JP2008225337A - 液晶装置、及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】電極上に設けられる液晶層に対し、広範囲に亘って電界を及ぼすことができ、高開口率が得られる液晶装置、及びこの液晶装置を備えた電子機器を提供する。
【解決手段】液晶層50を挟持して互いに対向配置された第1基板10と第2基板20と、第1基板10の液晶層50側に設けられた第1電極9と、絶縁膜18を介して第1電極9上に設けられた第2電極と、を有し、第1電極9と第2電極との間に生じる電界によって液晶層50の液晶分子を配向制御する液晶装置100である。第2電極は線状電極部19aを有して構成されており、第2基板20の液晶層50側には、少なくとも線状電極部19aの側端部に対応した領域に、液晶層50に接する表面を傾斜させた傾斜面24が設けられている。
【選択図】図3
【解決手段】液晶層50を挟持して互いに対向配置された第1基板10と第2基板20と、第1基板10の液晶層50側に設けられた第1電極9と、絶縁膜18を介して第1電極9上に設けられた第2電極と、を有し、第1電極9と第2電極との間に生じる電界によって液晶層50の液晶分子を配向制御する液晶装置100である。第2電極は線状電極部19aを有して構成されており、第2基板20の液晶層50側には、少なくとも線状電極部19aの側端部に対応した領域に、液晶層50に接する表面を傾斜させた傾斜面24が設けられている。
【選択図】図3
Description
本発明は、液晶装置、及び電子機器に関するものである。
液晶装置の一形態として、液晶層に基板面方向の電界を印加して液晶分子の配向制御を行う方式(以下、横電界方式と称する。)のものが知られており、液晶に電界を印加する電極の形態によりIPS(In-Plane Switching)方式、FFS(Fringe-Field Switching)方式等と呼ばれるものが知られている。
このような横電界方式の液晶装置では、その構造上、上部電極(第2電極)の端縁部上に配置された液晶分子を良好に動作できるものの、電極の中央部上に配置された液晶分子に対し電界を十分に及ぼすことができないため、ディスクリネーションが発生してしまい、上部電極の中央部で透過率が低下するといった問題があった。そこで、ディスクリネーションが発生する領域に対応させて絶縁膜にスリットを設け、液晶層のギャップを変化させることでディスクリネーションの発生を抑制し、透過率を向上させる技術がある(例えば、特許文献1参照)。この技術では、IPS方式の液晶装置において透過率の向上を図っている。
特開2000−66224号公報
ところで、FFS方式の液晶装置においても同様に透過率の向上が望まれている。
しかしながら、上記従来の技術では、IPS方式に対しては有効であるものの、IPS方式とは電極形状の異なるFFS方式の液晶装置においては、上部電極の中央部で透過率を十分に向上させることが難しい。
しかしながら、上記従来の技術では、IPS方式に対しては有効であるものの、IPS方式とは電極形状の異なるFFS方式の液晶装置においては、上部電極の中央部で透過率を十分に向上させることが難しい。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、電極上に設けられる液晶層に対し、広範囲に亘って電界を及ぼすことができ、高開口率が得られる液晶装置、及びこの液晶装置を備えた電子機器を提供することを目的としている。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。
すなわち、本発明の液晶装置は、液晶層を挟持して互いに対向配置された第1基板と第2基板と、前記第1基板の前記液晶層側に設けられた第1電極と、絶縁膜を介して前記第1電極上に設けられた第2電極と、を有し、前記第1電極と前記第2電極との間に生じる電界によって前記液晶層の液晶分子を配向制御する液晶装置において、前記第2電極は線状電極部を有して構成されており、前記第2基板の前記液晶層側には、少なくとも前記線状電極部の側端部に対応した領域に、前記液晶層に接する表面を傾斜させた傾斜面が設けられていることを特徴とする。
すなわち、本発明の液晶装置は、液晶層を挟持して互いに対向配置された第1基板と第2基板と、前記第1基板の前記液晶層側に設けられた第1電極と、絶縁膜を介して前記第1電極上に設けられた第2電極と、を有し、前記第1電極と前記第2電極との間に生じる電界によって前記液晶層の液晶分子を配向制御する液晶装置において、前記第2電極は線状電極部を有して構成されており、前記第2基板の前記液晶層側には、少なくとも前記線状電極部の側端部に対応した領域に、前記液晶層に接する表面を傾斜させた傾斜面が設けられていることを特徴とする。
本発明の液晶装置によれば、第2基板の液晶層側における第2電極を構成する線状電極部の側端部に対応した領域に傾斜面が設けられていることで、第1および第2電極間に生じる電界が変化し、電界の影響が及ぶ領域が拡大することで、第2電極上に配置される液晶層を良好に駆動させることができる。したがって、駆動できる液晶層が増加することで透過率が向上し、これに伴って開口率を上昇させることができる。
また、上記液晶装置においては、前記第2電極は、互いに平行に配置された複数の前記線状電極部を有して構成されており、前記第2基板の前記液晶層側には、前記線状電極部の間に対応して前記液晶層に接する表面を突出させた凸状部が形成されており、該凸状部から前記線状電極部の形成領域にわたって傾斜した前記傾斜面が形成されているのが好ましい。
このようにすれば、線状電極部の形状に合わせて凸状部を形成することで、上記傾斜面を簡便に形成できる。
このようにすれば、線状電極部の形状に合わせて凸状部を形成することで、上記傾斜面を簡便に形成できる。
また、上記液晶装置においては、前記第2基板の前記液晶層側には、前記第2電極の前記線状電極部に対応した凹部が設けられており、前記凸部と前記凹部との間に前記傾斜面が設けられ、前記第2電極の前記線状電極部は前記凹部と前記傾斜面が設けられた領域に配置されているのが好ましい。
このようにすれば、傾斜面により線状電極部上に配置される液晶分子に対し、広範囲に亘って電界を及ぼすことできる。よって、透過率を向上させることで開口率を高めることができる。
このようにすれば、傾斜面により線状電極部上に配置される液晶分子に対し、広範囲に亘って電界を及ぼすことできる。よって、透過率を向上させることで開口率を高めることができる。
また、上記液晶装置においては、前記第2電極に開口部が形成され、該開口部の形成領域に対応して、前記第2基板の前記液晶層側に突出した凸状部が形成されており、該凸状部の側面が前記傾斜面を構成するのが好ましい。
このようにすれば、例えば第2電極に形成される開口部の形状によらず、上述したように第2電極上に配設される電気光学層を良好に駆動でき、高開口率を実現することができる。また、凸状部を形成することで上記傾斜面を簡便に形成できる。
さらに、前記第2基板の前記液晶層側にカラーフィルタ及びオーバーコート層が順に積層して設けられ、該オーバーコート層に前記凸状部が形成されるのが望ましい。
オーバーコート層を用いることで、前記凸状部を容易に形成できる。また、高い開口率を有するフルカラー表示を行うことができる。
このようにすれば、例えば第2電極に形成される開口部の形状によらず、上述したように第2電極上に配設される電気光学層を良好に駆動でき、高開口率を実現することができる。また、凸状部を形成することで上記傾斜面を簡便に形成できる。
さらに、前記第2基板の前記液晶層側にカラーフィルタ及びオーバーコート層が順に積層して設けられ、該オーバーコート層に前記凸状部が形成されるのが望ましい。
オーバーコート層を用いることで、前記凸状部を容易に形成できる。また、高い開口率を有するフルカラー表示を行うことができる。
本発明の電子機器は、上記液晶装置を備えたことを特徴とする。
本発明の電子機器によれば、上述したように高い開口率が得られる液晶装置を備えているので、電子機器自体も、明るく、信頼性に優れたなものとなる。
以下、本発明における液晶装置の一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
また、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。この際、水平面内における所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。例えば本実施形態においては、X軸方向を走査線の延在方向、Y軸方向をデータ線の延在方向、Z軸方向を観察者による液晶パネルの観察方向としている。
本実施形態では、液晶装置としてアクティブマトリクス方式の透過型液晶装置を例に挙げて説明する。また、本実施形態に係る液晶装置は、液晶に対し略基板面方向の電界を印加して配向を制御することにより画像表示を行う横電界方式のうち、FFS方式と呼ばれる方式を採用した液晶装置である。また本実施形態の液晶装置は、基板上にカラーフィルタを具備したカラー液晶装置であり、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色光を出力する3個のサブ画素で1個の画素を構成するものである。ここで、表示を構成する最小単位となる表示領域を「サブ画素領域」、3個のサブ画素により形成される表示領域を「画素領域」と称する。
図1は、本実施形態に係る液晶装置100の回路構成を示す図である。図1に示すように、液晶装置100の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数のサブ画素領域には、それぞれ画素電極9と画素電極9をスイッチング制御するためのTFT30とが形成されており、データ線駆動回路から延びるデータ線6aがTFT30のソースに電気的に接続されている。データ線駆動回路101は、画像信号S1、S2、…、Snをデータ線6aを介して各サブ画素に供給する。前記画像信号S1〜Snはこの順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。
また、TFT30のゲートには、走査線駆動回路102から延びる走査線3aが電気的に接続されており、走査線駆動回路102から所定のタイミングで走査線3aにパルス的に供給される走査信号G1、G2、…、Gmが、この順に線順次でTFT30のゲートに印加されるようになっている。画素電極9は、TFT30のドレインに電気的に接続されている。スイッチング素子であるTFT30が走査信号G1、G2、…、Gmの入力により一定期間だけオン状態とされることで、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snが所定のタイミングで画素電極9に書き込まれるようになっている。画素電極9を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、画素電極9と液晶を介して対向する共通電極との間で一定期間保持される。なお、符号3bを付して示す配線は、各サブ画素内の共通電極間を電気的に接続する共通線である。
図2は、本実施形態の液晶装置を構成するマトリクス状に形成されたサブ画素領域の平面構成図である。液晶装置100には、ITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電膜からなる平面視略矩形状の複数の画素電極9が設けられている。画素電極9はX軸方向及びY軸方向に配列されており、該画素電極9の間隙に沿ってY軸方向に延在する複数のデータ線6aとX軸方向に延在する複数の走査線3aとが設けられている。画素電極9の配置された領域は表示の最小単位であるサブ画素を構成し、該サブ画素がX軸方向及びY軸方向に配列することにより全体としての表示領域が形成されている。
走査線3aとデータ線6aとの交差部近傍には、画素スイッチング素子であるTFT30が設けられている。TFT30は、平面視略L字状のポリシリコン膜からなる半導体層35を備えている。半導体層35の一端側はデータ線6aと交差しており、半導体層35とデータ線6aとが平面的に重なる位置にソースコンタクトホール44が設けられている。そして、このソースコンタクトホール44を介して半導体層35とデータ線6aとが電気的に接続されている。一方、半導体層35の他端側は画素電極9と平面的に重なるように配置されており、半導体層35と画素電極9とが平面的に重なる位置にドレインコンタクトホール45及び画素コンタクトホール47が設けられている。ドレインコンタクトホール45と画素コンタクトホール47とは互いに連通しており、このドレインコンタクトホール45及び画素コンタクトホール47を介して半導体層35と画素電極9とが電気的に接続されている。さらに、半導体層35の中央部は走査線3aと交差しており、半導体層35の走査線3aと平面的に重なる部分がTFT30のチャネル領域とされ、該チャネル領域と対向する部分の走査線3aがTFT30のゲート電極33となっている。
画素電極9の上層側には、画素電極9と対向してITO等の透明導電膜からなる平面視ベタ状の共通電極19が設けられている。共通電極19は複数のサブ画素領域に跨って設けられている。画素電極9と共通電極19とが平面視で重なる領域は、当該サブ画素領域の容量として機能する。また、共通電極19と画素電極9とが対向する対向領域には、共通電極19を部分的に除去して形成された複数のスリット(開口部)19sが設けられている。共通電極19はスリット19sが形成されることで、複数の線状電極19aを有して構成されたものとなっている。また、スリット19sは走査線3aと略平行な方向(X軸方向)に延在しており、複数のスリット19s(線状電極19a)が互いに均等な間隔でデータ線6aの延在方向(Y軸方向)に沿って配列している。そして、スリット19sを介して画素電極9と共通電極19との間に走査線3aと略直交する方向(Y軸方向)の横電界が発生するようになっている。
図3は、図2のA−A’線に沿う断面構成図である。液晶装置100は、互いに対向するTFTアレイ基板(第1基板)10及び対向基板(第2基板)20と、該TFTアレイ基板10及び対向基板20との間に挟持された液晶層50とを備えている。TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向する対向領域の周縁部には図示略のシール材が設けられており、該シール材とTFTアレイ基板10及び対向基板20との間に形成された空間(セルギャップ)に、液晶層50が封止されている。TFTアレイ基板10の液晶層50とは反対側には偏光板14が設けられ、対向基板20の液晶層50とは反対側には偏光板29が設けられている。TFTアレイ基板10の背面側(偏光板14の基板本端10Aとは反対側)には、光源と導光板91と反射板92とを具備したバックライト(照明装置)90が設けられている。
TFTアレイ基板10は、ガラスや石英、プラスチック等の透光性の基板本体10Aを基体として備えている。基板本体10Aの液晶層50側には半導体層35が形成されており、半導体層35を覆ってシリコン酸化物等の透明絶縁膜からなるゲート絶縁膜11が形成されている。ゲート絶縁膜11上には走査線3aが形成されている。そして、走査線3aと対向する部分の半導体層35がTFT30のチャネル領域35cとなり、半導体層35と対向する部分の走査線3aがゲート電極33となっている。また、半導体層35のチャネル領域35cを挟んだ両側には、それぞれソース領域35sとドレイン領域35dとが形成されている。
ゲート絶縁膜11、走査線3a(ゲート電極33)及びゲート絶縁膜11を覆って酸化シリコン膜等の透明絶縁膜からなる第1層間絶縁膜12が形成されている。第1層間絶縁膜12及びゲート絶縁膜11のドレイン領域35dに対向する部分には、第1層間絶縁膜12及びゲート絶縁膜11を貫通するドレインコンタクトホール45が形成されている。
第1層間絶縁膜12上にはドレイン電極32が形成されている。ドレイン電極32はドレインコンタクトホール45を介してドレイン領域35dと電気的に接続されている。図示は省略したが、第1層間絶縁膜12及びゲート絶縁膜11のソース領域35sに対向する部分には、第1層間絶縁膜12及びゲート絶縁膜11を貫通するソースコンタクトホール44が形成されている(図2参照)。第1層間絶縁膜12上にはデータ線6aが形成されている。データ線6aはソースコンタクトホール44を介してソース領域35sと電気的に接続されている。
第1層間絶縁膜12上にはドレイン電極32が形成されている。ドレイン電極32はドレインコンタクトホール45を介してドレイン領域35dと電気的に接続されている。図示は省略したが、第1層間絶縁膜12及びゲート絶縁膜11のソース領域35sに対向する部分には、第1層間絶縁膜12及びゲート絶縁膜11を貫通するソースコンタクトホール44が形成されている(図2参照)。第1層間絶縁膜12上にはデータ線6aが形成されている。データ線6aはソースコンタクトホール44を介してソース領域35sと電気的に接続されている。
第1層間絶縁膜12、データ線6a及びドレイン電極32を覆ってシリコン窒化膜等からなる第2層間絶縁膜13が形成されている。また、第2層間絶縁膜13を覆って、アクリル等の樹脂膜からなる第3層間絶縁膜13が形成されている。第3層間絶縁膜13は、基板本体10A上にTFT30等を形成することにより生じた凹凸を平坦化する平坦化膜として機能するものである。第3層間絶縁膜13のドレイン電極32に対向する部分には画素コンタクトホール47が形成されている。この画素コンタクトホール47は、前記第1層間絶縁膜12およびゲート絶縁膜11を貫通し、内部に前記ドレイン電極32を臨むドレインコンタクトホール45の直上に形成される。
また、画素コンタクトホール47はドレインコンタクトホール45よりも大きな面積で形成されており、画素コンタクトホール47の底部には、ドレインコンタクトホール45の内壁面を覆って第1層間絶縁膜12の上面に配置されたドレイン電極32の一部が露出している。第3層間絶縁膜13上には、ITO等の透明導電膜からなる平面視略矩形状の画素電極9が形成されており、画素コンタクトホール47の内壁面を覆って形成された導電膜を介して、画素コンタクトホール47の底部に露出したドレイン電極32と電気的に接続されている。
第3層間絶縁膜13上には、画素電極9を覆ってシリコン窒化膜等からなる電極部絶縁膜(絶縁膜)18が形成されている。電極部絶縁膜18上には、ITO等の透明導電膜からなる平面視ベタ状の共通電極19が形成されている。共通電極19には、画素電極9と対向する部分に複数のスリット19sが形成され、これにより複数の線状電極19aを構成している。また、共通電極19及び電極部絶縁膜18を覆って、ポリイミド等の配向膜16が形成されている。配向膜16はラビング処理等を施されて液晶を所定方向に配向させるようになっている。配向膜16による配向規制方向は、例えば走査線3aの延在方向(X軸方向)と平行であり、共通電極19のスリット19sの延在方向とは交差する方向である。
対向基板20は、ガラスや石英、プラスチック等の透光性の基板本体20Aを基体として備えている。基板本体20Aの液晶層50側には、カラーフィルタ22が設けられている。カラーフィルタ22は、各サブ画素領域に対応して設けられた色材層を具備している。このカラーフィルタ22を覆ってアクリル樹脂等の透明有機絶縁膜からなるオーバーコート層23が形成されている。オーバーコート層23を覆って配向膜28が設けられている。この配向膜28は、TFTアレイ基板10側の配向膜16と同様の構成であり、配向膜28による配向規制方向は、配向膜16の配向規制方向と略平行であり、したがって液晶層50は、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で、水平配向の初期配向状態を呈するものとなっている。
このような構成の基に本実施形態に係る液晶装置100は、走査線3a及びデータ線6aを介した信号入力により、画素電極9と共通電極(線状電極19a)19との間に電界を発生させて液晶を駆動し、所望のカラー表示を行うようになっている。
一般に、FFS方式の液晶装置は構造上、共通電極(線状電極)における側端部側の液晶分子が動き易く、中央部側では電界の影響が小さくなるため、液晶分子の配向を十分に変化させることができない。その結果、共通電極(線状電極)の上部における透過率が低下してしまう。
そこで、本実施形態に係る液晶装置100は、図4に示すように、断面視した状態で、対向基板20の液晶層50側に線状電極19aの側端部に対応した領域にテーパー状の傾斜面24が形成されたものとなっている。なお、図4中では説明の都合上、配向膜16,28の図示を省略している。
本実施形態に係る液晶装置100では、オーバーコート層23は、表面に前記スリット19sの形成領域に対応して形成された複数の凸状部23aを含んで構成されている。この凸状部23aは、その高さを0.3μm程度に設定するのが好ましく、この凸状部23aはスリット19sの形成領域に対応する液晶層厚を、スリット19sの非形成領域に対応する液晶層厚に比べて大きくしている。オーバーコート層23に前記傾斜面24が形成されており、具体的には前記凸状部23aの側面が上述したようなテーパー状の傾斜面24を構成している。ここで、テーパー状とは対向基板20の内面(液晶層50側の面)に対して鋭角をなす状態を言う。対向基板20の液晶層50側は、上記の凸状部23a及び傾斜面24が設けられることで、前記線状電極19aに対応した凹部25が設けられたものとなっている。すなわち、本実施形態では凹部25と傾斜面24とが形成された領域に、線状電極19aが配置されたものとなっている。
このようにスリット19sの形成領域に対応させて凸状部を用いることで、上記傾斜面24を簡便に形成することができる。しかも、オーバーコート層23を用いたことで、前記凸状部23aの形成を容易にしている。
このようにスリット19sの形成領域に対応させて凸状部を用いることで、上記傾斜面24を簡便に形成することができる。しかも、オーバーコート層23を用いたことで、前記凸状部23aの形成を容易にしている。
ところで、一般にFFS方式による液晶装置では、その構造上、共通電極(線状電極)の中央上に配置された液晶分子に対し、十分に電界を及ぼすことができない。そのため、共通電極(線状電極)の中央部上に配置された液晶分子を駆動されることが難しく、さらなる透過率の向上が望まれる。
一方、本実施形態に係る液晶装置100では、上述したテーパー状の傾斜面24を備えたことで、後述するように共通電極(線状電極19a)19の中央上に配置される液晶分子に対しても電極9,19間に生じた電界の影響を及ぼすことができる。したがって、電極9,19間に生じた電界により液晶層50が駆動される線状電極19a上の領域が拡大することで、共通電極(線状電極19a)19上の透過率が向上し、これに伴って高い開口率を得ることができる。
次に、上記傾斜面24を設けたことで透過率(開口率)を向上できる点について説明する。図5は傾斜面24が設けられた液晶装置(上記液晶装置100)、及び傾斜面24を有しない従来構成の液晶装置それぞれにおける透過率を示す図である。図5中、破線(菱点プロット)で示されるのは、上記傾斜面24を有しない液晶装置の透過率を示し、同図中、直線(丸点プロット)で示されるのは、上記液晶装置100の透過率を示している。
図5に示されるように、線状電極19aの側端部近傍には電界が多く生じるため、液晶分子が十分に駆動され、液晶装置100および比較例に係る液晶装置は、それぞれ同等の透過率を得ることができる。一方、共通電極(線状電極19a)19の中央部上は電界が生じ難く、上述したように透過率の低下が確認できる。しかしながら、本実施形態に係る液晶装置100によれば、上述したようにテーパー状の傾斜面24を備えたことで共通電極(線状電極19a)19の中央部上に配される液晶層50に対して電界の影響を及ぼすことができる。これにより、図5に示されるように、共通電極(線状電極19a)19上の中央部における透過率を向上させることができる。したがって、液晶装置100は開口率が向上されたものであることが示された。
(電子機器)
次に、図6を用いて、本発明の液晶装置を備えた電子機器の実施形態について説明する。図6は、本発明の液晶装置の一例である図1の液晶装置を携帯電話の表示部に適用した例についての概略構成図である。同図に示す携帯電話1300は、上記実施形態の液晶装置を小サイズの表示部1301として備え、複数の操作ボタン1302、受話口1303、及び送話口1304を備えて構成されている。上記各実施の形態の液晶装置は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、プロジェクタ、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ、テレビジョン受像機、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等々の画像表示手段として好適に用いることができ、かかる構成とすることで、開口率が高く、明るく、信頼性に優れた液晶表示部を備えた電子機器を提供できる。
次に、図6を用いて、本発明の液晶装置を備えた電子機器の実施形態について説明する。図6は、本発明の液晶装置の一例である図1の液晶装置を携帯電話の表示部に適用した例についての概略構成図である。同図に示す携帯電話1300は、上記実施形態の液晶装置を小サイズの表示部1301として備え、複数の操作ボタン1302、受話口1303、及び送話口1304を備えて構成されている。上記各実施の形態の液晶装置は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、プロジェクタ、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ、テレビジョン受像機、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等々の画像表示手段として好適に用いることができ、かかる構成とすることで、開口率が高く、明るく、信頼性に優れた液晶表示部を備えた電子機器を提供できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
上記実施形態に係る液晶装置では、画素電極をスイッチング制御する駆動素子としてTFT素子を用いているが、TFT素子に限らず、TFD(Thin Film Diode:薄膜ダイオード)素子など、他の駆動素子を用いてもよい。また、上記液晶装置では、透過型の表示装置としているが、半透過反射型の液晶装置や反射型の液晶装置であってもよい。
さらに、上記液晶装置では、R、G、Bの3色の色表示を行うカラー液晶装置としているが、R、G、Bのいずれかまたは他の1色の色表示を行う単色の表示装置や、2色や4色以上の色表示を行う表示装置であってもよい。ここで、対向基板にカラーフィルタ層を設けずに、TFTアレイ基板にカラーフィルタ層を設けてもよい。
上記実施形態に係る液晶装置では、画素電極をスイッチング制御する駆動素子としてTFT素子を用いているが、TFT素子に限らず、TFD(Thin Film Diode:薄膜ダイオード)素子など、他の駆動素子を用いてもよい。また、上記液晶装置では、透過型の表示装置としているが、半透過反射型の液晶装置や反射型の液晶装置であってもよい。
さらに、上記液晶装置では、R、G、Bの3色の色表示を行うカラー液晶装置としているが、R、G、Bのいずれかまたは他の1色の色表示を行う単色の表示装置や、2色や4色以上の色表示を行う表示装置であってもよい。ここで、対向基板にカラーフィルタ層を設けずに、TFTアレイ基板にカラーフィルタ層を設けてもよい。
9…画素電極(第1電極)、10…TFTアレイ基板(第1基板)、18…電極部絶縁膜(絶縁膜)、19…共通電極(第2電極)、19a、線状電極(線状電極部)、19s…スリット(開口部)、20…対向基板(第2基板)、22…カラーフィルタ、23…オーバーコート層、23a…凸状部、24…傾斜面、50…液晶層、100…液晶装置、1300…携帯電話(電子機器)
Claims (6)
- 液晶層を挟持して互いに対向配置された第1基板と第2基板と、前記第1基板の前記液晶層側に設けられた第1電極と、絶縁膜を介して前記第1電極上に設けられた第2電極と、を有し、前記第1電極と前記第2電極との間に生じる電界によって前記液晶層の液晶分子を配向制御する液晶装置において、
前記第2電極は線状電極部を有して構成されており、前記第2基板の前記液晶層側には、少なくとも前記線状電極部の側端部に対応した領域に、前記液晶層に接する表面を傾斜させた傾斜面が設けられていることを特徴とする液晶装置。 - 前記第2電極は、互いに平行に配置された複数の前記線状電極部を有して構成されており、前記第2基板の前記液晶層側には、前記線状電極部の間に対応して前記液晶層に接する表面を突出させた凸状部が形成されており、該凸状部から前記線状電極部の形成領域にわたって傾斜した前記傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
- 前記第2基板の前記液晶層側には、前記第2電極の前記線状電極部に対応した凹部が設けられており、前記凸状部と前記凹部との間に前記傾斜面が設けられ、前記第2電極の前記線状電極部は前記凹部と前記傾斜面が設けられた領域に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の液晶装置。
- 前記第2電極に開口部が形成され、該開口部の形成領域に対応して、前記第2基板の前記液晶層側に突出した凸状部が形成されており、該凸状部の側面が前記傾斜面を構成することを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
- 前記第2基板の前記液晶層側にカラーフィルタ及びオーバーコート層が順に積層して設けられ、該オーバーコート層に前記凸状部が形成されることを特徴とする請求項4に記載の液晶装置。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の液晶装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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CN101639596B (zh) * | 2008-06-26 | 2013-10-23 | Nlt科技股份有限公司 | 共面转换模式有源矩阵液晶显示单元 |
-
2007
- 2007-03-15 JP JP2007066801A patent/JP2008225337A/ja not_active Withdrawn
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