JP2008223573A - 真空ポンプ - Google Patents

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耕太 大石
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Abstract

【課題】タッチダウン時の回転軸の撓みを低減することができる真空ポンプの提供。
【解決手段】磁気軸受31〜33により支持される回転体を有する真空ポンプにおいて、ロータ20の回転軸方向に沿った3箇所にタッチダウン軸受26〜28を設けた。磁気軸受31〜33による支持が停止された時や磁気軸受31〜33による正常な支持が不能な時などのタッチダウン時には、シャフト7はタッチダウン軸受26〜28により3箇所で支持されるため、タッチダウン時のシャフト7の撓みが従来よりも低く抑えられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気軸受により支持される回転体を有する真空ポンプに関する。
磁気軸受式ターボ分子ポンプでは、回転翼が設けられた回転体を磁気軸受により非接触支持し、モータにより回転駆動するようにしている。このようなターボ分子ポンプでは、ポンプ停止時や停電時などのタッチダウン時に回転体を支持するためのタッチダウンベアリングとしてメカニカルベアリングが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−105846号公報
しかしながら、高速回転時に回転体がタッチダウンベアリングにタッチダウンすると、ベアリングと回転軸とのクリアランス分だけ回転体が偏芯し、回転軸に撓みが生じる。特に、近年はターボ分子ポンプの大型化、高速回転化が進み、タッチダウン時におけるタッチダウンベアリングへの負荷が増大し、回転軸の撓みも大きくなるという問題があった。
請求項1の発明は、磁気軸受により支持される回転体を有する真空ポンプに適用され、磁気軸受による支持が停止された時または磁気軸受による正常な支持が不能な時に回転体を支持するタッチダウン軸受を、回転体の回転軸方向に沿って所定間隔で3箇所以上設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の真空ポンプにおいて、磁気軸受は、回転体の回転軸に沿って所定間隔で設けられた第1および第2のラジアル軸受を備え、回転軸に沿った3箇所に第1〜3のタッチダウン軸受を設けるとともに、回転軸に沿って第1のタッチダウン軸受、第1のラジアル磁気軸受、第2のタッチダウン軸受、第2のラジアル軸受および第3のタッチダウン軸受の順に配置したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の真空ポンプにおいて、3箇所以上に設けられたタッチダウン軸受の内、1箇所は回転軸の第1のスラスト方向の力を受けるアンギュラベアリングであり、残りの内の1箇所は第2のスラスト方向の力を受けるアンギュラベアリングであることを特徴とする。
本発明によれば、タッチダウン時の回転軸の撓みを低減することができる。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は本発明に係る真空ポンプの一実施の形態を示す図であり、磁気軸受式ターボ分子ポンプの断面図である。ターボ分子ポンプは、図1に示すポンプ本体1と、ポンプ本体1に電源を供給し回転駆動を制御するコントローラ(不図示)とから成る。
ポンプ本体1のケーシング3の内部には、複数段の回転翼21および回転円筒部22が形成されたロータ20が設けられている。ロータ20とシャフト7とは、ボルト締結により一体とされ、モータ6により回転駆動される。6aはロータ20側に設けられたモータロータであり、6bはベース10側に設けられたモータステータである。ロータ20が固定されたシャフト7は、上下一対のラジアル磁気軸受31,32およびスラスト磁気軸受33によって非接触で支持される。
一方、ポンプ本体1のベース10側には、ケーシング3の内周面に沿ってリング状のスペーサ13が複数積層され、そのスペーサ13によって上下に挟まれるように複数段の固定翼11が設けられている。そして、軸方向に交互に配置された複数段の回転翼21と複数段の固定翼11とによりタービン翼部が構成される。また、タービン翼部の下流側には、内周面に螺旋溝が形成された固定円筒部12が設けられている。固定円筒部12と回転円筒部12とはモレキュラードラッグポンプ部を構成しており、回転円筒部22が固定円筒部22の内周面に近接して高速回転することにより、粘性流領域における排気作用が発生する。
図1に示すタービン翼部とモレキュラードラッグポンプ部とを結合させたターボ分子ポンプは、ハイブリッド型ターボ分子ポンプと称される。吸気口14から流入したガス分子はタービン翼部によって図示下方へと叩き飛ばされ、下流側に向かって圧縮排気される。その圧縮されたガス分子は、さらにモレキュラードラッグポンプ部によって圧縮され、排気口15から排出される。
ポンプ停止時(磁気浮上停止時)や停電時には、シャフト7は保護用のタッチダウンベアリング26,27,28によって支持される。シャフト7とタッチダウンベアリング26〜28のクリアランスは、モータ6の部分のクリアランスや、磁気軸受31〜33の部分のクリアランスよりも小さく設定されている。
従来のターボ分子ポンプでは、シャフト7の両端部分にタッチダウンベアリング26,28のみが設けられていたが、本実施の形態では、シャフト7の両端に加えて、それらの間にもタッチダウンベアリング27を設けるようにした。タッチダウンベアリング26,27はラジアル方向の荷重のみを受けるため、深溝ベアリングが用いられている。一方、タッチダウンベアリング28はラジアル方向およびスラスト方向の荷重を受けるため、一対のアンギュラベアリングが用いられている。
このように、シャフト7の両端だけでなく、ほぼ中間の位置にもタッチダウンベアリングを設けたことにより、タッチダウン時におけるシャフト7の撓みを低減することができる。図2はタッチダウン時のシャフト7の撓みを説明する模式図であり、この図を用いて従来の場合の撓み量および撓み角と、本実施の形態の場合の撓み量および撓み角について説明する。
図2において、(a)はシャフト7の両端付近にタッチダウンベアリング26,28を配置した従来の場合を示し、(b)は図1のターボ分子ポンプのようにタッチダウンベアリング26,27,28を配置した場合を示す。いずれの場合も、タッチダウン時のシャフト7の撓みを模式的に示したものであり、一点鎖線40は、シャフト7を両端梁と仮定したときのシャフト7の中心線、一点鎖線41はタッチダウンした時の中心線を表している。ロータ20の締結面はシャフト7の左端面であって、タッチダウンベアリング26の締結面からの距離はS、タッチダウンベアリング26,28間の間隔はLとする。また、図2(b)のタッチダウンベアリング27は、タッチダウンベアリング26,28間のちょうど中間位置に配置されているとする。
締結面からの距離をxとすると、各位置xにおける撓み角度iおよび撓み量vは次式(1)、(2)により表される。なお、Wは、タッチダウン時にシャフト7とロータ20との締結部に生じる集中荷重である。Eはシャフト7の縦弾性係数、Iはシャフト7の断面2次モーメントである。
i=WS(x−2Lx)/2EIL+C1 …(1)
v=WS(x−3Lx)/6EIL+C1x+C2 …(2)
境界条件からこれらを解くとiおよびvが求まる。ここでは簡単のために、vMAXとなる位置xは、タッチダウンベアリングが2箇所のときにはx=L/2、タッチダウンベアリングが3箇所のときにはx=L/4であるとし、iMAXがx=0で生じると仮定する。図2(a)に示すようにタッチダウンベアリングが2箇所である場合には、iMAXおよびvMAXは式(3)、(4)で与えられ、図2(b)のようにタッチダウンベアリングが3箇所である場合には、iMAXおよびvMAXは式(5)、(6)で与えられる。
iMAX=WSL/3EI …(3)
vMAX=WSL/16EI …(4)
iMAX=5WSL/24EI …(5)
vMAX=3WSL/128EI …(6)
式(3)〜(6)から、タッチダウベアリングが2箇所の場合の撓み量と3箇所の場合の撓み量との比は、24:15となる。一方、撓み角の比は8:3となる。このように、タッチダウンベアリングを3箇所とすることにより撓み量および撓み角の両方とも大幅に抑制される。ここで、撓み量および撓み角の影響について説明する。
撓み角iMAXは、図2に示すようにシャフト7とロータ20の締結面の傾きを表す。締結面が傾くことによってロータ20の全体が傾くことになり、ロータ20とステータ側とが接触するおそれがある。特に、隙間の狭いモレキュラードラッグポンプ部において、固定円筒部12と回転円筒部22とが接触して損傷するおそれがある。ところで、モレキュラードラッグポンプ部の隙間は排気性能に大きく影響する。そのため、本実施の形態のようにタッチダウンベアリングを3箇所設けて撓み角を従来よりも小さく抑えることで、モレキュラードラッグポンプ部の接触を防止するとともに、モレキュラードラッグポンプ部の隙間をより狭く設定して排気性能の向上を図ることも可能となる。
一方、撓み量vMAXの発生は、シャフト7のモータ6や磁気軸受部分での接触を招く。しかしながら、タッチダウンベアリングを2箇所から3箇所と増やすことで撓み量vMAXを小さく抑えることができ、接触による不具合を防止することができる。なお、本実施の形態のターボ分子ポンプに用いられている5軸制御型の磁気軸受の場合、ラジアル磁気軸受31,32がシャフト7に沿って2箇所設けられ、その間にモータ6が設ける構成が一般的である。磁気軸受31〜33やモータ6は小さなギャップに設定されており、ギャップ管理が重要である。図2(a)のようにタッチダウンベアリングを2箇所設ける構成では、モータ6の近辺が最も撓み易い位置に近く、モータ6の接触が問題となる。しかし、本実施の形態のようにタッチダウンベアリング27をモータ6の近傍に設けることで、モータ6の接触を回避することが容易となる。
図3は他の実施形態を示す図である。図1に示すポンプでは下側のタッチダウンベアリング28を一対のアンギュラベアリングで構成し、それらにより上下スラスト方向の荷重を受けるようにした。一方、図3に示すポンプでは、上部のタッチダウンベアリング26aにアンギュラベアリングを用い、ラジアル方向および下向きのスラスト荷重を受けるようにした。さらに、下部のタッチダウンベアリング28aはアンギュラベアリングを一つだけ使用し、ラジアル方向および上向きのスラスト荷重を受けるようにした。
図4はタッチダウンベアリング26aの部分を拡大して示したものであり、符号Aで示したように、タッチダウン時にはシャフト7がタッチダウンベアリング26aの内輪上に乗り、スラスト荷重を受けるようになっている。このような構成とすることにより、ベアリングの数を3つに減らすことができ、図1の構成に比べてコストを下げることができる。なお、図3の例では、上部のタッチダウンベアリング26aにアンギュラベアリング、中間のタッチダウンベアリング27に深溝ベアリングを用いたが、逆の組み合わせでも良く、組み合わせやベアリングの種類は問わない。
以上説明した実施の形態では、磁気軸受式ターボ分子ポンプを例に説明したが、磁気軸受により支持される回転体を有する真空ポンプであればターボ分子ポンプに限らず適用することができる。また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。
本発明に係る真空ポンプの一実施の形態を示す図である。 タッチダウン時のシャフト7の撓みを説明する模式図であり、(a)はシャフト7の両端付近にタッチダウンベアリング26,28を配置した従来の場合を示し、(b)は本実施の形態の場合を示す。 本発明に係る真空ポンプの他の実施形態を示す図である。 タッチダウンベアリング26a部分の拡大図である。
符号の説明
1:ポンプ本体、6:モータ、7:シャフト、11:固定翼、20:ロータ、21:回転翼、22:回転円筒部、26〜28,26a,28a:タッチダウンベアリング、31,32:ラジアル磁気軸受、33:スラスト磁気軸受

Claims (3)

  1. 磁気軸受により支持される回転体を有する真空ポンプにおいて、
    前記磁気軸受による支持が停止された時または前記磁気軸受による正常な支持が不能な時に前記回転体を支持するタッチダウン軸受を、前記回転体の回転軸方向に沿って所定間隔で3箇所以上設けたことを特徴とする真空ポンプ。
  2. 請求項1に記載の真空ポンプにおいて、
    前記磁気軸受は、前記回転体の回転軸に沿って所定間隔で設けられた第1および第2のラジアル軸受を備え、
    前記回転軸に沿った3箇所に第1〜3のタッチダウン軸受を設けるとともに、前記回転軸に沿って前記第1のタッチダウン軸受、前記第1のラジアル磁気軸受、前記第2のタッチダウン軸受、前記第2のラジアル軸受および前記第3のタッチダウン軸受の順に配置したことを特徴とする真空ポンプ。
  3. 請求項1または2に記載の真空ポンプにおいて、
    前記3箇所以上に設けられた前記タッチダウン軸受の内、1箇所は前記回転軸の第1のスラスト方向の力を受けるアンギュラベアリングであり、残りの内の1箇所は第2のスラスト方向の力を受けるアンギュラベアリングであることを特徴とする真空ポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7347964B2 (ja) 2019-05-30 2023-09-20 エドワーズ株式会社 真空ポンプ及び該真空ポンプに備えられた保護部

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