JP2008224802A - 表示装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】矩形以外の形状を有する表示装置を容易且つ高精度に製造する。
【解決手段】第1基板を複数有する第1基板母材と、第2基板を複数有する第2基板母材とを、第1基板及び第2基板がシール部材15を介して互いに対向するように貼り合わせて、貼合せ基板母材34を形成する貼合せ工程と、貼合せ基板母材34を分断して、一組の第1基板、第2基板及びシール部材15を有する貼合せ基板10を複数形成する分断工程とを有し、分断工程では、貼合せ基板10の少なくとも一部を、ケミカル処理による分断によって形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄型の表示装置及びその製造方法に関するものである。
近年、例えば液晶表示装置の薄型の表示装置(FPD:フラットパネルディスプレイ)は、携帯電話器等のモバイル機器やテレビモニター等の様々な機器に広く適用されている。ここで、液晶表示装置を例に挙げて薄型の表示装置の構造について簡単に説明する。液晶表示装置は、薄膜トランジスタ等のスイッチング素子が複数形成された第1基板と、第1基板に対向して配置された第2基板と、これら第1基板及び第2基板の間に設けられた液晶層とを有している。
上記第1基板及び第2基板は、例えばガラス基板等の絶縁性基板により構成され、加工のし易さ等の理由から、長方形等の矩形状に形成されている。また、矩形状の表示画面の方が使用し易いという意味もある。
しかしながら、近年、液晶表示装置の用途が拡大されつつあり、液晶表示装置を矩形以外の種々の形状に製造することが要望されている。例えば、表示装置を組み付ける対象の形状が矩形でない異形である場合、矩形以外の優れたデザインに形成する場合、及び他の部品との干渉を回避するために必要となる場合等において、異形の外形を有する液晶表示装置が求められる。
ところが、一般的な表示装置の製造方法では、基板を直線以外の形状で分断することが非常に困難である。例えば、特許文献1では、ガラス基板をダイシング用ブレードによって分断するようにしている。すなわち、外形が直線からなる四角形や八角形等の多角形を製造することは可能であっても、外形に曲線を有する表示装置を製造することは極めて難しい。
さらに、多角形にガラス基板を分断することや、ブラスト加工によるガラス基板の切断についても検討が行われているが、加工できる形状が限定されると共に、その加工自体が難しくて量産性が乏しいことから、現状では実現されていない。
また、ガラス基板を分断する方法として、マスキングを施したガラス基板にケミカル処理を行って切断パターンに対応した溝を形成した後に、機械的又は熱的応力を加えて分断することが知られている(例えば特許文献2及び3等参照)。さらに、ガラス基板に切断パターンに対応して形成したスクライブ溝にケミカル処理を行った後に、機械的又は熱的応力を加えて分断することも知られている(例えば特許文献4等参照)。
特開2002−341324号公報 特開2004−307337号公報 特開2006−182644号公報 特開2004−307318号公報
しかし、上記特許文献2〜4における分断方法では、最終的に基板に機械的又は熱的応力を加えて分断するようにしていることから、依然として基板の割れ等の問題があり、近年の基板の薄型化によって、その問題は極めて顕著になっている。その上、外形に曲線部を有する薄型の表示装置に至っては、高精度な分断加工がより困難になる。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、矩形以外の形状を有する表示装置であっても、その表示装置を容易且つ高精度に製造し得るようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、表示装置を構成する貼合せ基板の少なくとも一部を、ケミカル処理による分断によって形成するようにした。
具体的に、本発明に係る表示装置の製造方法は、第1基板を複数有する第1基板母材と、第2基板を複数有する第2基板母材とを、前記第1基板及び前記第2基板がシール部材を介して互いに対向するように貼り合わせて、貼合せ基板母材を形成する貼合せ工程と、前記貼合せ基板母材を分断して、一組の前記第1基板、前記第2基板及び前記シール部材を有する貼合せ基板を複数形成する分断工程とを有し、前記分断工程では、前記貼合せ基板の少なくとも一部を、ケミカル処理による分断によって形成する。
前記貼合せ基板母材の少なくとも一部は、前記ケミカル処理によって曲線状に分断されることが好ましい。
前記貼合せ基板母材の一部は、前記ケミカル処理によって切り欠き状に分断されるようにしてもよい。
前記貼合せ基板母材には、前記ケミカル処理による分断によって、前記第1基板及び前記第2基板を貫通する貫通孔が形成されるようにしてもよい。
前記貼合せ基板の側面は、前記第1基板、前記第2基板及び前記シール部材の各側面が同一の表面を構成することにより形成されていることが好ましい。
前記貼合せ基板母材は、前記ケミカル処理によって分断される領域が、前記シール部材と、前記シール部材から延長された延長部とによって、環状に囲まれていることが好ましい。
前記貼合せ基板母材は、前記ケミカル処理によって分断される領域が、前記シール部材及び前記延長部のそれぞれに沿って配置された保護用シール部によって囲まれるようにしてもよい。
前記貼合せ基板の側面の一部は、前記第1基板、前記第2基板及び前記保護用シール部の各側面が同一の表面を構成することにより形成されていることが好ましい。
前記貼合せ工程の後に、前記シール部材によって囲まれた領域に表示媒体を真空注入する真空注入工程を行うようにしてもよい。
前記貼合せ工程の前に、前記第1基板母材又は前記第2基板母材に表示媒体を滴下して供給する滴下注入工程を行うようにしてもよい。
前記分断工程の前に、前記第1基板母材及び前記第2基板母材の表面に対して、マスクをフォトリソグラフィーによってそれぞれ形成するマスキング工程を行い、前記マスキング工程では、前記第1基板母材に一様に形成したマスク層と、前記第2基板母材に一様に形成したマスク層とを、前記第1基板母材側及び前記第2基板母材側の何れか一方から照射した光によって、一括して露光することが好ましい。
また、本発明に係る表示装置は、第1基板と、前記第1基板に対向して配置された第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間にシール部材によって封入された表示媒体層とを備えた表示装置であって、前記第1基板及び前記第2基板の少なくとも一部は、ケミカル処理による分断によって形成されている。
前記第1基板及び前記第2基板は、前記ケミカル処理によって分断される部分が、曲線状に形成されていることが好ましい。
前記第1基板及び前記第2基板は、前記ケミカル処理によって分断される部分が、切り欠き状に形成されていてもよい。
前記第1基板及び前記第2基板は、前記ケミカル処理によって分断される部分が、前記第1基板及び前記第2基板を貫通する貫通孔に形成されていてもよい。
前記第1基板、前記第2基板及び前記シール部材の各側面が同一の表面を構成していることが好ましい。
前記シール部材の側方外側に保護用シール部が配置され、前記第1基板、前記第2基板及び前記保護用シール部の各側面が同一の表面を構成していることが好ましい。
前記表示媒体層は液晶層であってもよい。
−作用−
上記表示装置を製造する場合には、貼合せ工程及び分断工程を行う。貼合せ工程では、第1基板母材と第2基板母材とを貼り合わせて貼合せ基板母材を形成する。このとき、第1基板母材は第1基板を複数有すると共に、第2基板母材は第2基板を複数有している。そうして、第1基板と第2基板とがそれぞれシール部材を介して対向するように、第1基板母材と第2基板母材とを貼り合わせる。
次に、分断工程では、貼合せ基板母材を分断して貼合せ基板を複数形成する。貼合せ基板母材は複数の貼合せ基板の集合体である。貼合せ基板は、一組の第1基板、前記第2基板及び前記シール部材を有している。貼合せ基板母材は、第1基板母材及び第2基板母材が分断されることにより、全体として分断される。
そして、この分断工程において、貼合せ基板母材の少なくとも一部を、ケミカル処理による分断によって形成する。例えば、貼合せ基板母材は、前記ケミカル処理によって曲線状や切り欠き状に分断されたり、貫通孔等が形成される。例えばダイシング用ブレード等の機械的な加工等とは異なり、化学的な加工によって貼合せ基板母材を分断するため、基板の割れ等が防止される。すなわち、表示装置の外形が矩形以外の種々の形状であっても、その表示装置は容易且つ高精度に形成される。特に、第1基板及び第2基板が薄型化されている場合には、本発明は好適である。
また、貼合せ基板母材において、ケミカル処理によって分断される領域が、シール部材と、シール部材から延長された延長部とによって、環状に囲まれるようにすれば、ケミカル処理の処理溶液は、上記シール部材及び延長部を越えて分断領域の外側へ拡散しない。したがって、上記シール部材及び延長部によって囲まれた領域の外側に形成されている配線や端子等の処理液による損傷を防止することが可能になる。
この場合、上記シール部材及び延長部の内側に保護用シール部を配置して上記ケミカル処理によって分断される領域を囲むようにしてもよい。そうすれば、貼合せ基板におけるシール部材の外側領域(つまり、シール部材と保護用シール部との間の領域)についても、処理溶液による配線や基板等の損傷を防止することが可能になる。
また、形成した貼合せ基板の側面において、第1基板、第2基板及びシール部材の各側面が同一の表面を構成するようにすれば、シール部材の外側に第1基板の端部と第2基板の端部とからなる庇状の構造ができないため、ケミカル処理時におけるシール部材近傍の配線等の腐食、シール部材の剥がれや、それに伴う液晶層の汚染等の問題が回避される。このことは、貼合せ基板の側面において、第1基板、第2基板及び保護用シール部の各側面が同一の表面を構成するようにした場合にも同様のこととなる。
また、貼合せ基板母材には、真空注入や滴下注入によって、例えば液晶等の表示媒体を供給することが可能である。
分断工程の前にマスキング工程を行う場合には、第1基板母材に一様に形成したマスク層と、第2基板母材に一様に形成したマスク層とを、第1基板母材側及び第2基板母材側の何れか一方から照射した光によって、一括して露光する。このことにより、露光工程が1回で済むため、工程数は減少する。
本発明によれば、表示装置を構成する貼合せ基板の少なくとも一部を、ケミカル処理による分断によって形成するようにしたので、矩形以外の形状を有する表示装置であっても、基板等の損傷を防止して、その表示装置を容易且つ高精度に製造することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図9は、本発明の実施形態1を示している。本実施形態1では、本発明に係る表示装置として、液晶表示装置1を例に挙げて説明する。
図1は、実施形態1における貼合せ基板母材34の一部を拡大して示す平面図である。図2〜図5は、液晶表示装置1の製造プロセスを説明するための断面図である。図6は、液晶表示装置1の概略構造を示す断面図である。図7及び図8は、マスキング工程を説明するための断面図である。図9は、液晶表示装置1の外観を示す平面図である。
液晶表示装置1は、図6及び図9に示すように、スイッチング素子であるTFT(Thin-Film Transistor:図示省略)が複数形成されたTFT基板2と、TFT基板2に対向して配置され、例えばカラーフィルタ(Color Filter:図示省略)等が形成されたCF基板3と、CF基板3及びTFT基板2の間に設けられた表示媒体層である液晶層4とを備えている。
TFT基板2は、第1基板であるガラス基板11を有している。ガラス基板11の液晶層4側には、上記TFT、配線及び画素電極等(図示省略)が形成されている。一方、ガラス基板11の液晶層4と反対側には、図示省略の偏光板が貼り付けられている。
CF基板3は、第2基板であるガラス基板12を有している。ガラス基板12の液晶層4側には、図示省略の上記カラーフィルタ、共通電極及び遮光膜等が形成されている。一方、ガラス基板12の液晶層4と反対側には、図示省略の偏光板が貼り付けられている。
ガラス基板11,12は、例えば厚みが0.7mmに形成され、その表面の法線方向から見て、外形の一部が曲線状に形成されている。すなわち、図9に示すように、ガラス基板11,12の一部は、コ字状の外形部分24を有すると共に、その外形部分24に連続して形成された曲線状の外形部分25とを有している。曲線状の外形部分25は、側方外側(図9で下側)へ突出するように湾曲している。したがって、ガラス基板11,12表面の法線方向から見て、ガラス基板11,12における曲線状の外形部分は、互いに一致するように重なっている。
液晶表示装置1は、ガラス基板11,12の少なくとも一部が、例えばエッチング等のケミカル処理による分断によって形成されている。すなわち、ガラス基板11,12は、ケミカル処理によって分断される部分が曲線状に形成され、その部分が上記曲線状の外形部分24に該当する。
一方、ガラス基板11のコ字状の外形部分は、図9に示すように、ガラス基板12のコ字状の外形部分よりも側方外側(図9で上側)へ突出しており、その突出した領域が端子部19になっている。端子部19には、図示を省略するが、例えばFPC等が実装されている。
シール部材15は、例えば図1に示すように、ガラス基板12の表面の法線方向から見て、ガラス基板12の外形に沿って延びる略枠状に形成されている。シール部材15の一部は、曲線状部分において途切れており、その部分が液晶を注入するための注入口26になっている。注入口26には、図示省略の封止材が充填される。
液晶層4は、各ガラス基板11,12の間にシール部材15によって封入されている。すなわち、液晶層4は、上記各ガラス基板11,12と、各ガラス基板11,12の間に介在された上記シール部材15及び封止材とにより区画形成された液晶セル20の内部に、液晶が封入されることによって構成されている。
液晶表示装置1は、図9に示すように、表示に寄与する表示領域6と、表示領域6の外側で額縁状に形成されると共に表示に寄与しない額縁領域7とを有している。額縁領域7には、上記端子部19が含まれている。表示領域6には、上記TFTや画素電極等が形成され、これらに接続されたゲート線及びソース線等の配線(図示省略)が、額縁領域7及び端子部19へ引き出されている。
そうして、液晶表示装置1は、端子部19に実装されている上記FPC等から上記配線を介して上記各TFTに制御信号が供給され、各画素毎に液晶層4に所定の電圧が印加されることにより、所望の表示が行われるようになっている。
次に、貼合せ基板母材34の構成について、図1及び図5を参照して説明する。図1では、後述の除去予定領域36がエッチングにより分断除去された状態を示している。図5は、図1におけるV−V線断面図である。
上述の液晶表示装置1は、貼合せ基板母材34を分断することによって製造される。すなわち、貼合せ基板母材34は、後に液晶表示装置1となる複数の貼合せ基板10がマトリクス状に配置されて集合した集合体である。
貼合せ基板母材34は、図5に示すように、第1基板母材31と、第1基板母材31に対向して配置された第2基板母材32と、第1基板母材31及び第2基板母材32の間に、マトリクス状に複数配置された略枠状のシール部材15とを備えている。
第1基板母材31は、第1基板であるガラス基板11を複数有する一方、第2基板母材32は、第2基板であるガラス基板12を複数有している。各ガラス基板11,12は、それぞれマトリクス状に配置されている。そうして、第1基板母材31及び第2基板母材32は、各ガラス基板11と各ガラス基板12とがシール部材15を介してそれぞれ対向するようにして、貼り合わされている。そして、これら一組のガラス基板11,12及びシール部材15によって、上記貼合せ基板10が構成されている。各貼合せ基板10を構成するガラス基板11,12は、図1に示すように、行方向(図1で左右方向)に隙間無く隣接して配置される一方、列方向(図1で上下方向)に所定の間隔をおいて配置されている。
貼合せ基板母材34は、ケミカル処理によって分断除去される除去予定領域36を有している。分断除去後の領域である除去領域37は、その一部が、行方向に隣接するガラス基板11,12の曲線状の外形部分25の少なくとも一部によって区画されている。つまり、除去領域37の外縁の少なくとも一部は、曲線によって構成されている。
除去予定領域36(及び除去領域37)は、環状シール部40によって環状に囲まれている。環状シール部40は、図1に示すように、曲線状に延びるシール部材15の一部と、シール部材15から延長された第1延長部41及び第2延長部42とによって環状に構成されている。
第1延長部41は、コ字状に形成され、その両端において、行方向に隣接する各シール部材15における注入口26が形成されている部分同士を繋いでいる。一方、第2延長部42は、行方向に隣接するシール部材15における直線部分同士を繋いでいる。一方、行方向の端部に配置されている除去予定領域36(及び除去領域37)は、シール部材15の曲線部分と、その曲線部分から延長された鉤状の第3延長部43とによって取り囲まれている。つまり、この行方向端部の環状シール部40は、シール部材15の一部と第3延長部43とにより構成されている。
−製造方法−
次に、上記液晶表示装置1の製造方法について説明する。本実施形態1の製造方法には、以下に説明するように、シール部材形成工程と、貼合せ工程と、マスキング工程と、第1〜第3分断工程と、真空注入工程とが含まれる。そうして、貼合せ基板母材34を複数の貼合せ基板10に分断して、液晶表示装置1を製造する。
まず、ガラス基板母材である第1基板母材31に複数のTFTや画素電極等をパターン形成する一方、ガラス基板母材である第2基板母材32にCFや共通電極等をパターン形成する。
(シール部材形成工程)
次に、シール部材形成工程では、第1基板母材31又は第2基板母材32の表面に対し、複数のシール部材15を、第1〜第3延長部41〜43と共に形成する。シール部材15及び第1〜第3延長部41〜43は、例えばディスペンサであるシリンジによる塗布や、スクリーン印刷によって形成する。シール部材15及び第1〜第3延長部41〜43は全体として一体に形成され、例えば熱や紫外線によって硬化する硬化性樹脂により構成されると共に、エッチング溶液であるフッ酸混合液に耐性を有する。そうして、除去予定領域36を囲む環状シール部40をシール部材15と共に形成する。また、シール部材15に注入口26を同時に形成する。
(貼合せ工程)
次に行う貼合せ工程では、上記第1基板母材31と第2基板母材32とを貼り合せて、貼合せ基板母材34を形成する。すなわち、図2に示すように、第1基板母材31と第2基板母材32とを、ガラス基板11とガラス基板12とがシール部材15を介して互いに対向するように貼り合わせる。その後、シール部材15及び第1〜第3延長部41〜43を硬化させる。そのことにより、貼合せ基板母材34を形成する。
(マスキング工程)
次に、マスキング工程では、図3に示すように、第1基板母材31及び第2基板母材32の表面に対して、マスク45,46をフォトリソグラフィーによってそれぞれ形成する。すなわち、まず、第1基板母材31の外側表面と、第2基板母材32の外側表面との双方に、レジストであるマスク層44を一様に形成する。その後、各マスク層44を第1基板母材31側及び第2基板母材32側の何れか一方から照射した光によって、一括して露光する。
例えば、図7に示すように、マスク板47をガラス基板12に対向して配置させた状態で、マスク板47を介してガラス基板12側へ光を照射する。マスク板47を透過した光は、マスク層44及びガラス基板12を透過した後に、ガラス基板11及びマスク層44透過する。
そのことにより、図8に示すように、除去予定領域36上で開口したマスク45,46を第1基板母材31及び第2基板母材32にそれぞれ形成する。特に、マスク45,46を精度良く露光して形成する観点から、第1基板母材31及び第2基板母材32には、除去予定領域36において、例えば配線等の遮光層を形成しないことが望ましい。
(第1分断工程)
次に、貼合せ基板母材34を分断して、一組の第1基板11、第2基板12及びシール部材15を有する貼合せ基板10を複数形成する分断工程を行う。分断工程には、以下に説明する第1〜第3分断工程が含まれる。
第1分断工程では、貼合せ基板10の少なくとも一部を、ケミカル処理による分断によって形成する。すなわち、貼合せ基板母材34の除去予定領域36をケミカル処理によって分断除去する。まず、マスク45,46が形成された貼合せ基板母材34を、例えばフッ酸混合液等のエッチング溶液に例えば約100分間浸漬して、除去予定領域36のエッチングを行う。その結果、第1基板11及び第2基板12は、除去予定領域36が分断除去されることにより、除去領域37が開口して形成され、曲線状の外形部分25がそれぞれ形成されることとなる。すなわち、貼合せ基板母材34の少なくとも一部は、ケミカル処理によって曲線状に分断される。
その後、貼合せ基板母材34から上記マスク45,46を剥離除去する。また、エッチング後には、貼合せ基板母材34を十分に水洗する。尚、このマスク45,46は、この段階で剥離除去しないで、しばらく付着させた状態で後工程を行うようにしてもよい。そのことにより、第1基板母材31及び第2基板母材32の表面に傷が付かないように保護することができる。
(第2分断工程)
次に、第2分断工程では、貼合せ基板母材34を、行方向に一列に並ぶ複数の貼合せ基板10が含まれるように短冊状に分断する。第2分断工程は、上記第1分断工程とは異なり、例えば回転刃を有するスクライブホイール等により機械的な分断を行う。このとき、分断ラインの1つが注入口26の近傍で上記曲線状の外形部分25を繋ぐようにして、貼合せ基板母材34を分断する。そのことにより、短冊状の貼合せ基板母材34の側面に複数の注入口26が現れることとなる。
(真空注入工程)
次に、真空注入工程では、シール部材15によって囲まれた領域に表示媒体である液晶を真空注入する。すなわち、真空容器の内部に上記短冊状の貼合せ基板母材34を配置させ、真空容器の内部を減圧する。そのことにより、各液晶セル20の内部も減圧される。その後、真空容器の内部において、短冊状の貼合せ基板母材34の各注入口26を液晶溜まりに浸漬する。その状態で、真空容器内の圧力を大気圧へ戻すと、液晶が各注入口26から各液晶セル20内へ注入されることとなる。その後、各注入口26を封止材によって閉塞する。
(第3分断工程)
次に、第3分断工程では、液晶が真空注入された短冊状の貼合せ基板母材34を、個々の貼合せ基板10に分断する。この第3分断工程においても、上記第2分断工程と同様に、例えばスクライブホイール等による機械的な分断を行う。
こうして、上記第2及び第3分断工程によって、貼合せ基板10におけるコ字状の外形部分24が機械的な分断によって形成される一方、第1分断工程によって、貼合せ基板10における曲線状の外形部分25がケミカル処理によって形成されることとなる。そうして、液晶表示装置1を製造する。
−実施形態1の効果−
したがって、この実施形態1によると、液晶表示装置1を構成する貼合せ基板10の少なくとも一部を、ケミカル処理による分断によって形成するようにしたので、矩形以外の形状を有する液晶表示装置であっても、その基板等の損傷を防止して、液晶表示装置1を容易且つ高精度に製造することができる。
すなわち、本実施形態1では、液晶表示装置1の外形が、コ字状の外形部分24と、曲線状の外形部分とからなるところ、エッチング処理により貼合せ基板母材34を分断して曲線状の外形部分25を形成するようにしたので、貼合せ基板10の損傷を防止することができる。この効果は、ガラス基板11,12が薄型化されている近年の状況においては、極めて有効といえる。そのことに加え、コ字状の外形部分24については、スクライブホイール等により機械的に分断するようにしたので、効率よく形成することができる。つまり、種々の形状の薄型表示装置を形成でき、その量産性も高いため、コストの低減を図ることができる。
そのことに加え、除去領域37が環状シール部40によって環状に囲まれているために、第1分断工程でエッチング処理を行う際に、エッチング液が除去領域37から貼合せ基板母材34の内部へ侵入して拡散しないようにすることができる。したがって、例えば端子部19等に形成されている配線等や、貼合せ基板10を構成するガラス基板11,12自体のエッチング液による腐食を防止できる。
さらに、除去領域37を形成するためのマスキング工程において、第1基板母材31及び第2基板母材32にそれぞれ形成したマスク層を、第1基板母材31側又は第2基板母材32側の一方から照射した光によって一括して露光するようにしたので、工程数を減少してコストの低減を図ることができる。
《発明の実施形態2》
図14〜図20は、本発明の実施形態2を示している。尚、以降の各実施形態では、図1〜図13と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図14は、実施形態2における貼合せ基板母材34の一部を拡大して示す平面図である。図15〜図19は、液晶表示装置1の製造プロセスを説明するための断面図である。図20は、液晶表示装置1の概略構造を示す断面図である。
上記実施形態1ではシール部材15が貼合せ基板10の外縁よりも内側に配置されていたのに対し、本実施形態2ではシール部材15が貼合せ基板10の外縁に至るまで形成されている点で異なっている。
液晶表示装置1及び貼合せ基板10は、図14及び図20に示すように、上記実施形態1と同様にTFT基板2とCF基板3と液晶層4とを備えている。液晶層4は、基板表面の法線方向から見て比較的太いシール部材15によって、TFT基板2とCF基板3との間に封入されている。シール部材15は、注入口26が形成されている領域を除いて、貼合せ基板10(液晶表示装置1)の外縁に至るまで形成されている。すなわち、ガラス基板11、ガラス基板12及びシール部材15の各側面が同一の表面を構成しており、その表面が貼合せ基板10の側面を構成している。
貼合せ基板母材34についても、図14に示すように、除去領域37が環状シール部40によって環状に囲まれている点は同様である。ただし、本実施形態2では除去領域37の一部(つまり曲線状の外形部分25)がシール部材15によって区画されている。
液晶表示装置1を製造する場合には、上記実施形態1と同様に、上記各工程を行う。すなわち、シール部材形成工程においてシール部材15及び環状シール部40を形成する。このとき、図15に示すように、シール部材15を貼合せ基板10の外縁となる領域にまで幅広に形成しておく。
次に、上記実施形態1と同様に貼合せ工程及びマスキング工程を行って、図16に示すように、マスク45,46を一括形成する。その後に、分断工程を行う。第1分断工程では、図17に示すように、除去予定領域36をエッチングにより分断除去して、除去領域37を形成する。続いて、図18に示すように、マスク45,46を除去すると共に、上記実施形態1と同様に第2分断工程及び真空注入工程を行った後に、図19に示すように、第3分断工程を行って液晶表示装置1を形成する。
したがって、この実施形態2によっても上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。そのことに加え、シール部材15を貼合せ基板10の外縁に至るまで形成したので、その貼合せ基板10の外縁に庇状部分を形成しないようにすることができる。すなわち、庇状部分が形成されないために、貼合せ基板10の外縁部分についてもエッチング液の侵入を防止でき、シール部材15近傍の積層膜やガラス基板11,12等の不用意な腐食を防止できる。その結果、ガラスの強度等を維持して信頼性を確保することができる。
《発明の実施形態3》
図21〜図26は、本発明の実施形態3を示している。図21は、実施形態3における貼合せ基板母材34の一部を拡大して示す平面図である。図22〜図25は、液晶表示装置1の製造プロセスを説明するための断面図である。図26は、液晶表示装置1の概略構造を示す断面図である。
上記実施形態2では、シール部材15を幅広にして貼合せ基板10の外縁に至るまで形成したのに対し、本実施形態3では貼合せ基板10の一部においてシール構造を二重にした点で相違している。
すなわち、図21及び図26に示すように、貼合せ基板10における曲線状の外形部分25には、保護用シール部16が、シール部材15の側方外側でそのシール部材15に沿って配置されている。そのことにより、シール部材15と、その側方外側の保護用シール部16とによって二重のシール構造が形成されている。さらに、貼合せ基板10の側面の一部(つまり曲線状の外形部分25)は、ガラス基板11、ガラス基板12及び保護用シール部16の各側面が同一の表面を構成することにより形成されている。
また、保護用シール部16は、第2延長部42及び第3延長部43に対しても、それぞれに沿って配置されている。すなわち、除去予定領域36(除去領域37)は、保護用シール部16によって囲まれている。すなわち、保護用シール部16は、環状に形成されると共に、環状シール部40によって囲まれている。
本実施形態3の貼合せ基板母材34には、第1延長部41が形成されておらず、環状シール部40が、貼合せ基板10における曲線状の外形部分25のシール部材15と、第2延長部42又は第3延長部43とによって構成されている。尚、第2延長部42及び第3延長部43については、保護用シール部16を設けないで、上記実施形態1又は2のような構造にしてもよい。
本実施形態3の液晶表示装置1を製造する場合には、上記実施形態1で説明した製造方法のシール部材形成工程において、上記シール部材15、環状シール部40及び保護用シール部16を同様の手法により形成する。
したがって、本実施形態3によると、上記実施形態1と同様の効果が得られると共に、保護用シール部16によってエッチング液の貼合せ基板10への侵入を防止することができる。その結果、上記実施形態2と同様に配線やガラス基板11,12等の不用意な腐食等を防止できる。さらに、液晶を封止するためのシール部材15と、エッチング液の貼合せ基板10への侵入を防止するための保護用シール部16とを別部材によって形成することができる。すなわち、それぞれのシールが必要となる箇所に、適切にシール部材を配置させることができる。また、本実施形態3は、シール部材15の塗布工程の製造装置の制約などにより、実施形態2のようにシール部材15を幅広に形成できない場合にも好適である。
《発明の実施形態4》
図27は、貼合せ基板母材34の外観を示す平面図であって、本発明の実施形態4を示している。上記実施形態1では除去領域37を環状シール部40によって取り囲むようにしたのに対し、本実施形態4ではそのようなシール部によって囲まないようにした点で相違している。
すなわち、図27に示すように、貼合せ基板母材34には、各貼合せ基板10における曲線状の外形部分25に沿ってスリット状の除去領域37が開口して形成されている。また、除去領域37は、各貼合せ基板10の注入口26の左右両側に配置されている。そうして、各貼合せ基板10における曲線状の外形部分25は、除去領域37においてケミカル処理によって分断除去されている。
液晶表示装置1を製造する場合には、後に上記スリット状の除去領域37となる除去予定領域で開口したマスク(図示省略)を上記貼合せ基板母材34の両面に形成する。その後、除去予定領域をエッチングによって分断除去することにより、上記除去領域37を形成する。
次に、上記実施形態1と同様に第2分断工程を行って、貼合せ基板母材34を短冊状に分断する。このとき、図27に示すように、注入口26の外側端部を通る分断ラインAと、端子部19の外側端部を通る分断ラインBとのそれぞれに沿って、第1基板母材31及び第2基板母材32の双方を機械的に分断する。この分断には、例えばスクライブホイール等を用いることができる。さらに、端子部19の内側端部を通る分断ラインCに沿って、第2基板母材32のみを同様に機械的に分断する。
次に、上記実施形態1と同様に真空注入工程を行って、短冊状の貼合せ基板母材34毎に、注入口26から各液晶セルに液晶を真空注入する。その後第3分断工程を行って、各貼合せ基板10毎にさらに機械的に分断し、液晶表示装置1を製造する。
したがって、本実施形態4によっても、曲線状の外形部分25を有する液晶表示装置1をケミカル処理による分断によって、容易且つ高精度に製造することができる。また、環状シール部40を形成せずに、シール部材15のみを形成するようにしたので、製造工程を簡略にすることが可能になる。
《発明の実施形態5》
図12及び図28は、本発明の実施形態5を示している。図12は、本実施形態5の液晶表示装置1を模式的に示す平面図である。図28は、貼合せ基板母材34の外観を示す平面図である。
上記実施形態4では各貼合せ基板10が曲線状の外形部分25を有していたのに対し、本実施形態5では各貼合せ基板10が切り欠き状の外形部分27を有している点で異なっている。
液晶表示装置1は、図12に示すように、矩形状の外形における角部分の1つがL字状に切り欠かれた切り欠き状の外形部分27を有している。すなわち、本実施形態5では、液晶表示装置1を構成するガラス基板11,12が、ケミカル処理によって分断される部分を有し、その部分が切り欠き状に形成されている。
また、液晶表示装置1は、TFT基板2の端部領域に端子部19を有している。また、円形状及び長方形状の2つの表示領域6が形成されると共に、その周りに額縁領域7が形成されている。
上記液晶表示装置1を製造する場合には、図28に示すように、第1分断工程を行って、貼合せ基板母材34の一部をケミカル処理によって切り欠き状に分断する。すなわち、貼合せ基板母材34に対し、各貼合せ基板10における切り欠き状の外形部分27に沿ってスリット状の除去領域37をエッチング処理によって形成する。
その後、第2分断工程を行って、貼合せ基板母材34を短冊状に分断する。そのとき、図28に示すように、注入口(図示省略)の外側端部を通る分断ラインAと、端子部19の外側端部を通る分断ラインBとのそれぞれに沿って、第1基板母材31及び第2基板母材32の双方を、例えばスクライブホイール等により機械的に分断する。さらに、端子部19の内側端部を通る分断ラインCに沿って、第2基板母材32のみを同様に機械的に分断する。次に、上記実施形態1と同様に真空注入工程及び第3分断工程を行うことにより、上記液晶表示装置1を製造する。
このように、液晶表示装置1が切り欠き状の外形部分27を有する場合、一般に、その外形部分27を機械的な分断で精度良く形成することは難しいが、本実施形態5によると、その切り欠き状の外形部分27をエッチング処理によって形成するようにしたので、切り欠き状の外形部分27を有する液晶表示装置1を容易且つ高精度に製造することができる。
尚、本実施形態5におけるL字スリット状の除去領域37を、上記実施形態1と同様に環状シール部40を設けて覆うようにしてもよい。そのことにより、ガラス基板11,12等の不用意な腐食を防止できる。
《発明の実施形態6》
図29は、貼合せ基板母材34の外観を示す平面図であり、本実施形態6を示している。上記実施形態1では、シール部材15に注入口26を形成したのに対し、本実施形態6では、そのような注入口26を形成しないようにした点で相違している。
すなわち、貼合せ基板母材34は、図29に示すように、第1基板母材31と第2基板母材32との間に環状のシール部材15を有している。つまり、シール部材15には切れ目が形成されていない。そうして、第1基板母材31と第2基板母材32との間には、液晶層4がシール部材15によって封入されている。
さらに、貼合せ基板母材34には、上記実施形態1と同様に、曲線状の外形部分25を形成するための除去予定領域36(除去領域37)が形成され、その除去領域37を取り囲むように、環状シール部40が形成されている。
上記液晶表示装置1を製造する場合には、シール部材形成工程において環状のシール部材15を形成すると共に、除去予定領域36の周りに環状シール部40を形成する。その後、貼合せ工程において、液晶注入工程を同時に行う。
すなわち、第1基板母材31又は第2基板母材32に対し、シール部材15によって囲まれた領域又はその領域に対向する領域に液晶を滴下して供給する。続いて、第1基板母材31と第2基板母材32とを互いに貼り合わせることにより、シール部材15により液晶が封入されて液晶層4が形成されると共に貼合せ基板母材34が形成されることとなる。
その後、上記実施形態1と同様にマスキング工程及び第1分断工程を行って除去領域37を形成する。次に、貼合せ基板母材34を各貼合せ基板10毎に機械的に分断して、複数の液晶表示装置1を製造する。
したがって、本実施形態6によると、上記実施形態1と同様の効果が得られることに加え、滴下注入法によって液晶層4を容易に形成することができる。さらに、注入口を形成する必要がないことから、表示装置の形状の自由度を増加させることができる。
《その他の実施形態》
上記各実施形態では、図9及び図12に示す外形を有する液晶表示装置1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、その他に平面図である図10及び図11に示すように曲線状の外形部分を有する表示装置1や、平面図である図13に示すように貫通孔9を有する表示装置1についても同様に適用することができる。
すなわち、図10では全体として楕円状の表示領域6とその外周に設けられた額縁領域7と有している。額縁領域7には長方形状の端子部19が形成されている。一方、図11は、自動車のインストゥルメントパネルに装着される表示装置1を示しており、その外形が全体として横長の略楕円形状に形成されている。そうして表示装置1には、速度計や燃料計等のメータ8と共に、表示領域6が形成されている。これらの外側には額縁領域7が設けられている。このように、表示装置1の外形が曲線形状であっても、上記ケミカル処理によって容易且つ高精度に形成することができる。
また、図13に示す表示装置1は、外形が一般的な矩形状であるものの、表示装置1を厚み方向に貫通する貫通孔9が形成されている。言い換えれば、ガラス基板11,12は、ケミカル処理によって分断される部分が、ガラス基板11,12を貫通する貫通孔9に形成されている。貫通孔9は例えば円形状になっている。このような場合にも、貫通孔9を機械的分断によって精度良く形成することは困難である。本発明によると、上記実施形態1における除去領域37と同様に、貼合せ基板母材に対し、ケミカル処理による分断によって貫通孔9を形成する。そのことにより、貫通孔9を有する表示装置1であっても、容易且つ高精度に製造することが可能になる。
また、上記各実施形態では、液晶表示装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば有機EL表示装置等の他の表示装置についても同様に適用することができる。
以上説明したように、本発明は、薄型の表示装置及びその製造方法について有用であり、特に、矩形以外の形状を有する表示装置であっても、その製造を容易且つ高精度に行い得るようにする場合に適している。
図1は、実施形態1の貼合せ基板母材の一部を拡大して示す平面図である。 図2は、実施形態1の第1基板母材及び第2基板母材を示す断面図である。 図3は、実施形態1のマスクを示す断面図である。 図4は、除去領域が形成された状態を示す断面図である。 図5は、マスクが除去された状態を示す断面図である。 図6は、実施形態1の液晶表示装置の概略構造を示す断面図である。 図7は、マスキング工程を説明するための断面図である。 図8は、マスキング工程を説明するための断面図である。 図9は、実施形態1の液晶表示装置の外観を示す平面図である。 図10は、その他の実施形態の表示装置を模式的に示す平面図である。 図11は、その他の実施形態の表示装置を模式的に示す平面図である。 図12は、本実施形態5の液晶表示装置を模式的に示す平面図である。 図13は、その他の実施形態の表示装置を模式的に示す平面図である。 図14は、実施形態2の貼合せ基板母材の一部を拡大して示す平面図である。 図15は、実施形態2の第1基板母材及び第2基板母材を示す断面図である。 図16は、実施形態2のマスクを示す断面図である。 図17は、除去領域が形成された状態を示す断面図である。 図18は、マスクが除去された状態を示す断面図である。 図19は、シール部材が分断された状態を示す断面図である。 図20は、実施形態2の液晶表示装置の概略構造を示す断面図である。 図21は、実施形態3における貼合せ基板母材の一部を拡大して示す平面図である。 図22は、実施形態3の第1基板母材及び第2基板母材を示す断面図である。 図23は、実施形態3のマスクを示す断面図である。 図24は、除去領域が形成された状態を示す断面図である。 図25は、マスクが除去された状態を示す断面図である。 図26は、実施形態3の液晶表示装置の概略構造を示す断面図である。 図27は、実施形態4の貼合せ基板母材を示す平面図である。 図28は、実施形態5の貼合せ基板母材を示す平面図である。 図29は、実施形態6の貼合せ基板母材の一部を拡大して示す平面図である。
符号の説明
1 液晶表示装置
2 TFT基板
3 CF基板
4 液晶層
6 表示領域
7 額縁領域
9 貫通孔
10 貼合せ基板
11 ガラス基板(第1基板)
12 ガラス基板(第2基板)
15 シール部材
16 保護用シール部
24 コ字状の外形部分
25 曲線状の外形部分
26 注入口
27 切り欠き状の外形部分
31 第1基板母材
32 第2基板母材
34 貼合せ基板母材
36 除去予定領域
37 除去領域
40 環状シール部
41 第1延長部
42 第2延長部
43 第3延長部
45,46 マスク

Claims (18)

  1. 第1基板を複数有する第1基板母材と、第2基板を複数有する第2基板母材とを、前記第1基板及び前記第2基板がシール部材を介して互いに対向するように貼り合わせて、貼合せ基板母材を形成する貼合せ工程と、
    前記貼合せ基板母材を分断して、一組の前記第1基板、前記第2基板及び前記シール部材を有する貼合せ基板を複数形成する分断工程とを有し、
    前記分断工程では、前記貼合せ基板の少なくとも一部を、ケミカル処理による分断によって形成する
    ことを特徴とする表示装置の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記貼合せ基板母材の少なくとも一部は、前記ケミカル処理によって曲線状に分断される
    ことを特徴とする表示装置の製造方法。
  3. 請求項1において、
    前記貼合せ基板母材の一部は、前記ケミカル処理によって切り欠き状に分断される
    ことを特徴とする表示装置の製造方法。
  4. 請求項1において、
    前記貼合せ基板母材には、前記ケミカル処理による分断によって、前記第1基板及び前記第2基板を貫通する貫通孔が形成される
    ことを特徴とする表示装置の製造方法。
  5. 請求項1において、
    前記貼合せ基板の側面は、前記第1基板、前記第2基板及び前記シール部材の各側面が同一の表面を構成することにより形成されている
    ことを特徴とする表示装置の製造方法。
  6. 請求項1において、
    前記貼合せ基板母材は、前記ケミカル処理によって分断される領域が、前記シール部材と、前記シール部材から延長された延長部とによって、環状に囲まれている
    ことを特徴とする表示装置の製造方法。
  7. 請求項1において、
    前記貼合せ基板母材は、前記ケミカル処理によって分断される領域が、前記シール部材及び前記延長部のそれぞれに沿って配置された保護用シール部によって囲まれている
    ことを特徴とする表示装置の製造方法。
  8. 請求項7において、
    前記貼合せ基板の側面の一部は、前記第1基板、前記第2基板及び前記保護用シール部の各側面が同一の表面を構成することにより形成されている
    ことを特徴とする表示装置の製造方法。
  9. 請求項1において、
    前記貼合せ工程の後に、前記シール部材によって囲まれた領域に表示媒体を真空注入する真空注入工程を行う
    ことを特徴とする表示装置の製造方法。
  10. 請求項1において、
    前記貼合せ工程の前に、前記第1基板母材又は前記第2基板母材に表示媒体を滴下して供給する滴下注入工程を行う
    ことを特徴とする表示装置の製造方法。
  11. 請求項1において、
    前記分断工程の前に、前記第1基板母材及び前記第2基板母材の表面に対して、マスクをフォトリソグラフィーによってそれぞれ形成するマスキング工程を行い、
    前記マスキング工程では、前記第1基板母材に一様に形成したマスク層と、前記第2基板母材に一様に形成したマスク層とを、前記第1基板母材側及び前記第2基板母材側の何れか一方から照射した光によって、一括して露光する
    ことを特徴とする表示装置の製造方法。
  12. 第1基板と、
    前記第1基板に対向して配置された第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間にシール部材によって封入された表示媒体とを備えた表示装置であって、
    前記第1基板及び前記第2基板の少なくとも一部は、ケミカル処理による分断によって形成されている
    ことを特徴とする表示装置。
  13. 請求項12において、
    前記第1基板及び前記第2基板は、前記ケミカル処理によって分断される部分が、曲線状に形成されている
    ことを特徴とする表示装置。
  14. 請求項12において、
    前記第1基板及び前記第2基板は、前記ケミカル処理によって分断される部分が、切り欠き状に形成されている
    ことを特徴とする表示装置。
  15. 請求項12において、
    前記第1基板及び前記第2基板は、前記ケミカル処理によって分断される部分が、前記第1基板及び前記第2基板を貫通する貫通孔に形成されている
    ことを特徴とする表示装置。
  16. 請求項12において、
    前記第1基板、前記第2基板及び前記シール部材の各側面が同一の表面を構成している
    ことを特徴とする表示装置。
  17. 請求項12において、
    前記シール部材の側方外側に保護用シール部が配置され、
    前記第1基板、前記第2基板及び前記保護用シール部の各側面が同一の表面を構成している
    ことを特徴とする表示装置。
  18. 請求項12において、
    前記表示媒体は液晶である
    ことを特徴とする表示装置。
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