JP2008221678A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化のために記録ヘッドの背を低くした場合でも、樹脂成形により液体流路を支障なく製造できるヘッドケースを備えた液体噴射装置を提供する。
【解決手段】ヘッドケースに形成される液体流路は、液体供給口の位置からノズル形成面に向かって延びる細長の第1の金型と、第1の金型の先端が突き当てられる突起状の第2の金型とを用いた樹脂成形で形成される。第1の金型の先端部に、基幹部に対してインク流路下端部の肉厚を確保する方向に偏心した、先細りのテーパ部が形成されている。第1の金型が基幹部に対して偏心した先細りテーパ部を持つことにより、液体流路の上端部及び下端部の位置が規定されている場合においても、テーパ部の偏心量を調整することにより、適切な壁肉厚を確保した設計が可能となる。
【選択図】図3
【解決手段】ヘッドケースに形成される液体流路は、液体供給口の位置からノズル形成面に向かって延びる細長の第1の金型と、第1の金型の先端が突き当てられる突起状の第2の金型とを用いた樹脂成形で形成される。第1の金型の先端部に、基幹部に対してインク流路下端部の肉厚を確保する方向に偏心した、先細りのテーパ部が形成されている。第1の金型が基幹部に対して偏心した先細りテーパ部を持つことにより、液体流路の上端部及び下端部の位置が規定されている場合においても、テーパ部の偏心量を調整することにより、適切な壁肉厚を確保した設計が可能となる。
【選択図】図3
Description
本発明は、ノズル開口から液滴を噴射する液体噴射装置に関する。従来の液体噴射装置の代表例としては、画像記録用のインクジェット式記録ヘッドを備えたインクジェット式記録装置がある。その他の液体噴射装置としては、例えば液晶ディスプレー等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッドを備えた装置、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッドを備えた装置、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドを備えた装置、精密ピペットとしての試料噴射ヘッドを備えた装置等が挙げられる。
液体噴射装置の代表例であるインクジェット式記録装置は、印刷時の騒音が比較的小さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるため、昨今においてはカラー印刷を含めた多くの印刷に使用されている。
このようなインクジェット式記録装置は、一般に、キャリッジに搭載されて記録紙等の記録媒体の幅方向(ヘッド走査方向)に往復移動するインクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)と、記録媒体をヘッド走査方向と直交する方向(媒体送り方向)に移動させる送り手段と、を備えている。
このインクジェット式記録装置においては、印刷データに対応して記録ヘッドより記録媒体に対してインク滴(液滴)を吐出させることで印刷が行われる。そして、キャリッジに搭載される記録ヘッドを、例えばブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色のインクの吐出が可能なものとすることにより、ブラックインクによるテキスト印刷ばかりでなく、各インクの吐出割合を変えることにより、フルカラー印刷を可能としている。
図5は、記録ヘッドの上部にインクカートリッジを装着する状態を示した断面図である。記録ヘッド50を構成するヘッドケース51の下側面には、記録ヘッド50のノズル形成面52aを含むノズルプレート52が取り付けられている。このノズルプレート52には複数のノズル開口53が形成されている。記録ヘッド50の内部には、各ノズル開口53に対応して各圧力室(図示せず)が設けられており、各圧力室に対応して圧電振動子を含むアクチュエータ54が設けられている。
そして、ヘッドケース51の内部には、各圧力室に供給されるインクを輸送するための4本のインク流路55が形成されている。ヘッドケース51の上面には、各インク流路55の上流端に連通するようにして各インク供給口56が立設されている。各インク供給口56とインク流路55の上流端との間には各フィルタ部材57が介装されている。
図5中の最も左側のインク供給口56にはブラックインクカートリッジ58が装着され、他の3本のインク供給口56にはカラーインクカートリッジ59が装着される。カラーインクカートリッジ59には、イエロー、シアン、マゼンタの各インクが個別に収納されており、3本のインク供給口56が各色に対応している。
ヘッドケース51は樹脂成形によって製造され、インク流路55は、図6に示したように細長丸棒状の第1の金型60と、この第1の金型60の先端が突き当てられる突起状の第2の金型61とを使用して形成される。第1の金型60の先端には位置合わせ用の凸部62が形成されており、第2の金型61には凸部62が嵌合される凹部63が形成されている。
ところで、インクジェット式記録装置における近年の多色化傾向のために、キャリッジに搭載されるインクカートリッジのインクの種類が増加している。そして、図5から分かるように、装着されるカートリッジの数だけインク供給口が必要になり、インク供給口の数だけインク流路が必要となる。
このようにインク流路の数が増えると、ヘッドケースの左右端部に近い側に形成されたインク流路は、その流路長が長くなると共に、ノズル形成面に対する角度が小さくなる(即ち、より水平に近くなる)。このため、図6に示した細長丸棒状の第1の金型60の全長が長くなり、ヘッドケースの樹脂成形において第1の金型60を第2の金型61に突き当てる際に、第1の金型60がその自重によって下方に撓んでしまい、第1の金型60の先端の凸部62が第2の金型61の凹部63に位置決めできない場合がある。このように第1の金型60と第2の金型61とが不整合の状態で型締めを行うとそれらが破損する危険がある。
また、前記の如くインク流路のノズル形成面に対する角度が小さくなると、インク流路下端部の壁肉厚が小さくなり、剛性が保てなくなる恐れがある。
また、前記の如く第1の金型と第2の金型とを突き合わせてインク流路を形成する場合、両金型の突当て部にバリが発生することがあり、第1の金型の先端に付着したバリが離型時にインク流路を傷つけてしまうという問題もある。
前記の問題を回避するため、特許文献1では、第1の金型の先端に先細りテーパ部を備え、第1の金型の剛性を保ちながら、液体流路における液体の流速を確保する技術が開示されている。
ところで、近年は特に、家庭用途のインクジェット式記録装置において、本体サイズの小型化が望まれており、記録ヘッドにおいては、特に背の高さを抑えることが重要となる。
ところが、記録ヘッドの背を低く抑えるためには、インク流路のノズル形成面に対する角度を、これまで以上に小さくする必要があるため、特許文献1に係る技術では、インク流路下端部の壁肉厚が小さくなり、十分な剛性を保てなくなる恐れがある。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたものであって、その目的とするところは、記録ヘッドの背を低くした場合でも、樹脂成形により液体流路を支障なく製造できるヘッドケースを備えた液体噴射装置を提供することにある。
本発明による液体噴射装置は、液体が噴射されるノズル開口が形成されたノズル形成面を有する液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置であって、前記液体噴射ヘッドは、前記ノズル開口から噴射される液体を前記液体噴射ヘッドの内部に供給するための複数の液体供給口と、前記複数の液体供給口が装着されたヘッドケースと、前記複数の液体供給口を介して供給された液体を前記ノズル形成面の方向に導くために前記複数の液体供給口の各々に対応させて前記ヘッドケースの内部に形成された複数の液体流路と、を備え、前記ヘッドケースは樹脂成形によって製造され、前記複数の液体流路のうちの少なくとも一つは、前記液体供給口の装着位置に隣接する位置から前記ノズル形成面に向かって延びる細長の部分を含む第1の金型と、前記第1の金型の先端が突き当てられる突起状の部分を含む第2の金型とを用いた樹脂成形で形成され、前記第1の金型の先端部には、前記第1の金型の基幹部に対して偏心した先細りのテーパ部が形成されており、前記第1の金型の前記テーパ部によって、前記液体流路の下流端部に形成されたテーパ部によって前記流体流路内で前記液体の所望の流速を確保することが可能となり、前記第1の金型の基幹部は、前記液体流路が傾斜している場合であっても前記第1の金型が撓んで前記第2の金型との突き合わせが不能とならないように十分な径を有していることを特徴とする。
また、前記第1の金型の前記テーパ部は、ヘッドケースの液体流路下端部の肉厚を確保する方向に偏心していることを特徴とする。
このように、第1の金型が基幹部に対して偏心した先細りテーパ部を持つことにより、液体流路の上端部及び下端部の位置が規定されている場合においても、テーパ部の偏心量を調整することにより、適切な壁肉厚を確保した設計が可能となる。
また、本発明の液体噴射装置においては、前記第1の金型のテーパ部の先端に、ストレート小径部を設けてもよい。
こうすると、液体流路の下流部側において、構造上どうしても壁肉厚が薄くなってしまう箇所が生じる場合にも、壁肉厚が薄くなる箇所より上流側にテーパ部及びストレート小径部を設けることで、十分な壁肉厚を確保した設計が可能となる。
また、本発明の液体噴射装置においては、前記第1の金型の前記テーパ部は、前記ノズル形成面側のみがテーパとなった、片テーパ形状となっていてもよい。
こうすると、液体流路は下端部の壁肉厚を最大限に確保する方向に偏心するため、ヘッドケースの剛性を高めることが可能となる。
また、本発明の液体噴射装置においては、前記複数の液体流路のすべてが、全周がテーパとなったテーパ部を持つ第1の金型と、第2の金型によって形成されてもよい。
このように第1の金型の先端部の全周がテーパになっていると、離型時に樹脂の成型収縮によって金型に負荷がかかって第1の金型が撓んだ場合、または第1の金型と第2の金型との突き合わせ部にバリが発生した場合でも、第1の金型に付着したバリによって、離型時にインク流路が傷つけられるのを防ぐことができる。
以下、本発明による液体噴射装置の一実施形態としてのインクジェット式記録装置について図面を参照して説明する。
本実施形態によるインクジェット式記録装置は、複数のノズル開口のそれぞれに連通する各圧力室に対応して設けられた各圧力発生素子により、各圧力室内のインクに圧力変動を生じさせて各ノズル開口からインク滴(液滴)を吐出させるインクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)を備えている。圧力発生素子としては、例えば圧電振動子を用いることができる。
図1は、本実施形態によるインクジェット式記録装置の概略構成を示した斜視図である。図1中符号1はキャリッジであり、このキャリッジ1はキャリッジモータ2により駆動されるタイミングベルト3を介して、ガイド部材4に案内されてプラテン5の軸方向に往復移動されるように構成されている。プラテン5は、記録紙6(記録媒体の一種)をその裏面から支持して記録ヘッド12に対する記録紙6の位置を規定する。
キャリッジ1、キャリッジモータ2、タイミングベルト3、及びガイド部材4は、インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)12をキャリッジ1と共にヘッド走査方向に走査させるキャリッジ機構を構成している。
記録ヘッド12は、キャリッジ1の記録紙6に対向する側に搭載されている。また、キャリッジ1には、記録ヘッド12にインクを供給するインクカートリッジ7が着脱可能に装着されている。インクカートリッジ7には合計6色のインクが収容されている。
インクジェット式記録装置の非印刷領域であるホームポジション(図1中、右側)にはキャップ部材13が配置されており、このキャップ部材13はキャリッジ1に搭載された記録ヘッド12がホームポジションに移動した時に、記録ヘッド12のノズル形成面に押し当てられてノズル形成面との間に密閉空間を形成するように構成されている。そして、キャップ部材13の下方には、キャップ部材13により形成された密閉空間に負圧を与えるための吸引ポンプ10が配置されている。
キャップ部材13の印刷領域側の近傍には、ゴムなどの弾性板(弾性ブレード)から成るワイピング部材11が記録ヘッド12の移動軌跡に対して例えば水平方向に進退できるように配置されていて、キャリッジ1がキャップ部材13側から印刷領域側に移動するに際して、必要に応じて記録ヘッド12のノズル形成面を払拭することができるように構成されている。
本実施形態によるインクジェット式記録装置は、さらに、記録ヘッド12により印刷(記録)が行われる記録紙6をヘッド走査方向に対して直交する媒体送り方向に間欠的に搬送する媒体送り機構を備えている。
図2は、本実施形態によるインクジェット式記録装置の記録ヘッド(液体噴射ヘッド)12の断面図であり、図3はA部の拡大図である。
図2に示したように記録ヘッド12はヘッドケース20を有し、このヘッドケース20の下側面には、記録ヘッド12のノズル形成面21aを含むノズルプレート21が取り付けられている。このノズルプレート21には多数のノズル開口が形成されている。
図3に示したように、ノズルプレート21にはアクチュエータユニット25が積層されており、このアクチュエータユニット25には、各ノズル開口に対応して各圧力室が設けられており、各圧力室に対応して圧電振動子を含むアクチュエータが設けられている。また、ノズルプレート21の外周縁はカバー26によって支持されている。
ヘッドケース20の内部には、各圧力室に供給されるインクを輸送するための6本のインク流路22が形成されている。ヘッドケース20の上面には、各インク流路22の上流端に連通するようにして各インク供給針23が立設されている。各インク供給針23とインク流路22の上流端との間には各フィルタ部材24が介装されている。
そして、本実施形態においては、6本のインク流路22のうちの記録ヘッド左右端側の2本は、図3に示したようにその下流側の端部近傍に先細りのテーパ部32が形成されている。このテーパ部32によってインク流路22内の所望の流速が確保される。
図2に示したヘッドケース20は樹脂成形によって製造される。図4は6本のインク流路22のうちの記録ヘッド左右端側の2本を樹脂成形により形成する様子を示しており、インク供給針23の装着位置に隣接する位置からノズル形成面21aに向かって直線上に延びる細長丸棒状の部分を含む第1の金型40と、この第1の金型40の先端が突き当てられる突起状の部分を含む第2の金型41とが使用される。第1の金型40の先端面には位置合わせ用の凸部44が形成されており、第2の金型41には凸部44が嵌合される凹部45が形成されている。
そして、本実施形態においては、第1の金型40の先端部に、基幹部42に対してインク流路下端部27の肉厚を確保する方向に偏心した、先細りのテーパ部43が形成されている。インク流路下端部27の肉厚を最大限に確保するため、テーパ部43はノズル形成面側のみがテーパとなっている。この第1の金型40のテーパ部43によってインク流路22のテーパ部32が、第1の金型40の基幹部42によってインク流路22の大径部31が、それぞれ形成される。
記録ヘッドにおいて、ノズル形成面21aに対するインク流路22の角度が30度以下で且つ、インク流路22の長さが20mm以上であっても、インク流路22のテーパ部32が大径部31に対して偏心していない場合、インク流路下端部27の肉厚が薄くなって剛性を保てなくなる恐れがある。一方、本実施形態のように、第1の金型40が基幹部42に対して偏心したテーパ部43を備えた金型を用いて流路形成を行えば、流路下端部27の肉厚を確保することが可能である。
以上述べたように、本実施形態によるインクジェット式記録装置においては、第1の金型40の先端部に基幹部42に対して偏心した先細りのテーパ部43が形成されていることによって、記録ヘッドの小型化のためにヘッドケース20の背を低くしなければならない場合においても、肉厚が薄くなりがちなインク流路下端部27の肉厚を確保し、十分な剛性を保った設計が可能となる。
なお、上記実施形態においては、第1の金型のテーパ部43の一方にはテーパがない、いわゆる片テーパの状態であるようにしたが、変形例として図7に示すように、全面にテーパを持つ形状にしてもよい。こうすることで、離型時に樹脂の成型収縮によって金型に負荷がかかって第1の金型40が撓んだ場合、または第1の金型40と第2の金型41との突き合わせ部にバリが発生した場合でも、第1の金型40に付着したバリによって、離型時にインク流路22が傷つけられるのを防ぐことができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
図8は、第2実施形態におけるインク流路の状態を示した図である。
本実施形態においては、インク流路22の大径部81に対して偏心したテーパ部の先端82に、ストレート小径部83を備えている点が、上記第1実施形態と異なっている。図9に示した第1の金型90の基幹部91によってインク流路の大径部81が、第1の金型90のテーパ部92によってインク流路のテーパ部82が、第1の金型90のストレート小径部93によってインク流路のストレート小径部83が、それぞれ形成される。第1実施形態では、記録ヘッドの小型化に伴ってノズル形成面21aに対するインク流路22の角度が小さくなると、カバー取付部28付近の肉厚が薄くなる恐れがあった。本実施形態においては、図8に示すように、前記カバー取付部28より上流側にテーパ部を設け、テーパ部の先端にストレート小径部を備えることで、カバー取付部28付近の肉厚を確保し、剛性を高めることが可能である。
図8は、第2実施形態におけるインク流路の状態を示した図である。
本実施形態においては、インク流路22の大径部81に対して偏心したテーパ部の先端82に、ストレート小径部83を備えている点が、上記第1実施形態と異なっている。図9に示した第1の金型90の基幹部91によってインク流路の大径部81が、第1の金型90のテーパ部92によってインク流路のテーパ部82が、第1の金型90のストレート小径部93によってインク流路のストレート小径部83が、それぞれ形成される。第1実施形態では、記録ヘッドの小型化に伴ってノズル形成面21aに対するインク流路22の角度が小さくなると、カバー取付部28付近の肉厚が薄くなる恐れがあった。本実施形態においては、図8に示すように、前記カバー取付部28より上流側にテーパ部を設け、テーパ部の先端にストレート小径部を備えることで、カバー取付部28付近の肉厚を確保し、剛性を高めることが可能である。
本実施形態におけるテーパ部は、第1実施形態と同様に、ノズル形成面側のみの片テーパ形状としても、変形例として図10に示すような全周テーパ形状としてもよい。
なお、以上では、液体噴射ヘッドの一種である記録ヘッド12を例に挙げて説明したが、本発明は、液体導入針を有する他の液体噴射ヘッドにも適用することができる。例えば、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも本発明を適用することができる。
1…キャリッジ、2…キャリッジモータ、3…タイミングベルト、4…タイミングベルト、5…プラテン、6…記録紙、7…インクカートリッジ、10…吸引ポンプ、11…ワイピング部材、12…記録ヘッド、13…キャップ部材、20…ヘッドケース、21…ノズルプレート、21a…ノズル形成面、22…インク流路、23…インク供給口、24…フィルタ部材、25…アクチュエータユニット、26…カバー、27…インク流路下端部、28…カバー取付部、31…インク流路の大径部、32…インク流路のテーパ部、40…第1の金型、41…第2の金型、42…第1の金型の基幹部、43…第1の金型のテーパ部、44…第1の金型の凸部、45…第2の金型の凹部、50…記録ヘッド、51…ヘッドケース、52…ノズルプレート、52a…ノズル形成面、53…ノズル開口、54…アクチュエータ、55…インク流路、56…インク供給口、57…フィルタ部材、58…ブラックインクカートリッジ、59…カラーインクカートリッジ、60…従来の第1の金型、61…従来の第2の金型、62…従来の第1の金型の凸部、63…従来の第2の金型の凹部、81…第2実施形態のインク流路の大径部、82…第2実施形態のインク流路のテーパ部、83…第2実施形態のインク流路のストレート小径部、90…第2実施形態における第1の金型、91…第2実施形態における第1の金型の基幹部、92…第2実施形態における第1の金型のテーパ部、93…第2実施形態における第1の金型のストレート小径部。
Claims (5)
- 液体が噴射されるノズル開口が形成されたノズル形成面を有する液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置であって、
前記液体噴射ヘッドは、前記ノズル開口から噴射される液体を前記液体噴射ヘッドの内部に供給するための複数の液体供給口と、前記複数の液体供給針が装着されたヘッドケースと、前記複数の液体供給針を介して供給された液体を前記ノズル形成面の方向に導くために前記複数の液体供給口の各々に対応させて前記ヘッドケースの内部に形成された複数の液体流路と、を備え、
前記ヘッドケースは樹脂成形によって製造され前記複数の液体流路のうちの少なくとも一つは、前記液体供給口の装着位置に隣接する位置から前記ノズル形成面に向かって延びる細長の部分を含む第1の金型と、前記第1の金型の先端が突き当てられる突起状の部分を含む第2の金型とを用いた樹脂成形で形成され、前記第1の金型の先端部には、前記第1の金型の基幹部に対して偏心した先細りのテーパ部が形成されており、
前記第1の金型の基幹部は、前記液体流路が傾斜している場合であっても前記第1の金型が撓んで前記第2の金型との突き合わせが不能とならないように十分な径を有していることを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1に記載の液体噴射装置であって、前記テーパ部は、先端にストレート小径部を備えることを特徴とする液体噴射装置。
- 請求項1または2に記載の液体噴射装置であって、前記テーパ部は、前記ヘッドケースの前記液体流路下端部の肉厚を確保する方向に偏心していることを特徴とする液体噴射装置。
- 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、前記第1の金型の前記テーパ部は、前記ノズル形成面側のみがテーパになっていることを特徴とする液体噴射装置。
- 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、前記複数の液体流路のすべてが前記第1及び第2の金型によって形成されることを特徴とする液体噴射装置。
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JP2010194852A (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-09 | Seiko Epson Corp | 液体噴射ヘッドの製造方法、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 |
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