JP2008226299A - 磁気ヘッドテスターの磁気ヘッド固定装置 - Google Patents

磁気ヘッドテスターの磁気ヘッド固定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被検査磁気ヘッドを保持し回転する記録ディスクにアクセスさせる基台に、被検査磁気ヘッドのFPC接点に当接する複数のプローブを有するプローブ台を設け、このプローブに接近する方向に付勢された押圧アームを有するクランパを基台に回動操作自在に支持した磁気ヘッドテスターの磁気ヘッド固定装置において、クランパの押圧アームを薄肉化しても、該押圧アームが変形したり破損したりすることがない磁気ヘッド固定装置を得る。
【解決手段】クランパと基台にそれぞれ、該クランパのプローブ台方向への回動端を機械的に規制するストッパ壁とストッパ面とを設け、該ストッパ壁とストッパ面が当接するとき、押圧アームは押込代を残してプローブを押し込むようにした磁気ヘッド固定装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、磁気ヘッドの記録再生特性(録再特性)の検査を行なう磁気ヘッドテスターに関し、特にその磁気ヘッド固定装置に関する。
磁気ヘッドの録再特性は、磁気ヘッドテスターを用いて全数が検査されている。被検査磁気ヘッドを支持する磁気ヘッド固定装置は、該被検査磁気ヘッドを記録ディスクにアクセスさせる基台と一体に、被検査磁気ヘッドのFPC接点に当接する複数のプローブを有するプローブ台を備えており、該基台には軸を中心に開閉操作可能で閉じる方向に回動付勢されたクランパが支持されている。開いたクランパの自由端部(押圧アーム)とプローブ台との間に磁気ヘッドのFPC接点を挟んでクランパを解放すると、該押圧アームがFPC接点とプローブとに接触圧力を生じさせる。
検査に際しては、磁気ヘッド固定装置のプローブを、録再特性の検査を行うための処理を実行する録再IC及びヘッドテスターに接続し、磁気ヘッドを記録ディスクに対してアクセスさせ、実際の記録再生と同じ状態を作り出して、録再IC及びヘッドテスターによって録再特性の検査を行う。
実開平06-002259号公報 特開2003-51105号公報 特開平05-120646号公報 特開2005-327374号公報 特開平11-153617号公報 特開2005-268090号公報 特開2000-180505号公報 特開2000-121693号公報
このような磁気ヘッドテスターの磁気ヘッド固定装置では、被検査磁気ヘッドと記録ディスクの位置関係を実際の録再状態と可及的に同じ状態とする必要がある。その結果、最近のハードディスク装置の小型化に伴い、被検査磁気ヘッドと、検査の際に用いる記録ディスクとの距離が接近する傾向にある。このため従来、被検査磁気ヘッドのFPC接点とプローブとに接触圧力を生じさせるクランパの押圧アームの記録ディスク側の面に、記録ディスクが入り込む切欠を設けることが行われてきた。
ところが、クランパは、プローブに接近する方向に回動付勢されているため、クランパの押圧アームを薄肉化すると、該押圧アームに変形や破損が生じる可能性があることが判明した。
従って本発明は、クランパの押圧アームを薄肉化しても、該押圧アームが変形したり破損したりすることがない磁気ヘッド固定装置を得ることを目的とする。
本発明は、クランパの押圧アームとプローブ台とは別に、クランパの回動付勢端を機械的に規制するストッパ機構を設け、押圧アームにはプローブの突出付勢力だけが加わるようにすれば、以上の問題点を解決できるとの着眼に基づいてなされたものである。
すなわち、本発明は、被検査磁気ヘッドを保持し回転する記録ディスクにアクセスさせる基台;この基台に形成されたプローブ台;このプローブ台に、突出方向に付勢させて支持した、被検査磁気ヘッドのFPC接点に当接する複数のプローブ;基台に軸を中心に開閉操作可能に支持され、自由端部に基台のプローブに対して接離する押圧アームを有するクランパ;及びこのクランパをその押圧アームがプローブを押し込む方向に回動付勢する付勢手段;を有する磁気ヘッドテスターの磁気ヘッド固定装置において、クランパと基台にそれぞれ、該クランパのプローブ台方向への回動端を機械的に規制するストッパ壁とストッパ面とを設け、該ストッパ壁とストッパ面が当接するとき、押圧アームは押込代を残してプローブを押し込むようにしたことを特徴としている。
クランパの押圧アームには、先端部側から順に、プローブを押圧する薄肉部と、該薄肉部より厚肉の上記ストッパ壁を設けるのが実際的である。すなわち、押圧アームの先端部には、記録ディスクを逃げる切欠を形成して薄肉としても、押圧アームにはプローブの突出圧力しか加わらない。
本発明の磁気ヘッド固定装置によれば、クランパの押圧アームを薄肉化しても、該押圧アームにはプローブの突出圧力しか加わらないため、変形や破損を防止することができる。従って、記録ディスクと被検査磁気ヘッドを接近させた実際の録再状態と同じ状態での検査を行うことができる。
図1ないし図3は、本発明による磁気ヘッド固定装置(治具)100の一実施形態を示している。この磁気ヘッド固定装置100は、被検査磁気ヘッド10を支持し、実際の記録再生と同じ状態で記録ディスクMにアクセスさせるものである。被検査磁気ヘッド10は、記録ディスクMに対してデータの記録及び再生を磁気的に行なうスライダ(MRヘッド)11と、このスライダ11を先端部に備えたジンバル12と、スライダ11に接続されたFPC基板13とを有する。FPC基板13の端部には、スライダ11の記録再生端子に導通するFPC接点14が臨んでいる。
磁気ヘッド固定装置100は、基台20と、この基台20に軸31で枢着したクランパ30とを備えている。基台20には、ジンバル支持台21と、プローブ台22とが隣接して備えられている。ジンバル支持台21は、図示しない周知のクランプ機構を介して被検査磁気ヘッド10のジンバル12を機械的に支持するものである。このようなクランプ機構は例えば特開平5-120646号に開示されている。プローブ台22は、被検査磁気ヘッド10のFPC接点14に電気的に導通するプローブ(スプリングプローブ)24を備えている。プローブ24は、図2、図3に示すように、図示しない付勢手段(ばね)によって、プローブ台22の表面22Sから突出する方向に付勢されており、常時は突出端に位置している。この突出量Pは、例えば数mmである。
クランパ30は、軸31から延びる一方の端部をプローブ台22上に延びる押圧アーム32とし、他方の端部を着力部33としたもので、軸31回りに設けたトーションばね34により、押圧アーム32がプローブ台22に接近する方向(プローブ24を押し込む方向、閉方向)に回動付勢されている。トーションばね34によるクランパの閉方向の力は、プローブ24を突出させる力より十分大きい。押圧アーム32の先端部上面(記録ディスクMと対向する面)には、相対的に記録ディスクMが入り込む切欠32aが形成されている。すなわち、押圧アーム32は、切欠32aによって薄肉となった自由端部側の薄肉部32bと、軸31側の厚肉部32cとからなっている。厚肉部32cの厚さTは、薄肉部32bの厚さtより厚く容易に変形しない。厚肉部32cは、ストッパ壁を構成する。
基台20には、押圧アーム32のストッパ壁(厚肉部)32cに当接するストッパ面25Sを有するストッパ柱25が一体に設けられている。この厚肉部32cとストッパ面25Sは、クランパ30のプローブ台22側への回動端を機械的に規制し、薄肉部32bに、プローブ24を突出させるばね力のみを作用させ、トーションばね34による力を作用させない。
すなわち、トーションばね34の力に抗し着力部33を押してクランパ30を開いた状態で、プローブ台22のプローブ24上に被検査磁気ヘッド10のFPC接点14を載せ、着力部33を解放すると、押圧アーム32はトーションばね34の力によりプローブ台22上に閉じる。このとき、押圧アーム32はそのストッパ壁32cが基台20のストッパ面25Sと当接して閉方向の回動端が機械的に規制される。そして、この回動規制端において、薄肉部32bは、FPC接点14をプローブ24側に押して該FPC接点14とプローブ24を導通させるが、このとき、プローブ24を完全に(全ストローク)押し込むことはない。例えば前述のプローブ24の自由状態におけるPを4mmとしたとき、押込代pを、1mm前後残すことで、薄肉部32bはプローブ24を不完全に押し込むことになる。
このように、押圧アーム32に、薄肉部32bとプローブ台22(プローブ24)との当接によるストッパ機構とは別に、ストッパ壁32cとストッパ面25Sとによるストッパ機構を設けることにより、記録ディスクMの入り込む切欠32aを設けて薄肉部32bを薄肉化しても、薄肉部32bが変形、破損するおそれがない磁気ヘッド固定装置100を得ることができる。
ちなみに従来品は、押圧アーム32のストッパ壁32cとストッパ面25Sが存在せず、薄肉部32bとプローブ台22(プローブ24)とが直接当接してトーションばね34の力を受けていた。このため、切欠32aを設けることで薄肉部32bの薄肉化が進行すると、該薄肉部32bが変形したり破損するおそれがあった。
磁気ヘッド固定装置100には、プローブ24に導通する中継接点26が設けられている。図4は、磁気ヘッド固定装置100を含む磁気ヘッドテスター全体の接続概念図である。磁気ヘッド固定装置100に対して相対移動可能なICホルダ40は、中継接点26に導通するプローブ41と、このプローブ41に導通する録再IC42とを有しており、録再IC42は可撓ケーブル51によりヘッドテスター50に接続されている。
この磁気ヘッドテスターによる被検査磁気ヘッド10の検査は次のように行われる。記録ディスクMへの非アクセス位置にある磁気ヘッド固定装置100のジンバル支持台21及びプローブ台22上に、上述のようにクランプ機構及びクランパ30を介して被検査磁気ヘッド10を支持する。次に、磁気ヘッド固定装置100を記録ディスクMへアクセスさせ、被検査磁気ヘッド10(スライダ11)を記録ディスクMへのアクセス位置(記録再生位置)に位置させる。
アクセス終了後、ICホルダ40を磁気ヘッド固定装置100上に移動させ、ICホルダ40のプローブ41を中継接点26に導通させる。すると、スライダ11から録再IC42、さらにはヘッドテスター50への検査回路が完成する。この状態で記録ディスクMを回転させて、ヘッドテスター50からの動作信号に基づき録再IC42からのデータを被検査磁気ヘッド10により記録ディスクMに記録する。また、記録ディスクMに記録されたデータを被検査磁気ヘッド10で再生し、その測定結果の電気信号を録再IC42からヘッドテスター50に送る。ヘッドテスター50は、録再IC42から伝送された電気信号による結果に基づいて磁気ヘッド被検査磁気ヘッド10の良否判定を行なう。その良否判定は、ヘッドテスター50に表示され、さらに図示しないメモリに蓄積される。
以上の磁気ヘッドテスターの全体像は一例であり、本発明の磁気ヘッド固定装置100の録再IC42及びヘッドテスター50に対する接続態様には自由度がある。
本発明の磁気ヘッド固定装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1の磁気ヘッド固定装置のプローブ台とクランパ回りの拡大斜視図である。 同プローブ台とクランパ回りの側面図である。 磁気ヘッドテスターの回路図である。
符号の説明
100 磁気ヘッド固定装置
10 被検査磁気ヘッド
11 スライダ
12 ジンバル
13 FPC基板
14 FPC接点
20 基台
21 ジンバル支持台
22 プローブ台
24 プローブ
25 ストッパ面
26 中継接点
30 クランパ
31 軸
32 押圧アーム
32a 切欠
32b 薄肉部
32c 厚肉部(ストッパ壁)
33 着力部
34 トーションばね(付勢手段)
40 ICホルダ
41 プローブ
42 録再IC
50 ヘッドテスター
M 記録ディスク

Claims (3)

  1. 被検査磁気ヘッドを保持し回転する記録ディスクにアクセスさせる基台;
    この基台に形成されたプローブ台;
    このプローブ台に、突出方向に付勢させて支持した、上記被検査磁気ヘッドのFPC接点に当接する複数のプローブ;
    上記基台に軸を中心に開閉操作可能に支持され、自由端部に上記基台のプローブに対して接離する押圧アームを有するクランパ;及び
    このクランパをその押圧アームが上記プローブを押し込む方向に回動付勢する付勢手段;
    を有する磁気ヘッドテスターの磁気ヘッド固定装置において、
    上記クランパと基台にそれぞれ、該クランパのプローブ台方向への回動端を機械的に規制するストッパ壁とストッパ面とを設け、該ストッパ壁とストッパ面が当接するとき、上記押圧アームは押込代を残してプローブを押し込むことを特徴とする磁気ヘッドテスターの磁気ヘッド固定装置。
  2. 請求項1記載の磁気ヘッド固定装置において、上記クランパの押圧アームは、先端部側から順に、プローブを押圧する薄肉部と、該薄肉部より厚肉の上記ストッパ壁を有している磁気ヘッド固定装置。
  3. 請求項1または2記載の磁気ヘッド固定装置において、クランパの上記押圧アームの先端部には、上記記録ディスクを逃げる切欠が形成されている磁気ヘッド固定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014017032A (ja) * 2012-07-09 2014-01-30 Hitachi High-Technologies Corp 磁気ヘッドユニット及び磁気ヘッド検査装置

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