JP4645628B2 - 液晶表示装置、電子機器 - Google Patents

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本発明は、1ドット領域内に反射表示領域と透過表示領域とを備えた半透過反射型の液晶表示装置とそれを備えた電子機器に関するものである。
液晶表示装置として反射モードと透過モードとを兼ね備えた半透過反射型液晶表示装置が知られている。このような半透過反射型液晶表示装置としては、上基板と下基板との間に液晶層が挟持されるとともに、例えばアルミニウム等の金属膜に光透過用の窓部を形成した反射膜を下基板の内面に備え、この反射膜を半透過反射板として機能させるものが提案されている。この場合、反射モードでは上基板側から入射した外光が、液晶層を通過した後に下基板の内面の反射膜で反射され、再び液晶層を通過して上基板側から出射され、表示に寄与する。一方、透過モードでは下基板側から入射したバックライトからの光が、反射膜の窓部から液晶層を通過した後、上基板側から外部に出射され、表示に寄与する。したがって、反射膜の形成領域のうち、窓部が形成された領域が透過表示領域、その他の領域が反射表示領域となる。
ところが、従来の半透過反射型液晶装置には、透過表示での視角が狭いという課題があった。これは、視差が生じないよう液晶セルの内面に半透過反射板を設けている関係で、観察者側に備えた1枚の偏光板だけで反射表示を行わなければならないという制約があり、光学設計の自由度が小さいためである。そこで、この課題を解決するために、Jisakiらは、下記の非特許文献1において、垂直配向液晶を用いる新しい液晶表示装置を提案した。その特徴は、以下の3つである。
(1)誘電異方性が負の液晶を基板に垂直に配向させ、電圧印加によってこれを倒す「VA(Vertical Alignment)モード」を採用している点。
(2)透過表示領域と反射表示領域の液晶層厚(セルギャップ)が異なる「マルチギャップ構造」を採用している点。
(3)透過表示領域を正八角形とし、この領域内で液晶が全方向に倒れるように対向基板上の透過表示領域の中央に突起を設けている点。すなわち、「配向分割構造」を採用している点。
特開平11−242226号公報 特開2002−350853号公報 "Development of transflective LCD for high contrast and wide viewing angle by using homeotropic alignment", M.Jisaki et al., Asia Display/IDW'01, p.133-136(2001)
通常、特許文献1等の半透過反射型液晶表示装置では、反射膜の下にスイッチング素子等を形成し、さらには反射表示領域で画素電極とのコンタクトホールを形成している。しかしながら、高精細化の進む昨今では、反射膜の下にスイッチング素子やコンタクトホール等を全て形成することが困難になってきている。このことが開口率の低下に繋がっている。また、コンタクトホールを形成する際には、フォトリソグラフィ技術が用いられるが、その際の露光精度或いは現像の際のサイドエッチング等が原因で、周囲にどうしてもテーパ領域ができてしまう。このテーパ領域は液晶の配向を乱し、コントラストを落とす原因となっている。特に液晶層が垂直配向モードの場合には、配向の乱れにより液晶の倒れ方がランダムになり、異なる液晶配向領域の境界にディスクリネーションと呼ばれる不連続線が現われ、残像等の原因になる。また、液晶の各々の配向領域は異なる視角特性を有するため、斜め方向から液晶表示装置を見たときに、ざらざらとしたしみ状のむらとして見えるという問題も生じる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、高精細化した場合にも反射膜の下のレイアウトに余裕を持たせ、開口率を落とすことなく、且つコンタクトホールによる配向乱れを抑制することのできる半透過反射型の液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の液晶表示装置は、対向する素子基板と対向基板との間に液晶層を挟持してなり、1つのドット領域内に透過表示を行なう透過表示領域と反射表示を行なう反射表示領域とを備えた液晶表示装置であって、前記素子基板は、薄膜トランジスタからなるスイッチング素子と、該スイッチング素子上に形成された絶縁層と、該絶縁層上に形成された画素電極とを有し、前記スイッチング素子と前記画素電極とは、前記絶縁層に形成されたコンタクトホールを介して電気的に接続されてなる一方、前記画素電極は透過表示用の透明電極部と反射表示用の反射電極部とを備えており、前記スイッチング素子は、当該スイッチング素子によって駆動されるドット領域に隣接する他のドット領域の前記反射電極部の下に配置されるとともに、前記コンタクトホールは、前記スイッチング素子によって駆動されるドット領域の前記透過表示領域の端部であって、且つ、前記スイッチング素子のソース領域に接続されるデータ線よりも隣のデータ線に近い位置に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、スイッチング素子が他のドット領域に配置されているので、反射電極部の下層側のレイアウトに余裕が生まれ、ドット領域の設計の自由度が向上し、高精細化された場合にも開口率を落とすことがない。また、スイッチング素子とコンタクトホールとを異なるドット領域に配置したため、従来よりもコンタクトホールをドット領域の端部に配置することが可能となり、その分、コンタクトホールによる配向の乱れの影響を小さくすることができる。
本発明の液晶表示装置においては、前記コンタクトホールと前記スイッチング素子との間は引き廻し配線によって電気的に接続されていることが望ましい。この場合、前記コンタクトホールが前記画素電極の端部、特に、前記画素電極の角部に設けられていることが望ましい。
この構成によれば、コンタクトホールはドット領域内の任意の位置に形成することが可能である。また、コンタクトホールを画素電極の端部に設けた場合、コンタクトホールによる配向乱れの影響を最小限に抑えることができる。
本発明の液晶表示装置においては、前記素子基板が、前記スイッチング素子に接続された電極配線を備えており、前記電極配線が前記他のドット領域の反射電極部の下に配置されていることが望ましい。
この構成によれば、より高開口率な液晶表示装置を提供することができる。
本発明の液晶表示装置においては、前記素子基板の前記液晶層側には、前記透過表示領域における前記液晶層の層厚と前記反射表示領域における前記液晶層の層厚とを異ならせる絶縁膜が設けられていることが望ましい。
この構成によれば、明るく高コントラストの表示が得られる。
本発明の電子機器は、前述した本発明の液晶表示装置を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、高輝度、高コントラストな表示が可能な表示部を備えた電子機器を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
[第1の実施の形態]
[液晶表示装置]
図1は本実施の形態の液晶表示装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に配置された複数のドットの等価回路図、図2はその1画素領域の構造を示す平面図、図3は液晶表示装置の断面構造を示す図であって、図2のA−A線に沿う部分断面図である。
本実施形態の液晶表示装置100は、スイッチング素子としてのTFTを備えるアクティブマトリクス方式の半透過反射型液晶表示装置である。本実施の形態の液晶表示装置100において、図1に示すように、画像表示領域を構成するマトリクス状に配置された複数のドットには、画素電極9と当該画素電極9を制御するためのスイッチング素子であるTFT30がそれぞれ形成されており、画像信号が供給されるデータ線(電極配線)6aが当該TFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給されるか、あるいは相隣接する複数のデータ線6aに対してグループ毎に供給される。また、走査線(電極配線)3aがTFT30のゲートに電気的に接続されており、複数の走査線3aに対して走査信号G1、G2、…、Gmが所定のタイミングでパルス的に線順次で印加される。また、画素電極9はTFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけオンすることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。
画素電極9を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、後述する共通電極との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能にする。ここで、保持された画像信号がリークするのを防止するために、画素電極9と共通電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70が付加されている。尚、符号3bは容量線である。
次に、図2に基づいて、本実施形態の液晶表示装置100の画素構成について説明する。図2に示すように、本実施形態の液晶表示装置100には、互いに平行に延在する走査線3aと、これらの走査線に交差して延在するデータ線6aとが設けられており、この走査線3aとデータ線6aの交差領域に対応して、平面視矩形状のドット領域D1〜D3が設けられている。1つのドット領域に対応して3原色のうち1色のカラーフィルタ(着色層)が形成され、3つのドット領域D1〜D3で3色のカラーフィルタ22R,22G,22Bを含む画素領域を形成している。尚、これらのカラーフィルタ22R,22G,22Bは、それぞれ図示上下方向に延びるストライプ状に形成され、その延在方向で各々複数のドット領域に跨って形成されるとともに、図示左右方向にて周期的に配列されている。
ドット領域D1〜D3に設けられた画素電極9は、反射表示を行なう反射電極部29aと透過表示を行なう透明電極部29bとを備えている。図示上側の反射電極部29aはAl(アルミニウム)やAg(銀)等の光反射性の金属膜若しくはこれらの金属膜とITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電膜との積層膜からなり、この反射電極部29aの形成された領域が反射表示領域Rとなる。反射電極部29aの表面には凹凸形状が付与されており、この凹凸によって反射光が散乱されることで、視認性の良い表示が得られるようになっている。また、図示下側の透明電極部29bはITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電膜からなり、この透明電極部29bの形成された領域が透過表示領域Tとなる。すなわち、本実施形態の液晶表示装置100は、1つのドット領域内に反射表示を行なう反射表示領域Rと透過表示を行なう透過表示領域Tとを備えた半透過反射型の液晶表示装置であり、それぞれのドット領域の図示上側の部分が反射表示に寄与し、図示下側の部分が透過表示に寄与するようになっている。図2では、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの境界を一点鎖線で示している。なお、反射電極部29aと透明電極部29bは平面視略矩形状とされており、これらの電極部29a,29bは対向する縁辺部分を重ね合わせることによって互いに連結されている。
図示下方側の透明電極部29bと、走査線3a、データ線6aとの間に、TFT30が介挿されている。TFT30は、半導体層33と、半導体層33の下層側(基板本体10A側)に設けられたゲート電極部32と、半導体層33の上層側に設けられたソース電極部34と、ドレイン電極部35とを備えて構成されている。半導体層33のゲート電極部32と対向する領域にTFT30のチャネル領域が形成されており、その両側の半導体層には、ソース領域、及びドレイン領域が形成されている。
ゲート電極部32は、走査線3aの一部をデータ線6aの延在方向に分岐して形成されており、その先端側で半導体層33と図示略の絶縁膜を介して対向している。ソース電極部34は、データ線6aの一部を走査線3aの延在方向に分岐して形成されており、図示略のコンタクトホールを介して半導体層33のソース領域と電気的に接続されている。ドレイン電極35の一端側は、図示略のコンタクトホールを介して前記ドレイン領域と電気的に接続されており、ドレイン電極35の他端側は、直接又はコンタクトホールCを介して画素電極9と電気的に接続されている。本実施形態において、走査線3aとTFT30は、対応する画素電極9と平面的にずれた位置に形成されている。すなわち、ドット領域DAの画素電極9に接続される走査線3a及びTFT30は、ドット領域DAに隣接する後段側のドット領域DBの反射電極部29aの下に配置されており、TFT30のドレイン領域は、該ドレイン領域からドット領域DA側に引き廻した引き廻し配線36を介して、ドット領域DAの画素電極9の端部に接続されている。また、TFT30を後段側のドット領域DBに配置していることから、コンタクトホールCはドット領域内の任意の位置に形成することが可能である。このため、本実施形態では、液晶の配向乱れの影響を最小限に抑えるために、コンタクトホールCを画素電極9の端部、特に、透明電極部29bの角部であって端縁ぎりぎりのところに形成している。
そして、TFT30は、走査線3aを介して入力されるゲート信号により所定期間だけオン状態とされることで、データ線6aを介して供給される画像信号を、所定のタイミングで液晶に対して書き込めるようになっている。
一方、図3に示す断面構造を見ると、液晶表示装置100は、素子基板10と、これに対向配置された対向基板25とを備え、前記基板10,25間に初期配向状態が水平配向且つねじれ角が0°(ホモジニアス配向)を呈する誘電異方性が正の液晶からなる液晶層50が挟持されている。なお、液晶のねじれ角は0°〜70の範囲の範囲に設定することができる。この範囲であれば、反射表示と透過表示の双方できれいな表示が得られる。素子基板10の外面側にあたる液晶セルの外側には、照明手段として光源、リフレクタ、導光板などを有するバックライト(図示略)が設置されている。
素子基板10は、石英、ガラス等の透光性材料からなる基板本体10Aを基体としてなり、基板本体10Aの内面側(液晶層側)に走査線3aが形成されている。そして、走査線3aを覆ってゲート絶縁膜(図示略)が形成され、このゲート絶縁膜の上に引き廻し配線36、データ線6a等(図2参照)が形成され、更にこのデータ線等を覆って形成された層間絶縁膜(絶縁層)15を介して画素電極9が形成されている。前述のように、画素電極9は、Al等からなる反射電極部29aとITO等からなる透明電極部29bによって構成されている。透明電極部29bは層間絶縁膜15に開口したコンタクトホールCを介して引き廻し配線36に接続されている。この引き廻し配線36を介して接続されるTFT30及び走査線3aは、当該画素電極に係るドット領域DAに隣接する後段側ドット領域DBの反射電極部29aの下に配置されている。すなわち、ドット領域DAに信号を供給する走査線3a,TFT30及び引き廻し配線36の一部は、後段側ドット領域DBの反射電極部29aと平面的に重なるように配置されており、これにより、開口率を落とさない構成となっている。
また図示は省略したが、画素電極9及び層間絶縁膜15を覆ってポリイミド等の配向膜が形成されており、液晶分子の初期配向を基板面に対し水平に配向させるようになっている。基板本体10Aの外面側には、位相差板16と偏光板17とが積層配置されている。
対向基板25は、石英、ガラス等の透光性材料からなる基板本体25Aを基体としてなり、基板本体25Aの内面側には、反射表示領域R及び透過表示領域Tに跨ってカラーフィルタ(カラーフィルタ層)22が設けられている。カラーフィルタ22は互いに色の異なる複数種類のカラーフィルタ(着色層)22R,22G,22Bからなり、これらカラーフィルタ22を構成する各カラーフィルタ22R〜22Bの間には必要に応じて黒色樹脂等からなる遮光層(ブラックマトリクス)が配置される。
カラーフィルタ22の内面側には反射表示領域Rに対応して絶縁膜40が選択的に形成されている。このようにドット領域内に部分的に形成された絶縁膜40により、液晶層50の層厚が反射表示領域Rと透過表示領域Tとで異ならされている。絶縁膜40は、アクリル樹脂等の有機材料膜を用いて形成されている。絶縁膜40は、例えば膜厚が2μm±1μm程度に形成され、絶縁膜40が存在しない部分の液晶層50の厚みは2μm〜6μm程度であり、反射表示領域Rにおける液晶層50の厚みは透過表示領域Tにおける液晶層50の厚みの約半分となっている。つまり、絶縁膜40は、自身の膜厚によって反射表示領域Rと透過表示領域Tとにおける液晶層50の層厚を異ならせる液晶層厚調整層として機能し、もってマルチギャップ構造を実現するものとなっている。本例の液晶表示装置100は、係る構成により明るく高コントラストの表示が得られるようになっている。尚、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの境界付近には、絶縁膜40の層厚が連続的に変化している傾斜面が形成されているが、この傾斜面と反射電極29aのドット領域中央側の縁端部とは平面的にほぼ重なっている。
さらに基板本体25Aの内面側には、カラーフィルタ22と絶縁膜40の表面を覆って対向電極31が形成されている。対向電極31は平面ベタ状のITO等からなる透明導電膜である。また図示は省略したが、対向電極31を覆ってポリイミド等の配向膜が形成されており、液晶分子の初期配向を基板面に対し水平に配向させるようになっている。
基板本体25Aの外面側には、位相差板36と偏光板37とが積層配置されている。上記偏光板17,37は、特定方向に振動する直線偏光のみを透過させる機能を有する。また位相差板16,36には、可視光の波長に対して略1/4波長の位相差を持つλ/4板が採用されている。偏光板17,37の透過軸と位相差板16,36の遅相軸とが約45°を成すように配置され、偏光板17,37および位相差板16,36は協働して円偏光板として機能する。この円偏光板により、直線偏光を円偏光に変換し、円偏光を直線偏光に変換し得るようになっている。なお、偏光板と位相差板の構成としては、「偏光板+λ/4板の構成の円偏光板」が一般的だが、「偏光板+λ/2板+λ/4板の構成の円偏光板(広帯域円偏光板)」を用いることで、黒表示をより無彩色にすることもできる。
以上説明したように、本実施形態の液晶表示装置100によれば、ドット領域内に部分的に液晶層厚調整用の絶縁膜40を設けたマルチギャップ構造を採用しているので、透過表示領域Tと反射表示領域Rとで液晶層50のリタデーションを揃えることができ、透過表示、反射表示のいずれにおいても高コントラストの表示が得られる。
また本実施形態では、画素電極9(ドット領域DA)を駆動するTFT30が他のドット領域(隣接するドット領域DB)に配置されているので、反射電極部29aの下層側のレイアウトに余裕が生まれる。このため、ドット領域の設計の自由度が向上し、高精細化された場合にも開口率を落とすことがない。また、TFT30とコンタクトホールCとを異なるドット領域に配置したため、従来よりもコンタクトホールCをドット領域の端部に配置することが可能となり、その分、コンタクトホールCによる配向の乱れの影響を小さくすることができる。つまり、コンタクトホールCの部分には凹凸によって液晶の配向乱れが生じるが、本実施形態の液晶表示装置100では、コンタクトホールCを画素電極9の端縁ぎりぎりのところに形成しているので、係る配向乱れの影響は最小限に抑えられる。この場合、前段側ドット領域(ドット領域DA)のコンタクトホールCと後段側ドット領域(ドット領域DB)の反射電極部29aとは近接して配置されることになるが、ドット領域間で液晶の配向乱れは解消されるので、コンタクトホールCで生じた配向乱れの影響が、隣接するドット領域側に直接及ぶことはない。
[第2の実施の形態]
[液晶表示装置]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図4は本実施形態の液晶表示装置200の1画素領域の構造を示す平面図、図5は液晶表示装置の断面構造を示す図であって、図4のA−A線に沿う部分断面図である。なお、本実施形態において前記第1の実施形態と同様の部材又は部位については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態において前記第1の実施形態と異なる点は、液晶モードとして垂直配向モードを採用した点と、1ドット領域内の画素電極9を島状の複数のサブピクセルに分割し、各々のサブピクセルに対応して対向基板側に液晶の配向を規制するための誘電体突起18を設けた点と、走査線と画素電極との配置を変更した点のみである。それ以外の構成については前記第1の実施形態と同様である。
図4に示すように、本実施形態の液晶表示装置200では、ドット領域D1〜D3に設けられた画素電極9は、各ドット領域内に形成されたスリット19により複数(本実施形態では3つ)のサブピクセル(島状部)29a,29bに分割され、各サブピクセルは中央部で連結されている(連結部29c)。図示上側のサブピクセル29aはAl(アルミニウム)やAg(銀)等の光反射性の金属膜若しくはこれらの金属膜とITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電膜との積層膜からなる。このサブピクセル29aは反射電極部として機能し、このサブピクセル29aの形成された領域が反射表示領域Rとなる。反射電極部の表面には凹凸形状が付与されており、この凹凸によって反射光が散乱されることで、視認性の良い表示が得られるようになっている。また、図示下側の2つのサブピクセル29b,29bはITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電膜からなる。これらのサブピクセル29b,29bは透明電極部として機能し、このサブピクセル29b,29bの形成された領域が透過表示領域Tとなる。すなわち、本実施形態の液晶表示装置200は、1つのドット領域内に反射表示を行なう反射表示領域Rと透過表示を行なう透過表示領域Tとを備えた半透過反射型の液晶表示装置であり、表示可能な領域の略1/3の面積が反射表示に寄与し、残りの略2/3の面積が透過表示に寄与するようになっている。図4では、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの境界を一点鎖線で示している。なお、サブピクセルとサブピクセルを連結する連結部29cはITO等の透明導電膜からなり、この連結部29cも透過表示に寄与するようになっている。それぞれのサブピクセル29a,29bの中央部には、液晶の配向を規制するための配向規制手段である誘電体の突起18が配設されている。各サブピクセル29a,29bの角部には面取り等が施され、サブピクセル29a,29bは平面視略八角形状ないし略円形状とされている。
図示下方側のサブピクセル29bと、走査線3a、データ線6aとの間に、TFT30が介挿されている。TFT30は、半導体層33と、半導体層33の下層側(基板本体10A側)に設けられたゲート電極部32と、半導体層33の上層側に設けられたソース電極部34と、ドレイン電極部35とを備えて構成されている。半導体層33のゲート電極部32と対向する領域にTFT30のチャネル領域が形成されており、その両側の半導体層には、ソース領域、及びドレイン領域が形成されている。
ゲート電極部32は、走査線3aの一部をデータ線6aの延在方向に分岐して形成されており、その先端側で半導体層33と図示略の絶縁膜を介して対向している。ソース電極部34は、データ線6aの一部を走査線3aの延在方向に分岐して形成されており、図示略のコンタクトホールを介して半導体層33のソース領域と電気的に接続されている。ドレイン電極35の一端側は、図示略のコンタクトホールを介して前記ドレイン領域と電気的に接続されており、ドレイン電極35の他端側は、直接又はコンタクトホールCを介してサブピクセル29b(画素電極9)と電気的に接続されている。本実施形態において、走査線3aとTFT30は、対応する画素電極9と平面的にずれた位置に形成されている。すなわち、ドット領域DAの画素電極9に接続されるTFT30は、ドット領域DAに隣接する後段側のドット領域DBの反射表示用サブピクセル29aの下に配置されており、このTFT30に接続される走査線3aは、後段側ドット領域DBの画素電極9の連結部29cの下に配置されている。そして、このTFT30のドレイン領域は、該ドレイン領域からドット領域DA側に引き廻した引き廻し配線36を介して、ドット領域DAの画素電極9の端部に接続されている。また、TFT30を後段側のドット領域DBに配置していることから、コンタクトホールCはドット領域内の任意の位置に形成することが可能である。本実施形態では、液晶の配向乱れの影響を最小限に抑えるために、コンタクトホールCを画素電極9の端部、特に、透過表示用サブピクセル29bの角部であって端縁ぎりぎりのところに形成している。
そして、TFT30は、走査線3aを介して入力されるゲート信号により所定期間だけオン状態とされることで、データ線6aを介して供給される画像信号を、所定のタイミングで液晶に対して書き込めるようになっている。
一方、図5に示す断面構造を見ると、液晶表示装置200は、素子基板10と、これに対向配置された対向基板25とを備え、前記基板10,25間に初期配向状態が垂直配向を呈する誘電異方性が負の液晶(屈折率異方性Δnは例えば0.1)からなる液晶層50が挟持されている。素子基板10の外面側にあたる液晶セルの外側には、照明手段として光源、リフレクタ、導光板などを有するバックライト(図示略)が設置されている。
素子基板10は、石英、ガラス等の透光性材料からなる基板本体10Aを基体としてなり、基板本体10Aの内面側(液晶層側)に走査線3aが形成されている。そして、走査線3aを覆ってゲート絶縁膜(図示略)が形成され、このゲート絶縁膜の上に引き廻し配線36、データ線6a等(図4参照)が形成され、更にこのデータ線等を覆って形成された層間絶縁膜15を介して画素電極9が形成されている。前述のように、画素電極9は、Al等からなる反射表示用サブピクセル29aとITO等からなる透過表示用サブピクセル29bによって構成されている。透過表示用サブピクセル29bは層間絶縁膜15に開口したコンタクトホールCを介して引き廻し配線36に接続されている。この引き廻し配線36を介して接続されるTFT30及び走査線3aは、当該画素電極に係るドット領域DAに隣接する後段側ドット領域DBの反射表示用サブピクセル29aの下に配置されている。すなわち、ドット領域DAに信号を供給する走査線3a,TFT30及び引き廻し配線36の一部は、後段側ドット領域DBの反射表示用サブピクセル29aと平面的に重なるように配置されており、これにより、開口率を落とさない構成となっている。
また図示は省略したが、画素電極9及び層間絶縁膜15を覆ってポリイミド等の配向膜が形成されており、液晶分子の初期配向を基板面に対し垂直に配向させるようになっている。基板本体10Aの外面側には、位相差板16と偏光板17とが積層配置されている。
対向基板25は、石英、ガラス等の透光性材料からなる基板本体25Aを基体としてなり、基板本体25Aの内面側には、反射表示領域R及び透過表示領域Tに跨ってカラーフィルタ(カラーフィルタ層)22が設けられている。カラーフィルタ22は互いに色の異なる複数種類のカラーフィルタ(着色層)22R,22G,22Bからなり、これらカラーフィルタ22を構成する各カラーフィルタ22R〜22Bの間には必要に応じて黒色樹脂等からなる遮光層(ブラックマトリクス)が配置される。
カラーフィルタ22の内面側には反射表示領域Rに対応して絶縁膜40が選択的に形成されている。このようにドット領域内に部分的に形成された絶縁膜40により、液晶層50の層厚が反射表示領域Rと透過表示領域Tとで異ならされている。絶縁膜40は、アクリル樹脂等の有機材料膜を用いて形成されている。絶縁膜40は、例えば膜厚が2μm±1μm程度に形成され、絶縁膜40が存在しない部分の液晶層50の厚みは2μm〜6μm程度であり、反射表示領域Rにおける液晶層50の厚みは透過表示領域Tにおける液晶層50の厚みの約半分となっている。つまり、絶縁膜40は、自身の膜厚によって反射表示領域Rと透過表示領域Tとにおける液晶層50の層厚を異ならせる液晶層厚調整層として機能し、もってマルチギャップ構造を実現するものとなっている。本例の液晶表示装置200は、係る構成により明るく高コントラストの表示が得られるようになっている。尚、反射表示領域Rと透過表示領域Tとの境界付近には、絶縁膜40の層厚が連続的に変化している傾斜面が形成されているが、この傾斜面と反射電極29aのドット領域中央側の縁端部とは平面的にほぼ重なっている。
さらに基板本体25Aの内面側には、カラーフィルタ22と絶縁膜40の表面を覆って対向電極31が形成されている。対向電極31は平面ベタ状のITO等からなる透明導電膜であり、係る対向電極31上の画素電極9と対向する位置に、液晶層50に突出する断面略三角形状の誘電体突起18が設けられている。透過表示領域Tには、2つのサブピクセル29b,29bの各々に対応して、その中央部に対向する位置にそれぞれ1つずつ誘電体突起18が形成されており、反射表示領域Rには、サブピクセル29aに対応して、その中央部に対向する位置に誘電体突起18が1つ形成されている。また図示は省略したが、対向電極31及び誘電体突起18を覆ってポリイミド等の垂直配向膜が形成されており、液晶分子51の初期配向を基板面に対し垂直に配向させるようになっている。
基板本体25Aの外面側には、位相差板36と偏光板37とが積層配置されている。上記偏光板17,37は、特定方向に振動する直線偏光のみを透過させる機能を有する。また位相差板16,36には、可視光の波長に対して略1/4波長の位相差を持つλ/4板が採用されている。偏光板17,37の透過軸と位相差板16,36の遅相軸とが約45°を成すように配置され、偏光板17,37および位相差板16,36は協働して円偏光板として機能する。この円偏光板により、直線偏光を円偏光に変換し、円偏光を直線偏光に変換し得るようになっている。また、偏光板17の透過軸および偏光板37の透過軸は直交するように配置され、位相差板16の遅相軸および位相差板36の遅相軸も直交するように配置されている。なお、偏光板と位相差板の構成としては、「偏光板+λ/4板の構成の円偏光板」が一般的だが、「偏光板+λ/2板+λ/4板の構成の円偏光板(広帯域円偏光板)」を用いることで、黒表示をより無彩色にすることもできる。
[表示動作]
次に本実施形態の液晶表示装置200の表示動作について説明する。
まず、透過モードにおいては、バックライトから照射された光は、偏光板17および位相差板16を透過して円偏光に変換され、液晶層50に入射する。電圧無印加時において基板と垂直に配向している液晶分子には屈折率異方性がほとんどないので、入射光は円偏光を保持したまま液晶層50を進行する。さらに位相差板36を透過した入射光は、偏光板37の透過軸と直交する直線偏光に変換される。そして、この直線偏光は偏光板37を透過しないので、本実施形態の液晶表示装置200では、電圧無印加時において黒表示が行われる(ノーマリーブラックモード)。
一方、液晶層50に電界を印加すると、液晶分子が基板面方向に倒れるように配向して、透過光に対する屈折率異方性を呈する。そのため、バックライトから液晶層50に入射した円偏光は、液晶層50を透過する過程で楕円偏光に変換される。この入射光が位相差板36を透過しても、偏光板37の透過軸と直交する直線偏光には変換されず、その全部または一部が偏光板37を透過する。従って、本実施形態の液晶表示装置200では、電圧印加時において白表示が行われる。また係る構成のもと液晶層50に印加する電圧を調整することにより、階調表示を行うことが可能である。この際、本実施形態では、各サブピクセル29b、29bの中央部に対向する位置に誘電体突起18,18が配置されているので、液晶分子51はサブピクセル29bの輪郭に対して垂直方向に傾倒する。また誘電体突起18の周辺では、電圧無印加時には液晶分子51が誘電体突起18の傾斜面と垂直に配向し、電圧印加時には図4に示すように誘電体突起18から外側に向かって液晶分子51が倒れ、それを中心とした平面放射状に液晶分子51が配向する。従って、本実施形態の液晶表示装置200では、電圧印加時に液晶分子51のダイレクタが全方位に向くこととなり、視野角の極めて広い表示が実現される。また本実施形態では、画素電極9(ドット領域DA)を駆動するTFT30が、隣接する他の画素電極9(ドット領域DB)の反射表示用サブピクセル29aの下に配置されているので、高精細化された場合にも開口率が落ちることはない。また、コンタクトホールCの部分には凹凸によって液晶の配向乱れが生じるが、本実施形態の液晶表示装置では、コンタクトホールCを画素電極9の端縁ぎりぎりのところに形成しているので、係る配向乱れの影響は最小限に抑えられる。さらに、走査線3aが画素電極9の連結部29cの下に配置されているので、走査線3aと画素電極9との間に寄生容量が発生したとしても、これによる表示への影響は最小限に抑えられる。
次に、反射モードにおいては、対向基板25の外側から入射された外光は、偏光板37および位相差板36を透過して円偏光に変換され、液晶層50に入射する。電圧無印加時において基板と垂直に配向している液晶分子には屈折率異方性がほとんどないので、入射光は円偏光を保持したまま液晶層50を進行してサブピクセル29a(反射電極部)に到達する。そしてサブピクセル29aにより反射されて液晶層50に戻り、再び位相差板36に入射する。このとき、サブピクセル29aにより反射された円偏光は、その回転方向が反転しているので、位相差板36によって偏光板37の透過軸と直交する直線偏光に変換される。そして、この直線偏光は偏光板37を透過しないので、本実施形態の液晶表示装置200では、電圧無印加時において黒表示が行われる(ノーマリーブラックモード)。
一方、液晶層50に電界を印加すると、液晶分子が基板面方向に倒れるように配向して、透過光に対する屈折率異方性を呈する。そのため、対向基板25の外側から液晶層50に入射した円偏光は、液晶層50を透過する過程で直線に変換されてサブピクセル29a(反射電極部)に到達する。そして、サブピクセル29aにより反射された後、液晶層50を透過して再び位相差板36に入射する。この反射光は、先の入射光と同じ回転方向の円偏光であるため位相差板36により偏光板37の透過軸と平行な直線偏光に変換され偏光板37を透過する。従って、本実施形態の液晶表示装置200では、電圧印加時において白表示が行われる。また係る構成のもと液晶層50に印加する電圧を調整することにより、階調表示を行うことが可能である。この際、本実施形態ではサブピクセル29aの中央部に対向する位置に誘電体突起18が配置されているので、液晶分子51はサブピクセル29aの輪郭に対して垂直方向に傾倒する。また誘電体突起18の周辺では、電圧無印加時には液晶分子51が誘電体突起18の傾斜面と垂直に配向し、電圧印加時には図4に示すように誘電体突起18から外側に向かって液晶分子51が倒れ、それを中心とした平面放射状に液晶分子51が配向する。従って、本実施形態の液晶表示装置200では、電圧印加時に液晶分子51のダイレクタが全方位に向くこととなり、視野角の極めて広い表示が実現される。また本実施形態では、画素電極9(ドット領域DA)を駆動するTFT30とコンタクトホールCとを平面的に分離し、コンタクトホールCを透過表示領域Tに配置しているので、反射表示領域RにはコンタクトホールCによる液晶の配向乱れは生じない。なお、本実施形態の場合には、前段側ドット領域のコンタクトホールCと後段側ドット領域の反射表示用サブピクセル29aとは近接して配置されることになるが、ドット領域間で液晶の配向乱れは解消されるので、コンタクトホールCで生じた配向乱れの影響が、隣接するドット領域側に直接及ぶことはない。
以上説明したように、本実施形態の液晶表示装置200によれば、マルチギャップ構造を採用しているので、反射表示と透過表示の双方において高コントラストな表示を得ることができる。また、画素電極9が複数のサブピクセル29a,29b,29bに分割されるとともに、それらの中央部に対応して誘電体突起18が設けられているので、電圧印加時には液晶分子51が画像表示領域内で誘電体突起18を中心に放射状に配向されるようになり、広視野角な表示が実現される。
また本実施形態では、画素電極9(ドット領域DA)を駆動するTFT30が他のドット領域(隣接するドット領域DB)に配置されているので、反射電極部29aの下層側のレイアウトに余裕が生まれる。このため、ドット領域の設計の自由度が向上し、高精細化された場合にも開口率を落とすことがない。また、TFT30とコンタクトホールCとを異なるドット領域に配置したため、従来よりもコンタクトホールCをドット領域の端部に配置することが可能となり、その分、コンタクトホールCによる配向の乱れの影響を小さくすることができる。
また本実施形態では、走査線3aがサブピクセル間の連結部29cと平面的に重なるように配置されているので、走査線3aと画素電極9との寄生容量を最小にすることができる。また、走査線3aは連結部29cの形成領域に配置されているので、開口率への影響も最小限に抑えることができる。
[電子機器]
図6は、本発明に係る電子機器の一例を示す斜視図である。この図に示す携帯電話1300は、本発明の液晶表示装置を小サイズの表示部1301として備え、複数の操作ボタン1302、受話口1303、及び送話口1304を備えて構成されている。
上記各実施の形態の表示装置は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等々の画像表示手段として好適に用いることができ、いずれの電子機器においても、明るく、高コントラストであり、かつ広視野角の透過/反射表示が可能になっている。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば前記第2の実施形態では、反射電極部29aを光反射性の導電材料によって形成したが、この代わりに、画素電極9を全てITO等の透明導電材料によって形成し、これとは別に光反射用の反射膜を形成する構造としてもよい。この場合、光反射膜はTFT30や走査線3aの上(観察側)に配置する必要がある。
また前記実施形態では、液晶の配向規制手段として略円錐状の誘電体突起18をサブピクセルの中央部に配置したが、この代わりに、液晶駆動用の電極(画素電極9や対向電極31)の一部を切り欠いて形成したスリット状の開口部(電極スリット)を配向規制手段として用いても良い。電極スリットは突起とは原理は異なるものの略同様の作用を示す。さらに、配向規制手段は突起と電極スリットの組み合わせであってもよい。これらの配向規制手段は、必ずしもカラーフィルタ22と同じ基板に形成される必要はなく、カラーフィルタ22と配向規制手段とを別々の基板に形成することもできる。
また前記実施形態では、液晶層厚調整用の絶縁膜40を反射表示領域Rのみに形成したが、絶縁膜40は反射表示領域Rのみならず透過表示領域Tに形成することも可能である。この場合、反射表示領域Rの液晶層厚が透過表示領域Tの液晶層厚よりも小さくなるように、それぞれの領域の絶縁膜の厚みを調節する。例えば、反射表示領域Rの絶縁膜の厚みを透過表示領域Tの絶縁膜の厚みよりも厚くするように調節する。また、この絶縁膜40は一方の基板のみに形成するのでなく、双方の基板に形成することもできる。
また前記実施形態では、画素駆動用の素子として三端子素子であるTFTを用いたが、この代わりに二端子素子であるTFD(Thin Film Diode)を用いてもよい。
第1実施形態に係る液晶表示装置の回路構成図。 同、1画素領域の平面構成図。 図2のA−A線に沿う断面構成図。 第2実施形態に係る液晶表示装置の1画素領域の平面構成図。 図4のA−A線に沿う断面構成図。 電子機器の一例を示す斜視構成図。
符号の説明
100,200…液晶表示装置、3a…走査線(電極配線)、9…画素電極、10…素子基板、15…層間絶縁膜(絶縁層)、25…対向基板、29a…反射電極部(反射表示用島状部)、29b…透明電極部(透過表示用島状部)、29c…連結部、30…TFT(スイッチング素子)、31…対向電極、50…液晶層、1300…電子機器、D1,D2,D3,DA,DB…ドット領域、C…コンタクトホール、R…反射表示領域、T…透過表示領域

Claims (4)

  1. 対向する素子基板と対向基板との間に液晶層を挟持してなり、1つのドット領域内に透過表示を行なう透過表示領域と反射表示を行なう反射表示領域とを備えた液晶表示装置であって、
    前記素子基板は、薄膜トランジスタからなるスイッチング素子と、該スイッチング素子上に形成された絶縁層と、該絶縁層上に形成された画素電極とを有し、前記スイッチング素子と前記画素電極とは、前記絶縁層に形成されたコンタクトホールを介して電気的に接続されてなる一方、前記画素電極は透過表示用の透明電極部と反射表示用の反射電極部とを備えており、
    前記スイッチング素子は、当該スイッチング素子によって駆動されるドット領域に隣接する他のドット領域の前記反射電極部の下に配置されるとともに、
    前記コンタクトホールは、前記スイッチング素子によって駆動されるドット領域の前記透過表示領域の端部であって、且つ、前記スイッチング素子のソース領域に接続されるデータ線よりも隣のデータ線に近い位置に配置されていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記コンタクトホールと前記スイッチング素子との間は引き廻し配線によって電気的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記素子基板の前記液晶層側には、前記透過表示領域における前記液晶層の層厚と前記反射表示領域における前記液晶層の層厚とを異ならせる絶縁膜が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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