜(バス電極)13とからなる。金属膜13は、主電極X、Yの導電性を確保するために透明導電膜12に積層されている。また、この主電極X、Yを被覆するように、ガラス基板11の内面側に、誘電体層14および酸化マグネシウム(MgO)などにより形成される保護層15が形成されている。
一方、背面基板20には、行方向に延在する複数のアドレス電極22が、基材であるガラス基板21の内面に、列方向に沿って、行ごとに配列されている。また、このアドレス電極22を被覆するように、ガラス基板21の内面側に誘電体層23が形成されている。さらに、その誘電体層23の上には、アドレス電極22と平行に隔壁24が形成されている。また、各行の放電空間を列ごとに仕切るために隔壁25が設けられているものもあり、これらの隔壁24および隔壁25により放電セル27が区画される。
また、放電セル27の内面を被覆するように、カラー表示のための赤色(以下、Rと呼ぶ)、緑色(以下、Gと呼ぶ)、青色(以下、Bと呼ぶ)の3色の蛍光体層26R、26G、26Bが設けられている。
また、放電セル27には主成分のネオンにキセノンを混合した放電ガスが充填されており、蛍光体層26R、26G、26Bは放電時にキセノンが放つ紫外線によって部分的に励起されて発光する。表示の1ピクセル(画素)は、列方向に沿って並ぶ3個のサブピクセル(単位発光領域)で構成される。
このPDPに対する要求は、年々高まってきており、現在は、30インチクラスから100インチクラスまでの全てのサイズで、ハイビジョン放送の1920×1080画素をそのまま表示できるフルスペックハイビジョン解像度や、高輝度、映像を忠実に表現できる色再現性が要求されている。このうち、色再現性を向上させるには、より3原色(R、G、B)の色純度を高める必要があり、蛍光体や前面カラーフィルタなどの開発が盛んに行われている。しかし、高解像度化につれ、セルサイズが小さくなり、上記方法による更なる改善は困難になってきている。
この解決方法として、着色誘電体層を形成する方法が提案されている。この方法によれば、表示側の基板に形成した主電極対を、放電空間を介して対向する各蛍光体層の発光色を透過させるように着色した着色誘電体層で覆うので、画面表示のコントラストを高め、視認性に優れた鮮明なカラー表示が得られる(例えば、特許文献1を参照。)。
特開平4−36930号公報
しかしながら、上述した着色誘電体層を形成する方法では、顔料を混ぜ合わせた各着色誘電体を塗り分ける必要があり、プロセスが長くなるという問題がある。また、重金属系顔料添加による環境、人体への影響が懸念される。また、各着色誘電体層間の界面に隙間等の欠陥が発生しやすいため、歩留り低下につながるという問題もある。
本発明は、上記した問題点に鑑み、誘電体組成への顔料添加がなく、また、歩留りを低下させずに色純度を向上できるPDPを提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載のプラズマディスプレイパネルは、電極と前記電極を被覆する誘電体層とを有する前面基板と、赤色、緑色、青色のセルを有する背面基板とが対向配置されたプラズマディスプレイパネルであって、前記前面基板の少なくとも前記緑色のセルに対向する部分の少なくとも一部に所定の発光波長域の光を吸光する吸光部を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2記載のプラズマディスプレイパネルは、請求項1記載のプラズマディスプレイパネルであって、前記所定の発光波長域は400nm〜500nmであることを特徴とする。
また、本発明の請求項3記載のプラズマディスプレイパネルは、請求項1または2のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネルであって、前記吸光部は、所定の金属成分を含むことを特徴とする。
また、本発明の請求項4記載のプラズマディスプレイパネルは、請求項3記載のプラズマディスプレイパネルであって、前記所定の金属成分として銀を含むことを特徴とする。
本発明によれば、顔料添加がなく、歩留りを低下させずに色純度を向上できる。また、吸光部を前面基板に設けた電極の一部である金属膜と同じプロセスで形成することで、プロセスを変更することなく、色純度を向上できる。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態に係るプラズマディスプレイパネル(PDP)ついて、図面を参照しながら説明する。なお、本PDPの基本構造は、図14に示す基本構造と同様であるので説明を省略する。また、図14に示す部材と同一の部材には同一の符号を付している。
図1は、本発明の実施の形態に係るPDPの発光部を前面基板側から見た平面図である。図1に示すように、主電極(電極)X、Yは、上述したように透明導電膜12と金属膜(バス電極)13とからなる。ここでは金属膜13が銀電極である場合について説明する。
なお、透明導電膜12は透明なため本来は見えないが、その配置を示すために破線で示している。また、隔壁24および隔壁25は、背面基板20に形成されているのが、前面基板10を透過して見えている。また、隔壁24および隔壁25の各中央間で区画される前面基板10側の領域をC(一点鎖線で囲まれた部分)とすると、主電極X、Yは、領域Cと交差する。
本実施の形態では、前面基板10の、発光色がGの放電セル(以下、Gのセルと呼ぶ)27に対向する部分の少なくとも一部に、言い換えると、Gのセル27から発光される光を透過する前面基板10側のGの領域(所定の領域)C内に、所定の発光波長域の光として400nm〜500nm程度のBの光を吸光する追加形成部(吸光部)16を設けている。ここでは、追加形成部16は、銀を含む金属膜で構成されている。
銀を含む金属膜13および追加形成部(銀を含む金属膜)16上に誘電体層14を形成するプロセスにおいて、誘電体層14の焼成時に、金属膜13および追加形成部16から銀がイオン化して誘電体層14やガラス基板11の中に溶け出して拡散する。この拡散した銀イオンは、誘電体層14に含まれるナトリウムなどのアルカリ金属イオンや、ガラス基板11に含まれる錫イオン(2価)によって還元されやすく、還元されると、銀を含む金属膜13および追加形成部(銀を含む金属膜)16の近傍にコロイド化する。このように銀がコロイド化した部分(図1における点描部)Sは、黄色に変色され、いわゆる黄変が生じる。このような黄変した部分(銀コロイドの発生領域)Sは、放電セル27から発光された光から発光波長域が400nm〜500nm程度のBの光を吸光する。
本実施の形態では、上述したように、Gのセル27から発光される光を透過するGの領域C内に銀を含む金属膜(追加形成部)16を形成することで、Gの領域C(所定の領域)内に存在する銀を含む金属片(金属膜13と追加形成部16)の面積を、発光色がRおよびBの放電セル(以下、Rのセル、Bのセルと呼ぶ。)27から発光される光を透過する前面基板10側のRおよびBの領域C(他の領域)内に存在する銀を含む金属片(金属膜13)の面積よりも大きくした。
これにより、Gの領域C内の点描部(銀がコロイド化した部分)Sの面積が、BおよびRの領域C内の点描部Sの面積よりも大きくなるので、Gの領域Cにおいて、Gのセル27から発光された光から400nm〜500nmの発光波長域(所定の発光波長域)の光を吸光する吸光度が、BおよびRの領域Cにおいて、RおよびBのセル27から発光された光から400nm〜500nmの発光波長域の光を吸光する吸光度よりも高くなり、Gの色純度を向上できる。
以上のように、本実施の形態では、前面基板のGのセルに対向する部分の少なくとも一部に、所定の発光波長域の光を吸光する吸光部として、所定の金属成分(ここでは、銀を)含む追加形成部(ここでは金属膜)を形成することで、Gのセルから発光された光から所定の発光波長域(ここでは400nm〜500nm)の光を吸光する吸光度を、他のセル(ここでは、RおよびBのセル)から発光された光から所定の発光波長域の光を吸光する吸光度よりも大きくしたので、色純度を向上させることができる。
続いて、追加形成部16について詳細に説明する。図1に示す例では、追加形成部16は、平面視形状が帯状あるいは略帯状で、主電極X、Yが延在する列方向(横方向)に直交あるいは略直交する方向に長く、金属膜13と一体構造で複数個配置されているが、追加形成部16の配置や形状は、無論、これに限定されるものではなく、Gの領域C内の銀を含む金属片の比率を増大できればよい。図2〜図7に、追加形成部16の変形例を示す。
図2に示す例では、追加形成部16は、平面視形状が帯状あるいは略帯状で、主電極X、Yが延在する列方向(横方向)に直交あるいは略直交する方向に長く、金属膜13と分離して、主電極X、Yが延在する方向に直交あるいは略直交する方向および主電極X、Yが延在する方向と平行あるいは略平行な方向の各方向に沿って複数個配置されている。
また、図3に示す例では、追加形成部16は、Gの領域C内の金属膜13と一体構造で形成されている。すなわち、Gの領域C内においては、追加形成部である銀を含む金属膜16により、バス電極(金属膜)13が構成される。
また、図4に示す例では、追加形成部16は、平面視形状が帯状あるいは略帯状で、主電極X、Yが延在する列方向(横方向)と平行あるいは略平行な方向に長く、金属膜13と分離して、主電極X、Yが延在する方向に直交あるいは略直交する方向および主電極X、Yが延在する方向と平行あるいは略平行な方向の各方向に沿って複数個配置されている。
また、図5に示す例では、追加形成部16は、平面視形状が帯状あるいは略帯状で、主電極X、Yが延在する列方向(横方向)に対して斜めの方向に長く、金属膜13と一体構造で複数個配置されている。
また、図6に示す例では、追加形成部16は、平面視形状が帯状あるいは略帯状で、主電極X、Yが延在する列方向(横方向)に対して斜めの方向に長く、金属膜13と分離して、主電極X、Yが延在する方向に直交あるいは略直交する方向もしくは主電極X、Yが延在する方向に対して斜めの方向および主電極X、Yが延在する方向と平行あるいは略平行な方向の各方向に沿って複数個配置されている。
また、図7に示す例では、追加形成部16は、金属膜13と分離して、Gの領域C内にマトリクス状に複数個配置されている。なお、このようにマトリクス状に配置する場合に限らず、複数個の追加形成部16をランダムに配置してもよい。また、この場合、銀を含む金属膜16の形状は、真円や楕円などの円形状、四角形や三角形などの多角形状などあらゆる形状にすることができる。また、図7に示す例では、追加形成部16をマトリクス状に配置したが、逆に、追加形成部16を形成しない領域をマトリクス状あるいはランダム状に形成してもよい。この場合、その領域の形状は、真円や楕円などの円形状、四角形や三角形などの多角形状などあらゆる形状にすることができる。
なお、追加形成部16の配置や形状は、無論、上述した図2〜図7に示す例に限定されるものではなく、例えば図2〜図7に示す追加形成部16を組み合わせてもよい。また、図2〜図7に示す配置方法では、Gのセル27からの光が追加形成部16により遮光される。そこで、例えば図8に示すように、追加形成部16を隔壁24および隔壁25の上部などの非発光領域のみに設けることで、Gのセル27からの光を遮光することなく、Gの領域C内の銀を含む金属片の比率を増大させてもよい。
また、本実施の形態では、列ごとに一対の主電極X、Yを配列する電極構成を例に説明したが、図9に示すような、等ピッチで配列された主電極X、Yのうちの配列の両端を除く主電極X、Yが奇数列または偶数列の表示に兼用される構成のPDPにおいても同様に適用することができる。
また、本実施の形態では、各行の放電空間を列ごとに仕切るために隔壁25を設けた構成を例に説明したが、隔壁25を設けない構成のPDPにおいても同様に適用することができる。
また、本実施の形態では、前面基板のGのセルに対向する部分の少なくとも一部に追加形成部16を形成して、Gの色純度を相対的に高める場合について説明したが、前面基板のGおよびRのセルの放電セルに対向する部分の少なくとも一方に追加形成部16を形成することで、RおよびGのうちの少なくとも一方の色純度を向上できる。
また、本実施の形態では、金属膜13が銀電極である場合について説明したが、例えば金属膜13をクロム/銅/クロムの3層構造などで形成した場合であっても、銀を含む金属膜(追加形成部)16を形成することで、色純度を向上させることができる。
(実施例)
続いて、本発明の実施例について説明する。本実施例では、前面基板による400nm〜500nmの発光波長域の光の吸光度を評価するために、以下で説明する前面基板を作成した。
図10、11は、本実施例1、2に係る前面基板を前面側から見た平面図である。本実施例1、2では、42インチHDタイプ(列ごとに一対の主電極X、Yを768対)の前面基板を用いる。なお、隔壁24、25は、前面基板10には存在しないが、配置の説明のため擬似的に示している。また、本実施例1、2では、本発明の効果を明確に評価できるように、銀を含む金属膜(追加形成部)16を設けたGの領域Cのみのパターンで前面基板10を作成した。
図10、11に示す前面基板10において、主電極X、Yを構成する透明導電膜12には、ITO(酸化インジウムと酸化スズとからなる透明導体)を用い、幅Hを200μmとした。また、主電極X、Yの透明導電膜12間の放電間隔MGを80μmとした。また、主電極X、Yを構成する金属膜13には、銀電極を用い、幅aを80μmとし、ピッチlを360μmとした。また、領域Cの列方向(横方向)のピッチWを300μm、行方向(縦方向)のピッチLを700μmとした。
また、図10に示す実施例1の前面基板10では、各領域C内に、追加形成部16として、平面視形状が帯状あるいは略帯状で、主電極X、Yが延在する列方向に直交あるいは略直交する方向に長い銀を含む金属膜を、主電極X、Yの金属膜13と一体構造で、列方向に沿ってp1=100μmピッチで領域Cの両端を含めて4本ずつ形成した(但し、領域Cの両端の追加形成部16は隣接する領域Cと共有する)。また、その寸法は幅b=5μm、長さc=190μmとした。また、追加形成部16は、透明導電膜12からはみ出さないように、透明導電膜12の上下両端から、それぞれ余白d=5μmとなる位置に形成した。
一方、図11に示す実施例2の前面基板10では、各領域C内に、追加形成部16として、直径φ=5μmの丸状の銀を含む金属膜を、行方向(縦方向)に沿ってp2=50μmピッチで15点、列方向(横方向)に沿ってp2=50μmピッチで7点形成した(但し、領域Cの端部の追加形成部16は隣接する領域Cと共有する)。
また、金属膜13および追加形成部16は、電極ペーストをスクリーン印刷により印刷後、乾燥、露光現像、焼成により焼成後の高さが10μmとなるように形成した。この電極ペーストは導電剤、開始剤、感光性樹脂、ガラスフリット、および有機ビヒクルからなる構成とした。このガラスフリットは、PbO、Bi3、、SiOを主成分とする組成とし、有機ビヒクルは、エチルセルロース、タ−ピネオール、ブチルカルビトールアセテートを主成分とする配合とした。導電剤には粒子径200nm〜1μmの銀粒子を用いた。また、誘電体層14は、ダイコート法にて塗布し、乾燥後、焼成により焼成後の高さが50μmとなるように形成した。この誘電体ペーストは、PbOやBiを含まず、比誘電率が従来よりも低い上、軟化点が500〜600℃であるLiO−B−SiO系ガラスフリットとエチルセルロースやタ−ピネオール、ブチルカルビトールアセテートを主成分として配合される有機ビヒクルから構成される。
図12は、実施例1、2の前面基板および従来の前面基板の分光透過率を測定した結果を示す図であり、従来の前面基板の分光透過率を1とした場合の比率で表している。なお、従来の前面基板は、実施例1、2の前面基板に対して、銀を含む追加形成部16がないものであり、その他の構成や、材料、プロセスは同じである。また、分光透過率については、コニカミノルタホールディングス株式会社製の分光測色計CM−3600dで評価した。ここで、破線Aは、従来の前面基板の分光透過率を示すグラフである。また、実線Bは、実施例1の前面基板の分光透過率を示すグラフである、また、点線Cは、実施例2の前面基板の分光透過率を示すグラフである。
図13は、実施例1、2の前面基板および従来の前面基板にGの蛍光体層26Gから発光される光を透過させたときの透過光の強度分布を算出した結果を示す図であり、従来の前面基板のピーク強度を1とした場合の比率で表している。この強度分布は、Gの蛍光体層26Gから発光される光の発光強度分布と図12に示す分光透過率との積で算出した。なお、Gの蛍光体層26Gから発光される光の発光強度分布には、ZnSiOを主成分とする蛍光体インクを塗布後、焼成した状態の発光強度分布を用いた。ここで、破線Aは、従来の前面基板の透過光の強度分布を示すグラフである。また、実線Bは、実施例1の前面基板の透過光の強度分布を示すグラフである。点線Cは、実施例2の前面基板の透過光の強度分布を示すグラフである。
図12に示すように、実施例1、2の前面基板は、400nm〜500nmの発光波長域の光を従来の前面基板よりも吸光している。その結果、図13に示すように、実施例1、2の前面基板では、400nm〜500nmの発光波長域の光が従来の前面基板よりもカットされ、色純度が向上する結果が得られ、飛躍的な改善が見られた。これは、従来の前面基板と比べて、金属膜13と追加形成部16からなる銀を含む金属膜の面積が大きくなることで、銀コロイドの発生面積も大きくなり、400nm〜500nmの発光波長域の吸光度が高くなったためと考えられる。
本発明にかかるプラズマディスプレイパネル(PDP)は、顔料添加がなく、歩留りを低下させずに色純度を向上でき、PDP関連の技術分野に適用可能である。
本発明の実施の形態に係るPDPの発光部の一例を前面基板側から見た平面図 本発明の実施の形態に係るPDPの追加形成部の変形例を説明するための平面図 本発明の実施の形態に係るPDPの追加形成部の変形例を説明するための平面図 本発明の実施の形態に係るPDPの追加形成部の変形例を説明するための平面図 本発明の実施の形態に係るPDPの追加形成部の変形例を説明するための平面図 本発明の実施の形態に係るPDPの追加形成部の変形例を説明するための平面図 本発明の実施の形態に係るPDPの追加形成部の変形例を説明するための平面図 本発明の実施の形態に係るPDPの追加形成部の変形例を説明するための平面図 本発明の実施の形態に係るPDPの他の例を説明するための平面図 本発明の実施例1に係るPDPの前面基板の構成を説明するための平面図 本発明の実施例2に係るPDPの前面基板の構成を説明するための平面図 実施例1、2の前面基板および従来の前面基板の分光透過率を測定した結果を示す図 実施例1、2の前面基板および従来の前面基板に緑色(G)の蛍光体層から発光される光を透過させたときの透過光の強度分布を算出した結果を示す図 本発明の実施の形態に係るPDPおよび従来のPDPの発光部を切断した斜視図
符号の説明
10 前面基板
11 ガラス基板(前面基板側)
12 透明導電膜
13 金属膜
14 誘電体層
15 保護膜
16 追加形成部(金属膜)
20 背面基板
21 ガラス基板(背面基板側)
22 アドレス電極
23 誘電体層
24、25 隔壁
26R、26G、26B 蛍光体層
27 放電セル(放電空間)
X、Y 主電極
C 隔壁24および隔壁25の各中央間で区画される領域
S 銀コロイドの発生領域

Claims (4)

  1. 電極と前記電極を被覆する誘電体層とを有する前面基板と、赤色、緑色、青色のセルを有する背面基板とが対向配置されたプラズマディスプレイパネルであって、前記前面基板の少なくとも前記緑色のセルに対向する部分の少なくとも一部に所定の発光波長域の光を吸光する吸光部を設けたことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. 前記所定の発光波長域は400nm〜500nmであることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 前記吸光部は、所定の金属成分を含むことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル。
  4. 前記所定の金属成分として銀を含むことを特徴とする請求項3記載のプラズマディスプレイパネル。
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