JP2008219659A - 携帯型電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 携帯電話機の表示部の消費電力を抑える事によって、携帯電話機の省電力化につなげる。
【解決手段】 電池の残存量および現在の時間帯に応じて周囲の照度を計測するタイミングと、周囲の照度と表示画面の輝度設定の対応表を決定する(ステップS102〜S108)。照度センサによって決定されたタイミングで周囲の照度を計測し(ステップS151)、計測した周囲の照度を対応表に照らし合わせて、表示画面の輝度を設定する(ステップS152)。また、特定のアプリケーションプログラムが動作しているときには、そのアプリケーションプログラムに合った表示画面の輝度設定を行う(ステップS251〜S253)。
【選択図】 図9
【解決手段】 電池の残存量および現在の時間帯に応じて周囲の照度を計測するタイミングと、周囲の照度と表示画面の輝度設定の対応表を決定する(ステップS102〜S108)。照度センサによって決定されたタイミングで周囲の照度を計測し(ステップS151)、計測した周囲の照度を対応表に照らし合わせて、表示画面の輝度を設定する(ステップS152)。また、特定のアプリケーションプログラムが動作しているときには、そのアプリケーションプログラムに合った表示画面の輝度設定を行う(ステップS251〜S253)。
【選択図】 図9
Description
本発明は、表示画面の輝度調整が可能な表示部を持つ携帯型電子機器に関する。
携帯型電子機器は、充電可能なバッテリーで駆動されていることから、バッテリー駆動時間を長くすることが求められている。しかし近年、携帯型電子機器の多機能化が進み、携帯型電子機器で高精細な静止画像や動画像を表示する機会が増えたことによって、携帯型電子機器では消費電力が多くなっている。特に、鮮明な画像を表示する表示画面は、多くの電力を消費することからバッテリーの消耗が激しい。そのため、表示画面の省電力化が求められている。
このような携帯型電子機器の表示画面には、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ
などの薄型で軽量な表示デバイスが用いられる。有機ELディスプレイが自発光のディスプレイであるのに対して、液晶ディスプレイは発光体を持たないため、明るいところでは反射光、暗いところではバックライトの光を用いて画面を表示する。液晶ディスプレイのバックライトは、特に多くの電力を消費する。そこで、周囲の照度などに応じて、バックライトが不要なときには消灯、もしくは輝度を低くすることによって消費電力を抑える携帯型情報端末がある。このような携帯型情報端末でも、周囲の照度を照度センサによって測定する場合、照度センサが手などで隠されていると、測定された照度に基づいたバックライト制御が正しく行われず、省電力につながらない。そこで、照度センサの値だけでなく、現在時刻の情報も用いて表示画面の輝度を設定し、表示画面によって消費される電力の低下をはかる携帯電話機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−229736号公報
などの薄型で軽量な表示デバイスが用いられる。有機ELディスプレイが自発光のディスプレイであるのに対して、液晶ディスプレイは発光体を持たないため、明るいところでは反射光、暗いところではバックライトの光を用いて画面を表示する。液晶ディスプレイのバックライトは、特に多くの電力を消費する。そこで、周囲の照度などに応じて、バックライトが不要なときには消灯、もしくは輝度を低くすることによって消費電力を抑える携帯型情報端末がある。このような携帯型情報端末でも、周囲の照度を照度センサによって測定する場合、照度センサが手などで隠されていると、測定された照度に基づいたバックライト制御が正しく行われず、省電力につながらない。そこで、照度センサの値だけでなく、現在時刻の情報も用いて表示画面の輝度を設定し、表示画面によって消費される電力の低下をはかる携帯電話機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載された発明では、携帯電話機の操作を行うたびに現在時刻を計測し、現在時刻が消灯時間帯ではない場合には、周囲の照度を計測し、その照度に基づいてバックライトを点灯するか消灯するかを決定するものである。しかしながら、携帯電話機の本来の機能は、通話やメール送受信などのコミュニケーション機能であるため、携帯電話機の電池残存量が少ない場合には、画面表示を鮮やかに表示して電力を消費するよりも、電池を温存したいという考え方がある。上記特許文献1では、電池の残存量はバックライトを点灯するか消灯するかの判断に用いていないため、このような場合に対応することができないという問題点がある。
また、上記特許文献1では、現在時刻が消灯時間帯ではない場合には、操作を行うたびに周囲の照度を計測するため、照度計測のために電力を消費するという問題点がある。更に、操作が行われないと周囲の照度が計測されないので、動画像などを見ながら照度の異なる場所に移動すると、バックライトの点灯・消灯を適切に切り替えられない場合があるという問題点がある。
さらに、特許文献1では、周囲の照度が一定基準よりも暗いとバックライトを点灯させ、一定基準よりも明るいと消灯するとある。しかし、周囲が暗い場合には、液晶ディスプレイのバックライトはそれほど明るくなくても画面表示を確認できる。それに対して、周囲が明るい場合には、液晶ディスプレイのバックライトの輝度が高くないと画面表示を確認することができないという問題が起こりうる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、電池残存量や現在の時間帯などに応じて定められたタイミングで周囲の照度を計測し、複数の条件に基づいて表示画面の輝度を調節することにより、省電力化を実現することができる携帯型電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による携帯型電子機器は、開閉操作又は摺動操作又は入力操作に応じて表示画面が点灯し、前記表示画面の輝度調整が可能な表示部と、周囲の照度を測定する照度センサと、電子機器の一部又は全部の部品に動作電力を供給する電池と、前記電池の残存量と前記照度センサによって測定された前記周囲の照度とに基づいて、前記表示画面の輝度を制御する制御手段とを有することを特徴としている。
本発明の携帯型電子機器によれば、電池残存量や現在時刻などに応じて定められたタイミングで周囲の照度を計測し、複数の条件に基づいて表示画面の輝度を調節することによって、省電力化を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。携帯型電子機器の表示画面として、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどが用いられるが、液晶ディスプレイを備える携帯電話機を例にとって説明する。
図1は、本発明の携帯型電子機器の実施形態として、液晶ディスプレイを持つ携帯電話機の外観を概略的に示した図である。携帯電話機1は操作に用いられるキー2と、文字、画像、および映像を表示する表示画面3と、照度センサ4とを備えている。照度センサ4は、表示画面3もしくはキー2などのユーザインタフェースが設けられた面と同じ面に設けられており、ユーザが見る表示画面3もしくはキー2の周囲の照度を測定することができる。
キー2と表示画面3の裏面(又は側面)には、それぞれバックライトが設けられている。バックライトは消灯状態のときに、キー2のいずれか1つでも押下(入力操作)されると点灯する。また、携帯電話機1が折りたたみ式(開閉操作)やスライド式(摺動操作)のように開閉可能な携帯電話機の場合、携帯電話機1を開けることによってバックライトが点灯する。携帯電話機1の開閉検知は、例えば、携帯電話機1の、キー2が設けられた筐体と表示画面3が設けられた筐体のそれぞれにセンサを設け、これらのセンサを用いて検知することができる。2つのセンサは、閉じた状態のときに近づくように配置され、センサ同士が離れたことを検知し、携帯電話機1が開かれたと判断する。
さらに、携帯電話機1が電子メールなどのデータ信号を受信または着呼によって、電子メールの送信元や音声着信の送信元を表示画面3に表示させるためにバックライトが点灯する。点灯したバックライトは、点灯後一定の時間に操作がなされると、バックライトは点灯を継続する。しかし、バックライト点灯後、一定時間中に操作が検出されないと消灯もしくは減光する。また、携帯電話機1が折りたたみ式やスライド式の場合、携帯電話機を閉じることによって表示画面3が視認できなくなるように収納される場合には表示画面のバックライトが消灯する。また、キー2が収納される場合にはキーのバックライトが消灯する。
図2は、実施形態に係る携帯電話機1のブロック図を示している。携帯電話機1は、電池50から電力の供給を受ける。
携帯電話機1は、携帯電話機1全体の制御を行う制御部51を備えている。制御部51には、操作部52、表示部53、計時部54、照度計測部55、記憶部56、電源制御部57、音声信号処理部58、送受信部59が接続されている。
操作部52は、キー2などを含み、ユーザによって操作部52から入力された命令は制御部51に入力される。また、操作部52には、キーバックライト52aを含む。キーバックライト52aは、周囲の照度が十分でなくてもキー2の位置やキー2に印字されている文字を視認できるように点灯するものであり、キー2を携帯電話機1の内部から照らす。キーバックライト52aの点灯状態と消灯状態の切り替えは、制御部51によって行われる。
表示部53は、携帯電話機1の状態や操作の案内、アプリケーションプログラムの出力結果を表示するために用いる。表示部53は表示画面3の他に、表示画面バックライト53aを含む。表示画面バックライト53aは、表示画面3の裏面または側面に配置されている。液晶自体は発光しないので、表示画面3は表示画面バックライト53aを光源として用いて、画面を表示する。制御部51は、表示画面バックライト53aの点灯・消灯の制御だけでなく、輝度を制御することができる。ここでは、表示画面バックライト53aの明るさは、最も暗い設定である「明るさ1」から、最も明るい設定である「明るさ5」まで5段階での設定ができるものとして説明する。
計時部54は、現在時刻を計時するタイマーであって、制御部51からの時刻通知要求を受けると、計時した現在時刻を返す。また、制御部51からタイマーの設定を受けると、設定された時間が経過したときに、制御部51に対してタイマー満了の信号を送る。
照度計測部55は、照度センサ4を含み、電灯や太陽などの発光源から照度センサ4に照射される光量を計測し、制御部51に送る。記憶部56は、携帯電話機1の設定やアプリケーションプログラムなどを記憶する。電源制御部57は、電池50から携帯電話機1の一部又は全部の部品への電力の供給を制御する。また、電池50の残存量を確認し、その残存量を制御部51に伝える。
音声信号処理部58は、通話用スピーカやマイクロホンや案内用スピーカなどを用いて、音声信号の入出力を行う。送受信部59は、図示しない基地局と交信するアンテナを含み、データ信号や音声信号の送受信を行う。
以上のような構成を持つ携帯電話機1が、キーバックライト52aと表示画面バックライト53aの輝度を調整するときのフローチャートを図3〜図5に示す。図3のフローチャートで(2)と示したフローは、図4の(2)もしくは図5の(2)へと続くことを表す。また、図4で(1)と示したフローおよび、図5で(1)と示したフローは、図3の(1)へと続くことを表す。
このフローチャートのうち図3に示した部分は、表示画面バックライト53aの輝度設定基準と照度測定間隔を決定するときの制御部51の処理手順を表している。
携帯電話機1の制御部51は、例えばキー2の操作によるバックライト点灯要求によってキーバックライト52aの点灯・消灯制御および表示画面バックライト53aの輝度調整の動作を開始する(S101)。
バックライト点灯要求を受けた制御部51は、電源制御部57に電池50の電池残存量を計測させる。携帯電話機1には、電池50の残存量が多いか少ないかの判定基準値が予め記憶部56に設定されており、制御部51が計測した携帯電話機1の電池残存量が「多い」もしくは「少ない」を判定することができる。なお、携帯電話機1が充電中であるならば、電池残存量を気にする必要がないため、充電開始直後で現在の電池残存量が少ないとしても、電池残存量が「多い」と判断する。
また、制御部51は、電池残存量が多いか少ないかを判定すると共に、計時部54から現在時刻の情報を得る。制御部51は、この現在時刻情報に基づいて、現在が昼の時間帯か夜の時間帯かを判断する(S103もしくはS104)。時間帯を判断するために、図6(a)に示す昼と夜の時間帯時間が記憶部56に記憶されている。制御部51は、計時部54から取得した現在時刻を記憶部56の昼と夜の時間帯対応表に照らし合わせて、現在の時間帯を確認する。なお、日が落ちる前の周囲が明るい昼の時間帯と、日が落ちた後の周囲が暗い夜の時間帯は、季節によって異なることを考慮して、図6(b)のように季節に応じた昼・夜の時間帯を決定しても良い。
そして、制御部51はステップS102で判断した電池残存量と、ステップS103もしくはS104で判断した現在の時間帯を用いて輝度設定基準と照度計測間隔を決定する(S105〜S108のいずれか)。輝度設定基準とは、照度計測部55で計測した周囲の照度から表示画面バックライト53aの輝度を決定するための対応を示した情報である。
輝度設定基準は、電池残存量と時間帯によって決める。電池残存量が多いときには、表示画面バックライト53aによって電力を消費しても十分な電池残存量があるため、制御部51は最適な輝度を設定することができる。そこで、表示画面バックライト53aの輝度設定は、できる限り見やすい画面が設定される。それに対して、電池残存量が少ないときには、表示画面バックライト53aへの電力消費を抑え、メイン機能である通話や電子メールのために電力を温存しておきたい。そこで、周囲の照度に対して最適と考えられる輝度設定よりも低い輝度が設定される。
また、昼の時間帯は日光に照らされることによって周囲が非常に明るくなることがある。このため、表示画面バックライト53aの輝度が低いと表示画面を確認することができない。それに対して夜の時間帯は周囲が暗い場合が多く、表示画面バックライト53aの輝度を高くすると、暗い色が明るく表示されてしまい、コントラスト比が低下し、ユーザにとって見やすい画面表示とならない。そこで、昼の時間帯は輝度設定を高くし、夜の時間帯は輝度設定を低くする。
図7は、電池残存量と時間帯によって決められた輝度設定基準の例である。図7の(a)は輝度設定基準1、(b)は輝度設定基準2、(c)は輝度設定基準3、(d)は輝度設定基準4の例である。電池残存量が多い場合の輝度設定基準(a)と電池残存量が少ない場合の輝度設定基準(c)を比較すると、照度センサ4で読み取った値が同じ場合でも、輝度設定基準(a)の方が表示画面バックライト53aは輝度が高くなる場合がある。
また、時間帯が昼の場合の輝度設定基準(a)と時間帯が夜の場合の輝度設定基準(b)を比較すると、輝度設定基準(a)を用いた方が高い輝度設定となる場合がある。
照度計測間隔は、照度計測部55によって携帯電話機1の周囲の照度を計測する間隔を表す。この値は、ステップS102で判断した電池残存量情報によって定める。照度計測部55によって照度を計測して輝度設定を変更するのにも、電力を用いる。そこで、電池残存量が多い場合には、頻繁に照度を計測して最適な輝度設定を保つが、電池残存量が少ない場合には、照度計測の間隔を長くする。また、昼の時間帯は、日なたと日陰で照度に大きな差があり、日なたと日陰を移動するときには、周囲の照度に急激な変化がある。それに対して、夜の時間帯では、暗い場所と電灯に照らされた場所の照度の差は小さいことが多い。そこで、昼の時間帯の照度計測間隔は、夜の時間帯の照度計測間隔よりも短くして、急激な照度変化に対応する。照度計測間隔の設定例が図8(a)である。例えば、電池残存量が多く、時間帯が昼の場合には、計時部54のタイマーを1秒に設定し、タイマーが切れると照度を計測する。
なお、電池残存量を重視して照度計測間隔を決定する場合には、時間帯情報を加味した設定でなくても良い。この場合には、電池残存量だけで照度計測間隔を決定する。このときの設定例は、図8(b)に示すように、照度計測間隔1と照度計測間隔2、また照度計測間隔3と照度計測間隔4は同じタイマー値を示す。
以上のように決定された輝度設定基準と照度計測間隔に基づいて、制御部51は図4もしくは図5のような処理手順によってバックライトの制御を行う。まず、図4のフローチャートによる処理動作について説明する。
輝度設定基準と照度計測間隔が決定された後、制御部51は、照度計測部55によって計測される周囲の照度を読み取る(S151)。照度計測部55からの計測値を受けた制御部51は、図3のステップS105〜S108のいずれかによって決定された輝度設定基準に基づいて、表示画面バックライト53aの輝度を設定する。また、照度計測部55で計測された周囲照度に基づいて、制御部51はキーバックライト52aを点灯もしくは消灯させる(S152)。キーバックライト52aは、周囲が暗くてもキー2の位置やキー2に施された印字を視認できるように点灯するためのものである。周囲の照度が高いならば、キーバックライト52aを消灯しても、キー2の位置や印字は確認できる。そこで、制御部51は、照度計測部55によって計測された照度が所定の照度よりも低ければ、キーバックライト52aを点灯させるが、所定の照度よりも高い場合には、キーバックライト52aを消灯させることによって、電力の消費を抑える。
制御部51は、上述した輝度設定後に、計時部54に対してタイマー設定を行う(S153)。このときのタイマーの値は、ステップS105〜S108のいずれかによって決定された照度計測間隔の値に設定する。そして、タイマー満了後(S154のYes)、図3のステップS102に戻り、制御部51は再度電池残存量や時間帯の情報を取得し、輝度設定基準や照度計測間隔を設定しなおす。
しかしながら、電池残存量や時間帯の変化は急ではないため、電池残存量や時間帯は頻繁に計測しなくても良いと考えられる。そこで、図5に示すフローチャートの処理動作にしても良い。図5のフローチャートでは、図4のフローチャートと同じ処理のステップは同じ記号を用いて表している。図5のフローチャートでは、照度計測間隔とは別に、電池残存量と時間帯を確認するための時間を設定しておく。電池残存量と時間帯の確認は、照度計測間隔よりも長い時間間隔で行う。この時間の設定は、設計段階で決定しておいて良い。
図3のフローチャートによって輝度設定基準と照度計測間隔が設定された後、図5のフローチャートでは、まず制御部51は計時部54に電池残存量・時間帯の確認用タイマーをセットする(S201)。そして、制御部51は照度センサ4から周囲照度を読み込み(S151)、キーバックライト52aの点灯・消灯の制御と表示画面バックライト53aの輝度設定を行う(S152)。その後、計時部54に照度計測間隔タイマーの設定を行い(S153)、照度計測間隔タイマーが満了するまで、図5のフローチャートは進ませない(S154)。
制御部51は、照度計測間隔タイマーが満了したとき、計時部54の電池残存量・時間帯確認用タイマーが満了したかどうかを確認する(S202)。電池残存量・時間帯確認用タイマーが満了した場合(S202のYes)、前回、輝度設定基準と照度計測間隔を設定した時刻から、設定した時間が経過したことを表す。そこで、ステップS102に戻り、制御部51は電池残存量と時間帯を確認し、計時部54に輝度設定基準と照度計測間隔を設定しなおす。もし、照度計測間隔タイマーが満了時に電池残存量・時間帯確認用タイマーが満了していない場合には(S202のNo)、制御部51は輝度設定基準と照度計測間隔の設定を変更せずに、ステップS151に戻って照度センサ4の値を読み込む。
図3〜図5に示したフローチャートは、キーバックライト52aおよび表示画面バックライト53aの消灯要求によって終了する。キーバックライト52aと表示画面バックライト53aの消灯要求は、点灯要求によってキーバックライト52aと表示画面バックライト53aが点灯してから、予め設定された時間、制御部51が何らの入力操作も検出しない場合に発生する。ただし、キーバックライト52aの消灯要求と表示画面バックライト53aの消灯要求タイミングが一致するとは限らない。制御部51は、図3〜図5のいずれのステップを実行中でもキーバックライト52aの消灯要求があると、キーバックライト52aを消灯し、表示画面バックライト53aの消灯要求があると表示画面バックライト53aを消灯する。
以上の処理手順によって、電池残存量と時間帯によるキーバックライト52aと表示画面バックライト53aの制御を行うことができる。このような処理に加えて、携帯電話機1が現在どの機能を実行している状態なのかを判定し、実行中の機能に適した設定にすることも考えられる。
実行中の機能も考慮したキーバックライト52aと表示画面バックライト53aの制御フローチャートを図9に示す。なお、図9のフローチャートで(2)へ続くとしたステップは、図4もしくは図5の(2)と示したステップに続く。図4と図5に示したステップでの処理は上述のとおりであるため、説明を略す。
図9に示したフローチャートは、図3に示したフローチャートに共通するステップが多いため、共通するステップ同じ番号で示し、説明を略す。制御部51は、ステップS101〜S108によって輝度設定基準と照度計測間隔を設定した後、ステップS251〜S253によって所定の機能を実行中であるかどうかを判定する。
所定の機能としては、第一に表示画面3に画像を表示する機能がある(S251)。画像を表示画面3に表示する機能とは、例えば、静止画像を表示する機能や、動画像を再生する機能、テレビ電話のように映像信号を伴う通話機能、もしくは表示画面3をモニタとして使うカメラ機能などが挙げられる。このように画像を楽しむような機能を実行中には画面の美しさが重要であるため、表示画面バックライト53aの輝度設定を高くして、鮮やかな画像を表示させる(S254)。このときの輝度設定基準は、ステップS105〜S108のいずれかによって定められた輝度設定基準のバックライト輝度をそれぞれ1段階上げても良いし、画像表示用の輝度設定基準を新たに設けても良い。なお、画像を表示する機能とは、例えば、静止画像や動画像を表示画面3全体に表示させる場合でも良いし、多数の画像を表示画面3にサムネイル表示させている場合でも良いし、表示画面3に画像と文字をともに表示させるような場合でも良い。
所定の機能の第二の場合として、通常の通話機能(映像信号を伴わない通話機能)がある(S252)。この場合には、表示画面3を視認しない場合が多い。そこで、通常の通話機能を使用中には、制御部51は表示画面バックライト53aの輝度設定が低くなるように再設定する(S255)。通常よりも輝度設定が低くなるような輝度設定基準は、ステップS105〜S108のいずれかによって定められた輝度設定基準のバックライト輝度をそれぞれ1段階下げてもよいし、通話機能使用時用の輝度設定基準を新たに設けても良い。更に、輝度設定基準を再設定するだけでなく、キーバックライト52aと表示画面バックライト53aが点灯してから消灯要求発生までの時間が通常よりも短くなるように設定する。もしくは、通話機能使用中にキー操作が必要となる場合があることを考慮に入れて、キーバックライト52aの点灯から消灯までの時間は通常どおりにしておき、表示画面バックライト53aの点灯から消灯までの時間を通常よりも短くしても良い(S256)。なお、通話機能を使用中とは、例えば、発呼操作後の応答呼び出し中のみを指していても良いし、着呼時の着信呼び出し中のみを指していても良いし、音声信号を送受信している通話中のみを指していても良いし、これら2つ以上の複合を指していても良い。
所定の機能の第三の場合として、電子メール機能やインターネット機能が挙げられる。
例えば、電子メール機能が使用されているときには、表示画面3を集中して見ながら電子メール機能を使用する。そのため、短い時間間隔で表示画面バックライト53aの輝度が変わると、画面表示がちらついて、表示画面3が見づらくなる可能性がある。そこで、電子メール機能使用時のような表示画面3を注視した作業が想定される場合には、制御部51は照度計測間隔をステップS105〜S108で設定した時間間隔よりも長くし、表示画面バックライト53aの輝度設定が頻繁に変更されるのを防ぐことができる(S257)。再設定後の照度計測間隔は、ステップS105〜S108で設定された照度計測間隔を読み込んで、その値に一定の時間を加算しても良いし、電子メール機能使用中用の照度計測間隔を定めておいても良い。なお、電子メール機能を使用している時とは、例えば、電子メールの作成している時だけを指していても良いし、電子メールを読んでいる時だけを指していても良いし、作成している時と読んでいる時の両方を指していても良いし、電子メールのアプリケーションプログラムの起動中を指していても良い。
以上のような実施形態の構成をとることで、電池残存量、時間帯、および周囲の照度に応じてキーバックライト52aの点灯・消灯の制御と、表示画面バックライト53aの輝度設定ができる。これによって、キーバックライト52aと表示画面バックライト53aによる無駄な消費電力を省くことができ、携帯電話機1の省電力化を実現することができる。
なお、上記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更しても良い。
1 携帯電話機、2 キー、3 液晶画面、4 照度センサ、50 電池、51 制御部、52 操作部、52a キーバックライト、53 表示部、53a 表示画面バックライト、54 計時部、55 照度計測部、56 記憶部、57 電源制御部、58 音声信号処理部、59 送受信部
Claims (14)
- 開閉操作又は摺動操作又は入力操作に応じて表示画面が点灯し、前記表示画面の輝度調整が可能な表示部と、
周囲の照度を測定する照度センサと、
電子機器の一部又は全部の部品に動作電力を供給する電池と、
前記電池の残存量と前記照度センサによって測定された前記周囲の照度とに基づいて、前記表示画面の輝度を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする携帯型電子機器。 - 開閉操作又は摺動操作又は入力操作に応じて表示画面が点灯し、前記表示画面の輝度調整が可能な表示部と、
現在時刻を計時するタイマー手段と、
電子機器の一部又は全部の部品に動作電力を供給する電池と、
前記電池の残存量と前記タイマー手段からの現在時刻とに基づいて、前記表示画面の輝度を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする携帯型電子機器。 - 開閉操作又は摺動操作又は入力操作に応じて表示画面が点灯し、前記表示画面の輝度調整が可能な表示部と、
現在時刻を計時するタイマー手段と、
少なくとも通話機能および電子メール機能を持ち、そのいずれか1つの機能を実行する実行手段と、
前記タイマー手段からの前記現在時刻と前記実行手段が実行中の機能とに基づいて、前記表示画面の輝度を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする携帯型電子機器。 - 開閉操作又は摺動操作又は入力操作に応じて表示画面が点灯し、前記表示画面の輝度の調整が可能な表示部と、
周囲の照度を測定する照度センサと、
少なくとも通話機能および電子メール機能を持ち、そのいずれか1つの機能を実行する実行手段と、
前記照度センサによって測定された前記周囲の照度と前記実行手段が実行中の機能とに基づいて、前記表示画面の輝度を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする携帯型電子機器。 - 開閉操作又は摺動操作又は入力操作に応じて表示画面が点灯し、前記表示画面の輝度の調整が可能な表示部と、
周囲の照度を測定する照度センサと、
現在時刻を計時するタイマー手段と、
少なくとも通話機能および電子メール機能を持ち、そのいずれか1つの機能を実行する実行手段と、
前記照度センサによって測定された前記周囲の照度と前記タイマー手段からの前記現在時刻と前記実行手段が実行中の機能とに基づいて、前記表示画面の輝度を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする携帯型電子機器。 - 開閉操作又は摺動操作又は入力操作に応じて表示画面が点灯し、前記表示画面の輝度調整が可能な表示部と、
現在時刻を計時するタイマー手段と、
少なくとも通話機能および電子メール機能を持ち、そのいずれか1つの機能を実行する実行手段と、
電子機器の一部又は全部の部品に動作電力を供給する電池と、
前記電池の残存量と前記タイマー手段からの前記現在時刻と前記実行手段が実行中の機能とに基づいて、前記表示画面の輝度を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする携帯型電子機器。 - 開閉操作又は摺動操作又は入力操作に応じて表示画面が点灯し、前記表示画面の輝度調整が可能な表示部と、
周囲の照度を測定する照度センサと、
現在時刻を計時するタイマー手段と、
電子機器の一部又は全部の部品に動作電力を供給する電池と、
前記照度センサによって測定された前記周囲の照度と前記電池の残存量と前記タイマー手段からの前記現在時刻とに基づいて、前記表示画面の輝度を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする携帯型電子機器。 - 開閉操作又は摺動操作又は入力操作に応じて表示画面が点灯し、前記表示画面の輝度調整が可能な表示部と、
周囲の照度を測定する照度センサと、
少なくとも通話機能および電子メール機能を持ち、そのいずれか1つの機能を実行する実行手段と、
電子機器の一部又は全部の部品に動作電力を供給する電池と、
前記照度センサによって測定された前記周囲の照度と前記電池の残存量と前記実行手段が実行中の機能に基づいて、前記表示画面の輝度を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする携帯型電子機器。 - 開閉操作又は摺動操作又は入力操作に応じて表示画面が点灯し、前記表示画面の輝度調整が可能な表示部と、
周囲の照度を測定する照度センサと、
現在時刻を計時するタイマー手段と、
少なくとも通話機能および電子メール機能を持ち、そのいずれか1つの機能を実行する実行手段と、
電子機器の一部又は全部の部品に動作電力を供給する電池と、
前記照度センサによって測定された前記周囲の照度と前記電池の残存量と前記タイマー手段からの前記現在時刻と前記実行手段が実行中の機能に基づいて、前記表示画面の輝度を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする携帯型電子機器。 - 前記制御手段による前記表示画面の輝度制御は、前記表示画面の点灯から前記電池の残存量に基づいて決定された時間間隔で行うことを特徴とする請求項1、請求項7、請求項8、請求項9のいずれか1項に記載の携帯型電子機器。
- 電子機器の一部又は全部の部品に動作電力を供給する電池を更に有し、
前記制御手段による前記表示画面の輝度制御は、前記表示画面の点灯から前記電池の残存量に基づいて決定された時間間隔で行うことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の携帯型電子機器。 - 前記入力操作を行うキーは、前記表示画面のバックライトのオン制御を兼ねた操作ボタンであって、
前記制御手段は、前記周囲の照度が予め定められた照度よりも高い場合には前記バックライトを消灯することを特徴とする請求項11、請求項12のいずれか1項に記載の携帯型電子機器。 - 前記実行手段が通話機能を実行中の場合には、前記表示画面の点灯から消灯までの時間を他の機能実行中よりも短くなるように設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6、請求項8、請求項9のいずれか1項に記載の携帯型電子機器。
- 前記実行手段が電子メール機能を実行中の場合には、前記制御手段による前記表示画面の輝度制御は、前記電池の残存量に基づいて決定された時間間隔よりも長い時間間隔で行うことを特徴とする請求項10または請求項11に記載の携帯型電子機器。
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