JP2008224472A - 塗装ライン用浮力測定装置及びそれを用いた浮力測定実験設備 - Google Patents

塗装ライン用浮力測定装置及びそれを用いた浮力測定実験設備 Download PDF

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Abstract

【課題】浮力の測定精度が高く、測定結果を浮き止め金具やハンガーの設計に活かすことができる浮力測定装置を提供する。
【解決手段】搬送装置のキャリアに吊下げられたハンガーの被搬送物支持部14に載置された被搬送物Wに、被搬送物Wと一体となって浮き上がり方向に移動する連結ロッド2を、被搬送物支持部14が水平の状態で垂下するように取り付け、連結ロッド2の下端を被搬送物支持部14に固定されたロードセル3に連結固定した。連結ロッド2が被搬送物Wとともに浮き上がると、その引張力がロードセル3に直接作用してロードセル3により荷重が検出させるため、処理液に浸漬された被搬送物Wが受ける浮力の測定精度を高めることができる。したがって、測定結果を浮き止め金具やハンガーの設計に活かすことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、被搬送物(被処理物)を搬送しながら処理槽内の処理液に浸漬して塗装を行う塗装ラインにおいて、処理液に浸漬された被搬送物が受ける浮力を測定する浮力測定装置及びそれを用いた浮力測定実験設備に関するものである。
通常搬送ラインの下側にある処理液を貯留した処理槽内への被搬送物の下降及び処理槽から通常搬送ラインへの被搬送物の上昇を行い、被搬送物を搬送しながら塗装する塗装ライン(例えば、自動車車体の電着塗装を行う塗装ライン)において、走行レール上を転動するローラを有するキャリア、該キャリアに吊下げられて下方に被搬送物支持部を横設してなるハンガーを備え、キャリアの駆動をパワーチェーン式駆動装置又はフリクションローラ式駆動装置等により行うオーバーヘッドコンベアを使用し、処理槽の上側における走行レールに(パワーチェーン式駆動装置を使用するものにあってはパワーレールにも)、下降傾斜部、水平部及び上昇傾斜部を設けるものが一般的に使用される(例えば、特許文献1参照。)。
このような塗装ラインに使用されるオーバーヘッドコンベア等の設備を工場へ納入する前に、処理液を貯留した処理槽内への被搬送物の下降、入液姿勢への姿勢変更、浸漬姿勢への姿勢変更、出液姿勢への姿勢変更等を実際に行って被搬送物及びキャリアの状態を確認する試験を行う必要がある。そして、このような確認試験は、処理槽の上流側から下流側まで工場への納入予定品と同一経路に製作した走行レール(パワーチェーン式駆動装置を使用するものにあってはパワーレールも)及び工場への納入予定品と同様に製作したキャリア等を使用して行われ、不都合が見つかった場合には、所要の改造等を行った後、さらに確認試験が行われる。
また、上記確認試験の際に、処理槽に入出水する被搬送物が受ける浮力を測定するための浮力測定装置が使用され、該浮力測定装置は、被搬送物に一端を連結固定したワイヤーを滑車に掛けてハンガーの上部まで引き回し、被搬送物支持部から被搬送物が浮くと引っ張られるようにしたワイヤーの他端を荷重計に連結固定している。
特開平5−193715号公報(図1−3)
従来の浮力測定装置は、隣接するリンク間の角度が変わらない固定リンク式のハンガーを使用する場合及び隣接するリンク間の角度が変わる平行リンク式等のハンガーを使用する場合のいずれにおいても、ワイヤーを滑車に掛けて引き回す構成であるため、摩擦やワイヤーの伸び等により被搬送物が受ける浮力の測定精度が低くなる。その上、隣接するリンク間の角度が変わる平行リンク式等のハンガーを使用する場合においては、入液姿勢への姿勢変更時や出液姿勢への姿勢変更時等に被搬送物支持部が傾斜し、前記ワイヤーに掛かる張力が変動するため、被搬送物が受ける浮力の測定精度が特に低くなる。
したがって、従来の浮力測定装置では、浮力の測定結果を浮き止め金具やハンガーの設計に活かすことができないため、浮き止め金具やハンガーの製作にかかる時間及びコストが増大するという問題がある。
また、浮力測定等のための実験設備において、前記のとおり走行レール(パワーチェーン式駆動装置を使用するものにあってはパワーレールも)及びキャリア等を製作する必要があるとともに、改造や傾斜角度を変えたレールの再製作等が必要となることから、実験の準備に時間及びコストがかかるという問題がある。
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、浮力の測定精度が高く、測定結果を浮き止め金具やハンガーの設計に活かすことができる浮力測定装置を提供するとともに、浮力測定の実験準備にかかる時間及びコストを低減することができる浮力測定実験設備を提供する点にある。
本発明に係る塗装ライン用浮力測定装置は、被搬送物を搬送しながら処理槽内に貯留された処理液に浸漬して塗装を行う塗装ラインにおいて、前記処理液中の被搬送物が受ける浮力を測定する浮力測定装置であって、搬送装置のキャリアに吊下げられたハンガーの被搬送物支持部に載置された被搬送物に、該被搬送物と一体となって浮き上がり方向に移動する連結ロッドを、前記被搬送物支持部が水平の状態で垂下するように取り付け、該連結ロッドの下端を前記被搬送物支持部に固定されたロードセルに連結固定してなるものである。
ここで、前記被搬送物支持部により搬送方向に直交する水平軸まわりに揺動可能に基端部が支持された、略前後方向に延びる揺動アームの遊端部に、被搬送物の位置決め穴に嵌挿して該被搬送物を位置決めする位置決めピンを取り付け、前記ロードセルを用いた浮力測定時に前記位置決めピンと前記位置決め穴とが擦れた際に、該位置決めピンを前記被搬送物の浮き上がりに追従させてなると好ましい。
また、本発明に係る浮力測定実験設備は、前記浮力測定装置が取り付けられた被搬送物支持部を支持するハンガーの前支持杆及び後支持杆の上端部を独立して昇降させる機構を備えることにより、キャリアをガイドする走行レールを傾斜させずに前記被搬送物支持部を傾斜させることができる搬送装置を用い、オーバーヘッドコンベアの搬送経路を模擬して前記被搬送物支持部に載置された被搬送物を搬送しながら、該被搬送物が処理槽内に貯留された処理液中において受ける浮力を測定するものである。
本発明に係る塗装ライン用浮力測定装置によれば、被搬送物を搬送しながら処理槽内に貯留された処理液に浸漬して塗装を行う塗装ラインにおいて、前記処理液中の被搬送物が受ける浮力を測定する浮力測定装置であって、搬送装置のキャリアに吊下げられたハンガーの被搬送物支持部に載置された被搬送物に、該被搬送物と一体となって浮き上がり方向に移動する連結ロッドを、前記被搬送物支持部が水平の状態で垂下するように取り付け、該連結ロッドの下端を前記被搬送物支持部に固定されたロードセルに連結固定してなるので、連結ロッドが被搬送物とともに浮き上がると、その引張力がロードセルに直接作用し、その荷重が該ロードセルにより検出されるため、処理液に浸漬された被搬送物が受ける浮力の測定精度を高めることができる。したがって、測定結果を浮き止め金具やハンガーの設計に活かすことができる。
また、前記被搬送物支持部により搬送方向に直交する水平軸まわりに揺動可能に基端部が支持された、略前後方向に延びる揺動アームの遊端部に、被搬送物の位置決め穴に嵌挿して該被搬送物を位置決めする位置決めピンを取り付け、前記ロードセルを用いた浮力測定時に前記位置決めピンと前記位置決め穴とが擦れた際に、該位置決めピンを前記被搬送物の浮き上がりに追従させてなると、前記効果に加え、被搬送物支持部の位置決めピンと該位置決めピンが嵌挿される被搬送物の位置決め穴とが擦れて位置決めピンが被搬送物の浮き上がりを妨げることがないため、被搬送物が受ける浮力の測定精度をさらに高めることができる。
本発明に係る浮力測定実験設備によれば、前記浮力測定装置が取り付けられた被搬送物支持部を支持するハンガーの前支持杆及び後支持杆の上端部を独立して昇降させる機構を備えることにより、キャリアをガイドする走行レールを傾斜させずに前記被搬送物支持部を傾斜させることができる搬送装置を用い、オーバーヘッドコンベアの搬送経路を模擬して前記被搬送物支持部に載置された被搬送物を搬送しながら、該被搬送物が処理槽内に貯留された処理液中において受ける浮力を測定するので、前記効果に加え、オーバーヘッドコンベアにより被搬送物を搬送しながら浮力測定実験を行う場合のように、走行レール等の製作や改造を行う機械的な経路変更を行うことなく、制御プログラムにより経路を容易に変更してオーバーヘッドコンベアの搬送経路を模擬した浮力測定を行うことができる。したがって、浮力測定の実験準備にかかる時間及びコストを大幅に低減することができる。
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。なお、本明細書においては、被搬送物を搬送する水平方向を前(図中矢印A参照。)とし、左右は前方に向かっていうものとする。また、左方から見た図を正面図とする。
図1〜図4は、本発明の実施の形態に係る塗装ライン用浮力測定装置の説明図であり、図1は正面図、図2は平面図、図3は前方から見た要部拡大図、図4は図3の矢視X−X部分断面図である。また、図5は本発明の実施の形態に係る浮力測定実験設備に用いる搬送装置の斜視図、図6はオーバーヘッドコンベアの搬送経路を模擬して行う浮力測定の説明図である。
図1及び図2に示すように、浮力測定装置1,…は、搬送装置11により被搬送物(被処理物)Wを搬送しながら図示しない処理槽内に貯留された処理液に浸漬された被搬送物Wが受ける浮力を測定するものであり、搬送装置11のキャリア12には前方から見て略L字状のハンガー13が吊下げられ、前後の支持杆13A,13Bの水平部分により支持された被搬送物支持部14の、例えば前横架部材14Aの左右2箇所及び後横架部材14Bの中央1箇所に取り付けられる。なお、浮力測定装置1,…を使用して被搬送物Wを搬送しながら前記浮力を測定する際に用いられる搬送装置は、詳細は後述する搬送装置11の構成に限定されるものではない。また、浮力測定装置1,…の取付箇所は、前横架部材14Aの左右2箇所及び後横架部材14Bの中央1箇所に限定されるものではなく、中央に取り付けずに左右1箇所のみとする等、適宜箇所に取り付けることができる。
次に、浮力測定装置1の詳細について、前横架部材14Aに取り付けられる浮力測定装置1について説明する。なお、後横架部材14Bに取り付けられる浮力測定装置1も同様の構成である。
図3及び図4に示すように、被搬送物支持部14が水平の状態で、測定方向を上下方向としたロードセル3(例えば引張及び圧縮両用型の機器組み込み用小型ロードセル)を被搬送物支持部14の前横架部材14Aの上側に位置させた状態で、前横架部材14Aの下面に座板6Aをあてがい、下方からボルト6B,…を座板6Aの通孔を挿通してロードセル3(あるいはロードセル3に連結された連結部材)の雌ねじ部3A,…に螺合することにより、ロードセル3は前横架部材14A(被搬送物支持部14)と強固に連結されて一体化される。
ロードセル3の上側には連結片5が固定されており、該連結片5には左右方向の支軸5Aを介して上下方向に延びる連結ロッド2が連結され、連結ロッド2の上側部分を被搬送物Wの例えば底板に形成した通孔に挿通した状態で、該連結ロッド2の上側から座板4Aをあてがい、その上側からナット4Bを雄ねじ部2Aに螺合して固定する。このようにして、被搬送物支持部14が水平の状態で連結ロッド2は垂下しており、その下端に、被搬送物支持部14に固定されたロードセル3が連結固定される。
また、被搬送物Wを前傾させて処理槽内に貯留された処理液に浸漬する際に被搬送物Wの前側が被搬送物支持部14に対して浮き上がろうとするが、連結ロッド2の下端が連結片5及びロードセル3に対して左右方向の支軸5Aまわりに揺動可能であるため、ロードセル3には、モーメントが作用せずに、連結ロッド2を介して引張力のみが作用する。
そして、ロードセル3のケーブル3Bが、図1に示すキャリア12に取り付けられた、例えば増幅器とA/D変換器からなるシグナルコンディショナーに接続されて処理され、例えばプログラマブルコントローラにより、浮力の測定結果が表示器Dに表示される。
以上のような構成により、被搬送物Wに浮力が作用して浮き上がると、連結ロッド2も被搬送物Wと一体となって浮き上がり方向に移動し、その引張力がロードセル3に直接作用する。
よって、被搬送物Wに一端を連結固定したワイヤーを滑車に掛けてハンガー13の上部まで引き回し、被搬送物支持部14から被搬送物Wが浮くと引っ張られるようにしたワイヤーの他端を荷重計に連結固定してなる従来の浮力測定装置と比較して、ロードセル3に直接作用する連結ロッド2の引張力を測定するため、処理液に浸漬された被搬送物Wが受ける浮力の測定精度を高めることができ、その測定結果を浮き止め金具やハンガーの設計に活かすことができる。
また、被搬送物Wの姿勢等により変化する浮力の測定結果は、前記のとおりリアルタイムに図1に示す表示器Dに例えばデジタル表示されるため、該表示を目視することにより、あるいは測定結果データをプロッタによりプロットすることやパソコンに取り込んで表示すること等により、迅速に設計者にフィードバックされ、改良設計等に活用される。
被搬送物Wの底板に形成された位置決め穴に被搬送物支持台14に取り付けられた位置決めピン7,…が嵌挿されて該被搬送物Wは被搬送物支持台14に位置決めされるが、処理液を貯留した処理槽内への被搬送物Wの下降、入液姿勢への姿勢変更、浸漬姿勢への姿勢変更、出液姿勢への姿勢変更等の際に、位置決めピン7,…と位置決め穴とが強く擦れて被搬送物Wの浮き上がりが妨げられ、その結果として浮力の測定精度が低下する場合がある。
図3及び図4は、このような浮力の測定精度の低下を抑制するための構成も示しており、ブラケット8を介して被搬送物支持部14により搬送方向に直交する水平軸9まわりに揺動可能に基端部が支持された、略前後方向に延びる揺動アーム10の遊端部に、取付板10Aにより位置決めピン7を取り付けている。
したがって、ロードセル3を用いた浮力測定時に、位置決めピン7と位置決め穴とが擦れた際に、被搬送物Wの浮き上がり(例えば図1中の二点鎖線参照。)に位置決めピン7が追従して同方向へ移動し(図4中の二点鎖線参照。)、位置決めピン7が被搬送物Wの浮き上がりを妨げることがないため、被搬送物Wが受ける浮力の測定精度をさらに高めることができる。
次に、本発明の実施の形態に係る浮力測定実験設備について説明する。図5に示すように、本発明の実施の形態に係る浮力測定実験設備に使用する搬送装置11は、前後方向に延びる基台15の前後において上方に延びる垂直支柱16,17、垂直支柱16,17の上端を連結する連結部材18等からなる正面視略矩形状の、前後の走行駆動装置21,21により駆動される駆動輪21A,21Aが走行レール23上を走行することにより、走行レール23及びその上側に平行に架設された案内レール24に沿って走行するキャリア12、キャリア12に支持された前方から見て略L字状の前後の支持杆13A,13Bからなるハンガー13、ハンガー13に取り付けられた被搬送物支持部14等からなる。
走行駆動装置21,21は、例えば駆動輪21A,21Aの支軸にギヤドモータを連結した構成であるが、駆動輪を前後一方として他方を従動輪としてもよい。このような走行駆動装置21により、搬送装置11はキャリア12が走行レール23上を走行する自走式であるが、走行レール23の近傍に沿って敷設したチェーン又はロープ等にキャリア12を連結し、該チェーン又はロープ等をキャリア12の外側の駆動装置で牽引して走行フレーム2を移動させる構成としてもよい。ただし、浮力測定実験設備としては、チェーン等の敷設が不要な自走式の方が、搬送装置11自体に駆動系及び制御系を搭載してオールインワン化及びスタンドアロン化を図ることや実験設備まわりの簡素化を図ることができることから、より好ましい実施態様である。
また、前後の垂直支柱16,17により図示しないローラ等を介して昇降部材19,20が昇降可能に支持されており、該昇降部材19,20の上下にチェーン22A,22Aの両端が掛止され、該チェーン22A,22Aはそれぞれ垂直支柱16,17の上下に配設されたスプロケット22B,22Bに架設される。したがって、例えばギヤドモータである昇降駆動装置22,22の出力軸を下側のスプロケット22B,22Bに連結してこれらを駆動することにより、前後の昇降部材19,20が上下に長い垂直支柱16,17に沿って昇降し、その昇降ストロークが大きいため、昇降部材19,20により上端部を支持された支持杆13A,13Bの昇降ストロークも大きい。
このように、ハンガー13の前支持杆13A及び後支持杆13Bの上端部が、昇降駆動装置22,22により垂直支柱16,17に沿って独立して上下方向に移動する機構を備えており、その昇降ストロークが大きいため、このような搬送装置11により、オーバーヘッドコンベアの様々な搬送経路を模擬して被搬送物Wを搬送することができる。
したがって、図6に示すように、処理液Cを貯留した処理槽Bの上流側から下流側までの区間においても走行レール23及び案内レール24を傾斜させることなく、処理槽B内への被搬送物Wの下降、入液姿勢への姿勢変更、浸漬姿勢への姿勢変更、出液姿勢への姿勢変更等を行いながら、前記浮力測定装置1,…により浮力測定を行うことができる。
よって、オーバーヘッドコンベア、例えばオーバーヘッド式パワーアンドフリートロリコンベアにより被搬送物Wを搬送しながら浮力測定実験を行う場合のようにパワーレール及びフリーレール等の製作や改造を行うことなく、経路変更を制御プログラムにより容易に変更してオーバーヘッドコンベアの搬送経路を模擬した浮力測定を行うことができるため、浮力測定の実験準備にかかる時間及びコストを大幅に低減することができる。
また、搬送装置11の制御プログラムにより浮力測定時における被搬送物W(被搬送物支持台14)の傾きを特定することができるため、ロードセル3,…の傾きも特定することができる。したがって、ロードセル3,…の出力を垂直方向の力に換算すること等も容易であり、このように制御プログラムのデータを利用して測定データに所要の処理を行ったものを、前記のとおり、表示器Dにリアルタイムで表示することや(図1参照。)、浮力測定結果データをパソコン等に取り込んで収集及び解析することにより、例えば被搬送物Wが処理槽Bに入水又は出水する走行方向の位置及び傾斜角度での浮力を精度よく特定することができる。
よって、このような測定結果を設計者に迅速にフィードバックすることができるため、浮き止め金具やハンガーの設計に活かすことができ、改良設計等を迅速に行うことができる。
本発明の実施の形態に係る塗装ライン用浮力測定装置の正面図である。 同じく平面図である。 同じく前方から見た要部拡大図である。 図3の矢視X−X部分断面図である。 本発明の実施の形態に係る浮力測定実験設備に用いる搬送装置の斜視図、である。 オーバーヘッドコンベアの搬送経路を模擬して行う浮力測定の説明図である。
符号の説明
A 走行方向(搬送方向)
B 処理槽
C 処理液
D 表示器
W 被搬送物(被処理物)
1 浮力測定装置
2 連結ロッド
2A 雄ねじ部
3 ロードセル
3A 雌ねじ部
3B ケーブル
4A 座板
4B ナット
5 連結片
5A 支軸
6A 座板
6B ボルト
7 位置決めピン
8 ブラケット
9 支軸
10 揺動アーム
10A 取付板
11 搬送装置
12 キャリア
13 ハンガー
13A,13B 支持杆
14 被搬送物支持部
14A,14B 横架部材
15 基台
16,17 垂直支柱
18 連結部材
19,20 昇降部材
21 走行駆動装置
21A 駆動輪
22 昇降駆動装置
22A チェーン
22B スプロケット
23 走行レール
24 案内レール

Claims (3)

  1. 被搬送物を搬送しながら処理槽内に貯留された処理液に浸漬して塗装を行う塗装ラインにおいて、前記処理液中の被搬送物が受ける浮力を測定する浮力測定装置であって、
    搬送装置のキャリアに吊下げられたハンガーの被搬送物支持部に載置された被搬送物に、該被搬送物と一体となって浮き上がり方向に移動する連結ロッドを、前記被搬送物支持部が水平の状態で垂下するように取り付け、該連結ロッドの下端を前記被搬送物支持部に固定されたロードセルに連結固定してなることを特徴とする塗装ライン用浮力測定装置。
  2. 前記被搬送物支持部により搬送方向に直交する水平軸まわりに揺動可能に基端部が支持された、略前後方向に延びる揺動アームの遊端部に、被搬送物の位置決め穴に嵌挿して該被搬送物を位置決めする位置決めピンを取り付け、前記ロードセルを用いた浮力測定時に前記位置決めピンと前記位置決め穴とが擦れた際に、該位置決めピンを前記被搬送物の浮き上がりに追従させてなることを特徴とする請求項1記載の塗装ライン用浮力測定装置。
  3. 請求項1又は2記載の浮力測定装置が取り付けられた被搬送物支持部を支持するハンガーの前支持杆及び後支持杆の上端部を独立して昇降させる機構を備えることにより、キャリアをガイドする走行レールを傾斜させずに前記被搬送物支持部を傾斜させることができる搬送装置を用い、オーバーヘッドコンベアの搬送経路を模擬して前記被搬送物支持部に載置された被搬送物を搬送しながら、該被搬送物が処理槽内に貯留された処理液中において受ける浮力を測定することを特徴とする浮力測定実験設備。
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