JP2008217997A - 燃料容器、燃料電池装置及び電子機器 - Google Patents

燃料容器、燃料電池装置及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構造で燃料の残量を検出することができる燃料容器、燃料電池装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】光源48及び複数配列された光センサ49を有する本体30に着脱自在に設けられ、内部に燃料17を収容する筐体11と、筐体11内において燃料17の収容量に従って光センサ49の配列方向に移動する移動体20とを備える燃料容器10である。移動体20には光源48からの反射光を前記いずれかの光センサ49の方向へ反射する移動反射材21が設けられている。
【選択図】図10

Description

本発明は、燃料容器、燃料電池装置及び電子機器に関する。
近年では、エネルギー変換効率の高いクリーンな電源として、水素を燃料とする燃料電池が自動車や携帯機器などに応用され始めている。燃料電池は、燃料と大気中の酸素を電気化学的に反応させて、化学エネルギーから電気エネルギーを直接取り出す装置である。
燃料電池に用いる燃料としては水素が挙げられるが、常温で気体であることによる取り扱い・貯蔵に問題がある。そこで、アルコール類及びガソリンといった液体燃料を改質させることによって、発電に必要な水素を取り出す改質型の燃料電池装置が開発されている。
液体燃料を用いる燃料電池装置では、燃料カートリッジ内の燃料の残量を検出する種々の残量検出手段が考えられている。例えば、燃料カートリッジ内部に複数の導電端子を配置し、導電端子を短絡させるピストンが移動したときの抵抗値の変化や、燃料容積の違いによって変化する静電容量を検出することで、燃料残量を計測することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、燃料カートリッジ内部に収縮可能な袋を配置し、燃料の消費に伴って収縮するその袋の表面を、歪みセンサーや変位センサーにて残量を検出する方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−158667号公報 特開2004−142831号公報
しかし、燃料カートリッジ内部に導電端子を配置する場合には、構造が複雑となってしまうことや、耐メタノール性を考慮して導電端子の材料選定をしなければならないといった問題があった。
また、燃料カートリッジ内に歪みセンサーや変位センサーを配置する場合にも、構造が複雑となり、また廃棄におけるリサイクル性を損なう結果となる。
本発明の課題は、簡易な構造で燃料の残量を検出することができる燃料容器、燃料電池装置及び電子機器を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、光源及び複数配列された光センサを有する本体に着脱自在に設けられ、内部に燃料を収容する筐体と、前記筐体内において燃料の収容量に従って前記光センサの配列方向に移動する移動体とを備え、前記移動体には前記光源からの反射光を前記いずれかの光センサの方向へ反射する移動反射材が設けられていることを特徴とする燃料容器である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料容器であって、前記筐体には前記光源からの光を前記移動反射材に反射する固定反射材が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の燃料容器であって、前記筐体の前記光源及び前記光センサとの対向部は前記光源からの光を透過することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料容器に光を照射する光源と、前記燃料容器からの光を受光する複数配列された光センサと、前記燃料容器より供給される燃料を用いて発電する燃料電池セルを備える本体と、を備えることを特徴とする燃料電池装置。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の燃料電池装置を備えることを特徴とする電子機器である。
本発明によれば、簡易な構造で燃料の残量を検出することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
〔電子機器〕
図1は、本発明が適用される電子機器90を示すブロック図である。この電子機器90はノート型パーソナルコンピュータ、PDA、電子手帳、デジタルカメラ、携帯電話機、腕時計、ゲーム機器等といった携帯型の電子機器である。
電子機器90は、燃料容器10を収容でき、燃料容器10内の燃料に基づいて発電する燃料電池装置本体30を有する燃料電池装置1と、燃料電池装置1で生成された電気エネルギーによって電気的に動作する電子機器本体94とを備える。
燃料電池装置本体30は、筐体95(図2参照)内に収納され、電子機器本体94と着脱自在な構造になっている。
燃料容器10は、燃料電池装置本体30に対して着脱自在に設けられ、燃料電池装置本体30が用いる液体の原燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル)を貯蔵する燃料貯蔵部11や、水を貯留する水貯蔵部13を備える。
なお、筐体95及び燃料容器10の具体的な構造については、後述する。
〔燃料電池装置本体〕
次に、燃料電池装置本体30について詳細に説明する。燃料電池装置本体30は、燃料容器10に貯留された燃料の電気化学反応により電気エネルギーを生成するものであり、流路基板40と、反応装置60と、燃料電池セル80と、DC/DCコンバータ92と、DC/DCコンバータ92に接続される二次電池93と、これらを制御する制御部91と、を備える。
制御部91は燃料電池装置本体30全体を制御する。DC/DCコンバータ92は燃料電池セル80により生成された電気エネルギーを適切な電圧に変換し、電子機器本体94に供給する機能とともに、二次電池93に充電する機能を有する。これにより燃料電池装置本体30は、燃料電池セル80が動作していない時に、二次電池93に蓄電された電気エネルギーを電子機器本体94に供給することができる。
流路基板40には燃料容器10が着脱可能に設けられるとともに、反応装置60、燃料電池セル80が固定されている。
〔流路基板〕
流路基板40には、ポンプ41A、41B、エアポンプ42、エアフィルタ43、各種流路44、水回収器45、各種バルブ46及び流量計47等が設けられている。また、後述するように、流路基板40には、燃料容器10との対向面に、光源48及び複数配列された光センサ49,49,・・・を備える。
ポンプ41A、41Bはそれぞれ燃料容器10に貯留された水18及び液体の原燃料(例えば、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル)17を吸引して、反応装置60内の気化器61に送液する。
エアポンプ42は、エアフィルタ43を透過した空気を後述する一酸化炭素除去器63、燃焼器64、及び燃料電池セル80の酸素極に供給する。
ポンプ41A、41B、エアポンプ42、各種バルブ46及び流量計47は、制御部91により制御される。
〔反応装置〕
反応装置60は、気化器61、改質器62、一酸化炭素除去器63、燃焼器64及び、これらを収容する箱状の断熱容器65を備える。
気化器61はポンプ41A、41Bから送られた混合液を燃焼器64から発生する熱、図示しないヒーターから発生する熱、改質器62からの伝熱により約110〜160℃程度に加熱し、気化させる。気化器61で気化した混合気は改質器62へ送られる。
改質器62の内部の流路の壁面に触媒が担持されている。改質器62は気化器61から送られる混合気を、燃焼器64から発生する熱または図示しないヒーターから発生する熱により、約300〜400℃程度に加熱し、流路内の触媒により改質反応を起こさせる。すなわち、原燃料と水の触媒反応によって、燃料としての水素、二酸化炭素、及び、副生成物である微量な一酸化炭素等の混合気体(改質ガス)が生成される。
なお、原燃料がメタノールの場合、改質器62では主に次式(1)に示すような水蒸気改質反応が起こる。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 …(1)
一酸化炭素は化学反応式(1)についで逐次的に起こる次式(2)のような式によって微量に副生される。
2+CO2→H2O+CO …(2)
(1)式及び(2)式の反応による生成物(改質ガス)は一酸化炭素除去器63に送出される。
一酸化炭素除去器63は、改質器62で(2)式の反応により発生した一酸化炭素を酸素と反応させ、(3)式に示す反応により除去する。
CO+1/2O2→CO2・・・(3)
一酸化炭素除去器63の反応は約110〜160℃程度で行われる。なお、一酸化炭素除去器63は気化器61と一体に設けられており、燃焼器64から発生する熱または図示しないヒーターから発生する熱、改質器62からの伝熱により加熱される。
一酸化炭素が除去された改質ガスは燃料電池セル80に送出される。
燃焼器64には、燃料電池セル80の燃料極82を通過した改質ガス(オフガス)と酸素が供給され、未反応の水素を燃焼させる。燃焼熱は気化器61、改質器62、一酸化炭素除去器63を加熱するのに用いられる。
〔燃料電池セル〕
燃料電池セル80は、電解質81と、その一方の面に形成された燃料極82(アノード)と、他方の面に形成された酸素極83(カソード)とを備え、反応装置60で生成された水素の電気化学反応により電気エネルギーを生成する。
燃料極82には反応装置60で生成された水素を含む改質ガスが供給され、酸素極83には空気が供給される。
電解質81に水素イオン透過性の固体高分子電解質を用いる固体高分子型の燃料電池セルでは、燃料極82において、下記の電気化学反応式(4)に示すように、混合気中の水素は燃料極82の触媒粒子の作用を受けて水素イオンと電子とに分離される。そして、分離された水素イオンは電解質81を通じて酸素極83に伝導し、電子は燃料極82により取り出される。
2→2H++2e-・・・(4)
一方、酸素極83においては、下記の電気化学反応式(5)に示すように、酸素極83に移動した電子と、空気中の酸素と、固体高分子電解質膜を通過した水素イオンとが反応して水が生成される。
2H++1/2O2+2e-→H2O・・・(5)
生成した水は水回収器45により回収され、改質反応に再利用される。
なお、電解質81に酸素イオン透過性の固体酸化物電解質を用いる固体酸化物型の燃料電池セルとしてもよい。この場合、酸素極83では空気中の酸素と図示しないカソード出力電極より供給される電子により、次式(6)に示すように酸素イオンが生成される。酸素極83で生成された酸素イオンは電解質81を透過して燃料極82に到達する。
2+4e-→2O2- …(6)
燃料極82では、電解質81を透過した酸素イオンと、改質ガス中の水素との下記の電気化学反応式(7)のような反応が起こる。
2+O2-→H2O+2e- …(7)
なお、固体酸化物型の燃料電池セルを用いた場合には、燃料極82で水が生成するので、オフガスの燃焼器64への流路の途中に水回収器45を設ければよい。
また、固体酸化物型の燃料電池セルでは、下記の電気化学反応式(8)のような反応が起こるため、改質ガス中に一酸化炭素が含まれていてもよい。このため、固体酸化物型の燃料電池セルを用いる場合には、反応装置60に一酸化炭素除去器63が不要である。
CO+O2-→CO2+2e- …(8)
上記いずれのタイプの燃料電池セルにおいても、燃料極82で電子が生じ、酸素極83で電子が消費されることで電位差が生じるため、これを電気エネルギーとして用いることができる。
〔電子機器の具体的構成〕
次に、電子機器90の具体的な構成について例を挙げて説明する。
図2は電子機器90の後部を示す斜視図である。なお、この電子機器90はノート型パーソナルコンピュータである。
筐体95には燃料電池装置本体30が内蔵されており、筐体95の後部には、燃料容器10を連結する連結部98を備えている。連結部98には、各燃料容器10の上面及び下面に形成された溝形状のレール部71、71にスライド移動自在に係合するガイド部92と、後述する燃料容器10の燃料排出部14及び水排出部15とそれぞれ着脱自在の着脱部96,97と、が設けられている。
着脱部96は、ゴム等の復元力のある蛇腹状の弾性被覆体と、燃料排出部14に連結される燃料導入管51と、を備えている。弾性被覆体に燃料排出部14が押しつけられた際に弾性被覆体が収縮して燃料導入管51が露出するような切り込み99が弾性被覆体に設けられている。
着脱部97は、ゴム等の復元力のある蛇腹状の弾性被覆体と、水排出部15に連結される水導入管50と、を備えている。弾性被覆体に水排出部15が押しつけられた際に弾性被覆体が収縮して水導入管50が露出するような切り込み100が弾性被覆体に設けられている。
なお、筐体95の後面の燃料容器10の側面との対向部は、後述する光源48より放出される波長の光に対する透過性を有する透過材95Aにより形成されている。透過材95Aとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、アクリル等の材料を用いることができる。また連結部98は、着脱部96,97に燃料排出部14及び水排出部15が連結される位置まで、燃料容器10がレール部71、71をガイド部92、92に沿ってスライドしたときに、燃料容器10が筐体95から取り外されないように燃料容器10の後部に形成されたロック溝73を係合するフック部72が設けられている。
図3は電子機器90の筐体95に内蔵された燃料電池装置本体30を前側から見た斜視図であり、図4は燃料電池装置本体30を後側から見た斜視図である。図3に示すように、流路基板40の前面に反応装置60、燃料電池セル80、DC/DCコンバータ92、二次電池93及び制御部91が設けられている。
また、図4に示すように、流路基板40の後面の中央部には、連結部98内に配置されたポンプ41A、41B、エアポンプ42及びエアフィルタ43が設けられている。ポンプ41Aは、水導入管50を介して燃料容器10内の水18を取り込み、ポンプ41Bは、燃料導入管51を介して燃料容器10内の燃料17を取り込み、取り込まれた水18及び燃料17は、混合された状態で気化器61に導入される。
さらに、流路基板40の後面には、透過材95Aと対応する位置に、各燃料容器10,10にそれぞれ対応する光源48,48及び複数配列された光センサ49,49,・・・が設けられている。光源48,48及び光センサ49,49,・・・は同一の流路基板40上に設けられるため、同一の工程により容易に取り付けることができる。
光源48は、後述する光センサ49,49,・・・により検出される波長の光を放出する。光源48としては、例えば発光ダイオード等を用いることができる。光センサ49,49,・・・により検出される波長の光としては、例えば赤外光を用いることができる。発光ダイオード上面には集光レンズが形成され、発光した光を概平行光として放出する。あるいは集光レンズを使わずに赤外レーザーを使用しても良い。
光センサ49,49,・・・は、光源48より放出される光を検出し、制御部91に出力する。光センサ49,49,・・・としては、例えばフォトトランジスタ等を用いることができる。
なお、光センサ49,49,・・・の配列方向は、後述する筐体11内の移動体20の移動方向である。
図5はプレーナータイプのシリコンフォトトランジスタチップ49Aを示す斜視図である。このようなフォトトランジスタチップ49Aは、表面に受光面49a、エミッタ電極49b及びコレクタ電極49cを備える。フォトトランジスタチップ49Aの裏面を流路基板40に接着等により固定し、エミッタ電極49b及びコレクタ電極49cを流路基板40に設けられた図示しない配線とワイヤーボンディグ49d,49eにより導通させることで複数の光センサ49,49,・・・を配列してもよい。
図6は、予めパッケージングされたチップ型フォトトランジスタ49Bを示す斜視図である。このようなチップ型フォトトランジスタ49Bでは、検出光を透過する樹脂49fにより受光面が包埋されている。チップ型フォトトランジスタのエミッタ電極49g及びコレクタ電極49hを流路基板40に設けられた図示しない配線に半田付けすることにより流路基板40に取り付けることができる。
図7は燃料容器10を示す斜視図であり、図8は図7のVIII−VIII線で破断した状態の燃料容器10を示す斜視図である。図8に示すように、燃料容器10は、筐体11と、移動体20とを備える。
筐体11内には、燃料貯蔵部12と、水貯蔵部13とが設けられている。
図7に示すように、筐体11の筐体95との対向面には、長手方向の端部に、燃料排出部14と、水排出部15とが設けられている。燃料排出部14は、燃料17が貯蔵された燃料貯蔵部12に連通しており、着脱部96と接続されて燃料17を燃料電池装置本体30に供給する。水排出部15は、水18が貯蔵された水貯蔵部13に連通しており、着脱部97と接続されて水18を燃料電池装置本体30に供給する。
また、筐体11の透過材95Aと対向する部分は、光源48より放出される波長の光に対する透過性を有する透過材11Aにより形成されている。筐体11の透過材11Aや透過材11A以外の部分は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、アクリル等の材料を用いて形成することができる。
筐体11の透過材95Aと対向する部分が透過材11Aにより形成されているため、後述する固定反射鏡19や移動反射鏡21を筐体11の内部に設けることができる。
筐体11の透過材11A以外の部分は、光センサ49,49,・・・が検出する波長の光を遮光または吸収する。筐体11を筐体95に取り付けた状態では、筐体11が透過材95Aを覆うため、外部から透過材95Aを透過した光を光センサ49,49,・・・が検出することを防止することができる。
ここで、光センサ49,49,・・・により検出される波長の光として赤外光を用いる場合には、筐体11を形成する材料に赤外光を遮光または吸収する材料を添加したものを用いて筐体11の透過材11A以外の部分を形成することができる。あるいは、筐体11の透過材11A以外の部分を、赤外光を遮光または吸収する材料でコーティングしてもよい。
なお、光を遮光または吸収する材料としては、例えばアルミニウム塩を用いることができる。このようなアルミニウム塩としては、例えばナガセケムテックス株式会社製NIR−AM1〜4等を用いることができる。このような光を遮光または吸収する材料を表面で被膜する場合、反射してノイズとならないように表面粗さの大きくして曇らせる無鏡面構造であることが好ましい。
燃料貯蔵部12内には、燃料17の貯蔵量に追従して筐体11の長手方向に移動する移動体20が設けられている。移動体20の外側には、燃料貯蔵部12の内壁面との隙間を塞ぎかつ摩擦を低減する燃料17に対し不溶性又は難溶性の流動体23が設けられている(図9参照)。流動体23としては、具体的にはポリブテン,流動パラフィン,スピンドル油等の鉱油類やジメチルシリコーン油,メチルフェニルシリコーン油等のシリコーン油類が好ましい。筐体11内で燃料17の末端は、移動体20及び流動体23によって完全に被覆されている。このような構造の場合、燃料17が燃料排出部14から排出されて燃料17の末端が変位するとき、排出量に応じて燃料17の末端側で負圧が生じる。この負圧によって移動体20及び流動体23が燃料17の末端を被覆し続けるように燃料17の末端とともに移動する。
また、燃料貯蔵部12の内壁には、燃料排出部14に連通するのと反対側の端部に、固定反射鏡19が設けられている。固定反射鏡19は筐体11を筐体95に取り付けたときに光源48と対応する位置に配置される。固定反射鏡19は透過材95A、透過材11Aを透過した光源48からの光を移動体20に向けて反射する。
移動体20には、固定反射鏡19が設けられた燃料貯蔵部12の内壁と対向する面に、移動反射鏡21が設けられている。移動反射鏡21は筐体11を筐体95に取り付けたときに、複数配列されたいずれかの光センサ49と対応する位置に配置される。移動反射鏡21は移動体20の位置に対応する位置のいずれかの光センサ49に対して固定反射鏡19からの光を反射する。移動体20の移動に伴い、移動反射鏡21により反射される光が照射される位置が変わるので、対応する位置の光センサ49が光を検出する。
次に、燃料貯蔵部12内の燃料残量を検出する方法について説明する。図9は燃料貯蔵部12内に燃料17が完全に充填された状態の燃料電池装置を示す断面図であり、図10は燃料貯蔵部12内の燃料17が消費された状態の燃料電池装置を示す断面図である。
まず、制御部91は、光源48を発光させ、光センサ49,49,・・・が検出する波長の光Lを放射させる。光源48から放射された光Lは、矢印に示すように透過材95A、透過材11Aを透過した後、固定反射鏡19により移動反射鏡21に向かって反射される。さらに移動反射鏡21で反射された光Lは、透過材11A、透過材95Aを透過して、移動体20の位置に対応する位置のいずれかの光センサ49に入射する。光Lを検出したいずれかの光センサ49の出力は、制御部91により検出される。
燃料貯蔵部12内に燃料17が完全に充填された状態では、図9に示すように、移動反射鏡21で反射された光Lは、透過材11A、透過材95Aを透過して、最も光源48に近い位置の光センサ49に入射し、この光センサ49の出力が制御部91により検出される。
燃料貯蔵部12内の燃料17が消費された状態では、図10の矢印Mに示すように、移動体20が光センサ49の配列方向に移動する。このため、移動反射鏡21で反射された光Lは、透過材11A、透過材95Aを透過して、移動体20の位置に対応する光センサ49に入射し、この光センサ49の出力が制御部91により検出される。
移動体20の位置は燃料貯蔵部12内の燃料17の残量に対応する。したがって、制御部91がどの光センサ49が光Lを受光したかを判別することにより、燃料貯蔵部12内の燃料17の残量を検出することができる。
<変形例1>
図11は第1の変形例に係る燃料容器110を示す断面図である。なお、上述の実施形態と同様の構成については、下2桁に同符号を付して説明を割愛する。
燃料容器110は、光センサ149により検出される波長の光を透過する透過材により形成されている。図11に示すように、燃料貯蔵部112の燃料排出部113に連通するのと反対側の端部の壁は、燃料容器110を筐体195に取り付けたときに、光源148と対応する位置に配置される。なお、燃料容器110の燃料電池装置本体130と対向する面を除く外表面は、光センサ149により検出される波長の光を反射または吸収する材料でコーティングされている。
燃料貯蔵部112の長手方向の壁には、光源148から放射される光の光路上に、切り欠き116が形成されている。切り欠き116における燃料容器110の界面の一部は、光源148からの光の入射方向に対して所定の角度傾いており、光源148から放射される光をこの界面において、燃料貯蔵部111の部材の屈折率と切り欠き116内の空気の屈折率差によって移動体120に向かって全反射する全反射面119となっている。すなわち、全反射面119は、固定反射鏡19と同じ役割を果たす。
移動体120は、光センサ149により検出される波長の光を透過する透過材により形成されている。移動体120の内部には空洞122が形成されている。移動体120の空洞122との界面は、全反射面119により反射される光の入射方向に対して所定の角度に傾いており、全反射面119により反射される光を、移動体120の部材の屈折率と空洞122内の空気の屈折率差によって燃料電池装置本体30の方向に反射する全反射面121となっている。すなわち、全反射面121は、移動反射鏡21と同じ役割を果たす。
このように、全反射面119,121を設けることで、固定反射鏡19及び移動反射鏡21を省略し、移動体120の稼動範囲を拡大することができ、燃料の充填量を増大させることができる。
<変形例2>
図12は第2の変形例に係る燃料容器210を示す断面図である。本変形例においては、燃料電池装置230には、燃料容器220の燃料排出部14が設けられたのと反対側の側面と対向するように、光源248が設けられている。
本変形例においては、変形例1と同様に、移動体220に全反射面221が設けられており、光源248より放射される光は全反射面221により燃料電池装置本体230の方向に反射される。このように、光源248の位置を燃料容器210の側面と対向する位置に設けることで、固定反射鏡19や全反射面119を燃料容器210に設ける必要がなくなるため、移動体220の稼動範囲をさらに拡大することができ、燃料の充填量を増大させることができる。
また上記各実施形態では、センサを燃料容器内に設けることなく、また燃料容器内に抵抗を図るための導電端子を設けることなく、光の光路を変えて容易に燃料の残量を検出することができる。
また上記各実施形態では、複数の光センサに対応した光源を一つだけ設けるだけで済み、簡易な構造で燃料の残量を検出することができる。
以上の実施形態においては、改質型の燃料電池装置について説明したが、燃料を直接燃料電池セルに供給するダイレクトメタノール型の燃料電池装置に本発明を適用してもよい。すなわち、燃料を直接、ダイレクトメタノール型の燃料電池セルに供給してもよい。
本発明が適用される電子機器90を示すブロック図である。 電子機器90の後部を示す斜視図である。 燃料電池装置本体30を前側から見た斜視図である。 燃料電池装置本体30を後側から見た斜視図である。 プレーナータイプのシリコンフォトトランジスタチップを示す斜視図である。 チップ型フォトトランジスタを示す斜視図である。 燃料容器10を示す斜視図である。 図7のVIII−VIII線で破断した状態の燃料容器10を示す斜視図である。 燃料貯蔵部11内に燃料17が完全に充填された状態の燃料電池装置を示す断面図である。 燃料貯蔵部11内の燃料17が消費された状態の燃料電池装置を示す断面図である。 第1の変形例に係る燃料容器110を示す断面図である。 第2の変形例に係る燃料容器210を示す断面図である。
符号の説明
10 燃料容器
11 筐体
11A,95A 透過材
12 燃料貯蔵部
17 燃料
19,21 反射鏡
20 移動体
30 燃料電池装置本体
48 光源
49 光センサ
80 燃料電池セル
90 電子機器

Claims (5)

  1. 光源及び複数配列された光センサを有する本体に着脱自在に設けられ、内部に燃料を収容する筐体と、前記筐体内において燃料の収容量に従って前記光センサの配列方向に移動する移動体とを備え、
    前記移動体には前記光源からの反射光を前記いずれかの光センサの方向へ反射する移動反射材が設けられていることを特徴とする燃料容器。
  2. 前記筐体には前記光源からの光を前記移動反射材に反射する固定反射材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料容器。
  3. 前記筐体の前記光源及び前記光センサとの対向部は前記光源からの光を透過することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料容器。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料容器に光を照射する光源と、前記燃料容器からの光を受光する複数配列された光センサと、前記燃料容器より供給される燃料を用いて発電する燃料電池セルを備える本体と、
    を備えることを特徴とする燃料電池装置。
  5. 請求項4に記載の燃料電池装置を備えることを特徴とする電子機器。
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