JP2008221885A - ゴムクローラベルト - Google Patents

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Abstract

【課題】ゴムクローラベルトの横方向ラグの配置によって接地転輪を介して自走機体等に伝達される振動を抑制することができ、ゴムクローラベルトを装着した作業車等の乗り心地を向上させるできるゴムクローラベルトを実現する。
【解決手段】左右方向に長い複数の横方向ラグ3を、ゴムクローラベルト本体2のベルト周方向に形成してあるゴムクローラベルト1において、ベルト周方向で隣り合う横方向ラグ3の間に、横方向ラグ3と交差する方向に沿って配置される縦方向ラグ4を、ゴムクローラベルト本体2に備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、左右方向に長い複数の横方向ラグを、ゴムクローラベルト本体のベルト周方向に形成してあるゴムクローラベルトに関する。
従来の技術としては、例えば特許文献1に開示されているように、左右方向に長い複数の長尺ラグ(特許文献1の図6の13)と、この長尺ラグより左右方向の長さが短い短尺ラグ(特許文献1の図6の14)とを、ベルト本体(特許文献1の図6の11)のベルト周方向に等ピッチで形成してあるゴムクローラ(特許文献1の図1の10)が知られている。
特開2004−268781号公報(図1、図2及び図6参照)
特許文献1のゴムクローラでは、舗装路等の硬い地面において、特許文献1の図2に開示されているように長尺ラグ及び短尺ラグの先端部(下端部)のみが走行面に接地し、ベルト周方向で隣り合う長尺ラグ及び短尺ラグの間に位置するゴムクローラのベルト本体(特許文献1の図2の11)の下方側には、走行面との間に空間が形成され、長尺ラグと短尺ラグの間に位置するベルト本体が走行面に接地しない構成が採用されていた。
そのため、特許文献1のゴムクローラを装着したクローラ走行装置(特許文献1の図1の1)を走行させて(ゴムクローラが前後に移動して)、ゴムクローラの長尺ラグと短尺ラグとの間を接地転輪(例えば特許文献1の図2の9)が移動すると、ゴムクローラの長尺ラグと短尺ラグとの間に位置するベルト本体が接地転輪で支持する荷重により弾性変形して下方へ撓んで、次に接地転輪が長尺ラグ又は短尺ラグの部分に乗り上がると言うように、長尺ラグ及び短尺ラグの等ピッチの配置に応じて接地転輪が上下に細かく移動し、接地転輪が振動していた。
その結果、走行面の凹凸に関わらず、比較的平坦な凹凸の少ない走行面を走行させる場合においても、長尺ラグ及び短尺ラグの凹凸による間欠的な周期に応じて接地転輪が上下に細かく移動し、接地転輪が振動して、この接地転輪に伝達された長尺ラグ及び短尺ラグによる振動が自走機体等(例えば特許文献1の図1の2)に伝達されて、作業車等(例えば特許文献1のコンバイン)の乗り心地を悪化させる一因になっていた。
本発明は、ゴムクローラベルトの横方向ラグの配置によって接地転輪を介して自走機体等に伝達される振動を抑制することができ、ゴムクローラベルトを装着した作業車等の乗り心地を向上させるできるゴムクローラベルトを実現することを目的とする。
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は、左右方向に長い複数の横方向ラグを、ゴムクローラベルト本体のベルト周方向に形成してあるゴムクローラベルトにおいて、次のように構成することにある。
ベルト周方向で隣り合う前記横方向ラグの間に、前記横方向ラグと交差する方向に沿って配置される縦方向ラグを、前記ゴムクローラベルト本体に備える。
(作用)
本発明の第1特徴によると、ゴムクローラベルトを装着したクローラ走行装置を走行させて(ゴムクローラベルトが前後に移動して)、ゴムクローラベルトのベルト周方向で隣り合う横方向ラグの間を接地転輪が移動すると、ゴムクローラベルトのベルト周方向で隣り合う横方向ラグの間に位置するゴムクローラベルト本体の下方側が、横方向ラグと交差する方向に沿って配置された縦方向ラグに支持されて、ベルト周方向で隣り合う横方向ラグの間に位置するゴムクローラベルト本体が下方へ撓み難くなって、ゴムクローラベルトに沿って接地転輪を連続的に移動させることができる。その結果、横方向ラグの配置により接地転輪が上下に細かく移動することを抑制することができ、接地転輪の振動を抑制できる。
(発明の効果)
本発明の第1特徴によると、ゴムクローラベルトの横方向ラグの配置によって接地転輪を介して自走機体等に伝達される振動を抑制することができ、ゴムクローラベルトを装着した作業車等の乗り心地を向上させることができた。
〔クローラ走行装置の全体構成〕
図1及び図2に、ゴム製のクローラベルト1(ゴムクローラベルトに相当)を備えたクローラ走行装置10の全体側面図及び全体平面図をそれぞれ示す。図1及び図2に示すように、クローラ走行装置1は、前端の駆動スプロケット11、後端のテンション輪12、これらの間に配備された複数(この例では8個)の接地転輪13、及び前後一対のキャリアローラ14、及び、駆動スプロケット11、テンション輪12、接地転輪13、キャリアローラ14に亘って巻回張設されたゴム製のクローラベルト1を備えて構成されている。
機体フレーム16は、デッキ状に構成されており、この機体フレーム16の上部に例えばコンバインにおいては脱穀装置等が搭載される。機体フレーム16の下面側に左右に長い複数の横フレーム17が連結されており、この横フレーム17に前後に長い固定フレーム18が連結されている。固定フレーム18の中央部にキャリアローラ14が軸支装着されており、固定フレーム18の前部及び後部に、前部及び後部揺動機構19,20が連結支持されている。
トラックフレーム21は、前部及び後部揺動機構19,20を介して機体フレーム16に連結された固定フレーム18に上下揺動可能に連結支持されており、前部及び後部揺動機構19,20を操作することにより、機体フレーム16の左右における地上高を変更して機体フレーム16に対するトラックフレーム21の左右及び前後方向の傾斜姿勢を変更調節することができ、左右ローリング調節やピッチング調節ができるように構成されている。
トラックフレーム21の前半部側面に、後述する転輪支持機構30及び転輪ブラケット26が左右向きの軸心周りで前後揺動自在に支持されており、この転輪支持機構30及び転輪ブラケット26の前端部及び後端部にそれぞれ接地転輪13が遊転自在に軸支装着されている。なお、転輪ブラケット26の下方には、クローラベルト1の左右の芯金突起3の間に入り込む前後に長い脱輪防止部材27が一体成形されている。
トラックフレーム21の後部には、軸心P1周りに天秤状に上下揺動自在な揺動トラックフレーム22が枢支連結されており、この揺動トラックフレーム22に、クローラ接地範囲の後半に位置する4個の接地転輪13が遊転自在に軸支装着されている。揺動トラックフレーム22の後部にはジャッキボルト23を介して前後調節可能にスライドブラケット24が装備されており、このスライドブラケット24にテンション輪12が遊転自在に軸支装着されている。揺動トラックフレーム22の下部には、クローラベルト1の左右の芯金突起3の間に入り込む前後に長い2分割された脱輪防止部材25が取り付けられている。
〔接地転輪の支持構造〕
図3及び図4に基づいて、接地転輪13のうちの最前端に位置する第1接地転輪13A及びその後方に位置する第2地転輪13Bの支持構造について説明する。図3及び図4に示すように、第1接地転輪13A及び第2接地転輪13Bは、転輪支持機構30によってトラックフレーム21の前端部に支持されている。転輪支持機構30は、第1転輪ブラケット31と、第2転輪ブラケット41と、ボス部材50と、カラー51と、転輪支軸52と、揺動支軸53とを備えて構成されている。
第1転輪ブラケット31は、第1接地転輪13Aを支持するボス部32と、揺動支軸53に第1転輪ブラケット31を揺動自在に支持する支点用ボス部33と、ボス部32と支点用ボス部33とに亘って設けられた前部アーム部34と、支点用ボス部33から後方に延出された後部アーム部35と、ボス部32から下方に延出された橇状部材36とを一体成形することによって構成されている。
第2転輪ブラケット41は、第2接地転輪13Bを支持するボス部42と、揺動支軸53に第2転輪ブラケット41を揺動自在に支持する支点用ボス部43と、支点用ボス部43から前方に延出された前部アーム部44と、ボス部42と支点用ボス部43とに亘って設けられた後部アーム部45と、ボス部42から下方に延出された橇状部材46とを一体成形することによって構成されている。
第1転輪ブラケット31のボス部32には、転輪支軸52を介して左右の第1接地転輪13A,13Aが回動自在に支持されており、第2転輪ブラケット41のボス部42には、転輪支軸52を介して左右の第2接地転輪13B,13Bが回動自在に支持されている。トラックフレーム21の前端部の上面側には円筒状のボス部材50が固着されており、このボス部材50に、第2転輪ブラケット41の支点用ボス部43及び第1転輪ブラケット31の支点用ボス部33が、支点用ボス部43と支点用ボス部33との間に摩擦防止用の樹脂製のカラー51を介在させて、揺動支軸53によって左右方向の軸心P2周りに揺動自在に支持されている。
第1転輪ブラケット31のボス部32の上部には、バネ取付座37が一体成形されており、このバネ取付座37の上面側に後述する弾性バネ54を外嵌するバネ固定部37aが形成されている。一方、第2転輪ブラケット41の前部アーム部44の先端部47は、第1転輪ブラケット31のバネ取付座37に対向する略水平な屈曲した形状に成形されて、この屈曲した形状に成形された先端部47の下面側にバネ取付部47aが一体成形されている。
第2転輪ブラケット41のボス部42の上部には、ダンパー取付座48が一体成形されており、第1転輪ブラケット31の後部アーム部35の先端部38は、第2転輪ブラケット41のダンパー取付座48に対向する略水平な屈曲した形状に成形されている。
第1転輪ブラケット31のバネ取付座37と第2転輪ブラケット41の先端部47とに亘って、弾性バネ54が装着されており、第2転輪ブラケット41のダンパー取付座48と第1転輪ブラケット31の先端部38とに亘って緩衝用の油圧式のダンパー55が装着されている。なお、図示しないが、ダンパー55は油圧式に限定されず、例えば空気式のダンパー等を採用してもよい。
図示しないが、ダンパー55に代えて弾性バネ54を装着することにより、第1及び第2転輪ブラケット31,41をともに弾性バネ54,54で支持するように構成してもよく、弾性バネ54に代えてダンパー55を装着することにより、第1及び第2転輪ブラケット31,41をともにダンパー55,55で支持するように構成してもよい。また、弾性バネ54とダンパー55を入れ替えて、第1及び第2転輪ブラケット31,41の前部をダンパー55によって支持し、後部を弾性バネ54によって支持する構成を採用してもよく、弾性バネ54及びダンパー55に代えて、異なる弾性部材(図示せず)を採用してもよい。
以上のように、転輪支持機構30を構成することにより、クローラベルト1の横方向ラグ4や芯金突起3によって第1及び第2接地転輪13A及び13Bに伝達される振動を、独立して揺動可能に構成した第1転輪ブラケット31及び第2転輪ブラケット41、並びに第1転輪ブラケット31と第2転輪ブラケット41とに亘って設けられた弾性バネ54の弾性変形及びダンパー55の伸縮によって吸収することができ、第1及び第2転輪ブラケット31,41を介してトラックフレーム21側(機体フレーム16側)に伝達される振動を抑制することができる。その結果、クローラ走行装置10を備えた作業機等(例えばコンバインやトラクタ等)の乗り心地を向上させることができる。
なお、この実施例においては、最前端に位置する第1接地転輪13A及びその後方に位置する第2接地転輪13Bに転輪支持機構30を採用した例を示したが、第1及び第2接地転輪13A,13B以外の駆動スプロケット11とテンション輪12との間に配設された接地転輪(例えば転輪ブラケット26に支持された接地転輪13)を転輪支持機構30によって支持する構成を採用してもよい。
〔クローラベルトの詳細構造〕
図5〜図7に基づいて、クローラベルト1の詳細構造について説明する。図5は、クローラベルト1が接地する側の底面図を示し、図5中の紙面上方及び下方がそれぞれ前方及び後方を示し、図5中の紙面左方及び右方がそれぞれクローラ走行装置10の内方側及び外方側を示す。図6は、クローラベルト1の側面図を示し、図7(イ)及び(ロ)は、図5のX−X、及びY−Yの位置での縦断面図をそれぞれ示す。
図7に示すように、クローラベルト1は、クローラベルト本体2(ゴムクローラベルト本体に相当)と、芯金突起3と、横方向ラグ4と、縦方向ラグ5とを備えて構成されている。クローラベルト本体2の内周面に、左右一対の芯金突起3が前後方向に一定ピッチで突設されており、この芯金突起3を左右に跨ぐように接地転輪13が装着され、左右の芯金突起3の間に位置するように脱輪防止部材27が配設されている。
図5に示すように、クローラベルト本体2の接地する側の表面には、下方側(紙面手前側)に突出した横方向ラグ4が一体成形されており、この横方向ラグ4は、内方側に配設された第1横方向ラグ4Aと、外方側に配設された第2横方向ラグ4Bと、ベルト周方向(図3中の白抜きの矢印の方向)に等ピッチで配設されたベルト周方向で隣り合う第1及び第2横方向ラグ4A,4Bの間に位置する第3横方向ラグ4Cとを備えて構成されている。
第3横方向ラグ4Cと、その前後に位置する第1及び第2横方向ラグ4A,4Bとの間の長さは、同じ長さに設定されており、第1及び第2横方向ラグ4A,4Bの前後中間位置に第3横方向ラグ4Cが位置するように配設されている。第1横方向ラグ4Aと第3横方向ラグ4C、及び第2横方向ラグ4Bと第3横方向ラグ4Cは、それぞれ左右方向にラップするように長さが設定されており、クローラベルト1によって荷重を多く支持する左右中央部において、横方向ラグ4の占める割合が大きくなるように設定されている。
第1横方向ラグ4Aの外方側の端部と第3横方向ラグ4Cの内方側の端部とに亘って、第1縦方向ラグ5Aがクローラベルト本体2に一体成形されており、第3横方向ラグ4Cの外方側の端部と第2横方向ラグ4Bの内方側の端部とに亘って、第2縦方向ラグ5Bがクローラベルト本体2に一体成形されている。
第1縦方向ラグ5Aは、第1横方向ラグ4Aの外方側の端部と第3横方向ラグ4Cの内方側の端部とに亘って斜めに傾斜するように配設されており、第2縦方向ラグ5Bは、第3横方向ラグ4Cの外方側の端部と第2横方向ラグ4Bの内方側の端部とに亘って第1縦方向ラグ5Bと同じ方向に斜めに傾斜するように配設されている。
このように、第1及び第2縦方向ラグ5A,5Bを斜めに傾斜させる構成を採用することにより、クローラベルト1を湾曲させた場合に、この斜めに傾斜させた第1及び第2縦方向ラグ5A,5Bがゴムの弾性により伸長して、無理なくクローラベルト1を湾曲させることができ、横方向ラグ4及び縦方向ラグ5の破損を防止できる。
第1及び第2縦方向ラグ5A,5Bの外方側及び内方側がそれぞれ開放して、第1及び第2縦方向ラグ5A,5Bが左右方向に重なって配置されることのないように、第1及び第2縦方向ラグ5A,5Bが配設されている。その結果、クローラベルト1に付着した泥等がクローラベルト1から外れ易くなって、クローラベルト1に付着した泥等によるクローラ走行装置10の走行性能の低下、及びクローラ走行装置10への泥等の付着を防止できると共に、クローラ走行装置10の清掃作業の作業性を向上させることができる。
また、左右に並んで配設された第1横方向ラグ4Aと第2横方向ラグ4Bは、接続されておらず縁が切れているため、1組の第1及び第2縦方向ラグ5A,5Bが連結された第1横方向ラグ4A、第3横方向ラグ4C及び第2横方向ラグ4Bが一体でクローラベルト1を湾曲させることによる延びを吸収し、クローラベルト1を無理なく湾曲させることができ、横方向ラグ4及び縦方向ラグ5の破損を防止できる。
図6に示すように、第1〜第3横方向ラグ4A〜4C、並びに、第1及び第2縦方向ラグ5A,5Bの高さ(図6中のH)は同じ高さに設定されており、第1〜第3横方向ラグ4A〜4Cだけでなく、第1及び第2縦方向ラグ5A,5Bを走行面Fに確実に接地させることができるように構成されている。
図6及び図7に示すように、第1及び第2縦方向ラグ5A,5Bの断面形状は、第1〜第3横方向ラグ4A〜4Cの断面形状と同じ形状に設定されており、断面形状を統一させることができ、クローラベルト1の製造コスト削減を図れる。
図7に示すように、第1及び第2縦方向ラグ5A,5Bの左右方向の位置は、左右の接地転輪13,13の直下方に位置するように設定されており、第1及び第2縦方向ラグ5A,5Bによって接地転輪13,13の上下方向の揺動を効果的に抑制できるように構成されている。
図1に示すように、縦方向ラグ5をクローラベルト1に成形することにより、クローラベルト1を装着したクローラ走行装置10を走行させると、横方向ラグ4及び縦方向ラグ5が走行面Fに接地した状態を維持することができ、互いに隣接する横方向ラグ4の前後中央部が下方へ撓み難くなり、接地転輪13が横方向ラグ4の凹凸によって上下に揺動し難くなって、転輪支持機構30、転輪ブラケット26及び揺動トラックフレーム22を介してトラックフレーム21側(機体フレーム16側)に伝達される振動を抑制することができる。その結果、クローラ走行装置10を備えた作業機等(例えばコンバインやトラクタ等)の乗り心地を向上させることができる。
また、凹凸が比較的小さい走行面F走行させる場合や小石等が存在する走行面Fを走行させる場合に、縦方向ラグ5によって横方向ラグ4の走行面Fの凹部への入り込みや隣接する横方向ラグ4の間の空間への小石等の入り込みが阻止されて、接地転輪13が上下に揺動することを防止することができ、トラックフレーム21側(機体フレーム16側)に伝達される振動を抑制することができる。特に、クローラ走行装置10を前進させた場合における図1のZ部においては、走行面Fの凹凸によって接地転輪13(第1接地転輪13A)が上下に揺動し易いため、トラックフレーム21側(機体フレーム16側)に伝達される振動を効果的に抑制することができる。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]においては、横方向ラグ4及び縦方向ラグ5を図5に示すように配設した例を示したが、図8に示すような横方向ラグ4及び縦方向ラグ5を採用してもよい。なお、後述する以外の他の構成は、前述の[発明を実施するための最良の形態]と同様である。
図8(イ)に示すように、第1横方向ラグ4Aの外方側の端部と第3横方向ラグ4Cの内方側の端部とに亘って第1縦方向ラグ5Aが配設され、第2横方向ラグ4Bの内方側の端部と第3横方向ラグ4Cの外方側の端部とに亘って第3縦方向ラグ5Cが配設されている。第3横方向ラグ4Cの外方側の端部と第2横方向ラグ4Bの内方側の端部とに亘って第2縦方向ラグ5Bが配設され、第3横方向ラグ4Cの内方側の端部と第1横方向ラグ4Aの外方側の端部とに亘って第4縦方向ラグ5Dが配設されている。
このように、第1及び第2縦方向ラグ5A,5Bに加えて、第3及び第4縦方向ラグ5C,5Dを備えることにより、左右の接地転輪13,13のそれぞれの下方に縦方向ラグ5が位置し、接地転13,13の左右のガタつきを防止することができると共に、トラックフレーム21側(機体フレーム16側)に伝達される振動を更に効果的に抑制することができる。
図8(ロ)に示すように、クローラベルト本体2から横方向ラグ6が内方側に突出した形状の成形されており、ベルト周方向に等ピッチで交互に異なる長さの第1及び第2横方向ラグ6A,6Bが配設されている。第1横方向ラグ6Aの外方側の端部と第2横方向ラグ6Bの外方側の端部とに亘って第1縦方向ラグ7Aが成形されており、第2横方向ラグ6Bの外方側の端部と第1横方向ラグ6Aの外方側の端部とに亘って第2縦方向ラグ7Bが成形されている。
このように、クローラベルト本体2、横方向ラグ6及び縦方向ラグ7を構成することにより、横方向ラグ6を内方側へ突出した形状に成形したクローラベルト1においても、トラックフレーム21側(機体フレーム16側)に伝達される振動を効果的に抑制することができる。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]及び[発明の実施の第1別形態]においては、ベルト周方向に並べて配設した横方向ラグ4に亘って、縦方向ラグ5をクローラベルト本体2に一体成形した例を示したが、図9に示すように、横方向ラグ8と分離した縦方向ラグ9を構成してもよい。
図9(イ)に示すように、ベルト周方向に等ピッチに並べて配設した横方向ラグ8の間に、前後向きの縦方向ラグ9が左右の接地転輪13,13の直下方に交互に位置するように千鳥状に配設されている。縦方向ラグ9は、横方向ラグ8とは連結されておらず、クローラベルト本体2から下方に突出した形状に一体成形されている。図9(ロ)に示すように、ベルト周方向に等ピッチに並べて配設した横方向ラグ8の間に、内方側の斜め後方へ向かう縦方向ラグ9が配設されている。縦方向ラグ9は、横方向ラグ8とは連結されておらず、クローラベルト本体2から下方に突出した形状に一体成形されている。
このように、縦方向ラグ9を横方向ラグ8と連結しない構成を採用することにより、クローラベルト1を無理なく湾曲させることができ、クローラベルト1の湾曲させる半径を小さく設定することができる。
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]、[発明の実施の第1別形態]及び[発明の実施の第2別形態]においては、横方向ラグ4(6,8)と縦方向ラグ5(7,9)の高さを同じ高さに設定した例を示したが、縦方向ラグ5(7,9)の高さを横方向ラグ4(6,8)の高さとは異なる高さに設定してもよく、例えば図10(イ)及び(ロ)に示すように、縦方向ラグ5(7,9)の高さを横方向ラグ4(6,8)の高さより低く設定してもよい。
また、縦方向ラグ5(7,9)の断面形状や側面視における形状についても、異なる形状を採用してもよく、例えば図10(ロ)に示すように、縦方向ラグ5(7,9)の前端部及び後端部が斜めに傾斜した側面視における形状を採用してもよい。このように構成することにより、クローラベルト1を無理なく湾曲させることができ、クローラベルト1の湾曲させる半径を小さく設定することができる。
[発明の実施の第4別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]、[発明の実施の第1別形態]、[発明の実施の第2別形態]及び[発明の実施の第3別形態]においては、縦方向ラグ5(7,9)をクローラベルト本体2に一体成形した例を示したが、クローラベルト本体2とは、別途成形した縦方向ラグ5(7,9)をクローラベルト本体2に溶着、接着、又は縫合等によって接合する場合においても同様に適用できる。
前述の[発明を実施するための最良の形態]、[発明の実施の第1別形態]、[発明の実施の第2別形態]及び[発明の実施の第3別形態]においては、前部に駆動スプロケット11を備え、後部にテンション輪12を備えたクローラ走行装置10にクローラベルト1を装着した例を示したが、異なるクローラ走行装置(図示せず)に装着するクローラベルトにおいても同様に適用でき、例えばトラクタの後輪に装着される3点リンク式のクローラ走行装置(図示せず)や、歩行型管理機等に装着される一輪式のクローラ走行装置(図示せず)に装着するクローラベルトのいても同様に適用できる。また、農作業機のクローラ走行装置に装着するクローラベルトに限らず、例えば建設機械のクローラ走行装置(図示せず)に装着するクローラベルトにおいても同様に適用できる。
クローラ走行装置の全体左側面図 クローラ走行装置を示す平面図 転輪支持機構の構造を示す縦断側面図 転輪支持機構の構造を示す平面図 クローラベルトの底面図 クローラベルトの側面図 クローラベルトの縦断面図 発明の実施の第1別形態でのクローラベルトの底面図 発明の実施の第2別形態でのクローラベルトの底面図 発明の実施の第3別形態でのクローラベルトの側面図
符号の説明
1 クローラベルト(ゴムクローラベルト)
2 クローラベルト本体(ゴムクローラベルト本体)
3 横方向ラグ
4 縦方向ラグ

Claims (1)

  1. 左右方向に長い複数の横方向ラグを、ゴムクローラベルト本体のベルト周方向に形成してあるゴムクローラベルトにおいて、
    ベルト周方向で隣り合う前記横方向ラグの間に、前記横方向ラグと交差する方向に沿って配置される縦方向ラグを、前記ゴムクローラベルト本体に備えてあるゴムクローラベルト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2017126680A1 (ja) * 2016-01-22 2017-07-27 株式会社ブリヂストン 弾性クローラ

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